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夕闇の物語 https://yuuyami-no-monogatari.com/natuyasumi-no-yuuyami-keimusyo-profile/

自作小説「夏休みの夕闇」を投稿しています。死刑囚の青年と時空の魔女の恋愛物語。偶然刑務所の独房で出会った二人が、思想や死生観について会話しながら少しずつ距離を縮めていきます。 しかし刑務所を管理するカミサマの思惑が絡み合い…。

どっぷり小説の世界観に入れるようなブログを目指しています。少し歪んだ恋愛模様や、心の痛みを気持ちよく感じたい方は、ぜひ覗いていただけると嬉しいです。「会話」「思想」などの表現に重きを置いています。しっとり、でもドキドキできる内容を目指します。

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苫都千珠(とまとちず)
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2020/06/26

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  • 駄目って言わないで

    駄目って言わないで クチクチクチクチクチ…… あー、凄い音。頭が狂いそう。 丁寧に触れば触るだけ、火置さんの中からは潤沢に水分がにじみ出てくる。ヌルヌルとした、媚薬みたいな粘性の水分。少し生臭くて、懐かしい海の匂いがして、心の奥をざわつかせ

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~ 第三十一話 部屋に残された二人の密かな話

    前回のエピソード 部屋に残された二人の密かな話 「お前が手に入れておきたいって思うのも、何となくはわかるかも。まあ、俺の好みではないけどな!」 聞き間違い……か?リュウタの声が、いつもと違う。子どもとは思えない、毒と悪意を含んだ声。心なしか

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~ 第三十話 三人の喧嘩

    前回のエピソード 三人の喧嘩 朝4時に、火置さんはルーティーンのストレッチと精神統一をこなしに外に出ていった。 いつもはそこから1時間くらい筋トレをしたり魔法の修練をしたりして帰ってこない彼女だけど、今日は30分そこそこで戻ってきて、そのま

  • 彼と彼女のバレンタインデー~夜編~

    ※前回はこちら 夜編 「お好きにどうぞって……ちょっと、もう我慢できないんだけど……」 リビングのテーブル越しに見えるヤミの顔は、お預けを食らったワンコみたいだった。眉根にシワを作って、自分の欲求不満に苦しみながらもご褒美を期待している顔。

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~ 第二十九話 悪夢にうなされる長い夜

    前回のエピソード 悪夢にうなされる長い夜 隣でうなされるヤミのことを、私はじっと見ていた。 先週くらいから、彼は毎夜うなされるようになった。苦しそうに息を吐いて、苦悶の表情を浮かべて、瞼をピクピク動かしながら眠っていた。 たまに飛び起きると

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~ 第二十八話 砂浜で見た悪夢

    前回のエピソード 砂浜で見た悪夢 くぐもった声が、暗い空間内に反響している。僕の背中には冷や汗が落ちる。……火置さんの、声……? その声は、苦しそうだった。苦しそうだったけど、どことなく僕と抱き合う時の声にも似ていた。 まさか、と思いつつ、

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~ 第二十七話 11月の海と彼の苦悩

    前回のエピソード 第四章 11月 11月の海と彼の苦悩 僕達は3人そろって海に遊びにきていた。3人というのは……僕と火置さんと、10月末の嵐の中やってきたあの少年――リュウタを加えた3人だ。 11月13日の海は冷たい。夏はすっかり記憶の彼方

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~ 第二十六話 二人きりから三人へ

    前回のエピソード 二人きりから三人へ スウェットのズボンだけを履いたヤミが1階に降りてきた。 「火置さん……遅いから心配したよ。物音がしたけど、大丈夫?」 「ヤミ……」 私は事情を説明した。 突然男の子がやってきたこと。 嵐の中一人ぼっちで

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~ 第二十五話 嵐の中の闖入者

    前回のエピソード 嵐の中の闖入者 コンコンコン ……まただ。今度こそ間違いなく、ノックの音。私たち以外に、この世界に誰かがいる。 ありえないことではない。 ここは、ヤミの記憶がベースになっている世界。彼の記憶に強く残っている人物であれば、記

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~ 第二十四話 ある嵐の日に

    前回のエピソード ある嵐の日に 10月末。 雨の強い日だった。 どこにも行けない私達は、一日中ベッドの上にいた。 わたしはヤミの胸の中で、雨の音を聞いていた。サーという、坂道に砂を流すような雨の音。私の心の漠然とした不安も、全部押し流してく

