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入日くん https://irihikun.hatenablog.com/

本を年間約200冊読む内向的人間のちょっとした発信。夜になる前の入日の時間を楽しんでいただきたいブログです。

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2020/04/10

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  • カーテンは開けないけれど

    僕はカーテンを開けない。 そのせいで、家で過ごす時は外の様子がまるで分からない。 いつもは落ち着くはずのカーテンの内側。 それがとてもこわくなったのがこの前の休日だ。 カーテンの内側で静かに本を読んでいると、急に気が付いた。 実は外ではとんでもないことが起きていて、 僕が世界中の注目の的になっているのではないかと 玄関の前には僕の部屋に押し入るタイミングを図っている警察官が何人も待機してして、 その周りを近所の人たちが、ただの好奇心で囲っている。 そんな気がしてしまうといてもたってもいられなくなって、とりあえず玄関を開けてみるしかない。 風が吹き込む音と、この焦燥感に似合わない鳥の可愛らしいさ…

  • 味見はいらない

    料理を作る時人は味見をする、それは必要なのだろうか。 味見をしたとして、私が理解できることは 「美味しいか美味しくないか」 それだけ。 美味しかった場合どうなるかというと 私の気分が良くなり にこにこ笑顔で食卓に料理が並べられる。 さて美味しくなかった場合が問題だ。 何度も何度も、私はそれを食べる。 美味しくない、ということを、何度も確認する。 美味しくないものが、何もせずただ食べ続けるだけで美味しくなるはずがないのに。 次に食べたらもしかしたら美味しくなっているのではないか、という絶対にないことを期待して何度も食べる。 なぜ食べるだけなのかというと、それ以外にできることがないからだ。 だって…

  • 春を教えるのはたんぽぽではない

    朝、誰もいない教室。 一番最初に入ったのは、3年間の中で初めてだ。 窓際の席に座り、窓の外を眺めて中学生活を振り返る。 授業をサボった回数は数え切れないし、先生と喧嘩した回数も数え切れない。 こんな俺でも心がざわついてしまう卒業という言葉が、誰もかれもが浮つく春の空気のように、苦手だった。 ちらほらとクラスメイトが教室に入ってきて、その中の一人が俺に向かって勢いよく飛び跳ねねてくる、隣の席の田中優吾だ。 「おい洋介〜、珍しいなこんな時間に。さっき途中で見たんだけどたんぽぽ。春だなー、こんな寒いのに」 「俺春嫌いだから」 朝の冷えた空気に反発するように大きい雄吾の声も、少し鬱陶しかった。 そんな…

  • コーヒーのうしろに

    今週のお題「大発見」 見つけるべきではなかったかもしれない。 貼り紙で募集するアルバイト、 昼でも薄暗い店内、 マスターの入れるこだわりのコーヒーは格別に美味しいのに、 それは何かしらのきっかけで店に入り、他の喫茶店と同じように、なんとなくコーヒーを頼んで飲むまで、知られることがない。 そんな風にひっそりとすることで、この場所を守っているような喫茶店の、物置になっている部屋。 そんな場所に、さらに地下に続く階段が、意図的に隠されているなんて、そうだ、やはり冷静に考えて、見つけるべきではなかった。 そして僕はそれをもっと早くに判断しなければならなかったと、それを再び隠す前に、田辺くーん、とマスタ…

  • 脱落者 改訂

    この仕事の好きなところは、手を水で洗い流す、それを何度もできるところだ。 手で水を受けている時は、その美しさに見惚れているだけでいい。 カウンターを挟んで真正面に座る三人組のひそひそと話している声も、 こんなに細く流れる水の音が掻き消してくれる。 真ん中に座る男は、光沢がある髪が目立つ、髪だけではなく、彼自身も全て作り物ではないかと思ってしまう程ちぐはぐに見える。出来損ないの作り物。 ちぐはぐ男の右手、つまり私が向かって左側に座る男は、入ってきてからずっと俯いている。 顔を覆う髪の隙間から、高い鼻だけ覗いている。顔を上げたら、綺麗な顔をしているだろう。 少なくとも、ちぐはぐ男と、その横の特に印…

