向き合う、とは何か。

愛猫の1頭がそろそろ旅立ちそうだった。病態も十分に理解しているし、予後不良な状態になったら自宅で安楽死を予定していて、レンタル酸素の業者さんにも懇意にしていた霊園にも予約を入れてお膳立て。でも、何か違うと思った。手元に薬剤はあるのに、あとちょっと。あとちょっと、の気持ちが捨てきれず、家族が寝たら・・・明け方になったら・・・とズルズルと。そんな私の様子を酸素室から彼女はじっと見つめていて、真夜中何度...

過去から吹く風はあたたかいですか？

今年は30代最後の年、40歳を目前にしたいこと出来ているかなと言えば、なんだかんだで好き勝手出来ている。普段の脳は3％くらいしか機能してないっているけれど、本当なんだろうか？日々、症例を前にあーだこーだと学部時代から愛用している教科書や最新の論文片手に仕事をしていると、脳フル回転！といっても良いくらいなのに。娘たちが寝入った頃、こうしてPCを起動させていると、20年前の私はどんな記事を書いていたっけ？どん...

嵐になるまで待って

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水平線の歩きかた

急変ありきで入院管理に移行する時には、必ず蘇生挿管の有無を決めておきます。 最も大切にしたいことは何なのか？それは常にオーナーが心に留めておくべきことです。旅立つときにそばにいることを優先するのであれば、シビア症例の入院はお勧めしません。苦痛を取り除くことに徹したいのであれば、看取れないリスクを負うことになる。

てくまくまやこん。

大きなほうのケモノ達のフードボウルを新調しました。オフホワイトとベージュの組み合わせが我が家のインテリアに良く合っていて、夫からも好評でした。今月は、ちょっと出費が多い。クリスマスからお正月にかけてのそれなりの贅沢と、なんといっても車検で込み込み23万円。で、2月初めには家族旅行も控えている。そんでもって春にはノーマルタイヤの買い替えと、たしか自動車税とかが5月に支払だったよね。どうやら諭吉さんにとっ...

あした、あなた、逢いたい。

ごくたまにいつかもわからない夢の内容を想い出す時があります。頭の中の映像を音声とともにそのまま描出する技術があったなら、いつだって逢いたい人やケモノたちに逢えるのに。嫌な記憶は忘れたようでもしっかり海馬の奥底に根強く記録されていて、ふと心が弱った瞬間にこそよみがえる。今日も、そんな日でした。逢いたいと思う、聴きたいと願う、過去から吹く風が常にあたたかいわけでもないのに、やはり過去は過去で愛おしいも...

4月になれば彼女は

転職して早4年、今の職場にも随分と慣れてきました。夢を追い求めて葛藤するのではなく趣味に出来たことは、それだけで幸福だったと思います。日々の仕事は過酷だけど、やはり楽しいのです。守るべきものが増えて、そのひとつひとつに割ける時間は減ってしまいました。そのことで葛藤することも日常茶飯事、他者と比べてしまい一喜一憂、でもそれが私なんだと納得できる安定感も少しずつだけど出てきました。そう考えたとき、歳を...

好きなことで生きていける人になろう。

右も左もわからぬままに救命の現場に身を投じて、ほっと一息ついたときに想うのは、趣味を仕事に出来た人はなんだかんだで逆境にも耐え得るということ。好きなことで生きていけるようになった私は、たしかに日々生死の狭間で心身ともにすり減っていくことも多々あるけれど、それでもここぞというときの力を残しておけるのは、やっぱり救命が好きだから。好き、という感情は強い。好き、はその人の原動力。好き、はその人の在り様を...

-を∔に変換するオトコは断捨離出来ない。

新緑の季節に予定している新居への引越に向けて、今週から少しずつ断捨離をはじめました。職場から質の良い大きめの段ボールをもらってきて、ホームセンターで布ガムテープを買ってきたら、ずばばばばーっ！！！！と取捨選択しながら荷造り開始です。その勢いたるや夫も驚くほどで、自分まで断捨離されるんじゃないか？と思えてしまうのだとか。何気なく見上げた空に、ふと言葉が頭に浮かんできて、「あ、これは今夜ブログに書こう...

堅実さは誠実さに勝る。

一条工務店との出会いは、下の娘がまだ生まれたての頃。様々な工務店が立ち並ぶ中、ただ漠然とi-smartの外観に惹かれて、足を踏み入れたのがお付き合いの始まりです。当時は初めての育児に心を擦り減らしていたから、いつかこんな素敵なお家に住めたらいいなと束の間のいい夢を見た気がして。その頃から、

i-smart vet life.

都内在住のワーキングマザー、女の子ふたりをもう少しのほほんと育てたくて、このブログを始めました。店頭に並ぶ育児本には、どうもしっくりくるものがない。小児発達心理学に関する論文を読んでも、なんだかパッとしない。そんな中で大きなヒントをくれたのが、我が家のケモノたち。ケモノの子育てにはブレがない。心をつくり、生き抜く知恵と術を身につけさせて、あとは頑張れと背中を押してやる。それはどこまでもシンプルさを...

イライラと唯一無二の味方と。

いつだって専門試験に軽やかに合格していくのは夫のほうで、私はというと不合格・未受験続き。時短勤務で娘たちの送り迎え、帰宅後は心休まる暇もない。娘たちを寝かしつけさえすれば自分の時間なのに、良かれと思って早めに帰宅してくる夫に興奮冷めやらぬご様子のお姫様たち、こうなると私のイライラは最高潮に達する。いつだって、自分で好きなようにスケジュールを組めるのが夫で、私にはそれが出来ない。私だって家事育児をそ...

女よ、たくましくあれ！

めずらしくデスクワークをしていて、ディスプレイ右下の時間にふと目を移すことがあります。例えば12：14、今頃泥だらけのお洋服を着替えて、お口いっぱいにごはんをもぐもぐしているだろうな、とか。あっという間に16：54、お荷物をまとめてプレイルームに楽しく移動したかな、とか。退勤時刻の18:00、あと1時間でママのお迎えだとウキウキしてくれているかな、とか。保育園に預けた当初、上の娘はまだ生後6ヵ月齢。離れている時...

あなたは私の帰る場所。

一眼レフを手にしたら、味のあるいい写真を撮る友人がいます。この写真はその中の一枚。かけがえのないその瞬間を、彼女はけして見逃さない。しっかりとレンズにおさめてくれるのです。娘というのはとても不思議な存在で、自分の分身でもあり、似て非なる人格でもあり、心の成長がみていてとても嬉しい。昨夜は興奮のあまりなかなか寝ようとしない下の娘に対して、あえて低く深い声で「寝なさい。」と一言声掛けをしてみました。ま...

ネコは路に迷わない。

肩の力が抜けている人は、どこまでも強い。ネコのようにしなやかで、柔軟な発想と身のこなしを目の当たりにしていると、本当に羨ましいなと感じます。ムファサ♂はオス猫にはめずらしく赤ちゃんの泣き声が大好きで、娘たちの良き指導者です。泣いている娘の近くに飛んでいき、目を細めて喉を鳴らしながら、尾をゆっくりと左右に振ります。「ほーら、泣き止め。これで遊べよ。」彼の生い立ちは複雑で、生後半年まで売れ残っていたと...