狩猟の情報収集がSNS中心となる中で、間違った情報もやたらと目につくようになってきました。これから狩猟を始めようとする人には正しい情報の判別が難しと思われるため、その状況を危惧して已みません。実際に若手の中には様々な誤った狩猟情報を鵜呑みにしたり都合よく解釈した者が散見されます。しかし、そのような者は先輩から注意を受けて情報の間違いに気がつき、最終的には模範的な狩猟者へと成長してくれることが殆ど。ま...
普通に静かに暮らしているつもりなのに、毎日いろいろとあるものです。仕事から戻ると、門の前には怪しい跡が。油を染み込ませる砂が路面に撒いてあり、そこにはチョークの丸印と擦ったような痕跡が残されていました。この日、たまたま家に居た娘に聞いてみると・・・「めっちゃ うるさかったよ」と。その張本人は、ミカサ。中でもミカサは「鳴き」だけが売りの猟犬・・・ちょっと言い過ぎか?鳴(啼)き声が大き過ぎて「イノシシ...
猟犬の産屋を屋内に確保するための計画は、もう待った無し状態。バイク部屋の雑多な物を別の場所に移動させなくては。カノの激しい引っ掻き行動に焦ります。犬小屋の床板には深々とカノの爪痕が。これはイヌ科の動物によく見られる行動で、出産を前に巣穴を深く掘り、空間の拡張を行おうとする本能的なもの。しかし、それすらも偽妊娠行動に組み込まれているとしたら・・・ショックのあまり、私が偽妊娠してしまうことでしょう。も...
今日のニホンジカ管理捕獲は、富士山に近い静岡県北東部で実施しました。早朝から遠路はるばる集合した捕獲隊員の皆さん。綿密な作戦会議のもと、それぞれのタツ配置に散開します。私たちのグループは尾根にタツ張り。そのタツ配置を案内してくれる隊員を待つ間、尾根付近の公園でしばしの待機。この公園の名称は「誓いの丘」恋人たちが、互いの愛を誓い合い、その思いをハートのモニュメントに南京錠でロック。よく見ると、中には...
今日は伊豆から東京の外れまでの大遠征。茅ケ崎で単線の相模線に乗り継いでの片道2時間半。祖父が三十三回忌、祖母が十七回忌とのことで、ささやかながら法事を執り行いました。「あれから33年が経過したんだなぁ」と、母と当時の思い出話をします。入社2年目で高松に赴任していた私。その日は、朝から職場の先輩と瀬戸内海でボート釣り。カサゴ、メバル、イシモチなどが大漁だったのを覚えています。夕方、疲れ果ててアパート...
20年前に家を建てたときは、まさか狩猟など始めると思っていなかった私。ましてや、猟犬など飼おうとは思いも寄りませんでした。ところが、登山時にシカの食害による山の惨状を目の当たりにして「これはマズイ」と。「生きもの捕獲を生来の特技としてきた自分ならば、役に立てるのではないか?」そんな考えで狩猟を始めたわけです。しかし、そこからが予想外の展開に。所属していた猟隊の勢子が、高齢や病気により次々と猟師をヤ...
「猟犬は猟をやってる時が一番幸せなんだろうな」こんな話をする先輩は多いですし、、私も犬の仕草でそれは分かります。留守番を強いられた犬の叫びようは半端ではないですから。一方で、そんな反応とは真逆の一面を見せたりもする。庭で静かに体を撫でられている時の表情は実に幸せそう。そんな中で「今日も無事で帰って来られた」と思う毎猟。自分自身のチグハグな猟犬たちとの関わり方に、自問自答してしまう日々。「猟犬は自分...
それにしても、F電気は全く以って、けしからん。使用状況や耐久性などの実猟ノウハウが殆ど無いままに開発したと思われる猟犬用GPS。合法品だと謳う以上は、そこに製造者以前の責任が発生するのではないのか。F電気の行っていることは、あまりに偽善的であり、ビジネスライクでもある。約3年後には「サポートすら受け付けない」とは、製造物責任法に抵触するのではないか?ただでさえ壊れやすい製品なのだから、かなり早い段...
あれ、腰のクビレが無くなってきたぞ。お腹の横幅も広がってきたし。元々が筋肉質のガチムキ女子だった三重地犬のカノ。体形に随分と変化が現われてきました。師匠の盟友でもある龍さんが、受け継ぎ守ってきた猪犬血筋の末裔でもあるカノ。猟芸も、それに相応しいことを確認。しかし、そんなカノは繁殖可能な最後の雌犬。よって昨年より一切猟には使いませんでいた。そして最後の望みを託して、三重より連れ帰ったユキカゼ号と一緒...
