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2020/02/19

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  • 小説・「アキラの呪い」(19)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com *** 赤黒く固まった血に塗れた敷物をゴム手袋越しに触ると、ずっしりとして重かった。そうしてその下から出てきたのは大量のペットシーツだった。犬猫が排泄をするときに下に敷くあれだ。夥しい数のペットシーツは血に染まりきっていた。 「…呆れた」 これから死のうというときに、部屋の心配なんかしていたのか、あの女は。その上、これを俺に処理させるとは。俺の心情にまで思いが至らないのが、いかにも姉らしい。姉は人でなしだが、わざわざ他人を傷つける行為には興味がない。ただ彼女の無神経な振る舞いに傷つく人間がいるというだけで。本当に最悪な女だ。吐き気…

  • 小説・アキラの呪い(18)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com *** 目覚めると、白い蛍光灯が縦に伸びているのが見えた。消毒液の匂いが鼻をつき、今自分が何処にいるのか分かった。格子状の白いパネルを嵌め込んだ天井には見覚えがあった。以前入院した病院と同じだ。その光景から失敗を悟った。ーーー無駄なことをした。不要な痛みを経験し、不要な血を流した。それなのに必要な結果は2度目にも関わらず手に入れられなかった。その事実は私を酷く落胆させた。阻まれてしまった、また。いつもそうだった。私の邪魔をするのは歩、あのたった一人の義弟だった。今度こそその繋がりを断てる、と思ったのに。 『あんたのせいよ』 後悔し…

  • 小説・アキラの呪い(17)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com 第四章 彼女が望む理由 珍しく向こうから連絡を寄越したのは、帰省が終わってすぐのことだった。その内容は簡潔で「部屋の片付けをするから今週は来るな」ということらしい。今更部屋が片付いていないことを気にするような奴じゃないはずだが。ひとまず疑問に思いつつも承諾した。ーーーもしかして好きな奴でも出来たんだろうか?なんて馬鹿馬鹿しい考えも一瞬頭を過るが、すぐさま打ち消された。あの姉と恋愛沙汰ほど食い合わせの悪いものは他にない。想像するだに寒気のするような不気味さだった。いっそのこと恋や愛に興味でもあれば、彼女もまともな人間関係を手に入れら…

  • 小説「アキラの呪い」(16)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com 間話2 「深夜:side晶」 深く静まり返った夜のことだった。 誰かがうめいていた。男の掠れた声が壁向こうから聞こえる。作業の手を止め、わたしは知らぬ間に歩の部屋の前へと立っていた。ドアノブを引くと、くぐもっていた声は鮮明になる。戸の隙間から闇が漏れ出て廊下を染めていた。その暗闇に惹かれたせいだろうか。部屋へと足を踏み入れ、気がつくとベッドを覗き込んでいた。弟が大きな体を窮屈そうに折り曲げ、蹲っている。彼を見下ろすのは久々で、見慣れない光景だった。その様はまるで獣の寝姿のようでもある。そして同じく獣のような唸りが喉から漏れて、部屋…

  • 小説「アキラの呪い」(15)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com *** 晶は結局翌日には早々と片付けを終えてしまった。後には空の部屋だけが残された。まるでそこだけ持ち主を失ったかのようだった。そうして姉はその後一日だけ滞在し、実家からアパートへと戻っていった。正直いつ帰ったのかは俺にもわからない。週明けになって大学の講義に出なくてはならなかったから。ただ、最後の1日はどこかに出掛けていたようだった。帰りしな、晶と会って一緒に家路についたからだ。彼女が自ら外出するなんて珍しいものだ。普段はほとんど出かけないくせに。考えてみれば、彼女はこの帰省中妙に活動的だった。こんなに忙しなく動き回る姉を見たの…

  • 小説・「アキラの呪い」(14)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com 両親はもうすぐ10時になろうかという頃に合わせて起きてきた。少し遅い朝だった。父が先に起きて、ついでに母を起こして連れてきたらしい。父も母も朝が弱いわけではない。やはり昨日の酒が効いたんだろう。 両親が起床して30分も経たないうちに一悶着あった。姉がゴミ袋に貯めた大量の「ゴミ」を母が目にしたのだった。母は娘を愛していたし、娘が生きてきた軌跡をが失われることを恐れていた。 「晶、これ、どうするの?」 「捨てる」 「……なら、私にくれない?それならいいでしょう」 「捨てるって決めたの」 「あんたが捨てるならもう、あんたのものじゃないわ…

  • 小説・「アキラの呪い」(13)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com *** 朝飯は予定通り目玉焼きにウィンナーを添えた。両親の分も合わせて作ってしまう。二人とも今日まで休みで明日から仕事らしい。昨日そこそこ呑んでいたから、もしかしたらなかなか起きてこないかもしれない。食パン三枚を焼きながら、一杯だけコーヒーを淹れる。姉は苦味を受け付けない。それでかつては毎朝甘いホットミルクを飲んでいた。朝食のセッティングを終えると、俺は2階へ「姉さん。朝飯食おうぜ」と声をかけた。姉と朝食を囲むのも久しぶりのことだ。姉は「そんな顔して料理ができるのってなんか気持ち悪い」とかボソボソ言いながら食べている。何か一言余計…

  • 小説・「アキラの呪い」(12)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com *** 姉が帰省した翌日。壁の向こうから聞こえる物音で目覚めた。壁を挟んだ隣部屋は姉の部屋だ。 「姉さんか…」 夢現だった意識は覚醒へ向かう。低いうめきと共に無意識で呟いていた。同じ家に姉がいることに慣れない。沈黙に満たされていたはずの場所から人の気配がすることにどこか落ち着かなさを感じた。窓の方へと目をやると、朝日がカーテンを白く透かしている。 遅くまで寝ていたつもりはないが、と思いつつ時計を確認する。針は7時少し前を示していた。まだ早朝と言ってもいい時間じゃないか。眉根を寄せると共に、身体を起こした。ならばなぜ隣から物音が聞こ…

  • 小説・「アキラの呪い」(11)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com *** 予告通り帰省した姉をみて、俺はほっとため息をついた。正確には、その手首を観察していた。最近彼女のリストカット跡はかなり薄くなってきている。それでもよく見れば分かってしまう程度には残っていた。今、傷はリストバンドに覆われて見えない。どうやら隠す気はあるらしい。胸を撫で下ろしながら、ふと疑問が芽生えた。なぜこんな心配を俺がしているのだろう。バレて困るのは姉さんじゃないか。なんだか釈然としない気分でもう一度傍に立つ姉に目をやった。姉は帰って早々母から小言を食らっている最中だった。 「帰る前に一報寄越せって前から言ってるでしょう。…

  • 小説・「アキラの呪い」(10)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com 第三章「家族」 ある晴れた月曜の朝だった。 秋晴れを見上げつつ洗濯物を干していると、母がこんなことを言い出した。 「あ、そうだ。晶だけどね、今週末帰ってくるって連絡あったわ」 「え」 振り向くと、ソファーの向こう側で体を仰け反らせた母と目が合う。間抜けな返答と共に、今しがた皺を伸ばしたばかりのタオルが手をすり抜けて足元を湿らせた。だが、その不快感すらも今はどうでもいい。 「…そっか。てか、事前に連絡あるとか姉さんらしくないな。いつもいきなりなのに」 姉はいつも突然やってきて突然帰っていく。だから、姉が知らない間に帰省して知らない間…

  • 小説・「アキラの呪い」(9)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com 間話 「特異な関係」 歩と初めて話したのは、小学校へ入学したその日だった。あいつは水無瀬歩で俺は槙原拓人だったから、席順が前後だったんだ。知り合ってすぐの印象は「すごい奴」だった。 その日、配布されたプリントを前から後ろに回して配ると、一枚足りなかった。その事実に俺が気がついたのは、目の前の歩が手を上げて「おれのぶんがない」とでかい声で言ってからだった。本来なら、一番後ろの俺の分が足りなくなるはずなのに。 あいつの気遣いに気づいたのは、結局家で「ただいま」を言ったその時だった。とにかく昔から周りが見えてるというか、気が効く奴だった…

  • 連続小説・「アキラの呪い」(8)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com *** 晶が高校を卒業してから俺が高校を卒業するまでの4年間は、俺達に一番距離があった時期だと言える。物理的にも精神的にも。俺が高校に入学してからは、特にそうだった。同じ家にいても、ほとんど会話もしないし、なんなら目も合わせないほどだった。なぜなら晶が、はっきりと俺を避けるようになったからだ。反抗期だったんだろうか。あれは。それまでもそれほど交流があったわけではなかったが、ここまでじゃあなかった。それで、気がついた。俺は思った以上に姉を気にして生きてたんだと。姉が欠けた日々は、ひび割れた空の器を満たそうともがくような滑稽さだった。…

  • 連続小説・「アキラの呪い」(7)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com ところで校内での晶との交流は、俺の対人関係にも変化を与えた。平凡な奴に「ヤバい奴とやり合えるすごい奴」というステータスが追加されたのだ。だからなのか、幼なじみの拓人とこんな会話をしたりもした。 「お前、噂になってんぞ」 ある帰り道、拓人がひそひそと話しかけてきて、俺は怪訝に片眉を上げた。 「はあ?」 「お前の姉貴の…何だっけ名前…異名はすぐ思い出せるんだけど」 口を歪めながらもどかしそうに拓人は顎を触っていた。 「晶のことか。ちなみに異名って?」 「狂人、悪魔、魔王…色々ある。もう名前を言ってはいけないあの人状態」 異名の数だけ指…

