ダブリン在住です。アイリッシュ・ウイスキーについて、現地在住ならではの情報をお届けできたらと考えています。旧ブログ名「アイリッシュウイスキーのこと」
シェッド蒸留所が30000人の観光客をリートリム県に呼び込むことを目指す
ドラムシャンボ・ガンパウダー・アイリッシュ・ジンを製造しているリートリム県のシェッド蒸留所は、パンデミックにもかかわらず、2020年の売り上げが過去最高の約 1,000 万ユーロを記録したという記事。2021年5月31日付けのアイリッシュ・タイムズ。 シェッド蒸留所は飲料業界のベテラン、パット・リグニーが設立した会社。ちなみに前年の売り上げは800万ユーロ。税引前利益は193万ユーロに若干上昇し...
アイリッシュ・ウイスキーの昨年の売り上げはパンデミックにもかかわらず大健闘
2021年6月1日付のアイリッシュ・タイムズ紙に、新型コロナウイルスによるパンデミックにもかかわらず、2020年のアイリッシュ・ウイスキーの販売量はそれほど落ちなかったと言う記事が掲載されていました。 アイリッシュ・ウイスキーの2020年の販売量は1140万ケースで、これは2019年の1190万ケースに比べて0.4%低下しただけです。ウイスキーの販売量は伝統的にケース (case) で数えられます。1 ケースは...
プロパー・ナンバー・トゥエルヴ (Proper No. Twelve) というアイリッシュ・ウイスキーをご存じでしょうか? MMA ファイターのコナー・マクレガーが中心となって 2018 年9月にリリースしたブランドです。 新しいウイスキーとはいえ、マクレガーが積極的にプロモーションに参加した結果、2019にははやくも世界で 4 番目に売れているアイリッシュ・ウイスキーのブランドになりました。すなわち...
2021年1月4日付けのアイリッシュ・タイムズ紙に、スケリッグ・シックス・エイティーン (Skellig Six18 Distillery) というケリー県 (County Kerry) にある蒸留所の記事が出ていたので、この記事を参照しながらこの蒸留所についてご紹介します。この蒸留所はケリー県のカハーシヴィーン (Cahersiveen) という小さな町にあります。ダブリンから車で南西に 4 ~ 5 時間ぐらい走ったところ。...
クリスマス・ギフトにぴったりの最新のアイリッシュ・ウイスキー
これも少し古い記事で季節外れになってしまったのですが、2020年12月16日のアイリッシュ・タイムズ紙に、最近新発売になったアイリッシュ・ウイスキーをまとめて紹介する記事が掲載されていたので訳してみました。 アイルランドでは家族や友だちと必ずクリスマス・プレゼントを交換するので、12月に入ってもプレゼントが決まってないとちょっとあせるのですね。そこでプレゼントのアイ...
クリスマス・ケーキの味がするアイリッシュ・ウイスキー - ザ・アイリッシュマン・ファウンダーズ・リザーブ
少し古い記事になってしまいますが、2020年11月11日にウォルシュ・ウイスキーから発売されたザ・アイリッシュマン・ファウンダーズ・リザーブの記事がアイリッシュ・タイムズ紙に掲載されていました。翻訳してご紹介します。 (翻訳ここから) クリスマス・ケーキの味がするアイリッシュ・ウイスキー 2020年11月11日 文: ジョン・ウィルソン (John Wilson) ...
https://tarafuku10.net/blog-entry-47.html
ジェルストンズというアイリッシュ・ウイスキーの記事がアイリッシュ・タイムズに掲載されていたので翻訳してご紹介します。 このウイスキーはこれまであまり宣伝活動をしてこなかったのか、あまり話題になっているのを見たことがありませんでした。といいますか、正直な話、私、今回このウイスキーのことを初めて知りました。記事にも「レーダーにひっかからないように操業していた」(直訳) と書いてあります...
雑談です。 私は郵便関係全般が好きで、古い郵便ポストを見に行ったり (アイルランドでは100年以上前のポストが現役で使われています)、絵葉書を集めたりしています。 ウイスキーをテーマにした絵葉書も結構あるのでご紹介したいと思います。 まず、ウイスキー蒸留所に見学に行ったときにギフト・ショップで買った絵葉書から。 こちらはダブリンのオールド・...
