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  • SGLT2阻害剤とDKAリスク増加の関連(PMID:32716707)

    【糖尿病】SGLT-2阻害薬は、DPP-4阻害薬と比較し、糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)のリスク増加と関連していた。HR・ダパグリフロジン 1.86・エンパグリフロジン 2.52・カナグリフロジン 3.58PMID:32716707https://t.co/imLoTEuI9F — Tomo (@yamotoshinikana) August 10, 2020

  • SGLT2阻害剤とGLP-1受容体作動薬の併用療法のメタ解析(PMID:32476254)

    【糖尿病】2型糖尿病患者において、GLP-1受容体作動薬とSGLT2阻害薬の併用療法は、それぞれ単剤と比較して、重度の低血糖のリスクを増加させることなく、HbA1c、体重、収縮期血圧を低下させる可能性が示唆された。メタ解析。PMID:32476254https://t.co/MD4L9FP1eO長期安全性の解析はまだのよう — Tomo (@yamotoshinikana) July 31, 2020

  • SGLT2阻害剤の費用対効果を検討したレビュー(PMID:32166504)

    2型DMに対するSGLT2阻害薬の費用対効果を検討した24件の研究のレビュー。概してSGLT2阻害薬は他の糖尿病治療薬と比較して、費用対効果が高いが、2件の研究ではGLP-1受容体作動薬がSGLT2阻害薬と比べて有利な治療選択肢である可能性が示された。PMID:32166504https://t.co/vZ0HVBcmNY — Tomo (@yamotoshinikana) May 8, 2020

  • 心血管系の転帰に対するSGLT2阻害剤の比較(PMID:32314085)

    2型DMにおける心血管系の転帰に対するSGLT2阻害薬の比較。・主要エンドポイント:全死因死亡・副次的エンドポイント:心血管死亡率と心不全の悪化(HF)PMID:32314085https://t.co/TpLx3fIVAi — Tomo (@yamotoshinikana) May 7, 2020

  • SGLT2阻害剤とGLP-1受容体作動薬の併用療法のメタ解析(PMID:31900793)

    SGLT2阻害薬とGLP-1受容体作動薬の併用療法のメタ解析。プラセボと比較して、・空腹時血糖値および食後2時間血糖値を有意に低下、体重減少、収縮期血圧低下。・性器感染症や尿路感染症の発生率に有意差はなしPMID:31900793https://t.co/nnUxUgNa6u — Tomo (@yamotoshinikana) May 7, 2020

  • GLP-1受容体作動薬を3年以上使用しても悪性新生物の増加は認められず(PMID:31396537)

    GLP-1受容体作動薬は各種薬剤においても、3年以上継続して使用しても、悪性新生物の増加は認められなかったというメタアナリシス。PMID:31396537https://t.co/AFyj7i3gtW — Tomo (@yamotoshinikana) May 6, 2020

  • デュラグルチドとリラグルチドの比較(PMID:32184883)

    デュラグルチドはリラグルチドよりもHbA1cを低下させ、胃腸障害や心拍数の面で安全性が高いが、空腹時血糖の低下については有意差が認められなかったという、システィマティックレビューとメタ解析。PMID:32184883https://t.co/U6BD3klGc8 — Tomo (@yamotoshinikana) May 6, 2020

  • DPP-4阻害薬の骨折リスクへの影響は?(PMID:31347093)

    2型糖尿病は骨折リスクが増加する可能性があるが、DPP-4阻害薬は他の糖尿病薬やプラセボと比較し、骨折リスクに影響を与えないことが示唆された。システィマティックレビュー及びメタアナリシス。PMID:31347093https://t.co/03vtBicJrX — Tomo (@yamotoshinikana) May 5, 2020

  • DPP-4阻害薬と水疱性類天疱瘡(PMID:31215644)

    DPP-4阻害薬と水疱性類天疱瘡には有意な関連がある。ビルダグリプチンが水疱性類天疱瘡発症のオッズ比が最も高かった。PMID:31215644https://t.co/78H5rLGhJd — Tomo (@yamotoshinikana) May 5, 2020

  • アカルボースの心血管イベントの影響(PMID:28917545)

    アカルボースの心血管イベントの影響。アカルボースは主要な有害心血管系イベントのリスクを低下させなかったが、糖尿病の発症率を低下させた。中国の研究。PMID:28917545https://t.co/gIw2yaSrhH — Tomo (@yamotoshinikana) May 3, 2020

  • グリニド系の使用はアカルボースと比較し、入院を要する心不全リスクが高い(PMID:27923207)

    2型糖尿病患者において、グリニド系の使用はアカルボースと比較して、入院を要する心不全のリスクが有意に高かった。台湾でのレトロスペクティブコホート研究。PMID:27923207https://t.co/fY9wK7RAsj — Tomo (@yamotoshinikana) May 2, 2020

  • メトホルミン単剤はSU剤単剤と比較してがん発生リスクが低い(PMID:31828167)

    2型糖尿病患者における、メトホルミン単剤療法とSU剤単剤療法を比較。メトホルミン単剤療法はSU剤単剤療法と比較してがん発生リスクが低い(調整RR = 0.76、95%CI :0.54-1.07、p < 0.00001)PMID:31828167https://t.co/YH4ryAQ0Gl — Tomo (@yamotoshinikana) May 2, 2020

  • メトホルミンの抗がん作用の可能性(PMID:31620081)

    メトホルミンの抗がん作用の可能性。膵癌発生率の低下と、大腸癌のOSの改善が示唆された。PMID:31620081https://t.co/9L9PWEDP1r — Tomo (@yamotoshinikana) May 1, 2020

  • リラグルチドの主要心血管イベントの抑制効果(PMID:32164886)

    リラグルチドの2型糖尿病患者における、主要心血管イベントの抑制効果。プラセボと比較して、・心不全既往あり HR=0.81、95%CI 0.65-1.02・心不全既往なし HR=0.88、95%CI 0.78-1.00LEADER試験の事後解析結果。PMID:32164886https://t.co/V6epHtjCcp — Tomo (@yamotoshinikana) April 15, 2020

  • HFrEF患者へのダパグリフロジンの投与(PMID:32219386)

    HFrEF患者にダパグリフロジンの投与は2型糖尿病に関わらず、心不全増悪や心血管死のリスクを有意に低下した。PMID:32219386https://t.co/rv8nisLTbu — Tomo (@yamotoshinikana) April 11, 2020

  • 【目次】【医学論文】糖尿病

    治療 ・SGLT2阻害剤とGLP-1受容体作動薬の併用療法のメタ解析(PMID:31900793) ・SGLT2阻害剤とGLP-1受容体作動薬の併用療法のメタ解析(PMID:32476254) 安全性 ・グリニド系の使用はアカルボースと比較し、入院を要する心不全リスクが高い(PMID:27923207) ・アカルボースの心血管イベントの影響(PMID:28917545) ・DPP-4阻害薬と水疱性類天疱瘡(PMID:31215644) ・DPP-4阻害薬の骨折リスクへの影響は?(PMID:31347093) ・GLP-1受容体作動薬を3年以上使用しても悪性新生物の増加は認められず(PMID:3…

  • 青年期の喘息患者におけるオマリズマブの投与(PMID:31760132)