  • 僕だけじゃないんだろうけど

    太陽が沈むと、こんなにも寒い。そのことに僕は安心していた。太陽は照らしすぎる。 本当は、こんなにも冷え切っていて、 痛くて、透明な空気を、 ジリジリと燃やし、熱く、息苦しくしてしまう。 先生は胸ポケットからライターを取り出して、 タバコに火をつけた。 それくらいの灯りが、丁度いいと思った。 「生徒の前でタバコ、吸っちゃだめだろ」 先生は何も言わずに、大きく吸った息を、 さらに膨らませるように吐き出した。 透明な空気が汚れる。 この世界の悪いところは、それが綺麗に見えるところだ。 「無視かよ」 僕はほんのりと温もりを帯び始めたベンチから立ち上がる。先生がはっきりとこちらを向いたのが分かった。 「…

  • 子どもの家

    「可哀想だなって思った、色んな意味で」 「色んな意味で?」 少年は笑いながら聞き返してくる。 「本当に、子どもみたいな大人っているんだなって。ひと回り以上も年下の私にそう思われたことも、可哀想だよね」 「ふーん」と、少年は、ゴロゴロとした氷が入ったコップを傾ける。 飲んでいるのはオレンジジュースのはずなのに、 その大人びた表情のせいで、アルコールが入っているかのように錯覚してしまう。 「君は、なんていうか逆だよね」 「逆?」 「子どもなのに、大人みたいだ」 「あぁ」 少年は、ふっと、少しだけ頬を緩ませた。 「ここではね、たくさんの大人が、僕に話をしてくれるんだ。 お姉さんがさっき言ってたように…

  • 臆病なのは

    湊川は、チェストの上にある親指ほどの大きさの、ピンク色に塗られた塊を手に取った。 「例えば、これだよ」 うさぎのフィギュアだ。 「うさぎと私が、似ているということですか?」 湊川は私に、臆病だと言った。 うさぎの寂しがりやなところや、繊細なところが、私のびくびくしているところと一緒だ、ということだろうか。 「君はこれ、うさぎに見えるの?」 どう見てもうさぎだと思った。 ピンク色がうさぎを連想させたし、 いや、実際にはうさぎはピンク色ではないだろうが、絵になるとなぜかうさぎはピンク色で描かれることが多い。 私も、幼い頃はうさぎをピンク色で塗っていた。 それに耳は長く、細い前脚に対する後ろ脚の大き…

  • 真に受けた男

    すでに彼女のことは見えていなかった。 頭の中にだけ存在している視界にも、彼女の姿はなかった。 あいつが話していたことが、気になって仕方がなかった。 それが隠語かどうかは、もうどうでもよかった。 頭の中で、クローゼットの隅に置いている、 何年前のものか分からない書類の山が見えた。 それが僕を混乱させている。 書類の上に積み重なっている服も、着ていないものだらけだ。 今すぐにどうにかしなければならない。 捨てたい。 要らないものを捨てたい。 僕は立ち上がった。彼女が急に、目の前に現れた気がして驚いた。 ずっとそこにいたはずなのに。僕は勢いよく息を吸い込むと、財布を取り出し、彼女に金を渡した。 え、…

  • 脱落者

    「あぁ、俺らからもついに脱落者が・・・・・・」 カウンターに座る三人組。アルコールは三杯目だ。 その内の一人が嘆く声が聞こえる。 作り物のように光沢がある髪が目立つ。それぞれが向きたい方とは、おそらく逆に向けて固められている。 真ん中の一人を挟んで反対側に座るもう一人が、俯きながらグラスを傾けているのが見えた。 彼が脱落者、だろうか。 カチカチ髪の男が、身体を乗り出して、脱落者らしき男に言う。 「今が踏ん張り時なんじゃねぇの? 今がどん底だって。これから上がっていくしかねぇよ」 「・・・・・・皆、最初っから売れてた訳じゃないだろ!」 夢追い人か。 私はカウンターの内側で食器を洗いながら、彼らの…

  • 伸びる影よりもこわいもの

    夜になりきっていない、中途半端な時間だった。 近付いてくる。 片手にスマホを持ち、俯き加減で歩く女。 顔に髪が掛かっているが、ちらちらとこちらを見ては、 手元に視線を落としているのは分かった。 傾いた日が、黒くて細長い影を作り出している。それでも女は小さく見えた。 弱く見えた。 それが、この俺とすれ違おうとしている。 「おい、お前」 女はスマホに向けていた目線を、素早く俺に寄越してきた。 「お前、何こっち見てんだよ!!!」 俺は怒鳴りつけた。 今まで飲み込んできた言葉を、全て吐き出すように。 小さくて弱いやつには、そうしてもいい気がした。 一瞬手を震わせた女は、直ぐにハッとした表情を見せ、叫ん…

