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認知症・介護・デイサービス https://h78.hatenablog.com

認知症デイサービス所長が書く、介護や認知症のブログ。

認知症の人が楽しみながら活躍できる社会の実現を目指し日々奮闘中!

h78
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住所
埼玉県
出身
盛岡市
ブログ村参加

2020/01/09

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  • 若年者認知症当事者ブログ

    若年者認知症当事者の猪鼻さんのブログ。 こちらは『line blog』です。 「これでいいのだ」で検索 当事者の気持ち。 思い出。 今の活動。 是非ともご覧ください‼

  • デイサービスが目指すもの

    認知症デイサービス。 この15年間、目指してきたものは、認知症の人の生きる楽しみである。 認知症になっても活躍できる。 認知症になっても新たな仲間ができる。 認知症になっても新たな楽しみができる。 そんなことを目指して運営してきました。 当デイサービスは、24人定員。 一度に、この24人全員に注目することは、難しいというか不可能です。 まんべんなく24人、一人づつに対応することは可能ですが、こんな方法で活動しています。 一人に注目し、何をしたいか話を聞いていきます。 その話の中から、その方のやりたいことや楽しみを見つけます。 それを仲間で行い、共有していくのです。 例えば、故郷の味の再現。 岩…

  • 認知症のお薬

    早期アルツハイマー病の新たな治療薬。 ここのところ、アルツハイマー病新薬断念というニュースばかりでしたが、このようなお薬が出てきたのですね。 詳しくは、インターネットにて確認してください。

  • コロナウイルス デイサービス

    新型コロナウイルス感染 が デイサービスでも何件か出ています。 私の知る限り、名古屋、兵庫、千葉のデイサービス。 これは、他人事ではありません。 若年者に比べ、基礎疾患を持っている高齢者の重症率が高いことから、慎重に対応していく必要があります。 しかし、アルコールやマスクの品不足で本当に必要な場所で使用できなくなっています。 当デイサービスも3~4ヶ月は持ちますが、その後はなんとかして仕入れないとと思っています。

  • ホワイトデー

    若年性認知症の方々とホワイトデー。 形は、いろいろですが、素敵なドーナツが完成しました。 奥さんや娘さんへのプレゼントです。

  • ありがとー

    昨日3月11日、震災から9年が経ちました。 当時、当施設は民家で運営していました。 ものすごい揺れの中、認知症の方々、職員、皆で助け合ってここまできました。 いまある、当たり前の幸せに改めて感謝。 当時から勤め続けてくれているスタッフもいます。 子どもの合格祝いにとスタッフからいただいた鯛蒲鉾! ありがとー☺

  • 70日突破!

    このブログは、自身のブログネーム?通り、まずは78日続けたいと思い書き始めました。 78は縁起のいい数字。 あと1週間で78日を迎えます。 78日後は、書きたい時に好きなことを書きますが、認知症当事者と一緒に書いている別ブログを紹介しますので楽しみにしていてください‼

  • インスタントラーメン

    昼食時、私がカップラーメンを食べていると 「そういうのが食べたい・・」という女性達。 数年前、三好春樹さんの講演会に行き、施設入所者の好きな食べ物ランキングなるものを発表してくれました。 上位は、寿司、ハンバーガー、そして第一位がインスタントラーメンだったと記憶しています。 確かに健康面を気にした料理を出そうと周りは気を遣いますけど、たまにはインスタントラーメンを食べたいのです🍜 食べたいものは、認知症になっても、変わらないですよね・・・

  • 菜の花

    コロナウイルスの影響から、人混みには行くことが出来ませんが、菜の花畑も見頃です。

  • デイサービスに来る理由

    なぜデイサービスに来ているのかは人それぞれです。 当デイサービス利用者さんで「デイサービス」と理解して来ている人は、ごくわずかです。 朝迎えに行くと「パートに行くのね」や「学校に行くのね」という人。「なんだかんだわからないけど皆と行くよー」と言う人までいます。 そうなのです。 人それぞれ・・・ それでも行ってしまえば楽しいから来てくれるのでしょう。 なぜ行くのかを説明するより、楽しい場所、心地よい場所に行くことだけが分かれば皆さん足が向くのです・・・

  • 名古屋市デイサービス休業

    コロナウイルスデイサービス集団感染。名古屋市のデイサービス事業所で11人の感染が確認されたとのことで126事業所が、本日から2週間の市から休業要請があったとのこと。強制力はないものの、運営の有無について、それぞれが苦渋の決断となったと思います。私ならどうするのだろうと考えてしまいます。感染拡大防止が第一なのは重々分かりますが、寂しく過ごす利用者さんの顔、独り暮しの利用者さんの顔が浮かんできます。

  • 認知症になってつらいこと・・

    ある男性の方「認知症になってつらいことは、言葉がでないこと」と言っていました。 言いたいことはあるのに、言葉がでない。 頭の中では、思い浮かんでいるのに言葉としてでないのです。 だからこそ、ゆっくりと話を聞き、一緒に言葉を見つける作業をするのです。

  • 若年性認知症の人との仕事

    独り暮し高齢者宅へ行き、木の伐採作業。 大変ですが、男性は「人に喜んでもらえるのが嬉しい」と言っています。 認知症になっても誰かに必要とされる。 それが喜びなのです。

  • ひな祭り

    女性にとってひな祭りは、特別な日。 甘酒に桜餅。 この雛人形は、約50年前に大家さんが娘さんのために購入したものです。 デイサービス利用者さんも、華やかな雛人形を見ると心が踊るようです。

  • 朋はみんなの青春ステージ②

    私にとって福祉の教科書の一冊 「朋はみんなの青春ステージ」 福祉とは何か? 仕事とは何かを実践を通して語っている隠れた名著だと思っています。 法律や制度がまだまだ不十分だった時代に、家族と共に作っていった日浦美智江さんの熱意や姿勢、そして、あったかーい人柄が伝わってきます。 昨日に続き私の好きな文章。 「この子がいたから、これだけの人生しか送れなかった」というのではなく、「この子がいたから、これだけの人生が送れた」 そうです! 考え方一つで真逆。 幸福も不幸も自分の心が決めているのだと感じさせてくれます。

