YouTubeで、2週間限定全編放映。『時をかける少女』。とても好きなので、2日続けてみてしまう。「細くとも撓る身体(からだ)の若き娘(こ)の精神(こころ)の撓りいと安げ無し(新作)」やすげなし=きがかりだ。「石段を登るときにも下るときもつぼみの決意を宿せし知世(新作)」・・・坂のまち、尾道。不尽5024.5025首目・・・時は41年が流れた、、
ひとを、ひととき、ひとへに想ふ短歌がメインのブログです。作歌歴約二十年、かつては相聞(恋歌)、現在は専ら雜詠です。
「何ぞ澱み生れん知りつつ問ひくれど知りつ応へず夕靄の面(新作)」なぞよどみあれんしりつつといくれどしりつこたへずゆうもやのおも夕暮れ間近にカップルが橋の上で河口(下流)を背にして自撮りしていたのを見て。少し波風を立たせて詠んだ。笑不尽4606首目・・・何ぞ澱み
「堂々と希求し止まん向日葵の葉陰で屈する膝庇ひあふ(新作)」「ひまわりの畑が匿(かくま)ふ淡色の汝が揺蕩(たゆた)ふ迷宮(ラビリンス)かも(新作)」目の前にある8月のカレンダーの写真は、ひまわり畑。今年の8月も終わりに近づいた。不尽4604-4605首目・・・ひまわり畑
「風止みてサマードレスが張りつけばボーカリストの愛徒(あだ)めきぬ(新作)」「アドリブの拍手を背中でピアニスト受くれば右肩挙げて応えぬ(新作)」屋外ライブを見ての二首。不尽4602-4603首目・・・アドリブの
(宙を舞うDeNAベイスターズ嶺井のバット)陸上4、野球・相撲・ラグビー各2の計10首「入替戦さても凝視す得点経過(タイムスコア)史上初たる陥落噛みしむ」(4425)「走者(ランナー)に申し訳なくも吉凶を占ふごとく順位を追へり」(4426)「中継所に友の姿は既になく手を掛けぬまま運びし襷」(4427)「若鷲の羽根に魂込め直し戴冠せしめ名将は退く」(4429)「白星が流るるとかや川抱(いだ)く四股名の関取失せにけるかも」(4430)「浅瀬川広川藤ノ川大竜川昭和の最強関脇長谷川」(番外)「御所(おすまい)に打ち守られつ冬新芽鮮やかに駈く女子駅伝よ」(4434)「列なしてとりどりの色弾みゆく女子(をみなご)たちよ京都はいずこ」(4435)「新聞を買ひ集めんと夜明け待つノー・ノー果たししエースの昇太」~今永昇太、...スポーツ短歌2022年上半期
過日、行き焦がれていた「帯広」を訪ねた。歌人中城ふみ子の故郷だ。道内に着いてからは「北斗」と「とかち」を乗継ぐ。乗換え時間を含めても、6時間となかなかの長旅だ。抜かりなく備へ尽くすと思ひしが長袖多き新函館駅曇天で視界におぼろ駒ヶ岳砂原支線の成り立ち探るおよそひと回りしたりぬ噴火湾雪少なきや内浦なれば有珠過ぎて横綱思ひ近づくは然(さ)なり室蘭北天佑生(あ)れしディーゼルの北斗に似合ふプラントが点在したる室蘭苫小牧エアポート快速来たるの声を背に高度ぐんぐん機体を見上ぐ旧き名はいと美しき紅葉山夕張支線も今すでに無し石勝線開通祝ふ文字遺りし駅構内の無人の建物苫小牧追分新得分岐駅車両は待つや彼(か)の番線に新狩勝トンネル入れば狩勝の東西結ぶ歴史をぞ思(も)ふ新しく敷設さるれば石勝線しばしば見慣れぬ信号場を過ぐ夏草を...4587-4600首目・・・帯広行~序章~
「花図鑑探しあてられたる蕾(つぼみ)少女の指の悦びを知る(新作)」少年が二人で植物図鑑を見ているというとても意外な光景に出くわしたのが、きっかけ。不尽4586首目・・・花図鑑
「ブランコを並びて漕ぎぬ姉よりも大きなる円弧(アーク)立ちて漕ぐなり(新作)」実景。今日は、立ち漕ぎをすること自体、うるさいんだろうねぇ。まぁ、リスク回避で、ブランコのない公園だって珍しくないし。不尽4585首目・・・ブランコを