  • 連続小説・「アキラの呪い」(6)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com *** 中学生になると、俺は「あの」水無瀬晶の弟として扱われた。中高一貫校だったから余計にそういう目で見られた。小学校でもそんな感じだったからむしろ俺としては懐かしさすらあった。そもそもその程度のことで動揺してちゃ、あれの弟は務まらない。なので入学してから一ヶ月ほどは、周囲に水無瀬歩がいかに平凡な奴かを知らせることに注力した。まあ、実際俺は平凡な人間に過ぎないのでありのままでも構わない。けどそれじゃあ、姉の武勇伝にインパクト負けしてしまう。平均よりも平凡、という印象が必要だった。 だからこそしばらくは、特に品行方正に努めたつもりだ…

  • 連続小説・「アキラの呪い」(5)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com 第二章 「晶と俺」 ろくでもない姉との出会いを俺ははっきりと思い出せない。気がついたら晶は俺の姉で、俺は晶の弟だった。だから10歳の頃、親から実はお互い連れ子なのだと聞かされるまでは、普通の姉弟なんだと思ってた。けど、知らされた時もあんまり驚かなかったんだよな。だってさ、晶と俺は全然似てない。性格も見た目も全部。だから違和感みたいなものは昔からあったんだろ、多分。あいつと俺が家族になった当時、俺は6歳であいつは9歳だった。そりゃあ、就学前のガキの頃の記憶なんて曖昧にもなるだろう。なんならもう少しデカくなってからのことすらほとんど覚…

  • 小説・「アキラの呪い」まとめ①

    どうも。クロミミです。 お盆休みを過ごしていたら、どういうわけかここ五年くらいあたためていた小説のネタが急に輪郭を持ち始めました。そんなこんなで急遽連載小説を増やすことに。それが本作「アキラの呪い」です。 急に決めたので小説のトップ画は写真を撮って適当に加工しました。結構いい感じにできたと思う。 こういう理解不能なことが起こるから、小説を描くって面白いんですよね。 実はすでに一本「海のなか」っていう連載小説をずっと書いてまして。しかも佳境なんです。なので、本当はこっちを先に完結させるべきなんですが…。 ひとまず、「アキラの呪い」のネタが動くうちはこちらを優先的に更新しそうです。鉄は熱いうちに打…

  • 連続小説・「アキラの呪い」(4)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com *** 自殺現場を目撃した時の気分を思い出して、その場で吐いてしまいそうになる。体が揺らぎ、手にしたビニール袋を取り落としかけた。俺はいつまで平常を取り繕えばいいんだ?…永遠に?自分の弟がこんな気分でいることをあの人でなしが知ったところでなんとも思わないことはわかっていた。単に俺が知られたくないだけ。これは自己満足だ。 『あの日姉の住む安アパートへ向かわなければこんな気分を味わうこともなかっただろうか』 そんな問いが幾度も頭を過ぎることは避けられなかった。その程度には最悪の気分だった。問いが重なるたび、その一瞬だけは晶を心底憎く感…

  • 連載小説・「アキラの呪い」(3)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com *** 姉をそのカフェで見つけたのは、誓って言うが偶然だった。そもそも大学近くのそのカフェに足を運ぶことすら久々だったのだ。普段行きつけのカフェはまた別にあったわけで。 ていうか、なんでこんな言い訳じみたことを俺が言わなきゃならないんだ。むしろ俺は晶を救ったのだから礼を言われて然るべきだろう。…いや。あり得ない想像をしてしまった。あの件に関して怒り狂って俺の首を絞めることはあっても、あいつが「ありがとう」と口にすることなど、まずないだろう。姉は自分の行動を制限されることを極端に嫌う。地雷を踏み抜いた自覚はあった。目覚めたあの場で一…

  • 連続小説・「アキラの呪い」(2)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com *** 8月の夕方は日暮れとは言ってもまだまだ蒸し暑い。うんざりするような暑さだが、俺は夏が一番好きだった。全てのものが色を取り戻し、生き生きと輝きを増して見える。そういえば晶は夏を忌み嫌っていたな、と歩みを緩め、傾き始めた太陽を見やって思う。曰く、全てが鬱陶しいらしい。自分が流す汗も、照りつける太陽も、むせ返るような色彩も。ならばどの季節が好ましいのかといえば、答えは簡潔で「冬」と断言した。なるほどいかにも晶らしい理由と答えだ。あいつは面倒や束縛を殊更嫌う。夏の熱気は押し付けがましくうるさいものだっただろう。 ところで俺がどこに…

  • 連続小説・「アキラの呪い」(1)

    第一章 「水無瀬晶の弟」 俺の姉について話しておきたい。 水無瀬晶は厭なやつだ。無神経で傍若無人でニコリとも笑わない。性悪な女だ。 姉といっても、血は繋がっちゃいないんだけど。ただうちの母親とあいつの父親が結婚しただけ。よくある話だ。晶と俺とは血が繋がっていない。ーーーそれを俺は喜ぶべきなのかもしれない。あんなに生きづらそうにしてる義姉を見ていると余計に。厄介な性質を、もしも俺も受け継いでいたらと思うとゾッとするし。けど、一方では思うんだ。もしも血が繋がっていたらと。血縁なら彼女を理解できるとは思わない。そんなもんは夢物語だ。親父とあいつの関係を見ても、それは明らかだろう。血の繋がりは単に断ち…

  • 小説・「海のなか」(44)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com 次の日も、その次の日も夕凪は俺を待っていた。俺はその姿を見るたび、何か責められているように感じた。そしてようやく気がついた。夕凪がいなかったあの日、自分が傷ついていたということに。そして傷を持て余し、憤っていたということに。 俺は夕凪を赦したかった。もともと怒るのは得意ではない。そういえば今までまともに怒ったことがない。自身の怒りにすら遅れて気がつくのだから、当然うまい怒り方もわからなければ、相手を赦す方法も知らなかった。そもそも、赦すなんて傲慢な響きは好きじゃない。他の相応しい言葉を知らないだけで。 だからなおさら、どんな顔で夕…

  • 小説・海のなか(43)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com *** 境内に誰もいないことを悟った時の心情をどう言い表せばいいだろう。虚しかったわけじゃない。悲しかったわけじゃない。ただ、心底がっかりしていた。今日も当然のように夕凪がそこにいると無根拠に信じていた自分自身に。 俺たちには約束がない。確信もない。すべて分かっていて、それでも毎晩通うと決めたはずなのに。いつの間に期待していたんだろう。夕凪が現れてから、あの場を立ち去るまでの記憶は曖昧だった。彼女がどんな顔をしていたかすら朧げでそれがひどく残念だった。昨日までは夕凪の小さな変化すら逃すまいと、些細なものまで拾い上げていたはずなのに…

  • 小説・「海のなか」(42)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com 翌日、夕方が近づいてくるとわたしは社殿の影に身を隠した。それが悪いことだとわかっていたけれど、どうしても見たかった。わたしの不在を知った陵の表情を。その顔色ひとつでわたしの中の何かが決定的に動いてしまう気がしていた。 いつからこんなに狡くなったんだろう、と他人事のように考えながら壁に背を預けると、夜に侵されつつある空を見上げた。星が微かに煌めき始めたのを見て、晩秋すらもう終わりかけていることを悟った。どうりで日暮れが早い。冷えた手先を擦り合わせながら自嘲した。ここに佇んでいる理由の下らなさに我ながら馬鹿馬鹿しくなったのだった。けれ…

  • 小説・「海のなか」(41)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com *** あの日から毎日気がつけば境内に腰を下ろしていた。なぜかそうしているだけで息をするのが楽になる。不思議な心地だった。相変わらずすることはなかったけれど、心は穏やかだった。わたしの目は気がつくと石段の方を眺めている。そこから聞こえてくるはずの足音はいつでもはっきりと蘇ってきた。息遣いまで聞こえてきそうなほど…。 なぜここまで夕暮れを心待ちにしているのだろう。待つのは辛くなかった。なぜか彼のことは信じられた。今日も、明日も必ず来てくれるだろう、と。青もこんな気持ちだったのだろうか。約束された訪れを待つ楽しみを、不思議な少年も味わ…

  • 小説・「海のなか」(40)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com *** あの夜から毎晩夕凪に会いに行った。特にこれといった心境の変化が自分の中で起こった訳ではない。ただ、気がつくと足が神社へと向かうのだった。夕凪もまた日没の境内に毎日いた。俺を待っているのか、それとも単に他に行くあてもないだけなのか。それは定かではなかったが。顔を合わせる頻度が増したからといって、幼馴染の心の内がはっきりと読めるようになるわけでもない。そうわかっているはずなのに不安や疑念に駆られる時がたびたびあった。いつまでも変わらないんじゃないか。前に進んだつもりでも、実際には足踏みし続けているだけなのじゃないか。このまま続…

