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2020/02/25

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  • 目次 第三部

    尚巴志伝 第三部 このイラストはは和々様よりお借りしました。 沖の郡島(第三稿) サスカサたちが沖の郡島(古宇利島)に行く。 凱旋(第三稿) 尚巴志が中山軍を率いて首里に凱旋する。 逃避行(第三稿) 湧川大主が与論島、永良部島、徳之島、奄美大島に行く。 今帰仁再建(第三稿) マチルギたちが今帰仁城下の再建を始める。 伊江島と瀬底島(第三稿) サスカサたちが伊江島と瀬底島に行く。 与論島平定(第三稿) サグルーたちが与論島を中山王の支配下に置く。 永良部島騒動(第二稿) サスカサたちがイラフ姫から永良部島の事を聞く。 永良部ヌルと鳥島(第二稿) サスカサたちが神様から鳥島の話を聞く。 海の『まる…

  • 目次 第一部

    尚巴志伝 第一部 月代の石 このイラストはは和々様よりお借りしました。 誕生(改訂決定稿) 尚巴志が佐敷苗代に生まれる。 馬天浜(改訂決定稿) サミガー大主とヤマトゥの山伏、クマヌ。 察度と泰期(改訂決定稿) 中山王の察度が過去を振り返る。 島添大里グスク(改訂決定稿) 島添大里グスクが汪英紫に奪われる。 佐敷グスク(改訂決定稿) 尚巴志の父が佐敷按司になる。 大グスク炎上(改訂決定稿) 大グスクが汪英紫(島添大里按司)に奪われる。 ヤマトゥ酒(改訂決定稿) 早田三郎左衛門が馬天浜に来る。 浮島(改訂決定稿) 尚巴志が早田左衛門太郎と旅に出る。 出会い(改訂決定稿) 尚巴志が伊波按司の娘と剣術…

  • 第一部の主要登場人物

    サハチ(佐八郎)‥‥‥尚巴志。佐敷若按司→佐敷按司→島添大里按司→中山王。 妻は伊波按司の娘マチルギ。 サグルー(佐五郎)‥‥‥尚巴志の父。苗代大親→佐敷按司→東行法師→中山王。 妻は美里之子の娘ミチ。 ミチ(満)‥‥‥尚巴志の母。美里之子の娘。 鮫皮大主(サミガーウフヌシ)‥‥‥尚巴志の祖父。鮫皮作りの親方。 妻は大グスク按司の娘。 美里之子(ンザトゥヌシイ)‥‥‥尚巴志の祖父。大グスクの武術師範。 美里之子(ンザトゥヌシイ)‥‥‥美里之子の長男。佐敷グスクの武術師範。 當山之子(トウヤマヌシイ)‥‥‥美里之子の弟。 ウミンター(思武太)‥‥‥サグルーの弟。鮫皮大主の跡を継ぐ。 馬天ノロ(バ…

  • 目次 第二部

    尚巴志伝 第二部 豊玉姫 このイラストはは和々様よりお借りしました。 山田のウニウシ(改訂決定稿) 護佐丸が尚巴志を頼って首里に行く。 胸のときめき(改訂決定稿) 護佐丸が島添大里グスクで恋をする。 恋の季節(改訂決定稿) サグルーとササが山田で魂を抜かれる。 キラマの休日(改訂決定稿) 尚巴志夫婦が毎年恒例の旅で慶良間の島に行く。 ナーサの遊女屋(改訂決定稿) 中山王の家臣たちの懇親の宴。 宇座の古酒(改訂決定稿) 尚巴志が宇座の御隠居の倅と古酒を飲む。 首里の初春(改訂決定稿) 中山王となった思紹の初めての正月。 遙かなる船路(改訂決定稿) 尚巴志がウニタキと懐機と一緒に明国に行く。 泉州…

  • 第二部 主要登場人物

    サハチ 1372-1439 尚巴志。島添大里按司。マチルギ 1373- 尚巴志の妻。伊波按司の娘。サグルー 1390- 尚巴志の長男。妻は護佐丸の妹、マカトゥダル。ジルムイ 1391- 尚巴志の次男。後の尚忠。妻はサムの娘、ユミ。ミチ 1393- 尚巴志の長女。島添大里ヌル、サスカサ。イハチ 1394- 尚巴志の三男。妻は具志頭按司の娘、チミー。チューマチ 1396- 尚巴志の四男。妻は山北王の娘、マナビー。マグルー 1398-1453 尚巴志の五男。妻は兼グスク按司の娘、マウミ。マチルー 1399- 尚巴志の次女。ウニタルの妻。ウリー 1401-1464 サハチの六男。尚布里。思紹 1354…

  • 3-17.古見のクミ姫(第一稿)

    古見(くみ)(小湊)に着いたサスカサたちは驚かされた。 サスカサたちを迎えた古見ヌルはマキという七歳の娘を連れていて、マキの父親は本部(むとぅぶ)のテーラーだと言った。 七年前に奄美大島(あまみうふしま)平定のために湧川大主(わくがーうふぬし)と一緒に来たテーラーと結ばれて、ようやく跡継ぎに恵まれたのだという。「あたしに妹がいたのね」と瀬底(しーく)若ヌルはマキの手を取って喜んだ。「テーラー様は山北王(さんほくおう)の重臣でしたが、中山王(ちゅうざんおう)に寝返ったのですか」と古見ヌルは瀬底若ヌルを見ながらサスカサに聞いた。「寝返らす予定だったのですが、間に合わなくて、戦死してしまいました」「…

