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2020/04/30

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  • こんな映画、あんな本2

    私は、若い頃から、体が丈夫とは言えず、命に関わるような大きな病気はないが、手術も含め何度かの入院を経験している。

  • 「受け師の道 百折不撓の棋士・木村一基」樋口 薫著(東京新聞)を読む

    将棋の木村一基王位の評伝である。評伝と言っても、インタビューを元にしたもので、題名ほどテンションは高くない。そもそも、木村王位にはそんなに大上段から振りかぶった物言いが似合う人物ではない。トップ棋士の一人だが、どこか飄々とした風情を持つベテラン棋士だ。 // リンク 木村王位には異名が多い。「中年の星」「「千駄ヶ谷の受け師」「将棋の強いおじさん」。別に揶揄しているわけではない。敬意と愛情と期待を込めたファンの声がトップ棋士からぬ、不思議なニックネームにつながっている。 昨年の木村の王位奪取は、ファンの間で話題を読んだ。 プロ入りから22年3ヶ月、46歳3ヶ月、挑戦回数7回、全て記録づくめだった…

  • コロナ時代の葬儀事情

    父が亡くなったのは17日の8時過ぎだった。どこにでも見られる愁嘆場が一段落して、葬儀社に連絡をした。7年前に母を亡くしており、葬儀までの手順は大体頭に入っているつもりだったが、いざとなると細かいところはうる覚えで曖昧模糊としてくるのであった。

  • 少しの間、休みます。

    私事だが、先週の17日に同居していた父が95歳で他界した。 大往生、と言っていいのだが。 入院、危篤、死亡。納棺。葬儀。 当たり前のことだが、死には様々な雑事が付き纏っている。私もだいぶ最期に近づいているので、なんていうことない雑事が思いのほか重くて、胸がざわついたり、気持ちが掻き回される日が続いている。 10年ぐらい前までは、自分でも嫌になるぐらい厚くなった面の皮も、ボロボロと崩れてきていて、補修が間に合わなくなってきている。 事務的なこともいっぺんに重なってきて、ブログになかなか手がつかない。 今週いっぱい、休みます。

  • 『教師崩壊』(妹尾昌俊著 PHP新書)を読んで考えたこと

    冒頭、自殺された新人の女性教諭の例をあげ、今の本では、教師の仕事は「死と隣り合わせ」で、「ティーチャーズ・クライシス」と呼ぶべき危機的状況にある。 だから、今こそ「データ」と「ファクト」で教師の問題を語るべきだというのが著者の主張である。感情論や経験則に基づくイメージで語られれる学校像、教師像から脱却して、事実にきちんと向かい合って解決策を見出そうということが主眼になっている。 こういう姿勢は、正しいと思う。この本に散りばめられた多くのデータやファクトも貴重なものだと思うからだ。 // リンク

  • こんな映画、あんな本 ここ一週間で観たり、読んだり

    別に気に入らなかったわけでも、面白くなかったわけでもないのに、ブログの記事にするタイミングを逸してしまう「こんな映画、あんな本」がある。

  • 良きこと、悪しきこと 今日という一日

    良きことと悪しきことは、大方折り重なるようにやってくる。昔からそうだった。ただ、昔と違うのは歳を取ってからは良きことと悪しきことのサイズが釣り合わなくなったことだ。

  • また、堀切菖蒲園に行ってきました ほぼ満開!

    爽やかな朝なので 朝方、家内と一緒に、再び堀切菖蒲園へ。だいぶ花も開いているとの情報もあり、開園時間の9時に合わせて向かった。一番近い駐車場は予想通り埋まっているので、少し戻った所にある小さな駐車場に車を入れた。菖蒲園まで徒歩5分程度。

  • 家で、プレミアム食パン、を焼くぞ! この程度のスタンスでも、我が家では十分プレミアムだ

    コロナ時代はプレミアム食パンがトレンドなのか 以前にも記事に書いたが、巣ごもり生活が、長くなってきて、家庭でパンづくりに取り組む人が急増しているという。何しろ、小麦粉が手に入らない。パン・製菓の食材販売店は売上げが倍増したとか。 家電量販店ではホームベーカリーも品薄になっている、というようなニュースも流れてくる。

  • 『グロリア』を観る ハードボイルドな女

    グロリアは拳銃を撃ちまくる 中年女が銃を撃ちまくる映画というのは、どのくらいあるのだろう。 『ニキータ』のアンヌ・バリロー まだ、若かった? 『ターミネーター 2』のリンダ・ハミルトン 前作との違いにびっくり。 『RED』のヘレン・ミレン なんとも華麗で、不敵だった。 そして『グロリア』のジーナ・ローランズ 以前に見ているのだが、記憶以上に過激。まさにハードボイルド!痺れた。