  • 小説・「海のなか」まとめ7

    どうも。 クロミミです。 新年度になり正直クソ忙しいですが、なんとか今年中に最後まで本作を描き上げたいですね。 さて。そんなわけで今回は連載小説「海のなか」のまとめをお送りします。 今まで読んでくださっている方も、正直更新頻度ゴミすぎて忘れちまってることでしょう。そんな時はまとめ記事を読みましょう。各回のあらすじが載っていますよ。 そんなまとめ記事も今回で7回目。張り切って参ります。今回は「海のなか」(33)から(39)までのあらすじをまとめます。 【海のなか あらすじ】 とある夏の日、少女・夕凪は海の底にて美しい少年と出会う。少年は夕凪と昔会ったことがあると告げて…。愛と執着の境目を描く群像…

  • 連載小説・「海のなか」登場人物紹介

    「海のなか」もいよいよ最終局面になってきました。以下の登場人物紹介を読んで完結までお付き合いいただけると嬉しいです。今回の登場人物紹介は今までのまとめ記事に載せていたものに大幅加筆しています。以下には「海のなか」(39)までのネタバレも含みますのでご注意下さい。 【海のなか あらすじ】 とある夏の日、少女・夕凪は海の底にて美しい少年と出会う。少年は夕凪と昔会ったことがあると告げて…。愛と執着の境目を描く群像劇。 【登場人物紹介】 小瀬 夕凪(おぜ ゆうなぎ) 本作主人公。小瀬は父方の苗字。高校2年。B組。いつも無口な少女背中まである真っ直ぐな色素の薄い髪が特徴。細く見えて意外と剛毛。外見は白い…

  • 小説・海のなか(39)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com *** 気がつくと陵とはもう別れていて、わたしはひとり夜道を歩いていた。さっきまで食べていたおでんのせいか、腹の底はほかほかとぬくもりを宿していた。 無意識のうちに頬に触れていた手をそのまま握り込むと冷たかった。季節が移ろっていく。冬は好きだ。雑音が少なくて鬱陶しくない。空気もすっきりと澄んでいるように感じられる。 帰り道、なぜか頭の中の靄は薄らいでいた。つい先程まで嫌になる程付き纏っていた思考の渦が今は遠のいている。かわりに耳の奥では陵の声がいつまでも繰り返し聴こえていた。いつのまにか彼の声は別人のように低くなっていた。陵が変声…

  • 小説・海のなか(38)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com *** 夕凪は零れる涙を止めることができないのか、微かに体を震わせていた。けれどそのうち諦めて、流れてゆく涙をも食うように無言で食べ始めた。俺はといえば、どうすればいいのかもわからず、気がつけばつられるように食べ終えていた。味はしなかった。というよりも、覚えていない。そんなものよりも夕凪の涙の方がずっと衝撃だった。あんなに感情のない涙を、初めて目の当たりにした。なぜなら彼女は理解していない。今の心情も、そして流れた涙の理由も。全てはあの言葉通りだ。夕凪はただ純粋に驚いていた。「自分が涙を流した」という事実に。 俺はとぼとぼと暗闇の…

  • 小説・「海のなか」(37)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com 「ありがとう…」こぼすように呟くと、夕凪は暗がりの中じっとこちらを見つめていた。 「なんか変?」 戸惑って俺は半笑いになってしまう。すると、夕凪ははっとして「いや、本当に来てくれると思ってなくて」 と言った。どうやらお互いに相手がいるか不安に思っていたらしい。そう考えたら、どことなく嬉しくなってしまった。 「夕凪でもそんなこと考えるんだな」 「え?」 「だって周りなんか気にしないと思ってたからさ」 紙袋からおでんを取り出して夕凪に手渡しながら続ける。 「俺が何したって、どうでもいいっていうか…。まあ、そんな感じ」 「なんかそれだけ…

  • 小説・海のなか(36)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com ※今回は海のなか(35)と(36)は連続更新になります。近日中に(37)も更新予定。 *** 無理に走り出したせいで、走り方はまだどこかぎこちなかった。さっきまでのあまりにも自分らしくない強引なやりとりに、いまだ浮き足立っている。きっと俺の演技はバレてしまっているだろう。 羞恥に顔を熱くしながら、俺は全速力で帰路についた。今日の夕凪を思い起こすと熱っているはずの体がスッと冷めていくような恐怖を思い出した。夕凪に声をかけた時、咄嗟に夕凪かどうか自信がないふりをしたが、あれは嘘だった。夕凪であることくらい、最初からわかっていた。昔から…

  • 小説・海のなか(35)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com *** 見つかってしまった、と思った。 今だけは誰にも会いたくなかったのに。けれど、よく考えてみれば会わないはずがないのだ。陵の家はこの神社を抜けてすぐだった。そんなことすら頭から抜けてしまうほど考えに没頭してしまっていたらしい。気まずさに顔を上げることができず、足元に視線を彷徨わせていると、彼の手に握られているそれが自然と目に入ってきた。その両手には焦茶の通学鞄とビニール袋がある。きっと彼は帰宅するところなのだろう。 薄暗いせいで一瞬見た相手の表情は読めなかった。いっそのこと、真っ暗闇なら誰かすらわからなかったろうに。 「夕凪、…

  • ブックトークについて。

    学校図書館司書の仕事⑤ ブックトークについて。 お久しぶりです。クロミミです。 前回の記事で「図書の授業」について語ったわたしですが、今回はその中でも特にブックトークに焦点を当てていきたいと思います。 よろしくお願いします。 さて。 まずはこの問いから入りましょう。 「ブックトークとはなにか?」 ブックトークという用語についてご存知ない方もいらっしゃると思います。ブックトークとよく似た用語に読み聞かせというものがありますが、この二つの語句は関連性があるので、併せて説明していきましょう。 ●読み聞かせ 絵本等をそのまま読んで聞かせる。全ての 内容を一度に読む必要はない。途中まででやめて引を強くす…

  • 図書の授業の裏側とは。

    学校図書館司書の仕事④ 図書の授業 お久しぶりです。 クロミミです。 司書を生業とする私が今回も司書のお仕事について語ります。今回取り上げるのは、 図書の授業 これは皆様もご記憶にあるのではないでしょうか。 教室や図書室で小学校の頃に司書の先生が読み聞かせなどをしてくれる時間があったなあ、って。 あの時間のことですよ。 私は現在4校兼務なので、本務校である中学校以外の小学校3校で来校時に図書の授業を行っています。 ちなみに前の勤務地では専務の学校図書館司書もやったことがあります。 せっかくなので今回は兼務・専務での図書の時間のあり方の違いも比較していきたいと思います。 図書の授業の大まかな内容…

  • 小説・海のなか(34)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com *** もう何度目かの物思いから回復すると、あたりは薄暮だった。つい先程までははっきりと見てとれた物の輪郭が一気に崩れ薄闇へ溶けようとしている。一瞬、自分の視力ががくんと落ちたかのような錯覚に襲われた。刻一刻と世界は曖昧さの度合いを強めていく。ふと、このまま盲目になってしまえたら、と思った。知らないということがどれほど幸福なことなのか、見えていないということがどれほど幸福なことなのか、わたしにはもう痛いほど分かっていた。 けれど、それでも知りたいと思うことは止められなかった。真実を知ることできっと支払うことになる代償。それがどれだ…

  • 小説・海のなか(33)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com 今までのあらすじ 高校2年生の少女、小瀬夕凪は海で遊んでいて、溺れてしまう。溺れた先で彼女はある不思議な「青」と名乗る少年と出会う。 結局、夕凪は数日後海辺に打ち上げられる形で発見され、日常へと戻る。しかし、夕凪は青の存在が忘れられない。結局、再び海へと潜り青との再会を果たすのだった。青との逢瀬を繰り返すにつれ、夕凪は自分がある過去を忘れていることに気がつく。すると、青は夕凪にこう告げた。「全てを思い出したら、またおいで」と。時を経るにつれ過去を思い出してゆく夕凪。彼女が忘れていた過去とは、過去に夕凪は祖母と海に溺れており、その際…

  • 学校司書の仕事。その3 図書管理システム導入について。

    今年に入って、こんなご質問を学校の先生方からよく伺います。 「図書管理システムを導入するメリットはなんですか?」 と。そんなわけで、今回は図書管理システムを導入するメリットデメリットに関して語っていきたい。今回は、学校図書館限定でお届けします。 次回は、公共図書館におけるメリットデメリットを考えてみたい。 ーーーー図書管理システムとはなんぞや。ーーー 近年は、パソコン(インターネット上)にて蔵書を管理するのが一般的。大量の本を管理するための専用システムをパソコンに入れて管理している。そのため、従来の手書きのカードなどは一切廃止され、貸し出し返却等も全て本に付与したバーコードをバーコードリーダー…

  • 学校図書館司書の仕事 その2 蔵書整理編

    どうも。 クロミミです。 今回は学校図書館司書の一つのお仕事に絞って詳しくご紹介。 今回から少し専門的なお話になります。 なかなかどんな仕事をしているのか分かりづらい部分が多い司書という仕事。この機会に知っていただければ幸いです。 今回取り扱うのは「蔵書整理」 一口で言うと、蔵書を並べて整え、利用しやすくすること、です。 なんだただの整理整頓じゃねーか。と思ったそこのあなた。舐めてんじゃねぇぞ。 これが難しい。 そしてめちゃめちゃ大変。 どうして大変なのか、これから丁寧にご説明しましょう。(目を見開く) さあ。この蔵書整理ですが、もちろん学校司書だけでなく公共図書館司書にも共通してある業務です…

