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本のある ゆたかな暮らし https://yutaka-simple-life-booklover.hatenablog.com/

 *日々の暮らしの中で 書き留めておきたいこと* 

読書ブログでしたが、家族との旅行やおでかけ等も記録を残したいと思い、雑記ブログになりました。読んだ本、家族旅行やお出かけ、日々の暮らしの中で感じたこと等を記録していきます。

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2019/10/26

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  • ひとりごと

    チロルチョコのクリームチーズチョコ。 クリームチーズのミニチュアみたいで可愛い!! 味もクリームチーズを食べているような感じでした。 でも、ホワイトチョコレートも少し感じました。 今回の記事は本当にどうでもいい内容ですね。 チロルチョコがあまりにも可愛らしくて、記録に残しておきたかったので。 食べたら無くなってしまいますし。笑 物価高、増税を予感させるような政策等々、色々とお金のことで悩んだり、困惑するようなニュースばかりで嫌になります。 現実逃避というか、 小さなことでも心が癒されるようなできごとが必要です。

  • 【おでかけ】岐阜関ケ原古戦場記念館

    岐阜県にある関ケ原古戦場記念館へ家族で行ってきました。 おでかけではありますが、戦国時代の勉強も兼ねています! 映像展示、一般的な展示、展望台(実際に関ヶ原の戦いが起きた場所を見渡せる)の大きく分けて3つの展示がありました。 映像展示は4DXで臨場感がすごかったです。 中1と小5の子ども達と一緒だったので、戦いのシーン、特に殺傷のシーンが心配だったのですが、うまい具合に演出されていて、安心して見ることができました。 一般的な展示は甲冑や古文書等の展示です。 写真は、展示室前の壁です。 なんだかオシャレでした。 (展示室の中は撮影禁止です。当たり前ですが…) 展望台は、関ヶ原の戦いの舞台となった…

  • 【京都のおみやげ】本家西尾八ッ橋 季節のあんなま

    京都のお土産の定番、あん入り生八ッ橋。 伝統的なニッキにこしあんの生八ッ橋も大好きですが、新しい味のあん入り生八ッ橋にも積極的に挑戦しています。 季節のあんなまです。 「秋限定」「ハロウィン限定」の詰め合わせです。 焼き芋と栗はとても良かったです。 通年で販売して欲しいですが、秋だけの楽しみにする方が、季節感も特別感もあってよいのかな。 ハロウィンの方は、ビターチョコが濃厚でした。 パンプキンはかぼちゃ餡なので和菓子として成立していたように思います。 ストロベリーは、食べる前はジャムのような感じだと思っていたのですが、苺の味がする餡子でおどろきました! いつも様々な味の物を買っては、子ども達と…

  • 【京都のおみやげ】本家西尾八ッ橋 チョコレート八ッ橋

    リピートしている京都のお土産です。 このチョコレート八ッ橋を知ったのは、息子が修学旅行で京都へ行き、お土産として買ってきてくれたことがきっかけです。 今回は夫が仕事で京都へ行ったので、お願いして買ってきてもらいました。 八ッ橋を砕いたクランチチョコレートです。 チョコレートなんですが、八ッ橋のいい香りが~♡ 結構固めで、歯ごたえがあります。 パッケージがとても素敵でお気に入りです。 箱を開けるとチョコレートのフレーバーの絵!! 中身は個包装されています。 日持ちもするため、お土産におすすめです。

  • 【家族旅行の記録】星野リゾート*リゾナーレ大阪

    夫婦+息子(12歳)+娘(10歳)の家族4人で、 星野リゾート・リゾナーレ大阪へ宿泊してきました!! 今回は、読書の記録ではなく、家族旅行で宿泊した宿(ホテル)の記録です。 *** 夏休みに入り、家族で近畿地方に遊びに行くことになり、大阪で一泊しました。 大阪で一泊することが決まったのが、おでかけの前々日。 子ども達も大きくなり、家族旅行をする際にはベッド4つが必須!! 家族4人で宿泊できればどこでもよい...というわけではなく、 このホテルならお金を出しても良い!という気持ちで宿を探しました。 ファミリーやグループ向けの部屋はあるにはあるのですが、宿泊日の前々日のためか空室が無く、ホテル探し…

  • 早良朋「へんなものみっけ!」

    早良朋「へんなものみっけ!」 主人公の薄井透は、名前の通り存在感の薄い公務員。市役所に勤務していたが、市立博物館に出向することになった。博物館では、鳥類、植物、海洋生物、鉱物…等々、さまざまな分野の研究者達と出会う。強烈な個性を持つ研究者達と仕事をする中で、薄井は自分の心の中にある夢を見つけていくのだが…。 *** 外出できない日々の中で、息子が好きそうだと思い、購入したマンガです。 博物館に勤務している研究者の方々の仕事を知ることができます。 主人公は平々凡々なキャラクターなのですが、その他の登場人物が本当に個性豊かで、強烈です。笑 マンガをおもしろくするために、極端に個性的にして設定を盛っ…

