主人公の女性が下品なことしか言わないのでわりと序盤から辟易してしまったが、それをなんとか耐え、おかげさまで気味の悪い映像を楽しめた。これはきっとSCPとかリミナルスペースが好きな人にはハマるんではないか。個人的には真っ暗な遊園地(?)みたいなシーンが最高に不気味でよかった。あと、ライブ配信中という設定なので、左下に視聴者コメントがどんどん流れてくる。ただ、映像とコメント内容を同時に追うのは不可能。両...
Unearth『the wretched; the ruinous』
いやぁ驚いた。気づいたらKEN SUSI(ギター)も Nick Pierce(ドラム)もいなくなってた。さらに、その2人が現在崩壊も同然のAS I LAY DYING にJoinしていたことだった。笑った。KEN SUSI は音楽性の違いを理由に脱退しているんだけど、前作「Extinction(s)」を聴いた人ならわかると思うけど、初期とくらべると方向性がまるで違う。KEN SUSI が腕におち〇ち〇の絵を描いてステージに立てるような楽曲はひとつもなくなっていた。NIc...
考察などは親切にも公式が特設サイトを公開していて、それを見れば映画の中で何が起きていたかはだいたいわかるでしょう。だからこの映画に関してはいちいち考察を書くのも野暮なんでざっくりと感想だけ書いちゃう。ネタバレはもちろんナシでね! これは前情報ナシで観る作品ですから!初見であれば一生懸命ストーリーを追って観るのは当たり前だけど、2周目以降はまったく別の視点からしか観られなくなる。シリアスなサイコサス...
誰がマリーなのか?死んだパパの家を売るためその準備に訪れた主人公カトリーナは、敷地内で勝手に遊んでいた謎の少女に声をかけられる。とりあえずこの少女がマリーだと思う。だけど少女はデイジーと名乗る。この少女がデイジーかどうかは終盤でヒロインが「あなたはいったい誰なの?」「マリーなのね?」と問いつめるまで謎のまま。とはいえ少女も「マリーではない」との一点張り。劇中でこんなやりとりを2回見せられる。結局ラ...
HoneyWorks『可愛くてごめん feat. ちゅーたん(CV:早見沙織)』
全パートささりすぎて大好きなんですけど、この歌を知ったのは、かんあきのあちゃぴの踊ってみたですね。それではじめて歌が気になったんだけど、とりあえずこの振り付けを考案したと思われるみこという人の本人が踊っている映像。とくにこれは長女と何回も見た。あちゃぴの踊りが粗削りであると気付けるくらい見すぎた。あちゃぴは「feat. ちゅーたん(CV: 早見沙織)」を使用していたけど、個人的にはみこ本人が使用している「fe...
怖いからじゃない。あまりの惨たらしさ、憐れさ、不条理さには気分が沈んで数日経っても立ち直れない。その残酷っぷりに泣きたくなった。久しぶりに読まなきゃよかった・・・と後悔した。いや、ホラーとしては最高の本だけど。せめてこどもは登場させないでほしかった・・・。主人公は子なし夫婦にでもしてくれればまだ耐えられた。頼むから幼いこどもは不条理から除外してあげて・・・。正直、恐怖演出に関してはいささか飛躍しす...
『シークレット・マツシタ怨霊屋敷』日本人は笑ってしまうからその漢字は使うな
これは笑えばいいのかな? おそらくこれを観た日本人は笑うし怖がらない可能性が高い。その理由は登場する漢字の使われかたにある。まず、要所で登場する「死」の文字。これがまたトイレの落書きレベルで噴飯物だ。そして大切なクライマックスシーン。おでこにその漢字を書くのはまずかった。キン肉マンって知ってる?ダメだよそんなんじゃ。ホラー映画で使う漢字じゃない。それでは学校の怪談だ。擬似ドキュメンタリーなのはよか...
メジャー1stフルアルバム、ハズレ曲なしの名盤。全曲が主食、メインディッシュ。食べにくい・・・なんて言ったらエレカシの宮本浩次ならキレるだろう。何が気に障ったのか宮本はラジオの生本番中に突然キレた。ところが当時の女性DJ(鈴木万由香)も彼を怒らせるのは2度目だったようで「・・・まぁ、悪気がねぇってのはわかってっけどよぉ・・・」という宮本に対して「ケンカ売られてます? 私」と神経を逆なでする発言を繰り出し...
