「密室」なんて甘美な香り。豊潤な甘い蜜。甘い蜜を嫌いな生き物など存在しない。・・・もう一度言うぜ。甘い蜜を嫌いな生き物など存在しない。反論を唱えるヤツもいるかも知れないがそんなの気にするな。なぜならばそいつはゾンビだからだ。“生き物” とは言えないし何よりも、あらかじめ分断されている。話を戻すが「密室」では秘密の会話が交わされるものなんだ。カポ・ブラザーズ のヒーロー談義を3時間に渡って聞かされ“キャ...
生粋の怠け者であるが故、大抵は退屈してます。 気まぐれに綴ってるブログなのでノンジャンルですが、 あえて括るなら“ガヤ”です。
シンクロニシティはノースウエストにいる。いつもなら軽い荷物のシンクロニシティ。でも、ここではそうはいかない。なにせ「寒うぅぅぅいぃぃィィィィ」から。ノースウエストでは “死” がすぐ隣にいるのが実感できる。たまに首筋に “死” の冷たい息がかかる。そうね。ここではくだらない言い訳ならば一瞬で凍りついてパリンと割れて足元に散るでしょう。“生きる” ことがシンプルな世界。ユーピアックの町。シンクロニシティはしば...
「それは、ただのガイドラインだ。厳守すべきルールってわけじゃない。」「それは、ただのガイドラインだ。厳守すべきルールってわけじゃない。」「それは、ただのガイドラインだ。そういうルールがあるわけじゃないのさ。」・・・3回ぐらい言っときゃわかるかな?ワン。[ the Big Lebowski ~ビッグ・リボウスキ ]Mikey the Dog Appears;...
状況は変わった。・・・女盗賊団 “あゝ栄光の黒い月” を率いて略奪を繰り返す。己が欲に任せるがままの日々。なんの未練もない、とは言えない。が。どうやら運命はアタシを次のステップへと押し上げてくれるみたいだ。行き先は天国か地獄か。・・・どっちでもいいよ、退屈さえしなければ。かつての盟友、アンジィ・ドメルグから聞いた話を思い出す。そして、デス・スノウホワイト から偶然手に入れた情報。・・・必要なものは揃っ...
砂漠のレストラン。もう100年は拭き掃除していないだろうと思われるガラス窓。その窓際に並べられた4つのテーブル。入口のドアから入って、いちばん奥のテーブルにジョニィとキャンディ・グリーンが向かい合って座っている。他に客はいない。ジョニィはミラーをあおりながら持論を展開している。「なあ、キャンディ。俺は思うんだ。ニンゲンは本来、冬になったら冬眠するべきなんじゃないのか、ってな。・・・それが自然の摂理っ...
Happy Merry-Merry Christmas for Sale
12月のある寒い日、マッキンリーはブックオフで本を買ってきた。「シャーロック・ホームズの冒険」とネイティヴ・アメリカンの本とオグ・マンディーノの 「この世で一番の奇跡」。大寒波が押し寄せてるらしい。朝のニュースで言ってた。・・・もうすぐクリスマス。クリスマスは大好きだ。イエス・キリスト?縁も、ゆかりも、興味もないな。だから、クリスマスを楽しむことについてちょっとした罪悪感みたいなものを感じなくもない...
“ヘラデルヘアの不沈艦” ビッグパンツ・カロライナの死体はスクール・キル・リヴァーの川岸にうつぶせの状態で浮いていた。毎日早朝に川沿いの小径を散歩するのが日課だったロバート・ギルマーチン (87歳) が第一発見者。ギルマーチンじいさんは語る。「いやあ。心臓が止まるかと思ったわい!・・・ワシゃあな、今朝もいつも通りにこの散歩道を歩きよったんぢゃ。早朝ウォーキングというのはワシの日課でな。・・・あまり大声では...