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~ 第二十三話 旅人になるということ

    前回のエピソード 旅人になるということ 9月も終わろうとしていたある日、深刻な顔をした火置さんが僕をダイニングテーブルに呼んだ。 ……嫌な予感がしてしまう。僕のこと、嫌になった?しつこいって、もう一緒にいたくないってなった? 思い当たる節は

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~ 第二十二話 本当にほしいもの

    前回のエピソード 本当にほしいもの 「もう…………元カレの話は十分でしょ…………疲れたよ…………」 「…………火置さん」 「なによ……」 ヤミは妙に真剣な顔で私を見ている。……どうしたっていうのよ……。 「……君が愛してきたどの男たちよりも

  • 彼と彼女のバレンタインデー~昼編~

    彼と彼女のバレンタインデー リビングの壁にかけたカレンダーを確認する。この夏休みが始まってからというもの、一度も欠かしたことのない私の日課。……って、ん? 「あれ、今日って……」 「どうした?」 「2月14日、バレンタインデーだ!」 「へえ

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~ 第二十一話 勝負の結果と罰ゲームと元彼トークと

    前回のエピソード 勝負の結果と罰ゲームと元彼トークと 10回も勝負すれば、1回くらいは勝てるはず……そんな私の甘い考えは、あっけなく打ち砕かれた。あれよあれよと『バックギャモン勝負』の最終日が訪れ――結局、10回戦中一度も勝てないまま、最終

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~ 第二十話 勝負の日々

    前回のエピソード 勝負の日々 戦術の幅が増え、適切な判断力が身につき、火置ひおきさんは確実に『バックギャモン』が強くなってきている。とはいえ……なかなか僕には勝つことができない。 色々な作戦を勉強し、考え、実際に試して僕の反応を見る……。負

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~ 第十九話 バックギャモン

    前回のエピソード バックギャモン 私がヤミに「バックギャモン」を提案したのには、いくつかの理由がある。 ひとつは……この間発見してしまったのだ。『バックギャモン必勝攻略』という本を、図書館で。 「……これなら勝てるかもしれない……」 あの本

  •  事後のふたり

     事後のふたり はぁ、はぁ、はぁ、はぁ 水分量の高い吐息が室内に充満している。 はぁ、はぁ、はぁ、はぁ 息をしているのは他でもない自分自身なのに、だんだんどちらの息遣いなんだかわからなくなってくる。 向かい合うふたつの踏切みたいに

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~ 第十八話 平日と休日

    前回のエピソード 平日と休日 僕はカレンダーを眺めていた。 今日は……平日か。しかも平日2日目。つまりまだあと2日も平日がある(僕達の一週間は週休3日制なので、平日は4日間だ。これは絶対に譲らなかった)。休日までが遠い。 昨日も火置さんは、

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~ 第十七話 9月に入って

    前回のエピソード 第三章 9月から10月 9月に入って 私達の夏休みもあっという間にひと月がたち、9月へと突入した。 休暇を満喫するというコンセプトの『完全なる夏休み』は8月31日までと決めていたから、9月からは『平日あり』の日々が始まるこ

  • いちごを食べたふたり・後編

    ※前編はこちら いちごを食べたふたり・後編 「いいよ、好きなように使って。僕のこと」 彼はそう言って、自ら服を脱いだ。上のセーターを先に。そして、ズボンを。彼のものは少し大きくなっている。もう少しで、完全になれる。 布の下に隠されていたヤミ

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~ 第十六話 夕闇の時刻のあとで

    前回のエピソード 夕闇の時刻のあとで 僕達はベッドの上で抱き合ってぼーっとしていた。窓の外は夜闇。かけ始めた月の明かりが、仄かに室内を照らす。 僕達がこの部屋に来てから、どのくらいの時間がたったのだろう。僕は体を起こして時計を確認することす

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~ 第十五話 夏休みの夕闇の時刻に・後編

    前回のエピソード 夏休みの夕闇の時刻に・後編 彼女は僕の足元に歩いてきて両膝を付き、僕の右手を手に取って自分の頬に持っていった。目をつぶって、僕の手の温度を感じている。 時間をかけながら開いた目は、涙で潤んでいた。彼女は僕の手のひらにキスを

  • いちごを食べたふたり・前編

    いちごを食べたふたり 私達は、いちごを食べていた。 駅前のスーパーで物色していたら美味しそうないちごを見つけて、久しぶりに食べたくなったのだ。 家に着いてから私はいちごを洗い、フルーツボウルに盛ってローテーブルに置いた。ソファーに座ってテレ

