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2019年11月、私33歳・娘9ヶ月の時に突然、最愛の28歳の夫と死別しました。 自分の気持ちの整理・心の叫びと共に日常を綴っていきたいと思います。
1月23日、この日は私にとってすごく重要な日である。 夫の誕生日。 今年で夫は30歳になる予定だった。今でも何で隣にいないのかわからない。 年が明けて大分経つけれど、夫がいなくなってから新年をおめでたいとも何とも思わなくなった。 ずっと変わらない平坦な日常が続くだけ。 だから伝えられる人には伝えて、年賀状も出すのを辞めた。 出来るだけ心を乱したくない。 去年はこの日にケーキを用意したけれど、今年は何だか虚しくなって何もしなかった。 きっと泣いてしまうと思って、何もしなかった。本当に何でいてくれないんだろうね。 おかしいね。 2年前のこの日は私が臨月だったこともあり、自宅で夫をお祝いした。 サプ…
ついに一年が経ってしまった。 何だか本当に現実になってしまう気がして、この日が来るのが怖かった。 最愛の夫と、最後に会ったのが一年前。 仲良し夫婦なのに、もう一年も会っていないなんて… 最後に一緒に寝られなかったこと、今になっても毎日すごく後悔している。 どうしても自分のことが許せない。 周りの人たちには「もう一年か、早いね…」と言われるけれど、私にとっては「やっと一年」。 この一年間は精神が不安定で、所々記憶が曖昧なところもある。 毎日心が痛い、苦しいともがいても死ぬことも出来ず、体感では5年以上経った気がする。 笑い方も忘れてしまって、急に老け込んでしまった感じもする。 最近はその日によっ…
最近のこと。 まず、職場で今度は師長と面談した。どうやら私が休みの間に地域包括ケア病棟、療養病棟に完全に分かれたらしく、私がいた病棟は療養型になったという。 だから前とは雰囲気ががらりと違うよ、と言われた。 ルールなどもいろいろ変わったらしい。 マスクは1人2枚／週…でも新人さんじゃないからそのつもりで接する、困った時には声を発してほしいと言われた。 最初から無理と言うのではなく、まずはやってみてほしいと。 ものすごく心配だけど、働いてみないと具体的なことはわからないから仕方ない。 そしてやはりパートからいずれは正社員に戻る前提の話をされた。 もう嘘でも頷いておくしかない。 とりあえず復帰時は…
5年前の10月15日、貴方と付き合い始めた。3年前の10月15日、貴方と結婚した。私たち夫婦の10月15日には、たくさんの思い出がある。だから毎年この日には必ずといっていいほどお祝いをしてきた。去年だけは例外で、子供が小さかったから「また来年お祝いしようね」って言ってたのに…まさかその来年、貴方がいないとは思わなかった。正直言ってお祝いする気にもなれなかったけれど、今年はネットで少しいい料理を頼んで夫にもお供えすることにした。本当は一緒に食べたかったよ。結婚記念日くらい、帰ってきてよ。ずっと待ってます。泣きながら、今までのこの日の夫との思い出を振り返ってみる。まずは5年前、夫と始めて2人で食事…
一昨日、保育園の申し込みに必要な書類を書いてもらいに職場に行ってきました。 夫とは職場で知り合って結婚したので、ここにも夫との思い出がたくさん。 久しぶりに職場に来ただけで涙が止まりませんでした。 まだ書類提出の段階なので、この日は事務の課長さんと簡単に復帰後のことなどについて話をしました。そして最初にやはり、復帰は前の雇用形態でお願いしたいとまた言われてしまいました… つまりパートではなく、正社員で戻ってきてほしいと。 私が産休に入る時はそんなこと全然言っていなかったのですが、どうやら去年の10月あたりからそんな方針に決まったそうです。私もいろいろ悩んだのですが、精神的に弱っていること、娘と…
ものすごく久しぶりになってしまった… 2ヶ月ぶりくらいでしょうか？ 相変わらず感情には波があり、落ち込んで泣いていたり、凪がやって来たり、ゲームで現実逃避したり。 ゲームは最近アトリエシリーズをこつこつやってます。でもこうやって散々悩んでも、やっぱりどこかでまだ信じきれていない自分がいます。 夫はどこか遠いところで生きているのではないかと。 今すぐ夫の胸に飛び込みたい気持ちは変わらず。心療内科にもまだ通っています。 今までは薬なしで耐えていましたがやっぱり辛い時があるため、漢方薬を処方してもらいました。 効果は正直あまり感じられませんが、副作用はなさそうなのでこのまま様子を見ているところです。…
昨日は夫の初盆の供養に行きました。 本来ならば合同で集まってお経をあげてもらう予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で中止になってしまったのでソーシャルディスタンスを保ちつつ、順番に並んで焼香だけするという形になりました。久しぶりに義家族とも会い、焼香している時も涙を堪えようとしましたがやっぱりダメでした。 夫からお盆に帰ってくると言われていたので、今来てくれてるかな、また会えるかな？とそんなことばかりを考えていました。相変わらず感情に波があり、帰り道ではなぜ自分がこんな状況なのかわからず、ずっと涙していました。 Googleフォトで1年前のちょうど同じ日に、3人で出掛けてご飯を食べに行った写…
