毎日の食事がドライドッグフードのみでは可哀そう。犬の栄養バランスは そんな単食でもいいとは思いますが、胃液を吐き戻す頻度を考えると慢性的な胃もたれとなっている様子。そこで獲物肉と野菜を煮て、煮汁ごとドライドッグフードの上にかけて与え続けたところ、胃液を吐き戻す回数が明らかに減少。それを以て胃もたれが軽減されたと考えています。以来、我が家では ずっとコレ。ところが もっと胃腸の調子が良くなり、糞の状態...
猟期の前に行われる有害・管理捕獲に向けて、猟犬用GPSを準備しに納戸へ。横にあった息子のオモチャとガンプラの箱を整理していると・・・懐かしいラジコンの箱を発見・・・でも中身が全然違う。おぉ、これまた懐かしい。誕生日プレゼントに買ってあげた集音器。オモチャだけど結構使えたのを思い出します。息子はコレで楽しそうに遊んでいました。裏山の鳥のさえずり、虫の鳴き声、すかしっ屁など、微かな音を拾っては大ハシャ...
巻き狩りにおいて、猟場を囲み獲物を待ち受ける役のタツ。これは地域や猟隊によって呼び方は様々。タツの他には、タツバ、タツマ、マチなどとも呼びます。とりあえず、ここでは「タツ」とすることをご容赦下さい。昨日の記事でタツの役割について、分かり難い表現がありましたので、より具体的に説明させて頂ければと思います。まず初めに、タツの役割は「指示されたタツに配置する」と言いたいところではありますが、違います。厳...
銃猟による大物猟において、どのレベルまで足を踏み入れるかは個人の自由。ただし、そのレベルがどのくらいかは、シッカリと認識しておくべきです。釣りに例えると、ファミリーフィッシングしか知らないもが、沖磯や遠洋の遠征釣り船に乗るべきではないように。船頭はもちろん、乗船した皆にも迷惑を掛けてしまいます。同じようにグループ猟では、自分のレベルを把握しておくことが安全狩猟の面でも大切なのです。ところが実際はど...
昨日は早朝から実家で剪定作業。午前中には一段落。雨も降り出したため、家路につきます。帰りは助手席に父からのプレゼントを座らせました。一応、シートベルトを。走行中に転がらないように。この寸胴鍋は、蕎麦打ちを趣味としている父が使っていました。実家には更に大きな寸胴鍋もありますが、とりあえず今回はコレだけ。そんな父は、もう蕎麦打ちをヤメるようです。数年前の心臓手術後、ガクッと体力が落ちてしまった父。若い...
師匠の狩猟遺品の中に埋もれていた剣鉈。これを再生したものの、刃形状を大幅に変更したため、どうも鞘がしっくりこない。そこで猟期前に作り直すことにしました。なんか適当な材料は無いかな。物置の中を探すと、廃物の板と、皮切りの使用していない布ケースを発見。よし、これで作ろう。まずは板を刃形状に合わせてカット。このカットした板をサンドイッチします。それはそうと、なんでこの板が廃物なのかと申しますと・・・ソー...
今日は新人ハンターのタクさんを連れて山へと向かいました。タクさんにはタツ配りをお願いしているため、とりあえずはメインの猟場の幾つかを覚えてもらう予定。とは言っても、そう簡単に覚えられるモノでもないため、まずは焦らずに少しずつ。でも、そんな心配は無用かな。「猟場や見切りを覚えたい」とヤル気満々のタクさん。おまけに自然の物に詳しいし、目もいいし。獲物の通りを教えている間にもアレコレと発見。「あっ、あっ...
巻き狩りを行うために結成する猟隊。こちらの地域では、シッカリした親方の元、統制のとれた猟隊がある一方で・・・そうではない猟隊が混在しています。安全狩猟と猟果を考えた場合、どちらの猟隊が優れているかは言わずもがな。猟隊のあるべき姿が否が応でも見えてきます。「猟隊」とは猟に対する志を同じとした同志の集まり。それが理想です。ところが様々な理由により、理想とは程遠い猟隊が多いのも事実。ならば「志」の本来と...
「大は小を兼ねる」剣鉈に関しては、この言葉は概ね当てはまっていると言えます。具体的には刃渡りが7寸か8寸あたり。こちらの地域の獲物サイズなら、止め刺しには十分過ぎますが、藪漕ぎやタツ場での枝払いなどでは頼れる相棒となってくれます。ただし仕舞寸法も長いため、猟車の乗り降りや、急斜面を下る時などは腰付けだとちょっと邪魔。だからと言って、上半身に固定するタクティカルベストやサスペンダーでは、無線機と銃の...
