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  • これからのピアノレッスンのあり方〜岡田暁生著「音楽の危機」を読んで

    これからのピアノレッスンのあり方について考えている。 岡田暁生著「音楽の危機」を読んだ。 昨年の緊急事態宣言中に書かれたもので、あの時の先行きが見えない、得体の知れないウィルスに生活全てがストップさせられた暮らしによる苛立ちが思い出される。 音楽の危機-《第九》が歌えなくなった日 (中公新書) 作者:岡田 暁生 発売日: 2020/09/18 メディア: 新書 これまでの自分の音楽体験や、音楽を通して感じた違和感を紐解くことに重要な箇所が多くあり、今この本を読むことができてよかった。 こちらを読んで、では音楽の端っこの方にいる街のピアノ教室として、レッスンはどのような可能性があり、どう変わって…

  • 「新しい」ピアノテキストが古く感じる説・・・

    導入ピアノテキストを見ていると、古典的な教材(バイエル、ツェルニー、メトードローズ)に対して、時代や国や発達に合った教材を作ろうとして、1990年前後から新しいテキストとして多く出版されている。 新しいメソッドが次々生み出され、 ポピュラーなリズムや響のものも含まれるようになり、 子どもでも理解しやすいような言葉やイラストが加わり、 進度も子どもの発達に合わせて、 子どもたちがより親しみやすいように、改良されて多くのものが出版されている。 そんな「新しい」教材も、もう約30年前のこと。。 30年となるとその頃生まれた子どもがもう親になっているぐらい。 そのころのテキストのイラストを見ていると、…

  • 身体を知る「ピアニストのためのアレクサンダー・テクニーク」森朝著

    自分の身体について知りたい。 先日は脳科学の本を読みましたが、その時に一緒にアレクサンダー・テクニークについての本を購入しました。 アレクサンダー・テクニークについては、言葉としては聞いたことはあるけれど、本を読んだりワークショップを受けたことはありませんでした。 自分の身体と向き合うメソッドなのかなーというぐらいの印象。 手に取ったのはドイツ・アレクサンダー・テクニーク指導者協会認定講師でいらっしゃる森朝さんの著書「ピアニストのためのアレクサンダー・テクニーク」です。 ピアニストのためのアレクサンダー・テクニーク 作者:森 朝 発売日: 2019/05/25 メディア: 単行本 何も知らない…

  • アメリカからやってきた教材の普及:中村菊子さん、田村智子さん、安田裕子さん

    ピアノのテキストを色々見ているとあれ?と・・・ 長く日本で愛用されている教本のほとんどの解説・訳に3名のよく見る名前が! 中村菊子さんと、田村智子さん、安田裕子さんが多いこと多いこと。 まとめて見てみると楽譜屋さんに溢れた曲集の系譜が見えてきました。 アメリカからやってきた楽しい曲が収録された楽譜がたくさん。 本当に多くの楽譜が出版されていて、日本は恵まれていてるなぁ。 と思うと同時に、何を手にとっていいのか迷います。。。 【目次】 中村菊子 田村智子 安田裕子 中村菊子 慶應義塾大学卒業後にジュリアード音楽院に進み、修士課程を終了。アメリカで長年活動され、日本のピアノ教育に大きく貢献している…

  • 即興演奏の魅力「スオミ・ピアノ・スクール」

    前回の記事で紹介した「スオミ・ピアノ・スクール 音楽への旅立ち」。 スオミ ピアノ スクール 音楽への旅立ち 作者:久保 春代,坂井 百合子 発売日: 1998/12/10 メディア: 楽譜 こちらで魅力的に感じたことがもう1つ。 即興演奏を早い段階から定期的に取り入れていることです。 【目次】 音符を覚える前から 先生と 豊かな調整を感じながらアンサンブルの練習にも ひとりで即興演奏 音符を覚える前から 先生と まだ「ドレミ」を覚えはじめる前の段階で、黒鍵だけを使って、即興で演奏する項目があります。 先生が伴奏を弾き、生徒は黒鍵のどこを弾いてもいい。 先生と生徒が共有するイメージは、2つです…

