会津が生んだ芥川賞作家 室井光広さんの死を悼む —土俗の力文学で表現―

会津が生んだ芥川賞作家 室井光広さんの死を悼む —土俗の力文学で表現―

会津高校で僕より二つ後輩であった芥川賞作家の室井光広さんが去る9月27日に亡くなられました。室井さんは『おどろでく』という小説で芥川賞をもらったんですけど、ネットなんかを見てみますと、ほとんどの人が難解でよく分からないと言うんですけど、それには理由がありまして、室井さんは会津弁で書いているからです。会津弁という言葉の持つ強さというか、なかなか理解しにくい言葉を散りばめているがために、普通の日本人であっても、理解するのは困難です。会津弁の力というか、土俗性がこれから見直されていくんだということを、室井さんは言いたかったんだと思います。 最初の出会いは会高 僕は会津高校で彼と知り合ってから、色々とお付き合いをさせてもらいました。少しは室井さんのことを語れるのではないかと思って、今日はお引き受けしました。室井さんの小...会津が生んだ芥川賞作家室井光広さんの死を悼む—土俗の力文学で表現―