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~ 第十四話 夏休みの夕闇の時刻に・前編

    前回のエピソード 夏休みの夕闇の時刻に・前編 僕達がいるのは、二階の屋根裏部屋。彼女は僕の手を取って、ベッドに連れてきて、座らせる。顔だけで彼女を追う。彼女は、部屋のカーテンを閉めている。まだ外は、夕日で明るい。 カーテンを閉めて部屋の中は

  • 彼の見る夢~運命の女神の悪夢~

    運命の女神の悪夢 夏休み始まって9日目くらいに、彼が見た夢の話。 「…………君は……誰?」 光り輝く黄金の女神がいた。朝日を照らす湖のようにキラキラした金糸の髪、白磁の肌、滑らかな輪郭、薔薇色の頬……。 「私?私は運命の女神。あなたとずっと

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~ 第十三話 夕闇の時刻の直前

    前回のエピソード 夕闇の時刻の直前 水族館デート(結局デートらしいことは何もできなかったけど)で僕が彼女に告白してから3日が経った。 『一週間ちょうだい』 火置さんは僕にそう言った。一週間も返答を延ばして何がどう変わるのかと問いたかったけど

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~ 第十二話 水族館での告白

    前回のエピソード 水族館での告白 水族館に着いたのに、私達の間にはどんよりした何かが漂っていた。嫌だな……この空気。淀んだムードを払拭するため、私は明るい声を作ってヤミに言う。 「よーし、着いたよ。ヤミは見たいものある?私はね、クラゲが見た

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~ 第十一話 初めてのドライブデート

    前回のエピソード 第二章 8月の後半 初めてのドライブデート 今日は8月15日。夏休みが始まって、2週間が過ぎた。 今日はヤミと何しようかな。 昨日は2人で一日中図書館にいた。私はヤミと読んだ本の話をするのが大好きだけど、3日に1回は図書館

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~ 第十話 その日僕はある不吉な夢を見る

    前回のエピソード その日僕はある不吉な夢を見る …………あれ、ここはどこだ?これは夢かな? でも、今日の夢に火置さんはいない。最近火置さんの夢しか見ていなかったから、珍しいな。 周囲は真っ暗闇。……イヤな予感がする。暗闇の夢に、ろくなことは

  • 今・後編

    ※前回はこちら 彼女は少しだけ身を捩ったり、苦しそうに息を吐いたりしていたけど、数分もたてば落ち着いた呼吸に戻っていった。中が優しく柔らかくなり、彼女の安心が伝わってくる。 ……すごいな、中の様子って、火置さんの気持ちと連動しているのかな。

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~ 第九話 夏休みが始まってから10日が経過して彼が思ったこと

    前回のエピソード 夏休みが始まってから10日が経過して彼が思ったこと 8月10日。 僕達の夏休みが始まって、10日が経過しようとしている。僕と火置さんは、刑務所にいた時と何ら変わらない良好な関係を維持し続けている。……文字通り何ら変わらない

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~ 第八話 海辺町の探検

    前回のエピソード 海辺町の探検 私達は黙って歩いた。この場所の風を感じながら、お互いの空気を感じながら。それぞれ……考え事をしながら。 ほどなくして、駅に着く。 このあたりだったはず、とヤミが小さく言い、彼に付いていくと図書館が見えてきた。

  • 今・前編

    「火置さん……馬鹿なこと言っていい?」 「え?珍しいじゃん!ヤミが馬鹿なこと言うなんて?」 「…………セックスって、こんなに気持ちのいいものだったんだね」 ブフッッ!!!!!! 盛大にコーヒーを吹き出す彼女。…………前にも見た気がするこの光

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~ 第七話 冒険したい

    前回のエピソード 冒険したい なんとなく彼に流される形で『完全なる夏休み』を始めてしまった。 私達は毎日、海で遊んだり、買い出しに行ったり、ただ海を眺めて会話をしたり、ウッドデッキで昼寝をしたり、本を読んでその感想を言い合ったり、ボードゲー

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~ 第六話 海で遊ぶ

    前回のエピソード 海で遊ぶ 昨日の『夏休みルール決め』で『週休3日で規則正しく生活する』ことを約束した僕達だけど、僕は今日の朝ご飯のあと補足のルールを提案した。それは『最初の1ヶ月は、完全に完全なる夏休みにしない?』という提案だ。 「小学生

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~ 第五話 夏休み4日目

    前回のエピソード 夏休み4日目 昨日も僕達は、別々に就寝した。 何日か彼女と過ごしたことで、僕も冷静になる。初日は彼女と一緒の夏休みに浮かれていたけれど、この可能性を全く考えていなかったことに気づいたんだ。そう、彼女に恋人がいるという可能性