  • 堀切菖蒲園に行きました 二日前の様子です

    父の入院している病院に行く前に、家内と一緒に近くの堀切菖蒲園に寄ることにした。 高三の息子は、休校中の運動不足解消のため、毎日のようにランニングでここまできているとか。家内も自転車でそれにお付き合いしている。近いと言っても駅一つ分はあり、駅から徒歩でもけっこうあるので、私にとっては以前よりハードルが高くなっていた(私は持病の影響で、自転車に乗れなくなっている)。 どのくらい咲いているのか、家内から話は聞いているのだが、毎年、一度は見にいっているので、寄って見たくなった。近くに駐車場を見つけたので、車で行けるよ、との家内の話。ありがたい。ちょっと感謝。

  • 『種まく旅人 みのりの茶』を観る 大分のお茶の味

    ついていない一日の締めくくりは 長い長い前置き 入院した父の通帳とカードが見当たらない。てっきり、入院した際に、父が持っていった「お大事袋」に入っているとばかり思っていたが、病院で、わざわざ看護師さんに荷物を持ってきてもらって調べたが、入っていない(コロナの関係で面会禁止。父の病室にはいけない)。電話で、父と話したがラチが開かない。だいたいが、息が苦しくて、長くは話せない。

  • 秋聲の鏡花追悼文

    文豪とアルケミスト 注文していた本が届いた。 marco (id:garadanikki) marukoさんに教えていただいた本だ。 garadanikki.hatenablog.com

  • 「オケ老人」を観る ホッコリした映画 コロナの時代に

    我が家の事情 月曜日の夜に、動画配信サービスを使って、家内と二人で見た。 同居している95歳の父がここ数日具合が悪く、日曜日の夕方に苦しみはじめた。かかりつけの病院に連絡したら、救急車を呼んですぐに来て下さいとのこと。救急車に運ばれて、結局、入院。

  • 『告発の行方』(1988年)を観る 二人の女性と星占いの行方

    キャスリン(ケリー・マクギリス)は178cm、大柄で体格がいい。 サラ(ジョデイ・フォスター)は161cm、随分、華奢だ。 着ているものずいぶん差がある。 キャスリンは、検事だからキチッとしたスーツ姿。 サラは、ちょっといかれたネエちゃん風。ノーブラでタンクトップ、などという格好で酒場に来たりする。

  • 『ガチ星』を観る ダメダメ中年男の復活に、思わず力が入ってしまった。拾いものの快作、安部賢一以下出演者に拍手!

    ダメダメ男の更生劇。アメリカ映画ではありがちだが、日本映画ではそう思いつかない。まったく知らない俳優、知らない監督、予備知識なく、なんとなく匂いに誘われるように見始めた。

    地域タグ:北九州市

  • 『藤井聡太語録 言葉から紐解く若き天才の思考術』を読む 一人の天才の出現がみるみる世界を変えていくのに、間に合いそうなのは喜ばしい

    AbemaTVトーナメントの興奮 ついにAbemTVの有料会員になってしまった。 現在開催中の第3回AbemaTVトーナメントが、見たいがためである。 将棋界初の団体戦、ドラフト会議、フィッシャールールを採用した超早指し戦。 ドラフト会議によるチーム編成の斬新さ。まるで手品を見ているような早指し。あわや時間切れ寸前のスピード感。団体戦ゆえの戦略、駆け引き。トップ棋士たちのいずれも劣らぬ強烈な個性。 私の将棋の腕はせいぜい3級か4級あるかどうか、それも今はまったく指さない。一緒に見ることの多い父は、ルールを知っている程度。そんなわけのわからない爺さん二人が、思わず画面に目を奪われてしまうのだ。 …

  • 映画『記憶にございません』(三谷幸喜監督)は、長く記憶に残ることはないだろう この三谷喜劇はどこで笑ったらよいのだろうか

    記憶にございません 政界を題材にした喜劇ということで、私は同じ三谷のテレビドラマ『総理と呼ばないで』と比べていたが、一緒に見ていた家内は『民王』の方が面白いね、とつぶやいて、途中で先に寝てしまった。 // リンク 総理大臣が記憶喪失になったことによって起こるいわば「人格」の入れ代わりからくるドタバタ喜劇。そこに、風刺らしきものも入っていないわけではないが、どうにも底が浅い。 「入れ替わり」も、歴代最低の支持率の総理が次第に目覚めて善人になるという設定が、あまりに予定調和的で笑いを呼べないのだ。 もし、この設定が逆だったら、例えば人が良すぎて冴えない政治家が悪逆非道の政治家に「入れ替わる」方が遥…

  • 料理本『はじめてでもおいしく作れる和食』(家の光協会)を購入したのだが、これには、ちょっとした、訳があります。

    久しぶりに書店に足を運んだ。文庫本の小説を4冊、コンピュータの本1冊、パン作りの本1冊、料理本1冊、美術関係の本1冊。散財だが、まだ続くであろう巣ごもり生活の準備のためには仕方がない。 店に長居は迷惑なので、買い物は30分以内と決めていたのだが、料理本のところでつまづいた。買うと決めていた本はあったのだが、いざ買おうとレジに向かったところで躊躇するところとなった。 syunkonカフェごはん レンジでもっと! 絶品レシピ (e-MOOK) 作者:山本 ゆり 発売日: 2019/04/20 メディア: ムック