ジングルベル!・・・今年もクリスマスがやって来るんだぜ。クリスマスの素晴らしいところは天使が舞い降りてくることだ。あちらこちらに。この世界の長所のひとつ。最初からそうだったのかは知らないけれどいつからか、そうなった。「そんなの関係ないね。」なんて言い出すヤツらはほっときな。なぜならばそいつはすでにゾンビだからだ。ゾンビに天使は舞い降りない。ゾンビについて一言つけ加えるならばゾンビが自分自身以外を愛...
Tears of Love ( Silent Movie )
( オマエの想像力はそんなもんかい? )...
荒野に夕暮れがやって来ておしゃべりサボテンが長い影を伸ばしてる。小さな声でなにやら呟いている。独りごとかな?独りごとかも。救世主みたいなものが舞い降りてきて何かが起きることを期待してるのかな?まるで甘やかされて育った少年みたいだぜ。コヨーテ・エンジェルはただのメッセンジャーであってそれ以上の存在じゃない。夕暮れの荒野に佇んで空のオレンジ色をただ見つめている。このオレンジは実はこの世界の本当の色。で...
excerpt from“ I Have Nothing to Do Today, So Let's Count the Stones on the Roadside ”by Bardハッハッハァ!俺に搭載されている最新型A.I.はハイ・エフィシィンシィ ♥( What A Lovely Machine! )アルティメイト・ファイアウォールもバッチリ完備されてるんだぜ。決め顔とスタイルは滑らかすぎる最新技術CG。筋肉を盛れば愛も深まるぜ。湿っぽい感情なら、いらないね。だってそんなのカッコ悪いじゃん?クールな笑みを浮かべ...
「オレは自分の思うままに生きてきた。不思議な話だが、オレの道を塞ぐものはカンタンに消えていった。最初は訝しんださ、“なんでこうも思い通りになるんだ?”・・・だが、やがて理解したんだ。オレはこの世界において特別な存在だってことをな。「この世界はどこへ向かっていきたがってると思う?・・・おそらくアンタは知ってるんじゃないか?そんな気がするぜ。なあ、ダヴズジャケット大統領?「言うまでもなく、この国は暴力に...
「ある冬の日、この村に預言者が迷い込んできたことがあったんだ。「預言者は聖書をかかげ叫んだ。“ここに書かれている通り、今日こそが世界が終わる日だ”「村人たちは預言者を無視した。やがて日が沈み、その一日が何事もなく終わった。「次の朝、預言者はまたも聖書をかかげ叫んだ。“ここに書かれている通り、今日こそが世界が終わる日だ”やがて日が沈み、その一日もまた何事もなく終わった。「次の朝、またまた預言者は聖書をか...
フィリピン・マフィアの総本山、スレイトハウスの壊滅はオールドヨークの貧民窟・ヘルブロンクスに新しい潮流を巻き起こした。俄然活気を取り戻したのはアイリッシュ・マフィアとシンガポール・マフィア。なにせ今まで “スレイトの女帝” ララ・デラヴェガと“ブチ切れティ3兄弟” にコケにされまくっていたのである。・・・枕を涙で濡らした夜を幾つ数えたことだろう。でも!遂に!これからは俺たちの時代だぞ!・・・と。“ブッチャ...
グースフラバーにはトラウマがあった。13歳のある冬の夜、彼女はママを目の前で殺されたのだ。グースフラバーには人並み外れた能力があった。・・・セルフコンセントレイション。意識の濃縮と拡散。神経の末端までを監視・制御する呼吸法。それを自在に行う精神の強靭さ。それらの素質を養い、鋭利な刃物のように研鑽できたのは彼女が置かれた環境に依るところも大きかったのだろう。彼女のママは首を一刀で切断され絶命した。殺し...
