chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
心の温度 +2℃ https://plus2c.fc2.net/

世界の片隅のささやかな奇蹟

自分を、人生を、愛することは難しい。自分を変えることも。けれど、『なんかいい感じ』で過ごすことはできる。 心の温度が上がる物語にふれたなら。 そうして、なんかいい感じで過ごせるようになったら、不機嫌の波を受け止め、温かい波にして、世の中へ、他者へ、返していきたい。 自分と接したあと、誰かの人生が、ちょっとだけいいものになることを願って。

コウノトリの噛み痕
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2020/04/29

arrow_drop_down
  • ことばの種を蒔く 四十三粒目

    Photo by Jelleke Vanooteghemどうしてかしらね。歳を取れば取るほど、人に言えないことが増えていくような気がする。若い頃は素直に言い合ってたようなことでも胸の奥にしまって、なんかその、『敢えて言わないことが大人だ』みたいな空気で。みんな、いったいなにを守ろうとしてるんだか。幸村チカ幸村・上杉法律事務所 代表弁護士『SUITS/スーツ Season1』STORY#4https://www.fujitv.co.jp/SUITS/story/index04.html...

  • 手紙を愛する人

    Photo by Flavio Amielお店や会社、オーナーさんやスタッフさんの素敵なヒト・モノ・コトを、ファンレターで応援したり。訪って、『なんか、いいなぁ』と心の温度があがったことを、サンキューレターで伝えて、はたらくひとたちを応援したり。普段からポストカードや手紙をよく贈ることもあって、切手やレターセットを常備している。ただ、毎日のように贈るので、特に切手を切らしてしまうこともしばしば。郵便局へ切手だけを買い...

  • まぁまぁ

    Photo by Hutomo Abriantoちいさいながらも、地元の人たちから愛されるパン屋さんを受け継いだ友人夫婦。早朝、寝静まる頃から夕方まで、ふたりでお店を切り盛りしている。生まれて間もない赤ちゃんは、引退した、一緒に暮らすおばあちゃんが見てくれている。お互い、パンへの熱量が半端なくある。馬車馬のように働き、より良いパンを目指して、より美味しくの高みを目指して、日々改良を、新作を生み出すことを惜しまないために、...

  • だいすき だいすき

    Photo by Wolfgang Hasselmann世界でたったひとりの人のために、世界で一冊だけの絵本を手作りし、贈ったおんなのこから、お礼のお手紙をいただいた。まっしろな画用紙の、端から端まで。クレヨンの、色という色を使って書いてくれた。ひろおにいちゃん えほん ありがとう だいすき だいすき だいすき だいすき だいすきだいすき だいすき だいすきだいすき だいすき だいすき だだいすき だいすき だいすき『だ...

  • ビオラの切手

    Photo by Luke Chesser思い悩んで命を投げ出した友人が、『往復書簡』と呼ばれる直筆の手紙のやりとりをはじめたのは、3年前の夏だった。手紙の相手となる僧侶さんとは、顔を合わせることはない。知っているのは、往復書簡事務局の住所と、僧侶さんのお名前。消印からわかる県名。1往復2週間。手紙が届かないからといって、干渉されることはない。想いの雫が、言葉になるのを待つ。待ってくれる。どんな想いも吐露できる、安全...

  • 誰もが通り過ぎてゆく日にぼくだけは立ち止まりたい

    Photo by Abdulaziz Alfawzan東京 ←→ 名古屋日本 ←→ アメリカ13年間の遠距離恋愛の末婚約した愛しき女性を、挙式直前に病気で亡くした。13年という時間は、数字で見れば13年だけれど、ぼくらにとっては13年ではなく、もっともっと濃密で、花も嵐も踏み越えた仲、生涯を共にした伴侶と言ってもいいくらいだった。それほどの人だったから、一生分の恋愛をしたと思っていた。『もう人を好きになることなんてないのかも』『も...

  • 晴れるといいね

    Photo by resulアーリーリタイアする前の、最後の職場の同僚女性が、仕事でバイクに乗れるようになりたいから、教えてもらえないか、練習に付き合ってくれないかと連絡をくれた。土曜日の朝、ギア式バイクの乗り方を、イチから丁寧にレクチャー。彼女が前を走り、ぼくが後ろを走る形で最後は仕上げ、都合1時間半くらい練習に付き合った。彼女からなにかお礼がしたい、明日雨なら、こどもとの予定はキャンセルになると言われ、ぼく...

