裏垢としてSNSをやっていれば、ほとんどの人は本名でやらない。私ももちろん本名ではない。ブログを始めてから、私には新たな名前ができ、今もえなとしてこの記事を書いている。 SNSから実際に出会いえなと呼ぶ友達も多い。私はえなと呼ばれることがなぜか嬉しかった。私はいつからか、自分の人生を生きたくなくなっていた。 本名の○○○を捨てたくなった。こんな人生嫌だ。なぜこうなってしまったのだろう。私のような人間が、両親がきちんと考えてくれた名前で生きていたくない、申し訳ない。 だから私はえなと呼ばれることを好んだ。 私の男はからかうように名字で呼ぶ。名字で呼ぶのは昔私が生徒だったからだろう。名字で呼ばれる…

Mrs. GREEN APPLEのLonelinessという曲の 「性の二乗 離れられなくなって」というワンフレーズが頭を離れない。性的な繋がりが増すことで、より一層孤独感が増すという矛盾した感情。 結局0.01ミリの壁は越えられない 入院して約10日、もちろん彼とは会えてない。面会に来て欲しいと思ったが、図々しく「面会きて」と言う発想は私にはなかった。同じデイケアに通っている子と入院している。その子に「本当は彼に面会きて欲しいんだ」と言うと「私だったら面会きてもらって当然って態度で"来る時あれ持ってきて〜"とか言うよ」と言われて呆然とした。自分のお願いを伝えてもいいのかと驚いた。面会に来て欲…

スナックで飲み明かして彼と2人で帰った。 「俺金払った？」と何度も私に聞く。『払ったよ。12,350円ぴったりで』「そうか、俺やべえな、酔っ払いすぎたわ」 ベロベロの彼はソファーに寝転がった。私は床に座り込んで彼のお腹にもたれた。 「君は自分の弱さに酔っている。弱いことは楽なんだ。弱者であって、国からお金をもらって、働きもせずに。楽だからそうしてるんだ」 『そうだね、そうだと思う。私は弱さに酔っている』 そんなことわかってる。自分の弱さに酔うことはある意味楽しい。弱い自分を武器に私は今まで生きてきたのだと思う。でも、どうしたって強くなれない部分の方が多いのだ。 「君はできるんだ！弱さに酔うんじ…

底なし沼にハマったとき パニックになってはいけない、暴れると沈みやすくなる 足裏に全体重がかかっている状態になるため、その余計な重さを捨て体重を分散させる その後ゆっくりと足を引き抜くのだ そっと左右に揺らしながら空間を作って、ゆっくりと引き抜く 彼は私を救ってくれると思ったが、別の沼へ移動させてゆっくりと沈み込ませているのかもしれないと思った 高校の先生の時のように、気づいたら首辺りまで沈み込んでいて、息ができなくなるのが怖くてジタバタして余計に沈む、あの感覚を味わいたくない 朝6時、ハルシオン0.25mgを彼が、クエチアピンやリスペリドンを含む眠剤を私が飲んだ。2人して眠れなかった。1時間…

今から15年前、中学2年生になって個別指導塾に通い始めた。当時講師が足りなかったため、塾長が私を担当することになった。彼は15歳年上、つまり当時の彼は今の私と同い年だ。 彼は人を寄せ付けないタイプで、冷たい印象があった。よく言えばクールで、思春期の私にはその冷たさがとても魅力的だった。 彼は1年後に塾を去り、私が高校生になってから個人的に会うようになった。 性的なトラウマを持つ私にとっての彼とのセックスは心の痛みを伴うものだった。好きなのに、心が痛くなる。ラブホで事後に彼が寝静まると、私はそっと起き上がってホテルを去る。2時間かけて歩いて帰る。そんなこともあった。勝手に帰るようなことをしておい…

- YouTube シュノーケル / 文藝天国 シュノーケルなしの現実世界は息ができない。多分生まれてからずっと、私にはシュノーケルがなかった。いつだって苦しくて、息を吸おうと踠く体は余計に沈んでいく。私が見つけたシュノーケルは人だった。ようやく息ができるようになったと思った。必死に息を続けようとマウスピースをギュッと噛んだ、外れないように。マウスピースは本来唇で咥えるものだった。君だけなんだシュノーケルあの人がいなくなって、私はまたこの世界で溺れてしまった。どうしたって息ができなくて、この苦しみが続くならば、もういっそのこと諦めてしまおうと思った。死んでしまおうと。死にたくても死にきれない日…

5月21日と6月の本来の出産月の記念日反応、友人の自死をきっかけに、私は希死念慮が強まっていた。死にたいと思いつつも、死ぬつもりはなかったし、自死した友達のこと、突然死、ODで3人を失った私は残された側の悲しみを充分に知っていた。5月5日あたりまで、1週間連続で金パブを1日150~200錠くらい飲んでいた。5月6日の明け方、とうとう限界が来た。その日(寝る前)多分150錠くらい飲んでいた。記憶はないが、具合が悪くて母親に電話をかけたらしく#7119に電話をかけるように指示されすぐに電話。救急車が来ることになって、玄関の鍵を開けたことだけは覚えている搬送先の病院で10日の昏睡から目が覚めた。目が…

