「百年記念塔を守らなければならない」ー団体ら反対も道が記念塔の解体に着手、その経緯を振り返る
北海道にあるJR札幌駅から旭川方面の特急に乗り、札幌駅を出発する。雲一つない秋空の中、特急が函館本線の「森林公園」駅に差しかかると、進行方向の右手には大きな塔が見えてくる。 その塔の名は「北海道百年記念塔」(以下、記念塔)。高さ100メートルもある塔であり、「道民がみんなで築く躍進北海道のシンボル」(道公表の資料による)として建てられ、総工費5億円のうち半分は道民などの寄付で賄われている「私たちの記念塔」と言っても過言ではない記念塔なのだ。 しかし記念塔を管理する道は記念塔を解体する方針で、道は本稿執筆時の11月7日に塔の周りに看板などを設置。実質的に解体工事に着手したことになる。 「百年記念…
2022/11/07 23:16