「ワンサイドゲームの救援(リリーフ)汚れなき姿で立てり乱れしマウンド(新作)」「半拍を置き宣したり主審(アンパイア)見逃し三振背番号十八(新作)」高校野球歌。現在ベンチ入り選手の上限は18人。かつて高校野球に夢中だった時分は、15人だったはず。徳島・池田高校の「さわやかイレブン」や山沖のいた高知・中村高校の「二十四の瞳」があったけど。おまけに、背番号のない記録員(今では女子マネージャーも見かける。)も居なかったんじゃないかなぁ。ただ、甲子園は18人でも、地方大会のベンチ入りは通常20人である。背番号18を付けている選手が登場し、学年、地方大会の成績をテロップで見ると、思うことは、なかなかにある。不尽4583-4584首目・・・控え選手(甲子園)
「図書館の一隅緑陰木机(テーブル)に物理の学参ページはらはら(新作)」「緑陰の女子学生が三本の指曲げ伸ばしつるフレミング(新作)」一首目四句までは漢字漢字してるので、五句は、風が動く軽やかな感じで詠んだ。不尽4581-4582首目・・・図書館にて二首
「見繕ふ夢は小さし逢ふときの紺のサコッシュいと細き紐(新作)」「マチ」があるポシェットに比べて入る夢は少し、、。二句、五句も同じニュアンス。不尽4580首目・・・見繕ふ
「国言葉ローカル線に乗り継げどマスク阻みて聴きとり難し(新作)」旅情は、景色や食べ物のみにあらず。不尽4579首目・・・国言葉
「探せども詮無しされど夏祭り子供神輿に見つくる未来(新作)」珍しくまともな歌。(汗)でも、訳知り顔がちと爺くさいね。(笑)不尽4578首目・・・探せども
「退きて外野(そと)より見ゆるストライクゾーンはさらに小さき的なり(新作)」「グローブを持ち替へ登るマウンドの先に我(わ)よりも強(こわ)ばるる捕手(新作)」もはや甲子園の高校野球を構えて見ることはなくなった。ジムのマシンで走りながら見て作った二首。(昨日が開幕ということも知らなかった。)さて、我がDeNAは何とCS進出争い中。甲子園でTと1stステージとなると、彼の2017年の泥濘戦を思い出す。まぁ、想像どおり9月が過密日程なんで悲観気味だけど。不尽4576.4577首目・・・投手交替(甲子園)
「氏郷がかつて築くは七層ぞ戊辰に薩長攻めあぐ名城(新作)」「故郷に因み名付けし若松に遺る郭門甲賀通りに(新作)」(甲賀町口郭門跡)「黒々と研ぎ清まさるる鯰尾(なまずお)の兜に適(かな)ふ九十二万石(新作)」「七哲の筆頭氏郷庇護せしは茶室建てたる継子少庵(新作)」(茶室麟閣)七哲=利休七哲「長らへば定めて五大老世継もまた早世続き四代で絶ゆ(新作)」(蒲生氏郷公墳墓(興徳寺))会津藩といえば会津松平家。されど城下町会津の礎をなしたのは、蒲生家。(040718)4571-4575首目・・・会津若松再訪(蒲生家の会津)
「三連符微風(かぜ)に漂い汝がシフォン袖に消ゆるかも返事聞きたし(新作)」取り込んでいくばかりのじれったさ、みたいな感じを詠んだ。句股がりが、傷。不尽4570首目・・・三連符
「溌剌たる総髪の君駆け寄りし刹那前髪はらり散るかも(新作)」総髪=ポニーテールツンデレ的な彼女を詠んでみたが、どうかな。不尽4569首目・・・溌剌たる
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YouTubeで、2週間限定全編放映。『時をかける少女』。とても好きなので、2日続けてみてしまう。「細くとも撓る身体(からだ)の若き娘(こ)の精神(こころ)の撓りいと安げ無し(新作)」やすげなし=きがかりだ。「石段を登るときにも下るときもつぼみの決意を宿せし知世(新作)」・・・坂のまち、尾道。不尽5024.5025首目・・・時は41年が流れた、、
「立てかけてゐるにすぎざる看板はお察し通り替ふるも易し(新作)」皮肉を通り越して馴れ合いの歌不尽5023首目・・・立てかけて
『入れ子なる人形最も小さきが笑つてゐると思ふべからず(新作)」マトリョーシカ、、皮肉なんだが下手歌なんで伝わらない。(汗)不尽5022首目・・・入れ子なる
「手を翳せ揺らせハマスタ応援歌アーチを架けむ我等が225(新作)」【前奏:横浜の空高くホームランかっとばせ筒香〜】さぁ打て筒香飛ばせ空の彼方横浜に輝く大砲かっとばせホームラン打とうが、打てまいが、ともかくよかった。例えボロボロになろうとも、他のユニフォームを着た筒香を見たくなかった。不尽5021首目・・・手を翳せ
