Netflixで観られる映画を紹介、解説、考察、私見等を載せております。 Netflixオリジナルも多数、劇場映画の感想もちょくちょく載せております。 アクセスアップ無視でニッチな名作等も紹介しております。
イカゲーム 世界各国で視聴数ランキング一位を記録し、Netflixで視聴されたドラマの初月視聴数一位というとんでもないバズり方をした『イカゲーム』 自分は仕事の休憩中、Netflixの『まもなく配信』をチェックするのが日課となっており、また何か面白そうな設定の物を出してきよったな韓国、と思いつつリマインド設定をポチっていたのでほぼ配信開始と同時に視聴を開始しておりました。 既に観終えてからしばらく経っておりますが、このビッグウェーブに乗るっきゃない!なんて思いつつズルズルとこんな時期まで来てしまった感じです。前もあったなこんなこと。 所謂、デスゲーム物として軽い気持ちで観始めたものの、話が進む…
『WALKING MAN』をNetflixで観た。ANARCHY初監督作。社会に打たれ続ける吃音持ちの主人公をHIPHOPが救う。傑作、楽曲一発で泣かされた。
WALKING MAN DragonAshでHIPHOPに入り、Zeebra、ラッパ我リヤと知っていきTHA BLUE HERB、RHYMESTERへと繋がるくらいにはHIPHOPを聴いてきた自分にとってANARCHYというラッパーはストリートから成り上がった正真正銘アングラ出身のラッパーといったイメージ。 「日本にストリートてw」みたいに言う人たまにおりますが、そういう人はちょっと、横に避けておいてですね、話を続けていきますよ、と。 avexに行った時に驚きとともに『成り上がり』という言葉がガツンと脳内に走った覚えがあります。記憶は朧げですが、契約を交わしにavex社内に出向く動画が格好良か…
『ラブ&モンスターズ』(Netflixオリジナル映画)がとにかくめちゃくちゃ面白かった。最高!「好き」が詰まっている!(終盤ネタバレ有)
ラブ&モンスターズ マイリストが埋まっていく中、Netflixオリジナル作品系の消化は後回しにしがち。あるあるじゃないでしょうか。 「どうせ消えないだろうし感」 さあそろそろ観てみようかなと観てみれば当たりだった時、なんでもっと早く観ていなかったんだ!なんて思ったり。 今回紹介する『ラブ&モンスターズ』もそんな当たりの作品の一つ。傑作ドラマ、『ストレンジャーシングス』の製作陣が作ったらしい。←後で知った 個人的には好きな要素が詰まりに詰まった、当たりどころか大当たりの作品でした。 「メイズ・ランナー」シリーズのディラン・オブライエン主演によるサバイバルスリラー。地上は巨大化した生物に支配され、…
ドラゴンクエストユアストーリー ドラゴンクエスト5。スーパーファミコンでは初のドラゴンクエスト。 個人的には4が一番好きなんですが5の人気は圧倒的ですね。 実写映画化というのを知ったときには不安の方が強かったのを思い出します。 漫画だったり、アニメの実写化に実は肯定的なのですが、いかんせん成功例が少ない気がしますね。るろうに剣心あたりは成功している部類だと思います。あのアクションは間違いなくイケてます。 まずこのような漫画やゲームの実写化に起用される監督が誰なのかで何かを察してしまう、そんな感覚が邦画にはあります。 上の人たちによる「とりあえずこの人に作らせとけばええやろ」的な決め方には頭の硬…
タイラ・ーレイク 命の奪還 自分は格闘技が好きで、特に好きなのはMMAと呼ばれる所謂なんでもありルールの物が好物でして。 しかし入りは小学生の頃に見ていた新日本プロレスだったり、大人になった今でもプロレスは好きなエンターテイメントであります。 いきなり何を話しているのかといった感じですが、これ映画にも言えることなんです。 派手なドンパチ。大振りな殴り合い、間を置きながら進行する対決。 大味な演出も感情を溢れさす味となり興奮を誘う。 しかし、より好きなのはリアル志向。 状況に応じた最適解を常に選択し、実行していく的確なスピード感。 決められた殺陣に少しでも『待つ』動作が入ってしまうと台無しになる…
『2人のローマ教皇』(Netflixオリジナル映画)を観た。対照的な2人が対話を通して「なんか、仲良くね?」状態になっていく。アカデミー賞ノミネート作品。