    【呼吸器】コントロール不良の中等度から重度の喘息を持つ青年期の患者において、オマリズマブの投与は肺機能の改善と血中好酸球数の減少と関連していた。 メタアナリシス。PMID:31760132https://t.co/zshIDmw1P2 — Tomo (@yamotoshinikana) August 8, 2020

  • 青年及び小児へのチオトロピウムの1日1回投与(PMID:31805357)

    【呼吸器】コントロール不良の中等度及び重度喘息の青年及び小児(1〜17歳)に対して、1日1回のチオトロピウム投与はプラセボと比較して、肺機能パラメータが改善された。メタアナリシス。PMID:31805357https://t.co/X4nQzGsKCs — Tomo (@yamotoshinikana) August 3, 2020

  • 重症喘息に使用される生物学的製剤のシステマティックレビュー(PMID:32034960)

    【呼吸器】重症喘息に使用される5種の生物学的製剤のシステマティックレビュー。・全て→増悪率↓ エビデンス高・ベンラリズマブ、デュピルマブ、メポリズマブ→OCSの1日量↓・ベンラリズマブ、メポリズマブ、レスリズマブ→AEがわずかに↑ エビデンス低PMID:32034960https://t.co/ghbroWCpXn — Tomo (@yamotoshinikana) August 1, 2020

  • 3剤配合吸入薬による試験(ETHOS試験)(PMID:32579807)

    【COPD】中等度及び重度のCOPD患者において、ICSの標準用量・半量(ブデソニド320μg・160μg)とも3剤配合吸入薬は、2剤配合吸入薬に比べて増悪頻度を有意に改善した。ETHOS試験。PMID:32579807https://t.co/Wf7rsUbXRFビレーズトリはブデソニド320μg — Tomo (@yamotoshinikana) July 24, 2020

  • 小児の吸入ステロイド使用による成長抑制の因子は?(PMID:31194879)

    喘息の小児の吸入ステロイド使用による成長抑制には、薬物分子とデバイスが影響を与えるかもしれないというメタ解析。PMID:31194879https://t.co/C0QVRjyjag — Tomo (@yamotoshinikana) April 30, 2020

  • 5歳以下の急性及び慢性喘息の管理(PMID:32006721)

    5歳以下の急性及び慢性喘息の管理ブデソニドのネブライザー吸入は、・軽度から中等度の喘息の管理においては、救急外来での経口ステロイドと少なくとも同等の効果。・プラセボ、クロモリンNa、モンテルカストと比較して、喘息の増悪治療を有意に減少。PMID:32006721https://t.co/9nGqNVqQc4 — Tomo (@yamotoshinikana) April 30, 2020

  • デュピルマブとベンラリズマブの間接比較(PMID:32019141)

    デュピルマブとベンラリズマブの間接比較。システマティックレビュー。▪️血中好酸球数での解析デュピルマブはベンラリズマブに比べて年間増悪率は、・150未満→有意差なし。・150以上300未満→rr 0.51(0.29-0.92)・300以上→rr 0.58(0.39-0.84)PMID:32019141https://t.co/0ESzow9koK — Tomo (@yamotoshinikana) April 26, 2020

  • ヘビースモーカーや喫煙者のCOPD患者における吸入ステロイド薬での効果(PMID:32300001)

    COPDにおいて、ヘビースモーカーや喫煙者は、吸入ステロイド薬の効果をきちんと得られない可能性がある。ただ、臨床的には重要ではないかもしれない。システマティックレビュー。PMID:32300001https://t.co/RO5yGfptAx — Tomo (@yamotoshinikana) April 20, 2020

  • COPD患者において、チオトロピウム吸入しても、心血管イベントリスクは増加しない(PMID:32274526)

    COPD患者において、チオトロピウムを吸入しても、心血管イベントのリスクと心血管死亡率は増加しない。メタ解析。PMID:32274526https://t.co/2YdHf7s8PN — Tomo (@yamotoshinikana) April 12, 2020

  • デュピルマブの鼻ポリープを伴う慢性副鼻腔炎のレビュー(PMID:32240527)

    デュピルマブの鼻ポリープを伴う慢性副鼻腔炎のレビューPMID:32240527https://t.co/w8VK0vcQu5 — Tomo (@yamotoshinikana) April 5, 2020

  • COPDの増悪患者における薬物療法(PMID :32092762)

    COPD増悪において、◆抗菌薬治療 寛解日数の増加、治療失敗の減少◆全身ステロイド治療 治療失敗日数が減少したが、全有害事象や内分泌関連事象が増加https://t.co/ZNAKhSp7GGPMID :32092762 — Tomo (@yamotoshinikana) March 24, 2020

  • 【目次】【医学論文】呼吸器疾患

    ■気管支喘息 治療 ・5歳以下の急性及び慢性喘息の管理(PMID:32006721) ・青年及び小児へのチオトロピウムの1日1回投与(PMID:31805357) ・重症喘息に使用される5種の生物学的製剤のシステマティックレビュー(PMID:32034960) 安全性 ・小児の吸入ステロイド使用による成長抑制の因子は?(PMID:31194879) ■COPD 治療 ・COPDの増悪患者における薬物療法(PMID:32092762) ・ヘビースモーカーや喫煙者のCOPD患者における吸入ステロイド薬での効果(PMID:32300001) ・3剤配合吸入薬による試験(ETHOS試験)(PMID:3…

  • 【目次】【医学論文】不眠症

    【目次】【医学論文】不眠症 - 薬ペディア

  • 【EBMと治療薬】糖尿病

    ■ビグアナイド系製剤 ・メトホルミンの適正使用に関するRecommendationがアップデート。 https://www.nittokyo.or.jp/uploads/files/recommendation_metformin_190805.pdf 高齢者だけでなく、比較的若年者でも少量投与でも、腎機能障害患者などの特徴を有する患者で、乳酸アシドーシスの発現が報告されていることに注意。 まず、経口摂取が困難な患者や寝たきりなど、全身状態が悪い患者には投与しないことを大前提とし、以下の事項に留意する。 腎機能障害患者、脱水、シックデイ、過度のアルコール摂取 ■SGLT2阻害剤 ・ダパグリフロ…

  • 【目次】【これだけは抑えておきたい】骨粗鬆症治療薬

    ◆ビスホスホネート製剤 共通事項 ダイドロネル ボナロン、フォサマック アクトネル、ベネット ボノテオ、リカルボン ボンビバ ◆活性型ビタミンD3製剤 アルファロール、ワンアルファ ロカルトロール エディロール ◆イプリフラボン製剤 オステン ◆ビタミンK2製剤 グラケー ◆SERM エビスタ ビビアント ◆副甲状腺ホルモン製剤 フォルテオ テリボン ◆抗RANKLモノクローナル抗体 プラリア

  • 【EBMと治療薬】高血圧症

    ACE阻害薬・ARB ・COVID-19との関連 「ACE阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)の服用は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)罹患後の重症化要因にはならない」と米国心臓協会(AHA)、米国心不全学会(HFSA)、米国心臓病学会(ACC)の3学会が共同声明。 ただ、心疾患等がある場合は、COVID-19罹患後重症化のリスクが高まるため注意が必要。 ----- (参考・関連文献) ・SARS-CoV2はウイルス細胞侵入の受容体としてACE2受容体を利用する。 ACE阻害薬はACE2受容体をアップレギュレートするため、理論上はCOVID-19の潜在的な危険因子とし…