  • 水野敬也「夢をかなえるゾウ0」

    水野敬也「夢をかなえるゾウ0 ガネーシャと夢を食べるバク」 自分に自信が無く、将来の夢だと胸を張って言えるようなことも無い、主人公。そんな彼のもとに現れた、ガネーシャとガネーシャのペットのバク。主人公が無欲なことに驚きつつも、夢の見つけ方を教えてくれていたのだが…。ガネーシャ自身にも乗り越えなければならない壁が立ちはだかる。 *** 自分のことを好きになること。 まずはここからスタート! *** 主人公とは少し違いますが、私は子どもを出産して保護者という立場になってから、自分に自信が持てなくなりました。 PTAの役員など、割と積極的に手を挙げて、まじめに仕事もこなしますが、保護者同士の関係が苦…

  • ひとりごと

    気が付けば、かなり長い期間、ブログを放置してしまいました…。 その間に、小6息子が中学受験をし、小学校を卒業し、私立の中高一貫校へ入学。 私はというと、毎朝せっせとお弁当を作り、息子を最寄り駅まで送り迎えする毎日です。 息子のクラスメイトは、全員が違う小学校出身でした!! 私立と言えど、それにはビックリ!! みんなまっさらな状態からのスタートなので、変なイメージも着かず、かえって良かったと思っています。 すでに、一緒に下校する仲間もできたようで、親として、とりあえずは一安心。 自分の気持ち次第で、中学・高校生活が、楽しくもなり、つまらなくもなる、と思います。 どちらかになるのなら、楽しい方が良…

  • ほったゆみ/小畑健「ヒカルの碁」

    原作:ほったゆみ 漫画:小畑健 「ヒカルの碁」 ある日小6のヒカルは、祖父の家の蔵で古い碁盤を見つける。その瞬間、碁盤に宿っていた平安時代の天才棋士、藤原佐為(ふじわらのさい)の霊がヒカルの意識の中に入り込んだ。佐為の囲碁に対する一途な想いが、徐々にヒカルを囲碁の世界へと導いていくのだが…。 *** この漫画は息子や娘が読みたいという事で、帰省した時に、実家から自宅へと持ち帰ってきました。 数十年ぶりに読みましたが、時代設定は古くなっているものの、色あせることはありませんでした! 読んだら、泣けてきました。 久しぶりに感動しました。 頑張ろうって思えてくるんですよね。 疲弊することが多いのです…

  • 東野圭吾「マスカレード・ゲーム」

    東野圭吾「マスカレード・ゲーム」 似たような手口の殺人事件が起きていた。被害者は犯罪歴がある者ばかり。この事件のために結成されたチームには、かつてホテル・コルテシア東京で二度の潜入捜査をした、新田も含まれていた。捜査をする中で、次の殺人事件が起こる舞台として、またしてもホテル・コルテシア東京が選ばれることがわかったのだが…。 *** マスカレードシリーズは、そんなに重くなく、とても読みやすいため、期待して読み始めました。 新田は、捜査一課の係長になっていました。かつて同僚だった先輩刑事の本宮も捜査一課の別の班の係長に。そして今回から新たに登場する、捜査一課のさらにまた別の班の女性係長の梓。この…

  • 朝井リョウ「世にも奇妙な物語」

    朝井リョウ「世にも奇妙な物語」 5つの物語からなる本。第1話「シェアハウさない」、第2話「リア充裁判」、第3話「立て!金次郎」、第4話「13.5文字しか集中してよめな」、第5話「脇役バトルロワイアル」。後味がなんとも不穏な物語。 *** なんでこの本を手に取ってしまったんだろう…。 朝井リョウだったからでしょうね。 心配性で感受性も高く、小心者なので、読み始めた最初の物語で、もう本当にゾッとしました…。 読んでいて怖くなり、途中でやめようかと思いつつも、結局最後まで読みました。汗 第1話以外は、大丈夫でした。むしろ最後まで読んだ方が良いと思いました。 第1話の物語は、性的な被害にあってしまった…

  • 柚木麻子「奥様はクレイジーフルーツ」

    柚木麻子「奥様はクレイジーフルーツ」 夫婦仲は悪くないのだが、セックスレスに悩む、主人公の初美。満たされない初美は、頭の中が変な妄想でいっぱいに…。 *** 読みやすいため、あっという間に読み終わりました。 主人公はまじめに悩んでいるのですが、なぜか面白い。 でも、現実でも言えないだけで悩んでいる人がいるんだろうな…と思いました。 なかなか面と向かって人には言えない悩みだと思いますので。汗

  • ふじもとみさと「ひみつのきもちぎんこう」

    ふじもとみさと「ひみつのきもちぎんこう」 主人公のゆうたは、いつも周りの友達に良くないことばかりしてしまう。そんなゆうたの元に「きもち銀行」から手紙が届いた。いじわるや自分勝手なことをしたり、自分の気持ちと違うことをしてしまったら黒いコインが。自分の気持ち通りに行動したり、よいことをしたら銀色のコインが「きもち通帳」に貯まっていくのだと説明を受け、段々と自分の気持ちや行動を考えるようになっていく、ゆうただが…。 *** 過去に読書感想文の課題図書として選ばれていた本です。 わが家の子ども達の読書感想文用の本を探しているときに出会いました。 *** 小学校低学年にオススメの本です。 物語はとても…

