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  • 『サマー・オブ・84/Summer of 84』ジュブナイルから一変・・・どうしてあんな結末を?

    終盤、眠りから目覚めてからのシーンが残酷すぎないか。一瞬、「夢かな?」って思った。というか、そうであってほしかった。時代設定は表題どおり1984年。オレゴン州の田舎町では子どもの失踪事件がいまだ未解決のままであった。主人公の少年はお隣さんの独身警官があやしいのではとにらんでいる。しかし、相手は警官。何度訴えたところで両親にさえ信じてもえらえない。こうなったら独自捜査するしかねぇと、友人たちと警官を監視...

  • コワすぎっ!芦沢央『火のないところに煙は』怪異とヒトコワがダブルで効く!後味の悪さがあなたの不快感を高めます

    小野不由美「残穢」のようなメタフィクション。ルポルタージュ形式の怪談小説。「残穢」と小池真理子「墓地を見おろす家」を読んで以来、怪談でないと満足できない人間になってしまって、ちょうど買っただけで読んでいなかったコレを読んだ。なんかさ、怖い本が読みたいときに、ただの怪談小説を読んでもまったくおもしろくないよね。それはなぜか?陳腐だからですね。やっぱり怪談ってぇのはヒトコワもあってこそ気味が悪い、気持...

  • 『風鳴村』日本人ならだれでも陰陽師

    明らかに清水崇監督の村ホラー3部作「犬鳴村」「樹海村」「牛首村」にあやかろうとした残念な邦題で、劇中で村なんてまったく出てこない。「宮の森に響け!」のノリで謳われた「『犬鳴村』の話題に続け!」のキャッチコピーがもの悲しい。いろいろとワケアリな事情をお持ちの人間たちが出てきてはまぁやっぱり次々と殺されるんだけど、そのメンバーの中にひとり石田淡朗という日本人俳優が参加している。ところがセリフのほとんど...

  • 復讐モノ『マッチ工場の少女』展開早すぎて画面眺めてたら終わった

    「一夜のお遊びだよ」からの展開が早すぎてほぼ漫画だった。アイリスは安い給料で母親と義父を養う薄幸な少女(役者の当時の実年齢は29歳)。夜な夜なバーへ顔を出すもののとにかくダサイから誰にも誘われない(この辺の場面の虚しさがツライ)。色気づいてドレスを買えば義父には「売春婦め」とビンタされ、母親には「返品してきな」と理不尽な対応を受ける始末。それらを無視してバーへ顔を出すアイリスに、ドレス効果なのかハゲ...

  • 世にも奇妙な物語みたいな貫井徳郎『崩れる 結婚にまつわる八つの風景』を読んだ感想

    結構古い作品。これまで存じ上げなかった作家だけどKindle Unlimitedにあったから読んでみた。結婚の話以外にも家族やパートナーなど近い存在に対するギクシャクから露見する人間の悪意やら心の闇。ようするにヒトコワが味わえる8つの短篇集。おもしろかったはずなのに、読み終わってからだいぶ時間が経過してしまったせいか内容をまったく覚えていないのでうろ覚えレビューになります。「崩れる」はたしか旦那と息子のクズっぷり...

  • DIR EN GREY『The Devil In Me』ではなく再録された「Cage」と「予感」だけ聴けばいい

    DIR EN GREYが4月24日にリリースしたシングル「The Devil In Me」には、再録された「Cage」と「予感」が収録されている。これはデビュー当時のDir en greyファンにはたまらない有益コンテンツ。むしろ表題曲よりも2, 3曲目のこちらの方がメインと思ってる。メインは聴かなくてもいい。今回は単なる釣りコンテンツではなく、かなり忠実に当時の楽曲構成のまま再現してくれていてすごくイイ。現状のスタイルはほとんど出さず、普段の...

