フランスワインを理解するために必要な情報を様々な角度から紹介していきます。一般的に言われるワインの知識とは違う内容がたくさんあります。
中世後期に都市国家がいくつか誕生したイタリアから興ったルネサンスは、西洋の文化や芸術の大きな革新となりました。 食文化も洗練され、イタリアは諸外国と比べ、ずいぶんと文化的に進んだ状態となりました。食器としての陶器の利用だったり、テー
中世は1000年ほどもあり、その中で食生活も大きく変わっていきましたし、地域によってももちろん違いはありますが、ざっくりとした基本的な中世の食事事情を紹介していきます。 ローマ帝国の衰退に伴う混乱により、中世のゲルマン民族国家の食を
ワインの起源 古代ギリシアや古代ローマの食事について前回の記事で書いたので、その時代のワインのこと、さらに遡ってワインの起源についても簡単に紹介します。 ワインの起源は正確にはわかっていませんが、紀元前1万年~8千年頃と言われ
古代ギリシアと古代ローマの食事 美食の国として有名なフランスですが、フランスの食の話をする前に古代ギリシアや古代ローマ時代の食文化のことにも軽く触れてみたいと思います。 古代ギリシアや古代ローマの文化は中世で一度断絶してしまう
イスラム教、イスラム帝国の発展 西洋史を考える上ではイスラムとの関わりも非常に重要な部分ですので、イスラム教の誕生とイスラム帝国の歴史を簡単に紹介します。イエメンなどのことを書くとコーヒーとの関わりなども見えて面白いのですが、この記
西洋におけるキリスト教の歴史〜カトリック、教皇、修道院〜 キリスト教はイエスの死後、紀元1c中頃からイエスの弟子たちが説き始めた教えです。世界中で最も多くの信者がいる宗教で、キリストが生まれた年を起源とする西暦は世界中で基準となって
中世について 中世というとファンタジー世界の王道のイメージで騎士が鎧着て~みたいな、なんだかかっこいいイメージがあります。実際、中世の時代はフランスやイタリア、ドイツといった西洋の国々にとって非常に重要な時代で、西洋らしさが形作られ
イベリア半島〜ヨーロッパの歴史〜 イベリア半島にはもともとイベリア人が住んでいましたが、紀元前12c頃にフェニキア人が入ってきます。その後、ガリアからケルト人やギリシア人も入ってくるようになりました。 紀元前2c頃、ローマとカ
イングランド〜ヨーロッパの歴史〜 イギリス(United Kingdom)は、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4つの国の連合王国ですが、フランスとの関わりを考えるとイングランドの歴史がとても重要ですので、イ
イタリア半島〜ヨーロッパの歴史〜 ローマ帝国の全盛期はヨーロッパの中心と言える存在だったイタリアですが、ローマ帝国の繁栄の終わりとともに様々な民族に占領され、いくつもの国が誕生しました。イタリアが再び統一されるのは19cのことです。
神聖ローマ帝国からオーストリア・ハンガリー帝国、そしてドイツへ クロヴィスが興したフランク王国は8cにカロリング朝の時代を迎えますが、カロリング朝を開いたピピン3世の子供であるカールは、フランク王国の領土を最大にします。カールは80
古代ローマは、紀元前753年に現在のローマ周辺に誕生した都市国家で、王政を経て共和制ローマとなり、その後、帝政となりローマ帝国と呼ばれるようになります。 共和制ローマとなったのは王政を打倒した紀元前509年からです。ローマは、イタリ
フェル・セルヴァドゥ〜Fer servadou〜 南西地方で栽培される黒ぶどうのフェル・セルヴァドゥ。フェル・サルヴァドゥやフェール・セルヴァドゥなどと書かれることもありますが、正式にはフェールです。 フェル・セルヴァドゥはフ