  • 【EBMと治療】呼吸器疾患

    ■気管支喘息 小児喘息 ・6-12歳の小児重症喘息に対し、これまで12歳以上にしか使用できなかった、ヒト化抗IL-5モノクローナル抗体のヌーカラが使用可能になった。(国際共同第Ⅱ相試験:200363) ・CoVID-19流行期における喘息発作に対するネブライザー使用時の注意喚起 SARS-CoV-2 をエアロゾル化して感染伝搬させる可能性があるのでネブライザーは使用せず、医療機関でも家庭でも、喘息治療はMetered Dose Inhaler(MDI)を用いることが適切である。(日本小児アレルギー学会) https://education.aaaai.org/resources-for-a-i…

  • 【目次】【これだけは抑えておきたい】高尿酸血症治療薬

    ◆痛風発作緩解・予防薬 コルヒチン ◆尿酸生合成阻害薬 ザイロリック フェブリク ウリアデック、トピロリック ◆尿酸排泄促進薬 ユリノーム ベネシッド パラミヂン

  • 【目次】【これだけは抑えておきたい】片頭痛治療薬

    ◆トリプタン系製剤 共通事項 イミグラン ゾーミッグ マクサルト レルパックス アマージ ◆非トリプタン系製剤 エルゴタミン製剤 デパケン、ミグシス、インデラル

  • 【目次】【これだけは抑えておきたい】抗不安薬

    ◆ベンゾジアゼピン系抗不安薬 共通事項 デパス リーゼ コンスタン、ソラナックス ワイパックス レキソタン、セニラン 長時間型抗不安薬 超長時間型抗不安薬 ◆非ベンゾジアゼピン系抗不安薬 セディール アタラックス

  • 【これだけは抑えておきたい】オレキシン受容体拮抗薬:デエビゴ

    基本情報 オレキシン受容体拮抗薬である。 CYP3A4阻害を有する薬剤とは禁忌ではない。 一包化が可能である。 半減期が長い。 基本情報 製品名:デエビゴ 一般名:レンボレキサント製剤 効能・効果:不眠症 オレキシン受容体拮抗薬である。 デエビゴは、2種類のオレキシン受容体サブタイプ(OX1R及びOX2R)の両者に対し、競合的かつ可逆的拮抗作用を有する薬剤です。 CYP3A4阻害を有する薬剤とは禁忌ではない。 同じオレキシン受容体拮抗薬であるベルソムラと異なり、デエビゴは、理論的にはCYP3A4阻害薬と併用すると血中濃度が上昇する可能性があるものの、併用禁忌ではありません。用法用量に関する使用…

  • 【目次】【これだけは抑えておきたい】睡眠薬

    ◆ベンゾジアゼピン系睡眠薬 共通事項 ハルシオン レンドルミン エバミール、ロラメット リスミー ベンザリン、ネルボン、サイレース、ユーロジン ダルメート、ドラール、ソメリン ◆非ベンゾジアゼピン系睡眠薬 マイスリー、アモバン、ルネスタ ◆メラトニン受容体作動薬 ロゼレム ◆オレキシン受容体拮抗薬 ベルソムラ デエビゴ

  • 【これだけは抑えておきたい】躁うつ病治療薬:トリンテリックス

    基本情報 セロトニン再取り込み/セロトニン受容体モジュレーター(S-RIM)である。 胃腸障害や性機能障害は比較的少ない。 通常、成人には1日1回10mgを経口投与する。 基本情報 製品名:トリンテリックス 一般名:ボルチオキセチン臭化水素酸塩錠 効能・効果:うつ病・うつ状態 セロトニン再取り込み/セロトニン受容体モジュレーター(S-RIM)である。 トリンテリックスは、セロトニン再取り込み阻害作用は弱いですが、うつに関与するセロトニン5-HT1A受容体を刺激するため、副作用を抑えながら抗うつ作用を示します。 胃腸障害や性機能障害は比較的少ない。 トリンテリックスは上記作用のため、セロトニン刺…

  • 【これだけは抑えておきたい】躁うつ病治療薬:リフレックス、レメロン

    基本情報 ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)である。 胃腸障害や性機能障害が少ない。 基本情報 製品名:リフレックス、レメロン 一般名:ミルタザピン錠 効能・効果:うつ病・うつ状態 ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)である。 ミルタザピンは、中枢のシナプス前α2アドレナリン自己受容体及びヘテロ受容体に対して拮抗作用を示し、中枢のセロトニン(5-HT)及びノルアドレナリン(NA)の両方の神経伝達を増強します。 また、ミルタザピンは5-HT2及び5-HT3受容体を阻害するため、シナプス間隙でセロトニンの神経伝達増大により主に5-H…

  • 【目次】【これだけは抑えておきたい】躁・うつ病治療薬

    ◆三環系抗うつ薬(TCA) 主な三環系抗うつ薬 アモキサン ◆四環系抗うつ薬 主な四環系抗うつ薬 ◆選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI) デプロメール、ルボックス パキシル ジェイゾロフト レクサプロ ◆セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI) サインバルタ トレドミン イフェクサー ◆ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA) リフレックス、レメロン ◆セロトニン再取り込み・セロトニン受容体モジュレーター(S-RIM) トリンテリックス ◆その他抗うつ薬 デジレル、レスリン ◆躁状態治療薬 リーマス デパケン

  • 【目次】【これだけは抑えておきたい】抗認知症薬

    ◆コリンエステラーゼ(ChE)阻害薬 共通事項 アリセプト レミニール リバスタッチ、イクセロン ◆NMDA受容体拮抗薬 メマリー

  • 【これだけは抑えておきたい】過敏性腸症候群治療薬:リンゼス

    基本情報 グアニル酸シクラーゼC受容体作動薬である。 1日1回食前に投与する。 体内にほとんど吸収されない。 基本情報 製品名:リンゼス 一般名:リナクロチド錠 効能・効果: ・便秘型過敏性腸症候群 ・慢性便秘症(器質的疾患による便秘を除く) グアニル酸シクラーゼC受容体作動薬である。 リンゼスは、14個のアミノ酸からなるグアニル酸シクラーゼC(GC-C)受容体を活性化することで、細胞内のcGMP濃度を増加させ、腸管分泌及び腸管輸送能を促進し、ストレスや大腸炎によって引き起こされる大腸痛覚過敏を抑制し、便秘症に効果を発揮します。 1日1回食前に投与する。 リナクロチドを食後に投与すると、食前投…

  • 【目次】【これだけは抑えておきたい】腸疾患治療薬

    ◆便秘治療薬 下剤共通事項 大腸刺激性下剤①(プルゼニド、センナ、アローゼン、アジャストA) 大腸刺激性下剤②(ラキソベロン、テレミンソフト) 酸化マグネシウム アミティーザ グーフィス ◆整腸剤 ビオフェルミン、ラックビー、ミヤBM ◆止瀉薬 ブスコパン、ロペミン ◆過敏性腸症候群治療薬 ポリフル、コロネル セレキノン イリボー リンゼス ◆炎症性腸疾患治療薬 共通事項 ペンタサ、アサコール サラゾピリン

  • 【これだけは抑えておきたい】便秘治療薬:グーフィス

    基本情報 胆汁酸トランスポーター阻害剤である。 薬剤性および症候性の便秘に対する使用経験はない。 1日1回10㎎を食前に経口投与する。 基本情報 製品名:グーフィス 一般名:エロビキシバット水和物錠 効能・効果:慢性便秘症(器質的疾患による便秘を除く) 胆汁酸トランスポーター阻害剤である。 胆汁酸は、大腸の胆汁酸受容体(TGR)に結合すると、大腸管腔内に水分や電解質を分泌させ、消化管運動を亢進させると言われております。 グーフィスは、回腸の上皮細胞に発現している胆汁酸トランスポーター(IBAT)を阻害し、胆汁酸の再吸収を抑制することで、大腸管腔内に流入する胆汁酸の量を増加させ、便秘症を改善しま…

  • 【薬の疑問】ヘリコバクターピロリ除菌治療後の効果判定は?