  • 「人間の究極の幸せは、人に愛されること、人にほめられること、人の役に立つこと、人から必要とされること、の四つ」 『虹色のチョーク』(小松成美著)の行方

    ご記憶の方も多いことだろう。ベストセラー『日本でいちばん大切にしたい会社』(坂本光司著)で紹介された日本理化学工業の敷地内にある「働く幸せの像」に刻まれた同社の会長大山泰弘の言葉の一部である。 正確には 働く幸せ 導師は人間の究極の幸せは、人に愛されること、人にほめら れること、人の役に立つこと、人から必要とされること、の四つと云われた。 働くことによって愛以外の三つの幸せは得られるのだ。 私はその愛までも得られると思う。

  • 「ヨーグルトムース」を作る 粉はないけど、ゼラチンがあったので「教科書」を見ながら、一人調理実習です

    「ヨーグルトムース」を作る 粉はないけど、ゼラチンがあったので「教科書」を見ながら、一人調理実習です 棚を漁ってみるとゼラチンがあった。そういえば、食パン作りに使おうと思った生クリームが100cc残っている。 しかも、今日も蒸し暑い。 // リンク よし、それじゃ、アレを作ろうという、とすぐにメニューやレシピが浮かぶほどの腕はもちろんない。ハイハイから、ようやく伝い歩きができるようになった程度なのだから、こういう場合どうするかというと、今ある条件の中で作ることができるものを、蔵書(!)のレシピ本をひっくり返して探すのである。 今日の条件はこれだ。 1 暑い。さっぱりした、冷たいスイーツがいい。…

  • 眠れないので、短編小説を読んでいたら、三つ目で眠くなった。 井伏鱒二『へんろう宿』太宰治『富嶽百景』坂口安吾『波子』を読む

    私は、軽い睡眠障害があって、それにも増して、右膝の状態が悪く、床についても簡単には眠れない。昨晩はそれが酷かった。そこで、モゾモゾ、起き出してポプラ社の分厚いアンソロジー『百年小説』を引っ張り出した。 www.kssa.info 分厚くて、扱いづらいが、とにかく字が大きいので、眼鏡を必要としない。 全51編の半分ぐらいは、読んでいるので、何にしようか迷いながら、結局3編読んで、ますます目が冴えそうになったので、再び床についた。 床についてから、小説についていくつか考えることがあった。 初めに読んだのは、井伏鱒二の「へんろう宿」(昭和15年)。 主人公の私が4月に雑誌「オール読物」に発表。所用で…

  • 『人生劇場 飛車角』(1963年) それにつけても、佐久間良子は……

    若い頃、佐久間良子を見かけたことがある。京都、嵯峨野の二尊院。和服のグラビア撮影をしていた。彼女を中央にして、周りに20代とおぼしきのモデルが7、8人いた。佐久間良子は40代に入ったぐらいだったろうか。 観光客は私も含めて、誰もが、彼女を見ていた。いや、彼女だけを見ていた。 周りはすべて消えた。 圧倒的なオーラだった。

  • 冷凍室整理のため、残ってるパイシートでミートパイを作ったが 我が家のコロナ事情3

    このスティホームのGW、ご多分にもれず、我が家でもお片付け大作戦が進行することになった。ニュースでゴミの増加が懸念されていたが、我が家でも普段よりまずは5割増しというところか。それに、いくつかの粗大ゴミ。1日で一気にだと疲れてしまうので、今日は、居間、明日は洗濯室とお風呂場、という具合にターゲットが決められて、整理する。整理することの多くは、捨てることだから、ゴミが多くなる。

  • 徳田秋聲覚書 『和解』を読む 私小説の悦楽

    私は事態の容易でないことを感じた。T―自身にもだが、T―の兄のK―氏に対する責任が考へられた。たとひ其れが不断何んなに仲のわるい友達同志であるにしても、T―の唯一の肉身であるK―氏の耳へ入れない訳にいかなかつた。T―は兼々この兄に何かの助力を乞ふことを、悉皆断念してゐた。勿論この兄弟は、本当に憎み合つてゐる訳ではなかつた。謂はばそれは優れた天才肌の偏倚的な芸術家と、普通そこいらの人生行路に歩みつかれて、生活の下積みになつてゐる凡庸人とのあひだに掘られた溝のやうなものであつた。K―に奇蹟が現はれて、センチメンタルな常識的人情感が、何らかの役目を演じてくれるか、T―が芸術的にか生活的にか、孰かの点…

  • 『悔しがる力 弟子・藤井聡太の思考法』(杉本昌隆著 PHP研究所) 将棋の本はなぜかおもしろい!