一昨日、私の所属する猟友会と、隣町の猟友会会長方と話をしました。私が投げかけた質問は・・・「自分が猟をヤリやすくするために猟友会を私物化する分会の上役たちが存在するが、それでいいのか」両会長は、そのような傾向を察知していたようです。しかし、具体的な事例については把握していませんでした。ここ数年、こちらの地域では猟師の高齢化に歯止めを掛けるかのように、新人ハンターが増えています。これ自体は好ましい事...
おぉ・・・ペリー来航か!沖合に大きな黒船。早く幕府のお役人に伝えないと。で、スマホにてパシャリ。拡大してみると、これは・・・ルミルミの元旦那様。そう、海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」おそらく、お腹の中にはエア・クッション型揚陸艦艇が2艇格納されているハズ。また上陸練習でもするのかな?これは以前、ガラケーで撮影。低画質をご容赦ください。などと、海岸に目をやると、漂着したポリタンクがチラホラ。この海岸に...
昨日は有志による射撃練習会に参加するため、西富士射撃場に行ってきました。猟期前との事で、銃のサイト類の合せや、構え狙い目など、様々な調整を行うのです。そんな私も銃身後退式自動銃のオート5のサイト確認を。とは言っても、前回の練習時にサイトはバッチリと調整済み。正確にはサイトの狙い目の確認です。この日は大会形式での練習会。スラッグ弾を下記にような3姿勢で、各10発ずつの合計30発撃ちます。「膝撃ち」(...
沼津のフレンチ レストラン『ラパンアジル』そのオーナーシェフのヨッシーさん。料理への飽くなき探求心は、狩猟にも十二分に発揮されているようです。よって有害鳥獣捕獲隊でも一軍ハンターに急成長。なにしろ、頼れるハンターシェフなのです。そのヨッシーさんが、こしらえた作品。それを下さるとの事で、私は喜び勇んでお店に急行。忙しい中、ヨッシーさんが一抱えもある大きな物を、私の車まで運んで来て下さいました。「ええ...
猟犬は猟隊内で、その血筋の存続を行う。そんな事を耳にすることがあります。優れた猟犬の血筋は、信用できる仲間だけで持ち合えとの事なのでしょう。これには幾つかの解釈ができますが、その真意は「なるほど」と納得できるものから、そうで無いモノまで様々。とくに「本当に良い血筋は後世に引き継がねばならない」などは「なるほど」の最たるものと言えるでしょう。いずれにせよ、猟犬は血筋が大切です。先輩方の様々なタイプの...
ついこの間、ガラケーからスマホに替えた私が言うのも何ですが。これからも「巻き狩り」は、便利な電子機器を使った猟が主流となり、それを使いこなした猟隊が猟果を上げるのでしょう。・・・・・なんてことは、ありません。一見、便利と思われる物は、本来あるべき姿を崩してしまうこともあります。とくに猟犬用GPS受信機がよろしくない。この端末機をほぼ全員が持っている猟隊は、大抵は猟果が思わしくありません。と書くと、...
以前のブログ記事で、犬に関する間違った見解を記してしまいました。「犬はキノコを食べない」と。拾い食い好き好き犬のヤマや・・・コーシンが、犬舎や庭のキノコに無反応だったから。ところが庭に生えていたワライタケの一種を食べたカノは、涎をダラダラと垂らしながら錯乱状態でハイテンションに。その後の嘔吐物からは、ワライタケの一部が出てきました。したがいまして「庭や犬舎の犬の行動範囲内に生えているキノコは取り除...
様々な思いを胸に、苦労して取得した「狩猟者となるため」の許可の数々。そんな新人ハンターさんたちに、どうやって狩猟の本当の奥深さや、楽しさを伝えるか。これは簡単なことではありません。私の場合、如何に「その狩猟の云々」を知ることが出来たのか。経緯は簡単なものでした。自分がどんなに考え悩んでも解明できなかった事を、先輩猟師方はあっさりと答えを出してくれたのです。その答えを検証してみると、先輩方の推測は、...
スラッグ弾ってやっぱり高価だな。サボット弾よりかはマシだけど。これ1発で、スーパーの半額値引きのお寿司が買えるもの。私はハンターだけど、ただのハンターではない。自分でいうのも照れるけど・・・そう、凄腕の半額ハンター。でも、それよりも、もっとスゴイのが家内。なにしろ見切りが上手い。曜日、天候、スーパーごとの店長の習性を総合的に分析。その半額コンピューター頭脳は、極めて優秀。確実に獲物を仕留めてきます...