昨日の管理捕獲では、嬉しい出会いや出来事が色々とありました。唯一、無かったのは獲物との出会いでしたが。。。まず嬉しかった出来事は、以前お世話になった漁師町の分会の会長さんに再会できたこと。数年前とお変わりなく、御年80歳になられても、まだまだお元気。「おい、あっきょ! 元気でやってたか! また飲もうな!」と。深海魚づくしの宴会や・・・モクズガニ・パーティーを思い出します。また、その会長さん率いる猟...
先日、シカの知能の高さに関する記事を書いてしまったから・・・と言う訳ではありませんが、会長はじめ先輩方の事前見切りには頭が下がる思いなのです。昨日、たまたま用事があって会長に電話を。ちょうど事前見切りの最中でした。「おう、山を見て回ってるんだよ」と、荒い息遣いで会話をする会長。山を登っているところだったようです。そして、今日のニホンジカ管理捕獲。私はタツ役で参加します。朝のミーティングを手短に済ま...
さて、この頂き物の犬箱をどう活かすか。高品質犬箱だけあって、とにかく隙の無い作り。このまま使用したいところですが、我が家の猟犬たちにとっては、かなり大きい。元は鳥猟に使うポインター用だったそうですから無理もないのですが。因みに犬箱とは猟犬を車で移動させる時に収容しておくケージの猟師用語。頂き物の犬箱は一般的にはアルミドッグケージと称されるモノ。実際には柵ケージやドッグキャリーなどでも十分に用をなし...
それにしても「バカ」を「馬鹿」とは、あんまりだ。馬も鹿も、極めて頭の良い動物なのに。この日曜日から始まる銃猟によるニホンジカ管理捕獲。そこでも毎年シカの知能の高さを実感。年々、人の危険性を学習した個体が増えているように思います。そして、状況に順応したシカに翻弄され続ける私たち猟友会の捕獲隊員。タツ配置一つとってもダラダラとヤルため、犬を放つ頃にはシカたちの殆どが対象区域から抜けてしまっている。それ...
これは大物猟師なら皆が分かっている事でもあります。人の骨格とは異なり、肩甲骨が筋肉と多くの筋でのみ支持されているイノシシ。そのことからも分かるように肩肉は肉質の硬い部位。実際には煮込み料理はもちろん、焼肉や生姜焼きにしても十分に美味しく頂けますが。しかし、首に近い部分や脇側にはリンパが多いことと相まって、猟犬用の肉とする猟隊や猟師が殆どでしょう。でも私は猟犬用の肉が足りている時は、肩肉を料理に使っ...
先日、Aさんとの猟犬(猪犬)についての話の中で、深く頷いた多くのアドバイス。猪犬スペシャリストの先輩方から教えて頂いた様々なことと重なりました。やはり猪犬を熟知された方々の話の内容は、どれもが収れんするものです。それは多くの実体験に基づくものであり、鋭い観察眼と考察力を備えているからこそ、そうなるのでしょう。いずれにしても私にとっては、皆さんが狩猟全般における心強い良き師であることに違いありません...
今年は平成で考えると何年だ?うん? 34年だな・・・で「オワタァ~!!」 (終わった)この4月で私の無線局免許の有効期間が終わっていたのです。これは由々しき事態。無線従事者免許は終身免許ですが、無線局免許の有効期間は5年。そんな重要なことが、忘却の彼方へ・・・。私は無線機利用者として、そして狩猟者としても失格です。「嗚呼、取り返しのつかない事をしてしまったぁ」と、猟仲間に相談。返ってきた言葉は「バ...
獣医さんの診療時間内に仕事から戻れた日は、散歩がてらに猟犬たちへのワクチン接種を行っています。狂犬病予防接種と混合ワクチン接種の2回を6頭に。結構、骨が折れます。平日に休みが取れたら往診をお願いして、集団接種するのですが。そんな本日は、ユキカゼ号の混合ワクチン接種の順番。さあ、獣医さんまで急ごう。この時季から晩秋までの山中訓練では、やっぱりレプトスピラ症感染が怖い。レプトスピラ症には何種類もあるよ...
今日は素敵な出会いがありました。ブログを通して繋がりが出来たAさん。そのAさんが、お忙しい中、遠方より我が家にお越し下さったのです。そして、素晴らしい物を頂いてしまいました。Aさんが使わなくなった狩猟道具を色々と。そのどれもが私にドンピシャの物ばかり。本当にありがたいことです。そして、Aさんは猟犬のスペシャリストでもあります。猟犬に関する情報やノウハウを、これまた色々と教えて頂きました。今は亡き師匠が...
