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真宮寺八雲さんのプロフィール

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ブログタイトル
信おん御伽草子
ブログURL
https://blog.goo.ne.jp/s_yakumo
ブログ紹介文
信長の野望オンラインを舞台とした小説です。少々、故あって復帰してみます
更新頻度(1年)

14回 / 87日(平均1.1回/週)

ブログ村参加:2019/11/29

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ハンドル名
真宮寺八雲さん
ブログタイトル
信おん御伽草子
更新頻度
14回 / 87日(平均1.1回/週)
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信おん御伽草子

真宮寺八雲さんの新着記事

1件〜30件

  • 御伽草子追記 現代編

    こんにちは。現代編のその後でございます。進行しておりました姫巫女の幽霊船。こちらに関しては、原作通りの流れを踏襲しながら、最後はサンチョさんとの対戦予定でした。そこで、南蛮鎧に身を包んだ陸奥和泉を顔を見えなくして出そうと思っておりました。サンチョさんは、ゴメンナサイでは済まなかったかも?そして、大変申し訳ありません。未完となった『大地の友愛』こちらを、あらすじにて、ご紹介させていただきます。どうか、ご容赦ください。登場人物の秘密ですが、汀女は弓取りの巫女さまで、戦闘において無類の強さを発揮します。迷子癖という可愛らしい体質の代わりか、いざ戦いとなれば、彼女は戦さ場の空間感知に優れた猛者であります。簡単に言えば、どこにどんな敵がいるか、何処から襲ってきているかを、目ではなく身体的感覚として認識し、防御、攻撃に活か...御伽草子追記現代編

  • 御伽草子追記「虎空について」

    こんにちは。前回に引き続き、執筆予定だった御伽草子の続きを、あらすじだけでも、お届けしたいと思います。虎空は「陸海空」のダンジョンを題材に物語を書いておりました。陸の2箇所に関しては、「陸の咆哮」にてごらんください。虎空と仲の良い巫女の由美。彼女の実家へ行く事となった虎空は彼女の兄達から歓迎され、父君からは微妙な威圧感を受けて迎えられます。まあ、娘が男を連れてくるのですから、男親としては当然の反応とも言えるでしょう。そんな中、近隣の海にて、魔物が暴れているという一報が届きます。このときの相手は、当然イカさんです。あとは、怨霊達かな。怨霊もイカさんも鎮めて、その事件の中、虎空は親御さんに認められていくのですが、この事件のあと、虎空は和泉からの連絡を受けます。姫巫女がいなくなった。手を貸して欲しい。とは、言わないで...御伽草子追記「虎空について」

  • 御伽草子追記 「姫巫女について」

    こんにちは。中断という、なんとも不甲斐なくも情けない状況となりました御伽草子。様々な事を投げっぱなしで終了となっております。お一方なのですが、姫巫女のことをお尋ねいただいたので、そのご厚意に甘えて、考えておりました物語の続きを、あらすじだけ、ご紹介させていただきます。あくまで、私の作ったフィクションです。姫巫女は過去の世界に住むキャラクターです。同様に、陸奥和泉、虎空も過去の世界の者です。姫巫女は、イザナミ様の涙から生まれた人形(ひとがた)という設定でした。世界を愛し、子供達である人々も愛していたイザナミ様。あのような場所で、あのような姿になっても、その想いは変わることなく、世界に、人に思いを寄せていたのです。神であっても、焦がれる思いは募るほどに切なく、強くなっていくもの。そんなときに、一人の術師が現れ、その...御伽草子追記「姫巫女について」

  • さようなら^ ^

    ありがとうございました。さようなら^^

  • PASS ダブルもののふ

    数人の方に、読み切るまで公開をと仰って頂いた為、パス付きで少しの間公開させていただきます。プレイヤーの方々なら、「ダブルもののふ」で通じますよね?wPASSダブルもののふ

  • みなさまへ

    《お詫びとお知らせです》この度、諸事情により、小説ブログ『信おん御伽草子』を凍結することと相成りました。サービス終了まで、もしくは、それ以降まで続けたいと願っておりましたが、それが叶わぬこと、情けないやら、申し訳ないやら、色々な感情入り混じっております。まずは、もしも、ここでの物語を楽しく思って頂いた方、今後の更新を楽しみにされていた方、そんな方が一人でもおられましたら、その方には、心よりお詫び申し上げます。理由、ということになりましょうが、本当に複雑、かつ多面的なものでして、皆様に誤解なく伝えることは、ここでは困難と思い、我が儘ではありますが、『色々』とお察しくださいますと、ありがたく存じます。状況を簡単に申し上げますと、『信長の野望オンライン』の世界を舞台として、今まで書き綴っておりましたが、今後は、そんな...みなさまへ