    ヘリコバクターピロリ菌の除菌を薬で行ったあと、すぐには除菌できているかどうかを検査はしません。 なぜなら、除菌できていないのに、除菌されたと判断されてしまう「偽陰性」となることがあるためです。 一般的には、除菌の治療薬を終了して4週後以降の時点で検査をします。 これはヘリコバクター学会の治療ガイドラインにも定められています。 少し時間はかかってモヤモヤするかもしれませんが、しっかりと除菌ができたかを確認するためには必要な時間です。

  • 【目次】【これだけは抑えておきたい】胃疾患治療薬

    ◆プロトンポンプ阻害薬(PPI) 共通事項 オメプラール タケプロン パリエット ネキシウム ◆PCAB タケキャブ ◆酸分泌抑制薬 H2受容体拮抗薬 抗コリン薬 ◆胃粘膜防御因子増強薬 PG製剤 組織修復・粘膜保護薬 ◆機能性ディスペプシア(FD)治療薬 アコファイド ガスモチン

  • 【目次】【医学論文】循環器疾患

    循環器疾患関連の医学論文です。 ・Treat Stroke to Target試験(PMID:31738483)

  • 【医学論文】Treat Stroke to Target試験

    ※注意! 下記は最新の医学論文の内容であり、現時点では、本邦では認められていない治療や薬の使い方の場合があります。一般の方向けの情報ではございませんのでご注意ください。 ----- 【結論】 アテローム性動脈硬化後の3か月以内の脳梗塞または15日以内のTIAを発症後、LDLコレステロール目標値を70mg/dL未満とした患者では、90-110mg/dLとした患者に比べて、その後の心血管イベントのリスクが低かった。 【PMID】31738483 【URL】https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31738483 【方法】 ・フランスと韓国での並行群間試験。 ・全28…

  • 【目次】【薬の疑問】胃疾患

    胃疾患に関連する薬で、よくある疑問点です。以下をご覧ください。 ・胃酸を抑える胃薬は、胃の働きを完全に止める? ・プロトンポンプ阻害薬(PPI)は長期間服用してもよい?

  • 【薬の疑問】プロトンポンプ阻害薬(PPI)は長期間服用してもよい?

    プロトンポンプ阻害薬(PPI)は、逆流性食道炎等で服用する場合は、通常は8週間までの投与制限があります。ただ、再発や再燃を繰り返す場合は、8週間以上服用するケースもあります。 PPIを長期間服用することについて、いままでそして現在も、副作用リスクなど様々な研究が行われていますが、プラスの報告とマイナスの報告が混在しており、現時点では一定の見解に達しておりません。 したがって、PPIを長期間服用することになった場合は、医師の指示通りに使用いただき、定期的に受診をして何か体調変化が現れた場合は早めに医療機関に相談するようにしましょう。 ↓ブログランキングに参加していますので、よかったらポチッと押し…

  • 【薬の疑問】胃酸を抑える胃薬は、胃の働きを完全に止める?

    プロトンポンプ阻害薬は、胃の中のpHが4以上となる時間の割合が1日の中で増えることで、胃の症状が改善します。 プロトンポンプ阻害薬、いわゆるPPIと呼ばれるものは、1日1回の服用で胃の中のpHを上昇して症状を改善します(ヘリコバクターピロリ菌の除菌等を除く)。 それで、「1日1回⇒24時間効く」や「胃酸の分泌を抑えて、胃の活動を止めてしまう」というようなことがよく聞かれますが、厳密にいうと、このようなことではありません。 よく考えてみてください。薬を服用してずっと胃の中のpHが上がっている状態で胃の機能を止めてしまうのであれば、食べ物の消化もできませんし、必要最低限は、pHがある程度下がってい…

  • 【薬の疑問】なぜ、吸入薬は配合剤があるのか?

    近年、気管支喘息やCOPDの治療において、吸入薬は配合剤がどんどんと増えてきて、選択肢の幅が広がりつつあります。COPDについては、2019年に3剤配合剤が登場しました。 喘息やCOPDの治療は、基本は吸入ステロイド薬や長期管理薬等でコントロールしていきますが、併用することも多くなります。そのため、何回も吸入する手間を省き、1回の吸入で完結できるようにと吸入薬の配合剤が開発されました。 基本的には、配合剤のパターンは、 ・吸入ステロイド ・気管支拡張薬(LABA) ・気管支拡張薬(LAMA) の3つの成分の組み合わせが多いです。 吸入ステロイド薬は、気管支の炎症を抑える働きがあります。気管支拡…

  • 【薬の疑問】吸入ステロイド薬の吸入後は、毎回うがいは必要?

    吸入ステロイド薬の吸入後は、毎回うがいが必要です。 吸入ステロイド薬は、飲み薬のステロイド薬と比べて、副作用は少ないものの、吸入時に口の中に残ってしまうことで、その後、声枯れや口の中にカビのような症状が生える可能性があります。 そのため、吸入後にうがいをすることで口の中に残っている薬剤を取り除きます。これである程度、声枯れ等が抑えられていることが報告されています。うがいの方法は薬によって決まったりしているものではないですが、忘れずにうがいをするということが大切です。

  • 【これだけは抑えておきたい】インフルエンザ治療薬:ゾフルーザ

    基本情報 mRNA合成阻害薬である。 年齢と体重によって用量を調節する。 症状発現から2日以内に使用を開始する。 異常行動について 基本情報 製品名:ゾフルーザ 一般名:バロキサビル マルボキシル製剤 効能・効果:A型又はB型インフルエンザウイルス感染症 mRNA合成阻害薬である。 ゾフルーザは既存の治療薬と作用機序が異なります。 ゾフルーザはプロドラッグです。体内で速やかに加水分解され、活性体に変換されます。活性体は、A型及びB型インフルエンザウイルスのキャップ依存性エンドヌクレアーゼ活性を選択的に阻害します。キャップ依存性エンドヌクレアーゼ活性を選択的に阻害することにより、インフルエンザウ…

  • 【目次】【これだけは抑えておきたい】インフルエンザ治療薬

    ◆ノイラミニダーゼ(NA)阻害薬 タミフル リレンザ イナビル ラピアクタ ◆mRNA合成阻害薬 ゾフルーザ ◆RNAポリメラーゼ阻害薬 アビガン

  • 【目次】【薬の疑問】インフルエンザ

    インフルエンザに関連する薬で、よくある疑問点です。以下をご覧ください。 ・インフルエンザ罹患後の異常行動は、インフルエンザ治療薬が原因か?