2人のローマ教皇 現在世界を飛び回っているイメージが強いローマ教皇、フランシスコ。 日本にも来ましたね。 どこまでが脚色なのかはわからないのですが、彼は社交的で、お気に入りのピザ屋へ足を運んだり、サッカーの応援に熱くなったりもする。ローマ教皇というどこか距離のある大きなイメージとはかけ離れた、距離の近い好感の持てる人という印象をこの映画を観て感じました。 アルゼンチン出身の彼はサッカーがお好きなようで、劇中にもサッカーが出てくる。 自分もサッカーが好きなので懐かしいシーンが流れるとニヤリとしてしまう。ラストシーンもサイコー。 そんな彼がローマ教皇となった裏には、もう1人のローマ教皇との対話があ…
スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け スターウォーズエピソード9。 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』 続三部作のラスト、スターウォーズシリーズの最後を飾る歴史的作品。 12月20日の公開日、仕事終わりに満杯の劇場で観てきました。 左には口の臭いおじさん、右には劇中熱くなったのか入場時貰ったレイとフィンのポストカードで自分を仰ぎだすおじさんに挟まれての鑑賞。若干の苦行。 この記事を上げるタイミングに迷いましたが、だいたいみんな観たかなくらいの、公開から1週間ほど経ってから上げよう、と思いつつ記事を書き進めてはいたもののうまくまとまらずにこんな出遅れた感じの時期に上げることにな…
『ワンダー君は太陽』をNetflixで観た。トリーチャーコリンズ症候群という、顔が変形してしまう病気の子の映画。文句無しの良作。泣く。
ワンダー君は太陽 トリーチャーコリンズ症候群。 顔の頬骨や顎の骨が未発達のまま生まれ、目が垂れ下がってしまう病気らしい。 以前ネットの番組で、この『ワンダー君は太陽』という映画の紹介とともにトリーチャーコリンズ症候群の青年が出演して、病気の話や日常を話していたのを見たことがある。それ以来気になっていた映画。 実際にこの病気の人を見ると正直その見た目は確かに異様ではあるが、しばらく見ていると慣れてくる。段々可愛く見えてきたりもする。 この映画の主人公オギーを演じるジェイコブ・トレンブレイはメイクでトリーチャーコリンズ症候群の少年を演じているのだが、普通に可愛いのでそこはちょっとリアルじゃなかった…
年末年始にオススメ。Netflixで観られるドラマ、マイベスト4選。
自分はもっぱら映画専門で、映画を観るためにNetflixを利用していたのですが、よく聴いているラジオにてジェーンスーという方がオススメしていたオレンジイズニューブラックというNetflixオリジナルドラマを観てみたところ、どハマりしてドラマも観るようになりました。 いうても昔から日本のドラマはそこそこ観ていて、その中でも池袋ウエストゲートパークが自分の中でのマイベストでした。 それを更新したのがオレンジイズニューブラック。最終話を何度観ても泣けてくる。思い出すだけで込み上げてくるものがある。 そんなオレンジイズニューブラックに感動してドラマの面白さを思い出し、ファイナルシーズンが来るまでの間に…
家族で映画を観るとなると変にラブシーンがあったりしないかとなんとなく不安になったりする人も多いのでは無いだろうか。 そんな人に向けて、クリスマスに家族と観たい心が暖まる映画を2つほど紹介します。 クリスマスに関する映画にしようかとも思ったのですが、Netflixから消えてしまった『ラブ・アクチュアリー』という映画が最高で、それを差し置いて他を勧めることは出来ないと判断し、今回はクリスマス要素を無視して行きたいと思います。(本当は3選で1つクリスマス映画『エルフ 〜サンタの国からやってきた〜』を入れていたが書いた後にNetflixから消えている事実が発覚し1つ目を全消ししたことは内緒)ANNIE…
『6アンダーグラウンド』(Netflixオリジナル映画)を観た。マイケルベイ節炸裂で細かい所も気にせず楽しめるがパルクールの撮り方だけは気になった。
6アンダーグラウンド Netflixオリジナルの勢いがすごい。 直近で観たNetflixオリジナル映画も全部良かった。 Netflixの勢いは止まらない。 嵐のドキュメンタリーも来る予定で日本の会員数もガッツリ増える気がする。 今回紹介するNetflixオリジナル映画『6アンダーグラウンド』の監督を務めるのはマイケル・ベイ。 自分を死んだことにして身を隠した者たちが悪いやつをやっつける映画。シンプルです。 マイケル・ベイ節が炸裂していて好きな人には堪らん映画と言ったところ。 派手なアクション、カメラワーク。シンプルでわかりやすいストーリー。 ちょくちょく入る「面白いやろ?」的な小ネタにあざとさ…
『マリッジストーリー』(Netflixオリジナル映画)を観た。名作!殿堂入り!アダムドライバーがめちゃくちゃ良い!