「エンド・オブ・デイズ」映像は派手でおもしろいけどオチがどうも・・・
あんな終わりかただったらヒロインが身勝手な女性な印象になってしまうのであまり好きになれない。もちろんヒロインに悪気はないんだろうけど「その言葉だけで片付く映画ですかね?」ってくらい周りに迷惑かけてる。とくに破壊描写がすごい。建築物やら公共のもの壊しすぎですよ。あと犠牲者もたくさん出た。ウド・キアの使いかたが雑でちょっと残念だった。ストーリーは結構ファンタジー。復活した悪魔がガブリエル・バーンに入り...
単純におもしろいと言っていいのか、笑っていいのかわからない本。ホラーやミステリではないけれど、人間の「無意識」がもたらす不条理な世界が凝縮された第155回芥川龍之介賞受賞作(2016年)。コンビニアルバイト勤続18年の主人公女性(37歳)の視点で描かれるのは、現代社会の生きづらさ。しかしストーリーからは当人は生きづらいとはあまり感じていないようにも思える。たしかに変わった人格の持ち主で、人間としての中身がな...
どうやら何かやらかしてコールセンター業務を命じられた警察官の主人公。いったい何をやらかしたのかが重要なポイントなんだけど、観ていれば普段から短気で態度が悪く暴力性が高いのが気になる。だからだいたい想像できると思うけど、そこはちゃんと説明してくれるし見ていくうちにだんだんとわかる。そうした性格である反面、正義感も強いことから偶然かかってきた面倒そうな通報にたいして職務を越えた行動に出る。それが映画の...
DIR EN GREY『THE MARROW OF A BONE』
前作「Withering to death.」のような重たさはなくなり、ギターはねちっこい変な音に。シングル曲も作風にあわせて再録されて重厚感は薄れてしまった。正直、個人的にはかなりガッカリした。前作があまりにも最高すぎたせいもある。とにかく音のなんとショボイことか・・・。歌メロが悪くないものもいくつかあるけど、サビで盛り上がりきらない中途半端な楽曲がほとんど。2, 3曲目がとくに顕著で、サビでテンションが上がりきらな...
小野不由美『残穢』文学という概念を飛び越えて読者の日常に干渉してくる怖い本
巷間で「家に置いておきたくない」とよく言われている恐ろしい本。読んだ人はみんな怖すぎるとよく言う。とにかく怖い本が大好きな私もようやく読むことができた。実は2回読んだ。というのも、1回目を読み終わった後、皆が恐れ慄くほどの恐怖を感じなかったからだ。正確には感じられなかった、のだと思う。その理由はわかっていた。この本は語り手(=作者)によるルポルタージュ形式で書かれている。そこにはいくつもの土地や建物...
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主人公の女性が下品なことしか言わないのでわりと序盤から辟易してしまったが、それをなんとか耐え、おかげさまで気味の悪い映像を楽しめた。これはきっとSCPとかリミナルスペースが好きな人にはハマるんではないか。個人的には真っ暗な遊園地(?)みたいなシーンが最高に不気味でよかった。あと、ライブ配信中という設定なので、左下に視聴者コメントがどんどん流れてくる。ただ、映像とコメント内容を同時に追うのは不可能。両...
このタイミングで取りあげるような楽曲ではないけど、まぁどこにいても流れてきますな。イヤでも耳に入ってくるね。別にイヤではないんだけど。気づけば小2となった長女の最近のお気に入りはKAWAII LAB. 系統のアイドルグループ。一番好きなのはFRUITS ZIPPERらしい。家でも車でもブレずに聴いている。おかげさまで不本意ながら全楽曲を覚えたゾ。で、『倍倍FIGHT!』。これはCANDY TUNEの持ちバズ(持ち曲がバズるを勝手に略した)...
いきづらい部! までいよいよ本格的に始動してしまった。ニジガク、Liella!、はすのそら、アクティブに楽曲がどんどん出てくる。情報量が多すぎてもう追いつかない。安息できない。いきづらい部、初っ端から良曲出してきた。「ラブライブ! はもうアニメだけでいい」みたいなコメントを見かけたんだけど、個人的にはアニメでなくて楽曲に興味が強いのでそういう人もいるんだなぁと思った。だってとんでもない楽曲出してくるから...
4月にGLAYがとんでもねぇDRIVEをリリースしましたが、「彼女の
最近、記事のアイキャッチがアニメ寄りになってきたせいか、「ラブライブ!の楽曲ばかり聴いてるんじゃないか」と思われても仕方ない。でも、ちゃんと他のジャンルの音楽も聴いていますよ、ええ。そんな中、最近見つけたのが Earthists. というバンド(たぶんバンド)。一言では言い表せないサウンドで、メタルっぽさにDjent、ボカロっぽいエッセンス、スクリーム、高い演奏技術などなど、ジャンルの境界線を軽やかに飛び越えてく...