  • 【目次】【薬の疑問】呼吸器疾患

    呼吸器疾患の関連する薬で、よくある疑問点です。以下をご覧ください。 ・気管支喘息で症状が改善しても薬は続けた方がよいか? ・吸入ステロイド薬は小児に使用すると、身長が伸びなくなるか? ・好酸球を減らしてもよい?

  • 一般の方へ

    以下、気になる箇所をクリックしてご覧ください。 ◆一般的な薬の基礎知識 ・AG(オーソライズドジェネリック)とは? ・セイヨウオトギリソウと薬との飲み合わせは? ・薬の再利用は? ・薬を飲み忘れた場合、どう対処すればよいか? ・旅行する際、薬はどうする? ・週刊誌の薬に関する記事は鵜呑みにしてよいのか? ◆呼吸器疾患 ・【薬の疑問】呼吸器疾患治療薬 ◆インフルエンザ ・【薬の疑問】インフルエンザ治療薬

  • 【これだけは抑えておきたい】 3成分配合COPD治療薬:ビレーズトリ

    基本情報 3成分配合剤である。 吸入剤はpMDIである。 基本情報 製品名:ビレーズトリ 一般名:ブデソニド/グリコピロニウム臭化物/ホルモテロールフマル酸塩水和物製剤 効能・効果: 慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎、肺気腫)の諸症状の緩解(吸入ステロイド剤、長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合 3成分配合剤である。 COPDは、増悪を繰り返す場合、ガイドラインでも配合剤等の使用を考慮することが推奨されていました。 そして、「LABA+LAMAの使用によってもなお増悪を繰り返す患者」、あるいは「ICS/LABAで治療しても強い症状が認められる患者」には、IC…

  • 【これだけは抑えておきたい】COPD治療薬:吸入薬配合剤 ビベスピ

    基本情報 LABA+LAMAの合剤である。 吸入剤はpMDIである。 基本情報 製品名:ビベスピ 一般名:グリコピロニウム臭化物/ホルモテロールフマル酸塩水和物製剤 効能・効果: 慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎、肺気腫)の気道閉塞性障害に基づく諸症状の緩解(長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合) LABA+LAMAの合剤である。 ビベスピは成分として、LAMAであるグリコピロニウムとLABAのホルモテロールの2成分を含んでいます。 ★ビベスピ:グリコピロニウム(LAMA)+ホルモテロール(LABA)★ 吸入剤はpMDIである。 ビベスピはエアゾール剤で、p…

  • 【これだけは抑えておきたい】 3成分配合COPD治療薬:テリルジー

    基本情報 3成分配合剤である。 1日1回吸入である。 基本情報 製品名:テリルジー 一般名:フルチカゾンフランカルボン酸エステル・ウメクリジニウム臭化物・ ビランテロールトリフェニル酢酸塩ドライパウダーインヘラー 効能・効果: 慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎・肺気腫)の諸症状の緩解(吸入 ステロイド剤、長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性 吸入β2刺激剤の併用が必要な場合) 3成分配合剤である。 COPDは、増悪を繰り返す場合、ガイドラインでも配合剤等の使用を考慮することが推奨されていました。 そして、「LABA+LAMAの使用によってもなお増悪を繰り返す患者」、あるいは「ICS/LAB…

  • 【薬の疑問】気管支喘息で症状が改善しても薬は続けた方がよいか?

    気管支喘息は症状が何もなくても気道の炎症等が起きていることがあるため、長期管理薬と呼ばれるものについては、毎日欠かさずに定期的に使用を続けます。 喘息の症状や状況をみながら、ガイドラインに沿って主治医が治療ステップを下げるのかを判断します。 なお、一般的には、喘息のコントロール良好状態が 3-6か月間持続されたら、治療のステップダウンを試みます。 決して自己判断での中止はいけません。

  • 【薬の疑問】好酸球を減らしてもよい?

    気管支喘息において、難治性の重症喘息の場合に、好酸球が関与していることがあり、好酸球をターゲットとして、好酸球を減らす治療が行われる場合があります。抗体製剤などです。ただ、好酸球を減らしても身体は本当に大丈夫でしょうか? 好酸球は白血球の一種であり、身体の免疫系に関与しております。白血球にはその他に、好中球や好塩基球があります。 好酸球がなくなると、理論上は寄生虫感染のリスク等が懸念されますが、他の免疫系が補いますし、適切に治療していればほとんど問題はないとは言われています。そもそも寄生虫感染のリスク自体がほとんど低いですが、万が一寄生虫に感染している場合は、まずはそちらの治療を優先します。 …

  • 【薬の疑問】吸入ステロイド薬は小児に使用すると、身長が伸びなくなるか?

    気管支喘息の治療薬である吸入ステロイド薬は、ステロイドが含まれており、副作用を心配される方も多いと思います。 その中でも、小児に対して使用すると、成長が遅延して、身長が低くなると言われておりますが、果たしていかがでしょうか。 他の副作用でもそうですが、ステロイド薬とは言え、吸入ステロイドは、経口のステロイド薬に比べて副作用は少ないと言われております。 ただ、喘息など小児で長期的に吸入ステロイド薬を使用する場合は十分な経過観察が必要です。 吸入ステロイド薬であるブデソニドの海外でのデータですが、小児から長期的に使用した場合、成人の身長が平均1.2cm低かったことが報告されています。 ただ、一時的…

  • 【これだけは抑えておきたい】 気管支喘息治療薬:デュピクセント

    基本情報 気管支喘息患者(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る)に使用できる。 ヒト化抗IL- 4/13受容体モノクローナル抗体である。 アトピー性皮膚炎にも使用可能である。 基本情報 製品名:デュピクセント 一般名:デュピルマブ(遺伝子組み換え)製剤 効能・効果: ・気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る) ・既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎 気管支喘息患者(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る)に使用できる。 デュピクセントは、難治性の重症喘息患者に対して使用する皮下注射薬です。 デュピクセ…

  • 【これだけは抑えておきたい】 気管支喘息治療薬:ファセンラ

    基本情報 気管支喘息患者(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る)に使用できる。 ヒト化抗IL- 5 モノクローナル抗体で、ADCC活性がある。 投与スケジュール 基本情報 製品名:ファセンラ 一般名:ベンラリズマブ(遺伝子組み換え)製剤 効能・効果: 気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る) 気管支喘息患者(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る)に使用できる。 ファセンラは、難治性の喘息患者に対して使用する皮下注射薬です。 ファセンラは、高用量の吸入ステロイド薬とその他の長期管理薬を併用しても、全身ス…

  • 【目次】【これだけは抑えておきたい】呼吸器疾患治療薬

    ◆気管支喘息治療薬 ・SABA サルタノール ・LABA セレベント ホクナリンテープ ・吸入ステロイド薬 パルミコート アズマネックス アニュイティ オルベスコ キュバール フルタイド ・吸入薬配合剤 アドエア シムビコート フルティフォーム レルベア ・テオフィリン製剤 ・抗体製剤 ゾレア ヌーカラ ファセンラ デュピクセント ◆COPD治療薬 ・SAMA アトロベント ・LAMA スピリーバ シーブリ エクリラ エンクラッセ ・吸入薬配合剤 ウルティブロ アノーロ スピオルト

  • その症状は薬の副作用なのか?