  • 他の司書さんの記事を読んで生まれた疑問。

    どうも。クロミミです。 最近他の司書さんの書いている文章を読むのにハマっているのですが、noteで気になった記事がありました。 その記事の中で、「もともとゆっくり読むのが好きで、作業的に読むことに疲れて本を読むのが嫌になった」 と言うような内容があり、引っ掛かりを覚えたのです。 元々読むのゆっくり→わかる!! 作業的に読むのに疲れて読書が嫌に→???? という感じで、脳みそがフリーズした。 いや。言っていることはわかるし、そうなるのが自然なような気もする。 わたしも元々読むのがゆっくりで、自分で読む本(漫画除く)は月に4冊くらい。月初めから始めて大体4冊並行くらいで読んだりする。 ただ、司書と…

  • 公共図書館司書ってこんな仕事。 その1

    どうも。ご無沙汰してます。 クロミミです。 いやはや。休みは多いはずの今月、なぜかバテバテでやばかったです。連載小説もネリネリだけはしているのになかなか形にならず。終わりまで見通しを立ててから書きたいところなので、まだしばらくかかりそうです。 さて。 以前こちらの記事を書きましたが。 kuromimi.hatenablog.com 今回は公共図書館司書のお仕事についてざっくりとまとめてみたいと思います。 わたし、今は学校図書館で働いてますが、実は去年までは公共図書館で働いてたんですよね。 ●カウンター業務 ●書架整理 ●予約受付 ●予約連絡 ・レファレンス業務 ・イベント関連業務(お楽しみ会・…

  • 本をなぜ愛するか、と言う問題。

    もう既にご存知の方もいらっしゃるかとは思うが、私は司書を生業としている。 色々あって今は、学校図書館司書だ。 今日、三つある兼務校のうちの一つで働いていると、小学生にこんなことを尋ねられた。 「どうしてそんな本を大切にするの?」 と。 私は言葉に詰まった。なぜならそこに理由なんかなかったから。 私にとっては「なぜ飯を食い、排泄するのか」と問われるのとほとんど変わらなかった。 そこに理由などない。 「読書」は生きると言う行為と直結している。 いつから始めたかも、いつから好きなのかもわからない。「本を読む」という営みに対して抱く自分の感情を好きと呼んでいいのかすら、私にはわからない。 だから、あえ…

  • エッセイ・わたしとコロナ

    最近そろそろコロナ禍に終わりが見えてきた。コロナの感染者が増えてもなんだか以前のような緊迫感はない。大方の予想通り、コロナは第二のインフルエンザと化しはじめている。 だからこそ言えるのだが、わたしはこの数年コロナ禍で困ったことがあまり多くない、たぶん。もちろん、マスクは鬱陶しいし帰省や旅行はしづらくなった。でも、それだけだ。1番きつかったのは実家の猫に会える頻度が落ちたことくらいか。(禁断症状を免れなかった) 元々インドアな性質のわたしは大概必要な時以外はほぼ外に出ない。週に二日の休日はベッドと仲良くしながら、アニメ、漫画、小説を嗜む。それも飽きてきたら、起き上がって小説や絵を描く。さもなくば…

  • 学校司書ってこんな仕事。その1

    どうも。お久しぶりです。クロミミです。 現在司書として働いている私ですが、司書についての記事を書くと読んでくれる人が多いみたいだな〜と最近しみじみ感じます。司書というお仕事に興味を持ってくれている人がそれだけ多いということでしょうか。嬉しい限りです。 そんなわけで今宵は、ずっと話したかった司書という仕事の内容についてかいつまんで語りたいと思います。 じつは、学校司書と公共図書館司書って全然違う仕事なんですよ…。もはや同じ職業じゃないと言ってもいい。 次回は学校図書館司書の仕事についてもまとめてみたいと思うので、ぜひそちらと見比べてみてください。 初回ですので、まずは学校司書の仕事内容をざっくり…

  • いいから「ヨルムンガンド」を語らせろ。

    どうも。クロミミです。 わたしには昔から大好きな作品がありまして。 それが、ヨルムンガンド。 作者は高橋慶太郎です。 あらすじは、 戦争と武器を憎む少年兵ヨナは、ある出来事をきっかけにココ・ヘクマティアルという女武器商人の私兵となることに。ヨナはココに付き従い、仲間たちと共に世界のあちこちを旅することとなり…。 わたしが中学生の頃にアニメ化したこちら。 忘れもしません。高校一年の夏休みは、こいつに塗りつぶされていたことを…。 思い出すだに衝撃的な作品で、今まで何百回と原作を読んだしアニメを見た。わたくし、当作品のアニメにつきましては出来が良すぎるので、本当にしょっちゅう(半年に全クール3回通り…

  • 九州旅行 最終日 帰りがけおやつ

    今日は朝イチで帰る前にナガタパンに寄り道。 かわいいがすぎるぞ!!!買ったパンを我慢できなくてつまみ食いしたけど、うまい…! 帰り道食べながら帰ります。 ああ。お休みが終わってしまう。ツラ…。 クロミミははてなブログにて、「KUROMIMIには本が足りない。」を更新中。昨日、新しいエッセイ「無口の余白にあるもの。」を更新しました。結構いい感じにかけた。よろしければ、ご一読ください。 #ナガタパン#パン屋 #福岡グルメ

  • 九州旅行 三日目 晩御飯

    映画の後の晩ごはん。 居酒屋のラーメンを食べました。 食べたのは、 大重食堂のサイフォンラーメン。 うまい…! このお汁いくらでもいける!!コシコシの細麺とうまいチャーシューがたまらん〜。高いだけあるな!一杯1000円だからなっ! 圧倒的うどん派だけど、これはまた食べたい。さっぱりとした味わいのラーメンです。 クロミミははてなブログにて、「KUROMIMIには本が足りない。」を更新中。昨日、新しいエッセイ「無口の余白にあるもの。」を更新しました。結構いい感じにかけた。よろしければ、ご一読ください。 #ラーメン#天神#天神グルメ

  • 九州旅行 三日目 お昼その2

    お昼ご飯をこの日は2回食べたw 食べたのは天神の「ル・ブルトン」 ものっっすごい絶品でした。パフェとガレットをいただきました。 特にパフェ!! もう一個食べたい。是非次も来店せねば。クリームたっぷりなのに全然重くないピスタチオクリームにクッキーとクランベリーとパイ生地がたまらん。マリアージュ✨ 今生で食べたパフェで1番美味しかったわ…(恍惚) クロミミははてなブログにて、「KUROMIMIには本が足りない。」を更新中。昨日、新しいエッセイ「無口の余白にあるもの。」を更新しました。結構いい感じにかけた。よろしければ、ご一読ください。 #ガレット#パフェ#天神グルメ #天神カフェ #天神ランチ #…

  • 九州旅行 三日目 映画

    この日はレイトショーを見ました。 むっっちゃ最高におもしろかった。 「リコリス・ピザ」ポール・トーマス・アンダーソン監督作品。 10歳差の男女の恋愛を描く本作。 ギャグも盛り盛りで常時爆笑してた。 とにかく演技がうますぎて、2時間以上あったのにのめり込んでみちゃった。 設定は結構ベタなはずなんだけど、全然既視感がない。映画久々だけど、超当たり引いたわ〜。まじでもう一回見たい。 クロミミははてなブログにて、「KUROMIMIには本が足りない。」を更新中。昨日、新しいエッセイ「無口の余白にあるもの。」を更新しました。結構いい感じにかけた。よろしければ、ご一読ください。 #ポールトーマスアンダーソン…

  • 九州旅行 三日目 昼食。

    旅行三日目は福岡。天神に行く前に牧のうどんで一杯。 福岡のうどんはプワプワで汁をたっぷり吸っています。 いつも食べるけどやっぱりおいしい。 上に乗せたごぼうの天ぷらもカリッとおいしい…。 クロミミははてなブログにて、「KUROMIMIには本が足りない。」を更新中。昨日、新しいエッセイ「無口の余白にあるもの。」を更新しました。結構いい感じにかけた。よろしければ、ご一読ください。 #うどん#牧のうどん #九州うどん#ごぼううどん#福岡グルメ

  • 九州の猫たち(湯布院と別府)

    九州旅行 番外 九州の猫たち(湯布院と別府)お触りオッケーでうちの猫より愛想いいやついるんですが…。(複雑な気分) 猫成分が順調に補給されている。 いいかお前らよく聞け。 人が生きていくのに必要なのはビタミンなんかじゃねぇ。猫という必須栄養素なんだよ。わかるだろ?????(禁断症状で目が血走る) クロミミははてなブログにて、「KUROMIMIには本が足りない。」を更新中。昨日、新しいエッセイ「無口の余白にあるもの。」を更新しました。結構いい感じにかけた。よろしければ、ご一読ください。 #猫#九州#ねこ#猫のいる暮らし #猫好きさんと繋がりたい