  • 3-16.戸口の左馬頭(第一稿)

    アマンウディー(カサンウディー、大刈山)を下りたサスカサたちが万屋(まにや)グスクに行くと、広い庭に大勢の若者が集まって武当拳(ウーダンけん)の稽古に励んでいた。 万屋グスクは湧川大主(わくがーうふぬし)の鬼界島(ききゃじま)(喜界島)攻めの拠点として築いたグスクなので石垣も高くなく開放的なグスクだった。湧川大主がいなくなった今、近在の若者たちも気楽に出入りしているようだ。「湧川大主様が教えた人たちです」と奄美ヌルが言って、若者たちの中に入って行った。「あなたたちも一緒にお稽古をしなさい」とサスカサは弟子たちに言って、サスカサたちを待っていた万屋之子(まにやぬしぃ)の案内で丘の上に建つ屋敷に向…

  • 3-15.アマンウディー(第一稿)

    赤木名(はっきな)グスクで催された歓迎の宴(うたげ)に手花部(てぃーぶ)ヌルが若ヌルを連れて参加した。手花部ヌルは奄美ヌルを指導したマジニから奄美ヌルの後見役を頼まれて引き受けたという。赤木名ヌルが絶えた後、カサンウディー(アマンウディー、大刈山)とアマンディー(奄美岳)を守っていたのが手花部ヌルだった。 ハッキナ姫の子孫のヌルで唯一残っているのが手花部ヌルだと聞いていたので、どうして倭寇(わこう)に殺されなかったのかと聞いたら、「早田(そうだ)氏のお陰です」と手花部ヌルが答えたのでサスカサたちは驚いた。 七十五年前、鮫皮を求めて琉球に向かった早田左衛門太郎の祖父、次郎左衛門はトカラの宝島から…

  • 3-14.赤木名(第一稿)

    目を覚ましたサスカサは自分がどこにいるのかわからなかった。 水の音が聞こえるので小屋から出てみると目の前に滝があった。 ここはどこだろうと周りを見回すと鬱蒼(うっそう)と樹木が生い茂り、滝から落ちてくる水が溜まっている所の上だけが明るく、青空が見えていた。 記憶に残っているのはユワンウディー(湯湾岳)の山頂にある丸太小屋での酒盛りだった。湯湾(ゆわん)若ヌルと武当拳(ウーダンけん)の試合をした後、丸太小屋に入って、湯湾ヌルがマキビタルーからサスカサとの出会いの話を聞いた。マキビタルーがサスカサのマレビト神かもしれないと知った湯湾ヌルは喜んで、丸太小屋で改めて歓迎の宴(うたげ)を催した。日が暮れ…

  • 3-13.湯湾岳のマキビタルー(第一稿改訂)

    夜明けまで続いた神様たちとの酒盛りの後、アメキウディー(天城岳)を下りたサスカサたちはアメキヌルの屋敷に着くと疲れ果てて眠りに就いた。 夕方に目覚めたヌルたちはサスカサたちを尊敬のまなざしで見て、改めて歓迎の宴(うたげ)を開いてくれた。今後、徳之島按司(とぅくぬしまあじ)が中山王(ちゅうざんおう)に背く事になったとしても、ヌルたちは皆、サスカサに従い、按司の離反を必ず抑えると誓ってくれた。 サスカサは大叔母の馬天(ばてぃん)ヌルが琉球を旅して各地のヌルたちと親しくなったわけがようやく理解できた。馬天ヌルはヌルたちを一つにまとめようとしていたに違いない。ヌルたちが馬天ヌルに従えば、按司たちが中山…

  • 3-12.ササの娘、ヤエの誕生(第一稿)

    サスカサたちが徳之島(とぅくぬしま)で神様たちとの酒盛りを楽しんでいた頃、首里(すい)グスクの龍天閣(りゅうてぃんかく)の三階の回廊からササは満月を見上げながら酒杯(さかづき)を傾けていた。 ササと一緒にお酒を飲んでいるのは玻名(はな)グスクヌルとミッチェとサユイ、タマミガとツキミガで、若ヌルたちは明国(みんこく)のお菓子を食べながらおしゃべりを楽しんでいる。部屋の中央ではヤエが大の字になって気持ちよさそうに眠っていた。 今日の夕方、スサノオと瀬織津姫(せおりつひめ)が現れて、ササが産んだヤエを祝福してくれた。ヤエはスサノオと瀬織津姫の声が聞こえるのか嬉しそうにキャッキャッと笑っていた。スサノ…

  • 3-11.アメキウディの饗宴(第一稿)

    ウンノー泊(どぅまい)(面縄港)に戻ってサグルーたちと合流したサスカサたちは、先代徳之島按司(とぅくぬしまあじ)の妹の犬田布(いんたぶ)ヌルと会った。犬田布ヌルは山北王(さんほくおう)を倒してくれた事を感謝したが、中山王(ちゅうざんおう)が今の按司を倒す意志がない事を知って悲しんだ。 犬田布ヌルは二人の若ヌルを連れていて、一人は先代の娘のリン、もう一人は今の按司の娘のマクトゥだった。リンは両親と兄と弟を山北王に殺されていた。犬田布ヌルがマクトゥの指導をする事に決まった時、リンは敵(かたき)の娘に会いたくないと言って会わなかった。あれから三年が経って、当時、七歳だったマクトゥは敵ではないと理解し…