  • 変化に対応するには。「チーズはどこへ消えた?」

    全世界で大ベストセラーだという「チーズはどこへ消えた?」。1000円でおつりがくる程お求めやすい価格に、本の薄さ。 チーズはどこへ消えた? 楽天 kindle ベストセラーって、ほんまかいな、と。 気になり、ついつい読んでしまいましたが、なるほどなるほど。 もう私、変わっている・・・!? すごくどきどきしています。 読み終えてすぐに、自分が、読む前とは違っていることが分かりました。 子どもも大人も、楽しめるし考えられる、 確かに、読まれるべき一冊だと思います。 すぐに読めて、すぐに変わる 私は1時間程で、読み終えました。 さくっと読めるのに、とても大事な変化をもたらしてくれる、というのが 「チ…

  • 今年の夏は、漢方食材で乗り切る。

    梅雨が明けて、夏本番!になってきました。 毎年毎年、夏は、暑さにうんざりしながら過ごしています。 特に無理をせずに、過ごしているはずなのに、 なぜかいつも夏バテをし、夏の終わりには体調を崩してしまうので、 今年は、自分の身体を労り、 元気に過ごせるように、工夫してみようと思います。 夏を乗り切るには、素麺でもアイスでもにんにくでもない。 効果的な旬の食材・症状に合わせた食材選びが分かる 目的を持った食材選びで、体調・お肌を管理! 夏野菜は、ニキビにも効果あり・・・!? 夏を乗り切るには、素麺でもアイスでもにんにくでもない。 夏は、食欲がなくなりますよね。暑くて暑くて。 去年までは、暑くて食欲が…

  • 夏休みに小説を読むなら。一気読みする程面白い、おすすめのシリーズ小説

    シリーズ小説を一気読みする贅沢な夏 シリーズ小説を、全部読み切るのには時間がかかります。 普段、仕事や学校の合間に読むと、途切れ途切れになって物足りなく感じてしまうこともあります。 なにより、物語に引き込まれて、夢中になっているのに、 途中で読むのをやめるのは、とても勿体ないと思います。 でも夏休みなら、 そんなシリーズ小説を、贅沢にも一気に読めてしまうのではないでしょうか。 この夏、読書をして過ごそうと思っているのなら、 ぜひ読んでほしいシリーズ小説があります。 もの凄くおすすめの小説なので、 今回は、その小説だけで、ひとつの記事にしています。 この記事では、この小説しか紹介しません。 それ…

  • 本を取り出すべきか悩んでしまう。いつでも読書を楽しむ心を持ちたい。

    最近は、自分の弱さを曝け出す記事が、増えているような気がします。 今日も私の心の弱さを解放したいと思います。 テーマは「本を読むのには必要がない、周りの目を気にする心」です。 私は本を常に持ち歩いています。 読書が好きな方にとっては、普通のことかもしれませんが、2〜3冊は持っています。 予定していない空き時間が出来た時など、 少しの時間でも、本を読みたいのです。 人と待ち合わせをしていて、相手が遅れてきた時も、 本さえ持っていれば、イライラせずに待つ事ができます。 むしろ感謝をするくらいです。 しかし、時間があるにも関わらず、本を出すべきか悩む時があります。 それは、トイレの前のベンチです。 …

  • なんとなく、って不思議

    なんとなくを侮るべからず ざぁざぁと大雨が降る中、私は傘をさして、 仕事からの帰り道を、歩いていました。 たくさんの荷物を持っている上に、傘で片手が塞がれ、 不自由さを感じ、苛々としている上に、 足元は、跳ね返ってくる雨でびしょびしょに・・・。 もしかしたら、その日は良い事があって、 雨に濡れる前までは、ウキウキしていたかもしれません。 それでも、 大雨の中を歩いていると、 何だか、全てが上手くいかない一日だったような、 そんな気がしてしまうのです。 はぁ、ツイてないなぁ。 実際がどうであったかはさて置き、そう嘆きながら 頭の中は、その日の上手くいかなかった事を探し回っているのです。 ふと、横…

  • 先のことまで考えすぎる。損な性格はもはや笑える。

    必要なはずの先を読む力が、なんだか可笑しなことになっている 先の事を考えられるのって、良い事なんじゃないの?って思うんです。 例えば、自分が何かを判断することによって起こるかもしれない、 ありとあらゆる可能性を考え、 今できる最善の選択をする力は、必要ですよね? 必要な力なんです。 そして私には、先に何が起こるのか、 あれやこれやと、さまざまな角度から 考えられる力が、あるはずなんです。 何が可笑しなことになっているか、というと。 驚くほどのネガティブが溢れ出てしまうんです。 それは、危機を予測するといった、 大変役に立つレベルに、収まっていないのです。 危機の予測ではなく、 嫌な可能性ばっか…