  • 村上しいこ「みんなのためいき図鑑」

    村上しいこ「みんなのためいき図鑑」 クラスで、班ごとに分かれてテーマを決め、図鑑を作ることになった。主人公の嵐太の班では「ためいき図鑑」というテーマに決まった。嵐太の班には、学校には登校しているけれど、教室には来ずに保健室で勉強をしている、ゆらさんがいるのだが…。 *** 今年度の夏休みの読書感想文の課題図書です。 娘(小4)がこの本で読書感想文を書きました。 息子(小6)も空き時間に読んでいましたよ。 (夏休みで時間がたっぷりありますので…汗) *** 子ども達だけでなく、もちろん私も読みました!! なかなか読み応えのある物語でした。 保健室登校の児童と、クラスメイトの児童たちの物語です。 …

  • 廣嶋玲子「十年屋シリーズ」

    廣嶋玲子「十年屋シリーズ」 時の魔法が使える十年屋。物に流れる時間のみ止めて、その時のまま十年間預かってくれる。大切な物、隠しておきたい物、時には記憶までも。十年屋のもとには、様々な預け物の依頼が舞い込んでくる。 *** 娘(小4)が学校で空き時間に読むために購入した本。 大人の私が読んでも十分に面白いです。 預け物の依頼をしてくるのが、素敵な人の時もあれば、どうしようもない人の時もあって、本当に十人十色です。 少しドキドキするような物語や、大人の世界の事件のような物語もありますが、あからさまに子ども向けではない所が、小学校高学年くらいからは良いのかもしれません。

  • 角田光代「月と雷」

    角田光代「月と雷」 母親と二人で子供時代、全国を転々としながら暮らしてきた智。母親を拾ってくれた様々な人と共同生活をする中で、ずっと忘れられない女の子がいる。一時一緒に暮らしていた、同じ年の泰子という女の子。一方、泰子は智とその母親に自分の幸せな人生を壊されたのでは?と悩み続けていた。婚約も決まったある日、泰子は智と再会してしまうのだが…。 *** もしあの時…。 たくさんの「もし」を自分でも考えてしまうため、泰子の気持ちはなんとなくわかる気がしました。 現実に起きている出来事は本当に複雑に絡み合っている。 自分にとっては悪い出来事が、別の誰かにとっては良い出来事だったりする。 *** 「あん…

  • 朱野帰子「駅物語」

    朱野帰子「駅物語」 鉄道会社に就職し、東京駅で働く主人公の若菜直。直の目的は、かつて駅で自分に手を差し伸べてくれた5人の恩人を探すこと。 *** 表紙がきれいで手に取った本。 若者が助け合いながら成長していく物語。 トラウマになってしまうような人身事故の対応、乗客の暴言暴力などへの対応、誹謗中傷、ダイヤの乱れへの対応、上から降りてくるだけの知識のない役職…。駅員さんの大変さを知ることができます。汗

  • 原田マハ「まぐだら屋のマリア」

    原田マハ「まぐだら屋のマリア」 東京・神楽坂の老舗料亭「吟遊」で修業をしていた紫紋は、料亭の偽装事件を機にすべてを失う。紫紋は人生の終わりの地を求めてさまよい、尽果というバス停に降り立った。その場所で、美人店主マリアが営む”まぐだら屋”という食堂にたどり着き、店を手伝うことになるのだが…。 *** 好きな作家さんですし、読みやすいので、物語に引き込まれて、あっという間に読み終わりました。 途中、マリアの過去の残酷なシーンが嫌でした。汗

  • 垣谷美雨「結婚相手は抽選で」

    垣谷美雨「結婚相手は抽選で」 少子化対策のために、国が抽選見合い結婚法を強行で実施。抽選で勝手に決められた相手と結婚するか、罰則を受けるかを選ばなければなりません…。 *** おもしろかったです。 現実ではこんな結婚制度はありませんが、この制度のおかげで、背中を押されて幸せになる人もいるのが救いでした。 そもそも相手をほとんど選べないため、リスクが高すぎますし…。 結婚したくない人からすれば本当に余計なお世話な法律ですが。苦笑

  • ビートたけし「アナログ」

    ビートたけし「アナログ」

  • 又吉直樹「劇場」

    又吉直樹「劇場」

  • 又吉直樹「火花」

    又吉直樹「火花」

  • 村田紗耶香「コンビニ人間」

    村田紗耶香「コンビニ人間」

  • 恩田陸「蜜蜂と遠雷」

    恩田陸「蜜蜂と遠雷」

  • 水野敬也「大金星」

    水野敬也「大金星」

  • 江國香織「薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木」

    江國香織「薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木」

  • 原田マハ「ジヴェルニーの食卓」

    原田マハ「ジヴェルニーの食卓」

  • ひとりごと

    ひさしぶりにブログを書きます。 ブログを書く余裕がありませんでした。 時間の余裕も こころの余裕も。 ブログをやめようか迷いましたが、 自分のための読書の記録なので、無理のない範囲で続けていこうと思います。 本の装丁が好きなので、読んだ本の写真を見返せるようにブログをはじめたんです。 読んだ本の表紙を、アルバムの様に眺められたら良いな!と思いまして。 ただ、最近は本の写真を撮るゆとりがありません。汗 ノートに殴り書きした読書メモを文字だけブログに記録して、 また時間が持てるようになったら、そこにその本の装丁の写真を追加していく...という形にしようと思います。 今回のひとりごとは、ブログの内容…