  • 3-10.トゥクカーミー(第一稿)

    シンシンとナナが予想したように、島ヌルのカリーと親方の息子のサクラーは消えてしまった。どこに行ったのかわからないが、無事に帰ってくるまで、サスカサたちは待っている事にした。 ヒューガは先に帰ったが、サンダラたちは一緒に残った。トカラの宝島まで行けば冬にならなければ帰れないので、急ぐ必要もないと言って、浜辺に店を開いていた。サスカサたちは硫黄(いおう)の採掘を手伝ったり、島の娘たちに武当拳(ウーダンけん)を教えたり、カリーの代わりに子供たちに読み書きを教えたりして過ごした。 四日目の夕方、カリーとサクラーは無事に鳥島(とぅいしま)に帰ってきた。気がついたら豪華な御殿(うどぅん)にいたので二人は驚…

  • 3-09.海の『まるずや』(第一稿)

    越山(くしやま)のウタキ(御嶽)で神様の話を聞いた翌日、鳥島(とぅいしま)(硫黄鳥島)の事を聞こうとサスカサたちはサミガー親方(うやかた)に会いに行った。永良部按司(いらぶあじ)になったサミガー親方だったが、仕事の引き継ぎをしなければならないと言って知名(じんにゃ)の屋敷に帰っていた。 知名の浜に大勢の人が集まっていたので、何事かと行ってみると浜辺に市が開かれていた。近くにいたおかみさんに聞いたら、「『まるずや』さんが来たのですよ」と嬉しそうに言った。「まるずや?」とサスカサたちは顔を見合わせた。 よく見ると『まるずや』と書かれた旗がいくつも立っていて、沖に浮かんでいる船にも下手くそな字で『ま…

  • 3-08.永良部ヌルと鳥島(第一稿)

    世の主(ゆぬぬし)(永良部按司)が以前に暮らしていた玉グスクは、新しいグスクの東、半里(約二キロ)ほどの小高い丘の上にあり、浦添(うらしい)グスクを小さくしたようなグスクだった。 高い石垣はかなり古く、英祖(えいそ)の弟が永良部按司(いらぶあじ)になった時に築いたのだろうとサグルーは思った。大御門(うふうじょう)(正門)から中に入ると厩(うまや)とサムレー屋敷がある二の曲輪(くるわ)があり、中御門を抜けると按司の屋敷があった。屋敷には侍女(じじょ)や城女(ぐすくんちゅ)がいて、サグルーたちは歓迎された。 侍女に聞くと、中山王(ちゅうざんおう)の船が知名の浜(じんにゃぬはま)に着いたと知らせがあ…

  • 3-07.永良部島騒動(第一稿)

    武装船を先頭に中山王(ちゅうざんおう)の船は永良部島(いらぶじま)(沖永良部島)に向かっていた。 永良部島にはアキシノ様の子孫のヌルがいるという。母(マチルギ)から聞いた話では初代の永良部ヌルはアキシノ様の孫で、代々続いて来たが、永良部按司の娘が永良部ヌルになる事になって、今は瀬利覚(じっきょ)ヌルを名乗っているらしい。 瀬利覚ヌルは母のような人なのだろうか、早く会いたいと遠くに見える永良部島を眺めながらサスカサは思っていた。 島内の様子を調べるために与論島(ゆんぬじま)には十日間、滞在した。麦屋(いんじゃ)ヌルとシラーの副大将を務めているユーザが五十人の兵を率いて与論島に残り、人質として与論…

  • 3-06.与論島平定(第一稿)

    梅雨が上がった五月の五日、山グスク大親(うふや)(サグルー)が奄美の島々を平定するためにヒューガ(水軍大将)の武装船に乗って親泊(うやどぅまい)(今泊)を出帆した。弟のジルムイ(島添大里之子)とマウシ(山田之子)とシラー(久良波之子)がサムレー大将として従い、武装船と七隻の大型船に四百人の兵が乗っていた。 サスカサ(島添大里ヌル)、志慶真(しじま)ヌル、シンシン(今帰仁ヌル)、ナナ(クーイヌル)、タマ(東松田の若ヌル)、瀬底(しーく)の若ヌルが一緒に行き、与論島(ゆんぬじま)に帰る麦屋(いんじゃ)ヌル、与論按司(ゆんぬあじ)を説得するために与論按司の姉のクン(攀安知の側室)と妹のクミ、永良部按…

  • 3-05.伊江島と瀬底島(第一稿)

    瀬底(しーく)の若ヌルが今帰仁(なきじん)に来た翌日、久し振りに日が出たので、サスカサ(島添大里ヌル)、シンシン(今帰仁ヌル)、ナナ(クーイヌル)、タマ(東松田の若ヌル)、志慶真(しじま)ヌルがサグルーとマウシを連れて、ヒューガの配下、ウムンの船に乗って伊江島(いーじま)に向かった。サグルーとマウシは五十人の兵を引き連れ、伊江ヌルと屋部(やぶ)ヌル、瀬底の若ヌルと本部(むとぅぶ)ヌルと娘の若ヌルも一緒に行った。 備瀬崎(びしざき)を過ぎると伊江島の目印のタッチューと呼ばれる岩山が見えてきた。大きな船に初めて乗った瀬底の若ヌルと本部の若ヌルはキャーキャー騒いでいた。そんな二人を眺めながらシンシン…

  • 3-04.今帰仁再建(第一稿)

