様々なテーマを重ねた重厚な内容で、大人の女性向けの小説です。 恋愛、妊娠、結婚生活、出産、ジェンダー問題など、リアリティな話題が盛り沢山です。多くの女性に夢をお届けしたいです。
2020年12月
五月に入り一家三人で祖母の住んでいた足柄の故郷を訪れた。 祖母の家は今ではもう人手に渡っていた。 外観は何も変わっていなかったものの、庭は若干荒れていた…
中谷産婦人科No.3 二十章 不知火家の秘密⑫これでみんな本当の家族に!
ダイニングからリビングへ移動すると、もう先ほどのぎこちなく気詰まりな空気は跡形もなく消えていた。 マモルさんもすっかり落ち着いてしまい、まるでこの家の…
中谷産婦人科No.3 二十章 不知火家の秘密⑪黒い霊石の首飾りの秘密
「ちょっと!今いいじゃんっ、そんな話・・!もう~~やめてくれよ~。」 マモルさんは顔を赤らめ、嫌がって情けない声を出したものの、経験上、両親がひとたび酔…
中谷産婦人科No.3 二十章 不知火家の秘密⑩美憂さんの生い立ち
しみじみと話の余韻を味わうようにしてみんな黙っていると、突然美憂さんが口を開いた。 「実はあたしの方の家柄にも伝説があるんです。」 美憂さんが、美しく周…
中谷産婦人科No.3 二十章 不知火家の秘密⑨美憂さんの底知れない力
叔父さんは話題を変えるようにして、美憂さんの方に向き直ると店では女将のような仕事をしているのかと尋ねた。 「いいえ、あたしは自分で仕事を持っていて外で…
中谷産婦人科No.3 二十章 不知火家の秘密⑧エロスと不知火家の伝統芸能
叔父さんはこうした話が交わされている間、口元に皮肉な笑みを浮かべたまま、じっと黙っていた。 私はふと、あの性愛の妖精に彩られた美しい「飛天の間」のこと…
中谷産婦人科No.3 二十章 不知火家の秘密⑦女性の性の神秘
「遊女という職業にも何か関係のあることなのかしら?」 おばさんはそうした職業に日ごろから嫌悪感を抱いていそうだが、この時はもう好奇心を前面に出していた。…
中谷産婦人科No.3 二十章 不知火家の秘密⑥境目区域で発揮する女の霊力
「情緒的で、すごく素敵なお話ですわね・・。美しいような、怖いような・・。」 すっかり話に引きこまれたように、素直に感想を洩らしたおばさんの顔も、瞬時に何…
中谷産婦人科No.3 二十章 不知火家の秘密⑤木之助に宿った魂は、植物の精霊の祖先?
「人形芝居に使用した木彫りの人形は全部で四体、男が三体、女が一体で、あの時の旅の一座の構成と全く同じだったのです。この霊験は夢主の曾祖母をはじめ、話を聞…
2020年12月
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