  • 寺地はるな「水を縫う」

    寺地はるな「水を縫う」 男だけど手芸が好きな高校一年生の清澄(きよすみ)。女だけど、かわいい物が嫌いな、清澄の姉の水青(みお)。「やめとき」が口癖の母、さつ子。女だから男だからという価値観で育てられた祖母の文枝。父親だけど全く父親になれない父の全(ぜん)と、その友人であり同居者であり雇い主の黒田さん。水青の結婚を受けた、この6人の家族の物語。 *** ずっと読みたかった1冊。 主人公の清澄、姉の水青、母のさつ子、祖母の文枝、父親の全、父の同居人の黒田さん。 全6章からなる1冊で、6人それぞれの目線で描かれた物語ですが、それが本当に流れるようにつながっています。 主人公である清澄の家庭は、母親の…

  • 卵山玉子「うちの猫がまた変なことしてる」

    卵山玉子「うちの猫がまた変なことしてる」シリーズ 猫を飼っている作者の日常を描いたマンガです。4コマ漫画または1ページ読み切りの漫画となっています。たまに登場している猫さん達の写真もあります。 *** 読んでいると、じわじわと面白くなってきて、いつの間にかマンガに登場する猫さん達の虜になっています。 イラストもかわいいため、私も子ども達もお気に入りです。 わが家はペット禁止の賃貸マンションなので、猫を飼うことはできませんが、 猫を飼いたくなる!そんなマンガです。 現在猫を飼っている方が読んだら、猫あるあるを楽しむ感じのマンガになるかもしれません。また違った楽しみ方ができそうです。 私は、自分が…

  • 川上和人「トリノトリビア 鳥類学者がこっそり教える野鳥のひみつ」

    監修:川上和人 マンガ:マツダユカ「トリノトリビア 鳥類学者がこっそり教える野鳥のひみつ」 カラスやスズメ、ハト、ツバメなど、誰もが一度は名前を耳にしたことがあるような、身近な野鳥の生態について、解説されている本です。「いつも見かける気になるあいつ」「食べることは、生きること」「鳥たちの恋愛事情」「育て!鳥の子」「けっこうすごい鳥のからだ」「鳥にまつわるエトセトラ」という全6章からなる本で、読み応えのある1冊です。 *** この本は、鳥好きの息子の愛読書です。 夢中で読んでいました。 大人向けの本なので、漢字にふりがなは一切付いていません。 (小5の息子が読めるので、小学校高学年程度の漢字が読…

  • 廣嶋玲子「銭天堂にようこそ」

    廣嶋玲子「銭天堂にようこそ」 この本は銭天堂の公式ガイドブックです。銭天堂の建物、お店の内部や紅子の住まいがどうなっているか、間取り図のようなイラストが載っていたり、今までに登場した主要人物の説明、今までに登場した駄菓子の説明、「不思議駄菓子屋」という銭天堂の前身となった物語、「分身風船ガム」「猛獣ビスケット、ふたたび」という2つの書下ろしの物語、墨丸と招き猫達の四コマ漫画、が収録されています。また、最後に、お悩み相談も載っています。 *** この本は、銭天堂が好きな娘が、おこづかいで購入した本です。 私と息子も娘から借りて読ませてもらいました。 (リビングに本棚があるため、誰の本とか関係なく…

  • 東野圭吾「マスカレード・ナイト」

    東野圭吾「マスカレード・ナイト」 マンションで女性が死亡する殺人事件が起き、刑事たちは捜査をしていました。犯人はまだ特定できていません。そんな中、警視庁に一通の手紙が届きました。”12月31日午後11時 ホテル・コルテシア東京カウントダウンパーティー会場に殺人事件の犯人が現れる”という密告状です。数年前同様、刑事達がホテル関係者になりすました潜入捜査が行われることになりました。もちろんホテルマン役に指名されたのは、新田でした…。 *** マスカレードシリーズは、3作品あります。 「マスカレード・ホテル」 「マスカレード・イヴ」 「マスカレード・ナイト」 という順番になっています。 今回、「マス…

  • 東野圭吾「マスカレード・ホテル」

    東野圭吾「マスカレード・ホテル」 連続殺人と思われる事件が続いていました。犯人はまだ特定できていません。しかし、今までに起きた事件の暗号から、刑事たちは次の殺人事件が高級ホテルである、コルテシア東京で10日以内に起こると確信し、ホテル関係者になりすまし潜入捜査をすることになります。刑事の新田浩介がフロントを担当することになり、フロントクラークの山岸尚美が指導者としてつくことになりました。次々と訪れる宿泊客。犯人はいったい誰で次の被害者は誰なのか…。 *** この本を読んだのはたまたまテレビで映画を見たのがきっかけです。 実は、ミステリーが苦手なんです。 感情移入し過ぎてしまって苦しくなるため、…