これ笑わずに聴ける人いるんか。コーレスのパートを聴くと、顔が自然とニヤついてしまうので困ってる。わたし、ニジガクの楽曲はコンプリートしたんだけどアニメは観ていない。だから中須かすみのキャラクターとかざっくりしか理解できていないんだけど、おそらくコーレスがあまりにもくだらなすぎて笑えてくるんだと思う。通勤通学中、とくに地下鉄でひとりで聴くのは大変危険かと思うので、聴く場所は選んだほうがいい。だけど楽...
4月の第2週後半から原因不明の歯の痛みに悩まされ続けていたわたしです。はじめは痛みに波があり、静かな時もあったから我慢してたんだけど、だんだんと痛みの波がおさまらなくなって24時間ズキズキが続いて生き地獄の状態ができあがった。やがてその歯だけが常時浮いた感覚、舌で触れるだけで激しい痛み、歯でカチカチなんてやろうものなら激痛でなぜか耳の下にまで激痛が走る。いったいどこが痛いのかも分からない状態となった。...
明日から新人が入ってくる、どうもわたしです。明日から新生活のみなさんははやく新しい環境になじめるといいですね。適当にがんばってください。OJTの準備はいいかい? いいのかい?またニジガクの楽曲ですが、エマ・ヴェルデの「ドリーム☆シューター」がやばいです。1曲目はあまり好みではなかったんですけど、2曲目の「ドリーム☆シューター」はなかなかの良曲です。歌っているのはエマ・ヴェルデ、指出毬亜です。最初に聴いた...
Apple Musicで3カ月990円みたいなキャンペーンがあって、キタコレと思って昨年12月に契約してるんですけど、それがもうすぐ終わりそうで悲しい・・・と思っていたら、ホーム画面のおすすめにΛrlequiΩというアーティストの「δυσ-τόπος ~Dystopia~」というアルバムが突然出てきたんです。名前もアルバム名も全然読めない。だけどV系の雰囲気があったので、再生してみたら一瞬でヤラレタ。とりあえずこの「手放して掴む零」でいいわコ...
流行ったよね。先日、なんか十数年ぶりに突然思い出してPV観てみたら、やっぱりこれは映像作品としておもしろい。誰がみても床が動いて見える不思議な映像。そのトリックはもうわかっているんだけど、なんだか理解できないまま。だけど理解できない方が楽しめる。YouTubeでしずるがこれのパロディをやっている違法動画をみつけて笑ってしまった。なお、違法動画なんでここには貼り付けられませんので、お手数ですが見たい人は自力...
記事の更新、1カ月放置してた。これ以上放置すると、広告が表示されるわレイアウトが崩れるわでただでさえ誰も来ないブログが完全に廃墟になってしまう。ということで、今日はやべぇ楽曲をみつけたのでみなさんに教える。これです。かっこいいよね? DiverDivaの『Eternal Light』っていう歌なんだけど、2-3年前のやつに今さら歓喜してエンドレスで聴いてる。わたしさいきんニジガク聴きあさってるんだけど、まぁアニメはまだまと...
昨年末、YouTubeで視聴動画が公開されてから洗脳されたまま1月22日のリリースまで待ってたAiScReamの『愛♡スクリ~ム!』ですが、もちろん日付が1月22日になった0時に検索、再生案件です。誰やねん、って話なんですが、ようするにラブライブ!関連の楽曲です。正直、メンバー3人のうち四季ちゃん(CV. 大熊和奏)しか知らないけど、とりあえずメタル要素が多すぎて頭から離れなくなった。40過ぎたおじさんですけど全然聴けます。関...
わたくし、漫画とかアニメーションにはまったく詳しくないんですけど『ルックバック』を観てしまいました。前半の和やかさはどうしたの? っていうくらい後半から地のどん底に叩きつけられる展開にメンタルがやられてしんどいです。どうしてあんな展開に?とりあえず世間で絶賛されていたので前から興味があったわけですが、実際に観てみたら鬱。ちなみにこれって、まったく「イイハナシダナー」ではないですよね? 一応、観る側...