  • 朋はみんなの青春ステージ

    重症心身障害の人、その家族と共に過ごした日々をまとめた一冊。 ぶどう社 日浦美智江著 いわゆる車椅子で過ごす方であったり、寝たきりの方々の青春とは? その中に 『人が人と出会い、学び合い 大きくなっていく 人はやはり 人の中に生きて輝くものだということを ・・・・ 朋のみんなは教えてくれています』 私は23歳の時に、この言葉と出会い、この言葉が好きなのです。

  • デイサービスでのコロナウイルス対策②

    コロナウイルスの影響で小中高校がお休みになりました。 働く職員の減少と様々な対応で、毎日バタバタとしています。 当デイサービスでは、手洗いうがいは当然のこととして、新たに以下の対策をしました。 ①職員へのマスクの配布 ②職員への消毒液の配布 ※アルコール50mlボトルを1人1本 ③次亜塩素酸水での室内消毒 ※バイバイ菌という商品を薄めて手指消毒にも使用しています。 ④利用者、職員共に検温し37.5度以上の時は休み ⑤家族の面会の制限 その他、細かな取り決めをしていますが、私自身は、免疫力を高めるよう食事や睡眠をしっかり取るようにしています。 しかし、マスクやアルコールは、分かりますがお米やトイ…

  • 認知症の人の会話

    長生きの秘訣は、くよくよしないこと。 そして、年齢を気にしないことと言われています。 当デイサービスの最高齢者は99歳の女性です。 なんと99歳の方が二人いるのです。 しかも誕生日は、一日違い。 この二人、自宅も近いために送迎車両は同じです。 車の中で、二人ならんでいると「おばあちゃんは何歳になる?」と会話が始まります。 「87歳」と一人が答えると、もう一人は「私はもう少し若いねぇー」と返します。 この話が何度も繰り返されますが、どちらも何だか楽しそう。 二人の100歳まで半年。 盛大に祝いたいのですが二人とも、自分の中では100歳にはなっていない・・ さぁーどうしましょーか?

  • 認知症保険

    認知症に対する意識は、年々高まっています。 認知症700万人時代と言われていたのですが、最近は1000万人に達するとも言われています。 MCI(軽度認知症)にも対応しているのは、心強いです。 備えあれば憂いなし。

  • 懐かしのドーナツ

    🍩ドーナツ なんか響きがいいですね。 昔は、自宅でドーナツを作った方が多いと聞きました。 そこで、ホットケーキミックスを使用してのドーナツ作りです。 こねて、丸めて油で揚げます。 出来上がったドーナツにチョコレートや砂糖をかけて完成。 揚げたての美味しそうなこと😋 そして、食べ終わり「おかわりありますよ」と声を掛けると、女性達がさっーと手を上げておかわりを要求するのです。 なんだか可愛いですね。

  • 認知症当事者講演会

    時々、認知症当事者と登壇することがある。 若年性認知症の方。 講演会を開始した約2年前は、話せていたことが徐々に話せなくなってきた。 しかし、認知症になってから、始めたオカリナ演奏で会場は大いに盛り上がる♪ 話せなくても、オカリナが声のように皆に届き、本人も生き生きする。 出来なくなったことを見るのではなく、今のそのまんまを受け入れることが大切なんだよな・・・ と改めて感じた。

  • コロナウイルス対策

    コロナウイルスの影響から、デイサービスの一時的休業の話も出ています。 流行前に購入したマスクが数十箱あるため、助かっていますが、このまま終息しないと不安ですね😖 さて、手洗いやうがい、消毒以外に外部からの人の出入りを極力制限しています。 そのため、認知症カフェ等の行事もも中止しました。 また、職員も不要な外出を控えるよう伝えたところです。 早く収まってほしいのですが、なによりこのような難局だからこそ力を合わせて進んでいきたいと思います。

  • 朝のお迎え

    今朝、元学校の先生宅にお迎えに行きました。 「今日は行きたくないな~」と言う先生。 「皆が待ってますよ」と応えると 「子どもいるのか?」と急に元気になるのです。 実際に、子どもはいません。 時に私が「昔お世話になりました」と成長した、昔の生徒役になることでも満足してくれるのです。 役者になり、先生の心の世界に入らせてもらいます。 私の世界では事実と違うのでしょうが、先生の世界では事実なのです。 先生の世界でいいのではないでしょうか?

  • 認知症の人が望む町

    「認知症になっても安心できる町」など、国は様々な施策を打ち出しています。 さて、認知症本人にとっては、どのような町が望ましいのでしょうか? 認知症の人に対して、何でも支援してくれる町がいいのでしょうか? 確かに、ある意味では優しい町かもしれませんが、認知症の人といえども、自分でできることは自分でしたいのです。 そうではないはずです。 認知症の人が活躍できる町。 認知症の人がこれまでの生活を継続できる町。 ☆認知症の人が働ける ☆認知症の人がボランティアできる ☆認知症の人がこれまでしていた趣味や好きなことを継続できる そんな町が増えることを望みます‼

  • 認知症当と向きあうあなたへ

    認知症当事者向けのハンドブック。 当事者が読みやすく、共に読めるハンドブックです。

  • 佐藤雅彦 さんの作品集 希望の世界

    若年性認知症と診断され、自身の体験や想いを本や講演会で伝えている佐藤雅彦さん。 趣味で始めた、美術が書籍として発売されました。 ダイナミックで迷いのない作品です‼ 私も何度かお会いしましたが、楽しく、魅力的な方です。

  • BS1 大切な記憶は何ですか

    BS1スペシャル 「大切な記憶は何ですか?~アルツハイマーと戦う~」 再放送 2020年2月23日(日) 午前10時00分(110分) https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/2443/3115809/ 見応えあります。