  • 九州旅行 2日目 夕食。

    別府の晩御飯は、香凛。 中国東北部の家庭料理が食べられるこちら。 本当ーーーに美味すぎる。 特に、餃子と麻婆豆腐。 麻婆豆腐はパンと共にいただくと尚良しです。凛さんという中国の方が一人で切り盛りされています。 知らない異国の味なのに、なぜか和んでしまう。 魔法の中華を是非ご賞味あれ。 クロミミははてなブログにて、「KUROMIMIには本が足りない。」を更新中。昨日、新しいエッセイ「無口の余白にあるもの。」を更新しました。結構いい感じにかけた。よろしければ、ご一読ください。

  • 九州旅行 二日目 コーヒー。

    別府の「喫茶店なつめ」にてお茶しました。 ここで飲んだ、温泉水コーヒーが最高に美味かった。 雑味ないし、変な苦味もクセもない。 しかし旨味とまろやかさはある。 ブラックコーヒー苦手な人もごくごく飲めちゃうと思います。 淹れるのに使った温泉水もちょっぴり飲めるよおいしいよ。 是非とも一度ご賞味ください。 クロミミははてなブログにて、「KUROMIMIには本が足りない。」を更新中。昨日、新しいエッセイ「無口の余白にあるもの。」を更新しました。結構いい感じにかけた。よろしければ、ご一読ください。 #別府#喫茶店#温泉水コーヒー

  • 九州旅行 二日目 朝ごはん。

    一日目の宿は、湯布院の「やまなみ」でした。綺麗だし、おしゃれだし、別館には源泉掛け流しの内湯があるし。 最高やんけ。 朝ご飯も美味しかった。だんご汁と温泉卵が美味しすぎる…! 無茶苦茶おすすめです。 ストーリーズでもより詳しく内観など紹介してます。 クロミミははてなブログにて、「KUROMIMIには本が足りない。」を更新中。昨日、新しいエッセイ「無口の余白にあるもの。」を更新しました。結構いい感じにかけた。よろしければ、ご一読ください。 #湯布院グルメ #湯布院旅館#由布院温泉 #由布院

  • 九州旅行 一日目 夕食。

    九州旅行 一日目 夕食編 この日の夕食は、期せずして7000円のフルコースを食べることに。 最初は値段の高さにばかり目がいっていましたが、食べ終えてみると納得のお値段どころか、あれ???これめっちゃ安くね??ってなる。ふしぎ。 満足感のかたまりでした。 こちらのコースをいただいたのは、 湯布院 六所通りcoji coji 伊料理店 初めてこんな高級かつ遊び心に溢れる食事をしました。素敵な時間だったなあ。 シェフが可愛らしいさを体現したような素敵な男性で、本当に大好き。たくわえたお髭が可愛かった。このシェフが仕入れから全てをお一人で手掛けています。 多分こんなこと、この先一生ないかもと思う。その…

  • 九州旅行 一日目 おやつ編

    九州旅行 一日目 おやつ編 本日のおやつは湯布院の天井桟敷へ。 やたら高い酵素ジュースなるものを頼んでみた。(一杯千円。高い…!)ただのミックスジュースかと思いきや、矢鱈と複雑な味わいで魅了されてしまう美味しさ。 酸味が好きな人は絶対ハマると思う。 おすすめです。 天井桟敷まじでオサレだけど、内観写真で撮り忘れたごめん。

  • 九州旅行 一日目 昼食。

    九州旅行中 一日目のお昼は、大分の 寶屋本店 へ。 もうここのちゃんぽんがありえんほどうまくて今までの人生で培ってきた語彙があらかた吹き飛ぶ威力だった。 とにかくすごかった。 もうあれはちゃんぽん超えてる。たからやのちゃんぽん、という別の何かだ。別ジャンルの食べ物なんだよあれは!!!!!(唐突に高まる感情) とにかく一緒に食べた唐揚げ定食も激うまだった。 行くのです。そして食らうのです。さすれば皆々幸せになるのです…。 食い倒れ九州旅行 一日目おやつ編へ続く。 #グルメ #大分#たからや#ちゃんぽん

  • 九州旅行 一日目 美術館編。

    九州旅行中です。 一日目は湯布院。COMICO ART MUSEUM YUFUINへ。 もーーー最高すぎる。草間彌生(撮影禁止だった残念。)とか村上隆とかの作品がてんこ盛りで楽しすぎた。ちょうど誰もいない時間帯で貸切状態でした。最高すぎる…。 建築物としても隈研吾の作品で、一見の価値ありです。完全予約制なので、お気をつけてお越しください。 この日のコーデは後日まとめて描く予定。 それでは本日のお昼へつづく。 #九州#湯布院#comico #村上隆#草間彌生

  • 覚悟を決める、が得意技。

    最近気がついたのだが、どうやら私は覚悟を決めること、が得意らしい。 私は現在、正規図書館司書である。 特に突出した能力はないし、勉強だってできない。要領も悪ければ、視野も狭い。苦手なことも多すぎて数えきれない。(得意なことは片手で足りる。泣きたくなってきた) それなのになぜ正規の司書になれたのだろう、と時々思うことがある。幼い頃から司書になりたかった。だから、今見ているのは、都合のいいちょー長い夢で、実は自分は就きたいわけでもない職についてぶうぶう文句を垂れている、という方がしっくり来る。 もしもそんな時が来たら、やっぱりか…。と思いつつ、やれやれ。思ったより自分は司書になりたかったらしいな。…

  • エッセイ・「無口の余白にあるもの」

    わたしはかつて、無口な子供だった。 友人に話しかけられてもうまく答えられず、口を閉ざした。周囲の言葉は理解し難く、隔たっていた。まるで私以外が宇宙人であるかのように。まあ、他の人にとってはそんな私こそが宇宙人的であったかもしれない。 ところがある時から、わたしの口からはいくらでも言葉が出て行くようになった。考えているわけではない。気がつくと口が勝手にしゃべっている。(おしゃべりな人には共感してもらえるだろうか。)いまや、多弁であることがわたしの特徴である。 だからこそ思う。あの頃のわたしはなぜあんなにも語ることを避けていたのか、と。一体、どちらがわたしの本質なのだろう。仮にどちらも本質というの…

  • エッセイ・『明星』

    その日はひどく疲れていて、かなり早く床に着いたのを覚えている。 ところが、なかなか寝付けない。家族の生活音を遠く聞きながら、何度目かの寝返りを打った時、こんな会話が始まった。 「大変ご迷惑をお掛けいたしました」 「いえ…早くご対応いただいてありがとうございます」 業者の謝罪に私は応えた。 一人暮らし先に業者を呼んで壊れたドアストッパーの、修理を依頼したのだ。そして作業はどうやら完了し、これから業者は帰ってゆくらしい。代金は補償があるためかからない、とのことだった。 帰ってゆく姿を見届けようとした矢先、業者の男性はこう告げた。 「お客さま、当方の従業員より少々お話がございますがよろしいでしょうか…

  • 小説・「海のなか」まとめ6

    前回のまとめはこちら。 kuromimi.hatenablog.com どうも。 暑い夏がこの世で一番忌々しいです。クロミミです。 今回は連載小説のまとめ記事を投下します。 久々のまとめ記事、今回は連載小説・「海のなか」の(27)から(32)のあらすじをざっくりまとめます。また、併せて新しい登場人物の紹介なども行っていきます。 更新がスローペースすぎて記憶が失われた際には、こちらをご一読下さい。過去のまとめ投稿は、noteでは「海のなか」まとめマガジンにて確認できます。 なお、はてブをご利用の方はページ上部の「海のなか まとめ」タブから飛んでください。 それではどうぞ。 海のなか(27) 第八…

  • 小説・「海のなか」(32)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com *** 何度も繰り返し、叫んでいる。 「ーーーー!」 誰かを追いかけていた。 遠くに長い髪が靡いているのが見えた。わたしと同じ、色素の薄い髪が日の光に透けた。 ああ。あの後ろ姿を何度も見送ったことがある。 「ーーーまって!」 飽くほど口にしたはずの言葉を、また吐き出した。 その人が決して立ち止まらないのを、よく知っていた。馬鹿みたいだ。こんなこと、意味がないのに。そんなふうに嘲笑してみても、喉からは追い縋るような嗚咽が溢れ続けている。そうしてようやく、自分が泣いているのだと気がついた。だからこんなにも景色が歪むのか。潤んだ視界はも…

  • 小説・「海のなか」まとめ5

    ※当記事はかなり前に作成した物ですが、投稿を失念しておりました。後日、小説・「海のなか」(32)とまとめ記事その6を投稿予定ですので、そちらも併せてご覧下さい。 どうも。クロミミです。 最近仕事のキツさが尋常じゃなくてほぼほぼ休日はお布団と合体してます。なんだろう、直立二足歩行するのがもう疲れるねん。 最近の嬉しかったことなんか、お昼のおにぎりにとろろ昆布混ぜたらめちゃうま、ということを発見したことくらいだもんな。(マジでうまいよ。クロミミは万年金欠つき、滅多に買い食いしません) で、仕事きついから小説描けないかと思いきやそうでもなかったりする。むしろ仕事楽な時よりかけるんだよね。 あれよ、テ…

