75年の営業に幕
私の実家は、お菓子や食料品を扱う小さなお店をしています。戦後、夫を空襲で亡くした祖母が、食べていくために始めたお店です。 東京から疎開して、終戦後そのまま戻らずに店を始めました。 20年以上、当時の東京市で暮らしていた祖母は、多少は都会的な目を持っていたようで、わざわざ大きな街まで仕入れに行き、田舎町にはないような、ちょっとハイカラな商品を置いていたそうです。と、父から聞きました。 他店との差別化ですね。 車のない時代だったこと、子どもを抱えた未亡人に周りの人も同情してくれたこともあって、繁盛したんだそうです。 時代の流れで、店だけで生活ができなくなっても、まだ私が子どもの頃は、クリスマスにな…
2021/02/26 09:17