  • 本田有明「願いがかなう ふしぎな日記」

    本田有明「願いがかなう ふしぎな日記」 光平が部屋の片付けをしていたら、昨年死んでしまったおばあちゃんからもらった、日記帳を見つけます。おばあちゃんが「望みはこれに書いておくといいよ。きっとかなうから」と言って、光平にくれた日記帳。光平はなんとなく日記帳に願い事を書いてみたのですが…。 *** この本は息子(小5)の読書感想文のために購入しました。 小学校高学年向きの少し長めの物語です。 挿絵はありません。 行間が程よく、子どもでも読みやすいです。 わが家の子ども達が通う小学校は、読書感想文の本が自由です。 全国共通の課題図書でも、それ以外の本でもOKです。 *** この本を、どうしても息子に…

  • 宮川ひろ「しっぱいにかんぱい!」

    宮川ひろ「しっぱいにかんぱい!」 主人公の加奈は小学校6年生。運動会で、1年生から6年生までの代表選手が走る、クラス対抗リレーのアンカーとして走り、みごと1位でゴールしました。しかし、ちょっとしたミスで失格になってしまいます。加奈は落ち込み、自分の部屋から出て来なくなってしまいました。ある日、おじいちゃんから電話がかかってきて、弟の達也と一緒におじいちゃんの家に行くことになるのですが…。 *** この本は、娘(小3)の読書感想文のために購入しました。 小学校低学年向けの本で、漢字は小3くらいまでの漢字しか出てきません。 文字のサイズも大きく、読みやすいです。 挿絵も多いです。 *** わが子が…

  • 原田マハ「リボルバー」

    原田マハ「リボルバー」 ある日、パリにある小さなオークションハウスに、錆びついた一丁のリボルバーが持ち込まれます。血を吸ったかのような赤錆に覆われた、ただならぬリボルバーの真相を求めて、主人公の冴はゴッホとゴーギャンの軌跡を追い求めることとなるのです。 *** カバーにはゴッホのひまわり。 カバーを外すとゴーギャンのひまわり。 なんて素敵な! 読みやすいのでサクサク読めました。 ゴッホとゴーギャンの関係性に焦点を当てた物語です。 読み終えた後、私はとてもさわやかな気持ちになりました。 読んで良かったです。

  • ひとりごと

    どうでもいいひとりごとです。 新型コロナウイルス、なかなか収束する気配が見えませんね…。 もう本当に疲れましたーーー!! 家の近くの図書館も、家から少し離れた大きな図書館も、 緊急事態宣言等に合わせて休館と開館を繰り返していました。 「予約した本を取りに来る人のみ入館可」「大人のみ入館可、子どもは入館不可」など図書館も色々と迷走していました。苦笑 最近再び図書館が開館しましたが、いまだに図書館へ行くのをためらってしまう自分。 他人と同じ本を共有することに抵抗があります。 慎重過ぎでしょうか…。 ベッドの上で本を読んだりするしなぁ…と思うと気が進みません。 (自覚がないだけで私って潔癖症???)…

  • 廣嶋玲子「銭天堂シリーズ」

    廣嶋玲子「銭天堂シリーズ」 銭天堂は、幸運のお客さんだけが、たどりつける駄菓子屋さんです。売っている駄菓子は、不思議な力を持つ駄菓子ばかり。店主の紅子が、今日もまた、銭天堂までたどりついた悩めるお客さんに駄菓子を売っています。お菓子を買った人は幸運になることもあれば、逆に不幸になってしまうことも...。 *** ずっと気になっていた児童書「銭天堂」 ついに娘が学校の図書館で借りてきてくれました! 今までは、人気がありすぎて、借りたくても借りることができずにいました。 主に高学年の子が借りていってしまうようでした。 やっと小3娘も借りられるようになりました。 *** この本は1冊の中に、駄菓子ご…

  • 高瀬美恵「小説 星のカービィ」シリーズ

    高瀬美恵「小説 星のカービィ」シリーズ 星のカービィというゲームに登場するキャラクターが出てくる物語です。ゲームと同様の設定で、主人公のカービィはコピー能力が使えます。ゲームでおなじみの敵や仲間達も登場します。 *** この本は、読書には興味がないお子さんが、初めて、少し長めの本を読んでみる時にぴったりの本です。 子ども向けなので文字数も少ないですし、行間も程よくあいていて読みやすいです。 漢字には全てふりがなが付いています。 挿絵も入っています。 *** わが家にあるのは写真にある「虹の島々を救え!の巻き」と「カービィファイターズ宿命のライバルたち!!」の2冊です。 それ以外は図書館で借りて…

  • 北村薫「スキップ」

    北村薫「スキップ」 17歳の高校2年生だった主人公の真理子が、仮眠をとって目覚めたら、42歳になっていました。どうやら自分は結婚しているらしく、自分と同じ年齢である17歳の娘もいるようです。25年もの時間を一瞬で跳び越えてしまい、戸惑い、絶望する真理子。同じく家族も戸惑います。見た目はいつも通りの母であり、妻であるのに、中身は17歳になってしまったのですから…。 *** 時代設定が昭和から平成初期となっており、今となっては古いです。 携帯電話はもちろん無く、固定電話のみ。 パソコンではなくワープロ。 CDやカセットテープの時代です。 (現実と照らし合わせると、主人公の真理子は私の母親世代、真理…

