映画『ペイド・バック』は、ナチス戦犯の医師の捕獲任務の末、射殺したイスラエルモサドの3人。が、30年が過ぎ真実が暴かれようとしー。 2007年のイスラエル映画「The Debt」をハリウッドリメイクしたスパイサスペンス。緊張の展開とスリリングな関係性、そしてクールなジェシカ・チャステインが見どころの1本です。
映画と本と時事をまじえた日記ブログ「まんざらでもない日記」です。 映画のレビューや本のレビューのほか、世の中の出来事に思うことなどを不定期更新します。
1件〜100件
映画『ペイド・バック』(2010年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『ペイド・バック』は、ナチス戦犯の医師の捕獲任務の末、射殺したイスラエルモサドの3人。が、30年が過ぎ真実が暴かれようとしー。 2007年のイスラエル映画「The Debt」をハリウッドリメイクしたスパイサスペンス。緊張の展開とスリリングな関係性、そしてクールなジェシカ・チャステインが見どころの1本です。
映画『クイーン』(2006年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『クイーン』は、英国エリザベス女王のダイアナ元皇太子妃事故死直後の7日間のを描くドラマ映画です。コメントを控えたことで国民の批判を浴びた英王室。実写を多用したリアルフィクションのなか、女王を演じるヘレンミレンがホントに女王の見えてくる(!?)
2022年7月 3年ぶりに行動制限のない夏を迎えたものの、未曽有の大事件や新型コロナの感染再拡大、大雨などの自然災害などが心に重くのしかかる、まさに暗雲低迷。そんな今月ではありますが、気を取り直して「まんざらでもないまとめ」いっときましょう
その演技は監督の表現意図に合っているか 映画における「演技」について
映画にはいろんな要素があるとはいえ、やっぱり大きな比重を占めるのが「俳優」の存在です。俳優が登場人物をどう演じているのか、その「演技」は成功しているのか、は映画の見どころのひとつです。そしてその演技は監督の表現意図と合致しているか。映画における演技を独学します。
映画『ザ・ワーズ 盗まれた人生』(2012年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『ザ・ワーズ 盗まれた人生』は、芽の出ない新人作家が、ある魅惑的な原稿を手にしたことによって起こる人生の転機を描くサスペンスタッチのヒューマンドラマです。その原稿とは、そして作家の人生とは。
歓喜!アキ・カウリスマキ祭り/再びのグレイヘア/やり過ごす3度目の夏
フィンランドの巨匠アキ・カウリスマキ監督作品がシネフィルWOWOWに!必見!/増える白髪を明るく染めてグレイヘアを目指す/オミクロンの亜種BA5の感染拡大。今年も粛々とやり過ごす夏。の3本です。
映画『コンプリート・アンノウン~私の知らない彼女~』(2016年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『コンプリート・アンノウン~私の知らない彼女~』は、15年ぶりに現れた元カノの驚愕の「生き方」を描くスリラー・サスペンスです。幾度も名前や経歴を変えていくその生き方。それは逃避ではなく変化を求めた生き方というがー。
「編集」とは撮影されたフィルムをつなぐ作業のこと。普段私たちが見ている映画は編集されたものです。「良い編集とは、どこをどう編集しているのかわからない編集」といわれるように映画本編を見ているときに編集が気になることは稀です。映画における「編集」とは、を独学します。
信仰と切り離せない存在/ホントの怖さとは/最強・最恐のホラー
件の事件によって注目される「信仰2世」 はたからはなんとでも言えるけれど....../長年封印していた映画『エクソシスト』をついに見る。ホントの怖さとは/視聴ムリ!最強・最恐のホラー、の3本です。怖い話に近づく夏......。
映画『エデンより彼方に』(2002年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『エデンより彼方に』は、1950年代のアメリカ、コネチカット州を舞台に差別や偏見が当たり前の社会の中、本質的な愛を得ようとする”理想の主婦”を描くドラマ映画。50年代のメロドラマを再現する衣装、撮影、編集、音楽のなか、現代的な問いを突き付ける1本です。
先週金曜日のあの事件以降、書けなくなってしまった。そこでわかった「書けない」のは「書かないほうがいい」からということ/先週の映画メモ の2本です。
映画『女と男の観覧車』(2017年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『女と男の観覧車』は、子連れ再婚した女性の恋と葛藤を描くウディ・アレン監督の大人のラブ・ストーリー。1950年代のコニーアイランドの幻想的な美しさを背景に、こんなにキツイ話をー。ウディ・アレンってやっぱり最高よね、と思わせる会心の1本です。
映画を作っているのは誰なのか? 監督や役者はもちろん撮影や編集、音響衣装、大道具ど数多くの仕事によって完成するのが映画です。が、その「青写真」となるのは脚本。 脚本の良し悪しは映画批評の大きなポイントでもあるのです。今回は映画脚本について独学します。
映画『マーサ、あるいはマーシー・メイ』(2011年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『マーサ、あるいはマーシー・メイ』(2011年)は、カルト集団から逃げ出した少女のその後を描くスリラードラマです。姉夫婦のもとに身を寄せるが、マイドンコントロールが解けないマーサを蝕む苦悩とはー。
「美しすぎる」弊害/懐かしい!『私の部屋づくり』/消費税が廃止になっても
最新リマスター版の「美しすぎる」映像に違和感!/ミニマリストではなくマキシリストの私。休刊となった『私の部屋づくり』が読みたい/「消費税が廃止になったらジャンジャン買い物しよう!」ってなるのか? の3本です。
映画『父さんはオジロジカ・ハンター』(2018年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『父さんはオジロジカ・ハンター』は、ハンティングの動画で人気を博す父と離婚後離れて暮らす12歳を描くヒューマンコメディ。息子との絆を深めようと一緒にハンティングに出かけるがまったく関心のない息子にー。父と息子の絆という古典的なテーマにほどよく現代的な視点を加えた1本です。
2022年6月 本題でも触れますが、梅雨はどこに行った!?という猛暑到来の6月です。ではさっそく今月のまんざらでもないまとめ、です。観測史上最も短い梅雨 6月中に各地で梅雨明け6月上旬から中旬に梅雨入りした各地が、例年より20日以上も早い梅
骨太のー、に一言申したい/日曜の朝からトンデモ/恩田陸の『曜日』の誘い
子どものころから「骨太」な私。ホントは華奢に生まれたかった。/『日曜討論』の一幕、日曜の朝からトンデモないものを見てしまった/恩田陸の本や映画のエッセイ『月曜日は水玉の犬』を読む、の3本です。