マリッジストーリー 仲間内で昔別れた二人が今も一緒に遊んでいて、側から見るとなんで別れたんだろうといった関係の人っているじゃないですか。 仲が悪いわけでもなく、普通に接しているけど元サヤには絶対戻らない。 二人にしかわからないズレ感。 今回紹介する映画『マリッジストーリー』でもそんな描写が描かれる。 お互い求める物が違う、価値観が違う。 それでもたまに会うといつも一緒にいるようなやり取りが行われる。 距離を置いた状態が一番良い関係でいられる。 愛が冷めたわけではない、寧ろ愛は確実に存在するが故の悔しさが二人を襲うのだ。 『イカとクジラ』のノアバームバック監督が自身の体験を元に撮ったのであろうこ…
『失くした体』(Netflixオリジナルアニメ)を観た。大好きな映画『アメリ』の脚本家が書いた小説が原作ということで観てみた結果そのストーリーと構成に惹きつけられた。手が身体を捜して旅をする。
失くした体 斬新な絵面で独特な世界観を描いているでしょ、感を感じてしまうアニメってたまにあるじゃないですか、背伸びした学生がYouTubeとかにupして独特でしょアピールを凄い感じてしまう、的な自主制作アニメによくあるやつ。 その独特な感じ、結構見るから独特じゃなくなってるけど独特な感じというジャンルがあるならばソレ、みたいな。 今回紹介するこの『失くした体』冒頭を観て思ってしまったのがソレなんですけどストーリーが見えてきた頃にはもう魅入っていました。 そういう構成かと、手は何の為に体を捜すのか、手が覚えている記憶が旅の途中に入る回想として描かれ、手の目的が最後にわかる。 タイトルの『失くした…
アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル フィギュアスケートにあまり興味の無い自分でも知っている衝撃の事件、そしてトーニャハーディング。 ライバルであるナンシーケリガンが襲撃された事件で、トーニャハーディングが仕向けた、みたいな報道があり衝撃を受けたことを覚えております。 靴紐がどうのこうので演技を止めてジャッジになんか言っている映像も一時期流れまくっていましたね。 負けん気の強い良いキャラクターの人って印象でしたけどその生い立ちを観るとこんなにも可哀想な人生を送っていたのかとトーニャハーディングを見る目が変わりました。 そして冒頭でトーニャ自身が語る「人はあの事件を間違ったまま記憶している」と…
アイリッシュマン 史実を元にした物語、史実を背景にした物語というのは史実を知っている状態で観た方が絶対面白いので下調べをしましょう。ということで今回の記事は軽く史実を含んだ物になるのでどうしてもネタバレは嫌!という人はまずは一周目を観てから読んでくれたら幸いです。 史実を知らずに観るとどうしても知ってから観たい欲求が出てくると思うので、ただでさえ長いこの映画を二度観るよりはしっかり予習をしてから観た方が絶対良いです。二度目の鑑賞も良い物ですけど。 寧ろ史実を知らずに観るのはかなり無謀な行為かと思います。 例えば『この世界の片隅に』という映画。 第二次世界大戦という背景があっての日常を描いた映画…
アースクエイクバード 日本を舞台にしたNetflixオリジナル映画『アースクエイクバード』 配信前からずっと気になっていた作品。 自分はEXILEも三代目 j soul brothersも全くわからないので小林直己と言う人も知らず、日本が舞台という箇所よりもまず監督が『アリスのままで』のウォッシュ・ウエストモアランドであるところに興味を持っていた。 『アリスのままで』は個人的にすごく好きな映画。残念ながらNetflixからは消えてしまいましたが機会があれば是非ご覧になってください。若年性アルツハイマーの女性とその家族を描いた作品です。 過去に記事も書いております。 さて、そんな『アースクエイク…
運び屋 多くの名作を生み出してきたクリントイーストウッド。89歳の彼はまだ映画を撮り続けている。 前作『グラントリノ』を撮ったあとに実質俳優業引退表明をしていたのだが、割とすぐに自分に合った物ならやるかもしれないと発言。そして今作『運び屋』で監督兼主演再び。 実際にあったことを元に作られた映画であり、アールという90歳の麻薬の運び屋を演じるイーストウッドだが、付け加えられた設定部分である家族との繋がり方にイーストウッド自身が重なるような脚本になっているように思えた。巨匠クリント・イーストウッドが自身の監督作では10年ぶりに銀幕復帰を果たして主演を務め、87歳の老人がひとりで大量のコカインを運ん…
Netflixオリジナル映画『リバース』を観た。昔マルチ商法に誘われた時にあえて釣られて行ってみた体験を思い出すなんとも言えない気持ち悪さを感じる映画でした。