  • 川村元気「世界から猫が消えたなら」

    川村元気「世界から猫が消えたなら」 体調不良を市販のかぜ薬でごまかしながら、仕事を続けていた主人公。2週間経っても治らなかったため、病院へ行くと、脳腫瘍ステージ4と知らされます。余命は長くて1年、ともすれば1週間後すら怪しいと言われ、主人公は絶望しました。そんな主人公の元に、悪魔が現れ、取引を持ち掛けられます。”この世界から何かを1つ消すと、その代わりに寿命が1日延びる”というものだったのですが… *** 表紙のカバーを外すとハワイアン!! 実はこれも、物語とちょっとだけ関係しているんですよ。 読みやすいので、普段読書をしない方にもおすすめです。 *** ただ… なぜだか、私はあまり泣けません…

  • トーベ・ヤンソン「ムーミン谷の彗星(新版)」

    著:トーベ・ヤンソン、訳:下村隆一「ムーミン谷の彗星(新版)」 ある日、ムーミントロール達が住んでいる谷で、大事件が発覚しました。あと数日で、地球に彗星がぶつかって、地球がなくなってしまうというのです。ムーミントロールと友達のスニフは、彗星について調べるために、天文台へと行くことにしました… *** この本は、娘(小2)のために購入してみました。 本に出てくる漢字は、小学生までで習う漢字で、少しむずかしいものには、ふりがなが付いています。 (小4息子はスラスラ読め、小2娘はたまに読めない漢字が出てくる…といった感じです。) 白黒ですが、挿絵もたくさん入っています。 (絵本ではないので、挿絵は白…

  • 今村夏子「むらさきのスカートの女」

    今村夏子「むらさきのスカートの女」 近所に「むらさきのスカートの女」と呼ばれる人がいる。「わたし」である自称「黄色いカーディガンの女」は、その女のことが気になって仕方がない。常日頃観察し、家の場所、仕事の有無や今までの職歴、いつも行く公園、決まって座るいつものベンチ、クリームパンを食べる時の食べ方の癖すら知っている。なぜなら、むらさきのスカートの女と友達になりたいから… *** 読みやすくてほぼ一気に読み終わりました。 むらさきのスカートの女よりも、むしろ気になるのは「わたし」である「黄色いカーディガンの女」でした。 最初から最後まで、ずっとおかしいんです。 行動も考え方も全てが普通じゃありま…

  • 日本文芸社「街・野山・水辺で見かける 野鳥図鑑」

    樋口広芳(監修)柴田佳秀(著)戸塚学(写真)「街・野山・水辺で見かける 野鳥図鑑」 1ページに1羽ずつ、野鳥が載っていて、写真と生態等の説明が書かれています。 本のサイズは、縦17.5cm、横11.2cm、厚さ2cmで持ち運びしやすいサイズです。 330種類の野鳥が紹介されています。似ている鳥の見分け方等も載っています。 *** この本は、動物好きの、息子の本です。(内容は大人向けです。) 息子は動物の中でも、特に鳥が好きで、ついにバードウォッチングを始めました。 相棒の双眼鏡はクリスマスプレゼントです。 早朝の、まだ人が少ない公園へ家族で行って、バードウォッチングを楽しんでいます。 私も双眼…

  • ひとりごと

    本は読んでいますが、なかなかブログが書けません。 それは、忙しいからなどではなく、 ”図書館に行けていないから” なんです…泣 *** 図書館は開館していますが、行く気になれず… 家の本棚にある本を、何度も何度も読んでいます。 お気に入りの本を購入したりすることもありますが、お気に入りなので一度ブログに記録を書いた本ばかり。 読んだことのない本を中古で買って挑戦することも考えましたが、経済的に無理です。(どんな金額でもお金は大切ですのでね。それに、読んでみたい本が多すぎて買い切れないですし…苦笑) 早く気軽に図書館に行けるようになってほしいですね。 *** ブログの読書記録は増えませんが、読書…

  • しかけ絵本「ピーターラビット ピーターのおでかけ」

    大日本絵画 しかけ絵本「ピーターラビット ピーターのおでかけ」 作者:ビアトリクス・ポター 翻訳:かがわ けいこ 製作:フレデリック・ウォーン ピーターが朝起きると、畑からはキャベツのいいにおいがしていました。畑はマグレガーさんのものです。どうしてもキャベツを食べたかったピーターは、マグレガーさんに手紙を書き、すぐにポストに出しました。でも、手紙は相手に着くのが遅いと気づき、ピーターは自分でマグレガーさんに会ってキャベツを食べてもいいか聞くことにしたのですが… *** ピーターラビットのしかけ絵本です。 仕掛けは、大人でも楽しくなってしまうほど素晴らしく、繊細に作られています。 仕掛けだけでは…

  • トロル「おしりたんていシリーズ」

    トロル「おしりたんていシリーズ」 主人公はおしりの顔をした探偵。助手のブラウンと共に様々な事件を解決してゆきます。 「おしりたんてい むらさきふじんの あんごうじけん」 「おしりたんてい やみよにきえた きょじん」 「おしりたんてい ふめつの せっとうだん」 「おしりたんてい かいとうVSたんてい」 「おしりたんてい いせきからのSOS」 「おしりたんてい あやうし たんていじむしょ」 「おしりたんてい カレーなるじけん」 「おしりたんてい かいとうと ねらわれた はなよめ」 「おしりたんてい ラッキーキャットは だれの てに」 「おしりたんてい おしりたんていの こい!?」 今のところ10冊…