『同志少女よ、敵を撃て』 逢坂冬馬 なぜ少女たちは武器を持って戦地に立つのか
2022年の本屋大賞や選考委員全員が満点をつけたアガサ・クリスティー賞の受賞ほか、大きな話題となった『同志少女よ、敵を撃て』 これがデビュー作とは思えないクオリティと、奇しくも今起こっているロシアによるウクライナ侵攻につながる”戦争”を描いた本作。必読の1冊です。
映画『フラットライナーズ』(2017年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『フラットライナーズ』は、医学生達の臨死実験を描くホラーサスペンスです。実験後、様々な能力が増す一方、封じ込めていた自責の念が幻覚を引き起こしー。1990年の同名作のリメイク作品。映像技術の進歩が見せるよりリアルな臨死体験とは。
DVDスルー好き/「スーザンを探して」を探して/SNSのそういうとこ、苦手
食指が動くのは、なぜか劇場公開が見送られたマイナー映画ばかり!?/映画『マドンナのスーザンを探して』を37年ぶりに見たい。/パクリ、二番煎じで鮮度を落とす。SNSのそういうとこ、苦手です。の3本です。
映画『ファンキーランド』(2012年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『ファンキーランド』は、ピアニストを志す青年の夢と現実との葛藤を描くヒューマンコメディです。薬物中毒の母を更生施設に入れようとしますがまさかの事態にー。邦題はジェシー・アイゼンバーグ主演の人気シリーズ『ゾンビランド』に引っ掛けたい気満々?
映画『ヒッチャー』(1986年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画タイトル:ヒッチャー原題:The Hitcher製作年:1986年 アメリカ監督:ロバート・ハーモン映画『ヒッチャー』は、殺人ヒッチハイカーによる不条理スリラーの名作です。追われる青年役に当時アイドル的人気を誇ったC・トーマス・ハウエル
舞台演劇と異なり、映画はカメラによって「見えるもの」が操作されています。「面白い」「ワクワクする」「怖い」「なんか変だな」といった感情もカメラが「何を映しているか」ではなく「どう映しているか」に起因するところがあるといいます。そんなカメラワークのおもな手法と心理的効果についてまとめました。
映画『アイデンティティー』(2003年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『アイデンティティー』は、大雨で外部と普通になったモーテルでの連続殺人を描くスリラーです。が、とにかくネタバレ禁です。90分の短尺でタイトルの意味に「なるほど」と気づくまでが勝負! ぜひレビューを読まずにお楽しみください。
映画『15年後のラブソング』(2018年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『15年後のラブソング』は、伝説のロックスターと彼を崇拝する恋人との三角関係を描くロマコメです。 ニック・ホーンビィ(『ハイ・フィディリティ』『アバウト・ア・ボーイ』)の小説を映画化。作品は作者のものなのか? 子どもは?
ミシンで「無」になる/青春が蘇る『ストレンジャー・シングス』/ワインエアレーター、おすすめです
ミシン作業に没頭。ふと頭が「無」になっていることに気づく快感/80年代の青春が蘇るNetflixドラマ『ストレンジャー・シングス』いよいよ佳境へ/プレゼントにいかがでしょうか。ワインエアレーター、おすすめです。の3本です。
映画『デス・プルーフ in グラインドハウス』(2007年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『デス・プルーフ in グラインドハウス』は、テキサス州を舞台に殺人鬼と狙われる美女たちの抗争を描くサスペンス・スリラー。他愛もない会話とド派手なカーアクション、グランドインハウスの雰囲気を再現したB級映画的編集など、タランティーノ監督の映画偏愛が満載の映画です。
2022年5月長引くコロナ禍とロシアによるウクライナ侵攻、そこにきて長年のツケが回ってきたような円安とそれによる値上げという夏前の今月。世間ではどんな出来事がー。今月のまんざらでもないまとめです。玉城沖縄知事「ゼレンスキーです」発言(5月2
映画『ハンナだけど、生きていく!』(2007年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『ハンナだけど、生きていく!』は、大学を卒業したばかりのハンナが恋や仕事を通して自分らしさを見いだしていく青春ストーリー。『レディ・バード』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』など監督業も好調のグレタ・ガーウィグのマンブルコア作品です。
批評を独学する。今回は映画表現のスタイル「リアリズムかフォーマリズムか」について、です。リアリズムとは、フォーマリズムとはどういう表現スタイルなのかー、ザックリ理解するとともに、代表的な映画をピックアップしておきましょう。
映画『ドリアン・グレイ/美しき肖像』(1970年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『ドリアン・グレイ/美しき肖像』は、オスカー・ワイルドの長編小説『ドリアン・グレイの肖像』を、舞台を1970年代のロンドンに置き換えた映画化作品です。現在までに3度の映画化と舞台やドラマで多くの俳優が演じてきたドリアン・グレイ。当時26歳のヘルムート・バーガーがまさに当たり役という1本です。
野菜の成長は早い/『同志少女よ、敵を撃て』を読書中/売り込み下手で
はじめて野菜を植えてみた。その成長は早さに驚く/話題作『同志少女よ、敵を撃て』を読書中。戦争の現実とエンタメの魅力の狭間でー。/ブログの更新をツイートすらできない「売り込み下手」はどうにかすべきかー。の3本です。
映画『ハイ・フィデリティ』(2000年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『ハイ・フィデリティ』は、中古レコード店を経営する30代の音楽オタクの独身男性が、同棲中の彼女にフラれたことを機に「自分の何が問題だったのか」を考えるコメディです。原作はニック・ホーンヴィのベストセラー小説。ロックやポップスの音楽ネタに絡めながら浮き彫りになってくる”男の本音”とはー。
映画『グッド・ヴァイブレーションズ』(2019年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『グッド・ヴァイブレーションズ』は、アイルランド、ベルファストを舞台にパンクロックに生きる意味を見出すレコード店主テリー・フーリーを描く実話に基づいた映画です。背後にあるアイルランド紛争をおさえておけばなお楽しめる。音楽の力を信じたくなる1本!