    はじめに 判断が難しい副作用も起こりうる。 「副作用がある=怖い」ではない。 まとめ はじめに 薬を服用していて、何か体調変化が現れた時、「これって薬の副作用?」となることがあると思います。「飲んでからすぐに症状が出てきたから、この薬のせいに違いない!」や「飲んでから2年ぐらい経っているから、この薬が原因なのかなあ?」と色々と考えを巡らせるかもしれません。ただ、自身で考えるだけで終わらせてよいものなのでしょうか。 判断が難しい副作用も起こりうる。 どのような薬でも、効果と副作用は必ずあります。すべての薬において、開発される段階でなるべく副作用が出ないように作られていますが、この世の中に全く副作…

  • 【これだけは抑えておきたい】COPD治療薬:SAMA アトロベント

    短時間作用性抗コリン薬である。 閉塞隅角緑内障や前立腺肥大症には禁忌である。 心臓等への影響は少ない。 ~Column~ 基本情報 製品名:アトロベント 一般名:イプラトロピウム臭化物水和物製剤 効能・効果:気管支喘息、COPD 短時間作用性抗コリン薬である。 アトロベントは、短時間作用性抗コリン薬でSAMAに分類されます。 SAMAであるアトロベントは抗コリン薬であり、気管支平滑筋の収縮を抑制し、結果的に気管支を拡張して、症状を改善します。 閉塞隅角緑内障や前立腺肥大症には禁忌である。 アトロベントは抗コリン薬ですので、抗コリン薬の一般的な薬理作用としての注意事項である、閉塞隅角緑内障や前立…

  • 週刊誌の薬に関する記事は鵜呑みにしてよいのか?

    はじめに 週刊誌を鵜呑みにしない まとめ はじめに 近年、週刊誌等で毎週毎月のように薬に関する記事が散見されるようになりました。色々と書かれており、実際に自分が服用している薬についてマイナスの事が書いてあれば、気になって仕方ないケースもあると思います。ただ、果たしてそれは真実なのでしょうか。 週刊誌を鵜呑みにしない まず前提として、週刊誌は見る人の心を動かされるような記事が書かれています。 確かにつまらない文章がずっと並んで書いてあるものを読んでも、心に響かず、誰にも買ってもらえなくなります。その点は商売ですから、致し方ありませんし、薬に限らず、政治や芸能、スポーツなどあらゆる分野の記事にも言…

  • 【これだけは抑えておきたい】気管支拡張剤:SABA サルタノール

    基本情報 短時間作用型β2刺激薬(SABA)である。 使用量及び回数について。 pMDIでアダプターを洗浄する必要がある。 基本情報 製品名:サルタノール 一般名:サルブタモール硫酸塩エアゾール 効能・効果:気管支喘息、小児喘息、肺気腫、急・慢性気管支炎 短時間作用型β2刺激薬(SABA)である。 サルタノールは、短時間作用型β2刺激薬に分類されます。 長時間作用型は長期管理薬(コントローラー)の役割であるのに対し、短時間作用型は発作治療薬(リリーバー)として用いられます。したがって、サルタノールは、毎日定期吸入を行うのではなく、発作発現時に頓用で使用します。 使用量及び回数について。 通常は…

  • 【これだけは抑えておきたい】喘息・COPD治療薬:LABA ホクナリンテープ

    基本情報 長時間作用型β2刺激薬(LABA)である。 ICSと併用して使用する。 副作用が比較的少ない。 基本情報 製品名:ホクナリンテープ 一般名:ツロブテロール経皮吸収型テープ 効能・効果:気管支喘息、COPD ※ホクナリンはテープだけでなく、錠剤やドライシロップもありますが、この項ではホクナリンテープについて解説します。 長時間作用型β2刺激薬(LABA)である。 ホクナリンテープは、長時間作用型β2刺激薬に分類されます。長時間作用するため、気管支喘息やCOPDの諸症状を改善します。 ICSと併用して使用する。 気管支喘息の治療の基本は吸入ステロイド薬(ICS)です。ホクナリンテープはI…

  • 【これだけは抑えておきたい】喘息・COPD治療薬:LABA セレベント

    基本情報 長時間作用型β2刺激薬(LABA)である。 ICSと併用して使用する。 剤形は2種類ある。 基本情報 製品名:セレベント 一般名:サルメテロールキシナホ酸塩ドライパウダーインヘラー 効能・効果:気管支喘息、COPD 長時間作用型β2刺激薬(LABA)である。 セレベントは、長時間作用型β2刺激薬に分類されます。長時間作用するため、気管支喘息やCOPDの諸症状を改善します。 セレベントは12時間以上の持続的な気管支拡張作用と高いβ2受容体選択性を示します。 ICSと併用して使用する。 気管支喘息の治療の基本は吸入ステロイド薬(ICS)です。セレベントはICSで症状の改善が見られない場合…

  • 旅行する際、いつも使用している薬は持参してもよいか?

    はじめに 国内旅行か海外旅行か 海外旅行にはどんな薬は注意すべきなのか まとめ はじめに 年末年始や長期休暇で旅行に行かれることも多いと思いますが、普段毎日使用している薬を旅行先でも使用したいものです。ただ、年々医薬品の輸出入の規制は厳しくなっていると言われております。普段常用している薬は、旅行に持って行ってもよいのでしょうか? 国内旅行か海外旅行か まず、国内旅行なのか、海外旅行なのかで大きく考え方が変わります。 国内旅行の場合 国内旅行であれば、飛行機内にも持ち込みは可能です。機内に持ち込めるサイズ等のルールもありますが、医薬品であればまず問題はないと言っていいと思います。また、目的地に到…

  • 薬を飲み忘れた場合、どう対処すればよいか?

    はじめに 1日の服用回数と飲み忘れに気づいた時間帯 1回飛ばしても影響がないものが多い 絶対に2回分まとめて飲まない! 飲み忘れないために まとめ はじめに 「毎朝飲んでいる薬を、ついうっかり飲み忘れてしまった!」などはないでしょうか。 そんな事態に陥った時、私たちはどうすればよいでしょうか。この記事では、薬を飲み忘れてしまった時に適切に対処できるような考え方をご紹介いたします。 1日の服用回数と飲み忘れに気づいた時間帯 薬を飲み忘れてしまった場合、2点考えていただきたいことがあります。 まず1点目が、その薬が1日何回服用する薬なのかということです。 一般的には、 ・1日1回服用:次の服用まで…

  • 医療関係者の方へ

    医療関係者の方へ 疾患別のカテゴリー一覧です。 以下の各疾患から、気になる所をご覧ください。 ●呼吸器疾患 呼吸器疾患 カテゴリーの記事一覧 - 薬ペディア ●インフルエンザ インフルエンザ カテゴリーの記事一覧 - 薬ペディア ※順次、公開していきますのでしばらくお待ちください。。

  • 以前病院で処方してもらって家に余っている薬は、再利用できるのか?