アイリッシュタイムズ紙に、ウイスキーと紅茶を使ったブラックという焼き菓子のレシピと解説が掲載されていたので訳してみました。 ブラックは英語で綴ると Brack。黒を意味する Black ではありません。正式にはバームブラック (Barmbrack) というのですが、日常的にはだいたいブラックと呼ばれています。 なぜこの時期にブラックのレシピが新聞に載るかというと、アイルランドではハロウィンに食べるお...
新しいウイスキー: アン・ヒード・ヴラース (An Chéad Bhlás)とティーリングのルネッサンス・パート2
10月7日付けのアイリッシュ・タイムズ紙に、新しいウイスキーの紹介記事が掲載されていたので翻訳します。 紹介されるウイスキーは、ケルティック・ウイスキー・ショップというダブリンのウイスキー専門店が出すアン・ヒード・ヴラース (An Chéad Bhlás)というウイスキーと、ティーリング・ウイスキーが発売するルネッサンス・パート2というウイスキーです。 (翻訳ここから) アン・ヒード...
アイリッシュ・ウイスキーのミニボトル紹介シリーズ第八弾です。 最初の写真はこちら。 左端はイーガンズ (Egan’s)。こちらはシングル・グレーンですが、シングル・モルトなどのウイスキーも出しています。アイルランド中部のタラモア (Tullamore) で手広く事業を営んでいたイーガン家。19世紀ごろからはウイスキーも手掛けていたようです (蒸留ではなくボンダーとして)。イー...
アイリッシュ・ウイスキーのミニボトル紹介シリーズ第七弾です。 まず、ナポーグ・キャッスル (Knappogue Castle) ウイスキー。12年、14年、16年のすべてシングル・モルトです。 このようなボックス入りで販売されています。 ナポーグ・キャッスルというのはアイルランド西部のクレア県にある古いお城です。米国海軍の高官だったマーク・エドウィン・アンドリュー...
アイリッシュ・ウイスキーのミニボトル紹介シリーズ第六弾です。 まず、パワーズコート蒸留所 (Powerscourt Distillery) のウイスキーです。ファーカレン (Fercullen) というブランド名で統一されています。写真左から、プレミアム・ブレンド、シングル・モルト 14 年、シングル・グレーン 10 年です。 ダブリン近郊のウイックロー県エニスケリー (Enniskerry)&...
アイリッシュ・ウイスキーのミニボトル紹介シリーズ第五弾です。 今回は、北アイルランド関係のウイスキーをご紹介します。 まず、左端はフレンド・アット・ハンドというウイスキー。13年モノのシングル・モルト。これは、ベルファストにある同名のウイスキー専門店のオリジナル・ブランドです。ウイスキー自体はどこかの蒸留所から調達したものと思われます。ラベルには握手のイラストが描か...
アイリッシュ・ウイスキーのミニボトル紹介シリーズ第四弾です。 まず、ハイド・ウイスキー。この会社は蒸留所ではなく、他の蒸留所が製造したウイスキーを吟味して購入し、自社でブレンドして熟成させるという、いわゆるボンダーです。この会社のオーナーであるハイド一族は、ウエスト・コークのバンドンという町の近くで、1640年から1962年までバーを経営していました。また、ボンダーとしてウエスト・コーク一帯に...
アイリッシュ・ウイスキーのミニボトル紹介シリーズ第三弾です。 キルベガン蒸留所/クーリー蒸留所のミニボトル・セット。この2つの蒸留所はジョン・ティーリングが所有していましたが、現在はビーム・サントリーがオーナーになっています。 こういうボックスに入っています。 ボックスの蓋はマグネットで留まっていて、右から左に開けることができます。ボトルは左から、カ...
