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メーカー開発職の奮闘記 https://www.bioneer-blog.com/

生命科学の面白い論文や理系キャリアについて紹介します。 私たちの体には、宇宙のような無限の可能性があるんだ。

総合科学メーカーで勤務する中で感じたことや、日々の科学情報について発信します。

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2020/05/04

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  • 新型コロナウイルスで脚光を浴びる「VHH抗体」とは?

    こんにちは! バイオニアです。 本日は、新型コロナウイルスの感染抑制能を持つ抗体の開発により話題となった、「VHH抗体」について紹介していきます。 私も大学院生時代に、新規VHHの探索研究に携わった経験がありますが、まさかTwitterのトレンドにVHH抗体がランクインする日が来るとは夢にも思っていませんでした(思わずスクショを撮ってしまいました笑)。 2020/5/8のTwitterのトレンド VHHについての理解を深めるためにまず、「抗体の構造」と「低分子抗体」について、説明させて下さい。(既にご存知の方は読み飛ばしてください。) 私がブログを書いている目的の一つは、生物のバックグラウンド…

  • バイオ医薬品(抗体・ペプチド)の開発手法をご存知ですか? 進化工学は夢が詰まった分野なんです!

    こんにちは、バイオニアです。 本日は、酵素や抗体を改変する手法である進化工学について紹介します。 2018年に、「免疫抑制の阻害による癌治療法の発見」で本庶佑教授がノーベル生理学・医学賞を受賞したことは有名ですが、実は同年のノーベル化学賞は、進化工学分野に授与されています。 2018年のノーベル賞は、まさに抗体医薬の年であったと言えると思います。 (受賞者のGregory P. Winter氏の講演を生で聞いたことがあるのは、私の数少ない自慢の一つです笑) また、ここ数年世界一売れている薬である、抗TNFα抗体ヒュミラ(アダリムマブ)も、進化工学の代表的な手法の「ファージ提示法」により生み出さ…

  • ペプチド医薬品って最近聞くけど、結局どこまで来てるの??

    こんにちは!バイオニアです。 今回は、ペプチド・抗体医薬の創出プロセス開発で修士号を取得した私が、ペプチド医薬品開発の現状について紹介します。 日本では、東京大学の菅教授が起業したペプチドリームが非常に有名ですが、世界に目を向けると、他にも有望なフォーマットやスクリーニング技術が数多くあります。しかしながら、これらの技術はあまり日本語でまとめられていないため、本記事で情報を整理していただければ嬉しいです。 目次 ペプチド医薬品って? ペプチド医薬の上市状況 時代で見るペプチド医薬のフォーマット 人工環状ペプチドの創出例 環状ペプチド×PEG 二環(Bicyclic)ペプチド 特殊環状ペプチド …

  • あなたは区別できる? 次世代DNAシーケンサーの分類

    こんばんは! 今回は、DNAシーケンシング技術について紹介したいと思います。 昨今のバイオ業界では、次世代シーケンサー(NGS)というワードを無視できないほど研究が広がっていますが、「次世代」とひとことで言っても複数の分類があることはご存知でしょうか。ネットで調べても、日本語ではあまり整理されていないと感じたため、本記事がシーケンサーの分類、知識をつける一助になれば幸いです。 目次 DNAシーケンサーの分類 第1世代のシーケンサー(サンガー法とキャピラリー電気泳動) 第2世代のシーケンサー(並列化自動逐次解析) 第3世代のシーケンサー(非光学検出/1分子検出) 第4世代のシーケンサー(ナノポア…

  • DNAナノロボットでがん細胞を兵糧攻めする

    こんばんは! 本日は、DNAをベースとするナノロボットの利用より、がん細胞を狙って兵糧攻めすることに成功した論文を紹介します。 2018年に、Nature Biotechnology誌に掲載された論文です。 (Nature Biotechnology volume36, pages258–264 (2018) Suping Li et. al, https://www.nature.com/articles/nbt.4071) がんの現状と治療法について簡単に記した後、論文紹介に入りますので、詳しい方は「本論文のコンセプト」まで飛ばしてください。 目次 がんと日本人 主ながん治療法 化学(薬物…