    今帰仁(なきじん)グスクの外曲輪(ふかくるわ)に朝鮮(チョソン)の綿布(めんぷ)で作った仮小屋がずらりと並んで建っていた。戦(いくさ)の被害が少なく、広い外曲輪が今帰仁再建の拠点として機能していた。 三の曲輪と中曲輪を囲む高い石垣は所々に鉄炮(てっぽう)(大砲)に破壊された跡が残り、中御門(なかうじょう)の上にあった櫓(やぐら)は焼け落ちていた。さらにその先を見上げれば、一の曲輪の御殿(うどぅん)が半ば崩れた惨めな姿をさらしていた。 明け放れたままの大御門(うふうじょう)の脇にある芝居小屋は戦の時に本陣として使われ、今は今帰仁再建の指揮所として使われていた。外曲輪の西側には四つの立派な屋敷があ…

  • 3-03.逃避行(第一稿)

    今帰仁(なきじん)の戦(いくさ)が始まる半月ほど前の三月二十八日、武装船に乗って逃亡した湧川大主(わくがーうふぬし)は与論島(ゆんぬじま)に着いた。前日の夕方、運天泊(うんてぃんどぅまい)を出帆し、奥間(うくま)沖で一泊してから与論島に向かっていた。 武装船が与論島に近づいて来た時、与論按司(ゆんぬあじ)は驚いた。今頃、どうして湧川大主が与論島に来るのか理解できなかった。 与論按司のヘーザは国頭按司(くんじゃんあじ)の次男で、与論按司になる前は湧川大主の配下として運天泊で活躍していた。按司になれたのは湧川大主のお陰だと感謝して、鬼界島(ききゃじま)攻めに行く湧川大主のために滞在する屋敷まで建て…

  • 3-02.凱旋(第一稿)

    山北王(さんほくおう)を倒した六日後の四月十七日、サハチ(尚巴志)は中山(ちゅうざん)軍を率いて首里(すい)に凱旋(がいせん)した。 今帰仁(なきじん)を発ったのは十四日で、その日は名護(なぐ)まで行き、二日目は恩納(うんな)まで、三日目は喜名(きなー)に泊まって、四日目に首里に到着した。 首里に近づくに連れて沿道に集まる人々の数が増え、首里の大通りに入ると小旗を振った人々が溢れていた。 先頭を行くのは苗代之子(なーしるぬしぃ)(マガーチ)で、苗代之子が率いる兵の後ろに、総大将のサハチと軍師のファイチ(懐機)がいて、フカマヌルと久高(くだか)ヌル、玉グスクヌルと知念(ちにん)ヌル、愛洲(あいす…

  • 3-01.沖の郡島(第一稿)

    永楽(えいらく)十四年(一四一六年)の四月十一日、総大将を務めるサハチ(尚巴志)が率いた中山(ちゅうざん)軍が、今帰仁(なきじん)グスクを攻め落として山北王(さんほくおう)を滅ぼした。 山北王の攀安知(はんあんち)は霊石を斬ったバチが当たって雷に打たれて亡くなり、本部(むとぅぶ)のテーラーは兼次大主(かにしうふぬし)に裏切り者と勘違いされて殺され、兼次大主はマウシ(後の護佐丸)に斬られた。浦崎大主(うらさきうふぬし)を初めとしたサムレー大将は皆、壮絶な戦死を遂げ、五百人余りの敵兵が戦死した。味方の損害も大きく、勝連按司(かちりんあじ)と越来按司(ぐいくあじ)が戦死して、二百六十人もの兵が亡くな…

  • 琉球国派遣船一覧(1372-1416)

    西暦 明歴 派遣王 行き先 出帆 入貢 帰帆 使者1372年 洪武5年 察度1 明国 10月 12月29日 翌年5月 泰期 ※明国の使者、楊載。 1374年 洪武7年 察度2 明国 8月 10月26日 翌年5月 泰期 ※琉球に帰る船で、李浩が来る。 1376年 洪武9年 察度3 明国 2月 4月1日 7月 泰期 ※李浩、帰る。 1377年 洪武10年 察度4 明国 前年10月 1月1日 5月 泰期 1378年 洪武11年 察度5 明国 3月 5月5日 8月 泰期 1380年 洪武13年 察度6 明国 1月 3月19日 6月 泰期 承察度1 明国 7月 10月20日 翌年5月 シラー ※山南王、…

  • アキシノの略歴(1163-1226)

    1178年 弓矢の腕を見込まれて厳島神社の内侍(巫女)になる。16歳 1180年 3月 厳島神社に来た平維盛と出会う。18歳 4月 安徳帝が即位する。 1181年 閏2月 平清盛が病死する。19歳 1183年 4月 平維盛が総大将として北陸に出陣する。21歳 5月 弥山で青い勾玉を見つける。 平維盛が倶利伽羅峠の戦いに大敗する。 7月 平家の都落ち。厳島神社に来た維盛に付いていく。 1184年 2月 維盛と一緒に、屋島の陣中から逃亡する。22歳 3月 維盛と一緒に、熊野参詣をする。 維盛が山成島に家宝の太刀を沈め、色川村に行き、冬まで隠れている。 12月 維盛と一緒に、熊野水軍の船に乗って琉球…

  • ナナの略歴(1388-1416)

