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  • フランス大統領選挙について(つづき)

    フランス大統領選挙について-ajournalofsociology前回の話のつづきです。今回のフランスの大統領選挙で注目されていたのは、棄権率の高さ。あと、白票と無効票の多さも、ですね。以下に、フランス版ハフィントンポストの棄権率に関する記事があります(仏語)。Lesrésultatsdelaprésidentiellesioncomptait(vraiment)l'abstentionetlevoteblancLeschiffresannoncésà20heures,etquiontdonnéEmmanuelMacrongagnantfaceàMarineLePen,necomptabilisentquelessuffragesexprimésetpasl'abst...LeHuffPostなんで棄権率...フランス大統領選挙について(つづき)

  • フランス大統領選挙について

    フランス大統領選挙の第二回投票の結果が出ました。結果は、マクロン58.8%、ル・ペン41.5%で、マクロンが勝利しました。フランス大統領選挙現職マクロン大統領が再選 NHKただ、勝敗そのものは、事前の世論調査で明らかだったので、あまり関心を呼ばなかったと言えるでしょう。直前の世論調査の予想では、マクロン55%、ル・ペン45%だったので、その点ではル・ペンは予想より数ポイント低かったということになります。でも、勝敗については、2012年のオランド対サルコジのとき、スイスの世論調査会社では、直前の世論調査で52対48ぐらいの結果が出ていて、オランドの勝利を予想していました(当時は、フランスは直前の世論調査の報道が禁止されていました。で、スイスのフランス語圏のニュースサイトを見ると、直前の世論調査の報道があったので)...フランス大統領選挙について

  • 映画『泣き虫しょったんの奇跡』を見る

    本当はもっと堅い話題について書きたかったのだけれど、時間がないので、見た映画について。泣き虫しょったんの奇跡[DVD]松田龍平バップこの映画、将棋プロになるためにある養成機関である奨励会を、年齢制限で退会し、その後、アマチュア界で活躍、プロとの対戦もするなかで、互角以上の戦いをしていた主人公が、周囲の協力によってプロ試験を設定してもらい、それに応えてプロになるまでの物語である。この映画、監督自体が、元奨励会に所属していたことがあるようで、うまい将棋界の描き方ができていて、将棋に詳しくない人が造っていたら、別の映画になっただろうな~と思った。少年時代、主人公と、同じ道場で競う友達の才能を見込んでコーチをする道場の席主、ただし少年たちの夢が破れると、「いい夢見させてもらった」と言い残して席主を退いたり。あと、奨励会...映画『泣き虫しょったんの奇跡』を見る

  • 「政治的中道の巨大マーケット」という幻影

    先日、ある報道番組を見ていたら、立憲民主党の話題になっていて、現野党の立民党が政権を取りに行くなら、ウィングを広げることと、中道という巨大マーケットを取りに行くこと、と自民党の御用ジャーナリストが言ってた。また、同じ番組の別の機会に、東大教授の政治核の専門家も同様のことを言ってたが、私自身は、違和感を持たざるを得なかった。が、フランスの下の記事を読んでいたら、それについて確信をした。仏大統領選共和党が初の女性候補ペクレス氏選出(毎日新聞)-Yahoo!ニュース実は、この記事には正確なことは書いていなくて、保守勢力の共和党の代表選挙だが、この決選投票の対戦相手は、シオティという党内最右派、というか、ほぼ極右勢力。この極右勢力と争って、保守勢力は、ENA出身で中道右派のペクレスを選出したのである。別に私は、極右勢力...「政治的中道の巨大マーケット」という幻影

  • 『タクシー』を今見ることの意味

    タクシー運転手約束は海を越えて[DVD]ソン・ガンホTCエンタテインメント少し前ですが、この映画『タクシー運転手』を見たので、それについて。軍政下の韓国であった光州事件、それを報道しようとドイツ人ジャーナリストが韓国入りし、タクシー運転手を雇って光州まで行って……。という物語です。この映画を、この時期、つまりミャンマーでミャンマー国軍がクーデターを起こしている時に、かつての韓国で軍事政権が、軍政に反対してデモを行っている人々を弾圧するという事件の映画を見るというのは、偶然だが、非常に貴重な機会だった。映画と現実は、決して一致するものではないが、この映画では、軍による一般人の制圧、また一般市民の抗議について、現実の経験を経て作られたであろうエピソードというか、映画上の仕掛けがあって、勉強にもなった。たとえばタクシ...『タクシー』を今見ることの意味