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「密室」なんて甘美な香り。豊潤な甘い蜜。甘い蜜を嫌いな生き物など存在しない。・・・もう一度言うぜ。甘い蜜を嫌いな生き物など存在しない。反論を唱えるヤツもいるかも知れないがそんなの気にするな。なぜならばそいつはゾンビだからだ。“生き物” とは言えないし何よりも、あらかじめ分断されている。話を戻すが「密室」では秘密の会話が交わされるものなんだ。カポ・ブラザーズ のヒーロー談義を3時間に渡って聞かされ“キャ...
法を越えたことをするためにマスクが必要だった。神があのコを殺したんじゃないよ。運命があのコを殺したんじゃない。神はあのコの事なんて気にもしていない。この世界をつくったのは神ではなくニンゲンなんだ。[ Alice in Wonderland ~不思議の国のアリス ]Stacey-P Appears;ウワサのアイツ Pt.2 ~沈まねェから不沈艦...
「世界」なんてものはひとつであるべきだとずっと思っていたがそうは問屋が卸さない。「世界」はいくつもの村に分断されそれぞれの価値観で日々を過ごすことにしたらしい。・・・そうか。それならばその中でも一番好戦的で一番暴力的な欲にまみれた村が最後に生き残るのは当たり前だ。新しい上司はその村に就任すると自分が仕切ることを箇条書きで書き出した30ページの声明書を村人たちに突きつけた。村人たちは文句を言ったが上司...
むかしむかしの話。この世界は原始の、ナチュラルな生き物たちの世界だった。徘徊する恐竜たち。マンモスたち。キングコング。そこでは全てがシンプル。生きるためにはまず腹を満たさなくちゃ。・・・強いものから順番に取る。生死がかかってるんだ、遠慮なんかするもんか。何よりも大切に繋がれてきたイノチを、自分もまた引き継いでいかなくちゃいけない。それは、ひとつひとつのイノチに与えられた約束なんだ。パワーで劣るニン...
スーパーヒーロー・ユニオン “スウィート・ピー” 期待のルーキー、“可愛い愛獣” デス・ハムハムハム の元気がない。いつもならヒマワリのタネを口いっぱいに頬張りィからの爆発的にキュートな仕草で俺たちの荒んで泥だらけになったココロを爽やかにランドリーしてくれるのに。もう3日間も家にこもって姿を見せてくれない。回し車も寂しがってるぜ。・・・“毒リンゴ売り” CP.パーリーは心配で仕方ない。あまりにも心配なので親友の ...
新しい「居場所」を探さなくちゃせっかく居ついて今さらまた動くなんてちょっとメンドくさいな、なんて思いながら荷物をまとめ終えたボクの部屋を誰かがノックした妖精さんだ妖精さんは実在するんだよそれらはメッセンジャー真実の愛とよく似てるどう映るかは人それぞれだし存在を示す証拠なんてないキミにも教えてあげたいのは山々なんだけどとても言葉なんかでは言い表せない...
ずっと同じではいられないよ世界が変われば、価値観やモラルも変わるもともとポリシーがあったわけじゃないからね物事をややこしくするのがなんとなく流行っていただけさ経験はひとを強くすると言うがそれは100%気のせいだほら一言居士のオトナたちが支えを失い順番に死んでいく哀れですらないシンプルなんだぜなんでもありのサバイバルだぜ・・・なあ、スカイ?俺はこんな世界で溺れないようにがんばる[ the Power of the Dog ~...
目が覚めてから眠りについて24時間。いちどもマイナス感情が湧き上がらなければそれは HAPPY DAY!・・・今日は、うまくいかなかったぜ。知らんオバハンの不意の悪意に邪魔されたぜ。残念だぜ。シンプルでカンタンだろ?ココロを開いてナチュラルでいればいいだけやん。HAPPY DAY を難しいものにしちゃってんのはドコのドイツだ。残念だぜ。People! なに足引っ張りあっとんねん!...
