シュールで不思議なおはなしを書いている「ねむ沙樹」のショートショートを友人「ばさまむーちょ」が編集し、どこか懐かしくユーモラスなイラストをアップします。どうぞよろしく。
せっかくの休日なのに汚い部屋が嫌になる。ドリームハウスで気分を上げてから片付けしたい。そんな私の前に現れたプリンスとは。
これまでのあなたと、正反対の自分に出会えます。 雑居ビルの窓ガラスに貼紙が見えた。大通りから一筋入った、人通りがそれほど多くない道路際に、そのビルはある。初めて見たときは怪しそうに感じて、立ち入る気はなかった。 「口の中でモゴモゴ言ってないで、は
今日は朝から天気がよく、空気が乾いている。わたしはじょうろに水をくんで、ベランダに置いているプランターに水をやりにいった。プランターに咲く花の成長を見守ることが、わたしの休日の楽しみだ。 パンジーの葉のしげみに、マイマイがいる。パンジーに悪さをしそ
月末の締日を何とか乗り切ったわたし。水分を摂っている時間もないほど、忙しかった。ああ、疲れた。そうつぶやきながら、セルフサービスのカフェに入る。タピオカミルクティーのカップを手に、カフェと同じビルの屋上に上がった。ベンチに座って、ようやくひと息つけ
休みの今日、わたしは折り畳み式のコンパクトな椅子を持ち、川べりに向かった。川べりにアジサイの繁みがあり、遊歩道の端に椅子を置けるようなスペースがある。そこに座っていると、川音や、川面のきらめきや、小さな川魚が泳ぐながめを独り占めできる。いやというほど
家から歩いて10分くらいのところにある、地元民にしか知られていないビーチに、高校生のいとこに誘われて行った。わたしといとこ以外、誰もいなかった。 背泳ぎをしているわたしの横を大きな魚が通り過ぎた。びっくりした。海水浴場で大きな魚なんて見たことはな
ぼくは目の前の池に目を見張った。周りの木立が水面に写り、鏡のようなのだ。池に写る木々が今にも水面から立ちあがりそうなほどだった。 祖父が死んで以来、空き家になっている隣町の家の様子を見に来た。まわりを散策してみたら、思いもよらず、そんな池があった
工業用ロット箱を作る仕事を始めて三年め。仕事に慣れてきたところなのに、試作品の箱を落として割ってしまうミスをやらかしてしまった。 休日になっても気持ちが晴れない。閉じこもっているとますます気分が落ち込みそうだから、出かけることにした。 小学校四年
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