  • 大地の友愛 十一 「彼の理由」

    《彼の理由》苦悶の表情を見せる老狸を前に、真希は迷っていた。たしかに、おかしい。木霊やネズミたちに危害を加えようとしていたことは事実。真希たちを謀ろうとしていたことも事実。こちらに仇なす者、敵であるとするには、十分な行動を見せたのだ。このまま、斬り伏せるには十分すぎる理由だ。だが、姫巫女の言う通り、この老狸の瞳からは、悪意よりも、不思議な悲しみと焦りの色が見てとれる。ヤな感じ。そう話していた姫巫女と、この老狸が、楽しそうに謎かけをしている姿を思い出し真希は心を決めた。「…何か理由があるの?」「え?」武器を押し合う相手から、思いがけない言葉が発せられ、老狸は困惑した様子を見せる。「何、を?」「あなたがこんなことをしている理由を教えて。それ次第では…ううん、困っているのなら、私たちが助けてあげるから」小声で囁くよう...大地の友愛十一「彼の理由」

  • 大地の友愛 拾 「楔」

    どんなに硬い岩でも、窪みに穿たれたものによりあっけなく割れてしまうことが。それは、国と国の結びつきや人同士の絆もまた然り…《楔》場所は、一行が木霊やネズミ達と別れたところへと戻る。一本の木の下に、なにやら、小さな塊がうずくまっているわけで。「…大丈夫だよね、きっと」そう呟いたのは木霊の一人、にこにこちゃん。「…どうだろうな。なんか頼りない気もするしよ」ブスッと吐き捨てる、ぷんすかくん。「そ、そんなこと言っちゃだめだよぉ」と、めそめそちゃんが、瞳を潤ませる。「ちゅー!」「ちゅちゅー!」この通り、三ツ木伊、未新井も同意する。ええ、同意の言葉ですよ?聞いての通り。「ふんっ!頼りないって正直に言って何が悪いんだよ!」「だめだってば、そんなこと言って!」「なんでだよ?!」「だって!だって…」にこにこちゃんの声が萎んでいく...大地の友愛拾「楔」

  • 大地の友愛 九 「蠢くもの」

    《蠢くもの》薄暗い室内。二つの大きな影。「おい、二人とも。客人を連れてきたと言っている」彼らは再び呼びかけた翠銀の言葉にも、なんの反応もしめさない。いや、片方、狼の方がゆっくりとその手を動かすと、「お、お、お…」お?「王手ぇぇぇえ!!」と、目の前に置かれた机状のものに、何かを打ちつけながら叫ぶ。「は?」呆気にとられる海月。だんだんと慣れてきたその目に見えたのものは、狼と熊が向かい合い、碁盤に白黒の石をうつ様子。そう、囲碁である。「くぅ、それはなかなか辛い!」「ふはははは、会心の一手だ」何やら楽しそうな二人だが…「いやいやいやいや、囲碁だろ?碁なんだろ?なんなんだよ、王手って?!」皆が思うべきことを、海月が立派に代弁する。「んん?なんか気持ちの良い感じになってきたから、こう言っておこうと思ってな」「気持ちが良いっ...大地の友愛九「蠢くもの」

  • せんごく小話 九

    《せんごく恋話》恋の花咲くは春の桜の木の下か夏の眩しい光の中か秋の紅葉の映える中か冬の舞い散る雪の中かそんな理はどこにもでも、たしかに『くりすます』というものには、それを覆す不思議な魔力があるようで…?女「あっ」男「やぁ、待たせたかな?」女「ううん、さっき着いたところだよ」男「そうか、良かった。ああ…ここに来るの、久しぶりだな」女「うん。ここで初めて会ったんだよね」男「そうだね…見て、今日も傀儡死者がうろついているや」女「ふふ、本当だ。あの頃は、腐敗ネズミに追いかけられたりしたわね」男「ははは、そうだった、そうだった」女「…懐かしい。随分経つわ、あれから」男「…うん…あ、あのさ!」女「なぁに?」男「安土の道場前で…巫女さんが売り子してたんだ」女「あ、うん。良く見かけるわね」男「そこで、その…これを」女「え?まぁ...せんごく小話九

