子供の頃の夢。 私は空になりたかった。寂しさ苦しさを無かったことのようにして 砂糖で包んだものを 天使の子たちはたちまち嘘であると見抜いてしまう。世界の残酷さから滲み出した苦しみを 内に持つものが 童話や童歌として残っていく。 草と梢が指差している 青い空 鳶の声が鳶を探している 青い空 ああ 青い空の 青い空の下には 誰もいない下から上へ。 魂が目指す方向。 鳶を選んだのは、旋回して飛ぶからなのかな。 旋回して探しているんだね。『鳶の声が鳶を探している』 自分から放ったもの(又は通ったもの)が自分に追い付かない感じもする。 私を通った環は、広がって 何処かへ消えてしまった。 何処へ消えたとい…
誰だって自分が相手を本当に傷つけた記憶を書き換えて、忘れている。人を人としてみないことで やっと人を愛せるから 神について考えている。視線を反らすのは 逃げているわけではなく、待っているから。 でも、この世は待っていてくれないらしい。 『変人ですよね』とわざわざ確認してくる人形(ひとがた)に時々出くわす。 そう、こういう人形は、恐らく繊細ではないのだ。 でも直感が働く。地球人は全て、程度の差こそあれ、今や全員が病人で 変人でない人などいるのか。 気が狂わない方がよほど可笑しい。けれど私みたいな人形は『変人』かどうか疑われるほどには『変人』なのだろう。 程度の差こそあれ、の『程度』の波がギザギザ…
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