  • 河津桜

    「今年も桜が見れた」と嬉しそうに話す女性。 感嘆の声を上げる皆さん。 毎年、桜の花を見るたびに、一年が始まった気がするのです。 今年はずいぶん早いですが。

  • 幻覚

    幻覚とは、見えないものが見える幻視、聞こえないものが聴こえる幻聴などのことである。 高齢の女性。 「昨日、布団を盗まれた。隣は警察なのに、すごい悪いのがいる」と興奮して言うのです。 ここで私が「そんなことあるわけない。隣に警察などない」と否定し続けたら、この方は、さらに不安になります。 とにかく、その方の話を聞き「そうなんですね。大変でしたね」と否定も肯定もしないで、その方の気持ちを汲むのです。 話を聞いているうちに、だんだんと穏やかになってきます。 穏やかになれば、私の話も聞いてくれるようになります。 氷が溶けるように、少しずつ、他の話をしていると、たいがいの興奮していた幻覚症状はおさまって…

  • 家族から教えてもらった書籍

    ある家族の方と話をしていたら、小林正観さんの本を勧められました。 さっそく図書館に行き「きくあの実践」という本と「そわかの法則」を借りてきて読んでみた。 「きくあ」とは、競わない・比べない・争わない。 「そわか」とは、掃除・笑い・感謝。 私にとって、心のどこかで大切にしなくてはと思っていたことばかりだからこそ、すんなりと入ってきました。 人と比べるから、感情の浮き沈みがある。 掃除と笑いと感謝は、デイサービスで日々大切にしなくてはいけないこと。 本当にありがたい本との出会いでした。

  • 認知症介護者家族

    これまで、約15年間、認知症家族との関わりの中、思い出に残っている家族の顔、やりとりが脳裏に浮かびます。 昨日、入院した方の家族が挨拶に来てくれました。 お世話になったとの挨拶でしたが、徘徊と弄便、昼夜逆転等、自宅では、入院するまで本当に大変だったのです。 自宅では限界と思い、施設や病院を探したのですが、なかなか見つかりませんでした。 確かにデイサービスでも大変な面はあったものの、たくさんの笑顔とユーモアを見せてくれた方でした。 そんな話の中「困った時はいつでも相談してくださいと様々な機関の人たちが言うけど、本当に困ったことがあって相談してもどうにもならないのよね」と言う言葉が印象的でした。 …

  • 認知症ソフトボールチームの夢

    年始の挨拶で、若年性認知症女性が「青空の日は、身体を動かしたい」という一言からソフトボールチームを作ることになり、早くも1ヶ月が経過しました。 週に1~2回の練習ですが、少しずつ形になってきました。 ミーティングをしていると、様々な話が出てきます。 「ユニフォーム作るの?」 「練習相手いるの?」・・・ そんな中、「プロ野球選手に会いたい」「プロ野球選手と練習試合出来ないか?」といった夢のような話まで出てきます。 こんな夢のような話が出てくることが人生を生き生きと、楽しくさせてくれるのではないでしょうか。 来週のミーティングで、誰に来てほしいか聞いてみたいと思います。 地元の西武ライオンズの選手…

  • 認知症という生き方

    昨日は、若年性認知症の方の自宅に行ってきた。 「認知症になった時はがく然とし、落ち込んで夜も眠れなかった。だけど今、仲間も増え、バンドを組み本当に楽しい」とのこと。 家族は、「出来ないことも増えてきたけど、認知症になってからのほうが生き生きとしている。認知症になり、約5年間、風邪も引かずに体調も良好」と言っている。 認知症にならないための施策が、叫ばれている。 もちろん、認知症に限らず病気になりたくない。 しかし、認知症になってから、楽しく生きられている人がいることを知ってほしい。 この方は、認知症の気持ちを様々な場所で伝えていきたいと言っている。 今年も講演会やコンサート、そしてユーチューブ…

  • デイサービスで大切な二つのこと

    デイサービスで大切なことはたくさんあります。 あいさつ、笑顔、コミュニケーション、介護技術、気持ちに寄り添う等・・・・ 上げたら切りがないです。 私は、この仕事を始めるとき、尊敬する方から「最初と最後が大切」と言われたのを今でも思い出し、大切にしています。 最初とは、朝です。 最後とは、帰り際です。 あなたは私にとって「大切な人」という気持ちで、朝は挨拶するよう心がけています。 そして、帰りは「今日あなたに会えてよかった。また会いたい」という気持ちで接し、挨拶するよう心がけています。 認知症の人=忘れる人という感覚でいると、いい加減にな対応になります。 認知症の人にとってモヤモヤした気持ちで始…

  • 人気のおやつ

    当デイサービスでの、人気のおやつを発表します。 ①たい焼き ②手作りホットケーキ ③どら焼き ④誕生会ケーキ ⑤焼き芋 ⑥手作りババロア(ゼリー) ※夏の人気は、スイカとかき氷 皆さん、毎日のおやつが楽しみで、あっという間に平らげます。 昨日は、誕生会でした。 誕生者が『チョコレートケーキ食べたい』と言うので、プリンが上にのったチョコレートケーキを購入。 普段、話をしない方が朝から終わりまでご機嫌😃 ケーキを食べているときの幸せな顔🍀 こちらが嬉しくなります。 その人にとっての年に一度の特別な日、主役になれる一日だったのです。 そして、おやつは皆をハッピーにしてくれますね‼

  • 便を壁に塗りたくる

    弄便(ろうべん)。 便をもてあそぶと書きますが、まさに字の通り、便を手に取り、洋服やあらゆるところに塗りたくるのです。 介護者家族にとっては、手に負えない行為です。 これには、原因があります。 オムツの中に便をしたら気持ち悪いから、自身の手で取るのです。 手に便がつくと、これもまた気持ち悪いから洋服や壁に塗りたくるのです。 当デイサービスでも、今まで数名の方にこのような行為がありました。 排泄のリズムをつかみ、出来るだけ、トイレに座り、気持ちよく排泄してもらうことを基本としています。 ※言うは易しなのですが・・ 自身の母が同じ状態になったとき、弄便行為があるからと、縛られるなどの抑制行為をして…