昔ながらの手法でいこう。「思考力に制限をかける」教育の制限。情報の検閲。古代のローマでは権力者たちは民衆にはパンと娯楽のみを与え、遊びにだけ熱中させたらしいぜ。それが 「支配」 というものだ。そんなマヌケな醜癖を民衆どものDNAに刻ませることができたらなあ。そしたらどうなると思う?・・・YES!ホモ・サピエンス・サピエンスの亜種、“ゾンビ” の誕生だ。ゾンビどもは何度も何度も何度も何度も同じことを繰り返す。隣...
愛人、ドナ・ラピッドキャットのアパートメントでメサイア・ヴォットー (OYPD特捜二課ボス) は思案を巡らせている。火のついたままの煙草の灰が落ち、高価そうに見えるが実はそれほど高価でない絨毯を少しだけ焦がす。「ちょっとォッ! ・・・気をつけてくれなァい?アタシ、火事では死にたくないの」ドナはそれに目ざとく気づき、鼻息を荒くする。「ああ、ああ。言いたいことはわかるよ。・・・死に方は重要な問題だもんな。」ここ...
サーカステントの真ん中で照明が小人を照らし出す。ジェシカ・ペレグリンのオルガンに合わせてMR.ヤンクトックが陽気なステップを踏む。それを見てる僕たちまで一緒に踊りたくなるようなステップ。欲張りバーソロミュウ、世界を食い尽くす欲張りバーソロミュウ、世界を食い尽くす弱いヤツなら切り捨てな足手まといになるからさ不幸なヤツも切り捨てなこっちまで気が滅入ってくるからさ楽しもうそれこそ最優先そしていつか自分の順...
ドンドゥルマ「僕は政治には興味がないんだよ。」テレグラム・サムハリー・ディーンアンダスタンポール・オニール(声を合わせて)「興味を持て!日々の糧だ!」[ the Other Guys ~アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事! ] Montana Noisy Boys Appears;Bent Out of Shape and others....
“それはそれで、アリだな。”この世界で起きるどんな出来事についてもそれは言える。言うなればこの世界はそこまで偏ってないし、狭くもないからね。[ Whammy! / the B-52's ]Root DovesSneaker Appears;...
アタシたちの世代で変えられないのならこれから先もきっと変わらない- - - - - ちょっと色々と考える機会があっていつもより時間を使って考えてみたのよ。「何度も何度も何度も何度も同じことを繰り返すのはそれがニンゲンの本質だからか?」とかね。“未来に希望を繋ぐ”・・・?そうね。若いコたちの中にはいいコも多いからね。でもダメなコも多いんじゃない?アタシたちの世代と全く同じように。だってアタシたちの世代が生み出し...
四畳半の和室。部屋の中央にちゃぶ台が1つ置かれている。窓の下を流れるドブ川の臭い。風が流れて変態探偵プリンプリンマンの鼻をつく。反射的に思わず眉をしかめる。“ヒトは生まれながらにして皆、平等で公平で同等に生きていく権利を持っているのか?”・・・バカな。何をふざけた事言っちゃってんのよォーう。アナタ、この世界でそんな生き物をひとつでも見た事あるゥ?“そう。生まれた時から優劣は決してる。優性HSS (Homo Sap...
街角に古びたGMCバンデューラが停まっている。極力目立たないように。ロスデヴィルスの市街地で。ウインドウは濃いスモークで外から車内を覗くことはできない。だから街を歩く誰一人気づいていないがヴァンの中からこっそりと双眼鏡で通りを監視している男がいる。ちょうど1年前、この国は深く、大きく傷ついた。ノースイースタン大地震 だ。・・・この国のみんなはやっと思い出した。今までなんの疑いもなく当たり前のように過ご...
突然の出来事すぎて僕は何も感じなかった。どうやって、何を感じたらいいのかわからなかった。ココロが麻痺してる。・・・だけど、こんなものなのかもしれない。彼女は空色の骨壺に入って僕のところに戻って来た。僕は彼女を受け取った。そのままクルマに戻り助手席にそっと彼女を置いた。・・・さて。彼女をどうしよう?「どうしたい?」空色の固く冷たく骨壺に手を置いてみた。僕の知ってた彼女らしさは全然感じられないし当然な...