冷凍ストッカーを整理していたところ、猟犬用のイノシシ骨を発見。折角なので、私が頂くことにしました。何が折角なのかは分かりませんが・・・いいのです。猟犬たちには、このところ骨を多めに与えていましたから。骨の与え過ぎは禁物。胃腸の具合が悪くなることもあるのです。・・・・・では調理開始。まずは骨をハンマーで叩き折ります。そうしたら、暫く下茹でをして雑味取りを。茹で水を捨て、骨に付着している血合いなどを水...
単独猟をする時に重宝する猟車の車載クレーン。とりあえず、単管パイプ・足場ブラケットと鉄クズで作ったところ、思いのほか使えています。一人での獲物の積み込みはもちろん、シカの吊るし解体にも大活躍。イノシシは吊るした状態だと、歩留り良く解体を行うのは私の技術では無理。皮に脂を残さずに素早く解体するには、やはり台の上でないと上手くいかないのです。よって、主にシカのサイズを考えて、クレーンの高さを決めました...
「これも役場から委託を受けている獣害対策の一環であろう」との事で、草刈りを任された私。猟車に草刈り道具を積んで現場に向かいます。程なくして到着。それにしても酷い状態。コロナ禍により、自治会で年に5回行っていた一斉草抜きが、2年間も中止になったまま。よって、草ボーボー。その草に紛れて、イノシシが夜な夜な民家横まで出て来るようになってしまったのです。そしてエサを探すために掘った土は道路へと。土留めだっ...
先日、嬉しい出来事がありました。大雨の中、家内をパート先まで迎えに行った時のことです。パート仲間のお姉さま方も、家内と一緒に軒下で大雨が過ぎるのを待っていました。そこへ特別仕様車で颯爽と現れた私。そのお姉さま方の一群から「じゃっはね~♪」と、言葉を残して出てきた家内。私の車に乗り込み、皆を後に、一足お先に家路についたのでした。そんな次の日にパートから帰り、私を見るなり大笑いをした家内。その理由を聞...
猟師の世代が入れ代わる中で、着々と進んでいる新しい猟隊編制。昨日は先輩猟師方と、その打ち合わせをしました。私の猟隊に加わって頂く先輩は5名。農繁期以外は更に5名ほど加わって下さるとのこと。しかし、殆どの先輩方は罠猟を行っており、共猟する時間を合わせるのが難しい。罠に獲物が掛かるのは大抵は夜のため、朝の見回りは鉄則です。一方、私たち若手は、サラリーマン揃い。親や家族に関わることが週末に集中しがち。し...
本来「一銃一狗」とは、人と協調性の高い猪犬を使って、一人の猟師と一頭の猪犬でイノシシを狩ること表した用語です。因みに、シカを一人で狩る場合は、犬は邪魔になることの方が多く、人だけで静かに猟を行った方が断然獲れます。わかってはいたことですが、昨猟期はそれを痛感しました。そんな事で一銃一狗は、イノシシを捕獲する上では猟師に一定の技量が求められますが、有効な猟法であると言えるのでしょう。しかし、それには...
一昨日のブログを読んだ息子からラインが。「迷彩柄(だめロット)のヤツ、使わないなら欲しい」と。用途を聞いてみたところ、大学の野外授業で使いたいのだとか。森林環境調査で奥多摩に行くそうなのです。なんだか面白そうだな。ならば、すぐにスパイクシューズを送ってあげましょう。(ここからは、息子に対する口調の文面になることを容赦ください)(また、狩猟初心者の方には、多少は役に立つ内容かもしれません)ちょっと古...
こちらの地域では、狩猟を始めるにあたり、まずは猟友会に入会することが一般的であり、それ無くしては「前に進むことすら、ままならない」と言っても過言ではないでしょう。「まともな狩猟」を行うのであれば、猟友会に入会することは「絶対条件」だとも言えるのです。実際には、狩猟者登録を行うだけなら入会しなくても可能。でも、それではナンチャッテ猟師のままで、狩猟に本当に深くかかわることは出来ないでしょう。猟友会は...
狩猟を始めて以来、ずっと愛用している荘快堂のスパイクシューズ「朝霧」捕獲業務も含めて、勢子請負人となってからは、年に3足のペースで履き潰しています。よって荘快堂さんにとって、私はベビーユーザー。そんな中、気が付くと、今までの「黒」に加えて「迷彩柄」もラインナップに加わっていました。だったら迷彩柄の方がカッコイイかな・・・で、昨猟期にそれを購入。ところが、なんかヘン。足首周りがシックリこないのです。...