  • 小説・「海のなか」(31)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com *** 「さて。何を話そうか…」 リビングのイスに腰を下ろすと、父は向かいにわたしを座らせた。こうして相対するのも久しぶりだった。朝早くから夜遅くまで働いていることの多い父は、家族でありながらほとんど会うことはない。それはわたしがほとんど自室に引きこもっているせいでもあるけれど。いつからだろう。誰かがいる空間に耐えられなくなったのは。それが家族なら、尚更だった。その目で見られるだけで、心に土足で踏み入られるような不快があった。家族は他人だ。よく家族や恋人という名前を、許可証のように振りかざす人がいる。そんなこと、許されるはずがない…

  • 小説・海のなか(30)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com *** いつのまにか、わたしは外へと飛び出していた。全てを剥き出しにし、なりふり構わず。気がついた時には既に、家へと続く長い坂道を走り降っているところだった。 一歩踏み出すたび、歩みが身体中に響いてわたしの内側を滅多撃ちにした。久しぶりの全力疾走に、呼吸音しか聞こえなかった。現世の全てが遠ざかり、その分頭の中の光景が色濃く迫ってくる。日暮れの青く染まり始めた家路はやけに遠く感じられた。 もう、戻れない。 一度思い出してしまえば、なぜ忘れていられたのか、もうわからない。ーーーーあんなにも、一緒にいたのに。 ようやく辿り着いた家の門扉…

  • 他人に期待するのはもう、やめよう。

    しばしば 「上司なら〇〇して頂かないと」 「あの人は課長なのに〇〇だ」 と口にする人がいる。そんな言葉を聞いた時、いつも思う。 あれ?全然思ったことない、って。 そう。わたしは全く共感できないのだ。なので同意を求められた時、曖昧な笑顔で濁してばかりだ。 思い返してみれば、わたしは人生上でほとんどと言っていいほど社会的立場によって他者を尊敬したことはない。良い人であることを期待したこともない。それはきっと、わたしが人の善性を微塵も信じていないからだ。性悪説と性善説なら、圧倒的に性悪説を支持するだろう。 さて、ここで冒頭の言葉をもう一度読んでみて欲しい。この言葉の裏には他者への「期待」や「願望」や…

  • 小説・「海のなか」(29)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com *** 夢に出てきたと思しきそこは、海の見える窓際の席だった。その夕暮れ、マキノのアイスクリーム屋を訪れたのは、夢が忘れがたかったからだった。窓辺から見える景色の真ん中には青い帯が遠く揺らめいていた。わたしの正面にはもう一人分の空席がある。あの夢では埋まっていた席。そこにいくら目を凝らしても、何か像を結ぶことはなかった。ただ、気配だけが凝集し、何かを為そうとしている。記憶の裏側を、無遠慮に引っ掻かれるような不快が海馬を刺激した。けれど、その強烈さとは裏腹に何一つ思い起こすことはできない。同様の手触りをここ最近幾度となく味わっていた…

  • 4月のイラストが完成しました。

    #クロミミ的壁飾り 4月の壁飾りが完成しました。 今年度はこれで最後です。 来年度も描こうかな?考え中です。 なかなか構図が思い浮かばなかった1〜3月とは違い、すぐ構図が降りてきた。やっぱりこういう時は割とうまく描ける。 結構丁寧に描いたけど、2時間半くらいで全部かけた。 描きながら、ネトフリで血界戦線からのドロヘドロのアニメ見てたら超楽しかったわ。(てゆーかその日は一日見てたんだよね) 二つとも、やはり名作と言わざるを得ない。でも、血界戦線のアニオリはやっぱり嫌かな…途中まではマジでアニオリも良かったけど、畳み方がちょっと「盛り上げとけばいいんでしょ」感があって雑だった。オリキャラは良かった…

  • お気に入り色鉛筆を語る。

    #クロミミ的画材 多分ここ最近、人生上で一番カラーイラストを描いている気がする。 今回は私が使ってる色鉛筆を語ります。 ① ファーバーカステル スムースブライトカラーペンシルズ ②三菱鉛筆 ユニ カラードペンシル ③ファーバーカステル ゴールドファーバー48色 それぞれの詳細については、画像をご覧ください。みにくかったらごめんね〜。 それぞれのお気に入りの色を出してみたよ。いい色多すぎてワロタww(それ選ぶって言わんやつ。) ファーバーカステルの色鉛筆は、小学生の頃から使ってるけどまだ使いきれない。コスパ良すぎか。とりま、ファーバーの赤缶はめちゃくちゃ使えるぞ。みんな買おう。 他にもいろんな色…

  • 3月のイラストが完成しました。

    #クロミミ的壁飾り 今回の絵は全て新しく手に入れた色鉛筆を使って描きました。使用したのは ファーバーカステル ゴールドファーバー48色 一見単純な色に見えても、絶妙な色ばかり。混色もとても素敵です。まだ使いこなせていないので、筆圧とかの調整でもっと色の幅を出せるはず。 今度、使ってる色鉛筆を紹介しようかと思ってます。皆様の推し色鉛筆とかあったら教えてください。 3月の絵は卒業式の絵。卒業式のあと、女の子のお母さんに校門のところで写真を撮ってもらっているところです。 男の子はおっちょこちょいな女の子を心配していますが、女の子はどこ吹く風。 もうちょっと立体感が出たらよかったなぁ。男の子の制服がい…

  • 12月のイラストです。

    #クロミミ的壁飾り #クロミミ的イラスト 12月の壁飾り。まだ秋も来てないのに冬に突入しちまった。ここで一旦打ち止めな予定です。 今回は登校してる小学生たち。 先頭の子が4年生さん。真ん中の子が1年生さん。一番後ろの子が2年生な設定。 先頭のキリッとした女の子はいつもいる6年が風邪でお休みなので、今日だけ班長で張り切りまくってます。お陰で二番目のイヤマフちゃんがプリプリしてる。(この登校班に5年はいない)キリッとちゃんはもともとちょっと性格キツめ。そこがかわいい。おうちでは黒柴と茶柴を1匹ずつ飼っていて、めちゃくちゃ可愛がってます。いつもキリッとした顔してるけど、わんこの前ではでれでれ。ちなみ…

  • 11月のイラストを作成しました。

    #クロミミ的壁飾り 11月の壁飾り。 今回は、コンビニ前で買い食いする女の子たちです。ここまでかければ、後で多少仕事が忙しくてもなんとかなりそう。ホッとしました。 ポニテの子は焼き芋を、お口パンパン子はカレーまん食べてます。まあ、私カレーまん食べたことないんですが。コンビニの肉まんってほとんど食べたことないんですけど。おいしいのかな?私はもっぱらセブンは揚げ鳥、ローソンはからあげクンレギュラー、ファミマはファミチキばっかり食べてます。肉ばっかりだな。高校時代はいっつもからあげクン食ってたので「からあげ女」と渾名されていました。 とりま、ローソンよ。からあげクンのセールはやめてくれんか。私が仕事…

  • 10月のイラストを作成しました。

    #クロミミ的壁飾り 連休で暇だったので十月の壁飾りを。どんぐり拾いをしている子達を描いてます。 女の子が小4、男の子が小3くらいの設定。女の子の方が体格良く描いてます。 ちっちゃい子の素足ってかわいいなーって思って男の子には足を出していただきました。十月でもこのくらいの格好の子結構いるよね。 九月が必殺であることが確定したので、今書きだめてます。できれば十一月分も描いておきたいところ。 銀杏か…それともサツマイモか…悩み中です。 秋はカラーリングがやっぱり好き。まだまだ夏だけど、秋コスメの情報とか見てたら、なんだかもう秋気分です。 クロミミはブログ「KUROMIMIには本が足りない。」にて連載…

  • 九月の壁飾りを描きました。

    #クロミミ的壁飾り どうも。クロミミです。半年ぶりくらいに仕事がかなり暇だったので、九月の壁飾り描いてます。 秋は忙しそうだからさー。 今回は、ハイキング途中の1シーンをパシャリ。 読書と運動の秋ってことで。 おさげの子は、軽めのを、と思ってほむほむ(穂村弘)の「君のいない夜のごはん」を持ってきて読んでみたら面白すぎて止まらないって設定。(経験者談) ハイキングの水分補給休憩中です。 ススキ、描くの鬼ムズでしんどかった。女の子たちのジャージはいいかんじなんで、まあ、よしとしようか。 前よりちょっとだけのっぺりしなかったかなと思わないでもない仕上がり。暇だから好きなだけ時間かけて描けたのも大きい…

  • 8月の一枚絵を作成しました。

    #クロミミ的壁飾り 1時間半という制限を設けて描いたので、クオリティーはそれなり。なんかのっぺりしたな。 これはB4ですが、のちにカラーコピーでA4に拡大したものを掲示します。モノクロコピーして、塗り絵としても活用しようかな、なんて。 本当は縁側にでも座らせてスイカでも食べさせようかと目論んでいたのですが、描きづらさにねをあげました。体の向き難しい。正面ならいけるかな? 結局立っていただくことに。なかなかイメージが掴めなかったので、さきにストーリーを作りました。 「高校一年の莉子は帰宅後、ご近所のおばあちゃんに昨日作った筑前煮を届けるように母にたのまれる。届けるとおばあちゃんから畑で採れたとい…

