金剛般若経 三十二a (最終回)
おはようございます。三十二aさらに、また、スブーティよ、実に、求道者・すぐれた人が、計り知れず、数えきれないほどの世界を、七つの宝で満たして、諸の如来・尊敬さるべき人・正しく目ざめた人に施したとしよう。また他方では、立派な若者や立派な娘が、この智慧の完成という法門から四行詩ひとつでも、とり上げて、記憶し、誦え、理解し、他の人々に詳しく説いて聞かせたとすれば、そのことによって、計り知れず、数えきれないほどの、さらに多くの功徳を積むことになるのだ。それでは、どのように説いて聞かせるのであろうか。説いて聞かせないようにすればよいのだ。それだからこそ<説いて聞かせる>と言われるのだ。現象界というものは、星や眼の翳(かげ)、燈し火や、まぼろしや、露や、水泡(うたかた)や、夢や、電光や、雲のよう、そのようなものと、見るがよ...金剛般若経三十二a(最終回)
2020/09/27 06:24