    はじめに 自己判断で薬の再利用はしない! 以前の症状と、現在の症状が全く同じかどうかは分からない 薬の物質としての安定性の問題 使用期限がそもそも切れている 耐性菌の問題 まとめ はじめに 家の片づけ等を行っていると、以前に病院でもらった薬が出てきて、「この薬はまだ使えるのかな?」であったり、「前と同じような症状なので、この薬を飲んでもよいかな?」など思われることはないでしょうか。そのような時、目の前に出てきた薬を使用することは果たして適切なのでしょうか。 自己判断で薬の再利用はしない! 結論から言いますと、自己判断で薬の再利用は行わず、医療機関に受診することをお勧めします。 以前の症状と、現…

  • インフルエンザ罹患後の異常行動は、インフルエンザ治療薬が原因か?

    はじめに インフルエンザ罹患後の異常行動は、薬の服用に関わらず起こるリスクがある 異常行動による転落等の事故を防止するための予防的な対応 まとめ はじめに インフルエンザで、若い子供が異常行動を起こしてしまうというニュースが時々みられます。その後、「インフルエンザの薬を飲んでいたからだ!」となってしまうことがあったり、インターネットの記事で、あたかもインフルエンザの治療薬が原因で異常行動を起こしたような誤解を受けるようなものが散見されますが、果たして本当にそうなのでしょうか。 インフルエンザ罹患後の異常行動は、薬の服用に関わらず起こるリスクがある 結論から言うと、「インフルエンザに罹ったら、イ…

  • セイヨウオトギリソウと薬との飲み合わせ

    はじめに セイヨウオトギリソウ 薬との飲み合わせについての注意点 まとめ はじめに 薬局で何か薬をもらう時に、薬剤師から「このお薬は、セイヨウオトギリソウとは一緒に服用しないでくださいね。」等を言われたり、薬の説明書にもそのような旨が記載されているのを読まれたりすることはないでしょうか? ただ、セイヨウオトギリソウと言われても、何かいまいちピンと来ないですよね。この項では、セイヨウオトギリソウと薬との飲み合わせの、実際の所について述べていきたいと思います。 セイヨウオトギリソウ セイヨウオトギリソウは、セントジョーンズワート(St.John’s wort)とも呼ばれている多年草植物です。 いわ…

  • AG(オーソライズドジェネリック)について

    はじめに (普通の)ジェネリック医薬品 AG(オーソライズドジェネリック) まとめ はじめに ジェネリック医薬品に関して、最近「AG(オーソライズドジェネリック)」という言葉を病院や薬局等で耳にされることが多いのではないでしょうか。 昨今では、医療費の高騰に伴い、国全体でもジェネリック医薬品が普及する流れになってきています。ただ、「ジェネリック医薬品」と聞くと、患者さんの中ではどうしても抵抗感があったり、できるなら先発医薬品を飲みたいという方がまだ多いのではないでしょうか。 そこで、同じ「ジェネリック医薬品」でもいままでとは一味違うものとして最近一段と増えてきているのが、「AG(オーソライズド…

  • 不眠症に対してスボレキサントを1週間投与することで、不眠症状や中途覚醒、睡眠満足度の有意な改善が認められた

    不眠症に対してスボレキサントを1週間投与することで、不眠症状や中途覚醒、睡眠満足度の有意な改善が認められた。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/31283862/ PMID:31283862 ----- ◆結果 ・不眠症患者(前週に4夜以上)57例を対象としたプロスペクティブ臨床試験。 ・スボレキサント投与で、ベースラインスコアと比較して、1週目の総睡眠時間、入眠時間、中途覚醒、睡眠満足度の有意な改善が認められた。 ・主な有害事象は、眠気、疲労感、悪夢等。

  • 緑茶の摂取は、認知症やアルツハイマー病、軽度認知障害、認知障害のリスクを減らす可能性がある

    緑茶の摂取は、認知症やアルツハイマー病、軽度認知障害、認知障害のリスクを減らす可能性がある。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/31137655/ PMID:31137655 ----- ◆結果 ・緑茶摂取と認知症やアルツハイマー病、軽度認知障害、認知障害の観察研究のシステマティックレビュー。 ・緑茶摂取の関連ありと関連なしの研究が複数あり、更なる研究が必要。

  • pantoprazoleの長期使用の安全性

    pantoprazoleの3年間服用は、腸管感染症のリスク増加を除いて、安全性事象はプラセボ群と有意差は認められなかった。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/31152740/ PMID:31152740 ----- ◆結果 ・pantoprazoleの長期(3年)安全性試験。 ・腸管感染症のみ、オッズ比=1.33(95%信頼区間 1.01-1.75)と上昇したが、その他は特に有意差なし。 ・pantoprazoleは本邦未承認。

  • H.pylori除菌は、親が失敗したら、子供の失敗リスクも高い可能性が示された

    H.pylori除菌において、親のクラリスロマイシンを含む3剤併用療法の失敗歴は、子供のクラリスロマイシンを含む3剤併用療法の失敗リスクが増加した。 https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/jgh.14774 PMID:31264254 ----- ◆結果 ・日本人404例の横断研究。 ・親のクラリスロマイシン(CAM)3剤併用療法の失敗歴は、子孫のCAM3剤併用療法の失敗に関連していた。 オッズ比:1.90(95%信頼区間:1.10-3.39) ・CAM耐性とCYP2C19多型は何世代にも渡って受け継がれる可能性がある。

  • PPIの長期使用は、心血管疾患、慢性腎臓病、上部消化管癌等の総死亡率が上昇した

    PPIの長期使用は、H2ブロッカーの長期使用に比べて、心血管疾患、慢性腎臓病、上部消化管癌等の総死亡率が上昇した。 Estimates of all cause mortality and cause specific mortality associated with proton pump inhibitors among US veterans: cohort study The BMJ ----- ◆対象 ・米国の退役軍人医療データベースから、新たに制酸薬の使用を開始した患者を最長10年間追跡。 ・主要評価項目は死因別の死亡とし、カテゴリー別に分類。 ◆結果 ・PPI曝露の累積期間…

  • 2型糖尿病の小児・青年期患者におけるリラグルチド投与

    Ellipse試験。 2型糖尿病の小児・青年期患者において、最大1.8mg/日のリラグルチド投与(メトホルミンに追加、基礎インスリンの有無は問わず)は、血糖コントロールの改善に有効であった。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/31034184 PMID:31034184 ----- ◆結果 ・10歳以上17歳未満の患者を、リラグルチド(最大1.8mg/日)皮下注群とプラセボ群に1:1で無作為に割り付け。全例にメトホルミンを投与。 ・52週にわたり、血糖コントロールをプラセボ群に比べて改善。 ・有害事象全体と消化器系有害事象の発現率はリラグルチド群の方が…

  • 日本人で、緑茶の摂取量が多いほど2型糖尿病のリスクが減少する可能性がある

    日本人で、緑茶の摂取量が多いほど2型糖尿病のリスクが減少する可能性がある。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/31076414/ PMID:31076414 ----- ◆結果 ・40-79歳の日本人2253人を7年間追跡。 ・緑茶に含まれる成分の一つであるテアニンの代謝産物、エチルアミン濃度について追跡 ・血清エチルアミン濃度が最も高い群で、最も低い群に比べて2型糖尿病のリスクが有意に減少した。 HR=0.69(95%信頼区間:0.49-0.98)