役者の内面なんてどうでもいい/『オザークへようこそ』終了(泣)/抗わない朝活
『演技と演出』(平田オリザ著)を読む。リアルな演技ってナニ?役者の内面ってそんなに大事?/ドラマ『オザークへようこそ』(全4シーズン)が終了。もうこの先がないなんて(泣)/歳のせいか早く目が覚めるようになった。抗わない朝活はじめます。の3本です。
映画『FRANK -フランク-』(2014年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『FRANK -フランク-』は、ミュージシャン志望の青年とバンドメンバーとの交流を描くヒューマンドラマです。バンドのフロントマンは常に巨大な被り物をかぶるフランク。フランクはなぜ被り物をかぶり続けているのか。実在の”フランク”一時期活動を共にしたジョン・ロンソンの回想録を基にした映画です。
映画『ベルリン・天使の詩』(1987年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『ベルリン・天使の詩』は、永遠の命を放棄し人間として生きることを決意する守護天使ダミエルのストーリー。冷戦時代最後のベルリンの姿をドイツを代表する監督ヴィム・ヴェンダースが映し出す名作です。
映画『ビルド・ア・ガール』(2019年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『ビルド・ア・ガール』は、文才を武器に非モテを脱し人気者になっていくティーンのストーリー。舞台は1990年代のイギリス。"若い女の子"が軽く扱われる音楽業界。その中で容赦ない辛口批評がウケるもののー。ビーニー・フェルドスタインの熱演ほか、見どころたっぷりの青春映画です。
ボトムにインどころじゃないテク/横向き枕に挫折。難しい枕選び/Googleのことは考えないほうが幸せ
ボトムにインは痩せて見えるのか問題。上級者のテクはボトムにインどころじゃなかった/肩こり首こり改善の願いを込めて買った横向き枕がー。難しい枕選び/ブログ運営でGoogleのことは考えないほうが幸せ の3本です。
映画『マイケル・コリンズ』(1996年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『マイケル・コリンズ』は、イギリスの植民地であったアイルランドを独立に導いた英雄マイケル・コリンズを描く歴史ドラマです。イースター蜂起後から亡くなるまでの革命家政治家としての半生を旧友との三角関係を絡めて描かれています。
『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』川本直 虚構か事実かー、事実だけが真実ではない
トルーマン・カポーティ、ゴア・ヴィダル、ノーマン・メイラーと並び称された、アメリカ文学史上に燦然と輝く小説家ジュリアン・バトラー。が、その謎に包まれた生涯とはー。虚構か事実か、事実は果たして真実なのか。幾層ものストーリーとゲイ文学を題材にした作家の存在を問う傑作小説です。
2022年4月コロナ禍で迎える3度目の新年度も早1ヶ月が過ぎました。2月末から続くロシアによるウクライナ侵攻がいまだ解決のめどの立たない中、日本は3年ぶりの緊急事態宣言のない大型連休に突入します。吉凶禍福の今月のまんざらでもないまとめです。
映画『意表をつくアホらしい作戦』(2018年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『意表をつくアホらしい作戦』は、70年代の風刺雑誌ナショナル・ランプーンの創始者ダグラス・ケニーの半生を描くコメディです。ポップカルチャーやコメディに込めた抵抗と破壊の精神とは。語り部の設定がまさに意表をつく。してやられたり。ドーナル・グリーソンの黒メガネ萌えの1本です
オーバーナイトオーツ!/蘇る80年代の記憶/コロナ禍を描く『ザ・バブル』
モサモサすると思っていたオートミールが意外とイケることを発見。さらに「オーバーナイトオーツ」とは/なぜか「オーバーナイトオーツ」で蘇る80年代の記憶/そろそろまともな環境でー、コロナ禍を描く『ザ・バブル』、の3本です。
映画『セバーグ』(2019年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『セバーグ』は、1960年代にヌーヴェルヴァーグの寵児となった女優ジーン・セバーグを描くサスペンス。政治活動をめぐってFBIの監視対象となり執拗な盗聴とプライバシーの暴露によって心を病んでいくセバーグをクリスティン・スチュワートが熱演。単なるファッションアイコンではないセバーグを再認識する1本です。
映画『スタンドアップ』(2005年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『スタンドアップ』は、ミネソタの鉱山労働を舞台に全米初のセクハラ訴訟に勝利した実話に基づく映画です。 女性に対する卑劣な迫害を閉鎖的な社会背景と主人公と父、息子との関係を織り交ぜながら描いています。これは彼女だけの問題ではない。
映画『もう終わりにしよう』(2020年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『もう終わりにしよう』は、関係を終わらせようと考えながら恋人に連れられて実家を訪れた女性。その身に起こる不思議な出来事。『マルコヴィッチの穴』のチャーリー・カウフマンが監督・脚本を手掛ける過去と現在、主体と客体が混在する異色スリラーです。
脱!「厳しくしたほうがいい幻想」/自己批判なんていらない/間違いなくスプリングタイプ
映画界のハラスメント問題。厳しくしたほうがいい演技ができるってナニ?そろそろ「厳しくしたほういい幻想」をやめるべき/ノンフィクション『重要証人 ウイグルの強制収容所を逃れて』を読む。侵略は自己批判から始まる。怖い。/私のパーソナルカラーは間違いなくスプリングでした。の3本です。
『コーヒーと恋愛』は、『可否道』というタイトルで1962年から読売新聞に連載された小説です。著者、獅子文六さんは1893年生まれ。ここに描かれている恋愛や仕事に踊らされる人々の姿は、今も変わらぬちょっと滑稽で愛すべきもの。コーヒーを飲みながら読みたい1冊です。
映画『サバービコン 仮面を被った街』(2017年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『サバービコン 仮面を被った街』は、1950年代の架空のニュータウンを舞台に人種差別と保険金殺人の顛末を描くクライムコメディ。ジョージ・クルーニー監督にコーエン兄弟脚本、マット・デイモンとジュリアン・ムーアでおもしろくないはずがない、はずがー。
