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釈真祐の今日この頃 https://shaku-shinyu.hatenablog.com/

富山在住の真宗大谷派僧侶・釈真祐(しゃく・しんゆう)が、生活しながら、仏教を学びながら考えたことを書いていきます。

釈真祐
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2020/06/24

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  • 親鸞さんを訪ねて ④青蓮院

    地下鉄の東山三条駅に乗って烏丸御池駅で下車。 そこから烏丸通を南へ5分程歩いて、六角通との交差点を東へ曲がると、六角堂に着きました。 六角堂は587年聖徳太子によって建てられたと伝えられ、そのご本尊も聖徳太子が常に携えていたとされる観音菩薩像です。 四天王寺を建てるための木材を求め、京都にやってきた太子。 (この時代の京都平野はまだ手付かずの林が多く残っていました) ある池で沐浴をして上がったところ、傍らの木の枝に掛けていた観音像が動かなくなります。 その夜、太子の夢に観音菩薩が現れ、 「この地で人々を救いたい。私を祀る御堂を建てなさい」 と告げたため、池の辺に六角形の御堂を建てたのが六角堂の…

  • 親鸞さんを訪ねて ③青蓮院

    前回の続きです。 知恩院の長い石段を下りて北へ歩くと、青蓮院があります。 ここは元々、比叡山延暦寺の住職「天台座主」(てんだいざす)の住居として建てられました。 天台座主は天皇や貴族から祈祷を請われることがありましたし、その地位には皇族が就くことが多く、当時一流の文化人でもあったので、宮中の様々な行事に招かれることもありました。 その度に比叡山から降りていては大変なので、都と比叡山の中間地点に当たる東山の地に天台座主が滞在する寺院が建てられたのです。 そしてこの青蓮院は、親鸞聖人が得度(剃髪して僧侶になる儀式)を受けたお寺でもあります。 承安3年(1173年)4月1日に日野有範の長男として生ま…

  • 親鸞さんを訪ねて ②知恩院

    前回の続きです。 大谷祖廟を出て、 円山公園を北へ横切ると、 立派な山門が見えてきました。 浄土宗本山の知恩院(ちおんいん)にやってきました。 知恩院は浄土宗の宗祖である法然上人がお念仏の教えを説いた「吉水の草庵」に程近く、晩年の法然上人が過ごされた場所に建てられています。 若き日の親鸞聖人も吉水の草庵でお念仏の教えを学び、教えを受け継いだ証しとして法然上人の肖像とその主著である『選択本願念仏集』を授けられたと伝えられています。 山門をくぐって長い石段を登ると、法然上人の木像を安置する御影堂がありました。 うわ~!!でけぇ~(ノ゜ο゜)ノ 実は御影堂は2011年から今年の4月まで修復工事を行っ…

  • 親鸞さんを訪ねて ①大谷祖廟

    うわ~ん(´;ω;`) いや、まぁ、京都のど真ん中で200人以上の職員が働いてるのに、 今まで誰も感染しなかったことが奇跡的なんですけどね。 私達も緊急事態宣言が解除されたからと言って、油断してはいけませんね。 しかしこのタイミングかー(´-ω-`) という訳でテンションだだ下がりですが、気持ちを切り替えていきます。 今日は午前中に親鸞聖人ゆかりの場所を幾つかお参りして来ましたので、その紹介をしたいと思います。 本山の朝の勤行にお参りし、朝ごはんを食べて、まず向かったのは大谷祖廟(おおたにそびょう)。 親鸞聖人の肖像「御真影」が安置されている東本願寺に対して、大谷祖廟は親鸞聖人の遺骨が埋葬さ…

  • いざ、ご本山へ(2)

    前回の続きです。 現在の大谷暢顯(おおたに ちょうけん)門首は1996年からは現在まで約24年間ご門首を務めておられ、今年で90歳になります。 私は2015年に東本願寺の職員になってから、出来るだけ朝七時から始まる勤行にお参りする様に心がけてきました。 お参りすると、いつも本堂の阿弥陀堂・御影堂の内陣(儀式が行われる空間)にはご門首がおられました。 既に80代後半というご高齢で体力の衰えもあったのではないかと思いますが、夏の蒸し暑い朝も冬の刺す様な寒さの朝も欠かさずお勤めをされ、お勤めの後に5合(大きな法要だと一升)もある御飯の盛られた器をお供えされる姿には、本当に頭が下がりました。 僧侶とい…

  • いざ、ご本山へ(1)

    こんにちは。釈真祐です。 私は今、 京都にいます。 お金がないので富山から京都まで鈍行列車5時間の旅です。 夏から秋に向けてお寺の仕事が忙しくなるので、その前に衣やお経本を買いに来ました。 (お寺あるある「買い物のためにわざわざ京都まで行く、ついでに京都観光する」) しかし今回はもう一つ、買い物以上に大切な用事があります。 本山東本願寺では、7月1日に新しいご門首が就任されます。 その儀式にお参りさせて頂くというのが、今回の一番の目的です。 「門首」というのは東本願寺の住職に当たる方です。 しかしただ「一つの寺の住職」という立場にとどまることなく、 「真宗大谷派の門徒(信者)を代表して、阿弥陀…

  • 法話 2020年6月永代祠堂経(後編)

    前回のブログの続きです。 それに対して親鸞聖人は、「念仏申せば救われる」という教えの「宗」、つまり教えを成り立たせる根拠は本願であると説かれました。 本願とは、阿弥陀様が私達との間に結んだ約束です。 「10回程度、それが無理ならもっと少なくても、最悪一回でも、私の名前を呼ぶ人がいれば、必ずお浄土に連れていきます。それが出来なければ私は仏にはなりません」 という阿弥陀様の約束であります。 そして同時に、「だから恐れず、疑いなく、私の名を呼んでください」 という阿弥陀様の呼び掛けでもあります。 そこには「どんな人が念仏を称えたら救われるのか」とか「どの様に念仏を称えたら救われるのか」といった条件は…

  • 法話 2020年6月永代祠堂経(前編)

    こんにちは。釈真祐です。 去る6月13日に、所属するお寺で「永代祠堂経(えいたいしどうきょう)」という行事がありました。 例年であればご門徒の皆さんにお参り頂いておりますが、今年は新型コロナウイルスの感染を防ぐために、私と坊守さん(住職の奥さん)の二人で勤行と法話をさせて頂きました。 今回は、その際に私がお話させて頂いた法話を掲載いたします。 (長いので前後編に分けます。) このたびは当寺の永代祠堂経ということで、しばらくの間お話をさせて頂きます。 私は家がお寺ではありませんでしたし宗派も違いましたから、二十歳を過ぎて僧侶になるまで「永代祠堂経」という行事があることすら知りませんでした。 今回…

  • ご挨拶

    みなさんこんにちは。釈真祐と申します。 私は鎌倉時代に親鸞聖人が始めた「浄土真宗」という宗派の僧侶です。 この宗派の中には幾つかの教団があり、私はその中で京都の東本願寺を本山とする「真宗大谷派」に所属しています。 元々お寺と縁の無い家庭に生まれましたが、20歳の頃に浄土真宗に出あい、地元のお寺に法話を聞きに通う様になり、やがて「もっと仏教を学べる環境に身を置きたい、自分の出あった教えを他の人とも共有したい」と思ったことや周囲の皆さんの後押しもあって、2014年に僧侶になりました。 その後は東本願寺の職員として5年間勤め、現在は瀬戸内海に面した故郷から遠く離れた富山県に引っ越し、お寺の仕事をさせ…

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