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~ 第四話 夏休みの方針

    前回のエピソード 夏休みの方針 変になってしまった雰囲気を変えるため……私は話を続ける。変だと思っているのは私だけの可能性は十分に考えられるが。 「……次のテーマ。夏休みの方針を決めよう」 「……夏休みの方針?」怪訝そうな顔で聞き返すヤミ。

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~ 第三話 この世界について

    前回のエピソード この世界について 昨日一日ぐっすり眠ったから、私はすっかり元気になった。いつもどおり4時に目覚め海で精神統一とストレッチと軽い運動をしてから家に戻ると、ヤミがリビングで本を読んでいた。 私は彼に朝の挨拶をする。 「おはよう

  • 彼の見る夢~優しい君の、夢を見る~

    優しい君の、夢を見る これは夏休みが始まって、2日目の夜に彼が見た夢の話 火置さんが僕に向かって微笑んでいる。白いワンピースを着て。 僕は裸で立っている。恥ずかしいよ、服を着てこなくちゃ。 火置さんが近づいてきて、僕の両手をそっと手にとる。

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~ 第二話 シャワーをあびて

    前回のエピソード シャワーをあびて ………………何から……始めたらいいんだろう。考えるべきことが多すぎて、僕は静かに混乱していた。 僕は、彼女との夏休みを手に入れた。手に入れてしまった・・・・・・・・・。……僕の思い出の世界に、火置ひおきさ

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~ 第一話 二人の夏休みのはじまり

    二人で抱き合って夕闇の中を落ちていく。海に向かって落ちていく。海面は夕闇の空の色を映し出していて鏡のよう。どっち側が海でどっち側が空だかわからなくなってきた。私達は海に向かってるの?空に向かってるの? バシャーン 落ちた場所はやっぱり海だっ

  • 『普通じゃないやつ』のうち、彼から始まるあるケース

    彼から始まる、あるケース 今日は『普通のやつ』じゃない・・・・のを教えようか。 『普通のやつ』の二人はあんまり喋らない、って話はしたよね?『普通じゃないやつ』のときの二人は……まぁ喋る喋る。喋って興奮してまた喋る。そんな感じなんだ。 これは

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~プロローグ 刑務所編のあらすじ

    前作「夏休みの夕闇~刑務所編~」のあらすじ 時空の歪みから生まれた人ならざるもの『カミサマ』によって、3歳の頃から悲劇的な人生に苛まれてきた『灰谷ヤミ』。 自分の周囲で頻発する『悲劇』のせいで、彼は他人からの愛や承認を得られない悲惨な人生を

  • 「ワンワン」 「………………ヤミ?」 ……どういうつもりだろう?いつだったか、わんわん言ってきたことはあったけど……。あのときはちゃんと、そういう会話の流れがあった気がする。 今日は……突然ね。 「ワンワン」 「……ちょっと、なに……」 ふ

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第六十話 二人の夏休みへ

    前回のエピソード 二人の夏休みへ 夢を見た。朝焼けに染まる海を、一人プカプカと漂う夢。 私は仰向けに海に浮かびながら、空を眺めている。沖合に流されてしまったボロボロの手漕ぎボードみたいに、なすすべなく海面を漂っているの。 目に映る空はピンク

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第五十九話 天国の海

    前回のエピソード 天国の海 寄せては返す、波の音が聞こえる。僕の記憶の一番深いところにある景色。終わらない波の音、潮風の匂い。ただ穏やかな、時の流れ。 僕は波間を泳いでいる。夏の海の中は温かくて気持ちがいい。僕を全部包み込んでくれて、癒やさ

  • 夏休み初期の「普通のやつ」

    夏休み初期の「普通のやつ」 そうだね、今日は『普通のやつ』の話をしようか。ペラペラ喋らないでやる、『普通のやつ』。……何のって?それを聞くのは野暮ってもの。すぐに何のことかわかるよ。 だいたいそれ・・が始まるのは『昼ご飯を食べたあとのまった

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第六十話 祭壇の部屋

    前回のエピソード 祭壇の部屋 カミサマに案内された部屋に足を踏み入れた僕は、思わず言葉を失った。『あの夢』の内容が、そっくりそのまま再現されていたからだ。 その部屋の中は黄金の光に満ちて、中央には大理石の祭壇があり、祭壇の上には火置ひおきさ

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第五十九話 火置さんと僕

    前回のエピソード 火置さんと僕 目の前のカミサマについてき、長く白い廊下を歩く。もうすぐ……火置ひおきさんに会える。 僕は、火置さんと自分の神を同時に裏切った。とてつもない罪を犯したとは思っている。でも、心は今までになく安らかだった。 理由