最近はいろいろと忙しく過ごしておりました。 一昨日、久々に夫が夢に出てきてくれて嬉しかったので、メモを載せます。 6/28（日）朝起きてリビングに行くと夫が寝ていて、夫の周りを娘がうろうろと歩いていた。 私が近づくと夫は目を開け、笑いながら抱きしめてくれる。 そして娘を抱き上げ、「お前おっきくなったねぇ、もう歩いてるじゃん」と嬉しそうに言った。 私は「でしょー」と言い、「次はいつ帰って来られるの？」と聞くと夫は少し考え、「うーん…お正月とかクリスマスとか、あとお盆とか。いつでも帰ってくるよ」と笑った。 夫の表情や話し方がすごくリアルで、目が覚めてからしばらく泣いていました。 何より嬉しかったの…
今朝まだ寝ている頃、夫の腕の中で眠っている感触があった。 だんだん感触が薄くなっていく時、ダメダメまだ行かないで、と思ったらギュッと力を込めてくれた。 夢の内容はよく覚えていないけれど、どこかに旅行に来ているみたいでした。夢じゃなかったらよかったのに。 夫が心配して来てくれたのかな？ 最近、どうしようもなく落ち込んでいます。 心臓と胃が胸焼けするような感じで、何だか精神的にそわそわしていることが多いです。 電話で母にネガティブなこと（長生きしたくない、生きててもいいことがないなど）を愚痴ってしまうことも多く、母から「聞いてるとつらくなるからそういうことはあんまり言わないでほしい」と言われてしま…
ステイホーム週間が終わりましたが、まだまだ不安ばかりの毎日です。 夫がいてくれたら自粛生活でも絶対、毎日楽しかったのに。 一緒にくっついたり、ゲームしたかったなぁ。 夫に話したいことがたくさんあって、増えていくばっかりです。娘と2人きりの巣籠もり生活はかなり大変でした。 退屈なのか大声で泣くし、叫ぶし、しょっちゅう漏らすし… 夫がいた頃は協力プレイ出来たのでそこまでではなかったのですが、それを一人でこなすとなると本当に体が足りないです。 気がついたらあっという間に1日が終わっています。去年の今頃は夫と娘と3人で出掛けて楽しかったなぁ。 その前の年は2人で北海道に新婚旅行に行ってました。北海道に…
夫がいなくなってから長らく実家で過ごしていましたが、先週の土曜日にやっと自分の家に帰ってきました。 慣れないワンオペ育児にバタバタしてして、気がついたら一週間経ってしまいました。やることばっかりで大変ですが、やっぱり自分の家にいる方が楽！ 私は超がつくマイペース人間なので、せっかちな父とはあまり合わず実家では少し窮屈でした。 ゆっくり、少しずつやっていきたいと思います。長いこと家を空けていたので、片付けをしつつ足りないものを買い出しにも行かないといけない。 私はペーパードライバーなのでベビーカー徒歩しか手段がなく、結構辛いです。 そのためネット通販を駆使して、大量の買い物をしています。 夫の仏…
先日、日本でアイスダンスをしていたクリス・リードさんが30歳という若さで亡くなりました。 私はフィギュアスケートの大ファンで、ニュースを見たとき一瞬えっ？嘘でしょ、と思いました。死因は心臓突然死。 私の夫の命を奪った、あの憎い心臓突然死です。 健康な人が致死性不整脈（Vfなどが多いです）によって突然亡くなってしまう、恐ろしい病気。 日本でも老若男女合わせて年間数万人がこの病気で亡くなっているそうです… クリス・リードさんのように有名な方の名前も結構聞かれます。彼は新型コロナウイルスが落ち着いたら、来日して後進の育成をする予定だったようです。本当に、この病気は（心臓突然死に限らずですが）どうして…
昨日は久しぶりに美容院に行ってきました。 今まで美容院は夫と一緒に行ってたので、最後に行ったのは10月半ば。 精神状態も相まってボサボサのパサパサでした。 なかなかそんな気分になれなかったのですが、あまりにひどすぎたので…初めて予約したお店で、個人店だったため落ち着いた雰囲気でした。 美容師さんとお話していく中で、「子供さんは今日はパパが見てくれてるの？」と聞かれました。 やっぱりか…と一瞬思い、誤魔化そうか迷いましたが嘘をつくのが嫌いな性格のため、正直に事実を伝えました。 美容師さんは驚いて謝ってくれましたが、まさかそんなこと考えるはずもないので仕方ないと思います。 少し前に比べたら当時のこ…
また夫の夢を見ました。 メモを残したので、忘れないように書いておきます。 3/5(木) 夜中（夢の中で）目が覚めると、夫が横に寝ていて目をこすっている。 「眠れないの？」と聞くと夫が「うん」といい、腕の中に手招きされて腕枕をしてもらった。 夫はほっとした顔で「やっぱりこれがないと眠れないよ」と言って眠った。 本当にリアルな夢で、起きてから一瞬混乱しました。 そして夢か、と落胆。 夫がいた頃によくしていた会話と行動でした。いつも「みーちゃん、ぎゅーしよ」と言って抱き締めてくれて、毎日腕枕で寝てたっけな… まだ数ヶ月前まで当たり前だった日常なのに、もうすごく昔のことのように感じます。 記憶は今は鮮…