    2019年3月、私は名人戦の順位戦でC級1組からB級2組に昇級を果たしました。五十歳での昇級は「奇跡」と呼ばれ、注目を集めました。 「私」というのは、17歳の天才棋士、藤井聡太七段の師匠である杉本昌隆八段。 その原動力となったのは、弟子の藤井聡太七段の驚異的な躍進によって師匠の自分まで注目を浴びていることへの気恥ずかしさ、そして棋士としての自分の活躍を心のどこかであきらめかかっていることへの悔しさでした。 タイトルだけ読むと、藤井聡太の名前が入っているが、本書は「悔しがる力」をバネに、50歳をすぎて、二段目のロケットを発射して、再び強くなりつつある杉本八段が、自らを語るドキュメントだ。 今の時…

  • 粉を求めて、粉(?)戦 今日は、黒糖レーズンパン!

    とにかく、粉がない。 昨日、家内と一緒に久しぶりにスーパーに行ったが、製菓・製パン用の棚はみごとに空っぽ。報道されている、ホットケーキミックスはもちろん、強力粉も薄力粉も、ドライイーストもショートニングも、けっこう割高になるアーモンドパウダーや製菓用のチョコチップなど、まあ、見事なほど何もない。 富士ホーロー ベイクウェア 食パン焼型 1斤 57287 メディア: ホーム&キッチン

  • 『王将』(1962年版)を見る 坂田三吉王将の身長はどのぐらいだったのか。

    坂田三吉王将の身長はどれぐらいだったのか。 『王将』は何回か映画化されている。 1948年版の板東妻三郎は172cm。1973年版の勝新太郎は173cm。 この1962年版の三国連太郎は178cm。 だが、数字以上に、三国連太郎は大男の印象が強い。 三国連太郎の坂田三吉は、最後までこのサイズの問題が気になった。

  • 『博奕打ち 一匹竜』 鶴田浩二の任侠映画を見てみたが……

    『仁義なき戦い』はリアルタイムで見ているが、高倉健の『網走番外地』や『日本侠客伝』は劇場で見ていない。鶴田浩二となると、ほとんど見た記憶がない。 新しく入った動画配信サービスには、けっこう東映の作品がラインアップされていて、この博奕打ちシリーズが入っていたので、なんとなく食指が動いた。

  • 外郎(ういろう)、再び

    何日か前の記事で載せた外郎が、我が家では異例の好評。褒められること少なき者は、ついつい図に乗って、では第2弾をなどと意気込んでしまう(続ければ、すぐに飽きられるのだが)。 そこで、今回は前回の甘納豆をのせたものとは別に、りんごとサツマイモを入れたものに挑戦した。

  • 『きらきら眼鏡』 どうにも、中途半端で……

    見るものすべてを輝かせる眼鏡。それが「きらきら眼鏡」だという。もう若くもないごく平凡な女に、わたしはいつも「きらきら眼鏡」をかけている、と言わせるには、よほどの説得力が必要だろう。私のお気に入りの女優、屈指の演技派、池脇千鶴が演じたのだが、さて、どうだったろうか。 きらきら眼鏡 発売日: 2019/06/04 メディア: Prime Video

  • パンを焼く ついでに外郎(ういろう)も作ってみる 我が家のコロナ事情2

    スーパーでパン焼き用の小麦粉を買おうとしたら、日清の「カメリア」が売り切れ。カメリアだけではなく、パン作り・製菓用の棚には何も残っていない。ドライイーストもスキンミルクも空っぽ。ここのところ、通販で国産小麦粉を買っていたのだが、よく使っているサイトでは注文が多すぎて、受注制限が行われているため、なかなかうまく つながらない。 手間ひまがかかるパン作りは、巣ごもり生活にはうってつけなのかもしれない。 最近、よく焼いているのは流行りのプレミアム食パン。私は右手がうまく動かないので、こねるのはホームベーカリーに任せて、その後食パン型に入れて焼く。 浅井商店 売ってる食パンに限りなく近い理想の食パン型…

  • 『追想』 回想は甘美にして……

    緑したたる田舎道を自転車が二台並んで走ってくる。華やかな揃いのワンピース姿の女と眼鏡をかけた少女。どうやら親子らしい。にこやかに笑いながら、気持ちよさそうに自転車を漕いでいる後ろから、小太りの男が自転車で迫ってくる。その横には、犬も一緒だ。やがて追いついて3台の自転車が並んで進む。軽やかな明るい音楽が流れている。家族の誰もがまぶしい。

  • 昼飯の憂鬱 我が家のコロナ事情

    巣ごもり生活が続くので、毎日の生活パターンが随分変わった。 まず、昼飯がめんどくさい。 ここ2年ほど、半分、主夫業をやっていて平日の夕飯は作っているのだが、ここ一月、高三の息子がずっと家にいる状態で、これまで昼飯は、95歳の父と自分の食べるものだけを考えればよかったのだが、そうはいかなくなった。 象印 マイコンおかゆメーカー 茶わん5杯分 EG-DA02-WB ホワイト 発売日: 2009/08/21 メディア: ホーム&キッチン