先日、家内のミニで出掛けたところ、世にも恐ろしい体験をしてしまいました。信号待ちをしていて、ふっと気が付くと・・・お尻のあたりで何かが動く。まるで、お尻全体が何かに吸い付かれたように。ただでさえ低い目線が、さら低くなってゆく・・・それも徐々に。「う、うわ~助けて~!」と、心の中で叫ぶ私。このままミニに取り込まれてしまうのか・・・それとも、ミニのシートは異次元空間への入り口なのか。そんな私の運転目線...
それにしても面白い。我が家の猟犬たちの行動を毎日観察する中で、見えてきた明確な個性の違いが実に面白い。犬のお互いの感情に対する洞察力は、人と変わらぬレベルにあると感じる中で、それが鋭い犬、KYな犬など、とにかく違い過ぎる。また学習能力や記憶力も然り。そこで気になっていたのが、天と地ほどの差がある2頭の存在。それは和犬のユキカゼ号と、ビープロのマルコ。物怖じしない大胆な性格の中にも鋭い洞察力を有する...
脂の旨みを味わうイノシシ肉とは対照的ともいえるシカ肉。そのシカ肉の魅力は、やはり赤身肉のサッパリした味わいにあると感じています。また個体差や季節による肉質の違いがイノシシ肉に比べて小さいことも、これまた魅力。安定的に使えることにおいても、シカ肉は料理素材として優れたジビエといえます。よって我が家でも、シカ肉料理は大好評。中でも、揚げ物なのにアッサリと食べやすい竜田揚げとカツは定番です。ならば今回は...
イノシシとシカの行動において、私には合点のいかない事がありました。しかし、今日のニュースで納得。その行動は必然だったのだと。山梨大学の研究チームが、ニホンオオカミのルーツを骨や化石などのDNA解析から解明したとのこと。それによるとニホンオオカミは、かなり大型のオオカミを祖先に持つようです。そこに、大陸から渡ってきた最大級のオオカミの血がプラスされた。私は、ニホンオオカミは小型のオオカミの一種だとば...
パソコンがついに最後の時を迎えつつある中で、この2ヶ月ほどの間は、思うように訪問・コメントが出来なかったことをご容赦ください。昨日のブログ更新最後に外部接続を最後とした旧パソコン。近いうちに新しいパソコンを買いに行くか・・・と一息ついたのも束の間。今日の夕方、近所のパソコン屋にて勢い買い。それを先ほど、家内と娘が速攻で設定。私が一杯やって1時間ほど居眠りしている間に完璧に仕上げてくれました。グッジ...
昨日、由々しき事態が発生してしまいました。いや「発生させてしまった」の方が正しいか。そんな当日は・・・「おっ、山椒の実がだいぶ大きくなってきたぞ」などと季節の変わり目を感じながら猟犬の準備を。今回はトラとマルコに頑張ってもらいます。2頭を放して程なくすると、GPS上での動きが慌しくなり、タツに無線でその状況を報告。「獲物が起きたみたい。岩場のタツは気を付けて」と。そして山々に鳴り響く銃声。よしよし...
この時期の有害鳥獣捕獲は本当にイヤ。やりたくない。母イノシシはウリ坊を従え、母ジカは出産の季節。本来ならば山に立ち入ることすらヤメてあげたい時季なのに。こんなに惨たらしいことは無いのです。しかし、行政は非常のライセンス。「生息密度を下げて農業被害を減らす」との目的において、これほど効率の良い重要な時季は無い。また、山の生態系の正常化においても然り。行政の判断は正しいのかもしれません。よって、この二...
たまには温泉旅館に泊まってくつろぎたい。外食やドライブだって楽しだろうな。そんなワクワクの大型連休でしたが、結局、遠出や外食・ショッピングなどには行かず。お金を使うことはありませんでした。いや、言い換えれば、使うお金が無かったため、どこにも行く気になれなかったとも。仕方がない。よって連日に及ぶ実家での剪定作業や、我が家での雑用処理に終始。おかげで随分と片付きました。実家では、川沿いの草木を・・・3...
GWは全員集合!しかし、一族で集まったのは5人だけ。旗日も仕事の面々には申し訳ないのですが、力いっぱいイノシシ肉を頂くことにします。東京からは妹と姪っ子ちゃんが電車で来るとのこと。その妹親子を、最寄りの駅に迎えに行った父と母。それまでに、私はせっせと準備をします。肝心のイノシシ肉は、両親のことも考えて脂控えめのモモ肉で。あとは野菜を適当に。では、炭の火おこしを開始。まずは普通の炭に火をつけて、それ...