リバース 『マルチ商法』 誘われた経験のある人は少なくないであろうこの悪いイメージの付いている商売。自分はこれのどこが嫌われているのか、問題のある箇所はどの部分なのかを探るために一度浅く潜り込んだことがある。 そこにはキラキラした人たちがいた。お金を稼ぐ、その目標に向かって協力し合う非常にポジティブで明るい雰囲気がそこにはあった。 しかし、自分がその人たちのようになる像が見えなかった。扱う商品に全く興味が湧かなかったしそこに友人を連れてくる勇気も無かった。 何よりそのキラキラ感がどこから来るのか奇妙でしょうがなかった。お気に入りの自社製品によほど自信があるのか、一定の収入が入る位置にいるからこ…
はじまりへの旅 ポルポトの原始共産主義、貨幣を廃止した完全自給自足生活。獲れた物をみんなに分け与える。誰もが一度はそんな生活も良いかもと思ったことがあるのではないだろうか。 ポルポトのソレは行き過ぎて崩壊したが、その思想を取り入れ、森に住みながら文明の利器を上手く活用しつつ子供に勉強も教え、知識を与える。そんな父親、ベンが率いる一家が、入院中の母が亡くなり、葬儀に出るため街に出る。 森での生活に反対する義理の父親とベンとの対立。現代社会と触れ合うことにより不安と不満が募る子供。 悩むベンがする決断。そして妻の願いは叶えられるのか。 ビゴ・モーテンセンが大家族の父親役を演じ、森で暮らす風変わりな…
セービングバンクシー オークションにて絵が高額で落札された瞬間、額に仕込まれていたシュレッダーが作動し裁断されてしまった動画が最近話題になっていました。 あの絵を描き、シュレッダーを仕込んだバンクシーはストリートアーティスト。ストリートアートはストリートにあって価値がある物であり、その場所から切り取ってきた物を勝手に売り捌いて儲けるアートディーラー、そしてコレクターへの批判と嘲笑を含ませた彼らしい作品が「少女と風船」という裁断された作品。 裁断後、「愛はごみ箱の中に」という作品となり、価値が上がったとされる作品を落札者がそのまま手に入れたことになる。 「価値が上がって良かったじゃん」と言う人も…
『7月22日』(Netflixオリジナル)をNetflixで観た。2011年7月22日にノルウェーで起こったテロ事件。実話を元に再現される卑劣な犯行とその後の裁判。被害者とその家族の苦悩を描いた作品。
7月22日 2011年といえば東日本大震災に揺れた日本。7月にノルウェーで起こったこのテロ事件、覚えている人もいるのではないいだろうか。死者77人、単独犯としては世界最大の大量殺人犯となった「アンネシュ・ベーリング・ブレイビク」 その犯行から裁判まで、心にも傷を負った被害者の青年からの視点も描かれる。ノルウェーで発生したテロ事件。この卑劣な攻撃を生き延びた若者や悲しみに暮れる家族など国全体が、心の拠り所と正義を求めて歩み続ける。実話に基づく映画。(以上、Netflixより)予告編↓ 77点 実際に起こった事件の映画は知った状態で観た方が良いと思うので、観る際には軽くウィキペディアかなんかで下調…
呪われた死霊館 ホラー映画には種類がある。とことんこちらを怖がらせてくる『死霊館』系だったり、どこか物哀しさを伴った『永遠のこどもたち』系だったり。 どちらも大好きなホラーですが、今回紹介する『呪われた死霊館』はどちらの要素も入れ込んでやろうとして結局どちらにも振れていない、描くべきところを描けていないので全体が薄味に。 更には展開が読めてしまうミスリードもクソもないガッカリ展開。退屈が続き、終始眠気に襲われた。 心霊現象に悩む人々をペテンにかけ、金をだまし取る兄妹に舞い込んだ古い屋敷での除霊依頼。簡単な仕事のはずだった。いつもの茶番が本当の恐怖に変わるまでは…。(以上Netflixより)予告…
つぐない 私は胸糞映画が好きだ。観終わった後に「オイコノヤロー」となるモヤモヤが残る映画。『ダンサーインザダーク』なんか二度と観たくないと思いながら三度くらい観ちゃっています。『鑑定士と顔のない依頼人』もなんだかんだ二回観ています。まぁこれは知っている上で観る面白さがあるので二度と観たくないとは思わなかったですけど。ダンサーインザダークなんて二回観たら二回傷付く映画なのでどんだけマゾってんだって話。 その他にも『この森で天使はバスを降りた』なんて映画も良作なのでチャンスがあれば是非観てみてください。昔ネットフリックスにリクエストを送りまくっていたのですが一向に来る気配が無い。 そこら辺が私的胸…
『デビル』をNetflixで観た。シャマラン原案、悪魔要素の入ったエレベーター密室劇。10ピースくらいのパズルを完成させてスッキリする感覚。薄味のパスタ。