昨日は2回目の心療内科受診をしました。 昨日までの間、あまりにも副作用が辛すぎて病院に連絡したのですが…返答はそのまま様子を見ながら飲み続けて下さい、とのことでした。 えー、と思いましたがしょうがないので、昨日までとりあえず薬を飲み続けておりました。 頭痛と目のかすみは少し軽減しましたが相変わらずです。先生の診察を受け、これまでの様子を話します。 副作用が辛かったので薬をやめたいと話すと、先生から提案されました。①違う抗うつ薬に変えてみる ②漢方薬を試してみる ③薬を中断してみる確かに今でも夫を失った悲しみや痛みはある。 でも何となく、自分の中でももう一番辛かった時期は過ぎていると感じたので、…
おととい、以前予約した心療内科に行ってきました。 予約したのが12月中旬なので、丸々2ヶ月。 正直、あの一番辛かった時期にお世話になりたかったのですが、予約いっぱいだったので待っていました。 私は心療内科や精神科で働いた経験はないので、本当に学生の実習の時以来。 緊張しながら病院に入りました。病院の中は綺麗で、スタッフの方々もみんな優しそうな感じでした。 まずは問診票を書き、看護師さんと話をします。 あの時よりはマシになったけれど、やっぱり思い出したり話したりすると涙が止まらなくなりました。 本当に嘘だったらいいのに、と今でも真剣に思っています。次に先生の診察を受けます。 先生はさっぱりとしな…
すごく久しぶりに夫の夢を見たので、忘れないようにメモ代わりに書きます。 2/17（月） 夫とどこかに泊まりに来ていて、嬉しくて何回も抱き合ったりキスをする。 そのまま2人で一緒に寝て、私は夢の中で目を覚まして、“もしかしたら夫がいなくなってる？”と不安になって急いで夫を探す。 少し離れたところに夫が座っていて、「いなくならないよ」と笑っている。 私は夫に飛び付いて、またぎゅっと抱き締めてもらった。ちゃんと夫の匂いがする。 そして「みーちゃんに届いてるよ」と包みを渡してくれた。中身はキラキラしたビーズのアクセサリーキットで、私は「届くの早いね、さっき頼んだばっかりなのに」と笑った。 その後は2人…
2月15日は娘の初めての誕生日でした。 娘が生まれてから一年。 予定日を過ぎても頭が大きくて降りてこられない娘…まさかの帝王切開での出産でした。 去年の今頃の術後はひたすら、刺されたような傷の痛みや高熱と戦っていました。一年前は夫と一緒に病院に泊まって、来年はどう過ごしてるのかな？なんて言ってたのに。 かわいい娘が生まれて、2人とも幸せいっぱいだったのに。 まさか一年後、こんな未来になると予想することは出来ませんでした…娘は無事に1歳になったよ。 すでに1歳前から歩いてるよ。 ご飯ももりもり食べるようになったよ。 いたずらばっかりするようになったよ。 自我も出てきて感情がよくわかるようになった…
昨日は、娘と初めて2人だけでアピタまでお出掛けしてきました。 ペーパードライバーなのでベビーカーを押して徒歩30分。 途中から私の妹に偶然会い、一緒に買い物しました。実はここのアピタ、夫が亡くなる6日前に家族で最後に行ったお店なのです。 そのため、しばらくは店に入るだけで涙が止まらなくなり、今まで行けなかったのですが…やっと行くことができました。 夫婦やカップルを見ると涙が出そうになりましたが、何とか堪えて泣かずに過ごせました。 それでも歩いているとあぁ、ここのスタバで飲んだっけな、ここで夫の靴を買ったな…などといろいろ思い出しました。娘は入店した時はご機嫌だったのですが、最近歩くのを覚えたか…
昨日は、夫のスマホを解約してきました。 本当は嫌だったけど… 今まで夫に掛けていた番号が、もう夫の番号じゃなくなるなんて。 そんな日が来るとは思わなかった。4年前、私が転職して2ヶ月くらいの時。 私がいじめられている中、いつも明るく話し掛けてくれて、守ってくれた夫。 そんな優しい夫が、はにかみながら紙に書いて渡してくれた電話番号。 その紙は今でも大事に私の財布にしまってある。 毎日辛かった中、本当に嬉しくて久しぶりにドキドキした思い出。その思い出はまだ鮮明なのに、もう夫の電話番号じゃない。 改めて夫がもう本当にいないんだと突きつけられた気がして、涙が止まらなかった。最後にと思って夫にLINEし…
1月23日、今日は愛する夫の誕生日。 そして、2回目の月命日でもある。あの日からもう何年間ももがき苦しんできたように思えるけど、まだ2ヶ月しか経ってないのか… 去年のこの日は臨月で、確かネットでちょっといいミールキットを注文して家で夫の誕生日祝いをしたっけ。 まさか次の年のこの日に、夫がいないなんて去年は思っていなかった。 来年は3人でお祝いしようね、なんて言ってたのに…夫が生きてたら今日で29歳になります。 まだ30代にもなってないのに。 本当に、持病もあっていろいろぼろぼろな私が身代わりだったらよかったのに… Googleフォトの1年前の欄に夫の笑顔が出てきて、何とも言えない切ない気持ちで…