  • 新型コロナウイルスによって、突然暇ができた高校生の息子のための映画案内 洋画篇31〜48

    Ⅳ おかわり、あと一杯! 洋画篇31〜48 1から30まで見直してみた。うーん。この選択は少しじじむさいか。でも、実際じじいが選んだのだから、仕方がないか。では、最後の一杯はボリュームたっぷり! 31 ジョーズ(1975年 アメリカ)監督:スティーブン・スピルバーグ ロイ・シャイダー、リチャード・ドレイファス、ロバート・ショウ 巨大人喰いザメとの戦いを描いたパニック映画の傑作。とにかく、怖かった。怖がらせ方が実に上手い。見えない恐怖、少し見える恐怖、見えてしまった恐怖、と怖さの波状攻撃で、劇場で見た時は、観ていてこちらもパニックになった。 32 ローマの休日(1953年 アメリカ)監督:ウィリ…

  • 新型コロナウイルスによって、突然暇ができた高校生の息子のための映画案内 洋画篇21〜30

    Ⅲ 洋画 おかわり、2杯目! 洋画篇21〜30 この映画案内、何本選ぶのかということになるが、これは今のところ、48本の予定である。理由は、息子には、最終的に選んだ作品のメディアをケースに入れ渡すつもりなのだが、これが最大48枚収納なので、48本ということになる。 まあ、いい加減のようだが、私にとっては、これはこれで、合理的なのである。 では、おかわり2杯目をどうぞ! Digio2 Blu-Ray DVD CDケース 48枚収納 ブラック CD-086-48BK 発売日: 2014/05/13 メディア: Personal Computers

  • 新型コロナウイルスによって、突然暇ができた高校生の息子のための映画案内 洋画篇1〜20

    息子は高校三年生。毎日、家でそこそこの勉強はしているようだが、若者の1日は長い。最近、私が動画配信に加入してから、勉強の合間に、自分でも、利用しているらしい(息子独自のアカウントは設定してある)。 この前、洋画はやっぱり字幕で見るのがいいみたい、とポツッと言い出した。 「ねえ、どんな映画みるといいんだろう」 「うん?どういう意味?」 息子は最近は、自分で選んでけっこう映画館に行っているみたいだから、何を言っているのかよくわからなかった。 「うん、アニメとかスター・ウォーズとか、日本映画でも友達に誘われたりして観るけど、他にどんな映画を観たらよいか自分ではよくわからない」 「何観てもいいんじゃな…

  • 詩人との邂逅

    もう半世紀近くも昔になろうか。 神田の古書街の昼下がり。 私は、その詩人と出くわしたことがある。 詩人はしたたかに酔っていた。

  • なぜ、私は家でパンを焼くようになったか パン焼き顛末記

    私は、今のところ主夫業が仕事だから、週に5回は夕食を作る。もともと料理の経験はないに等しい。生来の不器用に重ねて、持病で右手がうまく動かない日もあるから、実は私にとってはけっこうな負担である。しかも我が家は、私と家内の夫婦と息子、それに私の父の4人家族だが、父は94歳、息子は16歳、と年齢構成が変則なのだ。父はなんとかギリギリ普通の生活をしているが、食欲はあっても、あまり固いものはダメなので、ウチのご飯は柔らかめに炊く。息子は食べ盛りだから、馬のように食べるとまではいかないにしても、やはりモリモリと食べる。肉がいいか魚がいいかと聞くと、迷わず、肉、と答える。父も肉が好きだが、固いのはダメなので…

  • 「世紀の小説『レ・ミゼラブル』の誕生」(デイヴィッド・ベロス著 立石光子訳)を読む 小説の「伝記」? 読み応え十分の力作!

    本書は『レ・ミゼラブル』という「小説」の「評伝」である。一編の小説の評伝というのはあまり聞いたことがないが確かにそうなのだ。部分的には、作品自体の文学評論でもあるし、ヴィクトル・ユゴーの評伝でもあるのだが、全体を通してみれば内容はあくまでも「小説」の「評伝」、いや「伝記」の方が正確かもしれない。 世紀の小説『レ・ミゼラブル』の誕生 作者: デイヴィッド・ベロス,立石光子 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 2018/07/14 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る

  • 「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」を見る 最新テクノロジー下の戦争はあまりに人間的な……

    最近は、どんな映画かとかより、誰が出ているかで映画を選ぶことが多い。この作品もヘレン・ミレンが出演しているので、CSで録画していたのだが、強烈なサスペンスにグイグイと引き込まれた。無人機ドローンによる遠隔攻撃を描いた映画だが、人間同士が直接戦う場面はない。だからといって、戦闘がすぐに始まり、あっさり終わるわけではない。最新テクノロジーである「空の目(アイ・イン・ザ・スカイ)」を通して行われる現代の戦闘も、関わりあう人間同士の葛藤を逃れられない。だから、緊迫したサスペンスが成立することになる。 アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(字幕版) 発売日: 2017/07/04 メディア: Pri…