トレイ・ドゥ副大統領 がTV向けの演説をしてる。聴衆とカメラとスポットライトを引き連れ祭壇の上。スピーチの合間から滲み出る純粋な悪意。彼はあまりにも純粋すぎるから、上っ面の世界だけで生きていく。民衆の、ゾンビどもの手本となるべき存在だ。継ぐべきものは何も持たない。あてがわれたセルの中で培養された自慢の価値観をどうぞ、分け与えてやってくれよ。トレイ・ドゥこそゾンビ高官の地位に相応しい。- - - - - テオ・...
大統領選が近づいている。民衆たちはもう何年も疲弊している。風向きはいいぞ。・・・が、まだ、もう少し足りない。あともう一息なんだよな。必要なのは、ちょっとしたキッカケ。「・・・で、オマエさん、ハラは決まったんかい?」ダニー237 が訊いてきた。考え事をしていたサルディーニャはそれを中断させたダニー237を咎めるかのようにチラッと見た。このバアさんの齢がいくつなのか誰も知らない。ウワサによれば、100年前でもう...
トレイ・ドゥにはトラウマがあった。高校1年のときに同じクラスのマドンナ、ウィノナちゃんに愛の告白をしてこっぴどく振られたのだ。ドゥ家は名門の一家。トレイのパパは弁護士、ママは一流ファッション誌の編集長。ジイサンは医者で市会議員、バアサンは看護婦長でPTA会長。マテリアル・ホームで生まれた時から周囲に甘やかされ情は知らずとも何不自由なく育ち全て思い通りになってきたトレイ。ウィノナちゃんに振られたショッ...
法を越えたことをするためにマスクが必要だった。神があのコを殺したんじゃないよ。運命があのコを殺したんじゃない。神はあのコの事なんて気にもしていない。この世界をつくったのは神ではなくニンゲンなんだ。[ Alice in Wonderland ~不思議の国のアリス ]Stacey-P Appears;ウワサのアイツ Pt.2 ~沈まねェから不沈艦...
「世界」なんてものはひとつであるべきだとずっと思っていたがそうは問屋が卸さない。「世界」はいくつもの村に分断されそれぞれの価値観で日々を過ごすことにしたらしい。・・・そうか。それならばその中でも一番好戦的で一番暴力的な欲にまみれた村が最後に生き残るのは当たり前だ。新しい上司はその村に就任すると自分が仕切ることを箇条書きで書き出した30ページの声明書を村人たちに突きつけた。村人たちは文句を言ったが上司...
むかしむかしの話。この世界は原始の、ナチュラルな生き物たちの世界だった。徘徊する恐竜たち。マンモスたち。キングコング。そこでは全てがシンプル。生きるためにはまず腹を満たさなくちゃ。・・・強いものから順番に取る。生死がかかってるんだ、遠慮なんかするもんか。何よりも大切に繋がれてきたイノチを、自分もまた引き継いでいかなくちゃいけない。それは、ひとつひとつのイノチに与えられた約束なんだ。パワーで劣るニン...
スーパーヒーロー・ユニオン “スウィート・ピー” 期待のルーキー、“可愛い愛獣” デス・ハムハムハム の元気がない。いつもならヒマワリのタネを口いっぱいに頬張りィからの爆発的にキュートな仕草で俺たちの荒んで泥だらけになったココロを爽やかにランドリーしてくれるのに。もう3日間も家にこもって姿を見せてくれない。回し車も寂しがってるぜ。・・・“毒リンゴ売り” CP.パーリーは心配で仕方ない。あまりにも心配なので親友の ...