  • 余暇時間のYoutube

    当デイサービスの昼食後の余暇時間。 談笑、歌唱そしてTV観賞。 ここ最近は、Youtubeを観ることが増えています。 美空ひばり、鶴田浩二、藤山一浪、都はるみ、少し若い世代にはピンクレディーや沢田研二の懐かしの曲。 そして、ドリフターズの8時だよ全員集合は大人気です。 単純で分かりやすいのがいいのです。 また、動物好きには、犬や猫のかわいい動画も人気です。 共に笑い、共に楽しみ、余暇時間もあっという間に過ぎていくのです。

  • 認知症の人が働くとは(2)

    認知症の人が働くとは? 東京町田市にdays.BLGというデイサービスがあります。 認知症の人が洗車や野菜販売、広報紙の配達等、自身で選択して働くことができます。 代表の前田さんは、国に何度も交渉し、デイサービスで利用者さんが賃金を得られる仕組みを作ったすごい人。 私も数年前にBLGに行き、見学、体験をしてきました。 何よりも、メンバー(利用者)の皆さんが、生き生きとしています。 そして、地域の中で活躍できているのです。 一般的に、デイサービスで利用者が働く(お手伝い?)とき、施設のタオルをたたむ。 送迎車の洗車をするなどをしがちです。 これも、いいのですが、何かが違うと感じるのです。 この違…

  • 認知症の人が働くとは?(1)

    認知症になっても働き続けたい。 特に若くして認知症を発症した人たちにとって「働きたい」という思いが強い。 私の経験から、大企業で認知症になった人達は、定年まで勤める上げることができています。 ○金銭的余裕 ○人材的余裕 ○人を大切にする倫理的な考え方 やはり大企業は、強いと感じます。 一方、中小企業、零細企業の多くは、病気の人は手のかかる人。 雇用継続は大変・・・ 企業にとってはマイナスと感じると、どうやって辞めてもらうかばかり考えてしまいます。 ※もちろん、このような会社ばかりではありません。 病気の人を雇用し続けることで、他の社員にとっては「このような状態になっても働き続けることができる」…

  • ケアマネは変更できます

    ケアマネジャー(介護支援専門員)は、変えることができます。 知識は抜群だけど、口調が乱暴。 なんか相性が合わない。 そんなとき、本音で語ることができませんよね。 同事業所の違うケアマネだけでなく、他事業所のケアマネに変えることもできます。 よほどのトラブルでもない限り、なかなか言いずらいとは思います。 しかし、本当に変えたいと思った時、地元の地域包括支援センター、役場の担当課や今使っているサービス(ヘルパーやデイサービス等)事業所の職員に相談してみてください。 よい介護を行うための重要な役割を担うケアマネとは互いに気持ちよく、やり取りしたいですね。

  • 元上司が認知症に

    上司といっても90歳を越えた男性である。 当法人の会長として活躍していた私の尊敬する方。 話しは上手く、書道を教えられるほどの字を書き、認知症になっても穏やかでユーモアもある。 大の酒好きで「病気になっても飲みたい」という程、毎晩の晩酌はかかせない。 初めて会った17年前は、優しさの中にも凄みがあり、近寄れなかったのを覚えています。 「物忘れが進んだ」と笑いながら、当デイサービスに通所開始。 デイサービスで楽しく、時には自宅に招かれお酒を酌み交わしたものの、一人暮らしが危険との判断から、数年前、息子さん宅に行くことになりました。 今では、年に1~2回自宅に遊びに行きます。 今でも変わらず毎晩の…

  • 介護民俗学へようこそ!(2)

    誰もが持っている「思い出の味」。 しかし、思い出の味を聞かれて、すぐに答えられる人は少いのかもしれません。 登場する清子さんのいなり寿司。 子供の頃の思い出。 近所に、いなり寿司を配ってお駄賃をもらった思い出。 たくさんの胸につまっている思い出を、言葉に出せる場所が「すまいるほーむ」なのでしょう。 そして聞き書きの力なのだと思います。 このいなり寿司を皆で食べ、共有することがどれだけその人に力を与えるのか想像できます。 デイサービスに見学に来た息子には、弁当にして持ち帰ってもらうんだと張りきっているお母さんとしての気持ちと情景が伝わってきます。 想いを形にしてくれる、こんなデイサービスなら、自…

  • 介護民俗学へようこそ!(1)

    六車由実さん著書。 六車さんは、日本の民俗学を研究し、サントリー学芸賞受賞。 大学の准教授から一転介護の世界へ入った普通ではない、すごい人です。 静岡県のデイサービス「すまいるほーむ」での利用者さんとのやりとり。介護現場で実践している「聞き書き」の様子が綴られています。 私にとって、この本は、教科書のようです。 利用者さんは、話したい。そして、聞いた話を、聞いただけでは終わらせないのです。 想いを形にするのが六車さん。 例えば、「思い出の味の再現」。 利用者さんの思い出に残っているお母さんの味。子どもに作ってあげた献立。 そんな思い出の味を全員で再現し、食べるのです。 美味しいはずです。 続く…

  • 故郷

    認知症カフェでは、必ず「故郷」を歌います🎶 昨日のカフェ終了後、介護者家族90代女性の方が「人間、最後は、故郷に帰るのね。だから故郷を歌うと涙が出るのよ」と言っていた。 埼玉に住み、約60年。 これから故郷の長崎に住むことはないのでしょうが、心は故郷を思っているのです。 「今度、ペコロスの母に会いにいくを観ましょう。舞台は長崎ですよ」と言うと、映画に出てくる長崎を是非見たいと嬉しそうな顔で、涙を流していました。 楽しみな仕事が、また一つできました。

  • 介護士の絵と言葉

    介護士であり、アートワーカー 「高橋恵子さん」をご存知でしょうか? 介護士として、利用者の言葉やスタッフの言葉を絵と言葉にしています。 昨年の展覧会の時に、いただいた絵はがき。 「もうある ここにある 今ある幸せをもっと深く感じるために ここにいる」 と書かれています。 まさに絵を描く詩人です。 facebookにて「高橋恵子」で検索すると、過去の作品も見ることができます。 心が疲れた時に癒される絵と言葉。 とにかく、優しさとやわらかさが大好きです。