  • また夢の話。

    いくつか前の記事で悪夢の話をした。また夢の話になる。 思いがけない夢を見た。Wという女生徒と教室で面談をしている夢だ。私が中学校でWの担任をしていたのは、もう、30年も前のことなのだが、夢の中の私はもちろん若い。私は、眠りながらクスクス笑っていたらしい。 ハセガワ 1/12 フィギュアアクセサリーシリーズ 学校の 机と椅子 プラモデル FA01 出版社/メーカー: ハセガワ 発売日: 2011/11/27 メディア: おもちゃ&ホビー 購入: 5人 クリック: 67回 この商品を含むブログ (7件) を見る

  • 自転車に乗れなくなった話

    自転車に乗れなくなった。持病のせいで、薬の効果が切れると右足に力が入らなくなってペダルが漕げなくなる。無理に力を入れて漕ぐと右によれてしまう。なるべく歩道や広い道を通るのだが、転んだり、電信柱に突っ込んだりした。 それで、自転車は諦めることにした。 【Amazon.co.jp限定】My Pallas(マイパラス) シティサイクル26インチ・シマノ6段変速・V型フレーム&パンクしにくい肉厚チューブ【ダイヤルロック(サドル盗難防止や二重ロック)/反射シール(夜間の安全性&視認性向上) 付】 M-508 アイボリー 出版社/メーカー: My Pallas(マイパラス) メディア: スポーツ用品 この…

  • 「ひとり狼」(池広一夫監督)を見る 道中合羽に三度笠の雷蔵もすっきりとカッコイイが、映画自体はあまりすっきりとはいかないようで……

    雷蔵晩年の作品。相変わらず殺陣での動きはよいが、すでに病に侵された頃なのか、顔は陰影が深い。 「沓掛時次郎」「中山七里」(どちらも未見)に続く、雷蔵と池広監督の股旅物三部作の三作目でけっこう有名らしいのだが、どこかバランスが悪い映画で、セリフもさすがの雷蔵でも空々しいだろうというのがいくつかある。 ひとり狼 [DVD] 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2013/12/20 メディア: DVD この商品を含むブログを見る

  • 野球小僧のバトン NHK「平成史スクープドキュメント 第1回 大リーガー NOMO ~“トルネード” 日米の衝撃~」を観る

    番組の最後の方だ。インタビュアーが選手としての晩年の時期について質問をした。 「マイナー・リーグやベネズエラリーグでやったわけですね。あの野茂がというような視線は感じませんでしたか」 野茂は少し怪訝な表情をして答える。 「いや、マウンドに立ちたかったですから。マウンドに立つのが好きでしたから」 「引退というのは嫌でした。引退したらマウンドに立てませんから。実際、引退した後もマウンドに立ちたかったですから」 無精髭にノーネクタイ。およそ、伝説の大リーガー「NOMO」の印象からはほど遠い。インタビュアーの質問に淡々とというか、ポツポツとというか愛想なくこたえていたのが、この辺りから目の奥の方が輝い…

  • わが悪夢の系譜 ちょっと大げさな題名で恐縮ですが……

    私はよく苦しい夢を見る。悪夢といってもよい。夜中に、大声をあげたり、長々と喋ったりというのはけっこう頻繁にあって、あまりひどいと家内が揺り起こしてくれる。 3ヶ月ほど前に、それが極端に悪化した。妄想のような夢が多くなった。夢と現実の境が曖昧になって、ベッドから落ちたり、夢遊病のように家の中を歩くようになった。階段を上がるつもりが、間違えてチャブ台に足をかけて怪我をした。 私には長年の持病があるのだが、その頃服用している薬を変えた。私の持病は不眠になりやすいので、辛いときに使っていた睡眠導入剤も別のものにした。慌てて医者に相談したところ、もともとの持病のせいか、どちらかの薬がもたらすものなのかは…

  • 「張込み」(野村芳太郎監督)を観る 美しいモノクロ画面に繰り広げられる緊迫のサスペンス

    昔の映画を見ると、ついついあのころはこんな風だったんだな、というような風俗に目がいってしまう。 『あの頃映画 the BEST 松竹ブルーレイ・コレクション 張込み』 [Blu-ray] 出版社/メーカー: 松竹 発売日: 2015/07/03 メディア: Blu-ray この商品を含むブログ (2件) を見る

  • 庄内柿をいただいて……いつから、柿がこんなに好きになったのだろうか

    山形の叔母から父へ柿が送られてきた。父は94歳だから、年は離れているといっても、叔母も85、6歳にはなるのだろう。父が生き残っている兄弟では一番年上だから、3人いる叔母たちは随分気にかけてくれて、それぞれが携帯電話でしょっちゅう連絡してくる。父も携帯をいつも手元に置いている。 親戚づきあいは、それなりに大変だから、若いときは煩わしかったが、こうやって自分も年取ってみると、家族以外に年老いた父を気にかけてくれる人がいることは、本当にありがたいことだ。 特にここ数年、叔母や父の実家の従兄弟が、季節のものを頻繁に送ってくれるようになった。体の弱っている父がもう、山形に帰りたくても帰れないことがわかっ…

  • ここ一週間に読んだ本・読み通せなかった本 「僕が殺した人と僕を殺した人」東山彰良(文藝春秋)「高峰秀子 解体新書」斎藤明美著 (PHP研究所)「逆さに吊るされた男」田口ランディ(河出書房新社」

