甘える術すら知らない不器用なユノを、ゆっくりと決して急がせることなくチャンミンは包み込んで来た。ある時は手のひらで。ある時は両の腕で閉じ込めて。柔らかな心が不…
C「おはようございます。お目覚めの時間です」Y「・・・・・起きたくない。今日は休みにしよう」C「そんな事できるわけないでしょう・・・・諦めて下さい。どんなに粘…
「・・・・・・・え?」視界が暗いことに、ユノは思わず声を上げた。洗濯を終え、休憩のつもりでここに座った時は、まだ外は明るかったのに。今はすっかり太陽は沈んで、…
ユノ→14才チャンミン・キュヒョン→31才**************「ただいまー!」部屋に飛び込んできた元気な声に、キュヒョンは振り返る。「おかえり〜」ユノ…
弱い自分のせいでチャンミンを起こしてしまいたくはない。 長い間、独りでなんとか宥めてきたのだから。現実味もないのに身体の芯が震えるほどの恐怖は、しくりと腹の傷…
どれくらいそうしていただろう。外はとっくに日が落ちて、俺のいる場所も闇の中。だけど明かりをつける気力もわかず、俺はそこに座り続けた。それでも、チャンミンの匂い…
下の階から聞こえてくる子供たちの笑い声に、ユノはハッと我に返った。急いでドアを閉めて中に入る。ここは自分の部屋ではないが、間取りは同じだ。がらんとしたリビング…
「適当に花束を作ってほしいんだけど」かけられた言葉にふと顔をあげると、見知った顔があった。「ヒチョル」スーツにタイと割ときっちりとした格好をしているが、とても…
緩やかに過ぎ去る時間。大好きな人が自分の所に帰ってきてくれる毎日。手を伸ばせばいつでもすぐに届く距離。時折は小さな諍いもあるけれど、それもまた結局はそうたいし…
ぼんやりと窓枠に腕を乗せ、その腕に頬をつけて外を眺める。さっきからキュヒョンがチャンミンの携帯に何度も電話をかけていたのを見たけど、何故か繋がらないと言ってい…
一日経ち、二日経った。キュヒョンの家で俺は何をするでもなく、ただぼんやりと時が流れるのを待った。チャンミンと一緒にいるときは驚くほど早く進む時計の針は、壊れて…
「はい、ミルク」「・・・りがと・・・・」あまりに気が沈んでいる様子のユノに胸が痛む。「ゆーのー?三日間なんてあっという間だって」「・・・・・みん・・・」「ん?…
目覚ましの気配に、ユノは眠りの淵から浮かび上がる。アラームをオフにすると、隣から伸ばされた腕に身体を絡みとられた。「ん。おはよう、チャンミン」朝の挨拶の代わり…
目覚ましの鳴る音で目が覚めた。鳴り続けるそれを止めようとして、自分の体が拘束されていることに気付く。目線を下げれば、胸にしがみつくようにして眠っているユノがい…
《やっと解放されたー!》一昨日、帰ってくるなりチャンミンは嬉しそうにそう言ったのだ。怪訝に見上げるユノの視線に気づき、チャンミンは困った表情を浮かべる。そして…
教会に入ろうとしたら扉付近に、とても目立つ男が立っていた。均整のとれた、どちらかといえば細身の身体。格好自体はそれほど派手ではないのだが、なんだか雰囲気が派手…
大丈夫だ。そう、ユノは自分に言い聞かせた。何度も頭の中でシミュレーションしてきたことだ。それを思考から取り出して、現実のものにするだけのこと。上手く出来ないは…
「ブログリーダー」を活用して、BETTYさんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。