デビル M・ナイト・シャマランがアイデアを書き溜めたノートがあるらしく、その中からチョイスした物を他の監督に撮らせるという企画らしい、今回紹介する『デビル』 シャマランといえば、友人から『シックスセンス』のネタバレを「もう観てるよね」的な感覚で「あれわかるよね」なんつってバラされてから観る気が起きなかったわけですが、一応観ておこうかとシックスセンス含め『ヴィジット』や『スプリット』なんかを観て感じたのは、この監督の作品は結構「オチや展開が読めてしまう」ということ。オチが見所ではない、オチがわかった上で観るとまた違う面白さがあるタイプの作品であればいいのだが、シャマランの場合、モロ、オチが見所な…
ある子供 道徳という概念の無い主人公、ブリュノ。悪ガキのまま大人になったような彼は今も「盗み」を生業として細々と生きている。 同監督作品『少年と自転車』の記事で書いた、「社会に受け入れられないであろう純粋な悪ガキ」に感情移入出来るような自分としては、今回紹介する作品『ある子供』に出てくる「社会に受け入れられないであろう純粋なブリュノ」にも「ダメな野郎」だ、なんて安易に見放すことの出来ない感情が湧いてきた。 子供ができた若いカップルの過ちを描くドラマ。監督・製作・脚本は「息子のまなざし」のジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟。撮影のアラン・マルコァン、美術のイゴール・ガブリエル、衣裳のモニ…
『レッド・オクトーバーを追え!』をNetflixで観た。冷戦終結直後に公開されたアメリカ万歳映画。ソ連の原子力潜水艦を巡る心理戦も楽しい。アメリカ万歳映画はあえて頭を空っぽにして観ると楽しいヨ。
レッド・オクトーバーを追え! ソ連の物騒な兵器開発、原子力潜水艦なんて当時は相当恐ろしいイメージがあったであろう物を描き(個人的には今でも怖いが)、結局アメリカサイコーなオチに着地させる、いわゆるアメリカ万歳映画の一つといった印象。「こんなのありえない!」なんて細けえこたあ置いといて頭空っぽ状態で観るのがこういう映画のサイコーな楽しみ方だと思います。米国への亡命を決意した艦長が率いるソ連の原子力潜水艦をめぐる人々の思惑を描くポリティカル・アクション。エグゼクテイヴ・プロデューサーはラリー・ド・ワーイとジェリー・シャーロック、製作はメイス・ニューフェルド、監督は「ダイ・ハード」のジョン・マクティ…
『七小福』をNetflixで観た。サモ、ジャッキー、ユンピョウが育った北京戯学院のお話。厳しい中にも愛がある先生を中心に、サモ、ジャッキー、ユンピョウの子供時代、青春時代も描かれるファン必見の傑作。
七小福 香港アクション映画界のビッグ3といえばジャッキーチェン、ユンピョウ、そしてサモハンキンポーである。もちろんブルースリー、リーリンチェイ、ドニーイェンなども好きだが、世代的にドンピシャなのが北京戯学院出身のこの三人。お互いを兄弟と呼ぶサモ、ジャッキー、ユンピョウ。 そのジャッキーとサモ、時々ユンピョウの学院生活と、サモハンキンポーが演じる恩師、ユー先生を描いた作品が『七小福』である。 サモ役、ジャッキー役の人がすごく似ている。昔のジャッキーの顔。 60年代、京劇の伝統を伝える北京戯学院に集められた子供たちが、学院長の厳格な教育のもとで“七小福”の名をいただく存在に成長していく姿を描く。監…
ネクストロボ Netflixオリジナル作品には良い印象が無かった昔、喰わず嫌いをやめて色々観てきた中で『ヒットマンズボディガード』や『最後の追跡』など、傑作は存在することに気付き、オリジナル巡りも楽しいなーなんつってたらまた傑作が見つかりました。 それが今回紹介する『ネクストロボ』というCGアニメ映画。ただ、これは人を選ぶ作品かもしれない。 『少年と自転車』の記事でも書いた「救いようの無い悪ガキ」を単純に見放してしまえる、自然に距離を置いてしまうような人は最初から最後まで感情移入出来ずに冷めた目で見てしまうかもしれない。 それほど主人公『メイ』の暴力を伴うひねくれ感は人を突き放す力がある。ある…
『アインシュタインの思考実験』をNetflixで観た。有名な思考実験を映像で見せてくれるのでわかりやすく面白い。相対性理論を知る入り口としても良い一時間弱のドキュメンタリー。
アインシュタインの思考実験 まさか自分が被災者になるとは思ってもいませんでした。ある程度余裕が出来たので更新を再開します。 今回紹介する作品は『アインシュタインの思考実験』 「相対性理論」で有名なアインシュタインが行なっていた思考実験、光を追っていくと停止した光が見えるのかとか、アインシュタインの頭の中で描いていたであろう画を映像で見せてくれるので楽しい。 その数ある思考実験から矛盾を見つけ、糸口を掴み、相対性理論を築き上げたアインシュタインの偉業を追うのと同時に相対性理論とは如何なる物かを解説するドキュメンタリー。科学者や専門家が、アルバート・アインシュタインの人並み外れた頭脳について、様々…
『オールシングスマストパス』をNetflixで観た。商業主義に全振りしている日本の音楽業界でだけ生き延びたタワーレコードの栄枯盛衰を記したドキュメンタリー。