  • ことばの種を蒔く 四十二粒目

    Photo by Andy Hayあ笠松︰朝のカレー。美味しかったわよ。島崎︰やったぁ!あっ、こんなうれしいんですね。あぁ、だったら、オレも一回ぐらい女房に『カレー、美味しい』って言えばよかったなぁ。...あぁ、すいません。前の女房の話なんかしちゃって。笠松︰うぅん。わたしも、夫に美味しいカレー、作ってあげればよかったなぁ。...いいんじゃない?島崎さんも、わたしも、過去があるから、ここに居るんだもん。木曜ドラマ『BG~...

  • ことばの種を蒔く 四十一粒目

    Photo by Jeremy Lishner伊吹︰なんかもう、なんつって言っていいのか、わかんなかったわ。国の罪は、オレたちの罪なのかな。志摩︰熱でもあんのか。伊吹︰オレが『ごめんね』って言っても、何十万ものロボットにされた人たちは、救われないんだよ。みんな、どうして平気なんだろ。志摩︰見えてないんじゃない?見ないほうがラクだ。見てしまったら、世界がわずかにズレる。そのズレに気づいて、逃げるか、また目をつぶるか。伊吹...

  • ことばの種を蒔く 四十粒目

    Photo by Siora Photography高校3年のあの秋の日あのとき「うん」と言った瞬間から僕の運命は回りだしたのたうちまわって苦しんだ自分とひとを傷付けた愛するひとの肉体を奪って子供さえつくった多くの間違いを犯したけれど間違う自分すら愛されているんだと知った僕はひとより不倖だったかもしれないけどそのぶんだけ深くひとに愛されることとひとを愛することの悦びを学んだ今も 時折甦る白昼夢あのとき「うん」と言わなければ...

  • 夫婦箸

    Photo by Farrinni幼少期。両親や姉は、これに盛りつけたり入れたらさぞ美味しいだろうなと思える、陶器の町で有名なところで買い付けてきた、どっしりとした器で食べていた。ぼくの食器は、学校給食で使うようなプラスチックでできた器で、しかもカラフルだった。あまりにどぎつい色ばかりで、同じごはんを食べているのに、実に味気なかった。両親や姉の箸は、これで食べたらどんどん食が進むだろうなと思える、父の知り合いの職...

  • 『あら』と『あら』

    photo credit:HaoJan via Flickrガールフレンドの夏もの買いに、一緒に出掛けた。このコは、映画『きらきら眼鏡』の大滝あかねみたいに感動の天才で、一緒に居ると、とにかく気分がいい。だから、あちこち連れて行きたくなる。ひとしきり買いまくって、カフェで休憩したいというおねだりで、落ち着いた感じの店に入った。表通りから伸びる、何本もある脇道のひとつを入っていく前から気になっていたお店で、隠れ家気分が味わえる。...

  • ことばの種を蒔く 三十九粒目

    Photo by Bruno Nascimentoおれさぁ...夢って、叶わなくてもいいんじゃないかなって思うんだよ。この間テレビ観てたら、サッカー選手になりたかったって人が出てて。そのどうも、外の人だって、夢は必ず叶うわけじゃないみたいで。でも、自分に夢があったことがすごく良かった。夢なんて夢なんだから、叶わなくてもいいんだって言ってて。...その、だから...夢ってどうも、叶うから持つもんじゃないっていうか。叶うか叶わないかわ...

  • ことばの種を蒔く 三十八粒目

    Photo by Cheewit Dtit App短歌と読者との出会いは、それぞれが会うまでに過ごした時間によって、決まるような気がする。十代の読者には十数年分の、八十代の読者には八十数年分の、生きてきた重みがあるわけで、その重みを受けとめながら、歌が人の心に何かを投げかけられたら、それこそが幸せな出会いだ、と思う。短歌が過ごした時間、というのは、短歌が生まれるまでに作者が過ごした時間でもある。三十一文字という短い言葉で...