  • 頑張りすぎて疲れること、ありますよね。心を軽くしたい時に、読むなら「ナマケモノ哲学」

    リラックスして、本をめくろう 私は力を抜けない性格で、つい頑張りすぎてしまいます。 特に今は、これから先のことが見えない時代で、 漠然とした不安も、募っています。 頑張りすぎだなぁ、疲れているなぁ、と思いつつも、 リラックスの方法が分からずに、 いつでも、疲れを溜め込んだままになってしまうのです。 休んだら、 休んでいる時間がもったいない! なんて思っちゃって、 せかせかと、何かを頑張り続けてしまうんです。 疲れたなぁと、心の中で思っているからこそ、 この本が、パッと目に入ったのだと思います。 木にぶら下がって、にっこりと、本を読む、ナマケモノ。 なんとも言えない、癒される表紙です。 ちょっと…

  • 新潮文庫の100冊2020より「最後の秘境 東京藝大」

    新潮文庫の100冊2020を、紹介した記事で 私が、読みたい度 第2位に選んだ 「最後の秘境 東京藝大」を、さっそく読んでみました。 「最後の秘境 東京藝大」/二宮敦人 ISBN:978-4101012315 発売日:2019/3/28 amazon 楽天 kindle 1位から順番に読むわけじゃないんですね・・・ 本当に、あってないような順位です。 順位なんて、つける必要があったのでしょうか。 さて、この本ですが、文庫になる前、単行本が出版された時点で かなり話題になっていたようです。 確かに、面白かったです。 なんでだろう・・・。なんで面白いのでしょうか。 それが、だんだん分からなくなるよ…

  • 「正解」に捉われていた私が解放された一冊「13歳からのアート思考」

    アートの領域に止まらない「13歳からのアート思考」 少しでも、クリエイティブな思考を身に付けたい、 と思い読んでみたのですが、とんでもなく面白い本で驚きました。 まず、なぜクリエイティブな思考を身に付けたい、と思ったかというと ブログで、本を紹介する時に、もっと自分らしい紹介ができないか と悩んでいたことがきっかけでした。 どうしても、平均的な感想を探そうとしている、自分の思考から なかなか抜け出せないのです。 私が変えなければならないのは、そもそもの思考回路であり、 求めているのは、クリエイティブな思考に近いのではないか、と考えました。 実際に読んでみると、 これはまさに私が求めていた本だ・…

  • 何を読む?新潮文庫の100冊 2020 夏のおすすめ本が並んでいると興奮が止まらない

    7月に入りました。・・・え、もう!? すっかり文庫フェアの季節ですね!! 3つの出版社の夏の文庫フェア 集英社のナツイチ 角川のカドフェス 新潮社の新潮文庫の100冊 以前の、カドフェス2020の記事で 私が思う、夏の文庫フェアの、3つの素敵なところをご紹介しました。 夏の文庫フェアの3つの素敵なところ ずっと気になっていた本を、「やっぱり読もう・・・!!」と手に取るきっかけになる 日々更新される新刊の中に埋もれてしまって、見つけられなかった本と出会える 普段自分が選ばない本を選ぶきっかけになる 今回は、新潮社の夏の文庫フェア、新潮文庫の100冊から、 私が読みたい本を、3冊紹介して、 さらに…

  • 何を読む?ナツイチ2020 夏のおすすめ本が並んでいると興奮が止まらない

    最近、書店には行きましたか? もう並んでいる書店が多いですね、夏の文庫フェア! 3つの出版社の夏の文庫フェア 集英社のナツイチ 角川のカドフェス 新潮社の新潮文庫の100冊 前回の、カドフェス2020の記事で 私が思う、夏の文庫フェアの、3つの素敵なところをご紹介しました。 夏の文庫フェアの3つの素敵なところ ずっと気になっていた本を、「やっぱり読もう・・・!!」と手に取るきっかけになる 日々更新される新刊の中に埋もれてしまって、見つけられなかった本と出会える 普段自分が選ばない本を選ぶきっかけになる 今回は、集英社の夏の文庫フェア、ナツイチ2020から、 私が最も読みたい本を、3冊紹介して、…