ブログの〇〇報告/イケてるマダムのブログを読む/暴力の代償と芸術
めずらしくブログの報告などをしてみる/イケてるマダムのブログを読んで正しいキラキラの効用を知る/ウィル・スミスビンタ事件とロシアの暴挙に思う、暴力の代償と芸術について、の3本です。
映画『ブリキの太鼓』(1979年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『ブリキの太鼓』は、ナチス政権下のポーランドを舞台に3歳で成長を止めた少年オスカルとその家族の物語です。寓話性と奇抜さとグロのなか、成長を止めたオスカルに投影されるものとはー。ギュンター・グラスの同名小説をニュー・ジャーマン・シネマの代表フォルカー・シュレンドルク監督が描く問題作です。
映画『あなたを見送る7日間』(2014年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『あなたを見送る7日間』は、父の訃報で実家に集まった4人の兄弟ら家族のヒューマンコメディです。 妻の浮気で離婚寸前の次男ほか、それぞれに抱える問題がー。
伏線ってそんなに大事?/フェミニズムはこわい?/ドラマ『令嬢アンナの真実』
映画のレビューで見かける「伏線が張り巡らされてスゴイ!」「伏線回収も見事!」伏線ってそんなに大事?/フェミニズムはこわい?フェミニズムの語り口がこわい?/Netflixドラマ『令嬢アンナの真実』25歳の実在の詐欺師の話、面白いです。の3本です
映画『ナイロビの蜂』(2005年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『ナイロビの蜂』は、ナイロビ駐在の外交官が妻の不審死から新薬の臨床実験の真相に迫るサスペンス映画です。原作はスパイ作家のジョン・ル・カレ。「愛」によって世界は変えられるのか。アフリカを舞台とした異色の仕上がりも見どころの1本です。
2022年3月ロシアによるウクライナ侵攻が1ヶ月を超えたが、いまだ解決の糸口が見えない状況です。それでも季節は巡る。桜は満開となり、アカデミー賞も決まり、プロ野球も開幕した今月のまんざらでもないまとめです。福島、宮城で最大深度6強の地震(3
アカデミー賞発表/番狂わせではなくハプニングが/ベストドレッサーも
第94回アカデミー賞発表。予想は23部門中ー/番狂わせはなかったけれど、驚きのハプニングが!/ベストドレッサーとゴールデンラズベリー賞の話題も のアカデミー三昧の3本です。
3月28日(日本時間)発表の第94回アカデミー賞。今年も全23部門を徹底予想してみました。私の本命はー
映画『ガール・オン・ザ・トレイン』(2016年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『ガール・オン・ザ・トレイン』は、アル中ですべてを失った女性レイチェルがある行方不明事件に関与。が、記憶が定かでなくー、というスリラー映画です。レイチェルの証言は事実か、妄想かー。主人公演じるエミリー・ブラントの病みっぷりが見どころの1本です。
いま、なぜデューク更家!?/音楽がもたらす「意味」/オスカーへ、イチ推し!
暖かくなったので身体を動かそうと思うものの、強烈に硬い!そうだ!アレだ!デュークだ!/映画『ハイ・フィディリティ』を見て音楽がもたらす「意味」に思いをはせる/クリスティン・スチュワート、オスカーへ、イチ推し!
映画『ワイルド・ローズ』(2018年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『ワイルド・ローズ』は、カントリーシンガーを夢みるシングルマザーの葛藤を描くヒューマンドラマです。主人公ローズを演じるジェシー・バックリーの歌声とステージpパフォーマンスに魅了される1本です。
批評を独学している私による超解説。批評をする上で絶対不可欠なことは「対象をよく見ること」細部まで注意深く見ること」です。 今回は映画『市民ケーン』を題材に映画を注意深く見る方法とポイントまとめてみました。
300レビュー記念と報告/アイルランドもややこしい/この腹の出っ張りを
このブログの映画レビューが300記事となります。その記念と報告でー/ドラマ『リベリオン』を見る。史実もドラマもややこしいアイルランド/すっかり元に戻った体重とさらに出っ張ったこの腹ー、なんとかせねば、の3本です。
映画『ロスト・ドーター』(2021年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『ロスト・ドーター』は、海辺の町をバカンスで訪れた大学教授レダが、ある若い母娘との出会いを通じて自身の過去を見つめ直すストーリーです。「母性」を崇めたり美化したりすることなく、徹底して不確かなものとして描く力作。マギー・ギレンホールの初監督作品。
なぜロシアはウクライナにー。 ロシアの100年を知るためのおすすめの映画と本
2022年2月に始まったロシアによる隣国ウクライナへの侵攻。「ロシア国民を守るため」という大義名分のもとの武力行使に国際社会は強く反発しています。ロシアはなぜウクライナに侵攻したのでしょうか。ロシアの100年をザックリ理解するためのおすすめの映画やドラマ、本をまとめてみました。
ワクチン3回目の副反応とウクライナ侵攻に、このまま世界が終わってしまうのかー、そんなはずはない。気をしっかり/失ってはいけない。ロシアの文学と映画/ツイッターのハッシュタグ、やめました。の3本です。
映画『ドント・ルック・アップ』(2021年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『ドント・ルック・アップ』は、まもなく彗星が直撃する地球を舞台に、壊滅は免れぬ危機のなか分裂する社会を風刺するブラックコメディ。ディカプリオ、ローレンス他、超豪華キャストも話題に。コロナ禍の今にもチクチク、グサグサくる1本です。
映画『ロード・オブ・ウォー』(2005年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『ロード・オブ・ウォー』は、世界を股にかけた武器商人と紛争の裏側をシニカルに描くアクション映画です。複数のモデルはいるとされるがあくまでもフィクション。テンポも良く見せ場も多い1本です。
2022年2月 コロナの第6派だとか、北京オリンピックの薬物問題だとかザワザワしていた今月。が、後半、すべての話題をブッ飛ばすほどの事態にー。全然まんざらでもありませんが、今月のまんざらでもないまとめ、いっときましょう。ロシア、ウクライナに