アイリッシュ・ウイスキーのミニボトル紹介シリーズ第二弾です。 今回は、ダブリンのリバティーズ地区にある蒸留所のミニボトルをご紹介します。 まず、ティーリング蒸留所のミニボトル。3本セットのボックス入りで販売されています。私が買ったときは20ユーロだったと記憶しています。 ボックスの蓋はマグネットで留まっていて、下から上に開くようになっています。ボトルは左か...
今回から何回かにわけて、私が集めたアイリッシュ・ウイスキーのミニチュア・ボトルをご紹介したいと思います。特にオークションで古いボトルを購入したりはしていないので、すべてここ5年間くらいで買い集めたものになります。しばし、お付き合いください。 今回は、大手メーカーのボトルを集めてみました。 まず、こちら。アイリッシュ・ディスティラーズ社の定番商品セットです。左からパワーズ、ジ...
ザ・リベレーター: ダニエル・オコンネルの血を引くウイスキー
ウェイウォード・アイリッシュ・スピリッツ(Wayward Irish Spirits)というケリー県のウイスキー・メーカーから、3種類のウイスキーがリリースされたという記事がアイリッシュ・タイムズ紙に掲載されていたので翻訳してご紹介します。 この会社を経営するモーリス・オコンネル氏は、アイルランドの国民的英雄の1人、ダニエル・オコンネルの子孫です。ダニエル・オコンネルは、19世紀前半に活躍した政治家で、カ...
ジョン・マケナさんとサリー・マケナさんは、夫婦でコンビを組んで活躍しているフード・ライターです。この2人が来月 (2020年10月) に『Milk』という本を出すという記事がアイリッシュ・タイムズに載っていました。 タイトルからもわかるように、この本は日々の暮らしに欠くことのできない食材であるミルク/牛乳について書かれたものです。アイルランドの酪農家のプロフィール、ミルクを使ったレシピ、ヨー...
ビール、ジン、ラムを製造してきたコーク県キンセールのブラックスが、ウイスキー蒸留に進出
ビール、ジン、ラムなどを製造販売しているコーク県キンセールのブラックス (Blacks) はサム・ブラックさんとモード・ブラックさんというカップルが経営する会社。最近の事業拡張でウイスキー蒸留にも進出します。ウイスキーが商品として出荷されるのは 2025 年まで待たねばなりませんが、樽詰めのウイスキーを購入してくれる投資家を募っているそうです。 アイルランドの若い事業主が経営する新しい蒸留所の勢いが...
アイリッシュ・ディスティラーズ社が技術者採用のプログラムを発表
2020年9月3日付けのアイリッシュ・タイムズ紙に、ジェムソンなどを製造するアイリッシュ・ディスティラーズ社が新卒者向けのエンジニア採用プログラムを発表したという記事が掲載されていました。 日本では就職にあたって新卒者が有利とされていますが、アイルランドでは職歴のない新卒者は不利となることも多いようです。そこで、新卒者に対して、現場で働き、知識を蓄ええる機会を提供しようじ...
昨年度のジェムソンの売り上げ: 日本市場では前年比 16% の成長
2020年9月2日付けで、アイリッシュ・タイムズ紙にアイリッシュ・ディスティラーズ社の決算に関する記事が掲載されていました。アイリッシュ・ディスティラーズ社はジェムソン・ウイスキーなどを製造する会社です。会計年度は6月の末まで。 パンデミックの影響で久しぶりに売上高が低下したものの、主要市場では伸びが続いているようです。日本でのジェムソンの売り上げは、前年比16%増でした。 以下に翻...
リートリム県にあるシェッド蒸留所のビジター・センターが 9 月にオープンします。新型コロナウイルスの影響で製品の売り上げには悪い影響が出ており、海外からの観光客の訪問は少なくとも今年はあまり見込めませんが、思い切りチャレンジしていくようです。その心意気やよし。 アイリッシュ・タイムズ紙の記事を翻訳してご紹介します。 (翻訳ここから) リートリム県のシェッド蒸留所:...
アイルランドの野生のサクランボを使ったチェリー・リキュールの作り方
野生のサクランボの味わい方について、アイリッシュタイムズ紙に記事が掲載されていました。ウイスキーを使ってチェリー・リキュールを作る方法についても触れられていたので、訳してみました。 (翻訳ここから) アイルランドの短いサクランボの季節を最大限楽しむ 文: JP マクマホン 2020年8月2日 アイルランドのサクランボの季節は短い。もちろん、冬になっても、輸入したサクランボは店頭に並んで...