  • ダジャレー・ヌーヴォー

    Photo by photo-nic.co.uk nic3月小学生の男の子が、卒業を迎えた。どこにでもある、見慣れた光景だ。でも、ぼくにとっては、特別な光景になった。出逢いは、3年ほど前だった。その男の子は集団生活になじめず、不登校になっていた。終日学校に居ることが、苦しくてたまらない。1限、また1限と、教室に居られる時間が減っていった。居場所は、教室から保健室になり、やがてそれもできなくなった。おうちで過ごす日々になったけ...

  • ことばの種を蒔く 三十七粒目

    Photo:Secret Garden By Jose Luis Mieza Photography恋の歌については、「ほんとうにあったことなんですか?」ということを、しばしば聞かれる。歌が生まれるきっかけやヒントになる人は、決して架空の人物ではない。が、この歌集を読んで、思いっきり思い当たる人もいれば、まったく身に覚えのない人も、いるだろう。そのまんまやないかと思う人もいれば、なんでこうなるの?と思う人もいるはずだ。つまりそういうことで、確かに...

  • おかえりなさい

    Photo by Treddy Chen高校卒業まで、祖父母の元で暮らしていたガールフレンド。仏間の近くに自身の部屋があったことから、祖父母の焚くお線香の匂いやお香の匂いが充満し、服に匂いが染みついて、学校で『お葬式』などと陰口をたたかれるのが嫌だった。よく祖父母とケンカになるのは、雨の日に洗濯物を、ふすまの上の木のでっぱりに引っ掛けて乾かしておいたり、祖父母が乾いて取り込んでくれた洗濯物を、彼女があとで自分で畳むた...

  • ことばの種を蒔く 三十六粒目

    Photo by Ava Solこの歌集のなかの何首かを読んだ友人が、ぽつりと言った。「会いたいときに会えないような、辛い恋をするもんじゃない」。彼は、結婚して二年になる。「でも、会いたくなくても、会えちゃうんでしょう?結婚って」と、私は返した。ついでに「どっちが、愛を育てるかしら」という強がりも添えて。もう一つ強がりを言うと、私は出会いというものを、このうえなく大切に思っている。あと何年早く出会えていたら、とか...

  • パパ

    Photo by Vanessa Serpas今春、大学へ進学するため一人暮らしを始めた娘から初めての手紙が届いたと、友人がはしゃいでいた。こんな想いが綴られているのを話してくれた。家の中に、パパの姿を見たことがなかった。まだわたしが眠っている間に出勤。眠りについてから帰宅。まるでマンガみたいだけど、写真でしか見たことがなかった。あまりに居ないから、『離婚したの?』真顔で聞いたこともあった。中学生になった頃、『なんか臭...

  • ことばの種を蒔く 三十五粒目

    Photo by Tim Mossholderある母親は絵本の読み聞かせをした時、主人公の女の子が牛乳を注ぎ損ねた場面で、三歳の息子が喜ぶのにびっくりした。息子はこぼれた牛乳ではなく、コップにちょっとだけ入った牛乳を見ているのだと気づき、失敗を怒るのをやめ、できたことを褒めようと考えたという。中日新聞2020年7月18日(土)夕刊コンパス 『気づきを超えて』...

  • ことばの種を蒔く 三十四粒目

    Photo by Stefan C. Asafti中川沙織︰わたし、どうしたら本物の料理人になれますか?菊池隆一︰素材の声を聴けばいい。中川沙織︰素材の声...菊池隆一︰素材の声に、耳を傾けるんだ。料理の仕方は、素材が教えてくれるよ。料理人の仕事とは、よく耳を澄ますこと。それだけだ。NHK BSプレミアム 特集ドラマ『56年目の失恋』https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/20000/429581.html...

  • ことばの種を蒔く 三十三粒目

    Photo by Julien Sarazin美味しいね。好きな人の顔を見ながら、美味しい料理を食べる。こんなふうに毎日を過ごせたら、きっと、幸せな人生だろうね。NHK BSプレミアム 特集ドラマ『56年目の失恋』https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/20000/429581.html...

  • 報われる

    Photo by Timothy Eberly今では友人となった『たまき(名字ではなく下の名前)』と仲良くなったのは、ぐっとこころの距離が縮まったのは、こんな感性が互いに合ったからだった。ぼくには、『先約があるとうれしい』そんな想いがある。DVDを借りようと思って TSUTAYA へ出掛けたら、お目当ての作品が借りられていた。洋服を見に出掛けて『これいいな』と思ったら、欲しいサイズや色が売り切れていた。求人広告を見て『ここで働きた...