「批評」を独学する! 批評には「型」がある 「読み」と「書き」の切り口
批評には「型」があります。「作家論」に始まり、「構造主義」「イデオロギー批評」「読者論」……。これらがどういう流れで生まれてきたかを紐解き、多彩な読みとさらにその先の「書くこと」に役立てたいと思いまとめてみました。
映画『パイレーツ・ロック』(2009年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『パイレーツ・ロック』は、ポップス放送が制限されていた60年代イギリスに突如現れた海賊ラジオ局船。そこを舞台にロックに生きる人々を描いた痛快エンタメです。ロックの名曲とともにフィリップ・シーモア・ホフマンやビル・ナイらがはじけるロックンロール最高!の1本です。
語りすぎる『ドライブ・マイ・カー』/無理すぎるキャラ変/騒ぎすぎるノーマスク
賞レースで話題の日本映画『ドライブ・マイ・カー』を見た。偏見なく見たつもりだけれど、/お帰り、渡部。でもそのキャラ変は、/ノーマスク主張は結構ですが、の3本です。
映画『囚われた国家』(2019年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『囚われた国家』は、エイリアンに統治された近未来のアメリカを舞台にした社会派SF映画です。 SF+レジスタンス+ジョン・グッドマンというミスマッチ。なかなかエイリアンも出てこない。が、そういうことか!と納得のラスト。ネタバレ無しで見るべき1本です。
映画『ブラック・シー』(2014年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『ブラック・シー』は、黒海に沈むUボートから金塊を引き上げ一攫千金を目論むがー。金か命かをめぐるサバイバル。最初から上手くいきそうにないメンツが予想以上の泥試合を展開。ラストもそのあとどうすんのか、というハラハラし通しの1本です。
アカデミー賞ノミネート発表/これは新解釈⁉『ダイアナ:ザ・ミュージカル』/時が癒してくれる
アカデミー賞ノミネート発表 注目は⁉/これは新解釈⁉ ラジー賞ノミネートの映画『ダイアナ:ザ・ミュージカル』/まさかの失格判定......、映画『ベルリン・天使の詩』に思う「時が癒してくれる」の3本です。
映画『ジュディ 虹の彼方に』(2019年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『ジュディ 虹の彼方に』は、ジュディ・ガーランドを描く伝記映画です。ショービズ界に蝕まれるように逝ったジュディ。そんな不幸を描きつつもこの映画にあふれるのはジュディへの愛。ラスト、あの曲で号泣必至の1本です
映画『サーミの血』(2016年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『サーミの血』は、北欧スウェーデンの少数民族サーミ人。差別や偏見に抗っていきツる少女と晩年のワンシーンを描いた映画です。少数民族に対する無意識による差別に気づかされる1本です。
モニカ・ヴィッティ追悼の疲労/映画批評がもたらす縁/都合よく被害者ヅラをするヤツら
イタリアの女優モニカ・ヴィッティが亡くなった。追悼でM・アントニオーニ監督の難解な3作品を見て疲れる。/難解映画の理解にも。映画批評がもたらす縁に感謝/映画『ナイロビの蜂』が反ワク勢に注目されているのはいいがー。の3本です。
映画『僕の大切な人と、そのクソガキ』(2010年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『僕の大切な人と、そのクソガキ』は、バツイチの男性が運命の女性と出会うが、彼女には21歳のクソガキがー、というロマコメです。 ちょっと社会からハミ出してしまう人々を、妙にズームを多用するクセ強カメラワークで温かく描くデュプラス兄弟らしい1本です。
映画『ヒヤシンスの血』(2021年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『ヒヤシンスの血』は、共産政権下のポーランドを舞台に、ゲイコミュニティをめぐる事件を追う警官の苦悩と事件の真相を描くサスペンス映画です。「ヒヤシンス作戦」と呼ばれた同性愛者への弾圧とはー。LGBTQへの差別が表面化している現在のポーランド。その背景の理解にもつながる映画です。
「みなし陽性」VS「検査信仰」/『ニムロッド』と『東京物語』/レディファーストじゃなかった
新型コロナに「みなし陽性」が取り入れられることに。これは普通の風邪への過程か。検査信仰も治まるのか!?/小説『ニムロッド』と映画『東京物語』に共通して感じたある思い/爺ちゃん、やさしかったけれどレディファーストじゃなかったな、の3本です。
2022年1月 コロナ禍も3年目を迎える今年。一旦は落ち着いていた感染も新規株がまたたく間に広がりー、という1月です。まんざらでもないまとめ、まいりましょう。菅直人氏、ヒトラー発言で炎上(1月21日)立憲民主党の最高顧問で民主党時代の元首相
映画『クレイジー・ハート』(2009年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『クレイジー・ハート』は、アル中の落ちぶれカントリーミュージシャンの再生を描くヒューマンドラマです。シンプルなストーリーにジェフ・ブリッジスのヨレヨレ具合と哀愁漂う歌声がベストマッチの1本。アカデミー賞主演男優賞ほか受賞作品です。
「批評」を独学する! 映画や本の「感想文」で終わらせないために
「映画や本のレビューをもっと実のあるものにしたい」「単なる紹介や感想文で終わらせたくない」「そうだ、批評を書こう!」と思い立ったものの、その書き方がわからない。批評と感想文とは何が違うのか、批評ってどうすれば書けるようになるのか、そもそも批評ってー。「批評」を独学するための参考文献や情報をまとめました。
映画『プライベート・ウォー』(2018年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『プライベート・ウォー』は、2012年シリア内戦の取材中に亡くなった女性戦場記者メリー・コルビンの半生を描く伝記映画です。片目を失いPTSDに苦しめられそれでも戦場に赴くコルヴィン。そこまで駆り立てたものは何か。記者としてだけでなく、ひとりの人間として自身の使命に生きる姿を描く1本です。