  • ポピュリズムを眺めていて

    ポピュリズムとは何か板橋拓己数ヶ月前、欧州とトランプのポピュリズムに関する報告をある研究会でさせていただいて、なかなか好評だったのだが、現在その論文化に四苦八苦している……。この『ポピュリズムとは何か』という著作について、けっこう前に読んだ当時は、ポピュリズム現象を包括的にまとめていて、すごく良い本だと思った。無論、その評価は今でも変わらないのだが、自分で勉強や資料集めを進める中で、必ずしもこの本で扱われていない重要な部分もわかりはじめて、その点では、現在では、不十分というか、足りないところもあると思う。無論、多様で、様々な事例のある問題現象を包括的に一冊の本にまとめるという作業は難しいものであり、その点では、この本の評価はいささかも変わらない。他方で、個別事例(私の対象としてはフランスの国民戦線など)を見ると...ポピュリズムを眺めていて

  • 映画『オーシャンズ8』を見る

    オーシャンズ8[DVD]サンドラ・ブロックワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント本当は、前回のエントリーで、この映画について感想を書こうと思ったのだけれど、なんかこの映画を見た際にモヤモヤ感があって、映画『フォックスファイア』と比較して(というか、そもそも「比較」には適した作品ではないのだが)、モヤモヤ感の原因がわかったのでした。で、この『オーシャンズ8』ですが、それ以前のブラッド・ピットとジョージ・クルーニーのオーシャンズシリーズの女性版ということになる。暴力など一を傷つけることなく、金持ちから詐欺をしたり、悪徳業者などの所有する美術品を盗むという痛快な犯罪物語、ということになるのだけれど……。まあ、第一に「敵がわかりにくい」というのが、あったと思う。というのも、この映画では、有名女優が身につける宝石...映画『オーシャンズ8』を見る

  • 映画『オーシャンズ8』を見る

    オーシャンズ8[DVD]サンドラ・ブロックワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント本当は、前回のエントリーで、この映画について感想を書こうと思ったのだけれど、なんかこの映画を見た際にモヤモヤ感があって、映画『フォックスファイア』と比較して(というか、そもそも「比較」には適した作品ではないのだが)、モヤモヤ感の原因がわかったのでした。で、この『オーシャンズ8』ですが、それ以前のブラッド・ピットとジョージ・クルーニーのオーシャンズシリーズの女性版ということになる。暴力など一を傷つけることなく、金持ちから詐欺をしたり、悪徳業者などの所有する美術品を盗むという痛快な犯罪物語、ということになるのだけれど……。まあ、第一に「敵がわかりにくい」というのが、あったと思う。というのも、この映画では、有名女優が身につける宝石...映画『オーシャンズ8』を見る

  • 映画『フォックスファイア』その2

    フォックスファイア少女たちの告白[DVD]レイヴン・アダムソン紀伊國屋書店本当は別の映画、サンドラブロックの『オーシャンズ8』(https://amzn.to/3fwhL8J)について書くつもりだったのだけれど、映画のモヤモヤ感について考えていた。そしたら、この『フォックスファイア』を見直して、モヤモヤ感の原因が理解できたので、フォックスファイアについて、二回目の感想を……。というのも、この映画、自分たちの居場所がない少女たちが、自分たちで集まって「自律した」共同生活を送っていくのだけれど、当然、経済的に行き詰まって、ある男の身代金誘拐を企てる。この後、意図しない出来事になって……。ということになるのだけれど、やはり、少女あるいは女性が自分で経済的に自律して生活を送っていくことの難しさが、少女の視点から描かれて...映画『フォックスファイア』その2

  • 『X-Men ダーク・フェニックス』を見る

    X-MEN:ダーク・フェニックス[AmazonDVDコレクション]ソフィー・ターナーウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社x-menシリーズは、わりと好きで、代替の作品を見ているのではないかと思う。ただ、だんだん作品についてはあまり良いと思わなくなってきているが……。この作品、多文化共生的なテーマが、作品の前半では描かれるのだけれど、それが段々後景に押しやられてしまって、その点は評価が分かれるのではないかと思う。私自身は、前半の「多文化共生」のあり方をめぐる対立が、少し面白かった。が、それだけを主題に映画を展開させるのは、かなり無理があるから、アクションシーンなどが入るのも当然だとは思う。この作品のアクションシーンは、登場キャラクターの特殊能力を活かしたアクションシーンになっていて、それが巧く展開されていたとは...『X-Menダーク・フェニックス』を見る