  • ことばの種を蒔く 三十二粒目

    Photo by Lili KovacBeauty is everywhere, but not everyone sees it.Jessica Lewis...

  • ことばの種を蒔く 三十一粒目

    Photo by Jessica Lewis「五羽のカモメが防波堤にとまっている。そのうちの一羽が飛び立つことを決意した。残っているのは何羽だい?」「四羽です」「そうじゃない。五羽だよ。飛び立とうと決意することと、実際に飛び立つことはまったく別物だからね」ジョーンズは説明した。「いいかね?誤解されがちだが、決意そのものには何の力もないんだよ。そのカモメは飛び立つことを決意したが、翼を広げて空を舞うまでは防波堤にとまった...

  • 君のおかげであの娘は笑えるようになったんだよ * another story

    Photo by Miguel Naranjoコロナ禍で、長年契約更新を重ねながらもくもくと働いてきた仕事をあっさり解雇。友人は、『僕の存在ってこんなものか』会社にとっては使い勝手がいいだけ、使い捨ての存在だと突きつけられたようで、なにもする気力がなくなった。そんな事情を知らなかったぼくは、以前と変わらず彼を連れ出した。ここ最近だと、邪気祓いをし、7月からの折り返しの無病息災を祈念して食べる和菓子『水無月』http://www.ka...

  • Photo by reza shayestehpour絵本を架け橋におともだちになった女の子は、文教地区で治安が良く、周囲の方の見守りもあることから、おうちの周りをおさんぽするのが大好きだ。ある雨の日。傘を持って出掛けたのに、帰って来たときには持っていなかった。雨の日も、傘もだいすきなのに濡れて帰ってくるのだから、ママさんは心配でならない。どうしたのか聞いても、首を振るだけで言いたくないらしい。問い詰めるわけにもいかず、レ...

  • ことばの種を蒔く 三十粒目

    Photo by tabitha turner笠松︰怒れるっていいよね。生きてるから、怒れるんだもん。...もったいぶるのヤダから、言っておく。夫、警察官だったんだけど、死んじゃったの。新婚三ヶ月のときだった。島崎︰ひどい人ですね。一番いいときに、突然去るなんて。笠松︰...そんなこと言う人、初めて。警察の人はみんな『立派な死に方だ』って褒めてくれたし、家族はみんな『彼の意志を継いで頑張れ』って。でも、本当はわたし、頭にきた...

  • 許し 許され

    Photo by Vino Li『やっぱり、人を愛することね。そして、自分も許されて生きてるってことを忘れないでください』作家 瀬戸内寂聴さんが、永らく秘書を務めてきた瀬戸まなほさんの結婚式あいさつで語ったことば。心がささくれだっていると、つい周りの人の至らないところばかりが目に入り、責めてしまいたくなる。でも、自分もまた至らないところがあり、周りの人からすれば、責めてしまいたくもなるものだろう。それでも責められ...

  • Dear Soup Stock Tokyo

    Photo:Taste The Soup By Neil Kronberg友人のお父様が、末期がんに倒れた。過酷な治療で、もともと細かった食はさらに細くなり、がっしりした体格だったのが、みるみる痩せていった。『食べなきゃダメだろ』男親と息子。親子関係がぎこちなかったこともあり、ぶっきらぼうな言い方しかできなかったが、心配でならなかった。放射線治療など高齢な体への負担や、薬の副作用もあり、とにかく口がまずい。病院で出される食事には手が...

  • ラストオーダー

    Photo by chris_harber『ヒロ。最後にまぁいっぺんおまえのオムライス食いたいから、作ってくんねぇかなぁ』27年前、誤解を抱えたままさよならすることになったオムライス専門店のオーナーから、オーダーが入った。高校生のときぼくは、末期がんと闘っていた母の高額な治療費のちょっとでも足しになればと、朝夕刊の新聞配達のあと、オムライス専門店でアルバイトをしていた。オーナーは、そのときお世話になっていたお店の主だ...