ネグレット〜Négrette〜 南西地方フロントンの主要品種ネグレット。同じく南西地方のプリュヌラールと親子関係にあり、カオールのぶどう品種マルベックもプリュヌラールの子なので親戚と言えます。 ネグレットとプリュヌラールはどち
モンデューズ〜Mondeuse〜 サヴォワ地方で栽培される黒ぶどうのモンデューズ。正確にはモンデューズ・ノワールです。白品種のモンデューズ・ブランシュもあります。 以前はモンデューズ・ノワールとモンデューズ・ブランシュは関係が
トゥルソー〜Trousseau〜 トゥルソーは、ジュラ地方で栽培されている黒ぶどうで、プールサールとともにジュラらしさを表現している品種です。重要度ではプールサールに劣りますが大切な品種です。 親はサヴァニャンのようですが、も
ルーセット〜Roussette〜 ルーセットはサヴォワ地方で使用される白ぶどうです。ルーセットはアルテスとも呼びます。フランス原産と言う説と、キプロス原産(十字軍の時に持ち帰った)と言う説があります。 15世紀にサヴォワ公国の
フランスの主要ぶどう品種の特徴 フランスだけをみても、ぶどう品種の数はかなりのもので、全てを把握するのはとても根気のいる作業です。 イタリアなどに比べるとずっと少ないとはいえ、飲むだけならまだしも、特徴を掴むのには時間がかかり
プールサール〜Poulsard〜 ジュラ地方で最も重要な黒ぶどうがプールサール(プルサール)です。Ploussardとも書きます(読み方は同じ) ジュラ地方はサヴァニャンとプールサールの地域だと思っていますが、サヴァニャン以上
サヴァニャン〜Savagnin〜 ジュラ地方を代表する白ぶどうのサヴァニャン。正確にはサヴァニャン・ブランです。ナチュレとも言いますし、後述するトラミナーヴァイスとも呼びます。 サヴァニャンは歴史あるぶどうですが、1000年近
ジャケール〜Jacquère〜 ジャケールはシャスラと並んで、サヴォワ地方の主要な白ぶどう品種です。シャスラより色んな地域で栽培されているので、サヴォワで最も重要なぶどう品種と言って良いかも知れません。 ジャケールはアルコール
シャスラ〜Chasselas〜 サヴォワ地方の主要品種の一つシャスラ。白ぶどうです。正確にはシャスラ・ブランで、突然変異したシャスラ・ロゼもあります。シャスラは食用としても栽培されている珍しいタイプのぶどうです。 サヴォワはレ
アリゴテ〜Aligoté〜 ブルゴーニュの白ぶどう品種のアリゴテ。これまたガメイ同様、シャルドネの影に隠れて目立たない品種です。早熟で房も粒も大きめです。 ガメイはネガティヴな印象を持たれている場合も多いですが、アリゴテは空気
ガメイ〜Gamay〜 ブルゴーニュの南部、他のブルゴーニュ産地と切り離されて考えられているボージョレの主要品種がガメイ(ガメ)です。黒ぶどうです。早熟なぶどう。 ガメイは他ではオーヴェルニュやロワール(オーヴェルニュもロワール
プティマンサン、グロマンサン〜フランスの主要ぶどう品種の特徴〜
プティマンサン、グロマンサン〜Petit Manseng、Gros Manseng〜 プティマンサンとグロマンサンは南西地方で栽培される白ぶどうで、ルーサンヌとマルサンヌみたいにセットで語られることが多いです(これまた名前が似てます
タナ〜Tannat〜 タナは南西地方、マディランの主要品種である黒ぶどうです。比較的、早熟な品種です。原産地もマディランのエリアであるバスク地方です。 タンニンが強く、かつ粗い質感のタンニンです。伸びやかさにも欠ける印象です。
モーザック〜Mauzac〜 モーザックはラングドックのリムー、そして南西地方のガイヤックで重要な白ぶどう品種です。 白ぶどうと書きましたが、正確にはモーザック・ブランのことです。他にもモーザック・ルー、モーザック・ロゼ、モーザ
セミヨン〜Sémillon〜 セミヨンはボルドー地方や南西地方で使用される白ぶどう品種です。ボルドーが原産地です。 ボルドーではソーヴィニヨンブランと対になるような存在で、抜けの良いまっすぐ硬質なソーヴィニヨンブランに対して、