  • せんごく小話 八

    『聖なる夜は鐘の音と共に』《鐘》姫巫女「うわぁ、これは可愛いのじゃ!」雛子「喜んでもらえて嬉しいな」姫巫女「職ごとに色が違うのじゃな」雛子「うんうん。八色の鐘があるんだよ」姫巫女「姫は…白じゃな。他の鐘も、とても綺麗なのじゃ」雛子「鳴らし合うと、お互いの鐘が手に入るよ」姫巫女「ほぉ、それは全部集めたいが…」雛子「???」姫巫女「全部持つとなると重そうじゃの」雛子「た、たしかに…」そんなこんなで、不思議な箱が配られましたとさ?《合掌…もとい、合唱、もとい、合奏》姫巫女「ん?あれは…?」カランコロン♪カランコロンカラン♪姫巫女「八人で演奏しておるのかぁ。楽しそ…」???「はいはいはい!違う違う違う!もっとこう、ねっとりと麗しく!悶えるように感情をおもてにだして!」???「はい!まえすとろ!」???「もっかい、イのロ...せんごく小話八

  • 大地の友愛 八 「隠遁熊と黒狼爺」

    「さぁて、到着っと。久しぶりだなぁ。何年ぶりだっけ?」上野のとある場所へやって来た海月は、大きな門を見上げ感慨深そうに言った。ここは『りちうむ屋敷』あまり、というか、まったく人の立ち入らない、上野山中にある大きな屋敷だ。人が近づかないのには理由があり、化物が出るだの、呪いがどうだの、色々と噂をされているから。ことの真実は別のところにあるのだが、現在の状況は狙い通りであり、それを否定することもない。そんな場所に海月は…「なんか、髪の色変わってるけど、海月だよね?あいつ来るの何年ぶり?」「たしか二年くらいだったな」「頼んだこと、わかったのかなぁ?」「さぁな。それにしても…」「うん?」「いや…迎える準備をするとしよう」「はぁい、私、後から行くね」そこは、屋敷の中の一室。一人の女が部屋を出るのを、もう一人の女が見送った...大地の友愛八「隠遁熊と黒狼爺」

  • 大地の友愛 七 「散開」

    《散開》からだの小さな狐が、一生懸命に駆けている。少し離れた場所にいる、ほっそりとした大人の狐に向かって。小狐が母狐のもとへ。そんな状況が容易に想像できる。姫巫女は小狐のそばにしゃがみ込むと、その頭を優しく撫でた。硬く、冷たく、悲しい感触が、彼女の掌と心にじわりと伝わってくる。そこに生まれた想いは、そのまま姫巫女の表情へと現れ、暗いそれを浮かべたまま、姫巫女は石の小狐の頭をもう一度撫でた。狐の村。当然、建物や何かがあるわけではない。自然の縄張り、集落、たまり場。雨風をしのげそうな、ちょっとした穴蔵に、広場みたいに、ひらけた場所もある。そこで、姫巫女たち一行は、何匹もの狐の姿を見つけることができた。が、その姿は石へと変わり果て、動くものは一匹とていない。「姫ちゃん」声のした方へ振り向くと、悲しげな瞳をした真希が立...大地の友愛七「散開」

  • 大地の友愛 六 「立ち塞がる仁王」

    《立ち塞がる仁王》自然な光景、である。弓を携えた黒髪の巫女と、赤みがかった髪を揺らす小さな巫女が、仲良くお手手を繋いで歩いているのだ。「うん、やっぱり姫ちゃんの方が、海月さんよりも違和感がない」「ほっといて、真希さん!」満足そうに頷く真希に、海月が間髪入れずに言葉をさす。おわかりだろうが、汀女が迷わないように手を繋ぐ役目は、姫巫女が担当することとなった。緑豊かな山野を行きながら、黒髪の巫女、汀女がため息をつく。「ごめんね、姫巫女さん。ボクのために手なんか繋いでもらって…」と、隣の姫巫女に謝った。「ううん!謝ることなんかないのじゃよ?ほら、こうしておると、姫と汀女殿、どんどん仲良くなっていくであろ?姫、とっても嬉しい!」姫巫女は微笑みながら、繋いだ手をブンブンと振り、汀女にそう言った。「そうだね。ありがとう、姫巫...大地の友愛六「立ち塞がる仁王」

  • 大地の友愛 伍 「小さき者たち」

    《小さき者たち》進めば、先にあるのは黒き世界。陽の光入らぬ洞窟内は、ただひたすらに闇が広がるばかりだ。そこを一人の女が、奥へ奥へと歩を進めている。ならば、慎重に、ゆっくりと…いや、彼女の足取りは、まるで明るい庭先を歩くが如く。一切の光のない世界を、迷うことなく、窪みや突起を避けて進んでいるのである。やがて、足を止めた彼女の前で、グルルルルル…という唸り声が発せられた。同時に、闇の中、赤い二つの眼光が彼女を睨め付ける。唸り声の主は、わずかに身体を起こすと、「戻ったか…奴らの様子はどうだった?」低い声で、女にそう尋ねた。「国中から仲間を集めていたわ。それはもう、すごい数をね。もうすぐ攻めてくるわよ」「それは、こちらとて同じこと。我等の剛爪で八つ裂きにしてくれる」「頼もしいわね。この地を乱そうとする彼らを倒せば、あな...大地の友愛伍「小さき者たち」