5/21と6月の本来の出産月の記念日反応 友人の自死をきっかけに、私は希死念慮が強まっていた死にたいと思いつつも、死ぬつもりはなかったし 自死した友達のこと、突然死、ODで3人を失った私は 残された側の悲しみを充分に知っていた5/5あたり、1週間連続で金パブを1日150~200錠くらい飲んでいた 5/6等々限界が来たその日は多分150錠くらい具合が悪くなって母親に連絡したらしい ここから記憶はない #7119に電話をかけるように指示され すぐに電話救急車が来ることになったらしく 玄関の鍵だけ開けたのは覚えている目が覚めたのは10日後くらい胃から出血 肝臓腎臓オワコン 脳にアンモニアが溜まり昏睡…

今日は久しぶりにトラウマに関係する夢を見た。私は27歳の誕生日を目前に控えていた。周囲にいる人たちだけ高校時代に戻っていた。私は何かの受験をしていた。テストを受けている最中に私はトイレに行きたくなった。その時何故か私は裸だった。すぐ近くにはトラウマの張本人、Y先生がいた。もちろん進んで裸を見せようなんてことはないが、見られたところでどうでもいいし、そもそも彼は今までに私の裸など何回も見てきているのだ。彼は気まずそうに目を泳がせていたが、私は裸のまま堂々とトイレに向かって歩いて行った。プールのシャワー室のように、簡単に壊れそうなパーテーションで区切られているトイレ、そこに私は入った。薄い壁の向こ…

気づけば前回「続く」と書いてから9ヶ月も経っていた。いろいろなことがあって詳しく全ては覚えてないけど書いてみようと思う。(前編はこちら → アルコール依存症の父について - あの日々に鍵をかけて ) 私が父をなんとかしなければという強い思いがあった。自分のことで精一杯な状況で、人の心配をしている場合ではない。ましてや、アルコール依存の父親を薬物依存の娘が支えるなんて無理なのだ。私はその頃(4月頃)徐々にシラフの時間を作れるようになっていったが、父親のせん妄事件があってから1人で問題を抱え込んで薬に頼る生活が復活してしまった。依存症外来の主治医に父親のことを話した。 「あなたのお父さんって何歳？…

うちは母も父もお酒を飲む人だった。夕飯の時間にプシュッと音が鳴る大人はビールを飲むのだ。私も大人になったらビールが大好きになって、ビールをご褒美に生きていくものだと思っていた。小学生になって、いつだったかある日のこと「えなちゃんのママってビール飲むんだね！うちのママはお酒飲まないよ！」と言われた。みんながみんなお酒を飲む人ではないということ、両親ともに毎日ビールを飲むのは珍しいということを知った。次第に父はアルコールの量が増えていき、真冬の畑で潰れて爆睡、家に帰ってこない、職場で隠れて酒を飲んで寝るなど着実にアルコール依存の道を歩んでいった父がアルコールに依存するようになったのは、家庭に居場所…

2023年開幕から2ヶ月が過ぎようとしている2017年の秋からは5年以上が経った5年間わたしの時はずっと止まっていたのだが、最近ようやく時が動き出した気がする4年弱市販薬で感情を麻痺させて生き延びてきた薬が私を生かしてくれたあの頃の私には薬が必要だった誰も信じられなかった人が怖かった解決してくれるのは薬だけだった私を生かしてくれた薬が副作用としてあらわれたのは、体への負担だけではなかった沢山の友人や信頼、お金、時間を失った薬にはざっと80万、ODをすることで荒れる胃腸の対策の薬代、解毒入院3.4回、だいぶ低く見積もって150万は消えた薬を飲んでいると些細なことでイライラして、トラブルになること…

他県での療養生活、うまくいかなかった 今回お世話になった団体の運営者たちとは8年ほど前からの付き合い 当時私は高校生で、その後私が教育学科で養護教諭を目指して活動に参加。子供の気持ちを考えられる養護教諭になってねと期待をされた。嬉しい期待だった。 それから6年ほど経ち、私は精神障害者手帳と年金2級取得のまともな生活を送れないような状態に落ちてしまった。 私は療養生活をしながら活動のお手伝いをしたかった。 あちら側は、大学生だった当時の私にちょっとOD癖があるというくらいの認識だったらしく、仕事をしにきたと思っていたのだと思う。 現地での1ヶ月の過ごし方や目的にそもそも相違があったらしい。 相違…