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第五十八話 カミサマの懺悔室

    カミサマの懺悔室 ~灰谷ヤミの死刑の日~ 「さてさて死刑当日です。私から聞きたいことはひとつだけ。死刑を延期する気になりました?」 「………………ああ、延期……してくれ」 「OK!それなら安心しました!」 「あんたは『僕の信仰心が強い理由』

  • 彼女の発情期

    彼女の発情期 火置ひおきさん今日……どうしたの? ……えっ、何が……? 本読んでる最中にいきなり耳が赤くなったり ………… 事あるごとにため息してたり ………… なんかずっともじもじしてるし ………… さっき僕が声かけたらビクってしてた …

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第五十七話 夜

    前回のエピソード 夜 ……そろそろ読んでくれたかな。魔法書に忍ばせた、ヤミへの手紙。 あなたに生きてほしい、カミサマを倒すのに協力してほしいっていう、お願いをしたためた。それから最後に、あなたに会えてよかったっていう感謝の思いを。 …………

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第五十六話 会いに来た彼女

    会いに来た彼女 僕はベッドにうつ伏せで突っ伏していた。 僕の悲劇は、カミサマによって引き起こされたものだった。 ……やつに目をつけられていなかったら、僕はごく普通の人生を歩んでいた?週末には父と母と外食でもして、中学生か高校生で初めての彼女

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第五十五話 カミサマ面談最終回

    前回のエピソード カミサマ面談最終回 ~灰谷ヤミの死刑まで残り3日~ 「どうですか?調子は」 「……よくないよ」 「お望みの死がそこまで来てるというのに?」 「………………」 「彼女と喧嘩したんでしょう?もうすぐ死刑なのに。仲直りしたほうが

  • シャワールームでしたこと2

    ※「夏休みの夕闇~刑務所編~」本編の裏側 ※前回の「シャワールームでしたこと」はこちら この日僕は妙に興奮していていた。目を瞑らなくたって、目の前に君を思い描くことができた。アドレナリンが、脳に満ちていくのを感じる。全身が発汗する。自分の局

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第五十四話 子供の頃のとてもおぼろげな記憶

    子供の頃のとてもおぼろげな記憶 幼い頃の、彼の記憶。 2歳の灰谷ヤミは、母親と手をつなぎ近所を散歩していた。もこもことした羊雲が遠くまで浮かんでいる、美しい晴天の日だった。 小さな彼は母親と似た、日本人離れした淡い髪色をしている。瞳も、母と

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第五十三話 決別

    決別 ~灰谷ヤミの死刑まで残り10日~ 月明かりはほとんどなく、消灯後の刑務所内は闇が深い。ベッドに寝転び天井を見上げて手をかざす。自分の手がぼやけて見える。指の先から闇の中に溶けていきそうだ。意識と体が切り離されていく感じがする。 瞼を下

  • 二人の刑務所生活の合間の会話~魔女嫌いな王様に捕まった時の話~

    魔女嫌いな王様に捕まった時の話 「そういえばさ、君はどうして刑務所の様子を知っている風なの?普通の女性は……刑務所とは無縁で生きてきているはずだろ?……君を『普通の女性』とくくるのはどうかなとも思うけど」 「そりゃあ、刑務所にお世話になった

  • 夏休みの夕闇~夏休み編~目次 <あらすじと登場人物紹介>

    あらすじ 自分の信仰に従って大学の同級生を殺し、死刑を宣告された「灰谷ヤミ」。死を望んでいた彼は、独房の中で淡々と死刑を待っていた。 ただ死を待つだけの彼の前に、魔法使いの「火置ひおきユウ」が時空を超えてやってくる。ユウは、時空を冒険しなが

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第五十二話 ジストニア

    ジストニア そう、どうしても聞きたかった。ピアノの囚人のこと。彼が死刑になった理由。 気が弱そうで、繊細そうで、人を殺せるような人には見えなかった。彼はどんな罪を犯したのだろう。どうしてあんなにも、死にたがっていたのだろう。 「……あの……

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第五十一話 火置ユウのカミサマ面談

    火置ユウのカミサマ面談 「それでは始めさせていただきますね。前回の面談で灰谷ヤミに『結論から簡潔に』と言われてしまったんで、結論から言わせてもらいます。あなたに言いたいことはたったの二つ。『灰谷ヤミを死なないように説得して欲しい』のと『私に