  • 映画『フォックスファイア』を観る

    フォックスファイア少女たちの告白[DVD]レイヴン・アダムソン紀伊國屋書店映画『フォックスファイア』を観たので、それについて。この映画、『パリ20区、僕たちのクラス』のローラン・カンテ監督による作品である。映画冒頭は、あまり面白そうに思えなかったのだが、1/3ぐらいから、映画の主題の意味がわかってきて、それからぐっと引き込まれた。要は、家庭に問題があったり、様々な虐待を受けたりして、社会や家庭で居場所のない女の子たちが、集まって生きていくのだが……。という映画である。この映画、印象に残ったのは、少女たちがグループを作って、自分の居場所を得て解放感に浸りながら夜の街を練り歩くシーン。そこで、スプレー缶で電話ボックスに落書きを残したりするのだが、それが彼女たちにとっては、自分たちが存在することの証明をのこしていると...映画『フォックスファイア』を観る

  • 『時間稼ぎの資本主義』を読む(その2)

    時間かせぎの資本主義――いつまで危機を先送りできるかヴォルフガング・シュトレークみすず書房シュトレークの著作について、続きを。この著作は、ハバーマスの社会理論が70年代以降の資本主義を自明の前提としているとして、それが現在の社会を是認することになったと批判している。これにたいして、ハバーマスは、その内容について批判するのではなく、シュトレークの分析が事後的であり、当時の同時代性を忘れていると反論している(どこでそう言っているかは、後ほど追記したい)。(ちなみに、ハバーマスは、マルクスの『ブリューメル18日』を引き合いに出しつつ、シュトレークも歴史を事後的に裁いていると言っているのだが、これはハバーマスがマルクスの『ブリューメル18日』を評価していないことを示しているのだろうか?それとも事後的な分析であることを単...『時間稼ぎの資本主義』を読む(その2)

  • シュトレークを読む

    時間かせぎの資本主義――いつまで危機を先送りできるかヴォルフガング・シュトレークみすず書房今日は、シュトレークの『時間稼ぎの資本主義』の紹介。この本、実は、私はハバーマスの『デモクラシーか資本主義か』(https://amzn.to/36HTsOB)を読んでいて、ハバーマスには珍しく?現状認識が的確だと思って、それがシュトレークのこの著作をベースにしているからであると知って、この本を読み始めたのだった。なお、「ハバーマスには珍しく現状認識が的確」と言ったが、社会哲学には、必ずしも現状認識が的確であることが必須ではなく、そうでないからこそ素晴らしい研究であるものもあったりする(私個人の意見だが、ロールズの正義論はその類の研究だと思う:これについては機会があったら説明をしたいが)また、私も留学していたときには、ハバ...シュトレークを読む

  • 『候補者ジェレミー・コービン』を読む

    候補者ジェレミー・コービン――「反貧困」から首相への道アレックス・ナンズ岩波書店今日は、この本の紹介。昨年のイギリスの総選挙から今年のアメリカ大統領選挙について、よりラディカルな左派勢力が台頭していると注目していた。この本、翻訳は2019年初版なのだが、出版してそれほどたってない時期に、コービンが選挙で負けて労働党党首を降り、サンダースも大統領選挙撤退を表明したのは、残念な話ではある。ただし、この本、2015年の労働党党首選で、労働組合出身で党内最左派の立場を一貫してとっていたコービンが、なぜ党首選で勝利を収めたのかを描いていて、それに2017年でのメイ首相時の解散総選挙で、ニューレイバー路線からの転換をより前面に押し出したオールドレイバー政策が若者の支持を集めた第15章を加えている。そういう意味で、コービン支...『候補者ジェレミー・コービン』を読む

  • バリバールの講演@バークレー

    久しぶりの更新です(半年ぶり……)。ネットをさまよっていたら、昨年11月にバークレーであったバリバールの講演が聴けるのを見つけました。講演は英語です。http://criticaltheory.berkeley.edu/?event=etienne-balibar-lecture&fbclid=IwAR17fL8akNV3F0SUVsFWPqiMEV9PT7UDZMOsdOE4CX9_K3a5G56vnO7bOF4バリバールの講演@バークレー

