元有機化学理論実験系で人工衛星の設計・開発・管理をしていた人が、人工衛星の機械システムを思い出しながら、横道に反れたりして、それっぽい知識を残していく
民生品を宇宙機に利用した際に寸法が許容できずに発覚した不具合事例 Lessons Learned、失敗学、事故事例
民生品を推奨して、人工衛星の価格を下げるというのが小型衛星開発の設計の流れがあります。 しかし、民生品を利用するということはいくつかのリスクを含んでいます。 少し時間がたっている事例ではありますが、民生品を使用した際に発生しうるリスクを簡単に紹介します。 概要 現在国際宇宙ステーションに搭載されているISERV(ISS SERVIR Environmental Research and Visualization System)という、災害監視や地球観測データ取得を行っているCONTS品(Commercial-Off-The-Shelf)の光学機器についてです。 このISERVでの教訓は、適合…
なぜ宇宙船は燃料をほとんど使わずに長距離・長時間移動できるのでしょうか?
credit:NASA https://images.nasa.gov/details-PIA18166 宇宙空間は、地球上にある空気がなく、ほとんど真空である宇宙空間を移動しているため、速度が落ちることはなりません。 高校の物理でいう等速直線運動をしており、ロケットで打ち上げた最初の加速でも、空気などの抵抗がなければどこまでも進んでいくことができます。 といっても、宇宙空間がほぼ真空であるといっても、ほかの減速しないわけではありません。 地球や月、火星、太陽などを含めた太陽系に存在している限り、太陽が持つ引き寄せる力(引力)の影響を受けます。 太陽から遠ざかる際に太陽の引力を受けることから宇…
宇宙機の応用技術!宇宙機のポンプ技術は補助人工心臓である心臓ポンプに応用されている
credit:NASA https://images.nasa.gov/details-jsc2004e26519 NASAのテクノロジーが命を救う 宇宙機(人工衛星、探査機、宇宙船)の技術は、宇宙だけではなく地上でも使われています。 病気が原因での世界で確認されている最大の死因のひとつに「虚血性心疾患」があります。 虚血性心疾患とありますが、簡単に言うと心臓への血液のめぐりが悪くなったり、詰まったりする障害の総称のことです。 この血流の障害を正すため、スペースシャトルのエンジンポンプに使われている技術が、心臓ポンプ(体内植込み型補助人工心臓)に使用されています。 スペースシャトルの燃料ポンプ…
「ブログリーダー」を活用して、MSDSSphさんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。