  • 7月の一枚絵です。

    仕事で使うのに描いたイラスト。#クロミミ的壁飾り 7月なので七夕。 ベタですね。 昔から絵を描くことは好きだけど、そんなにうまくはなれなかった。やっぱり拘りが足りないんだろうな。 でも、今の仕事には役立ってる。下手でも少し絵が描けて良かったかも。って最近は思います。 今日はなんだか興がのって、いつもより少し丁寧に書きました。とは言ってもコーデ絵よりはやっぱ雑だけど。 もっと構図を作るセンスとか、あらゆる姿勢を描くことのできる画力が欲しい。てか、人以外をちゃんと描けるようになりたいな。静物とか。動物とか。 てゆーか、男の子すら上手く描けん。マジで挫けるわー とりま、右向きの顔が苦手なので頑張る。…

  • 6月の絵を描きました。

    #クロミミ的壁飾り 仕事で使った六月の壁飾りをアップし忘れていたので、今更ながらアップ。 一番最初に描いた物なので、一番手抜きです。1時間で全部かき上げた記憶。 でも結構気に入っている。 CLAMPのホリックに出てくる紫陽花をイメージして描きました。あのお話好きなんだよな。 それでは、また。 #イラストレーション #イラスト#イラスト好きな人と繋がりたい #イラストレーターさんと繋がりたい #イラスト好き #鉛筆画#色鉛筆#色鉛筆イラスト #おしゃれさんと繋がりたい #コスメ好きさんと繋がりたい

  • 1月と2月の絵を描きました。

    #クロミミ的壁飾り どうも。クロミミです。 新年をいかがお過ごしでしょうか。 私はひたすら絵を描いたり小説をかいたりしてます。今回はそんな中で描いた二枚を記録的に紹介。 仕事で使う一月二月用のかべかざりです。 一月も二月もなかなか思いつかなくて、結局アップの構図に逃げるという…。もっといろんな構図のアイデアがほしいなぁ。 一月は読書しながら寝ちゃった子。2月は雪かき中の男の子。雪かきスコップはうまく描けなくて断念しました。 #蜜柑#ファーバーカステル#女子#読書#イラスト#イラストレーション #イラスト好きな人と繋がりたい #イラストレーターさんと繋がりたい #イラスト好きと繋がりたい #イラ…

  • 本好きに激推ししたいポーチを見つけた。

    あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 どうも。クロミミです。 皆様。年末はどのようにお過ごしだったでしょうか。私は尾道に行ってきました。私実は大の尾道好き。いつもながら、「尾道で呼吸してるだけで楽しい」とかほざいてました。 だってもう尾道を歩いてるだけで楽しんだもん。いい感じの小道とかあるし、見飽きない良さがありますね。 尾道といえば、尾道帆布が有名ですが私はいくつかあるお店の中でもこちらが好き。 工房 尾道帆布 渋さと可愛さがちょうどいいデザインで色々作ってくれてて、お気に入り。多分小学生の頃からコツコツブックカバーとか集めてます。 今回は、かなりいいものを見つけたの…

  • 小説・「海のなか」(28)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com *** 20××年 10月5日 溺れている。 深い色。 上の方に光が見える。 *** 20××年 10月6日 「はやくおいで」 と誰かが呼んでいた。 顔がない女。 でも、笑っているのがわかる。 *** 20××年 10月7日 「 」 誰かに呼びかけている。 手は冷たいままだ。 あの人は、振り返らない。 *** 20××年 10月8日 指切りの歌を歌っていた。 甲高い声が耳に障る。 わたしの声だった。 「約束よ」 と目の前の誰かが言った。 顔を見ることは出来なかった。 *** 20××年 10月9日 目の前が青い。 光が揺れている。…

  • 自画像ってむずかしい。

    なぜかふと思い立って自画像を描いた。 自画像とか多分、リアル寄りで書くのは、中学の美術以来かも。 色塗る段階で、自分の面見るのが嫌になってきて微妙な出来に。 まじまじと自分の顔を見る機会がないけど、むっちゃ面長でびびるな。目から顎の距離長すぎワロタww結構。面長ってことは、結構大人顔なんだよなぁ。背のせいでよく年下に見られるけど。 まゆだけ描いてる設定。眉毛すっぴんだとないねん。元々あんま生えてなくてな。 面長がコンプレックスのせいで、適当に輪郭描くと丸顔描く癖がついてるから、難しかった。 実際はもっと面長だな〜 唯一再現できたと思うのは、唇が厚くて鬱陶しいところ。あと、耳の形かな? これ以外…

  • 懐かしい香りを音楽は連れてくる。

    クロミミとBUMP #クロミミと音楽#クロミミ的音楽 私がBUMP of CHICKENに出会ったのは、中学一年の頃。ひとつ年上の幼なじみが私に教えてくれたのだった。 彼女とは姉妹のように親しかったが、つまらないことで仲違いした。それからはまったく交流がない。こんなふうに描いていても、ちっとも悲しくないのが、悲しい。 今までいろいろなものが、私を去っていった。 それでもこのバンドだけは、いつまでも私心の内を占めている。今もそうだ。 ボーカルの温かく、低い声。物語性のある歌詞。心の真ん中にすとん、とハマるクセのあるリズム。 どれをとっても大好きだった。 なぜ「だった」かと言えば、ここ数年、いや5…

  • 感動すると、私たちは泣いてしまう。

    先日、久々に電車で外出した折にこれをずっと読んでいた。 「ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー」 「ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー 2」 有名なこのシリーズをわたしはなんとなく今まで避けていた。 というのも天邪鬼なので、これがいい!読んで!と言われると逆に手に取りたくなくなるという性分なのだ。 そんなわけで、流行もいい加減去ったこの時期に手に取っている。 本書は全て、英国にて生活を営む著者の視点から語られる。 英国人の夫と結婚した著者には一人息子がいる。この作品は全2巻だが、基本的にはその一人息子や著者自身、その周辺に起こったことが綴られる。 「ぼくはイエローでホワイトでちょっと…

  • ジェンダーの消えた世界で

    フェミニズムは気持ち悪い、と昔から思っていた。 同じようにマスキュリズム(男性に対する性差別撤廃を目指す考え方)も気持ち悪いと思っている。 最近特にフェミニズムを意識することが多くなった。 書籍を見ても「世界を変えた100人の〜」というものを近年多く見かける。大体そう言う書籍は「女」に限定された偉人たちが選ばれている。 このような書籍の登場は、女性の地位向上やマイノリティーな属性を持つ人々の存在に、注目が集まっている世相を反映しているのだろう。 だが、わたしは思うのだ。 男が優位な社会だからと言って、女性の地位向上を叫び続けるだけでは、いずれ逆転現象がおこるだけではいのかと。 男尊女卑が女尊男…

  • 「役立つこと」は揺るぎない価値か?

    「役立つこと」は揺るぎない価値か? 先日私は「読書の効用」についての投稿を描きました。その際に、こういうことに役立つよ〜。こんなことができるよ〜。って描いたわけなのですが。 今回はそんな論の根幹を揺るがすような話をしたい。 私は昔から、これやっとくと役に立つよ!と言われても全くピクリともこないタチだった。 「で?役に立つから、なに?」って感じ。 そう。役に立つというセールス文句はほぼわたしには意味がないものなのです。 私が何かをするのであれば、それは得をするからではない。ただただ「楽しそうだから、面白そうだから」。もっというのであれば、私は何か外的要因によって「私が何を選ぶのか」を左右されるこ…

  • 小説・「海のなか」(27)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com 第八章 「夢中と現実」 瞼が上がると、「ああ、これは夢だな」という冷めた自覚が生まれた。飽きるほど繰り返した夢だった。 夢の中で、わたしの胸は締め付けられるように苦しい。目の前には残酷なほど美しいブルーが広がっている。口から吐き出された水泡がゆらゆらと漂うのを目で追った。 青と再会したあの日から、毎夜海に溺れる夢を見た。いつも同じ夢だ。そして、苦しい夢だった。 夢は夜毎妙な生々しさを伴ってわたしの中に舞い降りる。現実の海底で得られる青の優しさが現実味を欠けば欠くほど、夢は追い立てるように色濃く細密に迫ってきた。 ふと、水中の息苦し…

  • 初めてフォロワーをブロックした話。

    どうも。クロミミです。今回はなんとなくアンチを産みそうな話をしたいと思います。 前もって言っとくぞ。 反感をもってイライラしたらコメしてもいいけど、面白くない批判コメは削除します。悪しからず。 実はこないだ初めてアンチコメを頂きまして。それを読んで色々考えてたら、コメした方のいろんな内面が見えてきてすごい楽しかったので備忘録的にここに書きます。 お見苦しいかもしれません。そうゆうの嫌って方は今すぐ閉じるのだ…。 わたしは現在様々なsnsで投稿を行なっています。リップス、インスタ、note、はてブ。snsを初めて既に3年ほど経っていますが、幸運なことに悪質な批判を受けたりすることもなく今まで平穏…

  • 小説・『海のなか』(26)

    前話はこちら kuromimi.hatenablog.com *** 今宵も13年前のあの日のことを語らなければならない。忘れないために。そして、叶えるために。 13年前、あなたはあの子を抱えてここに降り立った。あの時の光景は今でも色鮮やかだ。時を切り取り保存する術があるなら、きっとそうしたことだろう。 あの日よりもずっと前から、私はここに存在していたはずだ。それなのに、それ以前の記憶は曖昧で灰色の濃淡が敷き詰められたように漫然としている。あの瞬間から私の存在が本当の意味で肉体を持つようになったからかもしれない。 あの子を抱きしめる、あの人の腕。優しく嫋やかな曲線。それを見た瞬間内部で何かが弾…