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第五十話 動かずのエレベーターの正体

    動かずのエレベーターの正体 ~灰谷ヤミの死刑まで残り12日~ ヤミの死刑まで、あと12日か……。 日に日に気が重くなる。私は彼に死んでほしくない。でも彼は、変わらず死にたいと思っているようだ。あと2週間弱で……ヤミのことを『生きたい』と思わ

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第四十九話 死刑まで2週間を切った彼がシャワー室で考えた事とした事

    死刑まで2週間を切った彼がシャワー室で考えた事とした事 僕の死刑が執行されるまで、残り2週間を切った。 僕は死ぬことを恐れていない。だって、ずっとずっと求めていた神様の元にやっと行けるんだから、恐怖より歓喜が圧倒的に勝る。 火置さんが僕の独

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第四十八話 灰谷ヤミの罪

    灰谷ヤミの罪 そいつは……その男は、美しくて爽やかで賢い、欠けたところの全くない好青年に見えた。 人好きのする笑顔は整っていて、頭も良く機転が利き、さらに愛嬌もあったから大学の教授達にも好かれていた。 でも……それは表向きの顔。裏では、レイ

  • シャワールームでしたこと

    ※「夏休みの夕闇」本編の裏側 ダメだ。さっきから、そのことばっかり考えてしまう。 やっぱり夢の威力というのはとても大きい。 一度見た夢は深層心理にしっかりと刻まれてしまったようで、ふとしたタイミングで夢の内容が思い浮かぶようになってしまった

  • シャワールームでしたこと

    ※「夏休みの夕闇」本編の裏側 ダメだ。さっきから、そのことばっかり考えてしまう。 やっぱり夢の威力というのはとても大きい。 一度見た夢は深層心理にしっかりと刻まれてしまったようで、ふとしたタイミングで夢の内容が思い浮かぶようになってしまった

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第四十七話 彼の殺人~ヤミの神様の話

    彼の殺人 僕は高校を卒業し、大学に進学した。そこで、誰に会ったと思う?……きっと今までの話を聞いてきた君ならすぐに予想がつくはずだ。 そう、交通事故一家の、最後の生き残りと会ったんだ。僕達は同じ大学に進学していた。僕は経済学部で、彼は法学部

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第四十六話 別々の部屋

    別々の部屋 ~灰谷ヤミの死刑まで残り14日~ 今日から僕達は、別々の個室で生活することになった。昨日のカミサマ面談で話した僕の要望が聞き入れられ、火置ひおきさんの部屋が用意されたのだ。火置さんに割り当てられたのは、フロアの角にある独房の一室

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第四十五話 闇に沈む記憶 その2

    闇に沈む記憶~夜明け前~ …………またあの夢だ。真ん中に椅子が置かれている真っ暗な部屋にいる夢。でもこの前見た夢とちょっと違う。あたりがほんのかすかにだけど、明るくなってる。夜明けが近いんだろうか。 まただ、また歌声が聞こえる。 あれは……

  • 秋の匂いに包まれて2回戦・後編

    前回はこちら 上気した頬を更に赤く染めて、彼女はM字に脚を開いた。このお願いに素直に応じてくれるのは珍しいな。恥ずかしいから嫌だって一度は拒否するのが普通なのに。今日の火置さん、本当にやる気がすごいぞ!僕は嬉しくなる。 彼女は以前このかっこ

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第四十四話 第二回カミサマ面談を終えて

    第二回カミサマ面談を終えて 部屋に戻ると、火置さんはいつもどおり窓際のベッドに腰掛けて自分の魔法書を書いていた。 僕と目を合わせた彼女は、小さく「おかえり」と言う。僕は「ただいま」と答えてから、彼女にカミサマからの伝言を一言一句そのまま伝え

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第四十三話 第二回カミサマ面談

    第二回カミサマ面談 「さて、囚人番号2084灰谷ヤミ。今日私がお話したいことは二つです。一つは火置ユウについて。もう一つはあなたの心境についてです」 「……早く終わらせてくれよ」 「冷たいですね。そんなに火置ユウのところに戻りたいですか?…

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第四十二話 面談前のアイスブレイク

    面談前のアイスブレイク ~灰谷ヤミの死刑まで残り16日~ 朝の自由時間の開始と共に廊下に出た僕達を待っていたのは、いつもの看守だった。 「これからカミサマ面談を行う。囚人番号2084はこちらについてきなさい。火置ひおきユウは、独房で待機して

  • 秋の匂いに包まれて2回戦・前編

    終わってすぐに、2回戦。……結構珍しいパターンだ。 僕達って、どうやらセックスの回数は多い……みたいだ。ほぼ毎日しているし、多くて1日3回はするから。彼女からも何度か『多いって』と言われたことがある。 でも実は、1回目が終わってすぐ2回目を