今日は久しぶりに夫の夢を見ました。 夫が生き返って、抱きしめて話もした夢です。 まだ感覚や余韻が残っています… 内容をメモに殴り書きしたので、それを載せます。 1月21日（火） 夫が生き返った。 私が呼ばれて部屋に行くと、いつもと変わらない服を着て夫が立っている。 「夫ちゃん！」と私が抱きつくと、夫は笑顔でぎゅっと抱きしめてくれた。 夫は「すごいでしょ、ちゃんと声もにおいも温かさも再現されてるでしょ？」と言った。 本当に感触も、においも声も温かさもそのままだった。 2人で娘の世話をする。私が娘のミルクの粉だけ入れておいてその場を離れ、娘を抱っこした夫と戻ってきてお湯を入れると、洗剤のような味が…
こんばんは、娘がなかなか寝てくれなくて真夜中です。 少しお久しぶりですが、何とか生きてます。ここ数日は、少し上向きかなと思ったら「やっぱりダメだ、無理だ」ってなったりを繰り返していて、相変わらずメンタルが不安定でした。 気分転換･･･というか現実から目を背けるためにゲームに没頭してたり。 私と夫はかなりゲーマーなんですが、一緒にゲームをやってくれる夫はもういません。 なので今はゲームしてる間はよくても、ふと我に返ると虚しい気持ちになってしまいます…旦那さん、貴方は私の人生のパートナーであり親友であり、育児仲間であり運命共同体であり… 本当に一人何役も担ってくれていたんだよ。 私は一体、何人大切…
昨日は市内の自助グループで行われている、死別の方を対象としたグリーフケアに参加してみました。 初めて行く場所だったし、私はかなりの人見知りと緊張する人なので始まる前からドキドキ… いつも夫が隣にいてくれたから安心しきっていたけど、もう隣には誰もいないから空虚な気分で、やけにすきま風が吹いているような感じがしました。割りと早めに到着し、座って待っていると参加者が少しずつ集まってきました。 大体50～60代くらいの方が多く、案の定私が最年少。 歳は離れていたけれど新規は私だけで、他の皆さんは死別後5年くらい経過した先輩ばかり。 泣きながら話す私の言葉を、皆さん涙しながら聴いてくれました。 同じ経験…
四十九日法要が終わって、またたくさん悲しくなったけど。 少しずつ、一日中泣きっぱなしではなくなった気がします。 毎日泣いてはいますが…法要は故人を送り出してあげて、追善供養するためのものだけど、きっと遺族の心も癒して、整理する意味合いも含まれているのかな、と思いました。 泣いてばかりいるけど、いつまでもそのままじゃきっと夫も悲しむ。 夫はそれを望んではいないだろう。私が毎日辛くて死にたいと感じている今日は、夫にとっては何よりも生きたかった明日。 夫のことを思い出すと辛かったことは一つもなく、楽しかったことや幸せだったこと、笑顔ばかり。 本当に尊敬すべき大好きな夫に、毎日寂しいと思いながらも感謝…
今日は夫の四十九日の法要がありました。 夫に天国で安らかに暮らしてほしい、でも置いて行かないでほしいという葛藤で前日はあまり眠れず。 それでも夫のために法要はしっかりやって大丈夫だよ、って送り出してあげようという想いの方が強く、決意をしてお寺に向かいました。法要自体は1時間くらいで終わり、娘は若干騒ぎましたが泣くことなくいい子にしていました。 魂も白木の位牌から本位牌に移してもらい、夫に「やったよ」と心の中でつぶやきながら空を見上げました。 空の色を久しぶりに感じた気がします。お経を詠んでもらっている時、不思議なことがありました。 奥のローソクの炎が一瞬、風もないのに大きく揺れたのです。 私は…
今日も一日、ほとんどの時間をぼーっとして過ごした。 私の場合朝になるのが嫌で、夜になると少しホッとする。 あぁ、やっと一日減った、って思えるから。 一日が長いって本当につらい。今日はまだ解約していない夫のスマホから、私宛にLINEを送ってみた。 夫はこう思ってるだろう、夫なら絶対こう言ってくれるだろうという言葉や絵文字、スタンプを考えて組み合わせてメッセージにする。 それを私のスマホに送信する。自分でも、ばかなことをしてると一瞬思った。 でも、久しぶりに夫からのLINE通知が私の画面に現れて、嬉しくて泣いた。 また切なくなってしまったけど、改めて夫に感謝を伝えることが出来た気がした。明日は四十…
気がついたら、新年になって3日経っていた。 夫がいない。 こんなに毎日灰色な新年は初めてだ。 遺影では、夫が毎日変わらず微笑んでいる。 娘のお宮参りの時期に写真館で撮った写真。毎日、朝目が覚めて娘の世話をして、夜になって娘を寝かしつけていつの間にか寝落ちする。 それを繰り返して1ヶ月ちょっとになった。 全然生きていない。活力が湧かない。 娘がおかしな行動をして、それにちょっとだけ笑える時もあるけど、基本能面のまま。 うまく笑ってあげられないママでごめんね。今日はお義母さんと義弟さん、夫の従兄弟がお線香をあげに来てくれた。 夫の死を悲しみ、想い続けていてくれる人たちが私の他にもいてくれて嬉しい。…
