一書第四と第六の天孫降臨
日本書紀神代下、第九段一書第三以降は国譲りを記さない。このうち瓊瓊杵降臨の場面を描くのは一書第四と第六のみ。 一書第四の特徴・高皇産霊が瓊瓊杵を降ろす。天照は登場しない。・随伴は天忍日(大伴連遠祖)と天槵津大来目(来目部遠祖)。・事勝国勝長狭(亦名鹽土老翁)と出会い、国をもらう。・木花開耶姫は登場しない。 一書第四は鹽土老翁から国を譲り受けている。大己貴の国譲りに続けて天孫降臨を記す本伝、書一、書二とは別の出来事であり、瓊瓊杵の正体も別人と考えられる。 鹽土老翁は第十段(海幸山幸)において、山幸に海底へ行くようアドバイスする。神武紀においては東征前の神武に東に、東の良い土地に饒速日がいると教え…
2024/04/22 16:22