マルベック〜Malbec〜 マルベックは南西地方カオールで使われている黒ぶどうです。現在はアルゼンチンの方が有名かもしれませんが、原産地はカオール です(栽培面積はアルゼンチンの方が10倍くらい大きいです) 以前は黒ワインと言
シュナンブラン〜Chenin blanc〜 ソーヴィニヨンブランと並ぶ、ロワール地方の基幹白ぶどう品種のシュナンブラン。ソーヴィニヨンブランとは反対の個性で、むしろ使いやすいのはシュナンブランの方です。 ですが人気の点ではソー
ヴィオニエ〜Viognier〜 ヴィオニエはコート・デュ・ローヌ原産の白ぶどうです。 ヴィオニエは粘性があり、酸が低く香り高い品種です。 コート・デュ・ローヌ北部のコンドリューがヴィオニエの最も有名な産地ですが、実際クオ
ヴェルメンティーノ〜Vermentino〜 ヴェルメンティーノは南仏白ワインに使われる白ぶどう品種です。 原産地は以前はスペインという説もありましたが、現在はイタリアとされています。 実際、イタリアではヴェルメンティーノ
クレーレット(クレレット)〜フランスの主要ぶどう品種の特徴〜
クレーレット(クレレット)〜Clairette〜 クレーレットは南仏で栽培されている白ぶどう品種です。クレーレット100%のアペラシオンもありますし、アペラシオン名にもなっている南仏の伝統品種ですが、ブレンドされていることの方が多く
ルーサンヌ、マルサンヌ〜Roussanne、Marsanne〜 ルーサンヌとマルサンヌはどちらもコート・デュ・ローヌの白ワインで良く見かける白ぶどう品種です。 ルーサンヌ、マルサンヌとセットで語られることも多く、実際多くのワイ
ワインの味わいは一定ではない 各記事では産地の特徴、味わいなどを書いていますが、実際、ワインの味わいは簡単に変化してしまいます。 同じワインでも違う場所で飲んだものはまったく違う味だったり、日によっても味は変化しますし、単純な
アルザスの火山性土壌のグランクリュ アルザス・グランクリュは様々な土壌のものがあるのが楽しい部分ですが、その中でも最もアルザスらしいのは火山性土壌のワインだと思います。 火山性土壌=その名前の通り、火山活動によって造られた土壌
ブールブーラン(ブールブランク)〜Bourboulenc〜 ブールブーランは南仏の白ぶどう品種で、様々な白ワインにブレンドされていて名前を見ることは割とありますが、特徴は掴みにくい品種です。 ブールブーランの特徴を見るには、も
アルザスのナチュラルワイン 日本に輸入されているアルザスワインのほぼ全ての生産者がナチュラルな方向に進んでいますが、さらにビオディナミでワインを造っている生産者も多く、ピエール・フリック、マルク・クライデンバイス、ツィント・フンブレ
アルザスワインの人気の生産者 アルザスはヴァンナチュールの造り手が多いワイン産地だと思いますが特に日本に輸入されているワインはナチュール傾向のものが多いです。ジェラール・シュレールやリエッシュ、ピエール・フリック、クリスチャン・ビネ
南フランスの赤ワインを陰で支える品種、サンソー。グルナッシュやムールヴェードルは軽やかさ、伸びやかさ、酸に欠ける場合が多くブレンドすることでバランスを取るのがサンソーです。控えめな個性が魅力的なサンソーの特徴を消化します。
カリニャン〜Carignan〜 カリニャン(カリニャン・ノワール)は南仏でよく見かける主要品種の一つです。ノワールですので黒ぶどうです。カリニャン・ブランやカリニャン・グリもあります。 もともとはフランスで最も多く栽培されてい
ムールヴェードル〜Mourvèdre〜 ムールヴェードルはスペインが原産地の黒ぶどう品種です(正確には分かっていない)。スペインバレンシアの都市ムルビエドロ(サレントのことをカタルーニャ語でムルピエドロという)がムールヴェードルの名
