守護神の手のひらの上
行が思うように進まないことがある。そうすると、罪悪感を抱くことも少なくない。 特に、それが「天部尊」に関する行であれば、現実世界で厳しいご指導を受けるのではないかと、びくびくすることもある。 確かに、厳しいご指導があることは事実だ。しかし、逆になぜか行は進んでいないのに驚くほどの幸運が続くこともある。 たとえば、ありえないほどの偶然が重なり、状況が思いがけず好転する――そんなことが連続して起こるのだ。 こうした出来事を、行者なら「偶然」とは思わない。「神仏の御加護だ」と受け止める。 するとどうなるか? 「こんなに良くしていただいているのに、行が進まないなんて言っていられない」そんなふうに自らを…
2025/02/27 14:39