PCがクソすぎてすっかり更新する気のなくなったわたしです。さて、本題の『ドント・ウォーリー・ダーリン』ですが、「ミッドサマー」以外でまだ観たことがなかったフローレンス・ピューが主演のスリラー。前情報はすべて拒絶してたけど、監督がオリヴィア・ワイルド(『ラザロ・エフェクト』に出てる女性俳優)でフェミニズム作品ということだけは知っていた。というわけで、男がはみんなクズとして描かれていたんだけど、個人的に...
先日、札幌中心部へ車でGOした際に、立体駐車場に停めたんだけどすんなり出られなかった。出庫前に清算できるタイプの駐車場だったので、先にお金を払ってさて出るかと車で出口へ。そしたらだいたい「駐車券を入れてください」って言われますね。だもんで、ポッケから駐車券を出す・・・いや出せなかった。なぜならそこに駐車券がなかったからである。これはおかしい。後ろに車がいたけどそれどころじゃねぇ。出られねぇ。何が恐ろ...
前作があざとい匂わせシーンで終わったので、続編に期待してたら本当にシーズン2が配信された。> Amazon Prime Video 「デビルズ・アワー 3時33分 シーズン2」これを観ることで、シーズン1で意味不明だったフラッシュバックや突拍子のないセリフなどの謎はすべて解けた。辻褄があっているおかげで、期待していた自分にはわかりやすく観やすかった。その一方で、続編としてのストーリー自体はそんなにおもしろくなかった。輪廻転...
最近忙しくてまた記事ストックが切れてしまった。というのは言い訳で、実はページビューがどんどん下がっていくブログにリソースを費やすのが億劫というのが正直な理由ですが、放っておくと広告が表示されるのがFC2ブログ。なにか書きましょう。そういうわけで、今回内容を無理やり思い出しながら感想を書くのは、ハンガリーでつくられた『LOOP ループ 時に囚われた男』という映画。表題通りループものだけど、これといって革新的...
だいぶ前に観たのでざっくりとした感想ですけど、まずブラッド・ピットクラスのイケメンがもともと国連職員でしたっていうのはさすがに映画過ぎる。というわけで、ほぼエンタメ映画でした。自分はあまりゾンビ系の映画は好きなわけではないので、よほど興味をひきつけるギミックでもない限りは観ない。この映画の場合、前から気になっていたのが「ゾンビに襲われない条件」だった。案の定、映画ではそれがキモになっているわけで、...
2024年9月2日、夕食時に「『あつ森』(ウチではそう呼んでた)終わっちゃうんだって」って7歳長女に教えてあげたら、わいわい食べていた長女が視線を落として表情が真顔に。十数秒の時間をおいて突然泣いちゃった。かわいそう。『ポケ森』サービス終了について一応、任天堂からは「有料版アプリ用意したから、まだ遊びたいんだったらそっちで好きに遊んで」とのこと。有料版アプリについてただ、読んでもらえばわかると思うけど、...
忙しくて放置してましたが、実はもう記事ストックがなくなってしまったので重い腰を上げてこれを書いてます。Eテレに負けず劣らずな「シナぷしゅ」の魅力はやっぱりうたですね。赤ちゃん向け番組と称して、大人にぶっささるクセつよつよなオリジナルソングばかり放送している。ほんとうに目が離せない番組です。というわけで、過去ソングも含めて紹介したい作品はたくさんあるのですが、とりあえず今月のつきうたはなかなかいいよ...
ラストがヒドイ(ネタバレじゃないよ)。オチはどんでん返しのつもりだったらしく、一方的にアノ時のアレはこうだったみたいな説明が始める。ところがその内容があまりにも強引すぎてこっちとしては理解不能。まったくどんでん返しとは認められないお粗末な結末。いやぁ、ひさびさにヒドイ映画だった。B級ホラーと期待してみたらこれが超がつくほどのZ級。映画を名乗るのもやめていただきたい。なんなら映像作品としても成立してい...
実は怖くてまだ観ていなかった「箪笥」を観たら、想像以上にホラーでなくて驚いた。「箪笥」は韓国にある古典怪談「薔花紅蓮伝(そうかこうれんでん)」という作品を映画化したもので、パケ写を見る限りめちゃくちゃ怖そうである。少なくとも、ここに写っている姉妹になんらかの災難がふりかかる内容であるはず。だって血だらけだし……。ちなみにハリウッドリメイク版「ゲスト」には、「コカイン・ベア」の監督、エリザベス・バンクス...