オールシングスマストパス 『タワーレコード』 アメリカ発のレコード屋。通称タワレコとして日本でも知らない人はいないくらい有名なお店でしょう。しかしこのお店、今や日本にしか無いのである。「NO MUSIC, NO LIFE」は日本発、タワーレコードと日本には確かな絆があった。 盛況なタワーレコードが衰退するまでを創業者ラス・ソロモンと当時の幹部や従業員、そして自称一番タワレコに金を落としたミュージシャン、エルトン・ジョンへのインタビュー等を通じて振り返る。アメリカ発の大手レコードチェーン「タワーレコード」のドキュメンタリー。米国で生まれ、世界各国へと広がり、やがて店舗が次々と閉鎖されていくまでの…
若年性アルツハイマーの女性を描いた映画『アリスのままで』をNetflixで観た。記憶が失われていく女性をジュリアンムーアが見事に演じ切った愛の物語。
アリスのままで 認知症、その原因となるアルツハイマー。それが40〜50代で発症するケースがあるらしい。今回紹介する作品はこの『若年性アルツハイマー』が発症した女性、アリスを描いた映画。 記憶が失われていくアリスとそれを見守る家族、認知症患者との最良の付き合い方を教えてくれる傑作でした。 若年性アルツハイマーの女性アリスが記憶を失っていく日々をつづった全米ベストセラー小説「静かなるアリス」を映画化し、アリス役を演じたジュリアン・ムーアが第87回アカデミー賞で主演女優賞を受賞したドラマ。ニューヨーク、コロンビア大学で教鞭をとる50歳の言語学者アリスは、講義中に言葉が思い出せなくなったり、ジョギング…
デブで病気で死にそう 健康のために食の楽しみを棄てるなんて馬鹿馬鹿しい、90まで長生きしている爺さんは毎日チキンラーメン食ってるしジジババ連中集って頻繁に肉会開いて肉貪り食ってるとこもあんだぜ、なんつって贅沢三昧の食事を続ける人は少なくない。 90間近の私のお婆ちゃんはマック(マクドナルド)が大好きだったりするので、実際好きなものを食べて幸福感を維持する方が健康に良いという論も一理あるとは思うのだが、チキンラーメンを食べるお爺さんは昼食がチキンラーメンなだけで、おそらく他の食事はまともな物をとっているだろうし、肉会を開く爺さん婆さんも普段はまともな食事をとっているのでしょう。 私のお婆ちゃんも…
傑作『聲の形』をNetflixで観た。「人と人が互いに気持ちを伝えることの難しさ」を描いた作品。嫌悪感で見えにくくなる『赦し』を丁寧に描く賛否分かれるアニメ映画。(ネタバレ)
聲の形 地上波初放送と聞いて気になり、ちょっと見返すつもりで二度目の鑑賞を始めたら全部観てしまった。ネットフリックスに来た時に賛否分かれるこの作品を興味本位で観たのが最初。こんな傑作だとは思いもよらなかった。 観るのが辛くなるほどのいじめ描写に「いじめっ子は一生後悔なんかしない、のうのうと生き続けるのだ」という論で嫌悪感に支配されてしまうと酷評側に回ってしまうかもしれない。私もその論は間違ってはいないとは思う。ただ、これは創作であり、後悔し、自分の罪を背負い続ける稀な加害者を追った作品なのである。「週刊少年マガジン」に連載され、「このマンガがすごい!」や「マンガ大賞」などで高い評価を受けた大今…
Netflixに来た『ドント・ブリーズ』を観た。ツッコミどころが満載だが盲目の退役軍人との密室隠れんぼによるスリルある展開は楽しい。アイデア一本系。
ドント・ブリーズ Netflixが値上げを発表しましたが、(650円→800円 950円→1200円 1450円→1800円)元からこの価格でも入っていただろうと考えると気持ちが楽になる気がしますヨ。 そんなNetflixにまた話題作、『ドント・ブリーズ』が入りました。 盲目の凄腕退役軍人の要塞(家)に泥棒に入った若者たちが返り討ちに遭い、逃げ惑う映画。ゴア描写はそれほど無い物の、スリラー部分、ホラー部分ともに充分楽しめる作りにはなっていた。が、私的にはツッコミどころが多く、萎える場面も少なくなかった。 サム・ライミ製作、リメイク版「死霊のはらわた」のフェデ・アルバレス監督による、全米でスマッ…
最後の追跡 存在は知っていたが詳しくは知らずにスルーしていた『最後の追跡』 脚本が『ボーダーライン』のテイラーシェリダンと最近知って早速観てみました。 しっかり『アメリカ』を描きつつ、現代を純粋な西部劇に落とし込んだ質の高い作品だった。家族の土地を守るため銀行強盗を繰り返す兄弟と、彼らを追う年老いたテキサス・レンジャーを描いたクライムドラマ。不況にあえぐテキサスの田舎町。タナーとトビーのハワード兄弟は、亡き両親が遺した牧場を差し押さえから守るため、連続銀行強盗に手を染める。慎重派のハワードが練った完璧な計画のおかげで兄弟は次々と襲撃を成功させていくが、刑務所から出所したばかりのタナーの無謀な行…