1916年の独立宣言を記念する新しいウイスキーがリリースされました
1916年に起きたイースター蜂起は、アイルランド独立の契機となった事件です。このときに配布された独立宣言 (Proclamation といいます) は、アイルランドにとって最も重要な文書であるといってもいいのではないでしょうか。 このたび、この独立宣言を祝福するウイスキーが新しく発売されることになりました。その名も「プロクラメーション」。アイリッシュ・タイムズ紙に記事が掲載されていたので、翻訳してみました。 ...
100年前の珍しいアイリッシュ・ウイスキーがオークションに出品されます
今日のアイリッシュ・インデペンデント紙に、100年前の珍しいアイリッシュ・ウイスキーのボトルがオークションに出品されるという短い記事が掲載されていたので訳してみました。 アイリッシュ・インデペンデント紙の記事はこちら↓。 RareIrish whiskey expected to sell for up to €12,000 in online auction (翻訳ここから) 珍しいアイリッシュ・ウイスキーがオンライン・オークションに出品され...
2013 年にオープンしたアイリッシュ・ウイスキー・ミュージアムは、何といってもその立地が最高なのです。ケルズの書やロングルーム (図書館) で有名なトリニティ・カレッジの真向かいにあり、グラフトン・ストリートやテンプルバーなどの商店街/繁華街もすぐ近くです。とにかく市内のいろいろな場所を短時間で巡りたい方に最適です。 ミュージアムという名前ですが、ガイドさんの話を聞きながら館内を回るとい...
旧ジェイムソン蒸留所のチムニーには登ることができます。このチムニーは20年ほど前に展望台に改造されて一般利用できていたのですが、安全上の理由だかなんだかですぐに閉鎖されました。残念ながらそのとき私は登りそびれました。 それが、一昨年ぐらいに再オープンしたのです。隣に Generator というホステルがあるのですが、そこの所有だか管理になったようです。ホステルの受け付けに行って 5 ユーロ払うと、下の...
ダブリンのスミスフィールドにあるジェムソン蒸留所は、ボウ・ストリート蒸留所として1780年に誕生しました。統括マネージャーだったジョン・ジェムソンがオーナーシップを握ったのが1805年。1810年には正式にジョン・ジェムソン&サンズ・ボウ・ストリート蒸留所 (John Jameson & Son’s Bow Street Distillery) に改称されました。 19世紀後半の最盛期には、敷地の中に鍛冶屋、樽職人、木工所、技術者、塗装...
ロックダウンが明けはじめ、アイリッシュ・ウイスキー蒸留所の見学ツアーも再開しています
2020年7月16日のアイリッシュ・タイムズ紙に、ロックダウンが明け始めて、活気を取り戻すアイリッシュ・ウイスキーの蒸留所やビジター・センターについての記事が掲載されていたので訳してみました。 記事といっても、こちらは広告記事です。Irish Whiskey 360°というアイリッシュ・ウイスキーの観光産業としての側面を推進する団体がスポンサーになっています。 アイリッシュ・タイムズ紙の記事↓ ...
キルベガン (Kilbeggan) は、ダブリンから西に車を 1 時間ほど走らせたところにある、ウェストミーズ県の小さな町です。競馬場とウイスキーの蒸留所があります。 このキルベガン蒸留所は、1757年にマシュー・マクマナスという男によって設立されました。蒸留を許可するライセンスもイギリス国王からこの年に発行されています。これが、ライセンスを受けた現存する世界最古のウイスキー蒸留所はウチですよ、とキル...
昨年の6月のはじめに、北アイルランドのブッシュミルズ蒸留所に行ってきました。今回は、そのときの様子を書きます。 私の住むダブリンから北アイルランドの首都であるベルファストまでは車で2時間半ほど。このくらいの距離だと日帰りは苦になりません。しかし、ブッシュミルズ蒸留所があるブッシュミルズの町までは、ベルファストからさらに1時間半ほど車を走らせたところにあります。 ちょっとき...