今日は嬉し再会いがありました。犬舎が設置されるまでは、木と花が植えられた一般的だった我が家の庭。多種にわたる生きものたちが生息していました。中でもミミズやナメクジが多く、それらを捕食するコウガイビル類も多く生息。ところが犬舎が出来てからは、コウガイビル類はスッカリと姿を消してしまったのです。そん今朝、犬の水飲み台を移動させたところ、コウガイビルを久々に発見。これはクロイロコウガイビルという種類。カ...
先日の有害鳥獣捕獲で、隊員たちが我が家の猟犬のために切り分けてくれた獲物肉。人が食べるにはチョット厳しい肉が主となります。弾で傷たんだり、猟犬に咬まれて血が回った肉、そして内臓などがそう。それらと、利用しない皮や骨などを併せて「残滓(ザンサイ)」と呼んでいます。ザーサイではありません。そんな獲物肉がギッシリと詰まった残滓バケツ。開けてみるまでは中身が分からないドキドキ感は、オモチャの缶詰と同じ。「...
今日は昼前から雨の予報。「ならば、いつもより早く始めよう」とのことで・・・集合場所は本部ではなく、有害鳥獣捕獲の対象地区。つまり現地集合。皆さん、またもやヤル気満々。しかし「雨が降る前に」との焦りも見られる先輩方。こんな時は、中堅隊員の私が冷静に判断して迅速に対処しなくてはなりません。よって今日の私の役はタツ役兼任の遊撃手で、勢子は先輩に任せます。先輩勢子が間に合わない場所ならば、猟犬と獲物の対峙...
昨日の大雨とは打って変わって今日は爽やかな一日となりました。その晴天に否が応でも気分は高まります。それは隊員たちも同じ。大勢が集まり、皆さんヤル気満々。しかし山中の地面はドロドロで、油断は禁物。とにかく酷い雨でした。そんなことは猟犬たちには関係ないようでしたが。おぉ、こんなところに中華丼の具が。。。犬を放って早々に、2頭の激しい鳴き声が山間に木霊します。あまりのシカの多さにハッスルした2頭は、分散...
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狩猟の情報収集がSNS中心となる中で、間違った情報もやたらと目につくようになってきました。これから狩猟を始めようとする人には正しい情報の判別が難しと思われるため、その状況を危惧して已みません。実際に若手の中には様々な誤った狩猟情報を鵜呑みにしたり都合よく解釈した者が散見されます。しかし、そのような者は先輩から注意を受けて情報の間違いに気がつき、最終的には模範的な狩猟者へと成長してくれることが殆ど。ま...
実家の横を流れる川の土手は放っておくとスグに荒れてしまいます。近くの空き地が猪の寝場となっているため、土手が荒れたままだと猪が堂々と実家の庭のユリの根を食べに来てしまうのです。よって土手周辺をスッキリと刈って、猪を不安な気持ちに陥れる策を講じることに。今回はベトナム人のお知恵を拝借して、ヨキを主に使い、手の届かないところは大鎌を使用。ベトナムの農家さんは何でもヨキ一本でこなします。その利便性を知っ...
先日、古い刈払機を猟仲間から頂いてしまいました。軒下に放置してあったため「これ使えないの?」と。数年前にエンジンが掛からなくなり、新しい物を調達したそう。「直せるんなら あげるよ」とのことで頂戴することに。試しにスターターを引いてみると圧縮はあるため、エンジンは焼き付いていない様子。移設犬舎に持ち帰り、スパークすることも確認。ならばダメなところはキャブレターに違いない。「始動を試すこともなかろう」...
猪や鹿の肉を美味しくいただくには様々な配慮が求められます。また捕獲時の状態に応じた処理、その後の解体作業における注意点や技術など含めて一定の考察力も必要です。残念ながら、これらを理解して実践できている者は ごく一部に限られると感じています。仕留めることと同等に解体も大切なのに。とにかく狩猟者である以上は、獲るだけでなく、その肉を全力で美味しく食べることにも拘って貰いたいものです。見ていると、射術向...
もう3日も断続的に大雨が降っている。近頃は予報で「線状降水帯」と耳にすると、まずは通勤手段を考えてしまいます。とにかく至る所で冠水が発生するため悩むのです。その点ではベトナム仕込みのディオ110は意外と心強い。機動力に優れる上に、20㎝くらいの水深なら走破できる。それにしても心配。また内水氾濫しなければいいのだけれど。おまけに移設犬舎への行き来も大変。それに盛大に泥だらけとなったサカエとホマレが「遊ぼ~...