今日はついに、2019年最後の日。 つい最近まで、今年は娘と初めて3人で年越しだねって言ってたのに。 相変わらず今の状況がわからなかった。 結婚して初めて、年末の買い出しにも出掛けずに引きこもった。ガキ使を見ても紅白を見ても涙が出てくる。 本当なら自宅にいて、隣に夫がいるはずだったのに。 夫と過ごした最後の年が終わって、夫が知らない新年が来るのがたまらなく嫌だった。 時間薬とか日にち薬とかよく聞くけれど、全く変わってない。 タイムリープして過去に戻りたかった。 ※以下は夫に送ったLINEです（名前表記などは一部変えてあります） 今日は今年最後の一日です。 年越ししたくないよ。 娘ちゃんの生まれ…
朝、夢の中で私が横になっていると、隣に座る夫の後ろ姿があった。 急いで飛び起きたけれど、夫の姿はもうなかった。 確かに気配はあったのに。 懐かしくて暖かくて悲しい気分になった。そして、この前注文した夫からのクリスマスプレゼントが届いた。 ラッピングもしてもらったから、本当に夫からもらったような感じがして嬉しかった。 ありがとう、大切にします。 ※以下は夫に送ったLINEです（名前表記などは一部変えてあります）① 今朝、私が寝てる横に座ってたよね。 もうちょっとで触れそうだったのに、「助けて」って声掛けて起き上がったら消えちゃった。 5分だけでもいいからもう一回抱きしめてほしいよ… ちゃんと「あ…
夫の会社から、最後に勤務していた一週間分の給料が出るとのことで、上司の方が給与明細を持ってきてくれた。 それだけでも有り難かったのに、会社の判断で一ヶ月分くらいの金額を出していてくれた。 夫は本当に頑張ってたんだな、と思うと共にただただ頭が下がるばかりだった。 本当にいい会社に就職して、いい上司や仲間に囲まれたんだね。 流石だよ。 ※以下は夫に送ったLINEです（名前表記などは一部変えてあります）① さっき上司さんが給料明細を持ってきてくれたよ。 締め日から5日分だけ支給のはずが、1ヶ月分全額出してくれたみたい… 本当にありがたいね。 夫ちゃんが一生懸命頑張った証だよ。 夫ちゃん、自分の好きな…
こんなに何も心が動かず、静かに過ごしたクリスマスは初めてだった。 私は夫のカードに残っていたポイントを使って、差出人名を夫の名前にして、クリスマスプレゼントを注文した。 ※以下は夫に送ったLINEです（名前表記などは一部変えてあります）① さっき、夫ちゃんのカードのポイントを使ってバッグを注文したよ（差額は私が払いました）。 送り主を夫ちゃんにして、勝手にクリスマスプレゼントにしちゃってゴメンね。 どうしても夫ちゃんから最後のクリスマスプレゼントが欲しかったんだ。 一生大事に使わせてもらうね。 もちろん、今までもらった思い出もプレゼントもだよ。② 夫ちゃんだって3人でもっともっと一緒に過ごした…
つい最近まで、夫と「今度のクリスマスはどうしようか？」なんて話してたのに、本人がいない。 結婚してからも毎回プレゼントを贈り合っていた。 今までこの日に夜勤だったり、会議だったりしたこともあったけど今年はダントツで一番嫌なクリスマスイブになった。頼んでいた位牌が届いたということで、仏具店に向かった。 夫の戒名・俗名とも綺麗に彫られていて、ほっとした。 今年の夫へのクリスマスプレゼントは位牌になってしまった。外に出ると華やかな雰囲気がとても嫌で、私一人だけ下を向いて歩いていた。 コンビニに行くとクリスマスケーキが売っていて、次々と売れていった。私は元々甘いものが大好きで、クリスマスケーキも夫と毎…
以前に心療内科の予約をしたところ、予約がいっぱいで2月中旬しか押さえられなかった。 とてもそれまで耐えられそうにないと思い、いつもの消化器のかかりつけ医院を受診した。この前受診したため、先生は状況をわかってくれている。 また話を聞いてもらい、心療内科までのつなぎに一般的な精神安定剤を処方してもらった。安定剤を使うのは何となく抵抗があったが、どうしようもなく苦しかったため、早速服用してみた。 不安感や悲しい気持ちはあまり変わらないものの、夜は久しぶりにぐっすりと眠ることが出来た。
今日は久しぶりに夢の中で夫に逢えて、嬉しかったけれど起きた時寂しかった。（メモから引用） 12/22(日) 夫がシャワーを浴びながら、「今の男ってみんな社会でストレスがすごいんだって。俺もボロボロだよ」と話す。 「そうなんだ」と私が言いながら夫に頭をすりすりすると、夫は「やめてやめて、くすぐったい」と笑った。 やっぱり夫はストレスを感じていたのでしょうか。 夢の中の出来事だけれど、すごく気になる言葉でした。 もっと力になれればよかった。 夢だったけど、夫に触れられたのは嬉しかった。 ※以下は夫に送ったLINEの文章です（名前表記などは一部変えてあります）① 今日は久しぶりに夢で逢えて、ちょっと…