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は、1969年のハリウッドを舞台に、落ち目の俳優とその相棒が巻き込まれる事件を描くスリラーコメディです。ディカプリオとブラピの初共演、マーゴット・ロビーが悲劇のシャロン・テートに、それをタランティーノが撮るという話題作です。
主権が揺るがされる脅威/フェミ批評家をめぐるネット論争/傍観者であるという痛み
懸念されるウクライナ侵攻。2014年のドキュメンタリー映画で情勢の理解を深めたい/フェミニスト批評家をめぐるネット論争と自分の立ち位置を考える/映画『忘れられた人々』に見る傍観することの痛み の3本です。
映画『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』(2017年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』は、実在の陸軍大将をモデルにアフガン駐留中のアメリカ軍の裏側を描く風刺コメディです。 意気揚々と現地に乗り込むマクマホン将軍。しかし、待ち受けるのはやる気のない現地の軍隊や内情を暴こうとするマスコミたち。やり過ぎのブラピが演じる理想マンにツッコミ必至の1本です。
映画『ヘイター』(2020年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『ヘイター』は、不祥事で大学を除籍された青年が自分を評価しない人々や社会に恨みをぶつけていくサスペンス映画です。格差社会を背景にSNSやフェイクニュース、ゲームを活用しながら恨みを晴らすー、現代の闇を感じさせる1本です。
映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』(2019年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』は、人気ミステリー小説の翻訳のためにある洋館に隔離された9人の翻訳家をめぐるミステリーです。『ダ・ヴィンチ・コード』と同シリーズの小説『インフェルノ』の出版の際のエピソードをモチーフに制作。複雑に進行するストーリーとその裏に秘められた思いとはー。
なんで勉強しているのだろう?/1年後の自分に絶望する高2/このリプなんやねん!
「批評」や「読解」の自主トレ中。誰に強いられたわけでもないのに、なんで勉強しているのだろう?/「役に立つ」の閉塞感と1年後の自分に絶望する高2/映画のツイートにこんなリプが!?の3本です。
映画『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』(2015年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』は、精子提供でシングルマザーになるつもりが略奪婚で母にー。優柔不断な夫とその元妻の三角関係を描いたロマコメです。映画『フランシス・ハ』のグレタ・ガーウィグのまだまだ続く自分探し!?
映画『バイバイマン』(2017年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『バイバイマン』は、その名を知っているだけで殺されるという謎の存在「バイバイマン」をめぐるホラー映画です。 スプラッターな表現は控えめな王道のB級映画。その中に往年の名女優フェイ・ダナウェイの名がー。
映画『カティンの森』(2007年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『カティンの森』は、第二次世界大戦下のソ連国内の森で、数千人のポーランド人将校らの遺体が発見された「カティンの森事件」を題材にした映画です。ソ連とドイツ両国に侵略されたポーランド。戦後も隠ぺいされ続けた事件の痛ましい真相をアンジェイ・ワイダ監督が描きます。
映画『プリジョネイロ』(2021年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『プリジョネイロ』は、家族を養うために出稼ぎに出たものの人身売買業者の手に落ちてしまう青年を描くサスペンス映画です。どうにもならない格差の現実の中、搾取される側に残されたある選択とはー。
映画『トレイン・ミッション』(2018年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『トレイン・ミッション』は、60歳で突如リストラされた会社員が見知らぬ女性から依頼された「あること」によって大きな陰謀に巻き込まれるサスペンス映画です。ジャウム・コレット=セラ監督とリーアム・ニーソンの名タッグ。今度の舞台は走行中の列車です。
映画のネタバレ対策/自分の「読み」を鍛え直す/字幕とか脚本とか
映画のネタバレは是か非か、ネタバレ対策はどうする?/批評への逆風が吹き荒ぶなか、まずは「読み」を鍛え直したい/映画にまつわる文章本を読む。の3本です。
映画『ドローン・オブ・ウォー』(2014年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『ドローン・オブ・ウォー』は、アメリカ政府の無人戦闘機ドローンによる対テロ作戦の実態と、従事する空軍少佐の苦悩を描いた作品です。映画『ガタカ』(1997年)のアンドリュー・ニコル監督とイーサン・ホークが再びタッグを組み現代の戦争の姿を描きます。
映画『魂のゆくえ』(2017年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『魂のゆくえ』は、救いを求めてきたある環境保護活動家の死をきっかけに、信仰に疑問を持ち始める牧師の苦悩を描くヒューマンドラマです。当時アメコミものに頑なに背を向けていたイーサン・ホーク。その抑えた演技が見どころの1本です。
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映画『ペイド・バック』は、ナチス戦犯の医師の捕獲任務の末、射殺したイスラエルモサドの3人。が、30年が過ぎ真実が暴かれようとしー。 2007年のイスラエル映画「The Debt」をハリウッドリメイクしたスパイサスペンス。緊張の展開とスリリングな関係性、そしてクールなジェシカ・チャステインが見どころの1本です。
映画『クイーン』は、英国エリザベス女王のダイアナ元皇太子妃事故死直後の7日間のを描くドラマ映画です。コメントを控えたことで国民の批判を浴びた英王室。実写を多用したリアルフィクションのなか、女王を演じるヘレンミレンがホントに女王の見えてくる(!?)