南仏で良く見かけるシラー。実は繊細な品種であまり暑い地域には適さない品種です。そんなシラーのワインの特徴を紹介します。
南仏のぶどう品種の基本であり、もっとも重要な品種であるグルナッシュの特徴を紹介します。
アルザスの主要品種の一つシルヴァネール。アルザス品種の中でも最も地味な味わいですが、最も料理と合わせやすい品種でもあります。そんなシルヴァネールのワインの特徴を紹介します。
ミュスカは、日本でもお馴染みのぶどうであるマスカットのことです。北のアルザスの高貴品種でもありますし、南仏では主に甘口の酒精強化ワインがミュスカから造られています。北でも南でも栽培されているミュスカの特徴を紹介します。
グランクリュを名乗れませんが、アルザスにとって大事な品種であるピノブランの特徴を紹介します。
アルザス地方の代表品種、ピノグリの特徴を紹介します。
フランス、アルザス地方でリースリングと並ぶ重要品種であるゲヴェルツトラミネールの特徴を紹介します。
アルザス地方、南部のオー=ランにあるグランクリュのワインの中でも、特に質か高いクリュの特徴を詳しく紹介します。
カベルネフラン〜Cabernet Franc〜 カベルネフランはボルドーの主要品種の一つですが、カベルネソーヴィニヨンやメルロと比べると地味な存在です。 細身で繊細、場合によっては弱々しい印象すらあるカベルネフラン。 寒
アルザス地方、北部のバ=ランにあるグランクリュの中で特にオススメのクリュを詳しく紹介していきます。
メルロ〜Merlot〜 カベルネソーヴィニヨンと並んでボルドーの基幹品種であるメルロ。特に右岸では最も重要な品種です。 メルロは性格的にはカベルネソーヴィニヨンの対極で、丸みがあって滑らか、地に足ついた低重心、厚み、ふくらみが
リースリング〜Riesling〜 主にアルザスで栽培されていて、アルザスの中でも最も有名で人気のある品種、リースリング。形としてはソーヴィニヨンブランにも似たまっすぐ細身でタイト、芯があるリースリング。より滑らかで硬質で、香りはフル
ソーヴィニヨンブラン〜Sauvignon blanc〜 硬質でまっすぐでカチッとした質感の白ぶどう品種のソーヴィニヨンブラン。輪郭がはっきりしています。きめ細かく細身でスピード感があります。 香りも特徴的でハーブやグレープフル
シャルドネ〜Chardonnay〜 フランスのみならず世界中の白ワインで多く使われていて最も知名度の高い品種のシャルドネ。 非常に良い印象を持たれている品種で、お店でもシャルドネをくださいと、品種名指定で言われることも多いです
偉大なブルゴーニュを作り上げているぶどう品種のピノノワール。他産地も含めて実際はどんな味わいのぶどう品種なのかを紹介していきます。
ピノノワールと並んでもっとも有名な黒ぶどうであるカベルネ・ソーヴィニヨン。フランスでは基本的にボルドー左岸を押さえておけば大丈夫ですが、他産地も含めてどういう性格のぶどう品種なのかを紹介します。
ボルドーのメジャーなワイン産地の特徴を簡潔にまとめてみました。
フランスの代表的なワイン産地の特徴を出来るだけ簡単に紹介します。
ワインインポーターのヴァンドール〜Vin d'or〜の扱うワインの特徴を紹介します。
ブルゴーニュの各村の特徴を超簡単に表現してみました。
ワインインポーターのイーストラインのワインを紹介します。
アルボワ、レトワール、コート・デュ・ジュラマック・ヴァン・デュ・ジュラのワインの特徴
ジュラ地方のワイン産地、アルボワ、レトワール、コート・デュ・ジュラマック・ヴァン・デュ・ジュラのワインの特徴を紹介します。
サヴォワ地方のワイン産地、ビュジェのワインの特徴を紹介します。
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