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第四十話 ヤミの心の中

    ヤミの心の中 独房に戻ってきた僕達は、生きて戻れたことを互いに喜びあった。その後さっき起こったことを話し合い、三つの結論に達した。 一つは、『カミサマはただの刑務所管理人じゃない』ってこと。 もう一つは、『ここはやっぱり時空の歪ひずみの真っ

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第三十九話 刑務所内の追いかけっこ

    刑務所内の追いかけっこ 「今よ、走って!」 私は叫ぶ。私達は看守の横を抜けて、来た道を全速力で走り出す。 「当初の作戦通り、来た道を戻るということでいいんだね?!」走りながらヤミが私に聞いた。 「とりあえず、そうするしかない!」声を揺らしな

  • 彼女の魔法講義5~魔法職~

    死刑囚「灰谷ヤミ」の独房で、魔法について話をしている時空の魔女「火置ひおきユウ」。『魔法使い』と混同されがちな言葉について議論していた二人のお話の続きが始まります。 なおふたりの出会いと冒険を描いた物語本編「夏休みの夕闇」はこちらからどうぞ

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第三十八話 放棄された刑務所

    放棄された刑務所 朽ちた廊下、そこら中に散らばる鉄さび、チカチカと不規則に点滅する天井の明かり。鉄格子の小部屋が連続していて、重くどんよりと湿った牢獄特有の空気。 視線の先はどちらかというと『私がよく知っているタイプの、古い刑務所』のように

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第三十七話 彼の話を聞く その2

    彼の話を聞く その2 彼の過去〜高校生の頃の記憶〜 高校受験をした僕は、都内の進学校に入学した。そこで……出会ったんだ。彼女と。 「……彼女?」 火置ひおきさんは覚えているかな?僕が3歳の時に交通事故に遭ったって話を。僕は道路に飛び出して、

  • 秋の匂い・後編

    前回はこちら 「ヤ……ミ、どうしたの?すごくぎゅっとするね」 「……ぎゅっとしたくてさ」 「ヤミはくっつくの、好きだもんね」 「安心するから」 「ヤミは安心したいんだね」 「安心したい。それに安心させて欲しい。でも、刺激だって欲しい」 「ふ

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第三十六話 刑務所探索 その2

    刑務所探索 その2 私達は刑務所フロア内、中央廊下の突き当りにある独房の前にいた。 一見すると普通の、空の独房。扉には鍵がかかっている。私はその扉をじっと見る。きっと、どこかのタイミングで空間が揺らぐはず。その一瞬で、その中に、入る。 周囲

  • 「新・雲のカタログ」文と写真 村井 昭夫・鵜山 義晃

    引用:新・雲のカタログ 空がわかる全種分類図鑑 村井 昭夫 (著), 鵜山 義晃 (著) Amazon 「ヤミ、これおすすめしてくれてありがとう!雲好きには最高の本ね!」 「だろ?雲・空図鑑は色々あるけど、この本すごく見やすいんだよ」 「ヤ

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第三十五話 私の決意

    私の決意 今朝会った囚人は、今日の夜に死刑になると言っていた。……きっと死刑執行の前後から、カミサマの監視がいつもより手薄になるだろう。 カミサマの元へ続く『隠された道』を調査するなら、今日ほど絶好なタイミングはない。 ピアニストの囚人が去

  • 秋の匂い・前編

    「ヤミ!秋の匂いだねえ!」 僕の先を行く火置ひおきさんが、笑いながら振り向く。冷たい風は、幸せの奥にチリリとした妙な切なさを生じさせる。 「寒くて、嬉しい。私、季節の変わりを風で感じるのがすごく好き!」 「…………そうだね」 「私たち、夏を

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第三十四話 Clair de Lune

    Clair de Lune 「……あなた、死刑囚なのね。私の知り合いも、そうなのよ。ここに収容されているの。ご近所さんだったのに、今まで全然会わなかったね」 「…………死にたい」 「……え?」 「死にたい死にたい、もう死にたい。死んでもいい

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第三十三話 もう一人の死刑囚

    もう一人の死刑囚 ~灰谷ヤミの死刑まで残り17日~ 今朝、ヤミはいつも以上にぼんやりしているように見えた。あと半月くらいで、彼の死刑が執行される。死を恐れていない彼にも、色々と思うところがあるのだろうか。 …………私自身は……彼の死について