  • 読んでいたのは「文章を書くための本」なのに、人生が良い方向に進みそうな気がしてきた。

    初めての、文章を書きたくなった本 文章を書く為に、本を読もうと思っているのなら、 絶対に、「20歳の自分に受けさせたい文章講義」を読んでほしいです。 私はこれまでに、文章力を上げる本や、webライティングの本を読み、 学んだことを生かそうと頑張り、記事を書いたことがありました。 でもこの本は、これまでに読んだ本とは、圧倒的な違いがあります。 読んだ後に、早く書きたい、と思った本はこの一冊だけです。 今まで自分が逃してきた、全ての思考を掴み 人生が、良い方向に進みそうな気さえ、してきました。 「20歳の自分に受けさせたい文章講義」をおすすめする理由 ガイダンスでいきなり見つけた悩みの答え 「読者…

  • 宮下奈都「羊と鋼の森」感想

    私の内面をぶつけながら読み切った一冊 音とひたむきに向き合う青年から、目が離せませんでした。 この小説で描かれている、主人公の成長の中に、 私が、ずっと求めてきた人生があったからです。 それがあれば、どんな世界でも道を探すことができる、 「たった一つの何か」を持っている人生です。 主人公の彼にとっての調律が、その「たった一つの何か」でした。 羊と鋼の森/宮下奈都 出版社:文藝春秋 ISBN:978-4167910105 発売日:2018/2/9 amazon 楽天 kindle この小説では、音の美しい描写と、 音と向き合い成長する、主人公の姿が印象に残ります。 ピアノの調律という繊細な音の変…

  • 蓋を最後まで閉めない人間にも良い人はいるだろう〜今日のストレスは妄想の中に流れた〜

    蓋の意味を知っているかい?? 私には一緒に住んでいる人がいます。 他人と一緒に住むと、些細な事でも、積み重なってしまい、ストレスになることがあります。 今日のストレスは 同居人が蓋を最後まで閉めないことです。 何の蓋でもです。 特に注意しないといけないのはまだ中身が残っているペットボトルです。 なぜ閉めない。 飲んでいる途中なら分かりますが。当の本人はもうここにはいない。 飲みかけではないわけです。 蓋の意味を知っているかい?? 蓋を閉めなくても良いものに蓋は付いていないんだよと 何度優しく伝えても閉めてくれない。 こんな些細な事でも溜まり続けると爆発することもありますよね。 まさに今日爆発し…

  • 何を読む?カドフェス2020 夏のおすすめ本が並んでいると興奮が止まらない

    夏の文庫フェア、どう楽しんでいますか? 今年もやってきましたね、この季節が。 そう、夏の文庫フェア 集英社のナツイチ 角川のカドフェス 新潮社の新潮文庫の100冊 3つの出版社の夏の文庫フェアが今年も徐々に書店に並び始めました。 カドフェスとナツイチはもう書店で見た方もおられると思います。 新潮文庫の100冊は7月からのようですね、待ち遠しいなぁ。 まるで音楽の野外フェスのように 様々なジャンルから選りすぐりの文庫本たちが並べられ 私たちにそれぞれの楽しみを与えてくれる夏の文庫フェア。 私は次の3つが特に素敵なところだなと思っています。 夏の文庫フェアの3つの素敵なところ ずっと気になっていた…

  • ブログ初心者の私がHTML&CSSを学ぶきっかけになった最初の一冊

    ブログ初心者の私が、HTML&CSSの勉強を始める時に とても助けられた最初の一冊があるのでご紹介します。 ブログで伝える為に必要な力は、文章力だけではない HTML&CSSをこれから勉強する人に、おすすめの一冊 特にこんな人におすすめ ブログで伝える為に必要な力は、文章力だけではない 私がブログを始めたきっかけは、 「文章力を上げたい」という思いからでした。 文章力を磨くには実践あるのみだと思い、 ブログを開設して自分の言葉を綴っています。 私自身、ブログを初めて日が浅いですが、 ブログでは言葉の力にプラスして、編集の力も必要だと感じています。 文字を大きくする、色を変える、アンダーラインを…

  • 手付かずになっていた本をとことんやり切ったらTOEICで何点を取れるようになるか?③

    irihikun.hatenablog.com irihikun.hatenablog.com 「手付かずになっていた本をとことんやり切ったらTOEICで何点を取れるようになるか?②」で 学習計画を立てて約1ヶ月が経ちました。 進捗状況を報告します。 進捗状況 発掘された5冊の本の中の2冊 1.「TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ」 2.「基本の78パターンで英会話フレーズ800」 を同時に進める学習計画でした。 [現在の状況] 「TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ」・・・一通り終了 「基本の78パターンで英会話フレーズ800」・・・chapter1/4…