  • せんごく小話 七

    〜はろうぃんと蹴鞠〜《怖いもの》真守「…お館様、なぜそんなコソコソしているんですか?」巫女城主「だって…今は『はろうぃん』ですよ?!アレが沢山出るかもしれないじゃないですか!!」真守「アレ?アレとは?」巫女城主「大きな頭に、煌びやかな外套…そして、何より…あの飲み込まれそうな…くろおぉい瞳が…」真守「あっ、ひょっとして、後ろにいる、南瓜熊猫のことですか?」巫女城主「えっ、ええ?!い、いや、いやあぁぁぁぁぁ!!!」真守「えっ?ちょっと待ってください、お館様!!…わぁ、早っ?!…意外なものが苦手だったんだな」君の美しい瞳に吸い込まれそうさ…そんな台詞をはける男は何処に?《最低の発想》八雲「今回は色んな武器で空を飛べるみたいですね」色葉「本当ね。まぁ、飛ぶって言っても、少し浮いてるって感じだけど」八雲「いやぁ、あまり...せんごく小話七

  • 大地の友愛 四 「木霊」

    ☆見出し画〜男爵様より〜《木霊》さて、各々衝撃的な出会いを経て、ようやく五人が合流。集合は姫巫女と真希が、最初に居た茶屋だったのだが…お察しいただけると思う。周囲の人々の好奇の目が、特に、かなたに向けられているため、どうにも、居心地が悪い。落ち着ける場所を、そこから少し離れたところに見つけた五人は各々腰を下ろした。海月から、かなた、汀女の二人が、旧知の仲だと紹介の後、まずは、こんな弁明が行われていたのである。最初はこの方から…「いや、ね?私は九州の出なんだけど、両親がめちゃくちゃ厳しい上に、男兄弟ばかりだったからさ…もう、毎日毎日、武道漬けの日々で、女の子らしい生活に、ずうぅぅぅぅっと、憧れてきたのね?あ、姫たん、その顔すごく可愛い!でね?その反動なんでしょうねぇ、可愛いもの見つけたりすると、歯止めが効かなくな...大地の友愛四「木霊」

  • お知らせ

    最近は記事の更新がかなり遅くなっておりますが、今回は諸事情により、さらに遅れそうです。今回、新キャラクターを新しく参加させて頂いてる中誠に恐縮です。申し訳ありません。八雲お知らせ

  • 大地の友愛 参 「彼女と彼女と彼」

    《彼女と彼女と彼》前回ご紹介した通り、ならず者になりかけの、ヒヨッコ冒険者の金た…、急所に一撃をくらわせた銀髪の美女、その名を『九重かなた(ここのえかなた)』という。当然、姫巫女は未だ、その名を知らぬ訳だが、これからの立ち回りに、『美女が〜』とか『美しき云々』とかでは本人も照れるかもしれないし、まあ、何より?まどろっこしいので、ご覧の皆様には先に存じて頂きたく候。「この女!いきなり何をする!」うずくまる傾奇者と、かなたをみやりながら侍が怒鳴る。「何をする!じゃないでしょう?まったく、最近のヒヨコ組は振る舞いがなってないわね」「ヒ、ヒヨコ組?」「ああ、あんた達みたいに、駆け出しの冒険者のこと、私はそう呼んでるのよ。可愛いでしょ?」そう言って、かなたは微笑む。「俺たちを馬鹿にしているのか?!」そう詰め寄る僧の男。だ...大地の友愛参「彼女と彼女と彼」

  • 大地の友愛 弐 「彼女と彼女」

    《彼女と彼女》待ちぼうけ。「もぉおおおっ、海月殿ってば、遅すぎるのじゃ!」口にくわえた、焼きまんじゅうの串を、ピコピコと動かしながら、姫巫女が愚痴をこぼす。「こーら、姫ちゃん。お行儀悪いよ?」隣の真希に、串をヒョイと取り上げられて姫巫女はバツが悪そうに頬を膨らませた。「だって、遅いんじゃもの。もう約束の時間はすぎておろう?」「そう、だねぇ。たしかに遅すぎるかも。まさかとは思うけど…」「けど?」「さっき小耳に挟んだんだけど、この先しばらく行ったところに、同じような、お茶屋さんがあるんだって」「もしかしたら、そこに居るかもしれぬと?」「うん。聞いた話では、ここで間違いないと思うけど、ね」「ふむぅ…どうしようかの。そちらに行ってみる?」「うん、それなんだけど、ほら、姫ちゃん」「うん?」真希の指差す方向へ、姫巫女も目を...大地の友愛弐「彼女と彼女」