中国アニメの本気らしい『紅き大魚の伝説』をNetflixで観た。ポニョを観て感じたイケ好かない感情に襲われ不安になるが、ポニョ的サイコパス展開をさせない作りに安心した。(後半ネタバレ)
紅き大魚の伝説 勢いをつけてきている中国アニメが満を持して出してきた大作アニメ映画『紅き大魚の伝説』 自分的にイケ好かない部分のあったジブリ映画『崖の上のポニョ』を彷彿させる展開に不安になるが、ポニョが出来ていなかった部分をしっかり押さえてあり、ポニョの粗を再認識させる映画だった。不思議な別世界に住む少女は赤いイルカに姿を変え、人間界をさまよう。そこでの男の子との出会いが、運命を決する旅路に少女を駆り立てる。(以上、Netflixより)予告編↓ 72点 中国アニメが何やらすごく勢いがあり、5年、10年後には日本を追い抜く!といった記事を読んだことがあります。今回紹介する『紅き大魚の伝説』はそれ…
Netflixで観た『アナベル 死霊人形の誕生』は和製ホラーを彷彿させる怖さを備えた良作だった。丁寧に描かれる人物描写によりキャラも立ち、飽きることなく最後までずっとビクビクさせられた。
アナベル 死霊人形の誕生 洋物のホラーにありがちな物理的な霊の描写は和物を見慣れた日本人にとっては「ただ驚かせているだけ」というような印象を持ってしまう。「和物の方が怖い」という人がいるのも事実。しかし、コックリさんで現れるようなイタズラをする霊に対する認識として、日本は『低級霊』と呼ぶのに対し、向こうは『悪魔』と呼んだりする。 そこら辺を認識していれば洋物ホラーも楽しく観れたりします。異文化を受け入れる心を手に入れる。甲本ヒロトの言葉を借りると、幸せを手に入れるんじゃない、幸せと思える心を手に入れるんじゃってやつですね。異文化を手に入れるのではなく、異文化を受け入れる心を手に入れ、広く柔軟に…
13 LOVE 30 「あの時こうしていれば…」系の作品にある切なさというのは誰もが経験している感情だからこそ心が打たれる。私のような後ろを振り返っては溜息を吐くタイプの人間には特に効く。 今回紹介する映画、『13 LOVE 30』の主人公「ジェナ」はそんな私とは違い、すごく前向きに生きていく。いきなり30歳に飛ばされたとしてもずっと前向き。そんな彼女が後ろを振り向く時、溜まった切なさがグッと押し寄せてくる。 13歳の誕生日、大人になりたいと願った少女は、翌朝起きるとなんと30歳になっていた。心はまだ13歳のまま、大人の女性としての生活が始まった!(以上、Netflixより)予告編↓ 88点 …
魅せる画の連続、最初で盛って最後も盛る。話題作『ラ・ラ・ランド』をNetflixで観た。心が打たれたよ。
ラ・ラ・ランド 映画『セッション』で有名になった若き映画監督『デミアン・チャゼル』の作ったミュージカル映画、『ラ・ラ・ランド』がNetflixに来ていたので観てみた。 画の作り方が映画好きが作る映画その物、構図から色使い、伏線や対比、盛りの置き場、オマージュ。 堂々としたその作りに若さを感じる。 なぜ劇場で観なかったのか若干後悔した。周りがアゲている物に対する自分のひねくれた物差しが反応してしまったのと、前作セッションがあまり自分には合わない部分があったこと、勢いはあって面白いのだが引っかかりがある映画だったのもあってスルーしてしまっていた。 印象に残る画、演出、そしてラストへの流れに心が打た…
下肢を持たず、上半身のみでレスリングに挑むザイオン・クラークを追ったNetflixオリジナル『ザイオン』を観た。12分弱の短編ドキュメンタリー。短所を長所に変える身体能力に興奮した。
ザイオン 私は格闘技が好きで、その中でも『バーリトゥード』、いわゆるなんでも有りのルールの物が特に好き。金的も目潰しも有りなバキ的な漫画の世界にまで目を通し、人体の利点を如何に活かし、相手をねじ伏せるかまでの行程に芸術を感じる。 特に異なる利点の強化の仕方をしてきた物同士の異種格闘技戦なんかは大好物で、それこそ『グラップラー刃牙』なんかは読み漁っていました、友達に全巻借りて。買えよって話ですが。 総合格闘技において私が思う試合を有利に運べるジャンルの一つに『レスリング』があります。寝技の利点を強化しているスタイルですね、床で人体をコントロールする競技。人体のバランスを感じながらの駆け引き、そこ…
Netflixで観たR指定CGアニメ映画『ソーセージパーティ』はバカ映画風の深イイバカ映画と思わせておいてバカ映画で着地するアクロバティックなバカ映画だった。
ソーセージパーティ もうこのポスターが全てを表している気がする… 数あるバカ映画の定義のうち、『悪趣味的感性をもとに確信犯的に撮られた映画』という定義に位置付けられるであろう作品が今回紹介するCGアニメ映画、『ソーセージパーティ』。 キャストがセスローゲン一味であることからその内容も想像できるであろう、下ネタ全開ド下品な映画になっております故、視聴環境には充分気をつけて鑑賞していただきたい。 スーパーマーケットに陳列された食材たちが人間たちに反逆する様を描いた、R指定の大人向けコメディアニメ。「スモーキング・ハイ」「ネイバーズ」のセス・ローゲンが製作や脚本、声の出演を手がけた。 郊外のスーパー…