「高鳴きのひばり翔けあがる菜畠は春よりほかに容れるものなし(新作)」自然詠が苦手。自然を愛でる能力に欠けてるのだと自認。つくづく俳句向きではない。小理屈を捏ね回して57577を作っております。(汗)不尽5020首目・・・高鳴きの
「捨つるものことさら忘れものとして忘れまほしき旅立つ重さ(新作)」まやかし、、、。不尽5019首目・・・捨つるもの
「ポスティング7年8年FA権「I✭YOKOHAMA」(あいらぶよこはま)形容(かたち)さまざま(新作)」筒香の件、出戻りなるか大詰めの段階。取っても守るとこないぞ、いやいやTAはどうせ怪我する、来季は佐野がFAだ、とか。精神衛生上、極めてよろしくないのである、、。不尽5018首目・・・ポスティング
「辿り着きし君の扉のボタンにもatyourownrisk(自己責任)と透かせば書かれぬ(新作)」喫茶店で『TheLongAndWindingRoad』(ポール・マッカートニーのライブもの)がBGMで流れたのを聞いて詠うった。不尽5018首目・・・辿り着きし
「打つほどに遍く心に届きしが打つほど離れし近くの心(新作)」このまま、一件落着っぽく終わるのか、、やや気がかりだが、、。不尽5017首目・・・打つほどに
「日記をば読み返しをり掘り起こせば墓の深さはまちまちなりて(新作)」日記はある意味、記憶の捨て場。ただ記憶の深浅は自ずと異なる。不尽5016首目・・・日記をば
「犬猫の区画は供花(くげ)が密にしてペットは愛のみ遺せり方(かた)や(新作)」供花が疎らな人の区画。人に対しては死んでも「憎」や「怨」を断つことができないのだろう。不尽5015首目・・・犬猫の
「凡打あり美技あり三桁(みけた)の番号を背負ふ彼等の止まざる競争(新作)」ファーム戦を連日観戦。三桁背番号の「育成選手」は、一軍の公式戦には出場できない。彼等がスタジアムでプレーする姿と出会えるのは、ファーム戦だけた。2日間で100番、116番、133番、144番、193番と5人の育成選手がプレーする姿を見た。当面の目標達成は、二桁背番号=「支配下登録選手」なのだろう。Hangin.threedigits!Bravo!Fabulous!Shōta!初登板6回2安打無失点9奪三振勝利投手!不尽5014首目・・・凡打あり
「壁つくりタメを産み出し面で打つ悩めど十(とお)に七はしくじる(新作)」ファーム戦を観戦。バッターの素振りの練習を見ていると、圧倒的にアッバースイングが多いことに気づく。今更ながら「フライボールレボリューション(革命)」を実感する。いかなるスイングが理想なのかは、おそらく結論が出ない奥深い議論なのだろう。不尽さて、明日はいよいよShōtaのメジャー公式戦のデビュー戦だ!5013首目・・・タメ作り
「エッセンシャルワーカー今日もリアカーで小路小路を巡りて届けり(新作)」エッセンシャルワーカーと位置付けるなら、ふさわしい処遇がなされるべきである。まぁ、横文字が持ち出されてくる時は、大抵目眩しに使われるのが、オチなのだが。さりとて、一介の市井人としてはこんな程度の応援はしている。・お急ぎ便は使わない。・配達日時は指定する。・送料無料はなるべく避ける。(物流業者が泣いているかもしれないから)最後にもひとつ、荷物の受取時、ドライバーに「ご苦労さま」と礼を言う。(置き配は使わない)不尽5012首目・・・エッセンシャル
「商品がカートにあります知らされぬ節約なせしとしばし安堵す(新作)」4996首目(3/6)の続き?五句のしばしが胆。不尽5011首目・・・商品が