  • 二度目のプロポーズ

    はじめてのプロポーズは、奥さんが20歳になったばかりの頃「夫は熱烈アタックしてきて・・・」と嬉しそうに話してくれました。 年月が経ち、2回目のプロポーズ。 照れながら「僕と一緒になってください」と言ってくれたそうです。 もちろん、OK。 「認知症が進行し、普段は、介護に手のかかる夫と思っていたのですが、思いがけない嬉しいサプライズでした」とのこと。 忘れることは、取りようによってはマイナスだけではないのかもしれません。 認知症専門医の第一人者である、長谷川先生の言葉「不安や恐怖を軽くするために認知症にしてくれたのかもしれない。神様からの贈り物」という言葉が頭をよぎります。

  • ソフトボール道具の寄付を募っています

    「天気がいい時は、皆で身体を動かしたい」と年始の挨拶で言ってくれた若年性認知症の女性。 この気持ちを形にしたく、皆で話し合いました。 そしてもう一人の女性は「ソフトボールがしたい」と発言してくれたのです。 そこで、ソフトボールチームを作ることにしたのですが、道具がありません。 まずは、今あるグローブ2つとバッドで練習を開始します。 中古品で構いません。 ソフトボールまたは野球の道具の寄付を募っています。 来年の認知症のソフトボール全国大会を目指していますので、ご協力宜しくお願いいたします。 ※グローブやバット、ボール等を寄付をしていただける方は、コメントください。 宜しくお願いいたします。

  • 料理雑誌 編集者

    自宅でカレ ー作りをしていたら、ある利用者さんを思い出しました。 10年以上前、末期ガンの80代女性が通所していました。 「私は、雑誌のお料理コーナーを担当していたの」が口癖。 認知症もかなり進行しており、同じ話を何度も繰り返します。 キャリアウーマンの先駆けのような、知的なカッコいい女性です。 昼食の食事量は少いのですが、珍しいものが出ると嬉しそうな顔で、美味しそうに食べてくれます。 末期ガンで、余命わずか。 最後の誕生日かもしれない・・・ そこで、誕生日会は、洋食のフルコースにしたのです。 職員で知恵を出し合い、前菜からデザートまで全5品を少量ずつお出ししました。 特製メニュー付き。 料理…

  • ブログ開始1ヶ月

    このブログ開設1ヶ月が経ちました。 認知症になっても楽しく生きる。 そんな気持ちを伝えられたら嬉しく思います。 まだまだ見てくれる方は、少いのですが、1ヶ月間毎日更新できました。 次の目標は、ブログネームの通り、78回目の更新を目指して書いていきます。 昨日は、外資系の○○製薬会社から講演依頼。 認知症の人が地域で活躍する姿を伝えていきたいと思います。 今後とも、宜しくお願いします‼

  • 認知症ねっと

    認知症の最新情報 研修やイベント、書籍、TV、医療の事等、様々な認知症の情報が満載です。 認知症の民間保険の情報もあり、本当に役にたっています。 当然のことかもしれませんが、きちんと更新されているのが嬉しいです。 https://info.ninchisho.net/news

  • わかばのたい焼き

    昭和2年、東京の麹町で生まれた方に思い出の味を聞くと、しばらく考えて「わかばのたい焼き」と答えてくれました。 デイサービスから電車で約1時間。 わかばのたい焼きを買い、誕生日のお祝いです。 もちろん、全員分あります。 「懐かしい。変わらない味だ」と、尻尾からがぶりと、あっという間に食べてしまいました。 皮はパリパリ、あんこが甘すぎず旨い。 こんなたい焼きなら毎日でも食べたくなると頷く味。 普段は甘いものを食べない少食の方も、「これは別よね」と言いながら夢中で食べています。 わかばのたい焼き。 買いに行って良かった‼ 私にとっても、大切な味になりました。

  • 若年性認知症 新年会

    昨日は、若年性認知症の人5名、家族4名と一緒にファミレスで新年会開催。 男性3人は、酒が飲めると大いに張りきって、大ジョッキ2杯を美味しそうにグイグイ飲んでいました。 女性もサワーを上品に🍻 男性の方、飲んだあとの、ウハーッー(たまらん)という顔が私にとって、どうしようもない程、笑える嬉しい瞬間でした。 久しぶりの酒だ~。 デイサービスの中とはいえ、働く仲間。 飲みに行きたい・・・という気持ち。 自然な感情ですよね。 とはいえ、最後のデザートも、これもたまらないといった顔で、しっかり食べていました。

  • 全日本認知症ソフトボール大会

    毎年、静岡県富士宮市で開催される、全日本認知症ソフトボール大会。 その名も「Dシリーズ」。 今年は、3月22日(日)に開催予定です。 当デイサービスの若年性認知症の方々が「今年は無理だけど、来年のソフトボール大会に出場したい」と言っています。 まだ一度も練習していません・・・ まずは、チーム名から考え、盛り上げていきたいと思います。 大切なのは、やる気と雰囲気❗⚾

  • 認知症賠償 自治体支援

    認知症の人が徘徊し、列車や車ににはねられた時、レストランの椅子を失禁にて汚してしまった時。 こんなときは、本当にヒヤッとします。 もちろん、ご本人の心身面が一番ですが、どれだけのお金が発生するのか家族としては、心配になります。 神奈川県大和市、神戸市や葛飾区等では、認知症と診断され申請すると、このようなトラブル時の賠償を保険に加入し、補償してくれるとのこと。 そんな自治体なら、認知症になっても安心ですね。 今後は、全国一律にするため、介護保険制度に含めることも必要なのかもしれません。

  • 認知症にならないは本当?

