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シネマ総覧 https://capricornone.blog.jp/

 昔の映画をフラッシュバック、振り返ります。脳裏に刻まれた映画のワンシーン、セリフ。映画史に残る金字塔。人生とともに歩んできた映画。洋画が中心のシネマ総覧。どうぞお越しください。

 「こちらカプリコン・コントロール。室内13度、湿度43%、PCディスク温度、外部ファンなし40度。  視界よし快晴。風速2メートル、北北西の風。 朝食、8枚切りトースト2枚。 体温、血圧、血糖値等、問題なし。中性脂肪180。 朝立ち、アリ。」

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2019/12/24

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  • パピヨン・1973年

    スティーブ・マックイーンは男だ。 「男の中の男」、そんな言い方が昔はよくされたものだ。 男達は自分を真の男であれと願い、理想を描いた。そんな時代があった。 男としてどうすべきか、そんな自分への問いかけを繰り返す人々がいた。 今なら「自意識過剰」などと言

  • 原子力潜水艦浮上せず・1978年

    チャールトン・ヘストン主演、潜水艦映画の金字塔、まさにさきがけとなった映画だと思う。 昨今、「潜水艦モノに外れなし」などと言われることがある。 潜水艦を題材としたほとんどの映画が良作であるという、そんな世間一般の評判だ。 もしかすると、そんな評価が始ま

  • シャレード・1963年

    主演はケーリー・グラントとオードリー・ヘプバーン。 ヘプバーンが金字塔なのか、それともケーリー・グラントというこの組み合わせこそが金字塔だったのか、後になってみれば悩むところだ。 ストーリー構成はやや「第三の男」に似ているような気もしないでもない。 ジ

  • クロス・ロード・1986年

    本作は一度見たら決して忘れられないような映画。 R&B(リズム・アンド・ブルース)で、とてもロックな映画w。 とは言っても「ミュージカル」ではありません。  本作はあのウォルター・ヒル監督の作品です。 隠れた名作と言っていいかも知れません。 音楽の英

  • アニマル・ハウス・1978年

    題名のアニマル・ハウスというのは本作の大学のクラブにつけられた通称だ。 「クラブ」というのは時には寄宿寮であったりもする。 単純に学生仲間、「グループ」としてもいい。 アメリカの大学というのは日本とは違っていて、とても厳しくて実務的だ。 即戦力を養成する

  • バリー・シール/アメリカをはめた男・2017年

    本作を観ると、トムクルーズの才能につくづく感服せざるを得ない。 失礼ながらちゃんとやれる人なんだと、この映画を観たときには思ったものだ。 本作がテーマとしているであろう、人間が狂気というほどに置かれた状況にのめり込んでゆくこと、その演技は特筆ものだ。

  • わらの犬・1971年

    妻がレイプされる。 田舎の狭い共同体に入り込んだ迂闊な新参者夫婦が、追い詰められた末の出来事だった。 それはちょっとしたキッカケからに過ぎなかった。 移住した先で現地の男たちにレイプされ、陵辱される。弱かった夫は妻を守れない。 まるで狩りをされる子鹿が自

  • キャノンボール・1981年

    クルマでレースを行動でやるという発想は実はこの映画が初めてではない。 これより以前、マイナーだがそんな映画があった。 『激走!5000キロ』(原題: THE GUMBALL RALLY)という1976年制作の映画の方が先だ。 スタイリッシュな筋立てで、登場する各キャラがよく立ってい

  • ホームアローン・1991年

    新年明けましておめでとうございます。 口下手な言い方ではありますが、昨年中のお礼を申し上げたい。今年もよろしくどうぞ。 さて、この映画もまた金字塔というもの。クリスマス映画の代表作となりました。 そして映画は新年を迎えます。 この手のタイプを「留守番映

  • ゴーストバスターズ・1984年

    映画とテーマ曲、そしてロゴ、それら総合したイメージ造り。 プロモーションということを強く意識した作品が本作だったと言える。 本作は封切り前からレイパーカー・ジュニアのテーマ曲がMTVで流され大ヒット。大いに映画への興味を煽ったものだ。 軽快な曲のヒットもさ

  • ビバリーヒルズ・コップ・1984年

    本作はエディ・マーフィーが飛躍した出世作と言っていい。 それまでは彼はスタンダップ・コメディアンでしかなかった。 本作のヒットでエディ・マーフィーは世界にその名を轟かせた。  本作品全体に漂う躍動感、そのリズム感は特筆ものだと言える。 エディ自身のトー