  • 辻村深月「ツナグ 想い人の心得」

    辻村深月「ツナグ 想い人の心得」 死んでしまった人間と生きている人間を会わせることができる者。それが使者「ツナグ」です。何年か経ち、高校生だった使者の歩美も社会人になりました。仕事をするかたわらで、使者の役目も行っています。ご縁でつながった相手から、様々な理由で死者に会いたいという依頼を受けるのですが… 前作からのつながりを感じさせる場面が多々あるので、順番通りに読むことをお勧めします。 *** この本を読むにあたって、前作の「ツナグ」を読み直してから、読み始めました。 前作は、どの話も涙が止まらなかったのですが、今回読んだ「ツナグ 想い人の心得」では涙が出ない物語もありました。 それでも物語…

  • J.K.ローリング「幻の動物とその生息地」「クディッチ今昔」「吟遊詩人ビードルの物語」

    J.K.ローリング「幻の動物とその生息地」「クディッチ今昔」「吟遊詩人ビードルの物語」(新装版) ハリーポッターシリーズの物語の中に登場する本を、実際に本にして出版したものです。ハリーポッターシリーズのファン以外の人が読んでもさっぱり面白くないと思われます…汗 「幻の動物とその生息地」は、ハリーが1年生の時の授業の教科書でした。著者はニュート・スキャマンダーです。(ファンタスティックビーストのニュートです。)ただひたすらに、魔法動物のことが書かれているだけの本です。本当に教科書という感じです。 「クディッチ今昔」は、クディッチという架空の魔法スポーツのルールや歴史、ほうきの選び方等が書かれてい…

  • 高濱正伸「よのなか ルールブック」

    高濱正伸「よのなか ルールブック」 大人になる前に知っておいてほしい50の大切なことをルールにしてまとめた本です。日本は今、少しずつ下り坂の道を進んでいます。経済も成長しにくくなり、人と人とのつながりも薄くなっていくという、厳しい時代です。「本当に幸せになるためには、メシが食える大人にならなくてはいけない」ということ。そのためには厳しい時代を生き抜かなくてはならない。世の中を生き抜く武器としてこの本を作ったということです。 *** この「よのなかルールブック」は、小学校4,5年生から高校生くらいの年齢向けだと思います。(もちろん大人も。大人でも結構心に響きます。) 全ての漢字にふりがなが付けら…

  • ヒュー・ロフティング「新訳 ドリトル先生シリーズ」

    ヒュー・ロフティング、訳:河合祥一郎「新訳 ドリトル先生シリーズ」 医学博士のジョン・ドリトルは、動物が大好きなお医者さんです。家では、様々な動物をたくさん飼っています。その中でも先生のお気に入りは、アヒルのダブダブ、犬のジップ、子ブタのガブガブ、オウムのポリネシア、フクロウのトートーでした。ドリトル先生は動物から大人気のお医者さんです。実は、先生は、動物と話ができるのです。(オウムのポリネシアが、動物の言葉を教える先生になってくれ、先生自身も必死に勉強し、覚えたのです!) *** 動物好きの息子(小4)のために買いました。 ドリトル先生のシリーズは、一番最初の原作版、子ども向けの簡略版など様…

  • ひとりごと

    もうすぐ子ども達の夏休みが終わります。 始まるのが遅く、終わるのが早い、夏休みでした。 実家が県外のため帰省もできず、現在暮らしている県内の観光や特別なおでかけもせず、家で普通に過ごした夏休みでした。 (毎年夏に長期帰省して、自然の中で遊ぶのを楽しみにしていた子ども達は残念がっていました。自然の中で過ごすのが好きな私も。) 夏休みが短縮されたにも関わらず、子ども達の通う小学校では、例年通りの宿題の量でした。(大変すぎますよ…) 夏休み用の問題集の冊子があるのですが、学校で授業をしていない単元の問題も含まれていました…。 夏休みを返上して、学習の遅れを取り戻す… 学習の遅れって何でしょうね。 も…

  • J.K.ローリング「カジュアル・ベイカンシ― 突然の空席」

    J.K.ローリング「カジュアル・ベイカンシ― 突然の空席」 バリー・フェアブラザーが突然病死し、地方議会の議席に1つ空きが出来てしまいました。この地域は中・上流階級の住む場所の片隅に下層階級の住宅や薬物依存を治すためのクリニックがあるような地域です。そこで、何人かが選挙に立候補することにしました。しかし、地方議会のサイトに”バリー・フェアブラザーの幽霊”を名乗る匿名の書き込みがされ、立候補者や議員のトップシークレットが暴露されていきます。 *** 光と闇で言ったら、闇の部分に焦点が当てられた話でした。 バリー・フェアブラザーという1人の死によって、周りの人々の平穏な生活が乱れ(平穏に見せかけて…

  • 寺村輝夫・永井郁子「わかったさんと おかしをつくろう」シリーズ

    寺村輝夫・永井郁子「わかったさんと おかしをつくろう」シリーズ 「わかったさんのこんがりおやつ」「わかったさんのふんわりケーキ」「わかったさんのひんやりスイーツ」の3冊です。 「わかったさんのこんがりおやつ」には、クッキー、ドーナツ、アップルパイのレシピ。 「わかったさんのふんわりケーキ」には、ホットケーキ、ショートケーキ、クレープ、マドレーヌのレシピ。 「わかったさんのひんやりスイーツ」には、シュークリーム、プリン、アイスクリームのレシピが載っています。 基本のレシピの他に、少しアレンジしたレシピも載っていますよ。 この本のよい所は、見開きで、はじめから終わりまでの工程が全てが見られるように…