    1387年 5月 早田三郎左衛門がサハチを対馬に連れて帰る。 1388年 1月 早田左衛門太郎がサハチを連れて琉球に行く。 5月 左衛門太郎が琉球から帰る。 8月 高麗を襲撃して多くの兵を失い、三郎左衛門たちが対馬に帰る。 9月 高麗の富山浦(釜山)で生まれる。1歳 ・母は対馬の漁師の娘。父は早田次郎左衛門。 1389年 1月 三郎左衛門が左衛門太郎と共に混乱状態の高麗を攻める。2歳 2月 高麗軍が対馬を攻める。 7月 察度が高麗に送った琉球船が富山浦に着く。 1390年 7月 察度が高麗に送った琉球船が富山浦に着く。琉球に送った使者が帰る。 12月 早田三郎左衛門と左衛門太郎が明国の広東を襲…

  • シンシン(范杏杏)の略歴(1390-1416)

    1390年 明国の襄陽郊外の村に生まれる。1歳 1398年 張三豊がファイホン夫婦を連れて武当山に戻る。9歳 1399年 村が山賊に襲われて、父は殺され、母はさらわれる。10歳 張三豊に助けられ、武当山に行き、ファイホン夫婦に預けられる。 両親の敵を討つために、ファイホン(ファイチの妹)から武術を習う。 1402年 張三豊の弟子になる。13歳 8月 永楽帝が即位する。 1407年 2月 永楽帝の配下が張三豊を探しに来たので、張三豊は皆に内緒で山を下り る。18歳 張三豊に追いつき、南陽の街で一緒に薬屋の留守番をする。 3月 3人の道士が来るから、迎えに行って来いと張三豊に言われる。 その中の1…

  • シジマの略歴(1389-1416)

    1383年 10月 志慶真若ヌルが出産に失敗して亡くなる。 1384年 1月 志慶真ヌルが志慶真大主の娘を若ヌルとして育てる。 1389年 ミナ、志慶真村に生まれる。1歳 1391年 4月 今帰仁合戦で祖父と父が戦死。志慶真村も今帰仁城下も焼かれる。3歳 1393年 4月 今帰仁城下も再建される。5歳 1394年 母が亡くなり、祖母のナハーピャーのお婆に育てられる。6歳 ・ナハーピャーのお婆は志慶真ヌルの娘で神様の声が聞こえる。 1395年 3月 山北王の珉が病死し、攀安知が山北王になる。7歳 1397年 3月 志慶真ヌル(ナハーピャーのお婆の姉)、死す。若ヌルが継ぐ。9歳 8月 祖母に連れら…

  • 愛洲次郎の略歴(1390-1416)

    1281年 弘安の役(元寇)で水軍を率いて愛洲氏が活躍する。 1324年 愛洲憲俊とその子能俊は、大塔宮、正成らと共に赤坂城に篭城して戦う。 1338年 後醍醐天皇の綸旨に、紀州高田が愛洲憲俊に安堵される。 1339年 神山城(松阪市)の戦いに南朝方として愛洲六郎左衛門尉が出陣する。 1342年 玉丸城の戦いに南朝方として愛洲弾正忠宗家、三郎左衛門宗実が参戦する。 1343年 五ヶ所城が北朝方仁木義長に攻められる。 1361年 8月 懐良親王が太宰府を征西府とする。 1364年 早田三郎左衛門が征西府のために高麗を攻める。 佐田又五郎(佐田大人)の父、佐田玄審が高麗で戦死する。 1368年 9…

  • 湧川大主の略歴(1377-1416)

    1361年 祖父の羽地按司が今帰仁グスクを奪い取り今帰仁按司になる。 1376年 兄ハーンが生まれる。 1377年 本部で本部大主の次男に生まれる。童名はジルータ。1歳 1379年 妹マハニが生まれる。3歳 1380年 1月 ウクヌドー(奥堂)が今帰仁に来て、城下に「油屋」を開く。4歳 1382年 10月 祖父が明国に進貢して、帕尼芝の名で山北王になる。6歳 1383年 妹マキクが生まれる。7歳 1385年 1月 ヤマトゥの山伏、アタグ(愛宕)が本部に来る。 9歳 1386年 兄ハーン、テーラーと一緒にアタグから武術を習い始める。 10歳 弟サンルータが生まれる。 1391年 4月 今帰仁合戦…

  • ファイチ(懐機)の略歴(1406-1416)

    1406年 1月 サハチが中山王武寧を倒し、首里グスクを奪い取る。32歳 アランポー一族を抹殺し、王茂を中心に新しい久米村を作る。 中山王になるサハチの父サグルーの名前を「思紹」と決める。 永楽帝が順天府に紫禁城の改築を始める。 5月 中山王の進貢船が帰国。サハチが兵を率いて待ち構える。 サハチから慶良間の島に行こうと誘われるが忙しいので断る。 6月 中山王武寧がシャム(タイ)に送った船が帰国。 7月 中山王と山南王の合同進貢船が帰国。 12月 島添大里城下から首里の屋敷に移る。 1407年 1月 久米村の唐人たちを連れて首里に行き、思紹に新年の挨拶をする。 山南王の進貢船が船出する。 サハチ…

  • 尚巴志伝 第二部 登場人物一覧

    あ 東松田ヌル 読谷山の喜名のヌル。1367- 東松田若ヌル タマ。東松田ヌルの姪。マレビト神はサハチ。1398- 安謝大親 中山王の重臣。武寧の重臣→思紹の重臣。1348- 天久之子 安謝大親の四男グラー。1388- 新垣大親 中山王の正使。国子監に留学。武寧の正使→思紹の正使。1372- 新川大親 中山王の正使。武寧の正使→思紹の正使。1373- アチー 佐敷の女子サムレー三番組隊長。1382- アサ 佐敷の女子サムレー。1385- アミー 島添大里の女子サムレー。1387- アン 島添大里の女子サムレー。1387- アヤ 平田の女子サムレー。1387- アイ 平田の女子サムレー。1389…