ウォーターフォード県 (County Waterford) のバリーダフ・アッパー (Ballyduff Upper) という小さな村にあるブラックウォーター蒸留所は、2014年に設立された新しい蒸留所。その名前は、近くを流れるブラックウォーター川にちなんでいます。 これまでは、ジンを製造していましたが、今回初めてウイスキーを販売するということで、アイリッシュ・タイムズ紙の記事になっていました。 アイリッシュ・タ...
私はいろいろとお酒関係のものを収集しているのですが、パブに行くとテーブルに置いてあるビアマットもその1つです。ちなみに、プラスチックなどでできていて、何度も使えるものはコースターと呼ばれ、紙製の使い捨てのものはビアマットと呼ばれます。 いろいろな会社が広告ツールとしてビアマットを使用していますが、やはり最も多いのはアルコール飲料です。ウイスキーのももちろんあります。たとえば次のようなもの。しか...
父の日ギフト & ゲーム・オブ・スローンズのミニ・ボトル・セット
6月21日の日曜日は父の日ですね。 ダブリンにあるザ・ヘッドラインというパブで、父の日向けのギフト・セットを販売していたので買ってきました。私の父親は10年近く前に他界しておりますので、完全に自分向けです。 ギフト・セットの内容は、18年モノのシングル・モルト・ウイスキー、クラフト・ビール6本、キョウズ(Keogh’s)のポテチ、板チョコ、カード、クラフト・ビールのグラス、クラフ...
2020年6月16日のアイリッシュ・タイムズ紙に、ウイスキー担当記者のジョン・ウイルソン氏が新しい5つのアイリッシュ・ウイスキーを試飲する記事が掲載されていたのでご紹介します。 NewIrish whiskies to try: Drumshanbo, Teeling, Sliabh Liag and Grace O’Malley (翻訳ここから) 新しいアイリッシュ・ウイスキーを試飲する: ドラムシャンボ、ティーリング、スリーヴ・リーグ、グレース・オマリー 文:...
1987年にクーリー蒸留所をオープンし、アイリッシュ・ウイスキーを復活させた男として知られるジョン・ティーリング氏。彼のインタビュー記事が、2019年2月28日のアイリッシュ・インデペンデント紙に掲載されていたので翻訳しました。 彼は鉱業の世界にも関わっていたので、そちらの方の面白い話も聞くことができます。Cannabis next big thing, says John Teeling, the man who revived Irish whiskey (翻訳ここから)「...
日本に輸入された最初のウイスキーはアイリッシュ? 猫印ウイスキー
明治に元号が変わる前後から、外国人居住地に住む外国人向けにはさまざまなウイスキーが持ち込まれていたようなのですが、日本人への販売を目的として初めて輸入されたウイスキーは、1871 年に横浜山下町のカルノー商会が取り扱った「猫印ウヰスキー」であるとされています。 たとえば、土屋守さんが書かれた『ウイスキー通』にも、「1871(明治4)年に横浜山下町のカルノー商会が輸入した通称「猫印ウイスキー」で、...
今回もアイリッシュ・タイムズに掲載された記事を翻訳してご紹介します。2020年6月2日(火)に掲載された「ウイスキー: 新しいレッドブレスト・ドリーム・エディション」という記事です。 アイリッシュ・ディスティラーズ社が「レッドブレスト」のブランドのもとに毎年発売している「レッドブレスト・ドリーム・カスク」。今年で3回目のエディションです。今回は、ポート樽の使用にこだわったブレンドのようです。500ml...
最も高価なアイリッシュ・ウイスキー: 1本35,000ユーロ
少し古い記事になりますが(2020年2月18日公開)、ミドルトンの旧蒸留所で生産された45年物のウイスキーが発売になるというニュースがありました。お値段は1本35,000ユーロ(約420万円)。48本限定です。おそらく史上最高額のアイリッシュ・ウイスキーだろうとのこと。 おもしろそうな記事だったので訳してみました。 アイリッシュ・タイムズの記事へのリンク: €35,000 a bottle: most expensive Irish w...