  • バグダットカフェ・1987年

    給水塔。 その映画ポスターのイメージは強く印象に残った記憶がある。 ロマンチックでファンタジーな、ギスギスした日常に疲れた大人には癒される映画だと思う。 テーマ曲もぴったりだ。 放浪の果て、という訳でもないが、ふらりと立ち寄った廃墟のようなモーテル。

  • ピンクパンサー・1963年

    本作も間違いなく金字塔となった映画だろう。 これほどオープニングが目立つ映画も他にあまりないのではないか。 スピンアウトし、単体でアニメ作品が作られるほどのヒットキャラクターとなった。 本作は大人のコメディということがコンセプトではあったから、本作には

  • コーマ・1978年

    コーマとは「こん睡状態」のことだ。 最近はよく映画でもそんな言葉が使われる気がする。 「unconscious(意識不明)」という言いの方が昔は普通だったような気がするのだが。 本作は最近の医療界や昨今の医療を取り巻く信頼感の喪失を考えるとまるで笑えない映画かも知

  • キャリー・1976年

    またもやスティーブン・キング原作作品を取り上げてみたい。 これもまたホラー映画史に残る金字塔を築いた作品であり、多くの作品にインスパイアされている作品だ。 誰でも、少なからず本作の系譜を継いだ多くのホラー作品を挙げることができるだろう。 主人公の少女が晴

  • ポリス・アカデミー

    この映画は全米で大ヒットとなった。 シリーズ化もされ、長くヒットを飛ばした作品だ。 日本でもヒットしたが、少し違和感を持って迎えられた部分はあったろう。 それはあまりにもこの警官養成学校がメチャクチャだからだ(笑)。 笑えはするがちょっとこれはないんじ

  • 【この夏、お勧め!】 ショート・サーキット

    今現在、本作「ショート・サーキット」は、GYAOというヤフーのサービスで見れるようになっている。 ヤフージャパンのサービスであるGyaoで2021年8月31日(火) 23:59まで無料配信がされているのでご紹介する。 以前にも紹介したことがあるが、基本的には会員登録ナシでも利

  • トワイライト・ゾーン

    今、「オムニバス映画だ」と言われて、面白いかもしれないとワクワクしたり期待するという向きは少ないと思う。 本作品は「オムニバス映画」だ。 この印象派昔は違ったかも知れない。 「オムニバス」は、バラエティ溢れる塊だ。 それはまるで「幕の内弁当」のようなも

  • さらば青春の光

    原題は「四重人格」と言うもの。 日本公開時にはこのタイトルになってしまったが、どうにも違和感はある。 「光り輝く青春時代に別れを告げる」、そんなストーリーでもないからだ。 青春とは常に薄汚れていて惨めなものでしかない。本作でもそれは同様だ。 老人が目を

  • ラン・ローラ・ラン

    本作は当ブログにしたら少し新しい作品かも知れない。 ただ女が走る映画と言ったら表面的過ぎる。 しかしただ彼氏を助ける目的のために女が走った。この女は「少女」というわけではない。 なんだか必死で、追い込まれた絶望スレスレという感じがよく出ている。 きっと

  • 危険な情事

    ひと晩の情事がやがて恐怖へと変わってゆくサスペンス。 似たようなストーリーはその後やたらと量産されたが、本作はそのハシリと言えるものだろう。 軽い気持ちのアバンチュール。 だがそれは不倫だ。男はそのツケを払わせられることになる。 その陥穽は相手の女性の

  • 遊星からの物体X

    宇宙は未知だ。 想像力をたくましくしなくとも、どんな危険があるのか、未知のものへの怖れというのは正当なものだ。 本作が色褪せないのは、そうした正体不明なものと人類は常に対峙していることに気がつかせるからだろう。 今、コロナウィルスの感染が拡大しているが

  • 禁じられた遊び

    この映画で使われる曲「愛のロマンス」ほど人々に知られた曲はないかも知れない。 音楽のあまりの印象の強さに映画のストーリーがおぼろげになってしまうほどだ。 記憶はすっかり曖昧になり、タイトルから「イケナイ遊び」w、つまりエロチックなものだと思ってしまってい