私が高校3年生の頃、私の世界が広がった。 沢山の人との出会いがあった。 今は繋がっていない人もいる。 その中で子どもや若者の居場所作りをしているご夫婦がいる。 その夫婦の元には半年に一回ほど遊びに行かせてもらっている。 頻繁に会うことはできないが、離れていてもいつも私を気にかけてくれる優しくて温かい、私の第二の両親。 その活動場所に来る子どもや若者たちは、なんらかの生きづらさを抱えている人が多い。精神の病気を持っていたり、発達障害がある人だったり。 あの場所ではみんなが素でいられる。 こうしなきゃと無理をする必要がない。 ありのままの私たちを私たち皆が受け入れられる、そんな素敵な場所だ。 活動…

昨日、ちょうど24時間前 凄惨な事件が起こった。 安倍元総理が銃で襲われ、亡くなった事件。 歴史の教科書に載るであろうテロだ。 一昨日から私は心の調子を崩していた。 そこにショックな事件が起き、TVやSNSからの情報の嵐。 心に台風が来たようだった。 特に私はイライラしていた。 何に対してなのか、わからなかった。 失恋ソングと共に「安倍さん死なないで」という動画 「悲しいです」と泣きながら配信、それも自社の宣伝の材料にする人 選挙なんて行ったことない人たちの「安倍さん死んだね」という空気よりも軽い言葉 こんな世間にイラついていたのかもしれない。 もちろん全ての元凶は、人をひとり殺し、日本中と言…

私が「地元卍」だった9年前のお話 地元の集まりの帰り道、時間は明け方、ヤスくんという同じ中学校の友達と一緒にトボトボ歩いていた。 私の家に辿り着くまであと20分。ヤスくんの家までは私の家からさらに20分。ベロベロの状態で40分以上歩くのはキツいということでうちに来ることになった。(実家) (朝方) (家族全員いる) ちゃんとは覚えていないのだが、当時「○月○日に地球が滅亡する」という誰が言ったかもわからないような予言があった。うちにこっそり入って自室にヤスくんを迎えてから、私たちはその滅亡の話をしていた。ヤスくんはカッコいいし身長も高いしとてもモテる。私たち地元民はその時大体が初めてのそれを済…

もうすぐ春が来る。14日間の入院を経て外に出たら梅が咲いていて春めき始めていた。これから暖かくなってくる。寒い季節が苦手なわたしは、これからの気候を考えて少し安堵している。新しい命が芽吹くこれからの季節と共にわたしも生まれ変わりたい。 今回、5回目の入院で大きな一歩を踏めた気がする。今回も入院目的は「解毒」5日間ほどは離脱症状があった。普段の離脱よりかはだいぶ楽で、思ったよりすっぱり抜けられた。OTでは毎日60分エアロバイクを漕いだ。 平日の毎日の個人面談では課題に取り組んだ。14日間の入院というのは入院時に決めた。離脱が終われば退院したくなることが分かりきっていたから、あらかじめ退院日を設定…

私がガールズバーの店長をしていた頃、可愛がっている後輩がいた。ある日後輩から後輩の小学校の同級生を紹介された。名前はK。その子の腕はズタボロだった。見るからにメンがヘラっていた。 徐々に仲良くなった。働きにもきてくれた。お世辞にも接客がうまいとは言えなかったけど、持ち前の明るさでその場を明るくさせてくれた。印象は良かったが、一般的な人が持つ物事への一線をうまく引けない子だった。 その辺で唾やゲロを吐く、わざと音を立てて汚いゲップをする。酒に飲まれて粗相は何回あったことか。親しくなり始めた頃、彼女は私と解散する前に何度かお金を渡してきた。「仲良くしてくれてありがとう料」らしかった。可哀想としか思…

乗り越えたと思っていたトラウマが実は乗り越えられていなかったということを自覚し、かなりのショックを受けている。私はまた突然に思い出したのだ。あの頃のことを。思い出すことが怖い。思い出さないように市販薬を詰め込む。食べるように薬を飲む。退院してたった3週間でボロボロになっていると誰が予想しただろう。忘れようと思って記憶があやふやになるというもはや恒例行事。記憶が抜け落ちたような感じ。自分が自分じゃない。自分の枠からはみ出している、ずれている。私って誰だっけなあ、アイデンティティの崩壊。マイスリーが効いてきたみたい。それでは、オブリビエイト！！！！

Rとの出会いは小学4年生くらいだったと思う。 夏休みの小学校でのプールに彼女は突然来た。 「Rさんは2学期から転校生としてこの学校でみんなと一緒に勉強します。仲良くなるために夏休みのプールから来てもらうことにしました」先生からそう説明があった。 登下校のルートが被っていた為、話をする機会は多かった。すぐに友達になった。かと言って親友までとはいかなかったし、クラスの中のいいお友達程度だった。 同じ中学に私たちは進級した。 バスケ部にも一緒に入った。 彼女はだんだんと学校に来なくなっていた。 部活もすぐに辞めてしまった。 中学1年生の途中から2年生までの1年半、私もあまり学校には行けていなかった。…