新型コロナウイルス感染患者に対する手術の転帰
新型コロナウイルス感染症の流行は病院機能にも大きな影響を与えましたが、外科医にとっては必要な手術を延期せざるを得なかった点は大きな問題でした。延期した理由としては、術前、あるいは術後にSARS-CoV-2の感染が明らかになった場合の転帰がわからないという点がありました。このような疑問に答えるような研究がLancet誌に掲載されました。この論文は24か国の235病院で1月1日から3月31日までに手術を受けた患者で、術前7日~術後30日にSARS-CoV-2感染症の診断を受けた手術患者の予後を調べたものです。基本的に前向きに患者を登録していますが、すべての基準適格患者を同定できる場合は後ろ向きの組み入れも許可しています。Primaryoutcomeは術後30日以内の死亡(30-daymortality)、secon...新型コロナウイルス感染患者に対する手術の転帰
2020/05/31 19:00