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  • ◇からだことばの慣用句◇ 10 目(め)-10

    目の動きで心情(しんじょう)を表すことばがあります。実際(じっさい)に自分の目を動かしてみると、その気持ちがわかります。目を回すは気絶(きぜつ)すること。また多忙(たぼう)なこと。目をむくは怒(おこ)ること、驚(おどろ)くこと。目を見張(みは)るも驚くことです。目の色(いろ)を変(か)えるは、驚いたり熱中(ねっちゅう)したりすること。*駅前(えきまえ)のバン屋さんは開店(かいてん)の準備(じゅんび)で目を回している。*国産米(こくさんまい)の高値(たかね)に目をむく。*幼児(ようじ)の成長(せいちょう)に目を見張る。*スーパーの大安売(おおやすう)りを知って母は目の色を変えて飛(と)び出(だ)して行った。◇からだことばの慣用句◇10目(め)-10

  • ◇からだことばの慣用句◇ 9 目(め)-9

    目は心(こころ)の窓(まど)といいます。目がくらむは、心を奪(うば)われて、正しい判断(はんだん)ができなくなること。目障(めざわ)りは、見ると不愉快(ふゆかい)になってイライラすることです。ここで「障(さわ)る」というのは、邪魔(じゃま)になる意味。「耳障(みみざわ)り」も同様です。目をかすめる、目を盗(ぬす)むは、見つからないようにこっそり行動(こうどう)すること。目をつけるは、特に関心(かんしん)をもって見ること。*金(かね)に目がくらんだのか。*京都(きょうと)の町(まち)に目障りな看板(かんばん)が出ている。*捕虜(ほりょ)が監視(かんし)の目をかすめて逃亡(とうぼう)した。*親(おや)の目を盗んで、遊びに行った。*村(むら)に来た役人(やくにん)は、一人の美しい娘(むすめ)に目をつけた。◇からだことばの慣用句◇9目(め)-9

  • ◇からだことばの慣用句◇ 8 目(め)-8

    目の端(はし)に映(うつ)ったものという意味で使う。目にかかるは、チラリと(少し)見えたという意味です。ところが、お目にかかるというと、お会いするということになります。敬語(けいご)になってしまうのです。目にかけるというと、注意して面倒(めんどう)を見ること。目をかけるも同様(どうよう)。ただし、お目にかけるは見せる、見ていただくという意味になる。*一度お目にかかって、お話をうかかいたものです。*彼は将来有望(しょうらいゆうぼう)だと、先生も特別(とくべつ)に目をかけていたようだ。◇からだことばの慣用句◇8目(め)-8

  • ◇からだことばの慣用句◇ 7 目(め)-7

    目の慣用句(かんようく)は、見えることを強調(きょうちょう)します。目に見えては、状態(じょうたい)の変化(へんか)がはっきりわかるということ。目に見えるは同じようですが、確実(かくじつ)であることを意味しています。目につく、目にとまるは、いずれも目立(めだ)つ意味です。*璧(かべ)に耳あり障子(しょうじ)に目あり=周囲に油断(ゆだん)するなということわざ。*目に見えて上達(じょうたつ)する。*失敗(しっぱい)は目に見えている。*通りを曲(ま)がると、右手(みぎて)に大きなビルが目につきます。◇からだことばの慣用句◇7目(め)-7

  • ◇からだことばの慣用句◇ 6 目(め) -6

    前回述べたように、目には鑑力力(かんしきりょく)、注意力(ちゅういりょく)の意味があります。目が利(き)くは、見分(みわ)ける力がすぐれていること。目が肥(こ)えるは、いいものを見なれていて価値(かち)を判断(はんだん)することができること。一方、目が届(とど)くは、監督(かんとく)が行き届くこと。目を配(くば)るは、注意が行き届(とど)かないことのないように、よく見ること。*おじいさんは目が利く人だから、本物(ほんもの)かどうか見てもらうといい。*目が肥えているから、にせ物にだまされない。*子どもは親の目が届く所で遊ばせなさい。*警官(けいかん)は銃(じゅう)を構(かま)えて、あたりに鋭(するど)く目を配った。◇からだことばの慣用句◇6目(め)-6

  • ◇からだことばの慣用句◇ 5 目(め) -5

    目の状態を示すこどばをいくつかあげます。目(め)が高(たか)いは、人や物の本質(ほんしつ)を見抜(みぬ)く鑑識(かんしき)能力(のうりょく)があること。反対(はんたい)に、目がないは鑑識(かんしき)能力(のうりょく)かないことだが、非常に好きな状態を表す使い方もある。目(め)の黒(くろ)いうちは、生(い)きている間(あいだ)の意味。主に男性がよく使うことばのようだ。目が堅(かた)いは、夜遅いのに眠りたがらない。子どもには、よくあります。*あの男は立派(りっぱ)だ。結婚(けっこん)した彼女は目が高いよ。*姉(あね)は甘(あま)いものに目がない。*おれの目の黒いうちには、結婚は認(みと)められない。◇からだことばの慣用句◇5目(め)-5