    私は仕事を引退しているので、まあ隠居といってよいのだが、主夫の仕事はしなくてはならず、毎日が日曜日というわけにはいかない。平日の午前中は買い物や父の昼飯の用意、午後は洗濯物を入れたり、夕飯の支度をしたりとなかなか忙しい。なんといっても手際が悪いというか、要領が悪いというかけっこうそれだけで時間がかかるのである。休日は、ありがたいことに妻が主婦業に戻ってくれるので自由に使える時間が増える。だから、三連休ともなると、いつもよりまとまった読書ができる。そこで、「積ン読」の山を崩して、何冊か用意していたのだが、予定外の外出があったり、選んだ本のチョイスの問題や、それ以上に体力や根気の不足が響いて、何の…

  • 「妻は告白する」(増村保造監督) 見ているうちに、若尾文子にじわじわと絡め取られていく

    見ているうちに、男が次第に女の用意した蜘蛛の巣に絡め取られるようなゾクゾクした、寒気のようなものを感じてくる。どこかおかしいと思いながらも、糸に巻かれるように、男は身動きができなくなっていく。若尾文子には艶でいて、どこか清潔感のある不思議な魅力があって、見ているものも次第に絡め取られていく。 妻は告白する [DVD] 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店 発売日: 2014/06/27 メディア: DVD この商品を含むブログ (4件) を見る ドラマはヒロインが報道陣に囲まれながら法廷に入る場面から始まる。今風に言えば、疑惑のヒロインということになる。罪名は殺人。 北穂高滝谷の…

  • 映画「点と線」(小林恒夫 監督)を観る 昔の清張映画もなかなか新鮮なのだが……  それにしても、高峰三枝子は見事なほど美しい。

    「点と線」著者の最初の長編推理小説であり、松本清張ブームを巻き起こした作品であり、「ゼロの焦点」とともに、清張初期の推理小説の代表作だが、基本は時刻表トリックを使ったアリバイ崩しのどちらかといえば、地味な作品であり、いまの若い人にとっては刺激が弱すぎるだろうか。近くの図書館の棚からも、清張の本が随分外されているから、私より下の世代は、もう清張は読まないのだろうか。 点と線 [DVD] 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D) 発売日: 2014/07/11 メディア: DVD この商品を含むブログ (2件) を見る それでもテレビドラマではいまだに松本清張作品は、…

  • 先崎学「うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間」(文藝春秋社)を読む こんなに近くにうつ病があった!

    闘病記である。私が、滅多に読まないジャンルの本だ。だが、あの「天才先崎」がうつ病?棋界きっての文才を誇る先崎学がうつ病になったのか。本屋の店先で思わず手に取った。10ページほど読んで、すぐにレジに向かった。多才な棋士である先崎学に何が起こったのか。 うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間 作者: 先崎学 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2018/07/13 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る 本の帯にはこんな惹句が記されている。 「空前の藤井フィーバーに沸く将棋界、突然の休業を余儀なくされた羽生世代の騎士。うつ病回復末期の“患者”がリハビリを兼ねて綴った世に…

  • 山本周五郎「五辯の椿」を読む 復讐劇の仕掛けは……

    何十年ぶりかの再読である。根気がなくなっている昨今には珍しく、一気に読んだ。若い女の復讐劇。母「おその」とその愛人を焼き殺し、母の遊び相手だった男たちを色仕掛けで惑わせ、次々にかんざしで刺し殺していく。よくよく考えれば、ヒロイン「おしの」の復讐は凄惨なものなのだが、読んでいる時はそこに思い至らない。どこまでもおしのが清冽な印象を受けるのには、作者の周到な仕掛けがある。 五瓣の椿 作者: 山本周五郎 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2012/12/01 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る

  • BS1「アスリートの魂 いつだって その“心”で~大関 栃ノ心~」を観る にわかファンが、本当のファンになった

    秋場所の鶴竜対栃ノ心の取り組みには本当にびっくりした。横綱鶴竜は10戦全勝。カド番大関栃ノ心は6勝4敗。これからの対戦相手を考えるとあとがなかった。立ち合い低くあたった鶴竜は、双差し。絶体絶命の栃ノ心は、肩越しに両上手をとり、苦肉の策とも言える外四つ。驚いたのは、土俵中央なのにそこから、強引に吊りあげて前に出る。横綱は土俵際で一度堪えたが、そのまま再度吊りから寄り切った。驚くべき怪力。そんなに熱心に相撲を見続けているわけではないが、横綱をこんな形で吊り上げた相撲はあまり記憶にない。横綱も呆然とした様子だった。 栃ノ心は、私にとっては気になる力士ではなかった。ツボにはまれば底なしの力を発揮するが…