  • 天使にラブソングを

    ゴスペルというのは偉大な音楽だと思う。 リズム・アンド・ブルースでもあり、そして聖歌でもある。 黒人音楽のひとつと言ってもいい。 ゴスペルを聖歌隊に混じって歌えたらどんなに素晴らしいだろう。 その場にいて盛り上がりを体験してみたい。 その高揚というのを

  • 氷の微笑

    わずかワンカット。 セクシーな女性が脚を組替えるだけ。その動き。そのシーンがこの映画の全てだw。 それがこの映画の真髄ということだろう。 それだけで金字塔を打ち立てた。 いったい、あのシーンに何カットあったのかと思ったりもする。 取調べを受けるシ

  • 真夜中のカウボーイ

    田舎者が夢を抱いて都会に出てくる。 妙に自信満々だ。 それだから田舎でくすぶっていては損だと出てきたのだ。 異邦人としての彼から見た都会は御しやすく見える。どれもがハリボテでインチキだと分かる。 しかしすぐに絶望と敗北の現実に直面し、自分がどれだけ恵ま

  • 流されて

    まるでポルノ映画のようだがこれでも普通にロードショーされた作品だ。 これを「ソフト・ポルノ」と言ったら間違いだろうか。 エロチシズムにドキドキするというのは娯楽として健全なものではある。 穏やかにエロスを楽しむというのはあっていい。子供にも有害ではない

  • 奇跡を呼ぶ男

    とても好きな作品だ。 名作と言っていいと思う。 何気に出演人も豪華で驚く。 今をときめく熟年俳優「ニーアム・リーソン」も出演していた。 挿入されている曲が魂を揺さぶる。ゴスペルは最高の宗教音楽だ。 ああいう盛り上がりには弱い。つい泣けてしまう。「信じ

  • 第三の男

    本作のテーマ曲はあまりにも有名だ。 だからあえて当サイトではラストでの演奏を紹介する。 「続き」に、本作のテーマを貼り付けているので、どうかご勘弁願いたい。 このアントン・カラスの演奏がラストでも光る。 ラストの長いシーン、これをこれだけ充実したものに

  • ヒドゥン

    本作の主演はカイル・マクラクラン。 この作品でのキャラが立ったことでその後、ツインピークスの主役に抜擢されている。 透明で、心さえどこかに置いてきたような捜査官が現れ、連続犯を追跡し捜査を開始する。 圧倒されるようなスピード感、息もつかせぬそれぞれのヤ

  • 1941

    本作は三船敏郎がハリウッドで最高の、正当なポジションで扱われた映画だろう。 ジョンベルーシもいい味を出していた。 完全なドタバタ。ハチャメチャなものだがストーリーはちゃんとしていた。 日本人も珍妙な描かれ方をしていなかった。 公開前からこの映画の噂に日

  • キングコング

    この映画を「エロチック」なんて言ったら異論があるかも知れないが、事実そういう印象しかないw(笑)。 しかし、この映像の美女、なんとも言えないものがあるではないか。 秘境の地にいた巨大な怪物のようなゴリラと、遥か彼方のアメリカからやってきた金髪の美女との出

  • ダラスの暑い日

    いわずと知れたジョン・F・ケネディ暗殺事件を扱った映画だ。 今でも多くの傷をアメリカ人の心に残している事件と言われている。 国民が国を作り、国民が参加するアメリカという政治が、一部の勢力によって実は牛耳られているのだとしたらそれは絶望しかないからだ。 この

  • ロッキー

    やはり「ロッキー」は取り上げねばならない映画だと思う。 世紀の大ヒットとなり、5つの続編が作られた。 主演のスタローンが脚本を書いたというが、日本では漫画の「明日のジョー」を思わせた。 きっと日本の観客にはそう感じた人もいたはずだ。 あるいは本当にモチーフ

  • フットルース

    「ミュージカル映画」というのは独特のものがある。 映画にはカットや編集ができるというところ。 本来は一連の動きとしてはギクシャクしてしまうところをフィルムはつなげることが出来る。 だから、舞台のミュージカルではできないこと、偶然やあり得ないショットを作

  • 世界残酷物語

    音楽がとても印象に残っている。 「モア」というタイトルだった。続編でも使われたはずだ。 イタリア映画産業がまだ栄華を誇っていた時代の作品で、多くの意欲的作品が産み出された。 本作は、まるで百科事典のように世界の習俗やショッキングな映像を集めただけという