娘の10ヶ月検診のため、いつものかかりつけの小児科へ向かった。 よりにもよって今月とは･･･足が重かった。病院に着いて待合室にいると、私達の他に3組ほど待っていた。 しかし私達以外の3組はすべてパパママ連れで、私はいたたまれない気持ちになった。 娘の検診なのに自分のメンタルでいっぱいいっぱいで、涙を堪えるのに必死だった。娘の発育は順調で一安心した。 しかしいつものことながら、そこの先生はとても無愛想で目も合わせずに決まったことを言ってくるのみ。 離乳食のことや授乳のことなど、「普通はもっと○○だから～」だの、娘が離乳食をあまり量を食べられないと言うと「それは食事の内容に問題があるんじゃない？」…
久しぶりに人の多い街中を歩くだけで動悸がひどく、涙も溢れてくる。 この日は事前に予約していた年金事務所に行ってきた。 予約したとはいえ、年末だったため事務所は忙しそうだった。事務所に入ると担当者に通され、確認書類などと共にいろいろと聞かれる。 この時にまた、もう何回目だろうか･･･夫の亡くなった時の状況を細かく聞かれた。 もうやめて、と言いたくなった。手続きには結構な時間が掛かった。 担当者に形ばかり、「まだ若いのに、子供さんも小さいのに大変ですね～」と目も合わせずに言われる。 仕方がないとは思うが、あとほんの少しだけ親身に言ってくれたら全然違ったのにな、と思ってしまった。夫は会社勤めで、遺族…
この日は夫との写真を見ながら、恋人時代の思い出が脳内に次々と広がり、朝から泣いてしまいました。 辛くなってしまったのと、夫との思い出はどれも暖かいものばっかりだと感じ、夫にありがとうを伝えたくなったため、またらだとを送りました。 ※以下はこの日に夫へ送ったLINEです（名前表記などは一部変えてあります）① 昨日からずっと、夫ちゃんと初めて会った時のこととか、○○屋で食事したこととか、○○○の湯の温泉とか、○○山に行ったこととか思い出してるよ。 初めて会った時から笑顔が素敵だな、優しそうだなって感じて、付き合ってみたら本当に裏表ない、まっすぐで誠実な人だってことがすぐにわかって、一緒にいてすごく…
娘が今日で10ヶ月になりました。 有り難いことに、娘は病気一つせずすくすくと成長してくれています。 ※以降はこの日に夫に送ったLINEです（名前表記などは一部変えてあります）① 夫ちゃん、今日で娘ちゃんが10ヶ月になりました✨ 娘ちゃんが生まれて、貴方がいなくなってしまったのが同じ年なんて本当に想像もしなかった。 あんなに嫌がってたおせんべいを最近よく食べてくれるようになったよ。 夫ちゃんにも見せたかった。 見てくれてますか？ もう、クリスマスとかイルミネーションとかのお知らせを見るのが嫌だよ。② さっき、前に応募したイルミネーションの入場チケットが当たりました。 夫ちゃんが当ててくれたの？ …
この日は職場で一番信頼している先輩（Mさん）と会う約束をしていたので、久しぶりに出掛けました。 とはいってもMさんが実家まで迎えに来てくれたので、そこからドライブに連れていってもらいました。Mさんとは今の職場で仲良くなったのですが、実は前の職場も一緒だったのです。 前の職場は大きかったので、お互い全く知りませんでした。 夫と付き合った時、職場では内緒にしていましたがMさんだけには真っ先に報告しました。 Mさんはとても喜んでくれて、私達のことを陰ながら応援してくれました。 悩みを相談したり、私達の結婚式の時も寄せ書きボードを作ってくれたりと夫婦共々お世話になった方です。 Mさんは夫の通夜・葬儀と…
これで7日連続でみた夢は最後です。今日の夢はとってもシンプルでした。 12/13(金) 夫と2人で、娘をお風呂に入れている。 何の変哲もない、幸せないつもの光景。 目覚めた瞬間、涙が出ました。 もうこんな当たり前だったことが、2人では二度と出来ないんだなぁと。 暖かくて幸せな夢だったのに、残酷な現実を突き付けられた気分でした。また夫に関する何らかの夢を見たら、忘れないように書き留めて行きたいと思います。
私は社会人1年目に潰瘍性大腸炎を患い、定期的に通院しています。 今日は先月やったCFの結果の説明と、薬をもらいに受診しました。待合室にいると、事務の方が前回と何か変わったところはないか確認に来ます。 私は夫のことで、さすがにオープンな場所で話すのは憚られたため別室に連れていってもらいました。 いざ話し始めると、泣いてしまってうまく話せませんでした。 事務の方も驚いています。 そしてなるべく人目に触れないように、診察室に案内してくれました。診察室で先生に話すと、先生も「えっ？」と最初理解に苦しんでいる様子でした。 そして「確かまだ子供が産まれたばっかりだったよね？」と。 私は溜め込んでいた気持ち…