  • 西村寿行「滅びの笛」を読む ネズミのパニックの話だが、別の話に思えてきて……

    この作者の作品は、一時期続けざまに読んだ記憶があるから、この作品も読んでいるはずだが、うっすらとしか覚えていなかったので新鮮に読めた。中部山岳地帯で大量発生した鼠群と人間との闘いを描いたパニック小説。刊行が1976年。この頃、「タワーリング・インフェルノ」とか「ジョーズ」ようなパニック映画が続々公開されていたが、パニック小説というのは意外に少ない。 随分前の作品なのだが、この小説の臨場感はなかなかのものだ。 滅びの笛 (徳間文庫) 作者: 西村寿行 出版社/メーカー: 徳間書店 発売日: 2018/01/31 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る

  • 小野寺史宜「ひと」(祥伝社)を読む スラスラ読めるのだが……

    初めての作家。つい手にとったのは、本の帯につられて。 「本の雑誌が選ぶ2018年度エンターテイメントベスト10 第2位」 「心洗われる、本物の感動で重版続々!!」 「おお、どうしてこんなところで涙があふれてくるのだろう」 ひと 作者: 小野寺史宜 出版社/メーカー: 祥伝社 発売日: 2018/04/11 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る

  • 加地伸行「マスコミ偽善者列伝 建て前を言いつのる人々」(飛鳥新社)を読む バッサバッサと切れ味鋭く……

    こういう斬られ方をすると、当事者は心身ともにかなりこたえるだろうな、と読みながらなんども思った。 著者は、大阪大名誉教授、加地伸行(82歳)。本書は産経新聞連載のコラム「古典個展(こてんこてん)」等をまとめたものである。著者の専門は中国古典で、略歴を見ると儒教関係の著作が多い。保守派の論客でもあるらしい(初めて読む著者なので、ネットでちょこっと調べるとそんな感じだ)。 マスコミ偽善者列伝 建て前を言いつのる人々 作者: 加地伸行 出版社/メーカー: 飛鳥新社 発売日: 2018/08/09 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る

  • NHKドラマ「透明なゆりかご」(第9回)を観る 清原果那に釘付けになる

    主演の清原果那は十六歳だそうだ。だが、堂々たる主演ぶりである。このまだ少女といってよい女優から、目を離せない。 「透明なゆりかご」は、産婦人科の過酷な現実を捉えながら、命の価値や意味、親子や夫婦の絆、子育てと生活の現実、医師や看護師の倫理等を正面から描いている。毎回取り上げる内容も、妊娠中絶、出産の危険性、DVや性虐待、若年の妊娠・出産、産婦人科の危機などリアルでたっぷりとした重みがある。 出演俳優の好演もあって、毎週見応えのあるドラマになっている。 主人公は、看護科に通う高校生、青田アオイ。町の小さな産婦人科医院で見習い看護師としてアルバイトをしている。ADHDの障害があり、いじめられたり、…

  • 森敦「月山」を読む つまらなくはないが、ではどこが良いのかといわれると……

    私が大学生の頃、芥川賞を受賞した作品で、著者の森敦は六十二歳だったので、遅咲きの作家の受賞ということで当時随分話題になったのを覚えている。友人が購入したものを借りたのだが、結局読まずに返してしまった。 今回、この小説を読んだのは個人的な事情からだ。 ながく庄内平野を転々としながらも、わたしはその裏ともいうべき肘折の渓谷にわけ入るまで、月山がなぜ月の山と呼ばれるかを知りませんでした。その時は、折からの豪雪で、危く行き倒れになるところを助けられ、からくも目ざす渓谷に辿りついたのですが、彼方に白く輝くまどかな山があり、この世ならぬ月の出を目のあたりにしたようで、かえってこれがあの月山だとは気さえつか…

  • 山本周五郎の短編を読んで、なるほどそうなのかと思ったこと

    文春文庫から沢木耕太郎編の山本周五郎の短編集シリーズが4冊出ている。山本周五郎というと新潮社というイメージがあるが、多分著作権が切れた関係なのか、各社から選集だの、文庫本などが刊行されはじめている。 長編全集は何年か前に刊行されたものを持っているのだが、短編は昔の全集か、いくつか出ている選集、まだ版を重ねている文庫本にあたるしかない。 沢木耕太郎の著作には、随分ご無沙汰しているので、どうして山本周五郎と結びつくのかよくわからないのだが、それでも、迷った挙句、つい四冊まとめて購入してしまった。 山本周五郎名品館I おたふく (文春文庫 や 69-1 山本周五郎名品館 1) 作者: 山本周五郎,沢…

  • BS日テレ「密着!すもう部屋物語~第三幕~」を観る 国技っていうけれど

    大相撲九月場所が始まった。初日、二日目と稀勢の里がなんとか勝った。初日は、怖くて見てられなかった。今日の貴景勝との取り組みもスリル満点だった。観客の歓声と拍手が鳴り止まない。やはり日本人横綱への期待と愛着は、国技だから格別のものがあるのだろう。昨日の初日は、私も稀勢の里の勝利に、テレビの前で盛大な拍手をした。だが、今日はちょっと拍手のテンションが下がってしまった。午前中に、録画していたこの番組(放映は9月8日)を観たからだと思う。

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