  • がんばれベアーズ

    これもファミリーモノとしては金字塔ではある。 スポーツを中心とした子供たちの世界だ。 あまり日本での事例はないかも知れないが、野球に熱を入れ、親子でチームを応援したりすることがアメリカではよくある。 日本の場合だとステージママのような感じになってしまう

  • ザ・フォッグ

    強烈な印象を残した映画だったと思う。 ジョン・カーペンター監督作品。 本作はこの題材だけで引き込まれた記憶がある。 霧の中に何かがいる。 霧に閉じ込められた住民たちが、怯えながらその霧の向こうを凝視する。 霧の向こうから何かがやってきているのだ。

  • リップスティック

    本作はレイプを扱った社会派映画だ。 主演がヘミングウェイの孫娘ということで騒がれたのが強く印象にある。 まさかヘミングウェイも、そんな映画に孫が出るとは予想もしていなかっただろう(笑)。 ヘミングウェイはどちらかというと男尊女卑の価値感の下で生きていた

  • ベイブ

    前回、ベンジーを挙げたこともあるので、「ベイブ」を紹介したい。 ベンジーの大ヒットから、やがて動物を映画の主な登場人物に起用するということが行われるようになり、多くの作品に彩りが加えられた。 ある場合は人間を助け、ある物語では動物が偶然の奇跡を起こす。

  • ベンジー

    昭和の頃、動物モノ映画というのが大きなブームになったことがあった。 火付け役となったのは本作だと思う。 もしかすると、本作品の登場までは「動物が主役」という映画はなかったかも知れない。 その最初のハシリがこの映画だった記憶がある。 その後、動物に演技

  • ミスター・グッドバーを探して

    本作品についても、やはりエロチックだという間違った認識があると思う。 前に書いたが、「さよならミスワイコフ」についてと同じもので、本作品についても、やはり社会派でありながらエロチックだとして片付けられたはずだからだ。 男性中心社会の「歪み」というのはそ

  • サスペリア

    ゴシック的な演出と描き方は新鮮なものだった。 イタリア映画。 まだその映画産業全盛時代の名残りが本作を作らせた。 主人公は悪魔崇拝の学校に入学してしまうのだがそこがドイツ。 「イタリアはドイツの覇権主義的なところを今でも警戒している、そんな象徴だ」と言

  • スタートレック

    スターウォーズを取り上げてスター・トレックを取り上げないのはあり得ない。 いわずと知れた宇宙活劇、その連続モノだ。その長寿ぶりは金字塔だろう。 長くテレビドラマで人気になり、それが映画化されたという経緯がある。 そのコンセプトの変化を感じると興味深い。

  • さよならミス・ワイコフ

    エロチックな目線で見られることが多いが厳然とした社会派だと思う。 女性にも性の選択肢はあるし、本当は自由なのだ。しかしそれを社会はさせない。 そして密かにもぐりこませられた差別的な感情、そのテーマ。 挑発的な作品でもあり、それでいて女性の揺れ動く気持ち

  • レイジングブル

    ロバート・デニーロの出世作はタクシードライバーだろうと個人的には思っている。 だが、本作品で演技ができることを実証して見せたからこそ、その後のデニーロの扱い、彼を使った演出があるのだと思う。 タクシードライバーは作品の素晴らしさがあるのであり、デニーロ

  • 博士の異常な愛情

    ドクター・ストレンジラブ。 古い映画ファンなら、誰もがまずこの映画のタイトルよりもこの主人公の名前を覚えているだろう。 主演はあの「ピンクパンサー」主演のコメディアン、ピーターセラーズだった。 それは強烈なインパクトがあり、本作品の本質そのものを表して

  • エアポート'75

    飛行機は落ちる。 これは誰でも考えることだ。 あの巨大な鉄の塊が空を飛ぶということが信じられない。 それにパイロット。 精神に異常をきたしたパイロットが乗客を道連れにした、なんて、実際にあったことだ。 こんな航空機への恐怖、そんなものを描く

  • ハエ男の恐怖

    この映画、原題は「ザ・フライ」、蝿だ。 漢字では間違いなく「蝿」でいいのだが、「ハエ男」としないとピンと来ないかもしれない。 そういう漢字によるニュアンスというものは確かにある。 日本語の語感としては「蝿」は生き物としてのニュアンスが強く、たかられる対