  • フラジオレット!?優しさと新しさの「スミオ・ピアノ・スクール」

    導入テキストのほかのどれにも似ていないフィンランド生まれのピアノテキスト「スミオ・ピアノ・スクール」。 スオミ ピアノ スクール 音楽への旅立ち価格: 1650 円楽天で詳細を見る 優しい色あいと繊細なタッチのイラストがアメリカ生まれのテキストと一線を画している。 ページを捲るだけでもほっこり楽しいテキスト。 でもレッスンで導入するのは難しそうだなぁ、と本棚にしまっていたのだけと、改めて読み直すとなんて斬新!! 子どもを見守る視線の優しいこと!! そして、音楽は「お勉強」ではなく「喜び」だという姿勢が徹底している!! なんて素敵な教本なのかしら。 巻頭にある原著者の言葉より 「どの年代の人々も…

  • 自分の脳と体を取り戻す「ピアニストの脳を科学する」〜導入メソッドと並行して学びたいこと【その2】

    半年前に導入期レッスンメソッドと並行して勉強することとして、「美学」の視点を勉強している。 ▼過去の記事▼ akihareko.hatenablog.com 最近、その勉強に加えたものは、ピアノ を弾く体について知ることだ。 と言うのも、最近、指がほんのわずか、思っている場所に、思っているタイミングとずれる、と言う感覚を続けて味わったから。 今、指が思ってもいない動きを勝手にしたような・・・?気のせいか?というような。 一体何が起きているのか? これまでにない感覚だったのでなんだか怖い。 単純に年をとって20代の頃のように動かないということなのか? というか、思っている所に思っているタイミング…

  • ピアノの先生、youtube限定公開のオンライン発表会にチャレンジする!

    発表会をオンライン形式にしよう!と決めてから必要なことを調べ、手探りで進み、なんとか無事に皆さんにお届けすることができました。 デジタルに全く明るくないピアノの先生のオンライン発表会奮闘記です。 詳しい方に取ってはツッコミどころがたくさんあるかと思いますが、それでもなんとか形になりましたので、同じく詳しくないけどやってみたい、という方の参考になれば。 やってみて初めてわかった注意点も一緒にお伝えします! 目次 オンライン発表会の形 事前にやったこと スマホで動画を撮り、ハンディレコーダーで音を録音する zoom H5 ハンディレコーダーで録音した音源をよりいい音にする 動画編集「imovie」…

  • どんな人にも音楽を楽しいと感じる権利がある〜「おとあそび」に出会い直す

    去年からセルフコーチングをして、ピアノ指導法の学び直しをしてきた。 akihareko.hatenablog.com akihareko.hatenablog.com akihareko.hatenablog.com できていることとできていないことがあるけれど、概ね前進している。 楽器店に並んでいるピアノの導入テキストはほとんど目を通した。 講座を受けられるものは結構受けてきた。 その上で、「あ、この先生を心の師匠にしよう」と勝手ながら一方的に思う方に出会った。 悩みの1つだった「理想の先生がいない」ということが解決した。 それは、、、 yunon音楽教室のAIMEI先生。 ameblo.j…

  • レッスンをしている人ほど読むべき「成功する音楽家の新習慣」

    以前から気になっていたこちらの本。 私は演奏が本業ではないので縁がないと思っていたが、ひょんなことから手に取ることになったら、とても面白い。 ピアノのレッスンを専業にしている先生こそ読むべき本だった。 成功する音楽家の新習慣 練習・本番・身体の戦略的ガイド 作者:ジェラルド・クリックスタイン,古屋晋一,藤村奈緒美 発売日: 2020/03/13 メディア: Kindle版 なぜなら「成功する音楽家」を育てるのが仕事だから。 音楽家というと、演奏を専業としているプロをイメージするが、それだけではない。 アマチュアで音楽を楽しんでいる人も、発表会などのステージで聴衆に音楽を届ける、もしくは共有する…

  • ピアノのレッスンはなんのため?〜國分功一郎著「暇と退屈の倫理学」から考えるピアノレッスンの意義

    ピアノは何のために習うのか。 なぜラクで楽しいことだけでは飽き足らず、ときに辛い練習をしようとするのか。 または、レッスンではなぜそれを強いなければならないのか。 脳を鍛える、頭が良くなる、などピアノを習う効能とされるものは多いが、それ自体がピアノを弾く目的ではない。 明確に答えが出せないまま、それでも魅了されてピアノを続けて来た身として、ピアノを勧めたいという漠然とした気持ちはある。みんなやったらいいよ、と思うけれど、楽しいばかりではないことも身にしみている。 また、すでに身近な音楽とともにピアノを楽しんでいる人に、レッスンで教えられることなんてあるのだろうか、と思う時がある。音楽に優劣はな…

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正直ピアノの先生、長めにつぶやく。
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