  • トランスフォーマー:最後の騎士王を見る

    トランスフォーマー/最後の騎士王[AmazonDVDコレクション]マーク・ウォールバーグ,アンソニー・ホプキンス,ローラ・ハドック,ジョシュ・デュアメル,イザベラ・モナートランスフォーマーを見たのでそれについて感想を。私の映画の嗜好は、芸術性の高いものや問題提起をする映画を高く評価する傾向にあると思うのだが、近年は、単純なエンターテイメントで純粋に楽しめる映画も悪くない、と思っている。で、当然ながら、この映画は後者のタイプの映画。私は、BDで映画を見たのだが、映画館で見ていたら感想は変わったかもしれない。というのも、CG技術がかなり高く、破壊者ネメシスプライムの来襲に関連したシーンは、映画館で見たら、かなり引き込まれていたかも、とも思った。ということで、楽しむ映画としては、見て損はないかもしれない。ただ考えたの...トランスフォーマー:最後の騎士王を見る

  • 映画『ハン・ソロ』を見る:久しぶりの更新

    ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーMovieNEX[ブルーレイ+DVD+デジタルコピー+MovieNEXワールド]...オールデン・エアエンライク,ウディ・ハレルソン,エミリア・クラーク,ドナルド・グローヴァー,ポール・ベタニー久しぶりの更新です。この間、blogで書きたいネタが無かったわけではないのですが、どうも億劫になってしまい、更新の期間が空いてしまいました。やはり時代はツイッターでしょうか?でも、「つぶやき」という言葉通りに、頭に浮かんだことをそのまま垂れ流す&その責任・影響については何も考えない、というツールには違和感を感じます。その点から考えると、少し時代遅れだと思いますが、blogの記事にもそれなりに意義があると思います。最近は、学術論文でもインターネット上のblog記事に関する参照・引用ル...映画『ハン・ソロ』を見る:久しぶりの更新

  • 映画『Logan/ローガン』を見る

    LOGAN/ローガン[AmazonDVDコレクション]クリエーター情報なし20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン映画『Logan』(DVD)を見たのでそれについて。この映画、Xmenシリーズの一作である。17年も続いているとか。個人的には楽しめる映画なので見たのだが、Xmenシリーズの中で作品の変化を見ると、興味深い。中盤あたりの頃は、ミュータントと、ミュータントを恐れる人間の対立と、共生が背景のモチーフになっていたのだが、2017年に製作されたこの映画では、そうした主題はもはや消え去っている。そんな見る側の時代の変化を感じ取ったのだった。映画『Logan/ローガン』を見る

  • Brexit問題について考えたこと。

    英のEU離脱問題で、一つの山場を迎えつつある。最近、私は、ニューレイバーを分析した文献を読んでおり、この問題にも関心をひかれる。ここ図宇時間で、メイの離脱に関する修正案(って、本当に修正しているのか?という疑問がそもそも投げかけられていますが)について、投票が行われる。結果によっては「合意無き離脱」へと進むかもしれない、と言われている。BBCのニュースを見たり、ガーディアンを読む限りでは、英首相のメイは、そもそも頑固らしいようで、そうした性格が、離脱派にも残留派にも譲歩しない姿勢として表れていて、両者から反感を持たれているようである。さて、ここで、英政治について専門ではないが、私の意見を言っておくと、次のようになる。まあ、私は現労働党党首のコービンに多くの期待をかけているが、割と最近になってやっと、second...Brexit問題について考えたこと。

  • 積極的労働政策の現実?

    今回のエントリーでは、ギデンスの『大欧州』について、話をしようと考えたのだが、その前にある前提知識を知ってもらえればと思い、jpgファイルで読み取ったグラフを見てもらいたいと考えた。このグラフは、Dolvik,J-E&Martin,A.ed.2015Europeansocialmodelsfromcrisistocrisis,Oxforduniv.press、(312ページ)にあるグラフである。グラフは、欧州諸国における人々の福祉政策への寛容度と賃金格差の相関を示したものである。縦軸は、各国国民の社会政策への寛容度、そして横軸は賃金格差である(数値化の数式については当該の文献を参照して欲しい)。でまあ、一般的に言えるのは、福祉政策への寛容度と賃金格差には逆相関が見られ、福祉政策への寛容度が下がれば、賃金格差も広...積極的労働政策の現実?