早朝から元気に駆け回り、それが終わると同時に始まるワンプロ。移設犬舎の訓練区画では早朝と夕方の1日2回 猟犬たちを放ち、力いっぱい運動させています。その間に個々の呼び戻しやコマンドに対する服従等の躾も行い、犬たちが常に私の制御下にあるかを確認。これは安全狩猟の上でも大切だと実感しているため欠かせません。そんな中、訓練区画内の植物に目が留まり凝視。茎がオニヒトデのようにトゲトゲなのです。ネットで調べる...
猟場内に猪と鹿が混在している場合、猟犬は逃げ惑うだけの鹿を追いたがるもの。こんな話をよく耳にしますが、その度に「そんなことはないよ」と実際の状況を説明します。確かに これだけ鹿の生息密度が高ければ、真っ先に鹿を発見して追ってしまうのは仕方のないこと。でも「追ってしまう」と「追いたがる」は別の話で、それを混同してはいけない。勢子が上手く導けば「猟犬は、むしろ猪を追いたがる」と実感しているだけに冒頭の...
今年も子犬の世話でバタバタしていましたが・・・気がつくと、もはや制御不能なほどに激しくなってきた今回の2頭。もうワルワルなんてもんじゃない。生後3ヶ月半の子犬ってこんなに強烈だったかな。お婆ちゃん犬のコーシンが子犬だった頃のことを思い出してみると…確かにワルワルだった。先輩犬のヤマがノイローゼになるほどにコーシンも激しかったのを思い出します。でもヤマは幼いコーシンに揉みくちゃにされても決して怒らなか...
「熱中症になるのは気合いが足らないからだ!気合いだ!気合いだ!」と、いつも声高に言っている私。でも熱中症は気まぐれ。熱中症になりそうな時にならなくて、熱中症にならなさそうな時になったりもする。日中の気温が30℃にもなる初夏の捕獲業務で大汗をかきながら真面目に頑張る勢子の私。でも以前のように熱中症で尾根で倒れて、カラスの餌食になることは無くなりました。。暑さに慣れて、体力もレベルアップしたのでしょう。...
狩猟で酷使している私の猟車。林道での横転や大木への激突などもありました。もはや満身創痍の状態。でも猟車のスズキ キャリイは一生乗り続けるつもです。ところが…猟場の下見中に岩に乗り上げてしまい、下回りを強打したことが原因で面倒なことになってしまいました。フロントのシャフトブーツが破れて、取付金具も変形。そこで、いつもお世話になっている整備工場で直してもらうことに。すると驚きの事実が判明。純正品のシャフ...
この日曜日のニホンジカ管理捕獲は県境の標高の高い奥山。私はこの地域には苦い思い出があるため、長らく猟犬を引いていません。「なんだ、犬を連れて来なかったのか」と言われても、頑なにすっとぼけ続けた8年間。「いや、また皆さんに迷惑をかけちゃうんで」と。鹿の大群を猛追した猟犬たちが隣の県まで行ってしまい…回収したのは日が暮れてから。数十名の隊員たちが その帰りを待っていてくれたのです。そして先輩方が「お疲れ...
一ヶ月ほど前に移設犬舎の訓練区画で捕まえたヒキガエルの亜成体。雌雄の判別をしてみると、メスの特徴が出始めていたため「ヒキ美ちゃん」と命名。観察も兼ねて しばらく飼育してみることにしました。エサやりは専ら自然任せ。古家の玄関灯下に飼育ケージを置くと、勝手に蛾や小さな甲虫がその中へと落ちるため、ヒキ美ちゃんはせっせと舌を伸ばして お食事を。舌の伸ばす際に「ペチッ」と舌の発射音がするのが面白い。射程距離は...
不思議なもので、世の中にはウリ科の食物が大好きな人と全くダメな人が居るようです。考えてみれば、どんな食べ物にも好き嫌いはあるものですが、ウリ科の食物は身近なだけに その違いが目立ちます。我が家でも息子は大のウリ科嫌い。キュウリだけではなく、メロンやスイカもダメ。あの共通したニオイが受け入れられないのだとか。カットしたマスクメロンを前に「いらない」と皿を押し戻す姿の何と気の毒なことよ。その瞬間「待っ...