新しい「居場所」を探さなくちゃせっかく居ついて今さらまた動くなんてちょっとメンドくさいな、なんて思いながら荷物をまとめ終えたボクの部屋を誰かがノックした妖精さんだ妖精さんは実在するんだよそれらはメッセンジャー真実の愛とよく似てるどう映るかは人それぞれだし存在を示す証拠なんてないキミにも教えてあげたいのは山々なんだけどとても言葉なんかでは言い表せない...
ずっと同じではいられないよ世界が変われば、価値観やモラルも変わるもともとポリシーがあったわけじゃないからね物事をややこしくするのがなんとなく流行っていただけさ経験はひとを強くすると言うがそれは100%気のせいだほら一言居士のオトナたちが支えを失い順番に死んでいく哀れですらないシンプルなんだぜなんでもありのサバイバルだぜ・・・なあ、スカイ?俺はこんな世界で溺れないようにがんばる[ the Power of the Dog ~...
目が覚めてから眠りについて24時間。いちどもマイナス感情が湧き上がらなければそれは HAPPY DAY!・・・今日は、うまくいかなかったぜ。知らんオバハンの不意の悪意に邪魔されたぜ。残念だぜ。シンプルでカンタンだろ?ココロを開いてナチュラルでいればいいだけやん。HAPPY DAY を難しいものにしちゃってんのはドコのドイツだ。残念だぜ。People! なに足引っ張りあっとんねん!...
昔ながらの手法でいこう。「思考力に制限をかける」教育の制限。情報の検閲。古代のローマでは権力者たちは民衆にはパンと娯楽のみを与え、遊びにだけ熱中させたらしいぜ。それが 「支配」 というものだ。そんなマヌケな醜癖を民衆どものDNAに刻ませることができたらなあ。そしたらどうなると思う?・・・YES!ホモ・サピエンス・サピエンスの亜種、“ゾンビ” の誕生だ。ゾンビどもは何度も何度も何度も何度も同じことを繰り返す。隣...
愛人、ドナ・ラピッドキャットのアパートメントでメサイア・ヴォットー (OYPD特捜二課ボス) は思案を巡らせている。火のついたままの煙草の灰が落ち、高価そうに見えるが実はそれほど高価でない絨毯を少しだけ焦がす。「ちょっとォッ! ・・・気をつけてくれなァい?アタシ、火事では死にたくないの」ドナはそれに目ざとく気づき、鼻息を荒くする。「ああ、ああ。言いたいことはわかるよ。・・・死に方は重要な問題だもんな。」ここ...
サーカステントの真ん中で照明が小人を照らし出す。ジェシカ・ペレグリンのオルガンに合わせてMR.ヤンクトックが陽気なステップを踏む。それを見てる僕たちまで一緒に踊りたくなるようなステップ。欲張りバーソロミュウ、世界を食い尽くす欲張りバーソロミュウ、世界を食い尽くす弱いヤツなら切り捨てな足手まといになるからさ不幸なヤツも切り捨てなこっちまで気が滅入ってくるからさ楽しもうそれこそ最優先そしていつか自分の順...
ドンドゥルマ「僕は政治には興味がないんだよ。」テレグラム・サムハリー・ディーンアンダスタンポール・オニール(声を合わせて)「興味を持て!日々の糧だ!」[ the Other Guys ~アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事! ] Montana Noisy Boys Appears;Bent Out of Shape and others....
“それはそれで、アリだな。”この世界で起きるどんな出来事についてもそれは言える。言うなればこの世界はそこまで偏ってないし、狭くもないからね。[ Whammy! / the B-52's ]Root DovesSneaker Appears;...
アタシたちの世代で変えられないのならこれから先もきっと変わらない- - - - - ちょっと色々と考える機会があっていつもより時間を使って考えてみたのよ。「何度も何度も何度も何度も同じことを繰り返すのはそれがニンゲンの本質だからか?」とかね。“未来に希望を繋ぐ”・・・?そうね。若いコたちの中にはいいコも多いからね。でもダメなコも多いんじゃない?アタシたちの世代と全く同じように。だってアタシたちの世代が生み出し...