  • シックスセンス

    ブルース・ウィリスはテレビ俳優だった。 「こちらブルームーン探偵社」というテレビドラマは日本でも放映され、よく覚えている。 あれがブルース・ウィリスの役者としてのキャリアのごく初期だったようだ。 たいして面白くもない「軽口ドラマ」で、探偵社の所長の女性と

  • デイズ・オブ・サンダー

    男にとって戦いの場はどこにでもある。目標のために戦う。 そこで生じる緊張、様々なストレス、昂揚感。 そんな場面でつい軽口を叩こうとするのがアメリカ人だ。 ストレスからの解放ということだろうが、映画でなくとも彼らには日常的なことだ。 その子供っぽさは我々

  • クライム・オブ・パッション

    少し世間的にはマイナーかも知れないが好きな映画。 アンソニー・パーキンスがヒッチコック・サイコの役柄の呪いから逃れようと、もがき続けた軌跡のひとつ。 彼はサイコの多くの続編にも出演し、自らとの戦いに挑んでいるようにさえ思えた。 しかしアンソニー・パーキ

  • 荒野の用心棒

    前回に紹介した「夕陽のガンマン」のさきがけとなった作品。 監督は同じで、イタリア人。セルジオ・レオーネという人物。 ゾンビ映画がジョージ・ロメロなら、マカロニ・ウェスタンはこの人という感じだろう。 主演をクリント・イーストウッドが勤めた最初の作品となった

  • 夕陽のガンマン

    昭和の早い時代に「マカロニ・ウェスタン」という言葉が出来て、それは「イタリア系の西部劇」という意味なのだとされた。 イタリア人監督、イタリア系俳優。ともかくイタリアン・テイストが入っている西部劇の総称だ。 開拓時代のアメリカを描いた西部劇は早くからアメ

  • さらば友よ

    アランドロンとブロンソンという組み合わせは「二大スター」の競演と、当時は大いに話題を呼んだ。 しかし結局、一番印象に残っているのはこの邦題だろう。 「さらば友よ」、そしてちょっと敬礼をして別れるエンディング、それが大人の男だとみなが憧れた。 少し昔の、

  • 13日の金曜日

    13日の金曜日というのは、キリストがゴルゴダの丘へ引き回され、磔にされた日とされる。 それで不吉な日とされる。 実際にはアメリカやいくつかの国でのイメージであり、他の国では13人の最後の晩餐で13という数字だけだったり、金曜とか火曜とか、各種雑多な迷信が混じっ

  • ドクターモローの島

    最近の映画はドンデン返しばかりだ。 音楽で言えば「転調」とか「変調」ということになるだろうか。 まるでそれだけを目的化している感じの作品がある。 これがあまり気持ちがよくない。 映画をすっかり見慣れた人々が作品に驚きを求めて、観客の予想を裏切る映画に喝采

  • 個人教授

    年上の女性に寄せる恋心。 そんな素敵な想い出は誰にでも少なからずあるだろう。 もたげ始めた少年・青年の恋愛への憧れ、異性への高まる興味。 それは禁断の木の実だ。 「まだ子供っぽい」と、成長の早い女性からすれば男はたいてい軽くあしらわれてしまう。わずかの

  • フライングハイ

    「笑い」というもの。 人間はどうして笑ってしまうのか。それを考えればはとても深いものがある。 笑いのジャンルにも色々あって、ドタバタとか皮肉とか、人間模様なんてのがある。 動物的な笑い、生理的な笑い、理性的な笑い、社会的な笑い。 つい笑い飛ばしたくなる

  • スタンド・バイミー

    子供の頃の友情。 郷愁を誘う古く懐かしい光景、線路、鉄橋。 本作には独特のリズムがある。それは子供の時間を描こうとしたものだ。 それに成功しているという気がする。 困難を抱えるそれぞれが、共に団結し、何かを成し遂げようとした、そんな思い出のひと幕。 こ

  • 007ゴールドフィンガー

    イアン・フレミング原作。 先日、ショーン・コネリーが10月31日に死去した。 90だというから長寿を全うしたのだろう。歴代ボンドの中で最も印象深い人だったと思う。 スコットランド訛りが印象的な、よい役者だった。たいへんな愛国者だったと伝えられる。 本作はそん

  • トップガン

    トム・クルーズはアイドル顔まけのベビーフェイス。 そしてストーリーは訓練パイロットのトップ争い、ヒロインとのラブストーリと、当時、トム・クルーズに敷かれたレールは今とはまるで違うものに見える。 その後の演技などを見ていると、トム・クルーズは実はたいした