    新聞のテレビ欄。 「一生認知症にならない○○新常識」などとありますが、どこまで信じることができるのでしょうか? アルツハイマー型認知症にならないことを指していることが多いと思います。 そもそも、認知症の原因となる疾患は100以上あり、その中の一つがアルツハイマー型認知症です。 アルツハイマーに関して薬の研究が世界中でされてきましたが、根本治療薬は未だにありませんし、開発中止が相次いでいます。 今後の医療には、期待すると同時に脳の活性となる生活はとても大切なのは理解できます。 しかし、いま大切なことはなんでしょうか? 私の理想は、認知症の人が活躍できる社会になることです。 認知症になった時、自身…

  • 先生

    元学校の先生がいます。 実際に学校の先生をしていたのは、20代の頃のほんの数年。 しかし、この方は、認知症になった後から、若い頃の思い出のほぼ全てが、先生になったのです。 家族に聞いても、自宅で先生の話はしたことがないとのこと。 朝迎えに行くと「今日は、子供たちが大勢来るんだ」と笑顔(^-^) 我々も「先生、先生」と頼りにすると嬉しそうです。 認知症になり、こんな言動を不可解と言う人がいますが、嫌なことは忘れ、活躍していた頃の思い出を話す先生。 先生は、いま、楽しみながら幸せに生活しているのです。

  • 法務大臣?

    デイサービスにお仕事をしに来ていると思っている方がいます。 送迎車では「他のパートさんを迎えに行くのね」と言います。 この方は、社長や政治家など社会的に偉いとされている人に敏感に反応します。 昨日の送迎車で、ラジオから「森まさこ法務大臣が・・・・」と流れた途端に「森昌子が大臣になったのよ。あの人も苦労したからね」と言い、車の中は、笑いに包まれました。 もちろん、その後は、「先生」を全員で熱唱🎼 朝から、心地よい雰囲気でした。

  • 高校野球の思い出

    デイサービスを始めた15年前。 一人一人を大切に、出来ることは何でもやろうという気持ちでした。 そんな時、同じことを何度も何度も繰り返し話す男性。 「俺は、高校時代に野球をやってたから、身体は丈夫だ。悪いところなんかない」 魚市場で競りをしていた、昔ながらの男性。 通所開始3年目の誕生会。 あまりにも毎日、毎日、高校野球で活躍した話をするため、母校野球部のDVDを学校にお願いし取り寄せました。 誕生日祝いのDVD。 テレビを付けると母校野球部の姿。 「なんだ、○○商業だ。がんばれ!」 と驚きより、懐かしそうな顔。 そして、応援歌と校歌が流れると一緒に歌い始めたのです⚾ その人の生きる活力は、歩…

  • マンガ 「介護する人・される人のきもちがわかる本 」

    作者の北川なつさんは、特別養護老人ホームやグループホームで働いていた元介護職員で、現在は介護の漫画や絵本など書いています。 昨年、たまたまお会いする機会があり、身体は大きいのですが、優しい口調と穏やかな雰囲気。 なんか自然体(^-^) 私が読んだ「介護する人・される人のきもちがわかる本」 これは、現場で働いた経験があるからこその、まさに「ある、ある」満載の、思わず頷いてしまう本です。 寄り添う場面や優しい言葉をかける場面はもちろんのこと、それが出来ない葛藤。 つきたくない嘘やごまかし・・ 優しくしたいのに出来ない。 他の職員と競争しなくてもいいのに競争する。 よかれと思ってやったことに文句を言…

  • ぼけますから、よろしくお願いします

    広島県呉市に住む87歳の認知症の母と耳の遠い95歳の父を1200日間撮った映画。 東京に住むテレビ制作の仕事をしている「信友直子」さんが両親の自宅での様子を帰省の度に撮影した作品なのです。 私がこの映画に出会ったのは、2019年2月。 あまりにも、そのままの姿が新鮮。 デイサービス職員4人で観に行ったのですが、それぞれが誰か(デイの利用者さん)と重ねて見ていたとのこと。 我々は、デイサービスでの利用者さんの様子しか分かりません。 自宅での大変なこと等、家族からたくさんの話は聞きますが本当の様子は想像するしかありません。 泣き、笑い、突然ウトウト眠ってしまう生の姿。 互いに助け合う夫婦の姿。 本…

  • メロンパンケーキ

    昨年1月の日記に「メロンパンケーキ」と書いてありました。 思い出しました。 この日は、○○さん最期の誕生会になった日なのです。 状態が悪くなり、なかなか思うように言葉が出なかったのですが、好きな食べ物を尋ねると「メロンパン」とのこと。 パン屋さんに小さなメロンパンを20個程焼いてもらい、これを土台にして、トッピング。 この「メロンパンケーキ」を見た瞬間の「あっ・・」と驚いたときの顔は忘れられません。 それから約3カ月後に亡くなったのですが、亡くなる少し前。 職員がお迎えの時間を間違えて、かなり遅れて到着。 エレベーターの中で謝っていると、ほとんど話が出来ない状態だったにも関わらず「人は、誰にで…

  • 入所前日

    入所前日とは、つまりデイサービス最終日です。 年末「本当は、施設に入りたくない。ここがいい」と言っていた方が、一昨日入所しました。 この方が常日頃言っていた言葉「私から努力や忍耐を取ったら、なにも残らない」 最終日の朝「今日のお天気は晴れね。私の心も晴れていたらいいのに」と迎えの車でポツリ。 普段から口数少いものの、年始を皆で一緒に過ごせたことが、この方にとってどれだけ幸せだったか表情からうかがうことができました。 この方の好きな甘いものでお別れしようと、利用者さん、職員全員でミニケーキ作り。 4種類のケーキを食べ、皆と笑顔で談笑。 最後までお別れの挨拶はなかったものの、 車の中で「私は、これ…

  • 再放送「認知症の第一人者が認知症になった」

    今晩、0:55~1:44(日付としては16日) NHKスペシャル 「認知症の第一人者が認知症になった」の 再放送が放映されます。 長谷川式認知症スケールの考案者、長谷川和夫先生が認知症になった1年間を追った番組です。 見応えあります。 認知症や介護に携わっている方や興味のある方は、是非ご覧ください。 感想は、令和2年1月12日(日)のブログをご覧ください。

