後部座席につくしを乗せたまま、阿木はお台場迄来た。口にしていたガムテープだけは息が出来なくなるので外した。だが、後ろ手に縛った結束バンドと目隠しは外していない…

裕一のマンションに着くとワゴン車は地下駐車場へと降りていく。BG達はそれを確認して類に場所を連絡する。 「類様恵比寿のタワーマンションフロンティアの地下駐車場…

和菓子屋牧野の近くに目立たぬ国産の車が数台インカムを付けた男女が数人牧野を張り込んでいる。類が雇ったBGである。 白い宅配のワゴン車が不自然に牧野の近くに停ま…

今日は日曜日。千恵子は行きつけの美容室で着付けと髪をセットして貰う為に朝の7時から出掛けている。晴男はのんびりとその間、一人将棋に余念がない。つくしは、朝食の…

阿木はつくしとの電話の後直ぐに漣に電話を入れる。 「俺だ、例のあの女を拉致して来い。連れ込むのは裕一の部屋だ。あそこは完全防音だから、女を連れ込んで無理やり犯…

和菓子牧野 「・・まただ・・。」 「えっ？どうかしたの健ちゃん。」 「お嬢さん気付きませんか？最近目つきの悪い男がこの辺をウロウロとしてるんですよ？何かを嗅ぎ…

神野阿木についての詳しい事が全て類に知らせが来たのは2日後だった。 神野と言うのは高校生まで引き取られていた家の名前であった。神野阿木の父親は誰だか分からず、…

優秀な花沢の調査員は、3人の男の事を直ぐに調べ類に報告をした。 阿木と呼ばれた男は神野阿木31歳 Aカンパニーという会社を経営。表向きは経営コンサルタント業ら…

まきの・・。 イタリアンレストランから一人で先に出て来たつくし。類は自分のBG（身辺警護人ボディーガード）の一人に、つくしの後を追い身辺警護をするように依頼す…

阿木がイタリアンレストランを出て来ると、周囲を気にしながら若い2人の男が近づいて来た。 「阿木さん、ばっちり写真撮れましたよ？」 「そうか。」 「ほら、でも阿…

類はつくしの言葉にショックを受けていた。待たせてた車に乗り込み、一旦は社に戻るように運転手に告げ社に戻って自分の執務室に居ても落ち着かなくて・・・。また直ぐに…

  春になると愛犬のノミマダニ予防を考えます！それと狂犬病ワクチンフィラリア予防の薬も飲ませなきゃいけません。 狂犬病ワクチンとフィラリアは獣医さんに行かない…

  急に暖かくなってきたので 家の相棒に甚平を買ってあげようと思います。  しじら織り甚平♪♪ 値段も色々ですね♪♪  これ父の日に良いですよね～。 甚平 …

その日の夕方だった。久しぶりに類が牧野へやって来た。 「まきの～。」 花沢類・・何をしに来たの？ 「い・・いらっしゃいませ。何になさいますか？」 「えっ？」 …

あれから元気のないつくしを晴男は心配している。 「母さん、つくし最近元気がねぇと思わねぇか？」 「そうね？前はあんなにご飯だって食べてたのに・・最近は本当に少…

滋は静華の邸に出向き、牧野つくしの事を話した。 「それじゃ、その女が類さんの好きな女に間違い無いのね？」 「ええ、そうみたい。」 「それでその女が、ただの老舗…

滋が執事の野々村を使って調べると花沢類の好きな女は直ぐに判明した。女に興味が無いと専らな噂の類が、ここ最近出入りしている和菓子屋がある。目黒川沿いの牧野という…

神野阿木 じんのあき 4歳の時、代々政治家の家である神野家に引き取られた。阿木の母親は未婚で阿木を生み3歳まで阿木を育てたが癌になりその1年後には闘病の末に亡…

滋は思う存分3日間甘いものを食べられなかった分を取り戻す様に静華の邸で甘いものを食べて満足して戻って来た。 静華の邸ではケーキにクッキーを食べた後から次々に甘…

滋は静華の邸で3日間全く食べられなかった、甘いものを満喫していた。 「どう？美味しい？」 「ええ、凄く美味しいわ。本当に良かったわ静華にはお世話になっちゃって…