2022年7月 3年ぶりに行動制限のない夏を迎えたものの、未曽有の大事件や新型コロナの感染再拡大、大雨などの自然災害などが心に重くのしかかる、まさに暗雲低迷。そんな今月ではありますが、気を取り直して「まんざらでもないまとめ」いっときましょう
映画にはいろんな要素があるとはいえ、やっぱり大きな比重を占めるのが「俳優」の存在です。俳優が登場人物をどう演じているのか、その「演技」は成功しているのか、は映画の見どころのひとつです。そしてその演技は監督の表現意図と合致しているか。映画における演技を独学します。
映画『ザ・ワーズ 盗まれた人生』は、芽の出ない新人作家が、ある魅惑的な原稿を手にしたことによって起こる人生の転機を描くサスペンスタッチのヒューマンドラマです。その原稿とは、そして作家の人生とは。
フィンランドの巨匠アキ・カウリスマキ監督作品がシネフィルWOWOWに!必見!/増える白髪を明るく染めてグレイヘアを目指す/オミクロンの亜種BA5の感染拡大。今年も粛々とやり過ごす夏。の3本です。
映画『コンプリート・アンノウン~私の知らない彼女~』は、15年ぶりに現れた元カノの驚愕の「生き方」を描くスリラー・サスペンスです。幾度も名前や経歴を変えていくその生き方。それは逃避ではなく変化を求めた生き方というがー。
「編集」とは撮影されたフィルムをつなぐ作業のこと。普段私たちが見ている映画は編集されたものです。「良い編集とは、どこをどう編集しているのかわからない編集」といわれるように映画本編を見ているときに編集が気になることは稀です。映画における「編集」とは、を独学します。
件の事件によって注目される「信仰2世」 はたからはなんとでも言えるけれど....../長年封印していた映画『エクソシスト』をついに見る。ホントの怖さとは/視聴ムリ!最強・最恐のホラー、の3本です。怖い話に近づく夏......。
映画『エデンより彼方に』は、1950年代のアメリカ、コネチカット州を舞台に差別や偏見が当たり前の社会の中、本質的な愛を得ようとする”理想の主婦”を描くドラマ映画。50年代のメロドラマを再現する衣装、撮影、編集、音楽のなか、現代的な問いを突き付ける1本です。
先週金曜日のあの事件以降、書けなくなってしまった。そこでわかった「書けない」のは「書かないほうがいい」からということ/先週の映画メモ の2本です。
映画『女と男の観覧車』は、子連れ再婚した女性の恋と葛藤を描くウディ・アレン監督の大人のラブ・ストーリー。1950年代のコニーアイランドの幻想的な美しさを背景に、こんなにキツイ話をー。ウディ・アレンってやっぱり最高よね、と思わせる会心の1本です。
映画を作っているのは誰なのか? 監督や役者はもちろん撮影や編集、音響衣装、大道具ど数多くの仕事によって完成するのが映画です。が、その「青写真」となるのは脚本。 脚本の良し悪しは映画批評の大きなポイントでもあるのです。今回は映画脚本について独学します。
映画『マーサ、あるいはマーシー・メイ』(2011年)は、カルト集団から逃げ出した少女のその後を描くスリラードラマです。姉夫婦のもとに身を寄せるが、マイドンコントロールが解けないマーサを蝕む苦悩とはー。
最新リマスター版の「美しすぎる」映像に違和感!/ミニマリストではなくマキシリストの私。休刊となった『私の部屋づくり』が読みたい/「消費税が廃止になったらジャンジャン買い物しよう!」ってなるのか? の3本です。
映画『父さんはオジロジカ・ハンター』は、ハンティングの動画で人気を博す父と離婚後離れて暮らす12歳を描くヒューマンコメディ。息子との絆を深めようと一緒にハンティングに出かけるがまったく関心のない息子にー。父と息子の絆という古典的なテーマにほどよく現代的な視点を加えた1本です。
2022年6月 本題でも触れますが、梅雨はどこに行った!?という猛暑到来の6月です。ではさっそく今月のまんざらでもないまとめ、です。観測史上最も短い梅雨 6月中に各地で梅雨明け6月上旬から中旬に梅雨入りした各地が、例年より20日以上も早い梅
子どものころから「骨太」な私。ホントは華奢に生まれたかった。/『日曜討論』の一幕、日曜の朝からトンデモないものを見てしまった/恩田陸の本や映画のエッセイ『月曜日は水玉の犬』を読む、の3本です。
2022年の本屋大賞や選考委員全員が満点をつけたアガサ・クリスティー賞の受賞ほか、大きな話題となった『同志少女よ、敵を撃て』 これがデビュー作とは思えないクオリティと、奇しくも今起こっているロシアによるウクライナ侵攻につながる”戦争”を描いた本作。必読の1冊です。
映画『フラットライナーズ』は、医学生達の臨死実験を描くホラーサスペンスです。実験後、様々な能力が増す一方、封じ込めていた自責の念が幻覚を引き起こしー。1990年の同名作のリメイク作品。映像技術の進歩が見せるよりリアルな臨死体験とは。
映画『ロンドン、人生はじめます』は、ロンドンのハムステッドを舞台に、人間関係に疲れた未亡人と自然に囲まれて暮らす男との出会いを描くロマンティックコメディです。2007年の実際の出来事を基にしたこの映画。自分らしく生きることをダイアン・キートンがお洒落に指南してます。
映画『アメリカン・アニマルズ』は、退屈な毎日を過ごす普通の大学生4人が、刺激を求めて起こした強盗事件を描くストーリー。これが実話というからビックリ。実際の犯人たちのインタビューを盛り込みながら、ポップでオシャレに描くグダグダ具合がたまらない犯罪コメディ映画です。