  • グーニーズ

    子供たちが宝探しをする冒険。 まるでゲームのような、そんな映画だ。 先達にインディジョーンズというのがあったから、コツは心得たものだったろう。 そこに子供という要素が入った。 子供たちの友情、青春といったら幼いが、そんな要素がある映画だ。 後にスタンド

  • カリギュラ

    このところエロチックな映画を取り上げるのが続いてたので、すっかり思い出した。 幼少の頃から映画のエロいシーンには釘付けになっていたことを。 そしてテレビの予告編にすらドキドキしたことを(笑)。 その映画のひとつがカリギュラだった。 今、熟年などの、それ

  • 真紅の処刑人

    強い印象を残した映画として、自分的には金字塔のひとつだ。 日本でかつてテレビ放映されたのものだが、とても子供に見せられるようなものではなかった。 まるでポルノと言えるほどのまがまがしさ、その微妙なエロチックさ、描かれているサディズムに目を見張った。

  • ヘアスプレー

    ジョン・ウォーターズ監督によるグリースへのアンチテーゼと思われる映画。 あまり言われることではないと思うが間違いないと思っている。 グリースがリーゼントを固める油、ヘアスプレーは同じように髪をセットして固めるためのスプレーだ。 これは決して偶然ではない

  • グリース

    オリビア・ニュートンジョンの全盛期と言ったらいいだろうか。 本作品ではセクシーで可憐、その両方の顔を見せてくれた。 清純派からワイルド系へイメチェンする劇中、その変身ぶりもまた素晴らしい。 当時のオリビアはカントリーからポップスへと転身した点で、今で言え

  • 誰が為に鐘は鳴る

    ヘミングウェイ原作。 独裁者フランコと戦う自由のための義勇兵。 ゲリラとなってジプシーと協力し、打倒のために戦う。 常にアメリカは自由のために戦ってきた。そういう積み重ねを今に伝えてきた映画のひとつだ。 まだ大戦中に製作された映画で、士気鼓舞の意味もあ

  • 明日に向って撃て!

    刹那的な男たちがひたすら選んだ道を突き進んでゆく。 相棒を得たこと、それが二人の男には一番の宝物だったのだ。 明るく軽く、気持ちのよい風のように、「なるようになるさ」と生きてゆく。そこには二人の死は描かれない。 無法者としての生き様は、常に自分を試そう

  • 今夜はビートイット、エディ・バンヘイレン

    「スリラー」というのはマイケル・ジャクソンのアルバム名でもある。 このアルバムには「今夜はビートイット」が収録されており、エディ・バンヘイレンがギタリストとして参加していた。 演奏はアドリブだったとされている。 デイブ・リー・ロスがソロ活動をしたこ

  • スリラー、エディ・バンヘイレン死去

    正しくは「映画」ではないが、今回、これは特別に挙げておきたいと思う。 いわずと知れたマイケルジャクソンの世紀の大ヒット曲。 そのプロモーションビデオである。  「スリラー」というマイケル・ジャクソンのアルバムの収録曲のミュージックビデオである。 当時、

  • バタリアン

    ゾンビ映画と言ったらいいのかクリーチャーものと言ったらいいのか。 ゾンビ映画とミックスしたような映画。 当初はちょっとしたウィットがあるぐらいのホラーとして製作されたはずだったが、日本公開時のCMはギャグ要素が強いものだった。 やがて連作となり完全にギャ

  • E.T

    異性人が地球にやってくる。 それはまるで迷子のようだ。 子供とのささやかな交流。 子供たちの善意に溢れた感情。第三種接近遭遇のアフターストーリーであると言える。   この映画が封切りされた頃、この映画で議論したことがある。 それはなぜこの家には父

  • オデッサファイル

    ナチの戦犯もの。 ナチの残党のファイルをめぐっての暗闘というストーリー。 この映画の頃はまだ実際にナチの残党というのがいた。 今、ドイツで活発化している連中にはそれが引き継がれているのだろうか。 どうにもそれは疑わしい。 ドイツ第三帝国の復興を願い、

  • サンバーン

    古い世代の人ならこの映画名だけは忘れないことだろう。 美人なんて形容だけでは足りないかもしれない。 世紀を彩った美人女優だった。 神がかった美しさを誇ったファラフォーセットの映画。 なにしろ圧倒的な存在感があった。 この映画が、それだけで記憶されていた

