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葉咲透織
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2020/03/24

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  • ごえんのお返しでございます【32】

    <<<はじめから読む! <<3話のはじめから <【31】 結局その後、大騒ぎをしていた僕たちのところに、篤久の母が血相を変えてやってきた。 何度言っても繰り返し巻いた糸がすべての指からなくなり、「母さん」と弱々しい声で呼んだ息子のことを

  • ごえんのお返しでございます【31】

    <<<はじめから読む! <<3話のはじめから <【30】 一緒に行く、と言ってくれた大輔の予定に合わせた、木曜日。肉のフジワラは木曜が定休だった。店まで行くと、「よぉ」と、すぐに彼は出てきた。 「渚も行くって聞かなかったけど、あいつはガッ

  • 耳たぶの献身

    盆の季節、田舎の居酒屋は繁盛している。「しゃーせー!」と、若いアルバイト店員の威勢のいい声は、半ばやけくそに聞こえた。 広い座敷を一間借り切っての高校の同窓会は、年に一、二回開催されているが、私が出席するのは、久しぶりのことだった。 「芙

  • ごえんのお返しでございます【30】

    <<<はじめから読む! <<3話のはじめから <【29】 引き返してきた僕のことを、糸子はちらりと見上げた。いつもと違う。そう思ったのは、彼女がずっとこちらを見据えているからだ。普段はすぐに目を逸らすのに。 微笑みを絶やさない彼女は、人

  • 「大正の夢 秘密の銘仙ものがたり展」@弥生美術館

    9月30日~、弥生美術館で開催中の展覧会に行ってきました。 弥生美術館は東京大学本郷キャンパス・弥生門のほぼ真向かい。私は在学中は根津駅から通っていたので、この門を毎日使っていました。なのに一回も行ってないっていうね!竹久夢二美術館と併設に

  • ごえんのお返しでございます【29】

    <<<はじめから読む! <<3話のはじめから <【28】 大輔と渚は、ずいぶん先に行ってしまっていた。慌てて追いかけていく。 方角を誤らないのは、大輔の「なーぎさー」という、なんとも情けない悲鳴のおかげだった。彼の馬鹿でかい声に感謝した

  • ごえんのお返しでございます【28】

    <<<はじめから読む! <<3話のはじめから <【27】 いつだってこの入り口に立つときは緊張するのだが、今日はひとしおだった。なにせ、ひとりじゃない。 僕の隣でワクワクを隠せていない大輔を見上げて、こっそりと息をつく。 コロッケ一個

  • ごえんのお返しでございます【27】

    <<<はじめから読む! <<3話のはじめから <【26】 荷物を発送して、さらに気温が上がった昼下がりの道を歩く。 足取りが重いのは、暑さのせいだけじゃない。 家に帰りたくない。母親と再び顔を合わせるのが怖い。またいつもの、陰気な顔を

  • ごえんのお返しでございます【26】

    <<<はじめから読む! <【25】 土曜日の昼下がり、僕は自室でぼんやりと過ごしていた。宿題なんてすぐに終わってしまって、ベッドに寝転んでいた。 暇な時間は久しぶりだった。何をして過ごしていたのかと考えれば、胸が痛む。美空と会うために病

  • ごえんのお返しでございます【25】

    <<はじめから読む! <【24】 第三話 黒い糸 七月も半ばになり、あと十日ほどで終業式。梅雨がようやく明け、まぶしい太陽にさらされる季節だが、僕の心には、まだどんよりと重い雲がのしかかったままだ。 帰りのホームルームが終わり、掃除当番

  • 獣神様とは番えない~アルファの溺愛花嫁さま~(村崎樹)

    久しぶりにBL小説を買って摂取しました。 やっぱりいいねえ~。 「獣神様とは番えない~アルファの溺愛花嫁さま~」(村崎樹) タイムリミットが近づいている。獣神様には番が必要で!? 獣に姿を変え国を護る獣神には「薬花」と番わなければ解けない呪

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