  • 人に対して嫌な態度をとる、目上の人との接し方〜今日のストレス解決策(案)〜

    今日のストレスの要因2つ ストレスとうまく付き合えるよう、 日々の生活で感じるストレスをまとめていこうと思います。 入日たいむ〜今日のストレス解決策(案)〜始めます。 穏やかな日々を過ごす為にも、 極力減らしたいのが対人関係のストレスです。 相手がいることですから、 自分の意思だけではどうにもならないことも多いですが 少しでも軽減してハッピーライフに近づきたいと思います。 今日のストレスは 「怒らないのに嫌な態度だけとり続けてきて、周りに気を遣わせる上司」です。 例えば バンッバンッとやたらと物に強く当たる、等 怒っていることを言わないのに、自分は怒っていますよというアピールをしている人、いま…

  • 読む辞典。話題の「悩ましい国語辞典」とは

    分からない言葉を調べる為の辞典? 辞典って、みなさん持ってますか? 今の時代、インターネットさえあれば何でも調べられるので、 持っていない人も多いのではないでしょうか。 私も大学を卒業して以来、 辞典に触れる機会が減りました。 今話題の「悩ましい国語辞典」 聞いたことがありますか? 悩ましい国語辞典(角川ソフィア文庫) 出版社: KADOKAWA ISBN:978-4044003487 発売日: 2019/2/23 amazon kindle 「辞典」と言われると学生時代の受験勉強を思い出し つい身構えてしまいますが、 この「悩ましい国語辞典」は日本語エッセイです。 内容としては、 日本最大の…

  • 暑い夏に読みたい小説。涼しさを感じる綺麗な物語

    引きこもる。それが夏の過ごし方 夏になると、長い休みもあるせいか、 人々がとんでもなくアクティブになる気がします。 やたらと大人数で海に行ったり、山に行ったり、 フェスに行ったり・・・ じっとしているだけでも暑いのに、すごいなぁと 毎年思っています。 しかし新型コロナウイルスの影響もあって、 今年は大勢で集まって盛り上がる夏、という過ごし方はできなさそうですね。 まさかこんな夏が来るとは・・・。 今年の夏はお家に引きこもって、 身体ではなく頭の中をフル回転アクティブにして過ごすのが いいのではないでしょうか。 海や山に行かなくったっていいじゃない。 こんがり肌を焼かなくったっていいじゃない。 …

  • 傘ってずっとあのスタイルですよね

    今週のお題「傘」 梅雨に入りましたね。 傘をさす度にふと考えるのですが、 傘ってずっとあのスタイルですよね。 もちろんデザインや性能は時代によって変化していますが、 手で持って頭の上にさす、あのスタイルはずっと続いています。 傘って誕生した時から完成形だったの!?と思ってしまいます。 傘の不便な点 調べてみた、持たなくてもいい傘 傘にこだわったことがなかったけど、使ってみたい傘 傘の不便な点 私が普段使っている傘の不便な点を考えてみました。 雨の日は、不便なことが多くなります。 夏はジメジメとして暑くなる 、冬は気温が下がって凍える程寒くなる、 不快になるので、せめて快適に過ごせる工夫をしてい…

  • ことばって面白い!プレゼントにもおすすめの本。「翻訳できない世界のことば」

    ことばだけで世界の文化を感じられる一冊 ある国ではひとつの単語で言い表すことができる感情を、 私たちはたくさんの言葉を並べても伝えることができないかもしれません。 文化が違うと、生まれることばも違います。 この本で紹介されていることばの中に、 その国の人々が大切にしてきた感情や文化が見えてきます。 日本ではことばにならなかったものでも、 世界中の国のどこかでは、ひとつのことばとして存在しているのかもしれない。 そして大切に語られているのかもしれない。 それがとても興味深いです。 この単語はこの言語で言うとこれ。というように、 同じ意味を持つことばの方ばかりに注目していましたが 他の国の言語では…

  • 恩田陸「ドミノ」感想

    恩田陸「ドミノ」 出版社: KADOKAWA ISBN: 978-4043710010 発売日: 2004/1/23 amazon 楽天 kindle 東京駅を舞台に、ドミノ倒しのように次々と連鎖していく出来事を描いています。 この小説は慎重に並べた牌のひとつを倒すことで始まる圧巻のショーです。 完成したドミノが、予定通り綺麗に連鎖し倒れていくのを見ているようでもあるのに、 望まずに倒れてしまった牌を見ているようでもある、という二重の見方ができ、とても面白かったです。 一生懸命に並べている途中で たったひとつが倒れてしまっただけなのに、 始まってしまうドミノ倒しって、無情ですよね・・・。 「止…