  • ナイト・オブ・ザリビングデッド

    ゾンビ映画の金字塔。 言わずと知れたこのジャンルを切り拓いた最初の映画である。 「ゾンビ」という名前はその後、急速に人口に膾炙してゆくが、当初は「歩く死者」、「死霊」、「死肉」、その呼称にも色んな試行錯誤がされた形跡がある。 また、なぜゾンビなのか、ゾ

  • 羊たちの沈黙

    やはり映画としては金字塔を打ち立てたひとつだと思う。 凶悪で稀有とも言える知的犯罪者が収監されている。 そこへ現行の連続殺人について捜査アドバイスを求めに捜査官が派遣される。 いわば最重要凶悪犯罪者へのインタビューである。 古い言い方だが、ここには「ア

  • バック・トゥ・ザ・フューチャー

    タイムトラベルものの王道をゆく作り、誰もがついていける平易な物語展開。 言う事なしの娯楽大作だと思う。 こういう製作を辛抱強く出来るというのはひとつの才能だと思う。 クリエイターというのはどうしても自分を出してしまうもの。 設定やあちこちに自分の痕跡を

  • スキャナーズ

    「超能力バトル」それがこの映画のテーマだ。 CGなしの特殊効果が前面に押し出され、それが金字塔であるだけに、つい過大評価してしまうものがある。 それはもっとも盛り上がるところを予告編で流したからだ。 だが、もう一度改めて見るとちょっとガッカリするかも知れ

  • ハーダー・ゼイ・カム

    レゲエの三巨頭の一人、ジミー・クリフが主演・音楽を務めた。 レゲエ界の巨人と言ったらこのジミー・クリフ、ピーター・トッシュ、そしてボブ・マーレイである。 この映画はレゲエ映画というジャンルという金字塔を打ち立てた。 ジャマイカ、その後のクールランニング

  • 未知との遭遇

    第一種接近遭遇、目撃。 第二種接近遭遇、物理的な接触・影響 そして第三種接近遭遇、異性人とのコンタクト。 ある意味で衝撃的なこの専門用語らしき言葉は、日本語だからこそ迫ってくる「勢い」というものがあった。 これを前面に持っていったことは配給会社の素晴

  • テン

    十点満点の女。 それがテン。 ビーチで見かけて一目ぼれする小男のダドリームーア。 彼はとてもキュートだ。ライザミネリと仲良し。戦友というところか。 ダスティン・ホフマンと違い、彼は馬鹿なところにまた別な魅力がある。 この映画では彼が理想の女を手に入れら

  • 大脱走

    この映画のスティーブ・マックイーンがバイクにまたがって走るシーンは映画史の金字塔だ。 爽快で痛快、自由というものがそのバイクの疾走する先に、まるで形を持ってあるように描かれた。 「脱走モノ」というくくりを映画ジャンルにするのはあまり好ましいとは

  • 恋におちて

    ロバート・デニーロとメリル・ストリープ主演。 ニューヨークからの郊外への電車、それが妙に印象に残るラブストーリーだ。 切ない恋をズルいほど巧妙に描いた映画だ。 デニーロの演技もそんなキョドった、人を切なくさせるようなものだ。 今、第一線の役者で、似たよ

  • ダイハード

    この映画をまだここに入れてなかったとは。 まさしく失態だ(笑)。 悪党側の話だが、ベートーベンの第五とともに金庫が開くシーンは何度見ても涙が出る。 巻き込まれ型の格闘アクション。 あまりに評判が良かったからか、クリスマス舞台が定番になりそうになった。

  • 戦場にかける橋

    タイを舞台にした日本軍とイギリス人捕虜との橋建設をめぐる攻防の物語。 今から見れば「戦場のメリークリスマス」 などには、パクリ的なところが見受けられる。 しかし戦時下では敵との間に友情が芽生えることは事実だ。 人質になったものが誘拐犯との間に絆を感じるな

  • 猿の惑星

    これまたひとつの映画史に残る金字塔を造った映画だった。 自由の女神像の発見は最高のラストだ。 まさに最高潮のままの絶望とともに終幕することになる。 SFものとしては奥行きがあり、壮大なものがあった。 観客はジリジリと迫ってくる絶望感、人間として追い詰めら