毎年、猟犬たちの体調や仕上がり具合に応じて出猟や予防接種のタイミング等を調整しています。しかし、ここ3∼4年は豚熱の影響もあって猪狩りの方は休止状態。また勢子役が激減する中で、各猟隊が協力し合っての合同猟が増えため、一銃一狗や少人数での出猟は減る一方。そんな中で一時期は日本犬(三重地犬)のみの飼育に徹して、その中から個々の特性や気質を鑑みて一銃一狗に使う犬と巻狩りに使う犬とに分ける予定でした。しかし...
猟場の事前調査の努力に応えてくれるかのように、遠方からも多くの猟師たちが応援に駆け付けてくれた昨日のニホンジカ管理捕獲。まさに鉄壁の布陣と言えます。隣山への逃走ルートを塞ぎ、前進守備の中タツには凄腕猟師たちを配置。その布陣はまるで大阪の陣の真田丸が如く。全員が赤備えで気合いもバッチリ。いや、オレンジ備えか…そして尾根上には全国大会上位者のライフルマンたち。つまり極めて優秀な狙撃兵を見通しの良い場所...
巻狩りにおいて、囲み役や その配置場所を「タツ」「マチ」「タツマ」などと呼びます。また、これらタツの目安となるのが「通り」「ウツ」と呼んでいる獲物の通り道。山から山への日常的な移動に使う通りや、水を飲みに行くためにだけ使う通り等々。一般的には日常的な移動の通りを逃走ルートとするため、その見極めは大切です。そんなタツの場所が決まったら、次に考えることはタツ役同士で撃ち合わないための位置取りやバックス...
まずは玉ネギとニンジンを炒めて、先に煮込みを開始。主役の猪肉は、塊のまま表面を軽く焼いて肉汁の流出をストップ。塊肉のまま鍋に投入します。ちょっと猪肉の量が多かったかな。で、30分ほど煮たら塊肉を取り出します。やはり1.5kgは多かったな。カレールーの箱裏に書いてあった量の3倍だもの。でも取り出した塊肉は煮る前と殆ど同じ大きさで、肉汁を蓄えたまま火が通った状態。小さく縮んでしまった肉とは違って筋繊維間の空間...
「シェー! もう やめてほしいザンス!」「そんな つぶらな瞳で見つめてもダメ」でもヤメられない止まらない地底探検への穴掘り。懸命に掘り進めるホマレ。そこへ作業効率をアップさせようと、サカエが連結。ツインパワーで土をかき出します。その後ろで様子を見ていたコーシンの顔に土が直撃。ほら出入口が土だらけになっちゃたじゃない…って、脱走禁止!よし、言うことを聞かないのなら奥の手じゃ。父ちゃんを侮るでないぞ。前...
まだまだ続くニホンジカ管理捕獲。県担当者と猟友会上役の方々から新たなる実施区域の調査依頼を受けて、猟仲間たちと共にタツ配置のマーキング等を行いに猟場へと向かいました。標高400m程の低山を囲む巻狩りとなるため、今回も かなり大がかりな捕獲となります。こんな事もあろうかとタツ配置場所に通じる林道を復旧整備しておいて正解でした。基本的には猟場に詳しい先輩に教えて頂きながらの調査。次々とマーキングして行きま...
雨降る森の中、移設犬舎の古家で一人黙々と焼く猪肉。半径200m以内には自分しか居ないとのヘンな優越感。森を独り占めした気分になれるのです。そして森の一部にもなっている。そんな森から授かった恵みを力いっぱい美味しくいただく。猪肉は やはり焼肉が一番。今回の部位は肩ロース肉とホホ肉とタン。そう言えば未だに食器を用意していなかったな。学生の頃から使っていたラーメン鉢が一つあるだけ。我が家の食器は全てセットな...
「涼しいうちに」と今日は朝の5時半からアルミコンテナの整理。中を空にして明日の移動に備えます。朝食前には なんとか片付き、そのまま犬舎移設地へ。大型物置きの中にガラクタを収め、作業終了。しかし私は熱中症一歩手前。午前中には既に体温越えの気温となっていましたので。娘からは「夜に作業したら?」などと言われる始末。とにかく塩分をシッカリと摂取しなくては。猟仲間さんから頂いた高級ノリを贅沢に並べてみました♪...
東電が老朽化した鉄塔を建て替えるとのことで、私の職場は9日間も送電がストップ。主要なところは自家発電機で凌ぎますが、それは職場の中のほんの一部。なので私を含めて殆どの社員は夏季休暇を取ることに。その上で職場が9日間もクローズするということは、その前後が大忙しになるということでも。人手不足や新型コロナ感染者続出の影響と相まって、バタバタが続いていました。そんな中で父の容体が悪化。今は元気を取り戻しまし...