猟犬をお供に、低山ハイキングコースでトレーニングを始めた私。今回は私がメインの訓練なので、可哀そうですが猟犬たちのリードは繋いだまま。リードから放つと、ろくなことになりませんから。リードは引き縄ではありませんし。さて、初日のお供はカノ。このコースは海抜5mから、標高180mまで一気に登ります。あとはアップダウンが続く全行程6.5km。トレーニングを怠けていた私には、ちとキツイ。そんな私を気遣うカノ...
大物猟の装備に欠くことのできないロープ類。主には、獲物引き出し用の「引き綱」と、猟犬回収用の「リード」が必要です。この最低限の装備は、グループ猟においては常識。場面によって、誰がその作業を引き受けるか分からない訳ですから。そんなロープ類の加工では、接合やエンド処理が大切。ダンゴ結びなどでは引っ掛かりやすく、扱い難い場合も多いのです。よって、見た目や強度も含めて「さつま編み」を覚えておくといいでしょ...
そう言えば・・・今回の訓練にあたり、シューズを新調した時のことです。家内に自慢気にそのシューズを見せると・・・「うわっ、ナニそれ。ダッセ~!」と、バカにされてしまいました。なので・・・「それは、あんまりだよ。これはマイケルジョーダン・モデルだよ」と私。「ジョーダンぬかすな。そんなもん、いくらしたの?」と、軽くあしらう家内。「2千円くらいだよ。これ、安全靴なんだよ」と私。「それにしても、なんて色なの...
将来、私の後を継いでくれそうな新人ハンターさんが現れてくれて、今はホッとしています。ただし、それには・・・後を継いで貰うだけの狩猟ノウハウや地盤が、私に備わっていない事にはお話になりません。責任は重大なのです。よって、狩猟の一通りを分かったつもりになって、ダレまくっている自分にムチを打ち、新人ハンターさんの「真の道しるべ」とならなければ。そのためには、先輩方から学び残したことが山ほどあります。そん...
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毎日の食事がドライドッグフードのみでは可哀そう。犬の栄養バランスは そんな単食でもいいとは思いますが、胃液を吐き戻す頻度を考えると慢性的な胃もたれとなっている様子。そこで獲物肉と野菜を煮て、煮汁ごとドライドッグフードの上にかけて与え続けたところ、胃液を吐き戻す回数が明らかに減少。それを以て胃もたれが軽減されたと考えています。以来、我が家では ずっとコレ。ところが もっと胃腸の調子が良くなり、糞の状態...
いつも頼りになる先輩猟師の方々。その中で、タツ役として私が信頼を置いている一人でもあるSさんが、いつもの如く卓越した判断力を見せてくれました。昨日の有害鳥獣捕獲の対象地域は、ひと山丸々で かなり広い。ところが参加できる隊員が少なく、どうしたものかと。そこで猟場の渡り(獲物の出入口的な場所)にタツ配置をガッチリと固めることにしました。題して『締めタツの関所作戦』本来ならば猟場の中にも何ヶ所かタツ(中タ...
長い間続けてきたニホンイシガメの繁殖と放流。友人のカメの研究者から、とある地域でニホンイシガメが激減しているとの嘆きの調査報告を聞き、一念発起。その調査に同行して雄と雌を確保。そこからニホンイシガメの繁殖が始まったのでした。産まれた子ガメは3∼5年飼育して十分に大きくしてから放流。この方が格段に生存率が高いのです。今日はそんな放流日。同水系の放流ポイントに向かいます。静かで安全なこの水辺。これくらい...
優れた猟犬を子犬のうちから見分ける方法。これが知りたくて多くの先輩猟師に聞いて回ったことがあります。すると皆さん それぞれに持論を語ってくれる。雌雄、毛色、気質、体格 等々の違いによりアレコレと。ところが誰一人として明確に言い切る先輩はいない。「うちの血筋は そんな傾向にあるんだよね」が いいところ。今は亡き私の師匠も「いい犬に出会うのは宝くじに当たるようなもんだ」と見分け方を教えてくれない。中島猪犬...