  • 大地の友愛 壱 「海月からの依頼」

    上野と書いて『こうずけ』前橋の町を中心に栄えるこの国は、上杉家が治る、緑豊かな土地である。越後、真田庄、武蔵の国を隣国に、それぞれに整備された街道が伸びている。特徴的なのは、国の中心をグルリと囲むように、街道が巡らされていること。これにより、どこの国に行くのも便が良いと、多くの旅人、行商人が訪れ、大変活気のある土地となっている。が、実は、この上野。そんな、『人』の事情とは別に、ある『問題』が生じていた。今、というのは正確には正しくない。事の発端は、十数年前。とある事件により、この土地には『守り神』が不在となった。『守り神』がいなくなったからといって、そうそう、すぐに土地が荒れることはない。だが、生じた綻びは、年月を追うごとに大きくなるもの。上野の山、川、森、様々な場所に存在する、それぞれの主達はそれを危惧し、一...大地の友愛壱「海月からの依頼」

  • 示談破り 結 後編 「かえでの場合」

    《かえでの場合》それから数日間。越中の各所に二人の人物が現れ、人々に、ある話をし、それを広めていく。一人は大仰な袈裟を纏った僧職の男。もちろん、八雲である。似合わない、袈裟が歩いてる、と、それを見た色葉を大笑いさせた格好だ。もう一人は、透き通った陽よけを揺らす花笠と、色彩華やかな装束の薬売りの娘。そう、こちらは色葉だ。棍を眼前に突きつけられた八雲が、よく似合っていると褒めていた。二人は町の人々、山野の村人たち、道行く旅人、屯所の兵隊に至るまで、あらゆる者たちに、話をしてまわる。「知っていますか?『桃源郷』という薬のこと。いや、ここだけの話ですが…」という言葉で切り出し、その効能と副作用について聞かせていく。肝となるのが、その副作用についてだが、依存性と、なんらかの悪性を伝えた後、「あら?いけない!もう行かなくち...示談破り結後編「かえでの場合」

  • 示談破り 結 前編 「八雲大暴れ」

    《八雲大暴れ》とある場所にて。「あの者達を生かして帰してよろしいのですか?」「…文句でもあるの?」「いえ、そういうつもりでは…」「私の楽しみを奪おうとするなら…殺すわよ?」「…失礼いたしました。それと、もう一つ。『桃源郷』量産の件ですが…」「ああ、それならもういいわ。中止よ、中止」「え?いや、しかし…」「あの薬師、色葉さんが、黙って手をこまねいているはずないわ。きっと、無駄骨になるわよ。どうせ、あれは『完全なもの」ではないんですもの」「『桃源郷』をばら撒くことは、富山を薬の恐怖に陥れるだけでなく、我々に莫大な利益をもたらしてくれるでしょう」「恐怖に云々は楽しみだったけど、お金に興味ないのは知っているでしょ?」「…美夜様、我らも組織なのです」「はぁ…無駄だと思うけど。そんなに言うなら、おやりなさいな」「ありがとう...示談破り結前編「八雲大暴れ」

  • 示談破り 十四 「薬師として」

    《薬師として》「…あ」かえでの瞳が、かすかに開いた。だが、見えるものは、土埃や泥のこびりつく、黒い古寺の床だけ。それも、まるで波立つ水面のように、歪んで映る有様だ。何が起きたか、思い出せない。感じていたのは、身体中を駆け巡る、どす黒い悪意のような痺れと苦しみ。そして猛烈な寒気と、矛盾する火の中にいるかのような、身体の熱さであった。自分の中の全てが閉じられようとしているそんな中、かすかに声が聞こえていた。自分の名を呼ぶ、色葉の声が。次に感じる唇に触れる、優しい柔らかさ。そして、口内へ、喉の奥へと注ぎ込まれる温かな雫。胸の中から身体の隅々まで広がる不思議な感覚を覚えている。もしも、身体というものが、小さな粒でできているのなら、それら全てに活力を与えているかのようだった。黒く塗りつぶされそうな意識からようやく戻ってき...示談破り十四「薬師として」

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