なんともグッドなタイミング。アマゾンプライムデーで目星を付けていた溶接機がほぼ半額になっていたのです。製造国は中国ですが迷わずに「ポチッ」とな♪中国製品でも優れた物は沢山あります。もちろん残念な商品も沢山。大切なのは、それを見抜く選択眼を有しているかどうか。以前に購入した㈱高儀の中国製チップソー。同レベルの日本メーカー品の半額以下でしたが、性能や使い勝手は遜色なしで耐久性も十分。我が家と犬舎移設地...
伊豆半島に移住を決めた両親に合わせて、私も移住を決断したのは およそ30年前。将来的に両親の面倒を見るために退職して、近くに住む可能性が高いと考えたからに他ならないのですが。また当時の転勤に次ぐ転勤では、家族にも負担が掛かり続けてしまうと考え「早いに越したことはない」と行動に移したのでした。その思い描いていた人生の流れは的中し、今日に至ります。つまり両親の面倒を本格的に見ることとなったのです。それに...
趣味の工作で金属を接合する場合は、それを職場に持ち込み、昼休みに工務室にて溶接作業を行っています。本当はダメなのですが、工務課の課長が笑顔で「いいですよ」と言ってくれるので、イイのです。。。とにかく職場の工務室は素晴らしい。200Vの溶接機が各種揃っているのです。アーク溶接、ノンガス半自動溶接、TIG溶接の交流と直流、そしてアセチレン溶接機も。なので材質や大きさは何でもござれ。ところが大きな物はどうにも...
我が家の犬舎横の道端に生えていた謎の植物。大きく育ってしまい ご近所さんの通行の妨げとなりだしたため、刈ることに。ところが庭にその植物を捨てたところ、犬たちが引っ張り出してムシャムシャと食べだしたのです。「もしや♪」と葉を齧ってみると、これが結構イケル♪粘り気があるあたりはツルムラサキにも似ている。でも毒性は大丈夫なのだろうか。今までに野草で このような植物を見たことが無かったため、調べてみることに。...
三重地犬の子犬、シオちゃん♪マチちゃん♪そして フミ君!みんな可愛い顔して もうワルワル!子犬が複数頭であっても躾のコツを掴んでいる私は、今まで全頭上手くいったと実感しています。ところが、このワルワルな3頭には そのコツが通用しない。とにかく激し過ぎるのです。そこでジックリと観察を続けたところ、あることに気が付きました。今までは数頭に一頭の割だった斬り込み隊長のような怖いもの知らずの子犬。それが今回の子...
私は素人の一狩猟者であってプロ猟師ではないため、獲物肉の販売に関する許可は得ていません。よって猪肉や鹿肉の販売はできず。また猟犬の繁殖は血筋存続が目的であり、販売を目的としていません。したがいまして、血筋存続に協力して下さる方にのみ子犬や仕込み犬を差し上げている状況です。そんなことなので、ブログ写真においては誤解を招かぬように解体場面などは極力掲載しないようにしています。以前に何度か猪の解体シーン...
私の職場では新型コロナウイルスによる病欠者が目立つようになってきました。エアコン使用による部屋の閉め切りが それを助長しているのかもしれません。いずれにしても夏季の第一次長期休暇を前に職場はテンテコ舞い。人材不足が深刻な問題となっている中で、更に人が足りない状況となり、皆がバタバタ。でも長期休暇は何が何でも休んでみせる。休日返上なんてまっぴらごめん。私は出勤日より休日の方が断然に忙しいため、休日は...
先日、近所のスーパーで半額にて購入した 丸のままのボイル豚足。1本はその日のうちに美味しく頂きました。ところが残りのもう1本はチルドルームに入れていたのに 3日ほどで残念なニオイに。ただでさえ悪くなるのが早い豚足。半額品ともなれば最大級の警戒をしつつ、早めに食べるべきでした。普段から「SDGs 命!」などと声高に言っておいて、これでは豚ちゃんに申し訳ない。とりあえず丸のまま洗ってみましたが・・・まだ少し臭う...
今年の冬で9歳になるビープロのメスのコーシン。発情期が来たものの、どうやら排卵はしていない様子。でも発情フェロモンはプンプンに発散しているようで、オス犬たちはメロメロ。犬もある程度の歳になると排卵は止まるようですが、発情は一生続くとのことで、なんだか不思議。その生態に意味があるのだろうか。祖先であるオオカミの存続において、この状態に優位性があったからに他ならないとは思うのですが。コーシンは早めに引...