最後に、約半世紀ぶりに「西ノ京」に行く。薬師寺と唐招提寺を(近いのでセットで)参詣する予定だったが。薬師寺だけで圧倒されてしまう。唐招提寺は、改めて、だ。「脇侍たる日光月光だにありがたや況んや中尊薬師如来をや」(薬師寺金堂)物理的な大きさだけでなく、ググッとエネルギーが迫ってくるようなこの存在感たるや。また、大講堂には、「仏足石歌」碑があるが、撮禁だ。たいして意味もわからぬまま、石に向かって拝むばかり。(薬師寺大講堂)さて、藥師寺といえば、高田好胤!、、いやいや徳永英明だ!『徳永英明薬師寺LIVE(2007年5月)」・・・金堂と大講堂の間に立って、徳永英明の気分になって、空を見上げた。(笑)「立ち上るボーカリストの声青き空somedaysomewhere身に舞ひ落ちん」(薬師寺東塔)(薬師寺玄奘塔)(奈良...5009.5010首目・・・南山城、奈良行(その5)
(畝傍山頂上、199メートル)橿原神宮脇から畝傍山に登ってみる。(橿原神宮、深田池)天香久山は、ヤブのせいで視界が悪くはっきりと確認できなかった。(耳成山)「畝傍山登りて耳成見ゆれども香具山見えざり心安きかな」香具山は畝火ををしと耳梨と相争ひき神代より〜以下略」(『万葉集』巻一13)(060111-14)つづく5008首目・・・南山城、奈良行(その4)
(石上神宮楼門)「カミとヒト隔てがあるは道理にて石上社の禁足地かな」(石上神宮拝殿)(天理市、石上神宮)「祭神が鎮まる山に手を合わす本殿持たざる大神神社(おおみわじんじゃ)」(大神神社拝殿)(桜井市、大神神社)(060111-14)つづく5006.5007首目・・・南山城、奈良行(その3)
(聖林寺山門)「邪な心兆さん愚者我さえ容るるや国宝観音菩薩」(聖林寺本堂)(桜井市、聖林寺)近代的に改修された観音堂で有名すぎる国宝十一面観音菩薩とふたり?きり?になって思わず詠んだ歌。(無論撮禁だが、本堂の仏間に写真が飾ってある。)「文殊さまお乗り賜ひし獅子像の豪快極まる眼鼻口かな」(安倍文殊院本堂)(同金閣浮御堂)(特別史跡、西古墳)(桜井市、安倍文殊院)(060111-14)つづく5004.5005首目・・・南山城、奈良行(その2)
「白毫(びゃくごう)も螺髪(ほはつ)もつけず艷やかに坐します御仏蟹満寺かな」(蟹満寺本堂)(木津川市、蟹満寺)「大伽藍絶ゆれどひとり冴え冴えと十一面のみほとけぞ立つ」(観音堂)(家康公伊賀越えの道標)(京田辺市、大御堂觀音寺)ご住職みずからご説明をいただいた。昨年秋に続いて、南山城の主だった寺院を巡った。この滋味深いエリアはひとまず区切り。(060111-14)つづく5002.5003首目・・・南山城、奈良行(その1)
「かき鳴らす若者いつも前のめり手を置く愚かなる生き物われ(新作)」4月25日は尾崎豊の命日。没後31年。者と物。若者は人間だが、さて、みたいな歌。不尽4770首目・・・かき鳴らす
「本日のコーヒーとのみ注文(オーダー)し豆の名と味区別つかざり(新作)」「皮切りの客となりせばマスターは己が好みの唄もの流しつ(新作)」「ラテアート下手と呼ぶにはいとほしや花崩るるまで文庫に耽る(新作)」(いとほし=気の毒)行きつけと呼んでもいい喫茶店が3軒ある。コーヒーチェーン、ジャズ喫茶、カフェレストラン。不尽4767-4769首目・・・喫茶店三首
「相づちを求むるそぶり然れど投ぐるボールやまなり過去に向かひて(新作)」FMで、拓郎の『春だったね』が流れたので詠んだ。拓郎は、三回目だけ、♪春だったんだね♪と歌う。不尽4776首目・・・相づちを
「非は我にありと認めむプラカード柔き拳で割らむとするも(新作)」お似合いのヘタレ歌、、汗。不尽4765首目・・・非は我に
「幾粒の涙注がば頷かん斑(まだら)チューリップ茎太くして(新作)」斑入りのチューリップの花言葉は、、、。不尽4764首目・・・幾粒の
「幾許の痛点持てり棄つるとき感情線を指で辿りぬ(新作)」悲しみの数値化という無益な行為。不尽4763首目・・・幾許の
(水戸駅、水戸黄門助さん格さん像)「烈公の溢るる気迫にふさわしき咲き乱るる梅春の魁(さきがけ)(新作)」烈公とは、水戸藩第九代藩主徳川斉昭こと。(偕楽園、表門)(東西梅林)(好文亭楼閣よりの千波湖)「学びし場されど蟄居の身となりて至善はもはや瞑目にのみ(新作)」(弘道館正庁)(要石歌碑)行く末も踏みなたがへそあきつ島大和の道ぞ要なりける斉昭自詠。(至善堂御座の間)徳川慶喜は、大政奉還後、駿府に送還されるまでの間、至善堂に蟄居していた。「濠跡を貫く鉄路定府(じょうふ)をば強いられし水戸軽きを思ふ(新作)」二の丸と本丸を隔てる大堀切に敷かれた水郡線。水戸市はあまりにも徳川一色なので、私にとっては詩情がたいして動く街ではなかった。散歩もまさに逍遙だった。(050308-09)4760-4762首目・・・水戸市内逍遙