  • ◇からだことばの慣用句◇ 3 目(め) -4

    「目+否定」の形だと、どうなるでしょうか。目もくれないは見向(みむ)きもしない(全然(ぜんぜん)見ない)。目にもとまらないは、動きの素早(すばや)い様子。目が離(はな)せないは、常(つね)に注意(ちゅうい)・監督(かんとく)をしていなくてはならないこと。目を離すというと、今まで見ていたものから他へ視線(しせん)を移動(いどう)すること。*小鳥(ことり)には目もくれず、ひたすら鹿(しか)を追(お)う猟師(りょうし)。(そのことだけに目を向ける)*目にもとまらぬ早(はや)技(わざ)で相手(あいて)を倒(たお)した。*あぶなくて、赤(あか)ちゃんから目が離せない。(参考資料)『からだ語辞典』土肥直道1996.9.10騒人社◇からだことばの慣用句◇3目(め)-4

  • ◇からだことばの慣用句◇ 3 目(め) -3

    目をつぶるというと、欠点(けってん)や過失(かしつ)を、見ているのに見ないふりをしてしからないという意味になります。目を止(と)めるは、よくよく見る、注目(ちゅうもく)する。目を光(ひか)らすは、注意・監視(かんし)を怠(おこた)らない。目を引(ひ)くは目をひきつける、注意を集めること。目を伏(ふ)せるは、恥(は)ずかしさなどから、頭を下げて視線(しせん)を下の方に向けること。目を細(ほそ)くするは、うれしさに相好(そうごう)をくずすこと。目を細(ほそ)めるともいいます。*今(こん)度(ど)だけは目をつぶってやるが、次(つぎ)は許(ゆる)さないぞ。*小さな花に目を止めた。*見張(みは)りが目を光らせているから気をつけろ。*彼女(かのじょ)は中学生(ちゅうがくせい)みたいな格好(かっこう)で目を引いた。*かわいい...◇からだことばの慣用句◇3目(め)-3

  • ◇からだことばの慣用句◇ 1 目(め) -2

    目の慣用句を、鵜(う)の目鷹(たか)の目で探(さが)しました。(鋭(するど)い目つきでものを探し出そうとする様子)目を覚(さ)ます、目が覚めるは、眠りから目ざめる(眠りから覚める)意味です。そこから転(てん)じて(方(ほう)向(こう)を変(か)えて)、ものごとにびっくりするという意味があります。また、間違った道(みち)から正しい道に戻るという意味もあります。むしろ、びっくりするという意味では、目を丸(まる)くするという方が一般的でしょう。また目を皿(さら)のようにするという、物を探し求めるときの目つきをいいます。①そんな勉強の仕方(しかた)では受験(じゅけん)は無理(むり)だとしかられて、はじめて目が覚めた。②彼の流(りゅう)暢(ちょう)な英語に驚いて目を丸くした。③合(ごう)格(かく)発(はっ)表(ぴょう)の...◇からだことばの慣用句◇1目(め)-2

  • ◇からだことばの表現◇ 1 目(め) -1

    まず目の慣用句(かんようく)から、調(しら)べてみました。目の慣用句は多いので、目をパチクリさせるほどです。(驚(おどろ)いた様子)目が光(ひか)るは、不正(ふせい)や過(あやま)ちを見逃(みのが)さない。目が冴(さ)えるは、神経(しんけい)がたかぶって眠気(ねむけ)を感じない。このように、目の慣用句は、頭の鋭(するど)さを感じさせるものがあります。目が回(まわ)るは目がくらむことで、転(てん)じて非常に忙しいこと。目が飛(と)び出(で)るは、値段(ねだん)が非常に高くて驚くこと。目の玉(たま)が飛び出るも同じ意味です。①試験中阿部先生の目が光っているので、カンニングはできない。②明日の試験のことを考えると、目が冴えて眠れない。③仕事(しごと)に追(お)われて目が回る。④高級(こうきゅう)レストランの、目の玉が...◇からだことばの表現◇1目(め)-1

  • ◇からだことばの慣用句◇

    「目(め)が回(まわ)る」は、本当に目がグルクル回ることを表すだけではないのです。日本語母語話者(ぼごわしゃ)の多くは「目が回る」といえば、忙しいことだという感覚を持っています。このように「目」ということばが、まったく別のことばに変身(へんしん)することがあるのです。これを慣用句(かんようく)といいます。慣用句の特徴(とくちょう)は、元(もと)のことばが身近(みぢか)でわかりやすいのに、変身した後は、意外にむずかしい意味を持つことです。どこの国のことばにも慣用句はありますが、日本語は慣用句がたくさんある言語(げんご)だといえるでしょう。言語の豊(ゆた)かな表現は、慣用句の多さに比例(ひれい)しています。日本語の慣用句の中で多いものの一つが「体(からだ)」に関する慣用句です。そこで、これらの慣用句を知ることはみな...◇からだことばの慣用句◇

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