  • 【多面的に見る】新型コロナ治療薬の開発状況(4/21現在)

    こんばんは! 本日は、新型コロナ治療薬の開発状況に興味を持ち、調査したので記事にします。 連日、「世界中で新しい治療薬が開発されている」とか、「アビガンやレムデシビルという薬が効くらしい」とのニュースが流れていますが、横文字ばかりで正直覚えられないですよね(笑)。そんな方にも分かりやすいように、色々な薬がある中で注目すべき項目をピックアップし、表にまとめてみました。(20/4/21作成)。 新型コロナウイルスの医薬品開発状況 ◆表から読み取れる大事なポイント 1. 新型の感染症への対応は既存薬メインとなる 2. 錠剤か注射剤か 3. 開発状況 【アビガン】 【レムデシビル】 【シクレソニド】 …

  • コーヒーを飲んで糖尿病をコントロール ~ヒトはポパイになれるのか~

    おはようございます! コーヒー大好きバイオニアです。 本日は、「コーヒーのカフェインをトリガーにして糖尿病をコントロールする」という、一風変わったアプローチで病気と付き合う方法を提案した論文を紹介します。 2018年に、Nature Communications誌に掲載された論文です。 (Nature Communications vol. 9, 2318 (2018) Daniel Bojar et. al, https://www.nature.com/articles/s41467-018-04744-1) 本論文のコンセプトは、以下の通り。 毒性が無く安価に製造可能なカフェインを利用し…

  • 【理系就活生必見】メーカーに就職するためにやるべきこと

    こんばんは! とある化学メーカーでバリバリ働いています、バイオニアです。 本日は、私がメーカーに就職するにあたって考えていたこと、こうすればよかったと思うことを紹介します。 2020年の就職活動はコロナウイルスの影響で厳しいものとなっているかと思いますが、準備をしっかりとしてワンチャンスをものにしましょう! 目次 ①今後の人生で何を重視するか明確にしよう ②研究概要と発表スライドを早めに完成させよう ③説明会の度に質問を考えよう ④自己紹介のレベルを上げよう ⑤面接中に一度は山場を作ろう ⑥テストセンターは舐めずに対策しよう 総括 ①今後の人生で何を重視するか明確にしよう 自分が今後何を重視す…

  • 他の楽しみよりもアルコールを選んでしまうメカニズム

    こんばんは! 生化学の論文を愛してやまないバイオニアです! (biologyとpioneerを組み合わせています。。) 本日は、「他の楽しみよりもアルコールを選んでしまうメカニズム」という、アルコール依存症の方必見の論文を紹介します。 2018年に、サイエンス誌に掲載された論文です。 (Science 360, 1321–1326 (2018) Augier et. al) 目次 日本とアルコール依存症 本研究のコンセプト アルコール中毒ラットの選定 アルコール中毒ラットの依存性評価 アルコール中毒の分子メカニズム まとめ 日本とアルコール依存症 アルコール依存症とはご存知の通り、自らの意思で…

  • ブログの方針について

    はじめまして! 科学大好き、バイオニアのブログです。 簡単に自己紹介させていただきますと、 旧帝大にて修士号取得後(分子生物学)、大手総合化学メーカーで勤務しています。 現在は、医薬品に関連した事業に携わっています。 当ブログを立ち上げた理由は、大きく2点あります。 ① 日々のアウトプットを充実させるため 社会人1年目を振り返り、学生時代と比較してアウトプットの量が著しく低下していると感じています。学生時代は、論文抄読会や研究報告会を通してアウトプットを繰り返していましたが、現在は月に2度、プレゼンの機会があればいい方です。 ②科学の楽しさを伝える活動が好きだから 学生時代より、サイエンスコミ…

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