30代を過ぎたコピーバンドがのギタリストが主役ということで、気になったので読んだ。閉鎖予定のスタジオで女が死ぬ。事故か、それとも殺人か、みたいなサスペンスミステリ。正直、序盤は興味を引かれるまで少し長かった。だけど、主人公の不穏な過去の出来事が明るみになってからはスラッスラ読み進められた。表題の意味である程度ネタバレしてると思いきや、巧みな文章で最後には読者の予想を裏切っているのがすごい。最後は2段...
またバンドマンの訃報ですか。だけど今回はショックがでかすぎる。「うそでしょ...」って久々に声に出た。高校時代に友人から聴かされて「カッコイイ!」ってなってドハマリしたB-DHASHのギターボーカルGONGONが46歳で死去のニュース。バンドでコピーもたくさんしたし、さすがにちょっと悲しい。今でも一番のお気に入り、適当めちゃくちゃアドリブ語になる前、英詞のころの「ENDLESS CIRCLE」を聴いて寝ます。...
気持ち悪い内容という事前情報と、ポスターの古川琴音に魅了されて、ものすごい期待して観た。内容は田舎の因習ホラーで、住民たちが姿や形のない「何か」を崇め祀って暮らしているのだが、都会からやってきたヒロインの古川琴音にはまったくもって理解できるものではなかった。「誰かの幸せは誰かの不幸せで確立されている」を気持ち悪い人物描写と微グロな演出で具現化したような映画だった。基本的に狂った人間しか出てこないの...
プロットも悪くないし、ホラー映画としても成り立っているとは思う。だけど、結末が中途半端すぎた。感動させたいのか、バッドエンドにしたいのか、どっちかに振り切ったオチにしたほうがよかった。まず、1997年のタイ発アジア通貨危機を背景とした過去の映像から始まる。そんな中、将来に絶望した女子中学生の2人は生きる意味を見失い自殺を図る。「一緒に死のう」と親友イブを誘い出したヒロインのボウム。そしてイブは拳銃で先...
2とかいって実は「サスペリア」の続編でもなんでもないし、なんなら「サスペリア」より前の映画。日本では「サスペリア」のあとに公開されたという理由だけで実際の内容とはまったく関連のない邦題となった。「サスペリア」は誰がどう見ても内容はなく、ただ少女たちが殺されるのみのダリオ・アルジェントの趣向が反映されただけの映画だった。だからこっちも期待してなかったんだけど、意外にもしっかりとしたストーリーがあって...
どうも警察小説はなかなか読む気になれない。どうしてか、警察組織特有の階級や呼称、上下関係がよくわかっていないから。たとえば「警察庁と警視庁、どっちが上?」とか「警察庁長官と警視総監、どっちがエライ?」とか。身内に警察勤務の人間がいるのできいてみた。やっぱり警視庁より警察庁の方が上だった。警視庁とは「東京警察署」という名称でないだけで、たとえば北海道警察と同じで都道府県警察みたいな存在なんだって。で...
なんだかジメジメした表題なので、自分もジメッとしたことでも書こうかな。悩ましいことがある。日中は「いよぉぅし、今日の夜はアマプラでアレ観るゾー」みたいな高揚感であふれてるのに、いざその時間になるとウォッチリストのページ延々とスクロールするだけで、観るべき作品の視聴ボタンすら押す気にならなくなってしまう。コレをやめたい。この現象、なんなんですかね?いくら考えてもその原理に辿り着かないんだけど、一番の...
アラウーノの洗剤はどこで買えばいいのか、私は結局Amazonで買いました。アラウーノの洗剤はどこで買う?昨年、新居を購入しました。そしたらトイレがアラウーノだったんですけど、初めて洗剤が切れてしまった際に困りました。アラウーノの洗剤はどこで買えるのか。洗剤がなくなったまましばらく経って、すっかりアラワナイーノになってしまった我が家のトイレ。いいかげん、そろそろ買うか・・・と思い立ったものの、どうやらアラ...
ウチの母親がロバート・デ・ニーロ好きだったので、実家にこの映画のVHSがあってこどものころに何度か観たことがある。あらためて観て思ったんだけどこれってこどもに観せていい映画だろうか? なかなか残酷ですよ。血まみれじゃないか。だいたい、開始早々から幼い少女が爆発するんだから残酷の極み。自分はこのシーンの記憶がなかったけど、ヘンに覚えてたら一生消えないトラウマになる。ロバート・デ・ニーロが会議で部下の頭...