『ラッセルクロウ×ライアンゴズリング』Netflixで観た『ナイスガイズ!』はライアンゴズリングのポンコツ具合がサイコーにハマって笑えるバディムービー。
ナイスガイズ! プライベートも荒くれ者なイメージのラッセルクロウが示談屋というハマり役、しかしそれ以上にハマっていたポンコツ私立探偵ライアンゴズリング。 コメディとして観ると最高に笑える。コメディが重要な部分にまでかかって来る為、クライムアクション、サスペンスとして観るとそこまでだがブラックユーモア溢れるバディムービーとしてサイコーに面白い作品に仕上がっていました。 ライアン・ゴズリングとラッセル・クロウが共演し、「アイアンマン3」のシェーン・ブラック監督がメガホンをとったバディムービー。 シングルファーザーで酒浸りの私立探偵マーチは、腕っ節の強い示談屋ヒーリーとコンビを組み、失踪した少女の捜…
『みうらじゅん×安斎肇』Netflixで観た映画『変態だ』は彼らが真面目に楽しんで作られている様子が眼に浮かぶ怪作。
変態だ 私が大好きな『アイデン&ティティ』の原作者みうらじゅんと、彼と仲の良いイラストレーター、アートディレクター、そしてソラミミストとして有名な安斎肇がタッグを組み製作された映画『変態だ』がネットフリックスに来ていたので、これは観ないといかんと思い、観てみました。 みうらじゅんが企画、原作、脚本にも参加し、安斎肇が監督に。主人公『その男』に前野健太。その他、名作サイタマノラッパーでマイティ役を務めた奥野瑛太や、ウクレレえいじ役のウクレレえいじ。宮藤官九郎と真心ブラザーズの桜井秀俊もちょい役で出ている。 企画&原作・みうらじゅん、長編映画初監督となる安齋肇のコンビで製作されたロックとポルノをテ…
Netflixに来た映画『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』は現代的なドローン兵器による安全地帯からの一方的破壊行為の残酷さを描いた作品。緊迫感のある傑作。(後半若干ネタバレ)
アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場 消える前にとブラックホークダウンを観返したばかりなんですが、続けて戦争映画を観て心が撃たれて萎びてます。 今回紹介する映画はイスラム過激派の凶悪テロ組織、『アル・シャバブ』の重要人物をドローン兵器を駆使し、追い詰めるもそこには民間人の少女が!というお話。 戦地から遠く離れた会議室でドローンが映し出す映像を見ながら戦争に加担する人々の葛藤を描き、現代の戦争の闇を浮き彫りにした軍事サスペンス。 イギリス軍の諜報機関で働くキャサリン・パウエル大佐は国防相のベンソン中将と協力し、ナイロビ上空を飛ぶドローンを駆使してロンドンから英米合同軍事作戦を指揮している。そ…
{私的考察}Netflixオリジナル作品『エクスティンクション 地球奪還』はブルゾンちえみコスに目が行く映画(後半ネタバレ)
エクスティンクション 地球奪還 絶賛するほどの傑作をNetflixオリジナル映画の中から発掘しようと色々つまんで観てはいるのですが中々見つかりません。今作はその中でも良い方、ではあるがやはり絶賛するまでは行かなかった。見終えてみると長女のブルゾンちえみコスが強く印象に残る程度の映画。ちょっと可愛いブルゾンちえみ。 それは冗談として、この作品は最後に一つのありきたりなメッセージを伝えてくる、しかしそのメッセージがズレているように私は感じた。 家族を愛する男を苦しめる、エイリアンが地球へ侵攻する悪夢。ある日、謎の地球外生命体が地球上 のあらゆる生命に総攻撃を仕掛け、男の悪夢は現実と化してゆく。(以…
Netflixで観た『幸せなひとりぼっち』が生涯ベスト級に良かった。超良かった。
幸せなひとりぼっち クレーマー気質の頑固なジジイってのは結構どこにでもいるものですが、真正面から対話を試みてみると意外な一面が知れたりする。彼らは人に知られたくない内面を隠すために、自分を強く見せようとポージングを続けているだけだったりする。 内面が表に出てくる事を察するとまた突き放してしまうから対話は続かない。変人扱いされて遠ざけられるのが一番楽なのでポージングは続く。 今回紹介する映画『幸せなひとりぼっち』はそんなジジイが、新しくやってきた良い意味で図々しい隣人に頼られることで、徐々に心を開いていくお話。 孤独な老人が隣人一家との触れあいを通して再生していく姿を描いたスウェーデン発のヒュー…
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