  • 空腹時血糖値が上昇するにつれ、膵臓癌の累積発生率が有意に上昇した

    空腹時血糖値が上昇するにつれ、膵臓癌の累積発生率が有意に上昇した。 https://academic.oup.com/jcem/advance-article-abstract/doi/10.1210/jc.2019-00033/5537542?redirectedFrom=fulltext ----- ◆結果 ・韓国の前向きコホート研究。 ・健診受診時の空腹時血糖値によって、分類し、5年間の膵臓癌の累積発生率(10万人あたり)を比較。 ・90mg/dL未満:32 90-99mg/dL:41 100-109mg/dL:50 110-125mg/dL:75 126mg/dL以上:121 ・糖尿病…

  • リナグリプチンはグリメピリドと比較して、複合心血管イベントのリスクが非劣性だった

    CAROLINA試験。 リナグリプチンはグリメピリドと比較して、複合心血管イベントのリスクが非劣性だった。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/31239281/ PMID:3139281 ----- ◆結果 ・無作為化されていないリアルワールド研究。 ・追跡期間 6.3年。 ・複合心血管イベント(心血管死亡、心筋梗塞、脳卒中の複合)のHR=0.98で、非劣性が認められた。

  • デュラグルチドの長期使用は、2型糖尿病の腎アウトカムも改善した

    Rewind試験の第2報の腎アウトカム。 デュラグルチドの長期使用は、2型糖尿病の腎アウトカムも改善した。 https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(19)31150-X/fulltext ----- ◆結果 ・腎アウトカムは、プラセボ群に比べてデュラグルチド群では有意に低下(HR=0.85)。 ・最も明確な効果を認めたのは、新規微量アルブミン尿発症抑制(HR=0.77)。

  • ロタウイルスワクチン接種で、1型糖尿病の発症リスクが減少した

    ロタウイルスワクチンの接種で、1型糖尿病の発症リスクが33%減少した。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/31197227/ PMID:31197227 ----- ◆結果 ・米国の2001-2017年に生まれた約147万人の小児のコホート研究。 ・ロタウイルスワクチン接種で、1型糖尿病の発症リスクが33%減少した。 ・ロタウイルス感染は1型糖尿病やβ細胞の破壊、膵臓のロタウイルスと関連していることも先行研究から明らかになっているため、今後もより詳細な調査が望まれる。

  • 成人で朝食を抜くと、2型糖尿病のリスクが上がる可能性がある

    成人で朝食を抜くと、2型糖尿病のリスクが上がる可能性がある。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/30418612/ PMID:30418612 ----- ◆結果 ・メタアナリシスの研究。 ・朝食を飛ばす日が多いほどリスクが増加し、5日/週以降はリスクは増加せず。 ⇒忙しくても、時間がなくても、しっかり朝食をとることは大事!!

  • 2型糖尿病患者でDPP-4阻害薬の使用は水疱性類天疱瘡のリスクを少なくとも2倍にした

    2型糖尿病患者でDPP-4阻害薬の使用は水疱性類天疱瘡のリスクを少なくとも2倍にした https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/31182489/ ----- ◆結果 ・英国の大規模コホート研究。(168774人) ・DPP-4阻害薬の使用は水疱性類天疱瘡のリスク増加と関連していた。 (10万人年あたり47.3vs20.0、HR=2.21(95%信頼区間 1.45-3.38)) ・HRは使用期間が長くなるにつれて徐々に増加し、20か月後にピークに達する。

  • 経口セマグルチド投与はMACEのリスクを増加させず、全死亡を減少させた

    PIONEER6試験。 経口セマグルチド投与はMACEのリスクをプラセボに比べて増加させず、全死亡は約50%減少した。 https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1901118 ----- ◆背景 GLP1受容体作動薬の経口薬の試験。 ◆対象・方法 ・心血管リスクが高い2型糖尿病患者3183例を登録。 ・うち2695例が50歳以上の心血管疾患または慢性腎臓病を有した。 ・標準療法に経口セマグルチド追加群とプラセボ群に1:1にランダムに割り付け。 ◆結果 ・主要評価項目:主要心血管イベント(MACE:心血管死、非致死性心筋梗塞、非致死性脳卒中の複合)…

  • 2型糖尿病の強化療法群の心血管イベントリスクの低下は認められず

    VADT試験。 2型糖尿病の強化療法vs標準療法の15年追跡。 追跡期間で、強化療法群の心血管イベントリスクの有意な低下は認められなかった。 https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1806802 ----- ◆対象・方法 ・2型糖尿病の退役軍人1791例を対象に中央値5-6年の強化療法vs標準療法の10年間追跡は実施済み。 ・更に、中央データベースを用いて心血管イベント、入院、死亡を特定することにより観察を継続。 ・強化療法群892例と標準療法群899例。 ・主要アウトカム: 主要心血管イベントの複合(非致死的心筋梗塞、非致死的脳卒中、新規また…

  • カナグリフロジンは腎不全と心血管イベントのリスクを有意に低下させる

    CREDENCE試験 腎疾患のある2型糖尿病患者にカナグリフロジンを投与すると、プラセボに比べ、腎不全と心血管イベントのリスクが有意に低下した。 https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1811744 ----- ◆背景 2型糖尿病は腎不全の主な原因だが、有効な長期的治療法はほとんどない。SGLT2阻害剤で心血管イベントの臨床試験で2型糖尿病患者の腎転帰を改善することが示唆されている。 ◆対象・方法 ・CKDを合併し、RAS阻害薬またはACE阻害薬を服用し、腎機能増悪高リスクの2型糖尿病患者4401例(日本人110例含む)。 ・カナグリフロジン1…

  • 抗CD3抗体のTeplizumabは1型糖尿病の進行を遅らせるかもしれない

    Teplizumabの第Ⅱ相臨床試験。 抗CD3抗体のTeplizumabは1型糖尿病の進行を遅らせるかもしれない。 https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1902226 ----- ◆対象 ・糖尿病ではないが、1型糖尿病の発症リスクが高い患者76名。 ・Teplizumab 44人、プラセボ32人。 ◆方法 ・Teplizumabまたはプラセボをランダムに割り付け14日間投与。 ・1型糖尿病を発症するまで6か月間間隔で耐糖能検査を実施。 ◆結果 ・1型糖尿病の診断までの期間の中央値は、Teplizumab群で48.4ヶ月、プラセボ群で24.4…

  • ビタミンD3の補給は2型糖尿病の発症を抑制できず

    D2d試験。 2型糖尿病のリスクが高い人に、1日当たり4000IUの用量でビタミンD3を補給しても、糖尿病のリスクがプラセボよりも有意に低くなることはなかった。 https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1900906 ----- ◆背景 これまでビタミンDの補給が糖尿病のリスクを抑えるかどうかはよく知られていない。 ◆対象 ・男女2423例。過体重で検査値等より糖尿病発症リスクが高い人たち。 ・ランダムに対象者をビタミンD投与群とプラセボ投与群で割り付け、2.5年間(中央値)追跡。 ◆結果 ・主要評価項目:糖尿病の新規発症 HR 0.88(95%…

  • COPD患者の吸入ステロイド薬の使用は、肺癌のリスクを減らす可能性がある

    COPD患者のICS(吸入ステロイド薬)の使用は、肺癌のリスクを減らす可能性がある。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/30956205/ PMID:30956205 ----- ◆結果 ・50歳以上のCOPD患者で39676人の調査。 ・ICSの使用で、肺癌のリスクを30%低減した。 HR=0.70(95%信頼区間 0.61-0.80) 同じような論文を以前に見たような…。

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