  • 「本当に欲しいもの」を探して。

    最近ふと、向田邦子を読んでいる。 はっきりとした契機はなかったように思われる。 そもそもわたしは今までの人生上でまともに向田邦子作品に触れたことがない。高校だか中学だかの授業で「字のないはがき」を読んだきりである。 だから、これが人生初向田邦子ということになる。 ひとまず読んだのはこの二つ。「伯爵のお気に入り」「海苔と卵と朝めし」 読んでみると今とは違う女性像や男性像が浮かび上がってきて面白い。そんなことを思いながら軽い気持ちで読み進めていた。祖母や祖父はこのような世界観を持って生きていたのだろうか、と。ふた世代も離れるとその有り様はまるで別世界である。 彼女の文章は不思議なほど肌に馴染んだ。…

  • 小説・「海のなか」(25)

    前話はこちら。 *** kuromimi.hatenablog.com 付き合い始めたからといって、ほとんど変化はなかった。変わったことといえば、必ず待ち合わせて帰るようになったこと。それから時々手を繋ぐようになったこと。それだけだ。付き合っていると見せかけるために必要なことだった。 行為に意味などない。そう言い聞かせていても、心が揺れてしまう時が殊更辛かった。愛花との関係が偽りだと痛感してしまって。 時折愛花の何かもの言いたげな視線を感じたが、無視し続けた。曖昧な関係を曖昧なままにすること。それが俺の目的だった。目的は達したはずだった。それなのに、どうしてかちっとも達成感がない。嬉しいとすら…

  • 小説・「海のなか」(24)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com *** もう秋になり始めた頃のことだった。秋といってもまだまだ残暑は厳しい。言い訳のように頭上では鱗雲が透き通り、もう秋だと主張していた。 放課後を俺はまた愛花と過ごしていた。この頃は帰りが一緒になると、アイスを交互に奢るのが習慣になっていた。涼しい店内に人は少ない。昔からある有名な店だが、テイクアウトして外で食べるのが主流なせいかもしれない。奥の席を選べば、話を聞かれる心配もない。俺たちにとってはちょっとした穴場だった。頬杖をついて舌先でアイスを舐めながら、愛花は気怠く言った。 「変な噂立てた奴、誰なんだろ。マジで迷惑」 「なに…

  • 小説・「海のなか」(23)

    前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com *** 例の一件から、愛花は何かと俺に話しかけてくるようになった。俺はといえば、美しい猫が俺にだけ特別なついたかのような、幼い優越感を感じて日々を過ごしていた。実際、あの日から愛花の鋼鉄の扉はほんの少しだけ開いたようだった。 愛花は実際付き合ってみると、見た目の華やかさに反してかなり捌けた性格のようだった。何かにーーーいや、誰かに粘着したり執着することを嫌う性格。だが、一方で夢中になれるものを見つけると、他の追随を許さないほどのめり込んだ。その様は本来他人に向かうはずの興味関心が全て注ぎ込まれてしまったように激しかった。あいつのさ…

  • 大人になったからこそ、描けるもの。

    連載小説・「海のなか」について。 どうも。 クロミミです。 最近やっとこさ最新話を更新いたしました、連載小説「海のなか」。今回はこちらの作品を制作するに至るまでの話を少しだけしたいと思います。お付き合いください。 話を始める前に、まだ読んだことのない方の為に、簡単な「海のなか」のあらすじをご紹介。 ーーーーーーーーーーーーー 引っ込み思案で無口な少女、夕凪は幼馴染に誘われ、夏休みの海に出かける。遊びの最中、海で溺れた夕凪は海の底にて美しい少年、「青」と出会うのだった。青は昔から夕凪を知っているらしい。青との出会いによって、夕凪は大きく変わり始めて…。 愛と執着の境目を描く、青春群像劇。 (主な…

  • 小説・「海のなか」(22)

    前話はこちら kuromimi.hatenablog.com 第七章 「追憶」 愛花と出会った時から、きっともう手遅れだった気がする。 今から思えばあれが、一目惚れというやつだったのかもしれない。もう昔すぎてよくは覚えてない。けれど、いくつかの場面が断片的に焼き付いている。特に、中一のあの瞬間のことだけはやけに鮮明で今でもくっきりと思い出すことができた。愛花を初めて目にした瞬間の印象。 あいつの笑ったうっすらと赤い口元とか。綺麗な、そのくせ人を値踏みするような目とか。 ーーーああ。こいつはきっと凄く頭が良くて、そして独りなんだ。 あの時、気づいてしまった。 どこかちぐはぐな印象に惹かれて、いつ…

  • 読書の意義とは。

    昔から、教育現場において 「読書をしなさい」 と言われる。 読書の効用とはなんだろうか。 これはいくつか挙げることができると思う。 まずは、文章の読解力が上がる。もしくは自分の知らない知識を知ることができる。または、知らない考え方を取り込むことができる。ついでに語彙が増え、文章の構成が上手くなる。 これらが、学校教育において読書が推進される主な理由だ。 だが、この理由だけでは小説や詩や戯曲といったものを読む意義を十分に説明できない。 わたしにとって、読書をする最大のメリットとは 「深くものを考られるようになること」 である。「読書の意義とは?」という問いは「教養を身につける意義とは?」という問…

  • 掌編小説・『死の明日』

    液晶が青白く発光し、目を灼いた。 もう夜が深いーーー。 眩さにそう悟った。部屋の片隅からはラジオの微かな音が聞こえていた。音量を絞っているので、内容は聞き取れない。それで構わなかった。耳鳴りがしないのであれば。いつもは気にもとめない沈黙が、今夜はやけに煩かった。 タブレットを手放して、横たえた身体を仰向けにした。暗い1Kはやけに広く感じられる。端末の光が白い壁紙に反射して、闇に濃淡を生み出していた。光が鬱陶しい。やけに不安定な夜だった。 ラジオの声が耳につき、新たな不快を呼んだ。もう何時間も眠れないままだ。それは、この蒸し暑さのせいなのか。それともまた別の理由か。せめて暑さを取り除こうとスイッ…

  • わたしが自己啓発本を読まない理由4つ。

    自己啓発本を読まない4つの理由。 よく、自己啓発本を読む人を見かける。 見るたびわたしは思う。 なぜ読むのだろう? と。わたしはこれまで二十五年の人生の中でほとんど所謂「自己啓発本」と呼ばれる類のものを読んだことがない。 ここで言う自己啓発本とは、「○○するために必要な○○のこと。」という感じの本だと思って欲しい。 要するに、誰かがより良い人生を送るための秘訣のをまとめた本のことだ。(哲学入門書などは別として。哲学書はちょくちょく読むことがある) なぜわたしは自己啓発本を読まないのだろう。 これはいくつかの自己分析に基づく。 自分語りになるので、暇な人は付き合って欲しい。 一つには、書いてある…

  • いつか、描きたい線がある。

    いつか描きたい線がある。 昨日、バッテリーの表紙を模写していた。 あさのあつこ/著「バッテリー」だ。 思えば、この作品がわたしの人生に初めての佐藤真紀子との出会いをもたらしてくれた。 彼女の挿画を手にしたいがために、全巻ハードカバーで揃えたほどだ。 無論、小説自体もとても好きだったのだが。 幼い頃から幾度となく胸をときめかせてきた曲線をしばし夢中で辿った。 すると、いかにその線が優れているのか痛いほどわかった。 描かれているのは、中学一年の主人公、巧がジャージ姿で横を向いている姿。おそらく彼はこれから早朝のランニングへと出掛けていくのだろう。 その息遣いまでが聞こえてきそうな絵だ。 ラフなタッ…

  • わたしと相対性理論。

    透き通るような声に、価値観が揺らぐ。 クロミミと相対性理論 #クロミミ的音楽#クロミミと音楽 わたしが相対性理論と初めて出会ったのは、中学生の頃。 ラジオから流れてきた「恋は百年戦争」。一度だけ聞いたそのサウンドが忘れられず、TSUTAYAに借りに行ったのだった。 物語性のある歌詞、可憐でありながらかっこいいメロディーライン。ところどころに見え隠れする加工された狂気。 ーーーそしてなにより、やくしまるえつこの気怠く少女めいた声。 その声を聞いた瞬間からわたしはもう虜だったような気がする。 シャウトするボーカル、早いリズム、激しいドラム…それがロックだと思っていた。 それが好きだし、カッコいいと…

  • 詩・六月十四日

    紫陽花が色づいて 産声を上げた この季節を愛せないまま 大きくなって 私はまた 好きと言う言葉が嫌い 一雫ごとに色を増す花 なんだか ずっと怖いの 綺麗すぎるから 綺麗 は 嫌い 責められているみたいで 雨の降る日は 綺麗な季節 綺麗になれないまま大きくなって いつのまにか 大人と呼ばれる 何にも変われないまま だから もう決めたの 極彩色の地獄さえ 愛してみようと だって変わらない。 だから 雨の季節は憂鬱 綺麗すぎるから。 醜くさせるから。

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