  • 大統領の陰謀

    実際に起きた事件が題材となった。 ニクソン陣営によるウォーターゲート事件。ジャーナリズムが正義を果たした。  昔も今も繰り返される陰謀。 オバマはなぜ訴追されないのか、クリントンはなぜ資金の流れを追及されないのか。 この頃の方が、むしろアメリカは分裂して

  • 青い経験

    ラウラ・アントネッリとアレクサンドロ・モモの「青い体験」に対抗して作られたものだ。 邦題はそれを意識して「青い体験」と「青い経験」となっている。 当時はイタリアなどではこうした筆降ろしものが隆盛を極めていたらしい。 とてもエロチックで刺激的だ。 こうい

  • ブラジルから来た少年

    ナチものというのはある時期、映画の定番になりつつあった。 今思えば、あまりにそのパターンが横溢してしまい、いったいナチの何が悪だったかもわからなくなったぐらいだった。 現在の中国強盗国家の台頭を考えれば、戦後のナチ狩りなど単にヒステりーではなかったと

  • 史上最大の作戦

    「ノルマンディ上陸作戦」は第二次世界大戦にとっての関が原であり、ヒトラーのドイツ第三帝国を潰すきっかけとなった作戦だ。 戦争は多くの人々が命を賭けて国家と職務のために戦うものだ。 互いの側それぞれが知恵をめぐらし、見通しを立て、そして戦う。 訓練を重ね

  • 太陽がいっぱい

    映画出演のヒット、その後スター街道を登り詰めていったアランドロンは石原裕次郎を思わせる。 熟年になってからのアランドロンの風貌と比べてあまりに繊細で青年然としている本作のアランドロンを見ても、同じように歳をとっていった裕次郎の姿を思い出させる。 作品は

  • パニック・イン・スタジアム

    これを銃乱射パニックものと言ったら言い過ぎか。あまりこういう分野としては作品は作られなかったからだ。 今は絶対に作られない映画だろう。 もはや銃社会の問題を抱えるアメリカでは銃乱射シーンはあまりに生々しい。 しかしこの映画が封切りになった頃は、違う意味

  • 俺たちに明日はない

    突進していってバラバラになる。 それが青春さと、全米から喝采を浴びた実在の強盗カップルがいた。 破滅型の連中というのはいる。 ただしそこに言い訳がない連中というのはごく少数だ。 自らの意思で破滅しておきながら、後でウジウジと言い訳する。後悔し、里心が涌

  • イヤー・オブ・ザ・ドラゴン

    チャイナタウン、暗黒街。 今は暴虐の限りを尽くしている本国中国政府というものがあって、中国人は世界でひどく浮いた存在だ。そしてとどめを刺したのが今回の新型コロナウィルスだ。 海外の中国人などが悪事に手を染めるヒマもないことだろう。 かつては共産化した中

  • ジャッカルの日

    フランスと言うは血塗られた歴史の国だ。 全体主義の臭いがあちこちにする。 ドゴール暗殺をモデルにしたフォーサイスの原作がヒットし、映画化された。 原作は緻密な取材と事実に基づき作り上げられたフィクションだったが、その小説を実際に多くのテロリスト犯が愛読

  • フレンチコネクション

    黒い社会。 麻薬。 実際の事件をモチーフにした映画だ。 ルートを称して犯罪組織やひとつのまとまりを示すのは実務的な言い方だ。 ボリビア、メキシコ、コロンビア、香港。非合法なものは常に外からやってくる。マフィアのファミリーを追い続けることよりそのルートを

  • ガンジー

    インドの父と呼ばれるマハトマ・ガンジー、その伝記的映画である。 彼はイギリスからの独立抵抗運動の象徴として、また平和主義のプロパガンダのアイコンとして今でも生き続けている人だ。 この人物の歴史は実は多彩なものだ。 それを克明に描写しようとすればとても一

  • マラソンマン

    ダスティン・ホフマン主演。 これもある意味では映画史に残る金字塔だろうと思う。 役者を走らせるというのは映像としてとても新鮮だ。 追跡や逃亡とは違うもの、走ること自体へのフォーカスは記憶に強く残る。 そこを中心にナチの残党にからむ陰謀、残忍で執拗な追求

  • シェーン

    男の中の男、それがジョンウェインだ。 誰もが認める西部劇の英雄である。 だがこの映画は違う。この映画が、ジョンウェイン主演だと思っている人が多くて驚いたことがある。 主演はアランラッドという人だ。 芸能一家として一族は多くの人々がその名前をあちこちに刻

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