  • 尚巴志伝 第一部 登場人物一覧

    あ アサ 奥間でのクマヌの一夜妻。1358- アランポー 亜蘭匏。久米村を支配している唐人。1342-1406 アミー シタルーが刺客として武寧に贈った側室で、武寧を殺す。1387- 安謝大親 中山王の重臣。1348- 安勢理大親 勝連按司の重臣。1358- い 伊波按司 マチルギの父ジルムイ。妻は伊波大主の娘マチルー。1344-1405 伊波按司 マチルギの兄チューマチ。1363- 伊波ヌル マチルギの姉マカトゥダル。1367- 和泉 今帰仁城下の遊女。高麗人。1371- 一文字屋次郎左衛門 二代目。薩摩坊津の商人。1332- 一文字屋孫次郎 三代目。博多の本店を任される。1355- イト …

  • ウニタキの略歴(1406-1416)

    1406年 1月 平安名大親が勝連グスクに復帰した事を知る。35歳 首里グスクの抜け穴を見つけ出す。 2月 武寧を倒し、首里グスクを奪い取る。 浦添グスクを焼き討ちにして、財宝を奪い取る。 平安名大親と話し合い、勝連との同盟をまとめる。 サハチの父、思紹が中山王になる。 慶良間から来た若者、男50人、女20人が「三星党」に加わる。 首里の城下建設始まり、敵の刺客の侵入を防ぐ。 5月 妻チルーを連れて、サハチ夫婦、ヒューガ夫婦と慶良間の島に行く。 馬天ヌルに浦添ヌルが今帰仁に逃げたと知らせる。 6月 武寧がシャム(タイ)に送った船が帰国し、サムレー大将の平戸親方を見 張る。 8月 浦添ヌルと一緒…

  • クーイの若ヌルの略歴(1396-1416)

    1361年 羽地按司(帕尼芝)が今帰仁グスクを奪い取り今帰仁按司になる。 今帰仁按司と若按司が殺され、祖母の今帰仁若ヌルが沖のクーイ島(古宇利 島)に流される。 祖母が島の長老の世話になり、長老の息子と結ばれる。 祖母は男の子が生まれたら父と兄の敵討ちを託し、女の子が生まれたらヌルと して育てて、敵討ちの事は忘れようと決心する。1367年 母が生まれる。祖母は敵討ちを諦め、母をヌルとして育てる。 1382年 10月 今帰仁按司が明国に進貢して、帕尼芝の名で山北王になる。 1390年 過去の事を母に話す事なく、祖母は亡くなる。母がクーイヌルを名乗る。 1391年 中山王の兵が今帰仁に攻めて来て、…

  • ヒューガ(三好日向)の略歴(1406-1416)

    1406年 1月 久し振りに年末年始を馬天ヌルと娘のササと過ごす。52歳 2月 首里グスクを奪い取って、武寧を討ち取り、浦添グスクを焼き討ちする。 中山王の若按司が率いる中山軍を壊滅させ、若按司も討ち取る。 中グスクと越来グスクを攻め落とし、勝連と同盟を結ぶ。 サグルーが思紹の名で中山王になる。 中山王の水軍の大将になる。 サハチと一緒に鳥島に行き、武寧が滅んだ事を伝えて、思紹に仕えてもらう。 武寧の長男カニムイの側室になっていた娘のユリが、娘マキクを連れて佐敷の 新里の馬天ヌルの屋敷で暮らす。 5月 サハチ夫婦とウニタキ夫婦を船に乗せて慶良間の島に行く。 明国から帰国した中山王の進貢船を待ち…

  • 中グスク按司、クマヌの略歴(1406-1412)

    1406年 1月 ヒューガがキラマの島から兵の移動を開始する。61歳 中山王と八重瀬按司の婚礼にサハチが出席する。 2月 完成したばかりの首里グスクを奪い取り、武寧を討ち取る。 ウニタキが浦添グスクを焼き討ちにする。 中山軍を倒し、中山王の若按司を討ち取る。 中グスクを攻め落とし、守将として守る。 サグルーが思紹と名乗り、中山王となる。 3月 中グスク按司になる。 娘婿のサムが勝連按司の後見役になり勝連グスクに行く。 伊波按司の五男ムタを養子に迎える。 ムタの娘マチルーがヌルになるために中グスクヌルの指導を受ける。 1407年 1月 首里に行き、中山王思紹に新年の挨拶。62歳 若按司のムタがサ…

  • 早田左衛門太郎の略歴(1397-1416)

    1397年 4月 兵船24艘を率いて、朝鮮に投降する。37歳 配下80人と共に朝鮮王の優遇を受け、宣略将軍となり、配下もそれぞれ授職さ れ倭寇討伐に当たる。 7月 長男の藤次郎が朝鮮で病死する。 8月 中山王武寧の使者が漢城府に来る。 配下を率いて倭寇討伐のために黄海道に赴く。 漢城府の城郭と四大城門が完成する。 1398年 1月 朝鮮王の正月の宴に招待される。38歳 2月 林温(イムオン)と改名する。 9月 李成桂(イソンゲ)の次男、李芳果(イバンカ)が2代朝鮮王になる。 1399年 3月 朝鮮王の都が漢城府から開京に戻る。39歳 5月 日本に行った通信官の朴惇之が被慮人100余名と将軍の使…