  • 若年性認知症(2)

    厚生労働相vol.669 平成30・7・27 「若年性認知症の方を中心とした介護サービス事業所における地域での社会参加活動の実施」 このような資料(通知)をご存知でしょうか? 介護保険事業所(デイサービス)運営中に通所者が社会参加活動をし、謝礼を受け取っていいですよと書かれています。 しかも、表題にあるように、若年性認知症の方を中心にするものの、高齢認知症の通所者も含まれます。 例えば、近隣の保育所で庭掃除をしました。 その謝礼を通所者が受け取ることが可能なのです。 但し、謝礼が1000円であったなら、1000円全てを通所者に渡さなくてはいけませんよと書かれています。 当デイサービスでも、若年…

  • 若年性認知症(1)

    仙台在住のカッコいい丹野智文さん。 当デイサービスにも約2年前に来てもらいました・・~ 39歳で認知症を発症し、現在46歳。 現在も仙台のトヨタで働きながら、全国各地で講演活動を精力的に行っています。 64歳までに発症した認知症の方々を若年性認知症といいます。 当デイサービスにも若年性認知症の人が数名来ています。 若年性認知症の人の気持ちです。 ・社会や地域とつながっていたい。 ・誰かの役に立ちたい。 ・給与を得たい ・レクリエーションのような遊びを毎日けるのは嫌だ ・なんでも話せる仲間がほしい そして、丹野智文さんは言っています。 「介護者や家族ではなく、認知症当事者が自分のやりたいことや人…

  • 認知症第一人者が認知症になった NHKスペシャル感想

    現在、最も一般的な認知症簡易検査 「長谷川式スケール」考案者である 長谷川和夫先生90歳の様子が1月11日に 「認知症第一人者が認知症になった」という題で、NHKスペシャルで放送されました。 ※再放送あります 誰もがなりうる可能性のある認知症。 高齢になっても様々な場所で講演会をはじめとして、脳を使い、精力的に活動してきた長谷川先生でも認知症になるという現実。 認知症予防を含め、認知症分野の第一線で活躍し続けてきた先生なのです。 私も講演会で一度お話しを聞いたことがありますが、温和で優しい印象を受けました。 認知症になったことは、新聞の連載記事にも取り上げられ、知ってはいたものの、想像以上に認…

  • ペコロスの母に会いに行く

    映画「ペコロスの母に会いに行く」をDVDで観ました。 原作がマンガのため、認知症についての軽やかなタッチの映画だと思っていましたが、昔のつらい体験、楽しい思い出を回想しながらの奥深い内容でした。 そうなんです。 認知症の人は、誰もが心の奥に、今の自分を支えてくれるような思い出が残っています。 直近のことを思い出すのは苦手ですが、昔のこと、子どもの頃のことはしっかり覚えています。 だからこそ、そんな思い出を話すことで分かりあえるのです。 特に活躍していた頃の思い出は、映画の中でも当デイサービスの方々も生き生きと話してくれます。 そして、私が見てしまうポイントは、職員の動きや言葉遣い、それは現場で…

  • 認知症のラジオ番組を知っていますか?

    認知症についてのラジオ番組があるんです! どちらも毎週日曜日。 私も約2年程、毎週欠かさずに聞いています。 ○ニッポン放送 ウィーエンドケアタイム「ひだまりハウス」日曜日6:25~6:45 ○文化放送「ハートリング健康ラジオ」 日曜日17:40~17:50 「ひだまりハウス」は、うつ病と認知症をテーマにしています。 お母さんの介護を若い頃からしていたアナウンサーの町亞聖さんの言葉は、分かりやすく丁寧で優しいのです。 「ハートリング健康ラジオ」は、何よりも10分間という短い時間のために、手軽に聴けます。 どちらもゲストの方が来て、認知症についてお話ししてくれます。 医療、福祉、地域の方や介護経験…

  • 手紙~親愛なる子供たちへ~

    あるラジオで流れていた歌。 自分が要介護状態になったとき、子供たちにどう接してほしいかを綴った歌です。 まさに子供たちへ向けた手紙。 この歌、作者不明ですが、歌っている樋口了一さんの友人の元に偶然届いたチェーンメールの中に記載されていた詩とのこと。 2009年には、日本レコード大賞優秀作品賞を受賞した歌です。 認知症の人、要介護状態の人、介護に携わる全ての人たちへのメッセージにもなる素晴らしい歌です。

  • 認知症の人同士のやりとり

    ある大学の先生は、「認知症デイサービスは、認知症の人だけを隔離しているアウシュビッツのようだ」と言っていたそうだ。 そんな見方をする人がいるのかと驚き、悲しいなーと思った。 さて、認知症デイサービスのメリットは、互いに忘れること? なんのことやら?ですね。 記憶力バッチリという人が認知症の人と話をすると「何度も同じ話をして嫌・・」と不機嫌になることは、よくあること。 そうなんです。 認知症の人同士だと、互いに忘れていることを批判しないから、楽しい雰囲気になるのです。 互いに同じ話を繰り返したり、つじつまが合わない話をしています。 だけど、笑い、あたたかな空気が生まれています。 自分は、認知症だ…

  • デイサービスの1日

    デイサービスは、幼稚園や保育園のようだと言う方がいます。 幼児っぽいと言われているようで、あまり気持ちのいいものではありませんが、1日の流れは、近いのでしょう。 朝8:30~送迎開始(お迎えに行きます) 9:00~順次到着 健康チェック(体温・血圧・脈) 朝 (今日の予定確認など) 10:30~朝のおやつ 体操・順次入浴 11:00~レクリエーション (アクティブなゲーム中心) 12:00~昼食 13:30~散歩 (歩くことは機能の維持もあります) 15:30~おやつ レクリエーション 16:30~帰りの会 こうして一日の流れを書くと何か味気ないですね・・・ あくまでも、おおまかな流れであり、…