  • この小説が面白い!日常から離れたい人におすすめの本

    お題「気分転換」 日常から離れるのは簡単にできます 非日常はあなたの頭の中にあります。 ストレスが溜まっていて気分転換をしたいけれど 上手くできない時、ありませんか? 外出してみたけれど、 気がついたら仕事の悩み、人間関係の悩みを考えてしまい、 「日常から離れるのって難しい」と、 感じることがあるかもしれません。 気分転換が上手く出来ない人の特徴として考えられるのは 悩みを頭の中で繰り返し考えてしまうということです。 頭の中にわだかまりが残ったままで外の刺激を変えても、 心が日常から離れられないのは当然です。 だとすれば解決するのは簡単です。 頭の中を非日常に塗り替えてしまえば良いのです。 読…

  • だいぶ楽になった、断捨離生活。

    お題「断捨離」 断捨離、皆さんはやったことがありますか? やったことがある方は分かると思いますが、結構大変ですよね。 今回は、断捨離を舐めきっていた私が、挫折を重ね、 ついに断捨離を成功させることができた体験をご紹介します。 断捨離をしようと思ったきっかけ 私の居場所、足の踏み場がない部屋 何度も挑戦し断捨離の迷宮に突入 成功までの遠い道のり、すがる思いで最後に参考にしたのは・・・ 挫折を繰り返して学んだ断捨離の5つのポイント 断捨離でこんなに変わるとは思わなかった。楽になったこと5つ 断捨離をしようと思ったきっかけ ミニマリストという言葉をよく聞くようになりました。 2015年、5年前の(2…

  • これからの時代を生きる全ての人に読んで欲しい。世界が注目する本「FACTFULNESS」

    この本を読まなくてもいい人はいないと思います。 2019年1月に出版され、早くも世界で100万部を超える大ベストセラーとなっているこの書籍、様々なところで紹介されているのを見かけます。 でもなんか、難しい本でしょ? 部下がたくさんいるような役職の人とか、やり手のビジネスマンとかが読んで仕事に活かすような本なんじゃないの? 私の印象はこんな感じでした。 しかしそんなイメージとは全く違います。 この本のことを知るとすぐに思いました、 「この本を読まなくてもいい人はいないと思う」 この本が世界中で読まれている理由は、 これからの地球を生きるすべての人に必要とされているからだと思います。 私たちは本当…

  • 中村文則「その先の道に消える」感想

    中村文則「その先の道に消える」 出版社:朝日新聞出版 ISBN:9784022515735 発売日:2018/10/5 amazonで商品を見る かなり混乱させられる作品でした。 混乱しているのに、ひとつに繋がっているような、それこそ一本の縄のような、飲み込めない感情が残っています。 ひとつの暗闇の中に存在しているかのような世界が 薄暗い闇、過去、記憶、性、信仰心、登場人物のそれらが絡まり合うことで 作り出されています。 このような世界が小説の中に存在しているのだと思うと 一冊の本に恐怖すら覚えます。 人物たちの闇が、縄のように、まるで呼ばれるように、 そしてそこにあるべきもののように絡まって…

  • 宮部みゆき「火車」感想

    宮部みゆき「火車」 出版社:新潮社 ISBN:9784101369181 発売日:1998/1/30 amazonで商品を見る 楽天で商品を見る 一見理解し難い行動の裏に、一体どんな心の動きがあったのだろう 人間の心理を想像しながら謎を突き詰めていくところに 面白さがあるミステリー小説だと思いました。 心理描写が丁寧で、思わず感情移入してしまい、 その上ミステリーとしてとても面白いという、濃厚な一冊です。 どんなに慎重に計画しても、思考には精神が宿ってしまう。 その足跡を辿りながら、人物像をあぶり出します。 辿っていくのはひとりの女性の思考なのですが、 私はその女性の人生に引き込まれてしまいま…