子に乳を与え続ける母犬カノの健気な姿。その命の源とも言える乳を出すために、タップリと食べて水分補給も頻繁に行っている。母犬と子犬にとって新鮮で衛生的な水はとても大切なのです。しかし子犬たちには そんなことは分からない。運子ちゃんを踏んだ足で水容器の中に入ってしまうことは毎度のこと。よって母犬用の水容器を寸胴に変えて縁を高くすることで それを阻止。ところが子犬たちは成長するにしたがい、その縁をも越えよ...
落ち葉より抽出した煮汁と酢を合わせた溶液に丸一日漬けておいた斧の刃。引き上げて、まずは水洗い。うむ、薄黒くなっている。試しにスチールウールで擦ってみましたが、表面の黒さは変わらず。タンニンの化合物により、かなり強固な被膜ができたよう。ただし、水分が残った部分をそのままにしておくと、薄っすらと赤サビが浮いてしまう。その様子はペンチや鉄製の刃物が濡れたままだと赤サビが浮くのと同じレベル。表面を荒らして...
狩猟の解体時に使用している斧。先日のブログでは、その刃部の調整や修理を行いました。このまま柄を付けて完成としてもいいのですが、錆止処理だけはしておきたい。猟銃の錆止めで使用している薬品を塗布することも考えましたが、試してみたい処理方法があったため犬舎移設地へと向かいます。犬舎移設地には山栗の木が生えていて、落ち葉がまだ残っている。タンニン成分が柿の木に次いで多いと考えられる栗の木。その落ち葉を煮れ...
狩猟において猟場が猟師同士で重なってしまうことは極めて危険だと言えます。猟場面積の割に猟師の多い こちらの地域では、それを避けるためにシッカリと猟場の区分けをしています。その猟師同士の取り決めは絶対。しかし、それを守らない者が たまに居る。どさくさに紛れて取り決めを破るのです。それどころか盗人猛々しく開き直る者まで居る。大抵は猟師と呼べるレベルに無い者が その様な不届き者に多く、最終的には居場所を失...
先日に仕込み、冷蔵庫にて寝かせていた猪チャーシュー。これを使って今日は町中華な料理を作ります。とは言っても市販品に猪チャーシューを入れるだけですが。これをジビエ料理と言い切る私も いかがなものか。。。で、作ったのは猪チャーシュー麺と・・・猪チャーシューゴロゴロ炒飯。お椀に盛って逆さに・・・パカッ♪どちらも抜群に旨い!家族にも大好評!こんな夕飯も たまにはイイもんです。お腹いっぱいになりました。ごちそ...
早朝のまだ暗い新東名を三重県へ向けて ひた走るインプレッサ。4速ATをスポーツモードにすると面白いように良く走る。1500㏄のボクサーエンジン、侮りがたし。そんなことで、予定よりだいぶ早く息子の住まいに到着。一休憩した後は息子の職場までを2往復して練習走行。途中でセルフのガソリンスタンドの利用方法もレクチャー。心配極まりないペーパードライバーの息子でしたが、とりあえずは何とかなりそう。あとは乗り込んで運転...
幼少の頃より零戦に憧れを抱き続けている息子。小学二年生の夏休みの工作では画用紙で同機を作ったりもしていました。時が経ち、そんな息子も今は新社会人。通勤車両が必要となり、私が手配することになりました。「ならば愛着の湧く車を選定してあげよう」とのことで、スバルのインプレッサの中古車を購入。本日、納車の運びとなりました。スバルの前身『中島飛行機』が製造していた零戦のエンジン『榮』をイメージせずにはいられ...
野性味の中にも旨さが光る猪肉のチャーシュー。煮込みタレの火入れも兼ねて作ってみることにしました。今回はモモ肉を使用。まずは肉の巻き込み側の表面に砂糖とコショウを塗します。たまたまザラメがあったため、試しに使ってみることに。そうしたらタコ糸で縛って表面を焼きます。こんな感じでいいかな。煮込みタレは醤油と酒がベースですが、肉の旨味と溶け出した砂糖の甘味が加わり土佐醤油のような味わい。これに焼き目を付け...
獲物の解体で使用している斧。骨を丁寧に分割する場合は一般的な刃物を使いますが、そうでない時は斧で手早く処理。やはり斧はパワーが違います。しかし私が使用しているのはマサカリか?大きさや刃形状により呼び方は変わるようですが、私は金田一京助 博士を支持したい。それに猟師仲間の間では皆が「斧」としているため、ここでも斧とすることにします。で、この斧がめっぽう重く、小型の割に片手で振るには結構しんどい。とに...