  • ハッピーバースデー

    Photo by Dakota Corbinお裾分けでいただいた黒麹を、スープジャーや魔法瓶を使った日本一簡単な生甘酒の作り方レシピで、甘酸っぱい甘酒を味わったあと、まだまだたっぷりあったので、手作り好きな友人へ、さらにお裾分けした。しばらくして、『この前いただいた黒麹でレアチーズケーキ作ったんだけど、食べない?ヒロ、好きでしょ』チーズケーキバカには、飛びあがりほどうれしいお誘い。飛んで行った。ちょうど幼稚園帰りのお子...

  • ことばの種を蒔く 二十九粒目

    Photo by Reinhart Julian私は東北芸術工科大学の教員であると同時に、東京でデザインやクリエイティブの仕事をしています。小さいころから人にやらされることは上達せず、押し付けられる教育も嫌いで、好きな教科だけにしか熱中できなかったため、成績に大変ムラのある子どもでした。そんな私が真剣に学ぶようになったのは、社会に出て、仕事をするようになってからですが、それらは「プロジェクトのための調査」や、「作品の精度...

  • ことばの種を蒔く 二十八粒目

    Photo by Onur K死に臨んだとき、わたしの最期の瞬間を支えてくれるものは、この先になにがあるのかというかぎりない好奇心だろうね。海洋学者 ​オットー・ペテルソン『センス・オブ・ワンダー』レイチェル・カーソン...

  • ことばの種を蒔く 二十七粒目

    photo credit:Marco GiomettiLife isn't about waiting for the storm to pass ...It's about learning to dance in the rain!Vivian Greenehttp://www.viviangreene.com/...

  • 愛された記憶

    Photo:Hug By jk+too愛されるって、努力でどうにもならない。奇跡に近い類いのものだと思うわ。自分がどうしようもなく悪意ある人間に思えて、惨めで、情けなくても。それでも意地悪な気持ちが止まらない時、ふと愛された記憶が蘇るんだと思うの。とても大切にされた記憶。自分をすごく価値のある人間に思えた時の記憶。そんな記憶に助けられて人は、真っ白な気持ちにまた戻れるんだと思うの。遠野藤香http://tokai-tv.com/shiroihane/c...

  • ことばの種を蒔く 二十六粒目

    Photo by Ray FragapaneAttendere e sperare待て、而(しか)して希望せよ。投資家 モンテ・クリスト・真海 https://www.fujitv.co.jp/MONTE-CRISTO/chart/index.html『モンテ・クリスト伯 ― 華麗なる復讐 ―』 STORY#09 絶望の向こう側...

  • 君のおかげであの娘は笑えるようになったんだよ

    photo credit:Nova作るのも、食べに行くのも好きで、毎月一回は互いの都合を合わせてごはんを食べに行くガールフレンド。先日、ご両親から電話が。『お会いしたいのですが』お声掛けがあり、おうちへ招かれた。彼女の『食べることが好き』はご両親譲りで、テーブルいっぱいの手料理でもてなしていただいたのだが、おつきあいしているわけではなく、一緒にごはんへ行く仲のぼくに、どうしてここまでの歓待があるのだろうと恐縮して...

  • ことばの種を蒔く 二十五粒目

    Photo by Nagy Arnold志摩:『ルーブ・ゴールドバーグ・マシン』ってし知ってる?『ピタゴラ装置』と言う。九重:連鎖的に運動する仕組みのことですか?志摩:うん。たどる道は、まっすぐじゃない。障害物があったり、それをうまくよけたと思ったら、横から押されて、違う道に入ったり。そうこうするうちに、罪を犯してしまう。なにかのスイッチで、道を間違える。九重:でもそれは、自己責任です志摩:出た、自己責任!九重:最後...

  • ことばの種を蒔く 二十四粒目

    Photo by Gabriela Gutierrez人が人を好きになった瞬間って、ずっと、ず〜っと残っていくものだよ。 それだけが、生きてく勇気になる。暗い夜道を照らす、懐中電灯になるんだよ。赤名リカ『東京ラブストーリー』第3話 二人の始まり...

  • 90歳のジャズシンガー

    Photo by Gerold Hinzen友人の結婚式で、ふたりの馴れ初めにもなった『ONCE IN A BLUE MOON』を弾いた。https://youtu.be/1JehEbhrWzA今から22年前に、フジテレビ系列で放送されたドラマ『WITH LOVE』。竹野内豊さん演じる作曲家 長谷川天(たかし)と、田中美里さん演じる銀行員 村上雨音(あまね)を巡り合わせることになる曲であり、天が雨音の結婚式で弾く『ONCE IN A BLUE MOON』は、ドラマ史に残るラストシーンだった。結婚式...