最高気温が40℃とは何事なのだ!あまりの暑さにバリカンで頭を丸刈りにしてしまいました。ついでに子犬たちも丸刈りにしてあげたいくらい。暑すぎて大人しくなってしまったのです。今は扇風機で何とか凌いでいる状態ですが。でも少し体が冷えてると、大人しくしていた分を取り返さんとばかりにハッスルするのは如何なものか。子犬は冷やし加減が難しいのです。。。脱走禁止!エサも今は猛暑仕様。獲物肉と野菜を煮て一旦冷まし、後...
実直な猟犬のミカサ。人に例えるならば「真面目な働き者」といった感じで、私に似ています。。。今日はそんなミカサが猟師仲間さんへの元へと旅立ちました。その役目は先導犬として頑張ってもらうため。猟師仲間さん宅には生後4ヶ月になるプロットハウンドが飼われています。名前はスカイちゃん。とても可愛い女の子。そのスカイちゃんの先生役がミカサなのです。なんかイヤな予感がする。禁断の愛が。。。ミカサ、教え子に手を出...
狩猟を始めるにあたっては、まずは猟友会の先輩方を頼るのが一般的。右も左も分からぬ中で好き勝手に猟を始めれば、トラブルを引き起こすであろうことは誰でも察しがつくでしょうし。猟友会の会員になることは、狩猟を始める第一歩でもあるのです。問題は そのあと。「良好な人間関係の先に本来の狩猟がある」と私は強く感じています。「狩猟を行うために人を頼る」ではなく、あくまでもお互いに信頼し合えるような人間関係を構築...
生後3ヶ月半となった三重地犬の子犬たち。そろそろ躾を始めようかと考えて、1頭ずつ分けることにしました。初めのうちは寂しいのか、互いに鳴き合ったりもしましたが、程なくすると静かに。食事をゆっくりと取れるため「単独も悪くない」と気が付いたようにも見えます。毎度のことではありますが、単独飼育に移行した方が断然飼いやすい。やはり1対1だと互いの距離が一気に縮まります(これは物理的に)。マチちゃん近いよ。そして...
趣味的なことにアレコレと手を出す私ではありますが、実は一番の趣味は釣りなのです。小学二年生の時に貯水池でフナを釣って以来、もう釣りに どハマり。あの日の記憶は今でも鮮明に残っています。その後、進路においては紆余曲折あったものの、最終的には 釣り→魚類→水産との流れで その道を突き進み、挙句の果てには原点に立ち返り 脱サラして釣具屋を共同経営。傾きかけた釣具屋を買い取り、懸命に働き続けたところ、スタッフた...
昨日は3年ごとの狩猟免許更新のための講習に行ってきました。周りを見渡すと、今回が最後の更新になるであろう ご高齢の先輩方も多い。「歳なんだから やめろって家族がうるさいんだよ」と少し寂しそう。でも ご家族のお気持ちも十分に理解できます。狩猟は危険を伴いますから。人生の区切りのためにも、3年ごとの更新は意味があるのでしょう。昼過ぎに講習が終わると、同席していた会長が役場からの捕獲要請を伝えてきました。猪...
猟犬用のGPS発信機と受信機は今や無くてはならない存在です。狩猟事故防止や猟犬の命を守るにおいて、これほど心強いモノはありません。「便利なモノを手に入れてしまった以上、人類はもう後戻りはできない」との お決まりの流れに当てはまる物の一つに。つまり車や電話やパソコンといった利器と同じ。その運用のために法律が新しく制定され、今もなお改正が続いているのです。ところが運用上の不備における法律改正の狭間で、理不...
我が家の三重地犬の血筋存続計画において、次なる段階に入りました。まずは将来に向けての我が家の繁殖可能なメスが3頭となり、猟師仲間の元へと貰われて行った4頭を含めると7頭となったことで「最後の1頭」との危機的な状況は脱しました。そこでオスたちを別猟隊へと旅立たせ、武者修行を行いつつ、そちらの方の各系統の種親となってもらうことに。せっかく猪犬に仕込み上げても、こちらの地域では豚熱の影響が長引いたこと等によ...
これで三日目。日曜日は休診日なのにもかかわらず、父を診て下さった主治医の先生。抗生剤と栄養剤の点滴が父の窮地を何度救ってくれたことか。毎度のことながら感謝の言葉しかありません。父は今年で89歳。心臓弁の手術から10年以上が経過し、本人は「座して死を待つのみ」と雑音の混ざり出した心音に腹を決めています。「死の迫った老人でありながら、国家に高額な医療費を支出させてはならない」と。しかし今回の急性前立腺炎は...