四畳半の和室。部屋の中央にちゃぶ台が1つ置かれている。窓の下を流れるドブ川の臭い。風が流れて変態探偵プリンプリンマンの鼻をつく。反射的に思わず眉をしかめる。“ヒトは生まれながらにして皆、平等で公平で同等に生きていく権利を持っているのか?”・・・バカな。何をふざけた事言っちゃってんのよォーう。アナタ、この世界でそんな生き物をひとつでも見た事あるゥ?“そう。生まれた時から優劣は決してる。優性HSS (Homo Sap...
街角に古びたGMCバンデューラが停まっている。極力目立たないように。ロスデヴィルスの市街地で。ウインドウは濃いスモークで外から車内を覗くことはできない。だから街を歩く誰一人気づいていないがヴァンの中からこっそりと双眼鏡で通りを監視している男がいる。ちょうど1年前、この国は深く、大きく傷ついた。ノースイースタン大地震 だ。・・・この国のみんなはやっと思い出した。今までなんの疑いもなく当たり前のように過ご...
突然の出来事すぎて僕は何も感じなかった。どうやって、何を感じたらいいのかわからなかった。ココロが麻痺してる。・・・だけど、こんなものなのかもしれない。彼女は空色の骨壺に入って僕のところに戻って来た。僕は彼女を受け取った。そのままクルマに戻り助手席にそっと彼女を置いた。・・・さて。彼女をどうしよう?「どうしたい?」空色の固く冷たく骨壺に手を置いてみた。僕の知ってた彼女らしさは全然感じられないし当然な...
トレイ・ドゥ副大統領 がTV向けの演説をしてる。聴衆とカメラとスポットライトを引き連れ祭壇の上。スピーチの合間から滲み出る純粋な悪意。彼はあまりにも純粋すぎるから、上っ面の世界だけで生きていく。民衆の、ゾンビどもの手本となるべき存在だ。継ぐべきものは何も持たない。あてがわれたセルの中で培養された自慢の価値観をどうぞ、分け与えてやってくれよ。トレイ・ドゥこそゾンビ高官の地位に相応しい。- - - - - テオ・...
大統領選が近づいている。民衆たちはもう何年も疲弊している。風向きはいいぞ。・・・が、まだ、もう少し足りない。あともう一息なんだよな。必要なのは、ちょっとしたキッカケ。「・・・で、オマエさん、ハラは決まったんかい?」ダニー237 が訊いてきた。考え事をしていたサルディーニャはそれを中断させたダニー237を咎めるかのようにチラッと見た。このバアさんの齢がいくつなのか誰も知らない。ウワサによれば、100年前でもう...
トレイ・ドゥにはトラウマがあった。高校1年のときに同じクラスのマドンナ、ウィノナちゃんに愛の告白をしてこっぴどく振られたのだ。ドゥ家は名門の一家。トレイのパパは弁護士、ママは一流ファッション誌の編集長。ジイサンは医者で市会議員、バアサンは看護婦長でPTA会長。マテリアル・ホームで生まれた時から周囲に甘やかされ情は知らずとも何不自由なく育ち全て思い通りになってきたトレイ。ウィノナちゃんに振られたショッ...
戦争で深く傷ついた僕の町にサーカス・トレインがやって来る!町のはずれの草っぱらに巨大なアミューズメントパークが出現。極彩色の手書きの看板は絵師のホーリィ・アンが描きだすキッチュな夢の世界。メインテントの仕上げにかかってるのは“エレファントマン” デラウェア・ポルノスター。Freak Show だ!Freak Show !!“剣女” ミス・グースフラバーの斬首ショウ。“踊る小人” MR.ヤンクトック。“太った人魚” フラー・フラー5世。“...