市場はいつか牙をむく
国交省の統計不正に関する識者のコメントを最近の朝日新聞から拾ってみた。 『アベノミクスによろしく』(集英社インターナショナル 2017年)の著者で弁護士の明石順平さん。 統計の基になる「生データ」を消しゴムで消す。まさか国の重要な統計でそんなことが起きるとは思わなかった。データは政策をつくる上の足腰であり土台のはず。それが崩れれば、議論が成り立たなくなる。……2018年には今回と同じく基幹統計である「毎月勤労統計」の不正が明らかになった。重大な点は、以前より平均賃金を高く算出する方法に切り替えたのに、さかのぼって計算し直さなかったため、18年だけ賃金が急上昇したことだ。これでは統計としての連続…
2021/12/31 05:53