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第三十二話 神様の夢

    神様の夢 とても久しぶりに僕は、神様の夢を見る。 僕の周囲には、何もない。ただただ光だけが満ちている。光があまりにも強すぎて、自分の体すら、どこにあるかわからない。もしかしたら僕には体なんてなくて、意識だけが光の中に浮いているのかもしれない

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第三十一話 ヤミの神様の話~神様の愛~

    ヤミの神様の話~神様の愛~ 「……ヤミ?寝てる?」 「……起きてるよ」 「今日も寝る前のお話してよ」 「……子供みたいだな」 「私の長所の一つ。『童心を忘れない』」 「いい長所だ」 「ふふ、ありがとう。……ね、神様について教えてよ。あなたの

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第三十話 彼の話を聞く その1

    彼の話を聞く ~灰谷ヤミの死刑まで残り18日~ 「……ねえ」 「ん?」 昼ご飯を食べ終えて窓の外をのんびり眺めていた僕に、火置ひおきさんが話しかけてきた。 最近は僕から話しかけることの方が多かったから、珍しいなと思う。 「……今度は、あなた

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第二十九話 続・カミサマとあなたのお話

    続・カミサマとあなたのお話 こんにちは、またお会いしましたね。 そんなに嫌そうな顔をしないでください……。 気づいてませんか?これはあなたが望んだことなんですよ?『そろそろカミサマとお話がしたい……』そう思うと私が出てくるようになっているん

  • 発情期の彼女と僕・後編

    ※前編はこちら 「嫌、だ……!他の人にされるなんて、死んでもいや……!!死んでも、いや……だけど…………、死にたく、ない……。死ぬならヤミと死ぬ。酷いこと言わないで、酷い…よ。 他のことなら何だってするから、他の人となんて言わないで……」

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第二十八話 彼女はいかにして魔法使いになったのか その2

    彼女はいかにして魔法使いになったのか その2 「…………で、なんだっけ?魔法使いになった時の話だっけ?」 朝の自由時間を終えて独房に戻った火置ひおきさんが僕に向かって言う。 彼女の過去を教えてくれるという話……あのまま忘れられてしまう可能性

  • 刑務所内であったかも知れない未来2

    ※前回はこちら ※「夏休みの夕闇~刑務所編~」第三章後半あたりを想定しています。 「火置ひおきさん……もう入るね。耐えられない」 「ヤミ……!やめて、ダメだってば……!」 「バタバタしないで。やりづらい」 僕はうつ伏せの彼女を後ろから羽交い

  • 彼女の魔法講義4~魔法使いと似ている言葉~

    死刑囚の男「灰谷ヤミ」と時空の魔女の「火置ユウ」。火置ユウは時空の出入り口を間違えてしまい、灰谷ヤミが捕まっている独房にワープして来てしまいました。 独房という名の密室に閉じ込められて3日目。二人は前回に引き続き魔法について会話をしているよ

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第二十七話 よき友人とは

    よき友人とは 『明日もたくさん話そうよ』 一昨日の夜にそう言葉を交わした僕達だったけれど、その次の日の火置ひおきさんは何やら忙しそうに刑務所内を調べ回っていて、夜までほとんど会話らしい会話ができなかった。 話をしたいって、言ったんだけどなあ

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第二十六話 カミサマとあなたのお話

    オリジナル長編恋愛web小説「夏休みの夕闇~刑務所編~」の第二十六話です。

  • 発情期の彼女と僕・前編

    「……火置ひおきさん……気づいてる?…………凄いことになってるけど」 「あっあっあっあっ」 閉じられない口元で、よだれを垂らしながらよがる君。繋がっている部分がジュボジュボいっていて、すごくいやらしい。上からも下からも、水が出すぎだよ。ソフ

  • 夏休みの夕闇~刑務所編~ 第二十五話 ヤミの神様の話~禁忌の4項目~

    ヤミの神様の話~禁忌の4項目~ 「ね、ヤミ。今日も神様の話して」 仄かな月明かりしか射さない静かな夜の独房に、控え目に反響する火置ひおきさんの声。ベッドに横になった時の彼女の声は、昼とは違って不思議な甘さを含んでいる気がする。 僕が勝手にそ

  • 保護中:

  • 刑務所内であったかも知れない未来1

    ※「夏休みの夕闇~刑務所編~」第三章後半あたりを想定しています。 ※二人がバッドエンドを迎えたらというイフストーリー。閲覧にご注意ください。 独房のベッドにうつ伏せに寝転んで本を読んでいる火置ひおきさん。最近の彼女は1日中部屋着を着ていて、

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