  • 映画『トゥモローランド』を観る:未来について考えさせられた

    トゥモローランド[DVD]クリエーター情報なしウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社NHKBSで、先日、ジョージ・クルーニー主演の映画『トゥモローランド』が放送されていて、それを録画していたのを最近観たので、それについて。例のごとく、私の映画評は、映画について語ることはなく、自分の感想について語っているので、そのつもりで。というのも、この映画を観ていて、それぞれの時代で、いかなる未来を我々は持ってきたのだろう?ということを考えさせられた。無論、この映画はそこまで思想的に掘り下げたものではないが、昔希望にあふれていたが、現実にはいかなる未来が待っていたのか、そこを物語のきっかけに用いている。無論、きっかけはきっかけに過ぎず、それが主題になるわけではないのだが。ということで、観ていて、そこそこスケールがあって、考え...映画『トゥモローランド』を観る:未来について考えさせられた

  • 「黄色いベスト運動」について、その3

    黄色いベスト運動について、続けます。仏の人々が何について怒っているのか、次の記事を読むとわかります。怒る地方「辞任か革命か」仏大統領悩ます黄色いベスト抗議行動の内実というか、実際にどういった人々が参加しているのか、また参加者に対する周囲の人々の支持の様子もわかります。記者が、取材のためにガスマスクを買おうとしたところ、店員から「デモに参加するんですね」とウィンクされたとか。催涙弾飛び交うシャンゼリゼ通り、記者が聞いた怒りの声そして、その結果が、下の記事。マクロン氏、最低賃金1万円超アップへ反政府デモ受け「デモで社会が変わるとは思えない」と言った人に読ませたい。「黄色いベスト運動」について、その3

  • 「黄色いベスト運動」について、その2

    黄色いベスト運動について、続けます。この運動が特異なのは、インターネットから始まった自然発生的な運動であること。だから、運動のリーダーや代表者がいるわけでもなく、仏政府が「代表者」とされる人間をエリゼ宮(仏大統領官邸)に呼んでも、交渉ができるわけでもないし、運動の広がりをコントロールでき訳でもない。そのことは、日経の記事でも指摘されている(有料記事です)。仏デモ、SNSで急拡大交渉相手不在で収束遠くこんなことは、あらかじめ予想されていたことである。まあ、現政権の運営は、仏国鉄の有給休暇の削減や年金支給年齢の引き上げなどを、国鉄労働者の反対を押し切って進めようとしたこともあり、国民の意見に耳を傾ける姿勢を見せなかったことからも、こうした運動に対する対策を考えられないということことが起きることはありえたことだったが...「黄色いベスト運動」について、その2

  • 「黄色いベスト運動」について

    仏で現在問題となっている「黄色いベスト運動」。現在では、先日のシャンゼリゼのデモが問題となって、新しい局面に入っていますが。基本的には、インターネットから自然発生的に始まり、直接的には高いガソリン価格(とその税金)に反対すること端緒だったのが、様々な社会的不満を巻き込んで、シャンゼリゼを占拠するような大きな勢いになっています。この運動には様々な側面があって、また、メディアの等その扱いに偏りがあるという批判もあったりしました。が、最近のマスコミを見ると、一般市民の多くの支持が得られていることも報道され始めました。私自身は、先日、日本から仏に帰った友人とスカイプで話した際に、話題にもなっていたり、フェイスブック上の友人が支持表明をフェイスブックでしていたり(でも、彼は決して政治的に活発なタイプではないのだけれど)し...「黄色いベスト運動」について

  • 英文を書くためのツール:ポケット版文法書

    CollinsCobuildPocketEnglishGrammar(CollinsCobuildGrammar)クリエーター情報なしHarperCollinsUK昨今は、日本の社会学でも英文で文章を書くことが求められることがある。私自身は、そうしたことの専門家でも、得意でもないのだが、使えるツールとしていくつかの書籍を紹介させてもらえればと思う。で、初めは、上の本。この本、レベルとしては「中級学習者向け」となっているが、英語で書かれた英文法書なので、留学などで英語圏で語学を勉強している人の中で「中級」というレベルではないかと推察する。本の末尾には、アカデミックライティングの基本が載っていて、そういうレベルの人向けだろう。これは思い込みかもしれないが、英語で書かれた英文法書は説得力があるように思われる。で、この...英文を書くためのツール:ポケット版文法書

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