(笠間稲荷神社大鳥居)「胡桃の木密なる中に御座(おわ)しなば神木となす笠間の稲荷(新作)」(笠間稲荷神社、笠間市)日本三大稲荷、胡桃下稲荷とも。「赤穂へと移封されしは祖父長直付き従ひしは祖父良欽(よしかね)ぞ(新作)」(大石邸跡の大石良雄(内蔵助)像)国替え前は笠間藩主であった浅野家。「赦されて結びし庵稲田郷聖典著し広がるこころ(新作)」(西念寺(稲田禅坊)、笠間市)教行信証御製作地親鸞上人は、後鳥羽上皇の御代に承元の法難により越後国国府(上越市)に流罪となっていた。今年が立教開宗800年目にあたるとされる浄土真宗。西念寺における『教行信証』の制作年からカウントしたものだ。「大波かあるいは小(さざ)波畏(かしこ)くも磯の鳥居に降り立たるるとき(新作)」(大洗磯前神社、大洗町)「日召の維新はならずも深浅の裂...4755-4759首目・・・水戸周縁逍遙
「おもむろに息あわせたるレガッタの返す櫂(オール)の赤ぞまぶしき(新作)」風雨を気にせず長い橋を歩いて渡る季節、、ボート部が水上練習を再開。不尽4754首目・・・おもむろに
「外しぬは恥ずかしやがて外さぬが恥ずかし宜(よろ)し大和(やまと)のわれら(新作)」「良し」ではなく「宜し」。まっ、いいんじゃね、ってとこ。不尽【番外】・・・外しぬは
「折り返しぬ裾を戻しつ踏み出せり然なりこの年春来にけらし(新作)」暖国の人には無縁の歌、、。五句は、持統天皇っす。汗。不尽4753首目・・・折り返しぬ
「ビルの名を一文字残し桜花窓を埋まむひとりの今年も(新作)」「咲くサクラ慈悲無く散りて忘れない彫らるる碑(いしぶみ)覆い隠せり(新作)」二首目は、アンジェラ・アキの『サクラ色』(2007)を聞いて作った。不尽4751.4752首目・・・さくら二首
「半年を隔てつ夢で会ふ人よじやあまたね猶(なほ)言ひ逸(そび)るれども(新作)」夢を見れば、必ず日記にメモをする。目覚めたら直ちに書き込む。だから夢の中身は、いつも日記の一行目だ。不尽4750首目・・・六ヶ月
「開かれぬまま戻されぬ付け文の乾ききらざる糊を押さへり(新作)」もったりした助動詞の多用が、「糊」のような歌。笑不尽4749首目・・・開かれぬ
「宿の朝然(さ)て汝は仮初めやもしれぬ万古不易の陽の光浴び(新作)」いろんな解釈を容れる歌だと思う。「旅の宿仮初めの人ガラス窓時雨一条ずつ流れ落つ」とアレンジすると、『さざんかの宿』になる。苦笑不尽4748首目・・・宿の朝
「旅立ちをつと告げらるれば砂時計括られつつも粒落ち続きぬ(新作)」カウントダウン、、焦燥と冷静。不尽4747首目・・・旅立ちを
「ふつふつと熱滾(たぎ)り出で塊をなす令和の侍本懐遂げり(新作)」WBC決勝はリアルタイム完全視聴。30人(いや32人か、いやいや監督・コーチもか。)からなるチーム(=総和)の熱量が固まり(塊)となっていた。わが今永も試合を壊さずによかった。(勝利投手のおまけ付き。)不尽4746首目・・・ふつふつと
「会へぬ意味定むるごとくじりじりと星座早見盤回しつるかな(新作)」三句が鍵だけど、、どうかなぁ。不尽4745首目・・・会へぬ意味
「もうひとつ左の鍵盤(キー)は君の音粒だちてゐるピアノソナタよ(新作)」このピアノソナタは、モーツァルトのこと。E・ヘブラーさんの二度目の録音のほう。(とはいっても、YouTubeで沢山アッブされてるからに過ぎない。)門外漢なんで失礼な表現かもしれないけど、音の隙間を聞いてる感覚。それを四句にした。不尽4744首目・・・もうひとつ
「風切羽つややかなるを置きざりに不連続線描き群を離れり(新作)」羽根ペンを見ていて浮かんだ一首。不尽4743首目・・・風切羽