  • 東松田の若ヌルの略歴(1398-1416)

    紀元前2500年頃 気候変動により砂漠化し、黄河文明と遼河文明が南下して長江文明が 滅ぼされる。 長江文明の人たちが台湾に逃げる。 大陸に残った人たちは紀元前11世紀に、楚(チュ)を建国する。 紀元前2000年頃 シネリキヨ(長江文明の子孫)が台湾から琉球に来る。 紀元前1000年頃 ツクシキヨ(倭人)が黒曜石を持って琉球に来る。 倭人の言葉を持ってくる。 紀元前500年頃 アマミキヨが南から琉球に来る。 浜川の洞穴に住み、後にミントングスクに移る。 コモキナが楚から琉球に逃げて来て、アフリ川(大井川)中流に落ち着く。 コモキナの死後、御殿跡にウタキ(スムチナムイ)ができる。 紀元前400年頃…

  • 奥間ヌルの略歴(1374-1416)

    1146年 熊野水軍の船に乗って鍛冶屋集団が琉球に来て奥間に住み着く。 お頭のアカマルが初代奥間大主になり、妹のヤクムが初代奥間ヌルになる。 1161年 熊野水軍の船に乗って新宮十郎が琉球の馬天浜に来る。 1162年 新宮十郎が大里ヌルと結ばれ、舜天が生まれる。 1174年 熊野水軍の船に乗って新宮十郎がヤマトゥに帰る。 1178年 舜天が浦添にグスクを築いて浦添按司になる。 1184年 12月 安須森がヤマトゥから来た平維盛に襲撃され、安須森ヌルは殺され、安 須森ヌルの妹シチャラヌルが奥間に逃げてくる。1185年 平維盛がコモキナ泊(運天泊)から上陸して、志慶真森にグスクを築いて、今 帰仁按…

  • 山南王妃、トゥイの略歴(1363-1416)

    1355年 1月 父察度が倭寇から贈られた高麗美人ウニョンを側室に迎える。 1356年 長兄フニムイ(武寧)が生まれる。母親は側室ウニョン。 1357年 次兄のカジムイ(米須按司)が生まれる。母親は側室チルー(米須按司の娘)。 1359年 三兄のフシムイ(越来按司)が生まれる。母親は側室チルー(米須按司の娘)。 1360年 姉のマティルマが生まれる。母は正妻マナビー(勝連按司の娘)。 1362年 正妻が亡くなり、長男を産んだウニョンが後妻になる。 1363年 浦添グスクで浦添按司察度の六女に生まれる。母は後妻のウニョン。1歳 カジムイが米須按司の養子になって米須に行く。 1364年 弟のシュー…

  • クマラパの略歴(1339-1416)

    1339年 華山の道士の子として生まれる。1歳 1348年 方国珍が倭寇と結び、浙江、福建で海賊を行い、元の輸送船を襲い始める。 1351年 白蓮教の教祖韓山童が北宋徽宗の末裔を名乗り、河南で黄河の土木工事に従事 していた人夫達を扇動して反乱を企てるが、挙兵直前に発覚し韓山童は処刑さ れる。14歳 湖北で僧侶彭榮玉に祭り上げられた徐寿輝が皇帝を名乗り、国号を天完、年号 を治平とする。 道士になるため華山で修行を始める。 父は徐寿輝の部下の陳友諒に仕える。 1354年 張士誠が誠王と称し、国号を大周、元号を天祐と定める。16歳1356年 張士誠が江南の経済と文化の中心地である平江路(蘇州)を占領…

  • マチルギの略歴(1373-1416)

    1184年 アキシノが平維盛と一緒に、熊野水軍の船に乗って琉球に来る。 1185年 今帰仁にグスクを築き、維盛が今帰仁按司に、アキシノが今帰仁ヌルになる。 1187年 アキシノがクボーヌムイヌルを継ぐ。 1194年 アキシノが次女の勢理客ヌルを産む。 1221年 勢理客ヌルが三女の名護ヌルを産む。 1249年 名護ヌルが二代目名護ヌルを産む。 1276年 二代目名護ヌルが三代目名護ヌルを産む。 1298年 三代目名護ヌルが四代目名護ヌルを産む。 1324年 四代目名護ヌルが伊波ヌルを産む。 1346年 伊波大主の妻になった伊波ヌルが、次女のマチルーを産む。 1361年 父が羽地按司に今帰仁グス…

  • ヂャンメイユー(張美玉)の略歴(1376-1416)

    1348年 方国珍が浙江で反乱を起こす。 1351年 白蓮教徒の集団が各地で反乱を起こし、紅巾の乱が勃発。 1353年 祖父、張士誠が挙兵し、泰州を占領する。 1354年 張士誠が誠王と称す。 1356年 張士誠が平江路(蘇州)を占領して隆平府と改め、国都に定める。 その頃、応天府を占領した朱元璋は長江下流の一大勢力となり、長江上流では 陳友諒が大漢国をうち立てる。 1359年 張士誠が杭州の城壁を築く。 1363年 張士誠が紅巾軍の劉福通を倒し、元朝から離反して呉王と称す。 7月 朱元璋が鄱陽湖の戦いで陳友諒を倒す。 1366年 朱元璋の大軍が張士誠の本拠地、隆平府を包囲する。 1367年 …