猟仲間さんから頂いたタラの芽。母が実家横の土手で採ったワラビ。そして父が栽培している原木シイタケ。この3種類を天ぷらで食べてみることにしました。タラの芽といえば、まずは天ぷらが思い浮かびます。またシイタケも天ぷらとは相性が良い。でもワラビは初めて。どうなんだろう。まずはタラの芽とシイタケは適当な大きさにカット。ワラビは かき揚げにしようとも思いましたが、試しに一本丸々揚げで。で、サルでもできる天ぷら...
スコープに効き目を添えて遠くの標的に向かって引き金を絞る。そんな精密射撃には男のロマンすら感じてしまいます。でも私とは一生 縁の無い狩猟スタイル。考えてみれば私の使用している銃は100年以上昔に設計された銃身後退式のオート5。それと西部開拓時代を思わせる水平二連銃で、どちらも骨董品レベル。ならば次の所持は種子島しかない。。。あの一発勝負感がたまりません・・・って、猟に使えるのかな。。。と、それはさて置...
三重地犬の子犬たちを観察していると、生後1週目でも気質の特徴が表れているため、その違いに興味が尽きません。おっとりしていて落ち着いている子。「やめろ~触るな~!」と言わんばかりの子。ちょっとビビリな子。ひたすら寝ている のんびり屋さんの子。それが抱き上げるたびに同じ反応なのだから笑ってしまいます。そして生後2週目が過ぎて目が少しずつ見え始めた今も、その反応は変わらず。今までの子犬たちも同じで、目が開...
肉の大きさと形が狙った通りに仕上がった猪肉ハヤシ。食味の方も旨味と食感の両方が楽しめて、今までより断然美味しい。塊肉のまま煮込んで後にカットする作り方は、メニューによってはアリだと分かり、改めてプロの凄さを感じた次第。また今回も勉強になりました。そして昨日も真夜中クッキング。冷凍しておいた座布団のような業スーの焼そば麺で3日分の昼食を作ります。キャベツと豚肉だけの具材のシンプルな焼そば。これが結構...
狩猟への力の入れようは人それぞれ。なのに私は若手猟師に対して「みんなで犬を飼おう!」などと顔を合わせるたびに強要を。少々煙たがられているようですが。。。確かに猟犬を飼育して猟に出動させるためには かなりの労力を要します。また若手たちは子育て真っ只中であったり、独身の人でも仕事で出張したりと大変。よって猟犬飼育が日々の生活の足かせとなってしまうのです。ペットホテルなどに預けられる犬種ではありませんし...
とあるプロの料理人から教えて頂いた新たなる製法。これを市販のハヤシで試してみることにしました。ルーの箱裏の通りに作らずに、肉を塊のまま数時間煮込み、ルーを入れる前にそれを取り出してカットするのです。この方が肉の旨味を閉じ込められて、且つ、肉を煮込んでからのカットならば変化が少ないため、狙った通りの大きさや形となる。なるほど。よって今回は猪の腿の塊肉を使用。まずは800gを丸のままで表面を焼きます。それ...
今朝、母犬カノの食事中に子犬たちをチェック。すると明いたばかりの小さな目で私を見つめてくれました。生後14日、予定通りの開眼にまずは一安心。まだ見えていないようですが、見え始めると徐々に行動範囲が広がるため、その対策をしておきます。まずは犬小屋から自由に出入りできるようにします。それと狭い所は入り込まないように塞ぐ。あとは水入れを母犬用と子犬用に分けて、母犬用はイタズラされないように器の背を高く。子...
静岡より多くの乗り物を乗り継ぎ、なんとか式場に到着。静かに眠るA君に別れを告げることができました。と、同時に「オレがそっちに行くのは、もう少し待ててくれ。その時は酒の準備も頼むな」とも。「当ったり前じゃん!」と、A君のいつもの口調が聞こえてくるような爽やかな遺影に合掌。奥様と娘さんに挨拶をして、友人と式場を後に。都心に移動して、友人とA君を偲んで一献傾けました。美食家だったA君。そのA君の喜びそうな生...
先週に声を聞いたのが最後となってしまいました。19日の早朝に友人A君は帰らぬ人に。この日の朝、A君にラインを送ろうとメッセージを打ち込んだものの、送信をタッチできず。なぜか「送信してはいけない」と感じてしまったのです。でも、まさか。早すぎる。A君とは同じ中学と高校で、毎日一緒に通学し、部活動も同じでした。その後、A君は工学系へ、私は水産系へと別々の道に進学。ところが社会人となり、お互いが東京町田に戻って...