残酷描写はなかなか凝っているけど、あからさまにわかりやすい着ぐるみがたくさん出てきてシュール。たしかに残虐な怪人はサイコかもしれないけど、もっとサイコだったのは怪人を操ることになった少女ミミだった。強い妹と弱い兄、強い母と弱い父という設定も、笑かしながらも結末ではちょっとシリアスな味つけにもなってたり、まぁ最終的にはコメディで終わるんだけど悪は悪のままっていうのが変化球っぽくでよかった。とりあえず...
ゲオで準新作100円レンタル中に借りたら、翌日からアマプラ見放題になったけど意地でも借りたDVDで観た。わたし高所恐怖症だしなんなら閉所恐怖症でもあるけど、この映画を観ていたらVR体験でもないのに自分もその場にいるかのような臨場感があってマジで足がすくんだ。YouTubeで「撮影のほとんどはグリーンバックで~すイェーイ」みたいなビハインドシーンでも見ないと落ち着かない。冒頭はヒロインのダンナがクライミング中に転...
「さよならをもう一度」で読みやすい文体と、80年代の懐かしい時代背景が気に入ったので購入。またしても「世にも奇妙な物語」っぽい雰囲気、寒気がするほどの怖いエピソードはなかった。ひとつめは「家庭教師」。冒頭の内容があまりにも表題とかけ離れていて「これがどうやって家庭教師の話になるんだ?」と思いながら読んでいたら、突拍子もない場面転換が起きた。初っ端からSF展開だったのでちょっとがっかりしたけど、ほどよい...
院内感染、ゾンビパニックのB級ホラー。テーマだけで言えばありきたりでチープ。だけど、コメディ、お色気、エログロ要素にテンポのよさもあって観ていてずっとおもしろかった。豊胸でなく、デカイのがコンプレックスで乳房縮小手術(F→Bカップにするんだと)を決意したヒロインは若作りな母親と口コミで評判の美容整形外科に向かう。そして付き添いにポンコツ彼氏。医者志望だったのに血を見たらブッ倒れるという致命的体質のせい...
終盤、眠りから目覚めてからのシーンが残酷すぎないか。一瞬、「夢かな?」って思った。というか、そうであってほしかった。時代設定は表題どおり1984年。オレゴン州の田舎町では子どもの失踪事件がいまだ未解決のままであった。主人公の少年はお隣さんの独身警官があやしいのではとにらんでいる。しかし、相手は警官。何度訴えたところで両親にさえ信じてもえらえない。こうなったら独自捜査するしかねぇと、友人たちと警官を監視...
小野不由美「残穢」のようなメタフィクション。ルポルタージュ形式の怪談小説。「残穢」と小池真理子「墓地を見おろす家」を読んで以来、怪談でないと満足できない人間になってしまって、ちょうど買っただけで読んでいなかったコレを読んだ。なんかさ、怖い本が読みたいときに、ただの怪談小説を読んでもまったくおもしろくないよね。それはなぜか?陳腐だからですね。やっぱり怪談ってぇのはヒトコワもあってこそ気味が悪い、気持...
明らかに清水崇監督の村ホラー3部作「犬鳴村」「樹海村」「牛首村」にあやかろうとした残念な邦題で、劇中で村なんてまったく出てこない。「宮の森に響け!」のノリで謳われた「『犬鳴村』の話題に続け!」のキャッチコピーがもの悲しい。いろいろとワケアリな事情をお持ちの人間たちが出てきてはまぁやっぱり次々と殺されるんだけど、そのメンバーの中にひとり石田淡朗という日本人俳優が参加している。ところがセリフのほとんど...
「一夜のお遊びだよ」からの展開が早すぎてほぼ漫画だった。アイリスは安い給料で母親と義父を養う薄幸な少女(役者の当時の実年齢は29歳)。夜な夜なバーへ顔を出すもののとにかくダサイから誰にも誘われない(この辺の場面の虚しさがツライ)。色気づいてドレスを買えば義父には「売春婦め」とビンタされ、母親には「返品してきな」と理不尽な対応を受ける始末。それらを無視してバーへ顔を出すアイリスに、ドレス効果なのかハゲ...
結構古い作品。これまで存じ上げなかった作家だけどKindle Unlimitedにあったから読んでみた。結婚の話以外にも家族やパートナーなど近い存在に対するギクシャクから露見する人間の悪意やら心の闇。ようするにヒトコワが味わえる8つの短篇集。おもしろかったはずなのに、読み終わってからだいぶ時間が経過してしまったせいか内容をまったく覚えていないのでうろ覚えレビューになります。「崩れる」はたしか旦那と息子のクズっぷり...