今日の夢は夫が出てきませんでしたが、何だか意味深でした。 12/12(木) 私が山奥を一人で歩いていて、途中で温泉に入る。夫を探すが、見当たらない。 夫の兄弟が何か揉めている。娘が大声で泣いているので、必死で走って駐車場みたいなところで保護する。 夫は温泉が大好きだったので、恋人時代からよくいろいろな温泉巡りをしていました。 なので私一人で温泉に入っている光景は何だか不思議でした。 そして義兄弟が揉めている場面に移り、揉めている内容についてはわかりませんでしたが要注意だと感じました。 あとはなぜか娘が大泣きしていて、必死で探し回って保護できて本当によかったと、夢ながらに思いました。 夫が遺して…
今日の夢はかなり詳細で、景色も人も声もくっきりしていました。 そして私が夫に最も聞きたかったことを聞くことができました。 12/11(水) 車に乗ってマンションの駐車場から出て、南へ進んで海沿いの道の方へ左折。 いつものように助手席から私は右手、夫は左手を繋いで体は夫に引き寄せられてもたれている。 夫が明るく、「もう俺はいないから、写真館とかは今度からはなーちゃん（私の妹）達と行くの？」と聞いてくる。 私は「たぶん･･･」と答えてから、「じゅんちゃん、どうして死んじゃったの？」と聞く。 夫は申し訳なさそうに「ごめん･･･」と言った。 本当はもっと聞きたいことがたくさんあったのですが、私の力では…
今日の夢は直接夫は出てきませんでしたが、一応関係があったので書き残しておきます。 12/10(火) 夫が行方不明になったと聞き、探しにいく準備をしている。 シンプルな夢でしたが、夢の中の私はかなり焦っていました。 夫を探しにいくために旅支度をして、冒険にでも出るような勢いでした。 それだけ夫を愛していた証拠だと思います。
今日は二度寝してしまいましたが、何とその2回とも夫が出てきてくれました。 12/9(月) 居合道の道着を着て何かしている夫を発見。会話はなし。 （二度寝後） 2人で娘のおむつを換えている。「これで大丈夫かな？」などと言い合う。 昨日の夢のように、意味があるような内容ではないかもしれませんが、夫に会えて嬉しかったです。 夫が道着を着ていたのは、送った時の服装だったからでしょうか？ また、娘のおむつを換えるなんていう日常も何だかすごく懐かしい感じがして、もっと夢を見ていたかったなぁと思います。
驚くことに、夫は次の日にも夢に出てきてくれました。 ぼろぼろの私を見て、心配してくれたのでしょうか？ 内容メモを下に書きます。 12/8(日) 私が膝のオペをすることになった。ふと見ると、階段を降りてくる夫を発見。 私は「待って」と追いかけ、1Fの明るい中庭？みたいなところで再会。 いつもみたいに夫が手を広げ、抱きしめてくれる。 そして、「みーちゃんなら大丈夫だよ」っと言ってぎゅーっとしてから笑い、2人で顔を見合わせて悪戯っぽく笑った。 ついに夢の中で夫と会話し、ハグすることも出来ました。 不思議なことに、ハグした感触も覚えています。 ついこの間まで普通に会っていたのに、すごく懐かしい気がして…
それまで全く夢枕に現れなかった夫が、突然夢に出てきてくれた。 しかも7日間連続で。 厳密には登場してない夢もありますが、全て夫関連です。 急いでメモをとったものが残っているので、忘れないうちに載せていきます。12/7(土) 車の座席に座っている夫と、窓越しに会う。他の人がいて私はその人に話し掛け、その内容に夫か声を出して笑った。 直接会話したかったが叶わず。 私は毎日、現実で会えないならせめて夢に出てきてよ…と夫にお願いしていました。 それを感じとってくれたのでしょうか？ 出来るなら会話や触れあいをしたかったのですが、そこまでうまくはいきませんでした。
毎日バタバタしている中で、夫名義のあれこれを変更したり解約したりがなかなかに手間だった。特にデジタル系はパスワードが設定されているものが多く、そのパスワードがわからないと解約ページにすら辿り着けない。 まさか普段から人のパスワードを調べたりなんかしないから、当てずっぽうで入力してみるしかない。 何となくで突破できたものもいくつかあったが、どうしてもわからないものもいくつかあった。 （PCのパスワードは夫の弟さんが解いてくれた） わからないものについては、直接問い合わせるしかない。とりあえず奨学金やカード類は解約、その際に多くの残ローンが判明した･･･ 結構な額だったが、義実家と協力して何とか支…
葬儀が終わってしばらくは放心状態というか、抜け殻でした。 本当に夫と一緒に私も死んでしまったように。 11月22日までの笑っていて、人生を楽しんでいた私はもういません。 どうやって笑ってたのかをすっかり忘れて、涙ばっかり枯れることなく出てきます。 娘の離乳食を考える頭もなく、バナナばっかりあげてる気がします。とりあえず、クリスマス特集とかをテレビで見るのがしんどいです。 この前行ったイルミネーションとか、来年行こうねって言ってたイルミネーションとか… どこに出掛けてもクリスマス、クリスマス。 最後の週に3人で行ったアピタに入るだけで、涙が止まらなくなりました。夫の位牌をどうしようかと考え、いろ…