Netflixで配信開始となったドラマ『アメリカン・ホラー・ストーリー』シーズン9を見る、注目はー/吉野朔実さんの映画ガイド本の良さに気づく/映画コラムにイラストが書けたらいいな、やってみるか、の3本です。
2021年7月 東京オリンピックと新型コロナ感染拡大が真っ只中の今、こんなときこそそれ以外のネタを何とか探そうと思いますがー。ともあれ、今月のまんざらでもないまとめ、とまいりましょう。2020東京オリンピック開会式が行われる(7月23日)新
『悪党たちの大英帝国』君塚直隆著は、ヘンリー8世以下7名の「悪党」をピックアップしてその人生を振り返ります。もともとはアウトサイダーであった7人が、いかにして権力の中枢に立ち歴史を動かしてきたかー。映画やドラマとは一味違う「悪党」の姿と、そこから見える歴史の変遷になるほどと思わされる1冊です。
映画『誰でもない女』は、第二次世界大戦時、ドイツ占領下のノルウェーでドイツ兵との間に生まれた一人の女性の数奇な運命を描くサスペンス映画です。ナチスドイツによる人口増加計画「レーベンスボルン」によって終戦後も苦悩し続ける女性とその家族。戦争が残した傷はあまりにも深くー。
感動話も批判もいらない。見て楽しんで終わり、のオリンピックを/いつの頃からか自分の思うように身体が動かなくなっていた。いくらイメトレをしたところでー/『ダメをみがく 女子の”呪い”を解く方法』を読み、まだまだダメみがく余地ありと思う、の3本です。
映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』は、卒業を控えた女子高生のモリーとエイミーが「学生らしい思い出づくり」に奔走する青春コメディです。学園ものにありがちな設定をくつがえし、現代らしい多様性を描いています。自身も女優として活躍するオリビア・ワイルドの初監督作品です。
映画『夏をゆく人々』は、イタリア、トスカーナを舞台に昔ながらの養蜂を営む一家のひと夏を描いた映画です。現代社会から隔絶された一家の暮らしに訪れる変化を、4姉妹の長女ジェルソミーナの視点で描きます。監督は『幸福なラザロ』のアリーチェ・ロルヴァケル。ちょっとノスタルジックでどこまでも美しい作品です。
映画『女は二度決断する』は、ネオナチによる爆弾テロで家族を失い絶望する女性の、ある決断を描くサスペンスです。 これ以上ない悲しみと絶望に堕ちていく主人公をダイアン・クルーガーが熱演し、パルム・ドール(カンヌ映画祭)ほかを受賞した映画です。
映画『ストックホルム・ペンシルベニア』は、4歳で誘拐され誘拐犯によって育てられた少女と、22歳になって戻ってきた娘を育て直す母の葛藤を描いたヒューマンドラマです。ストックホルム症候群の複雑な心理と家族の再生、ひとりの人間の成長を描いたシビアなストーリーです。
レコーディング・ダイエットのあの人はリバウンドしていたと知る。レコーディング・ダイエットの効果と限界について/『戦争は女の顔をしていない』を読む。戦争に対する憎悪がこみ上げる名著/1990年代のパワーポップバンド、ジェリーフィッシュ『こぼれたミルクに泣かないで』が懐かしい。の3本です
映画『ミュンヘン』は、1972年に起きた「ミュンヘン五輪虐殺事件」に対するイスラエル側の極秘の報復計画を描いた作品です。 監督はスティーブン・スピルバーグ。テロの背景にある国家や民族の複雑な問題と、その中で苦悩し自分を見失っていく主人公。娯楽的要素は皆無の社会派ドラマです。
映画『ナイン・シガレッツ』は、隣人をストーカーしているハッカーが引き起こす巻き込み系のクライムコメディサスペンスです。 タイトルが示すように、タバコにまつわる登場人物たちが次々と不測の事態に陥ります。見どころは、当時24歳のディエゴ・ルナ、だけではないクセありの1本です。
映画『ザ・テキサス・レンジャーズ』は、1934年、アメリカ中西部で連続強盗をはたらくボニーとクライドを追うテキサス・レンジャーを描く犯罪ドラマです。難航する捜査のなか抜擢されたフランクとかつての相棒のメイニー。この2人を演じるケビン・コスナーとウディ・ハレルソンの熟年の魅力満載の映画です。
スマホに残る検索履歴「ベルイマン 苦手」が導くものとは/映画を見ていて「ん?」となるのは、信仰心がうっすいから?/短編集『厭な物語』を読む。人の暗部を見ておけー。の3本です。
映画『人生はビギナーズ』は、年老いた父から「自分はゲイである」とカミングアウトされた息子が、期せずして自分の人生を見つめ直していく姿を描くヒューマンドラマです。父ハルの飄々と余生を生きる姿に対し、ナイーブな息子オリヴァー。『サムサッカー』のマイク・ミルズ監督が自身の体験を基に描く心温まるストーリーです。
映画『ダウト ~あるカトリック学校で~』は、厳格なカトリック学校を舞台に、少年に対する性的虐待の疑いを掛けられた神父と、それを追いつめていく厳格な女性校長を描くサスペンス。信念とは何かー。メリル・ストリープほか実力派俳優の演技が見ものの映画です。
映画『エンジェル』は、本も読まず知識も教養もなく、妄想癖と独自の文才(?)を武器に通俗小説家として成り上がったエンジェルの波乱の生涯を描くストーリーです。 有名女優と同姓同名の作家による小説を、フランソワ・オゾンがマイルド仕立てに映画化。
映画『ウーマン・イン・ザ・ウインドウ』は、広場恐怖症のカウンセラーの女性が、近所の家を覗き見したことをきっかけに、不可解な事件に巻き込まれるホラーミステリーです。『ウインストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』『つぐない』などのジョー・ライト監督が、曲者揃いのキャストで描く現代版『裏窓』です。