  • 高橋殿の略歴(1376-1416)

    1376年 近江猿楽比叡座の大夫、犬王(道阿弥)の娘として生まれる。名は龍。1歳 1381年 将軍足利義満の新しい御所(花の御所)が完成する。6歳 1382年 北野天満宮で、父が猿楽を演じて大盛況となる。7歳 1384年 観阿弥が駿河で亡くなる。9歳 1389年 3月 父が将軍義満と一緒に安芸の厳島参詣に行く。13歳 1392年 叔母が経営する東洞院の傾城屋で舞を披露していて義満と出会い、側室に迎え られる。17歳 花の御所の隣りに相国寺が創建される。 1393年 5月 義満と若狭小浜に行く。諸大名も従う。18歳 9月 義満と伊勢参詣に行く。伊勢国司、北畠顕泰の招待を受ける。 1394年 3月…

  • ユンヌ姫の略歴

    紀元前500年頃 アマンの島が沈み、アマミキヨ一族がミャークに行き、さ らに琉球に行く。 浜川の洞穴に住む。後にミントングスクに移る。 紀元前400年頃 アマミキヨ一族が垣花高台に移る。 紀元前300年頃 垣花姫が大量の貝殻を舟に積んでヤマトゥに行く。 垣花姫は阿蘇山に住み阿蘇津姫と呼ばれる。 武庫山に住み武庫津姫と呼ばれる。 熊野那智の滝に住み瀬織津姫と呼ばれる。 富士山の裾野に住み、死後、浅間大神と呼ばれる。 151年 玉グスクヌルの長女、豊玉姫が弟の豊玉彦を連れてスサノオと一緒 に対馬に行く。 対馬で豊玉姫が玉依姫を産む。 152年 豊玉彦が黒曜石や勾玉を積んで琉球に帰る。 以後、豊玉彦…

  • 兼グスク按司(ンマムイ)の略歴(1378-1416)

    1378年 浦添グスクに武寧の次男に生まれる。1歳 母は汪英紫の娘ウシ。祖母は高麗人ウニョン。 父の側室ナビーが御内原に入る。 1379年 妹のマアサが生まれる。母は側室ナビー。2歳 1380年 祖父の八重瀬按司(汪英紫)が島添大里グスクを攻め取り、島添大里 按司になる。3歳 1381年 弟のイシムイが生まれる。母は正妻ウシ。4歳 1382年 大叔父の泰期が使者を引退し、宇座按司として読谷山で馬の飼育に専念 する。5歳 祖母から高麗の言葉を習う。 1384年 妹のマジニが生まれる。母は側室ナビー。7歳 1385年 高麗の娘チータイが父の側室になって御内原に入る。8歳 チータイから高麗の言葉を習…

  • 本部のテーラーの略歴(1376-1416)

    1376年 本部に生まれる。1歳 祖父は本部大主ミンの後見役の瀬底大主。父はサムレーの瀬底之子。 ミンの長男ハーンと同い年で幼い頃から一緒に育つ。 1385年 1月 ヤマトゥの山伏、アタグ(愛宕)が本部に来る。10歳 1386年 ハーンと一緒にアタグから武術を習い始める。11歳 1390年 師のアタグ、ハーンと一緒に琉球を旅する。15歳 1391年 4月 今帰仁合戦。ハーンと共に初陣を飾る。16歳 山北王が殺され、ハーンの父ミンが山北王になる。 家族と一緒に今帰仁に移り、父はサムレー大将になる。 1392年 4月 進貢船の使者を務めた李仲が家族を連れて今帰仁を離れる。17歳 10月 祖父が亡く…

  • 山北王、攀安知の略歴(1376-1416)

    1361年 祖父の羽地按司が今帰仁グスクを奪い取り今帰仁按司になる。 1376年 本部で本部大主の長男に生まれる。童名はハーン。1歳 母親は名護按司の娘。祖母は元国の白蓮教の娘、韓鈴(ハンリン)。 1377年 弟ジルータ(湧川大主)が生まれる。2歳 1379年 妹マハニが生まれる。4歳 1380年 1月 ウクヌドー(奥堂)が今帰仁に来て、城下に「油屋」を開く。5歳 1382年 10月 祖父が明国に進貢して、帕尼芝の名で山北王になる。7歳 1383年 妹マキクが生まれる。8歳 1384年 10月 祖父が進貢のための拠点として、浦添に「材木屋」を開く。9歳 1385年 1月 ヤマトゥの山伏、アタグ…

  • 八重瀬按司、タブチの略歴(1360-1416)

    1360年 与座按司の長男に生まれる。1歳 1362年 弟シタルーが生まれる。3歳 1369年 父が八重瀬按司を倒して八重瀬按司となる。10歳 与座グスクから八重瀬グスクに移る。 1371年 姉ウシが浦添の若按司、武寧に嫁ぐ。12歳 1372年 浦添按司の察度が明国に進貢を始め、琉球中山王となる。13歳 1376年 玻那グスク按司の娘カヤを妻に迎える。17歳 1377年 父が新グスクを築く。弟のシタルーが新グスクを守る。18歳 1378年 弟のシタルーが察度の娘トゥイを妻に迎える。19歳 1379年 弟のヤフスが具志頭グスクに婿に入る。20歳 長女マアサが生まれる。母は正妻カヤ。 1380年 …

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