  • しずく

    Photo by Max Bender最近友人になった『しずく』は、両親には一度も打ち明けたことはなかったが、授けてもらった名前が嫌い。改名したいと本気で思って、どうすればできるのかまで調べていたほどだった。理由は、同名のAV女優さんがいたから。とある男性から言われ、以来まったく別人なのにそういう目で見られるのがわかって、なおさら嫌いになった。転機は、化粧品メーカー ポーラの動画『Call Her Name RED B.A』を見たことだ...

  • ことばの種を蒔く 二十三粒目

    Photo by Allie SmithOne day, you will learn how to give and receive love like an open window and it will feel like summer every day. Sierra DeMulder...

  • 名古屋弁の『ありがとう』

    Photo by Javardhセカ就(=世界で就職)という言葉が生まれる遥か前から海外に出て行った友人が、毎年年初になると日本へ帰ってくる。日本へ帰ってくる連絡は、当初エアメールだった。その後インターネットがこれだけ普及しても、あいかわらずエアメールで帰国の知らせが来る。『今、このへん』世界地図から矢印がびゅ〜んとひっぱられていて、毎回『どこだよココ』ツッコミどころ満載のエアメールで。エアメールは日本の郵便事情...

  • ふるさと

    Photo by John Forson絡め取られるような家族関係に息が詰まり、高校卒業と同時に、親の反対を押し切り上京した友人は、勘当。互いに意固地になり、親の葬儀にさえ帰省することはなかった。『田舎』という響きが嫌でたまらないということも、帰省を遠ざけた。生家を出たあと、両親が他界したあと、家を守っていたのは姉だったが、交通事故で亡くなったとの訃音を親戚からもらい、もう戻ることはないと思っていた生家へ、何十年振り...

  • ことばの種を蒔く 二十二粒目

    Photo by Jon Eric Marababol心が開いているとき、この世は美しい。詩人 ゲーテたちばなエクールのポストカードから。...

  • ことばの種を蒔く 二十一粒目

    Photo by Sharon McCutcheonあなたはまだ若いから、人生とは、なにかを獲得していくことだって思ってるかもしれないし、私にとってもある時期までは、そういうふうに見えていたけど...でも本当は、人生って、失っていくことなんじゃないかなって思うようになった。その失いつづけるなかで、その度に本当の自分自身を発見していくしかないんじゃないかなって。風間沓子映画『四月の永い夢』http://tokyonewcinema.com/works/summer-...

  • 真夜中のお花屋さん

    photo credit: Mac Vincente ® ©救急病院に勤める看護師の友人が、夜勤のシフトへ入った日。ナースステーションに、『いつもありがとうございます』直筆で書かれたポストカードとともに、花瓶に入ったお花が届けられた。救急病院といえども夜勤は昼間に比べて人数が少なくなり、何年看護師を続けても緊張を強いられる。夜勤だからといって、仕事量がぐんと減るというわけでもない。昼間に比べれば若干バタバタしない、それくらい...

  • ことばの種を蒔く ニ十粒目

    Photo:Silhouette By Yuri Samoilov Photo烏(からす)は、昔は白い烏だった。洒落者で、他の鳥たちよりも、自分が一番綺麗になりたいと願っていた。そこで、知恵者の梟(ふくろう)に、一番美しい色に染めてほしいと頼んだ。赤青黄色紫でも、どの色でも満足しなかった。もっと美しく。もっともっと、と。そして、重ね塗りを繰り返すうちに、白かった羽根は、真っ黒になってしまったという。オトナの土ドラ『いつまでも白い羽根』第...

  • それぞれの Re:

    Photo by zaya odeesho『うるさく言わんと見守ってくれて、ありがとうございました。これからも、よかったらでいいんで、よろしくお願いします』去年の夏。友人を介して知り合った男の子が、再起した。小心者なぼくは、彼の金髪姿にビビった。でも、中身はやさしくて、ほんとうにいいヤツだった。金髪だったのは、学校でいじめられていて、相手になめられないようにするのと、いじめに負けないよう、自分を鼓舞するためなのだとわ...