  • 手付かずになっていた本をとことんやり切ったらTOEICで何点を取れるようになるか?②

    第一弾はこちらです↓ 手付かずになっていた本をとことんやり切ったらTOEICで何点を取れるようになるか?① 今回は本棚から引っ張り出してきた手付かずの本たちを紹介し、 学習計画を立てたいと思います。 本棚から発掘した英語学習本5冊 英会話系の3冊 TOEIC系の2冊 5冊購入にかかった金額 使う本を決めて学習計画を立てる 一週間の学習計画 本棚から発掘した英語学習本5冊 本棚に本が多く、また、本棚に入れず乱雑に積み上げている本もあるので 買っただけで手をつけていない本を探すのは少し気が重い作業でした。 しかしやるしかない!とスタートした英語の本探し。 部屋の片付けをする時、出てきた昔の写真とか…

  • 感動するならこの本!あの頃を思い出す少年少女の物語

    いつから大人になったのだろうか 自分では気付かないうちに年齢だけ大人になり中身は子供のままだ、と思ってしまうことがあります。しかし反面、子供の頃には自然と感じることができたことを感じられなくなっていると思い、少し悲しくもなります。いつの時代も少年少女は存在しています。 大人になってから思い出す少年少女の時代。 あの頃の感覚を、大人になってから持つのはとても難しいです。 その時代は、認める為、認めてもらう為に自分でも分からないような何かを追い求めもがき苦しむ時期でもあります。そんな少年少女にしかない感覚を持つ彼ら・彼女たちでなければ生まれない儚い物語が詰まった本を紹介します。 「特別」に救いを求…

  • 手付かずになっていた本をとことんやり切ったらTOEICで何点を取れるようになるか?

    これまでに何度英会話に挑戦しようと思いましたか? 「英語が喋れるようになりたい!!」そう決意し英会話の本を購入、単語帳を購入。そういえば以前にも英語が喋りたい!と思って買った本がどこかにあったかも・・・でも今回は本気!!絶対やる!!そしてまた本棚の奥底へ・・・・・・英語をペラペラと喋って周りの人に羨望の眼差しを向けられる想像をしたことがありませんか??私は何回もあります。その度に増えていく英語学習の本。一度も読んでいない、もしくは数ページだけやって終わりという状態です。今回は、そうやって自分でがんばろうと思ったにも関わらず、大して頑張りもせずにすぐに投げ出してしまった本たちを集め手付かずになっ…

  • 知らない方が良い。面白すぎるミステリ小説

    挫折してしまうミステリ小説 ミステリと聞くと、何か事件が起きて、その事件の謎を解いていく!といったあの有名な名探偵コナンのストーリーがまず浮かびます。事件のヒントが作中に散りばめられそれを元に推理していく物語には馴染みがありますがミステリ小説となると、読んだ事がない方や、面白そうで買ってみたけど、途中で諦めた、という方もいるのではないでしょうか。ミステリ小説から距離を取ってしまう理由のひとつに「難しそう」というイメージがあるようです。「そもそものトリック自体が難しくて理解ができない」「複雑な謎を解く為、情報量が多い」というミステリの醍醐味であるはずの部分が、距離を取ってしまう原因になってしまっ…

  • 感動するならこの本!感情移入する小説

    気持ちは早く切りかえるべきではない 傷つくことがあり落ち込んでいる時、上手くいかなくて心がもやもやする時、前向きなあなたは、早く気持ちを切りかえて次のステップに進もうと、焦ってしまってはいませんか??前向きな考え方をできるのはとても素晴らしいことだと思います。しかし、すぐに気持ちを切りかえてしまってはそれまで持っていた感情は一体どこへ行ってしまうのでしょうか?心の奥底へ押し込み、眠らせてしまってはいませんか?眠らされた感情はいつか起き出してきます。せっかく前向きに歩き始めたのに、眠っていた感情が頭の中に出て来てしまいまた前に進めなくなってしまうかもしれません。忘れたい、しまいこみたい感情なら一…

  • この小説が面白い!読書が楽しくなる本

    もう読書なんてしたくない!!! 本を読むことに疲れを感じる原因はいくつかあります。○集中力の低下○体力の低下○目の疲れ○姿勢の疲れ○内容が難しい、等実際、読書が好きで感想をネットに載せている人でも、読むのが疲れた、と感じたり、読んでいる本が全然進まなくなったりすることがあるようです。 もう疲れた、本なんて読みたくないと思った時外で思いっきり身体を動かしてみたり、布団に潜り込んでゆっくりと休んでみたり、本から一旦離れてみるのもひとつの手段です。 そういった気分転換をしてみても、やっぱり読書の疲労感がとれない場合や疲れたけどどうしても本が読みたい気持ちが治まらない場合におすすめしたいのが、読み進め…

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