2020年6月1日付のアイリッシュタイムズに、アイリッシュ・ウイスキーの2019年の全体的な販売量や銘柄別の販売量について記事が掲載されていましたのでご紹介します。見出しは、「アイリッシュ・ウイスキーの販売量が、年間1,200万ケースのマイルストーンに近づく」(Irish whiskey sales near milestone of 12m cases a year) です。 Irish whiskey sales near milestone of 12m cases a year 以下、記事の要約で...
1875年にダブリンのリバティーズ地区で大火事が発生しました。当時のダブリンはウイスキーの世界ナンバー1の生産地。今のティーリング蒸留所あたりにあった、マローンズというウイスキー等の保税倉庫から出火します。 火事が発生したのは6月18日金曜日の夜のこと。最後に倉庫の鍵を閉めたのは徴税官。それが午後4:45のこと。そして、最初に火の手が発見されたのは午後8:30ごろです。消防隊が駆け付けたころには、これ...
2019年2月、もう1年以上前のことになりますが、コーク県ミドルトンにあるジェムソンの蒸留所を見学に行ってきました。テイスティングでウイスキーも飲むだろうし、ということで、ほんとうに久しぶりに鉄道を使って日帰り旅行をしたのです。そのときのことを、ロードトリップ風に書いていきたいと思います。 2月17日の朝、徒歩でダブリン・ヒューストン駅へ向かいます。私のウチから歩いて10分ほどです。 ...
新型コロナウイルスがアイリッシュ・ウイスキー業界に与える影響
5月15日付のアイリッシュ・タイムズ紙に、「アイリッシュ・ウイスキーの売り上げに悪影響。400人の職が失われる可能性」という記事が掲載されていたので、かいつまんでご紹介します。 アイリッシュ・ウイスキーの2019年の年間売り上げは1億3700万本を記録。これは2010年と比較して2倍の数字だそうです。しかし、アイリッシュ・ウイスキー協会(IWA)の最高責任者であるウィリアム・ラベル氏によると、ロックダウンにより世...
私はときどきオークションでウイスキー関係の昔の広告やパブミラーを買ったりします。こちらは、5年ほど前にあるオークションで買った額縁入りのウイスキーのポスターです。 思いのほか安く競り落とせて、ハンマー・プライスが20ユーロだったと記憶しています。これに手数料が付くので、支払ったのは25ユーロくらい。文字しか書いていない地味な広告だったので、欲しいと思う人はあまりいなかったのでしょう。 ...
アイルランドは酒税が高いので、ウイスキーも高いです。先日、スーパーマーケットのテスコに行って調べてきたんですが、スタンダードの700ml入りだと、ジェムソンが25ユーロ、パワーが22ユーロ、ブッシュミルズ、パディー、タラモアデューが20ユーロでした。近所のお高めのスーパーだとジェムソンが30ユーロです。たぶん普通の酒屋だともちょっとします。アマゾンで調べてみると、ジェムソンは日本では2000円弱で買えますものね。 ...
2019年の夏の終わりにオープンしたロウ&コ (Roe & Co Distillery) 蒸留所は、リバティーズ地区で操業する4番目の蒸留所となりました。 ロウ&コ蒸留所は、ディアジオ社が親会社です。ご存じのようにディアジオ社は、アイルランドのビール会社であるギネスと、イギリスのグランド・メトロポリタン社との合併により1997年に生まれた会社です。ディアジオ社は、スミノフ、ジョニー・ウォーカー、ベイリーズ...
今回は、リバティーズ地区に3番目の蒸留所としてオープンしたダブリン・リバティーズ蒸留所についてご紹介します。 ダブリン・リバティーズ蒸留所は、クイントエッセンシャル・ブランズ (Quintessential Brands) 社がオーナーです。ロンドンに本拠を置く同社は、主に蒸留酒の製造と販売を業務としています。投資銀行に勤めていたウォレン・スコット氏とカンパリの社長を務めたエンゾ・ビゾーネ氏により2011年に設立され...
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