『茶遊庵』での新しい気づきの数々
茶道を始めて間もない生徒からの質問は、勉強になります。私にとっては今や当たり前になってしまったことを改めて考えることができるからです。二人、三人一緒に割稽古を始めて、見よう見まねで点前をしていた時は、生徒たちは自分の動きだけに集中していました。やがて一人ずつ点前の稽古をするようになると、ある時は亭主、ある時は客をすることになります。亭主と客をし始めると、点前の順番以外に、自分がどこで何をするのか、声をかけたらいいのか、という学びが加わります。点前+人とのコミュニケーション(かかわり)が大事になってきます。「お菓子をどうぞ」「お先に」「お点前頂戴致します」「お仕舞にさせて頂きます」亭主は自分の点前だけに集中していると客にお菓子をすすめることを忘れたり、おしまいの挨拶を忘れたり。客は抹茶を飲む手順を考えていて...『茶遊庵』での新しい気づきの数々
2022/09/28 13:41