  • レクターに殺されるのだけはイヤ『羊たちの沈黙』

    先に小ネタなんですけど、コレ知ってた? 私はつい最近まで単なる髑髏(どくろ)だと思っていたよ・・・。えぇぇぇそうだったのー!? ただの髑髏だと思ってた。初めて知った! https://t.co/2zVjkblBOB— CocoLili (@iionii11021) January 16, 2024 「羊たちの沈黙」は何度観ても「レクターにだけは殺されたくない」という感想が先に浮かんでくる。誰だって臓物丸出しで吊るされたり、顔面の皮を剝がされたりしたくないよ...

  • 『女神の継承』がオゲレツ版「哭声/コクソン」だった

    Xのタイムライン上では良い評判が散見されたのでかなり期待して観てみた。あまり怖くなかったね・・・怖いというより不気味というのが強かった。そして、モキュメンタリー風にしたせいでツッコミどころが多い。とくに撮影班に関してはツッコミたいことが山ほどある。ネタバレになるのでここでは書かないけど「そうはならん」というツッコミが的確ではないか。ちょっと期待しすぎた。起きていることが「哭声/コクソン」とほぼ同じ...

  • 鈴木光司『ループ』「ドラえもん のび太の創世日記」と概念が同じ

    自分が死んでいなくなったあとも、世界は本当に存在し続けるんだろうか? と考え込むことが大人になってもよくあります。これの正解はおそらく生きている限り知り得ることはないでしょう。これは自分の持論に過ぎないのですが、実は人それぞれの人生っていうのは死んだら終わりなんでないかという説。つまり自分の存在のみならず、自分以外の存在、過去の歴史やなんなら地球も宇宙も含めてすべて自分に与えられた「人生」という意...

  • 「第9地区」はどうして何度観ても飽きないのか

    本当に大好きな映画。もう何回も観てる。それでもシャールト・コプリーのセリフのほとんどがアドリブっていうのがいまだに信じられない。キャラもブレずに完璧なストーリー運び。すごいおもしろい。クズだけど。ストーリーはわかりやすい。舞台は南アフリカ・ヨハネスブルグ。エイリアンと人間が共存している非現実世界。ようするにこの両者の対立を通じて描かれたアパルトヘイトを皮肉った作品。序盤はドキュメンタリー形式で進ん...

  • 『悪魔の棲む家』触らぬ神に祟りなし

    実話が元ネタのジェイ・アンソン『アミティヴィルの恐怖』が原作とのことだが、のちにその内容のほとんどに信憑性がないことが明るみになった。登場するラッツファミリーは実在するものの、いったいどこまでが本当に体験したものなのかわからない。実情はこの一家の経済難に映画化の話が転がり込んできたとWikipediaには書いてある。内容はいわゆる「いわくつきの家に引っ越してくる」系のホラー。この手の映画は個人的には食傷気...

  • 『NOPE ノープ』サブストーリーの方が意味深だった

    「フェノミナ」のチンパンジーは恐ろしかったけど、あちらは悲しみあってこそのアレだった。この映画にもチンパンジーが出てくる。ただし、こちらの方はマジで殺意しかない恐ろしい殺戮チンパンジー。劇中、過去のできごととして凄惨な事件の映像が出てくる。皆殺しの現場で唯一助かった少年が大人になって、自分がそのときに助かった理由をはき違えていたのがあわれだった。彼は悪役ではなかったけど、自業自得としか言いようがな...

  • 鈴木光司『仄暗い水の底から』第六台場に興味全部もっていかれた

    「孤島」で出てくる第六台場という立入禁止の孤島に興味を全部持っていかれた。東京に住んでいる人にとっては当たり前の存在なんですか?浮遊する水映画「仄暗い水の底から」の元ネタ。原作は実は短篇でストーリーも意外とあっさり読みやすい。娘が「見えないおともだち」と話し始めたり、捨てても屋上に置かれるキティちゃんのバッグが気味悪かったりで、実は過去に同じマンションで行方不明の少女がいるんだとか。うわ、もしかし...

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