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こばゆきさんのプロフィール

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シナリオの勉強を始めて一年になりますが、小説を書くのは初めてです。文章上達と最後まで書ききるのが目標です。

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小説書き始めました
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https://yuki1101.hatenadiary.com/
ブログ紹介文
埼玉県の架空の町で起きた連続殺人事件です。シナリオスクールに通っていますが、小説を書くのは初めてで、文章が下手くそ過ぎて恥ずかしいです。毎日書くことと、最後まで書き終えるのが目標です。
更新頻度(1年)

12回 / 37日(平均2.3回/週)

ブログ村参加:2020/01/12

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こばゆきさんの新着記事

1件〜30件

  • 第10話 遺思

    受付事務所で発見された時、岩田は明らかに息をしていなかった。 救急車より先に到着したみずほ町の駐在、高瀬はすぐに所轄の湯川警察に連絡しようとした。 「ご遺体を動かすのは止めましょう。みなさん、この部屋から出て下さい!」 しかし町の年寄り連中は、高瀬の指示をきかなかった。 「警察なんかに関わらせたら、ガンちゃんは何日も戻ってこれないし、体を切り刻まれるかもしれない。そんなことはさせられない!」 怒った年寄りたちに詰め寄られ、若い高瀬は折れた。 駆けつけた岩田のかかりつけ医が死亡診断書を書き、岩田はそのまま湯川の病院に搬送された。 その間、多くの者が事務所を出入りした。 誰も現場の保存を考慮した者…

  • 第9話 凛の話

    父親の運転するライトバンの後部シートに座り、凛は窓の外を見ていた。 外はうっそうと竹が生い茂り、その向こうを鷲宮本家の白壁が続いていた。 2人はつい今しがた、星来を本家の門まで送り届けたところだった。 大きな門の脇の通用口から、星来が家の中に消えた時、凛は訳のわからない胸騒ぎがした。 ――あの子を一人にしては、いけない―― どこからかそんな声が聞こえたような気がして、凛は身震いした。 「……なんか、ブキミな家だね……」 後ろから伸び上がり、凛は父親にそっと言ってみた。 「古い家だからな」 父親はのん気に言うと車をUターンさせ、もと来た道を下っていった。 竹やぶの中の細い道を下ると、褐色砂岩の洋…

  • 第8話 星来の話

    岩田の遺体が発見され、テニス講習会どころではなくなった。 子供たちはすぐに帰宅するよう促され、次々と迎えの車に乗り込んでいった。 外はまだ小雨が降っている。 鷲宮星来も母親に迎えにきてもらおうと電話をかけたが、何度かけてもつながらなかった。 ふれあいセンターの玄関から外を見上げると、高台に建つ鷲宮本家の白壁が、遠くに見えた。 ここから本家まで、歩けない距離ではないのかもしれない……。 だが夏休みで、母親の実家に来ているだけの星来には、土地勘がなかった。 今朝はここまで従姉妹の真理子に車で連れてきてもらったが、真理子は岩田の遺体を見た途端、慌てたように車でどこかに行ってしまった。 どうしようと途…

  • 第1話から7話までのあらすじ

    【これまでのあらすじ】 埼玉県にある、みずほ町では過疎化に歯止めをかけようと、若者たちが中心となり、みずほ町おこしプロジェクト、通称『MOP』が始動した。 『MOP』の活動が実を結び、町に活気がもどってきた矢先『MOP』のリーダーだった鷲宮一輝が、不幸な亡くなり方をした。 一輝の死が事故死と片付けらた一年後、一輝の姪の真理子が東京から探偵を連れて来たことで、町中が大騒ぎとなった。 真理子の馬鹿な行動を止めさせようと、町の顔役である岩田は一輝の弟、秀一を東京から呼び寄せる。 (真理子は何を疑っているのか?) 秀一が兄の死の真相を探っているうちに、今度は岩田が遺体となって見つかった。

  • 第7話 遺体と怪文書

    ポツリポツリと、雨が落ちてきた。 窓に顔を向けていた賢人が、運転席に座る秀一をチラリと横目で見る。 「……講習会、中止かな……」 我ながら、小さな口ごもったような声だった。 聞こえなかったのか、秀一は何も答えない。 車に乗ってから秀一は、ずっと黙ったままだった。 怒っているのか? 講習会に遅刻しているからか? 写真が嫌いだったのか……自分がパンケーキを全部、食べてしまったせいか……何度もおじさんと呼んだせいか……。 賢人は頭の中でグルグルと考えるが、答えが出ない。 窓に顔を向け、小さくため息をついた。 狭い車内に一緒にいると気詰まりで仕方ない。 秀一の横にいるとなぜか、喉がやけに乾いた。 昼の…

  • 第6話 『THE END OF THE WORLD』

    後に秀一は後悔することになるのだが、この時はまだ岩田が早苗の店に来なかったことを内心喜んでいた。 外の雲行きが怪しくなり、店内は薄暗くなってきた。 間接照明のやわらかな光。 槇原敬之の曲が小さくかかっていた。 早苗に勧められるビールを飲みながら、野々香はすっかりくつろいで見えた。 野々香が頬を赤らめながら早苗と談笑する様が、秀一には嬉しかった。 (……ガンちゃんが来てたら、野々香さん、ゆっくりビールなんか飲んでいられなかっただろうなあ) 養子となり本家の跡継ぎとして育てらた秀一の兄、一輝。 その一輝の若すぎる嫁は、本家のみならず分家の秀一の親達からも歓迎されなかったようだ。 (……早苗さんがい…