先日、こんなことがありました。日曜日の静かな昼下がりに、我が家の猟犬たちが一斉に吠え始めたのです。馴染の宅急便配達員さんにしては激しすぎる鳴き。「何事かな?」と庭に出てみると、そこには現職町議の猟仲間さん。それもスーツを着込んで奥様と二人で。選挙活動の真っ最中でした。とにかく頑張ってもらいたいのです。我が家全員の清き票は、彼が公約を実現させるために微力ながらもプラスになるはず。それは猟師仲間たちも...
この春も冬眠から無事に目覚めてくれたニホンイシガメたち。最低気温が10℃台に上がる日が続けば、餌を与えても大丈夫。消化不良を起こす心配はありません。それにしても、ニホンイシガメの雌雄の体格差は やっぱりスゴイ。甲長23㎝の雌と比べると、甲長13㎝の雄は まるで子ガメ。卵を産むためには体を大きくする必要が雌にはあるのです。そんな母ガメの名は、航空母艦カメ美。漬物石のように重いのです。一方の父ガメは、カメ造。...
およそ300坪の犬舎予定地は、私の感覚では もはや大草原。そんな『大草原の賑やかな家』計画は「将来的な巻狩り存続のためにも必要不可欠」と考えてのもの。皆で猟犬を飼い合える場所を確保したかったのです。また我が家では、静かに大人しくしていることを強いている猟犬たち。その猟犬たちのストレスも取り除いてあげたい。でも、これからは大丈夫。存分に、お鳴きなさい。とは言え、無駄吠え抑制の継続的な躾は、実猟のためにも...
何事においても、周りの人々の本当の気持ちに耳を傾けて理解しておくことは大切です。その上で対処できることは早めにそれを行う。いつも近所の方々には挨拶と、大切な一言を忘れないようにしています。「犬たちが騒がしくってすいません」と。すると大抵の方は「いえいえ、静かじゃないですか、気にすことはないですよ」と、気遣って下さいます。そんな中、ある人は「多少は鳴いてくれた方がいいですよ。ここ何年もこのブロックは...
「銀行なんかにお金を借りなくてもいいよ。お金はいつでいいからさ」地主さんの寛大なご配慮により、急遽作業を始めることになりました。まだ売買契約も登記も何にも初めてないのに。また、それにあたっては不動産業を営む隣町の猟友会副会長さんが手続き等を引き受けて下さることになりました。本当にありがたいことです。とりあえず、今日は境界線と地形を確認。まずは猟隊戦士カルンジャーに変身しないとダメだな。因みにカルン...
猟隊による巻狩り。要となるのは猟犬です。その猟犬は勢子役が飼育している場合が一般的。しかし、現代の様々な生活形態や常識の変化で、猟犬を飼える猟師が急激に減っています。つまり猟犬を伴った勢子が居なくなるかもしれない。人間のみの勢子では思うような猟運びは望めず。よって銃猟が一気に衰退してしまうかもしれません。実際にそのような地域もあります。これでは有害鳥獣捕獲や管理・認定捕獲で成果を上げるどころでは無...
ついに犬舎移転地に巡り合えました。思えば長い道のりでした。でも決まる時は呆気ないもの。数年前には猟仲間のJA職員さんにも相談したっけ。ミカン畑と、そこに隣接する山林を利用できないだろうか?との算段でしたが。行政が耕作放棄地などの再利用に消極的だったため、話がまとまらず。また、イチゴ農家の朽ちたビニールハウスを利用しての犬舎も考えました。それを農林事務所に相談をしたところ、他の農家からの苦情の可能性も...
クマ科の一種ジャイアントパンダは竹が主食ではありますが、もとは雑食性。そんなクマ科の多くは、さすがにジャイアントパンダのように竹の葉を食べたりはしないものの、竹の子が大好きな雑食性は変わらず。ならば同じ雑食性でも、イヌ科は普通に竹の子を食べるのだろうか。色々と調べてみると、犬は竹の子を食べても大丈夫そうな感じ。早速、試してみることにしました。まずは猟師小屋の裏の竹藪へと向かいます。チュルちゃん、竹...
フレンチレストラン『ラパン アジル』のオーナーシェフでもあるヨッシーさん。ヨッシーさんは私が信頼を置いているタツ役の一人でもあります。獲物への命中率の高さは、猟仲間の中でトップクラス。その素晴らしい感性が本業でも発揮されているからこそ、ラパンアジルが名店であり続けているのでしょう。逆かな?本業で成功を収めている人は、何をやっても上手。そう言うことなのです。私もそうありたいと思うのですが。。。さて、...