  • ことばの種を蒔く 十九粒目

    Photo by Guzmán Barquínわたし、雨の夜より、月の明るい夜の方が、さみしい感じがする。雨の夜だと、きっとみんなもさみしい思い、少しはしてるんじゃないかなって思えるからかな。でも、月の夜ってさぁ、あぁ、今、自分だけが取り残されてるのかなぁって...でもね、いいの。そのさみしい思いをするのも、幸せな時間を深くするための、大事な時間だから。大滝あかね映画『きらきら眼鏡』https://kirakiramegane.com/movie/...

  • 気持ちを聴かせて ~ 愛すべき名古屋弁のおばあちゃんから ~

    Photo by T.R Photography連続ドラマW『本日は、お日柄もよく』第1話に、こんな場面があった。言葉のスペシャリスト 歌人 二ノ宮キク代の孫で、トウタカ製菓総務部に勤めるOL 二ノ宮こと葉は、総務部から広報部への異動という不本意な内示、幼馴染みで密かに想いを寄せていた今川厚志の結婚というダブルショックのなか、厚志の結婚披露宴に招かれる。複雑な心中で新郎新婦を見つめ、心から祝福できない自分をもどかしく思っていた...

  • ことばの種を蒔く 十八粒目

    Photo by Karl Fredrickson何より大事なのは、人生を楽しむこと。幸せを感じること、それだけ。女優 オードリー・ヘップバーンたちばなエクールのポストカードから。...

  • お百度参り

    Photo by takasuii結婚して、もうすぐ一年を迎える夫婦、みやび(妻)とあらた(夫)。結婚記念日をふたりで迎えられることを楽しみにしていたある日、みやびの体に変調が起きた。全身に、なんとも形容しがたい激しい痛みが走る。それも、なんの前兆もなく突然はじまり、連日連夜みやびを襲う。原因すらわからない。あまりの痛みに大好きだった仕事を辞めざるをえなくなり、さすがにこれはおかしいと病院へ出向いた。診断は、二転...

  • 君に幸あれ

    photo credit:Edgar Barany友人の後ろ姿に、『君に幸あれ』。こころの中で、エールを贈った。春。風のない午後だった。大学卒業後就職した会社で人間関係に悩み、早々に退職してしまった友人。しばらくひきこもってしまったが、このままではだめになると奮起。短時間のアルバイトで自信を取り戻し、フルタイムで働ける心身をつくり、正社員への橋渡しにしようと考え、3月、新聞の折込広告に入っていた求人広告を見て、近所だった...

  • まさかこんな日が来るなんて

    photo credit:HaoJan人生には、二通りの生き方がある。ひとつは、奇跡など全く起こらないかのように生きること。もうひとつは、すべてが奇跡であるかのように生きることだ。理論物理学者 アルバート・アインシュタイン *夢を語らい、応援する。そんな趣旨の集まりを開く知人から、『夢はなくても、夢心地。』が信条のぼくに、なぜかお声掛けがあった。どう考えても場違いだろうと思ったが、『これを機に夢を...

  • どうぞのしろいくつ

    Photo by Le Vu 🇻🇳同じ会社に通う女性とお付き合いをはじめて、まもなく半年を迎えようとしていた頃のこと。友人は、彼女のご両親へ2週間後挨拶へ伺うことになっていた。そんな彼に、神様がちょっとおちゃめないたずらを仕掛けた。おうちの近くにある100円ショップへ、買い物に出掛けたときのこと。お目当ての商品を手に取って、レジへと向かうと、すぐ後ろにかごを持った男性が並んだ。男性のかごには、結構商品が入っている...

  • 『ごめんなさい』ばっかりの人生に サヨナラ

    Photo by Artem Labunsky京都 嵐山観光客の賑わいに背を向け、山あいにひっそりと佇むお寺 直指庵(じきしあん)http://www5e.biglobe.ne.jp/~jikisian/ 中学2年生の修学旅行の折、自由時間にグループ行動から外れてひとり訪ねた。なにかのラジオで話していたのを覚えていて、修学旅行で今度訪れるからその時にと決めていた。当時ぼくは小学校から続く見た目を理由にした陰湿ないじめに遭っていて、クラスで事前にグループ分けさ...

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、コウノトリの噛み痕さんをフォローしませんか?

ハンドル名
コウノトリの噛み痕さん
ブログタイトル
心の温度 +2℃
フォロー
心の温度 +2℃

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用