  • 第5話 田舎暮らしの成功者

    早苗がみずほ町に来やって来たのは、秀一が5歳の時だった。 その年は大学生だった兄の一輝が、18歳のお腹の大きな野々香を「嫁にする」と連れてきて、家中が大騒動だった年でもある。 高校生の時から町の過疎化を止めたいと熱心に活動していた一輝は、結婚を機に大学を中退し、本格的に町おこしに着手した。 空き家を無料で提供し、移住者を呼び込むというアイデアも一輝と当時の町長とが考え出したプランだ。 地方ではよくある話だが、ここみずほ町は過疎とはいえ埼玉県。バスで20分で行ける湯川市に出て、急行を使えば新宿、渋谷まで40分とかからない。 定年退職後の老夫婦や、子育てに良い環境を求める家族からの問い合わせがかな…

  • 第4話 田舎暮らしの落伍者

    フェンスの通用口に取り付けられたボルト錠は、錆びついていた。 秀一は、手間取りながら、イライラと錠を開けと、急いでテニスコートを出た。 兄嫁だった野々香の元に走る。 「秀ちゃん!」 野々香は再びサングラスにマスク姿になっていた。 野々香の被る野球帽からは、明るく染めた長い髪が波打っている。 「秀ちゃん、久しぶり!」 「……義姉さん……どうしたの……?」 野々香は手を伸ばし、両手で秀一の頬を包んだ。 「相変わらず、キレイな顔!……キレイな男の子が、まんまキレイに大きくなってくれて、お姉さんは嬉しいぞっ!」 秀一は感激していた。 (……ヤバい、俺、泣きそうじゃん……) 秀一が野々香と最後に会ったの…

  • 第3話 兄嫁と甥っ子

    金網を伝いながら去っていくコータ見送りながら、秀一は不安を覚えた。 小学校の時のコータは動作の遅いところはあったが、会話が成り立たないような事はなかった。 絵を描くのが上手で、 「コータ、上手いなあ」 と秀一が褒めると、コータは照れて、身を捩りながら真っ赤になった。 シャイで大人しいコータは、みずほ中学を出ると湯川の高校に進学した。 そしてそこで、ひどいいじめを受けたらしい。 通学のバスに乗ることも、人と会話することも怖がるようになり、コータは2年で高校を中退した。 秀一の兄は、コータを車で湯川の心療内科に連れていったり、メロン栽培の仕事を教えたりと、熱心に世話をやいた。 (……兄さんが死んで…

  • 第2話 遺体の第一発見者

    遺体の第一発見者 岩田の長いスピーチが終わると、ラジオ体操第一の曲がかかった。 秀一はベンチに座ったまま、子供たちと笑顔で体操をする真理子を目で追った。 真理子はこの4月からみずほ中学で英語の教師をしていた。 秀一より4つ年上の再従姉弟は、どこをみているかわからないような灰色の目をしている。厳しく整った顔立ちは、精巧な人形のようだった。 町の年寄り達の話では、真理子は真理子の祖父、鷲宮家当主の鷲宮高太郎に似ているらしい。 親戚とはいえ、秀一は高太郎に会った記憶がなかった。 秀一の父親も「怖いくらい、きれいな叔父さんだった」ぐらいの記憶しかないようだ。 亡くなった秀一の祖父は、 「兄さんは、本ば…

  • 第1話

    町の英雄 みずほ町役場からバスで2つ目の停留所前に『みずほふれあいセンター』は建っている。 その古いコンクリートの2階建ての建物の脇には広い駐車場があり、裏には木立とフェンスに囲まれたテニスコートが3面あった。 クラブハウス付きのテニスコート入り口には『みずほ町営庭球場』と、看板が掲げられていた。 その年、7月の終わりから続く猛暑は8月に入っても変わらず、朝のニュースは遠い国の紛争や政治の混乱そっちのけで、全国的な異常気象を長々と報じた。 町役場からは「こまめに水分を摂るように、不要不急の外出は控えるように」と、熱中症対策のアナウンスが連日流れた。 そんな暑いさなか、みずほ町テニス協会が毎年主…

  • エピローグ

    市になりそこねた町 みずほ町は埼玉県の岩殿丘陵に隣接する、人口3000人に満たない小さな町だ。 かつてこの辺りは上州と江戸とを結ぶ宿場町として栄え、荒川の渡し場が開設されるなど交通の要衝だった。 明治に入ると近隣の村々が一つに合併し、瑞穂村となった。瑞穂村は後に瑞穂町となったが、東京に同じ地名があったことから、みずほ町と表記を改めた。 大正になり、みずほ町の運命を決定づける一大事が起きる。 鉄道会社の路線計画から、みずほ町は外されてしまったのだ。会社は歴史ある宿場町より、人口の多い隣の湯川町を選んだのだ。 町民達の落ち込みは言うまでもなかった。 町の落胆はまだ続く。 平成の市町村合併の際、当時…

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