猟犬にストレスを与えない飼育とは、どうあるべきなのか。行動の自由と躾の狭間で悩んでしまいます。猟犬の気持ちで考えれば、自由に走り回れる環境を与えてあげるのが最良なはず。でも猟犬は愛玩犬ではなく働く犬。受傷や交通事故なども含めた狩猟事故を考えると、自由は必ずしも猟犬の幸せには繋がらないと実感しています。つまり確実に躾けられる環境も必要だと。師匠の「猟犬は家の敷地内で飼え」との言葉を思い出します。それ...
昨日、高校時代の友人S君より連絡を受けました。いつも一緒だったもう一人の友人A君に連絡をしてほしいと。私だけ離れたところに居を構えていたため、暫く会っていなかった友人たち。そして今日、電話をしてみると、友人A君はホスピスから一時退院して自宅療養中でした。彼の力の無い声に唖然としてしまった私。「医者からは出来る限りのことを尽くしました・・・なんて言われちゃってさ」と。その後、20分ほど昔話や家族の話をし...
もう今日は最悪。だから昼からの射撃練習会はキライ。前回も失敗して「絶対に昼食を食べてはいけない」と自分に言い聞かせたのに忘れていました。お腹いっぱいに食べた後は息が止められない。射撃の基本は、息を吐き出して止め、そして引き金を絞る。それが苦しくて構えの止めが続かず、狙いを定めてもスグに銃身がフラフラ。おまけに腕力が落ちて銃を支えていられない。数年前までは重さ3.5kgのオート5でも、何十発撃っても最...
今日は朝から犬舎移転候補地を探し回ていたところ、嬉しい出来事がありました。まず初めに、空き地や山林の売買を得意とする業者の情報を教えてもらいに猟仲間宅へと。その猟仲間さんは、医者でありながら兼業農家。ヤギを飼っている その裏手の山をごっそりと買われたのです。猟友会としても、その裏山には残滓を埋めさせて頂いたりと、お世話になりっぱなし。色々と勉強させて頂いた私は次なる地域に移動。そこは資材置き場の隣...
家内がテレビを観ていて一言。「犬用のがあればイイのに」と。その番組ではノイズキャンセリングの話題を取り上げていました。騒音の逆位相の音波を発生させて、その騒音を打ち消すアレです。そんなイヤホンではなく、大音量のスピーカーバージョンが「あればイイのに」と。道路の騒音対策などでも以前より応用されていた この技術。それを「犬用に転用したらイイのではないか」との家内の提案。ブラボ~♪とくに君には必要かな。。...
我が家で生まれて来週で生後10ヶ月を迎える三重地犬の若犬たち。成長した割に顔つきにはあどけなさが残り、骨格も成犬の一歩手前。そして肝心のハートは、まだまだ子犬のまま。フルパワーでジャレ付かれると、私はボロボロ。そんな毎日の中で、あることに気が付きます。生後2~4ヶ月で我が家にやって来た犬たちとは少し違うのです。私に対する服従心、もしくは懐き具合とでも言いましょうか。どちらも同じように指示に従うので...
なんとも残念な結果に。先日、有害鳥獣捕獲にて捕獲したイノシシから豚熱(豚コレラ)の陽性反応が出てしまいました。実施区域は大きな山から尾根つながりの小さな末端の山だったため「いずれは来る」と覚悟はしていましたが。その大きな山では、猟期中に捕獲したイノシシから半数近い割合で陽性反応が出ていたのです。とは言え、検査結果により末端の山の現状を知らされると、残念でなりません。こちらの地域では、これで全域が豚...
我が家の猟犬たちの今後の展開を考えて「やはり別地に犬舎を設けるべき」との判断に至りました。血筋の存続や、適切なタイミングでの仕込みを行うには、今の飼育環境は最適だとは言い難い。また、猟犬たちにはストレスを与えてしまっているはず。したがいまして、先輩猟師方のコネクションを活用させて頂いて、犬舎候補地を探している最中です。人の繋がりに勝るものは無し。私が個人的に動いても、思うように事が運ばない事が多い...
木に登り、枝を切り落とす作業の何とハードなことか。たった1時間半ほど頑張っただけなのにクタクタに疲れてしまいました。腕力や脚力はそれなりに維持できているものの、体幹が思った以上に衰えており、一定の姿勢を保つのが大変。安全帯を装着しているとは言え、サルのように枝にしがみ付きながらの作業姿勢。歳を感じてしまいました。これで勢子をしていなかったら、おそらくは木に登ることすらままならなかったでしょう。それ...