葬儀が終わったあたりから精神的にがたがたになり、生きていることが本当に辛くなりました。 夫がいないことが、認めたくないのに現実になってしまった感じ。 この世界のどこにも夫が存在しないなんて、嫌だ。なのに私だけなんで生きてるんだろう？ 何で私じゃなくて、夫を連れていったの？ 私なんか病気は持ってるし、大して何の役にも立ってない。 夫の方が今までたくさん苦労して、小さい頃から辛い思いばっかりして、今が一番幸せだって言ってくれるようになったのに。私はどうなってもいいから、夫だけには生きていて欲しかった。 私で代わりになれるなら喜んでそうなる。今からだっていい。 あの時警察の人に殺して下さいって頼めば…
葬儀翌日の11月30日、早速四十九日や位牌のことなどの打ち合わせがありました。 もう何も声を出したくないし考えたくもなかったけれど、回らない頭を一生懸命動かしました。夫の四十九日は年を跨ぐこともあり、法要の選択の余地が少なく、新年の1月5日に行うことになりました。 四十九日の間は夫は側に居てくれるのかな？四十九日過ぎたらもう居なくなっちゃうのかな？ そんなことばかり考えていました。位牌についてはきついのとか、金ぴかとかは夫に合わないような気がしてどうしても嫌だったため、私が探すことになりました。
実家に帰ると急に全身の力が抜けて、座り込んだ。 自分でも気づかないうちに気を張っていたのかもしれない。 帰ってきてから夫の遺影やお骨を見て、あぁ本当にいなくなってしまったんだ、終わってしまったんだと実感して大声で泣いた。 やっと本気で泣けた気がした。その日は狂ったように泣き続けて、娘の面倒もろくに見れずに家族にお願いして、眠れないけど早めに布団に入った。 ※以下、当日に夫に送ったLINE原文です（名前表記などは一部変えてあります）。 こんばんは🌙 夫ちゃん、今まで本当にお疲れ様。 まだ送りたくなかったけど、無事に送り出すことが出来ました。最後の日、一緒に寝てあげられなくてごめんね。 夫ちゃんの…
ついにお葬式の日が来てしまった。 毎日毎日、起きたら全部夢だったと期待し続けても叶わず。 私だけが11月23日から時間が止まってしまっていたが、容赦なく周りの時間は進んでいく。葬儀にもたくさんの方が集まってくれた。 夫の親友が弔辞を読んでくれたが、本当に心のこもった言葉ばかりで涙ばかりだった。 夫にはいい友達がたくさん居たんだなぁ、と改めて夫はすごい人だと思った。 私も葬儀挨拶で夫にたくさんの想いを伝えたいと思い、急遽その場で夫へのメッセージを話させてもらった。 嘘偽りない即興だったため、めちゃくちゃだったと思うが原稿を読むよりは夫に伝えることが出来たかな、と思った。出棺の準備のため、棺の蓋を…
本来、今日は育休明けの職場復帰について主任と面接予定だったけれど、さすがに中止になった。 お通夜は夕方からだったが、何となく朝からずっとそわそわしていた。 ふと鏡を見ると、変わってしまった自分の顔に驚く。目の死んだ老婆のようだった。娘の世話をしてから会場へ向かう。 会場についてからも慌ただしく、あれこれ渡されて◯◯をお願いします、と目が回りそうだった。 僧侶の方とも挨拶し、戒名について相談された。 いくつか候補があった中で、夫らしい文字を入れてもらうことが出来た。 とても親身に考えてくれるいいお坊さんだった。 慌ただしく動きながら、空いた時間は少しでも夫の側にいたいと、ずっと側で顔を見て話し掛…
この日は朝から夫の湯灌と着替えが行われた。 夫は生前、居合道をやっていて道着を着る機会があり、家族と相談した結果道着を着せてあげようということになった。事前の打ち合わせ通り、私は夫の湯灌・着替えを手伝わせてもらうことになった。 スポンジに泡をつけてもらい、夫の手足を洗っていく。 いつも見慣れている、大きくて節立っている夫の手足だった。同じ職場だった時夫は介護士、私は看護師として一緒に患者さんの入浴介助などをやったことがあったため、その時のことが思い出された。 何も言わない夫を、何とも言えない気分で洗っていく。手足が終わるとスタッフの方が背中や腹部を洗い、洗髪する時に再び私が洗った。 丁寧に洗髪…
朝から夫の通夜・葬儀の打ち合わせをした。 相変わらずすべてが他人事のように進み、一体誰の葬式の打ち合わせをしているのだろう…とぼんやりしていた。 六曜などを考慮し通夜は28日、葬儀は29日に行うことになった。いろいろ決めていく中で、書類に夫の名前が書いてある度に涙が込み上げてくる。 まだ28歳だよ？私より4つも年下だよ？ そして悲しみの最中でも、経費などは容赦なくかさんでいくのだと知った。 みんな大変なのに、お義母さんや義兄弟の方がしっかりとしていて、私のことを気に掛けてくれる。 葬儀代も義実家が負担してくれることになった。 頼りない私にとって本当に有り難かったが、自分が情けなく感じた。そして…
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