  • 認知症カフェ

    認知症カフェ☕ オレンジカフェとも言います。 認知症のカラーがオレンジだからです。 その他にも、地域や施設などで様々な名前を付けているカフェがあります。 さて、私のデイサービスでは、認知症カフェというスタンダードな名前です。 認知症デイサービスで行うカフェですから、誰もが分かるように「認知症カフェ」!! 認知症カフェの目的は、認知症について気軽に話すことのできる場所です。 認知症当事者は、当事者同士で交流ができ、介護者は介護者同士で悩み事を話すことができます。 地域の方は、認知症について理解し、当事者や介護者とお茶を飲みながら交流をします。 今日は、カフェ開催日でした。 元介護者家族のピアノ演…

  • 認知症デイサービスの年始

    明けましておめでとうございます‼ 1月4日、新年最初のデイサービス、皆さんの顔を見て「明けましておめでとうございます」と言うと、「あー新年なのか」と言う方々。 三が日は休みだったものの「昨日も来たわよ。何を言ってるの」と言う方もいます。 当デイサービスに通所している認知症の人たちにとって、日にちや曜日に関心を持つ方は、非常に少ないです。 認知症の人にとって、日にちや時間などは忘れやすいのが特徴と言われています。 確かにそうですが、そもそも仕事をリタイヤすると、日にちや曜日にそれほどの重要性を持たないため、皆さんにとっては、毎日が日曜日とも言えますが・・・ 私の顔を見るなり、「もうここの学校(デ…

  • 認知症予防とは?

    認知症予防と聞くと、認知症にならないための「予防」というイメージがあると思います。 しかし、認知症になった人たちにとっては、進行を遅らせることが予防なのです。 そもそも、認知症になりたくないとは、誰もが思うでしょう。 しかし、予防したとしても、一定の割合で認知症になる人は必ずいます。 認知症になっても悲観することなく、楽しく生きていくことこそが大切です。 この楽しさこそが、認知症の進行予防なのです。 認知症当事者で有名な佐藤雅彦さんは「認知症になり不便ではあるけれど、不幸ではない」と言っています。 そうなのです。 認知症になっても幸せに生きることができます。 さて、認知症進行予防ですが、例えば…

  • 認知症の人の幸せ

    認知症の人と認知症でない人。 そんな分け方をすること自体がナンセンスなのかもしれません。 しかし、分かりやすいように、あえて「認知症の人の幸せ」と書かせてもらいます。 幸せの価値観など、人それぞれですが、人から必要とされ、人の役に立つことこそ、認知症の人にとっても幸せなのです。 病気になり、出来ないことが増えたとき、どのように接してほしいですか? 寝たきりの時など、一時的には、手厚い看護や介護が必要です。 しかし、一定期間を過ぎたなら、誰かの役に立ちたいと思ってしまいます。 自分が生きていて、社会から家族から仲間から必要とされる存在でありたいのです。 認知症だという病気の自覚のある人と話をして…

  • 認知症の人たちの好きな遊び(2)

    分かりやすくシンプルなことがポイントです。 黒ひげ危機一髪をイメージして下さい。 順番に樽の穴にに剣を刺していき、上部の黒ひげの海賊人形が飛び出したら負けです。 分かりやすく、ドキドキ感がたまりません。 例えば、お手玉くずしゲーム。お手玉30個程を山のように積み上げます。一番上に割り箸などの棒を刺します。 お手玉を順番に取っていき、割り箸を落とした人が負けです。 割り箸先端を赤く塗ると、先端の赤が地面についたら負けとなるため、認知症の人には分かりやすくなります。

  • デイサービス(介護保険)利用までの手続き・流れ

    家族や介護者が、デイサービスに行ってほしい・・・と思っても、手続きをしなくては、すぐには行けません。 そこで、一般的な手続きの流れについてご紹介します。 ①役所または地域包括支援センターに行き、介護認定手続きの相談及び申込み。 ※デイサービスに行く本人在住市町村の役所 ②役所の人(または派遣された人)が来て要介護認定調査 ※要支援1~要介護5までの調査 ③認定結果通知 ※非該当だとデイサービス等、介護保険施設は利用できません ④ケアマネジャー(介護支援専門員)依頼 ※ケアマネジャー事業所の一覧表が役所から配布されます ⑤ケアマネジャーが自宅に来て聞き取り調査及び契約 ※ここでデイサービス等、介…

  • 認知症の人たちの好きな遊び(1)

    懐かしの歌です! 9割以上の方が、懐メロ、童謡🎼大好きです。 ここでは、高齢認知症の好きな歌トップ5をお伝えします。 ※あくまでも私の勤務するデイサービスのランキングです。 ①故郷(童謡・唱歌) ②高原列車は行く(岡本敦郎) ③憧れのハワイ航路(岡晴夫) ④高校三年生(舟木一夫) ⑤上を向いて歩こう考えちゃうから(坂本九) その他にも、美空ひばりさんの歌は人気があります。 CDを流して、最初の出だしだけ口ずさむと、ほとんどの方が歌い始めます。 認知症・・・関係ないです。 多くの方は、身体が覚えているのです。 さっきまで落ち着かなかった方々が、曲が始まると大きな声を出して楽しそうに歌うのです🎵

  • 認知症当事者たちの年末年始

    私の勤務する認知症専門デイサービスは12月29日~1月3日までお休みです。 この間、認知症当事者の方々は、どのように過ごすのか?もちろん介護する家族は大変ですが、認知症当事者に目を向けて考えたいのです。デイ最終日、100歳目前の方は「ここにいたほうがいいのよ。頭が痛いのもお腹が痛いのも忘れるから」「あー休みは嫌だな」と帰りの車中。一人暮らしの女性は「今日で終わりなの。お正月終わったら施設に入れられるから仕方ないのよ。本当はここが居心地いいのよ」と涙を流していました。 事実、認知症があっても皆さんきちんと理解しています。介護者が大変なのは重々理解しつつ、認知症ご本人も自身で様々なことを悩み考えて…

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