  • 水野敬也「夢をかなえるゾウ4」

    水野敬也「夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神」 健康診断の再検査で病院を訪れた主人公のサラリーマン。そこで医師から余命3ヶ月だと伝えられます。主人公には、病気持ちの妻と幼い娘がおり、自分が死んでしまった後のことが心配でなりません。受け入れたくても受け入れられそうにない現実に苦しむ主人公の元に、ゾウの顔をしたおかしな神様が現れます。 *** ガネーシャは、夢をかなえるゾウなので、夢をかなえるための課題(今回の場合は、死ぬときに後悔しないようにする課題)が出されていきます。 しかし、どうしてもかなわない夢も存在するため、夢を手放すための課題も出されます。 *** 人それぞれ感じたことは違うと思い…

  • 朝日新聞「しつもん!ドラえもん シリーズ」

    朝日新聞「しつもん!ドラえもん シリーズ」です。我が家にあるのは「教えて!宇宙・科学編」です。 他にも、「教えて!スポーツ編」「教えて!生物編」「教えて!国際社会編」「教えて!日本史編(近日発売)」があります。 「しつもん!ドラえもん シリーズ」は、朝日新聞に毎日載っている「しつもん!ドラえもん」と月に1度の「もっと教えて!ドラえもん」の記事を、テーマごとに分類し、1冊の本にしたものです。中身はオールカラーで、子ども達も楽しく読めますよ。 *** 新聞に載っている「しつもん!ドラえもん」はこんな感じです。新聞のどこかのページに答えが載っています。 月に一度、第一日曜日には、まるまる1ページ「も…

  • ルース・スタイルス・ガネット「エルマーのぼうけんシリーズ」

    ルース・スタイルス・ガネット「エルマーのぼうけん」「エルマーとりゅう」「エルマーと十六ぴきのりゅう」 主人公のエルマーは心優しい少年です。ある日、助けてあげた野良猫から、どうぶつ島にりゅうの子どもが囚われていることを聞かされます。話を聞いたエルマーはりゅうを助ける旅に出ることを決めます。野良猫と一緒にリュックサックに荷物を準備し、夜、船に忍び込んで、わくわくする冒険の始まりです。 *** 「エルマーのぼうけん」は有名なのでご存じの方も多いと思います。保育園や幼稚園でもよく取り上げられていますよね。どうぶつ島で様々な動物に出会うのですが、エルマーはとっさの機転でうまく切り抜けていきます。その切り…

  • スーザン・バーレイ「わすれられないおくりもの」

    スーザン・バーレイ「わすれられないおくりもの」 かしこくてやさしいアナグマさんは、いつもみんなに頼りにされています。マナぐまさんは、自分がもう年を取っていて、死ぬのがそう遠くないことに気付いていました。アナグマさんは死んでしまうことより、後に残していく森のみんなのことが気がかりでした…そんなある日、アナグマさんはとうとう寿命を迎えました。森のみんなは、やりきれないほど悲しくなってしまいます。それから間もなく冬が来て、雪が降り積もりました。悲しみはなくなりません。春になり、森のみんなは度々アナグマさんの思い出を語り合うようになりました。モグラさんの思い出、カエルさんの思い出、キツネさんの思い出……

  • 塩沼亮潤「人生生涯小僧のこころ」

    塩沼亮潤「人生生涯小僧のこころ」 生まれ育った仙台の家を出て、奈良県吉野山の金峯山寺での修行に入り、千日回峰行や四無業を行った記録や、その様な過酷な行を経て得た悟りについて書かれています。生い立ちや修行僧時代、金峯山寺を出て仙台の慈眼寺の住職になるまでの流れの中で、塩沼さん自身が考えたこと、悟られたこと等が書かれています。 *** 千日回峰行や四無業は本当に過酷な行であり、生きるか死ぬか…という極限状態の中で悟りを得るというものでした。挑戦したこと自体が凄いことだと思いました。 *** 仏教とは関係なく、生きる上で大切なことが塩沼さんの言葉で綴られています。 今の自分の心に残った言葉をまとめま…

  • ブラッドリー・トレバー・グリーヴ「地球の宝石」

    文:ブラッドリー・トレバー・グリーヴ、写真:岩合光昭「地球の宝石」 絶滅危惧種の生き物の写真集です。日本語と英語の両方で書かれています。動物たちの美しい写真と共に、その動物の説明や、これらの動物が絶滅の危機に陥っていること、自然を守ることの大切さ等が書かれています。 *** この本は何年か前にベストセラーとなった「ブルーデイブック」シリーズのうちの1つとされています。(10年以上前です…汗 時が経つのは本当に早いですね。) 私がこの本を購入した頃のことははっきりとは覚えていませんが、ブルーデイズブックシリーズの中でも、写真がカラーだったから。そして動物たちの写真がとても美しかったからだと思いま…

  • まついのりこ「とけいのほん①」「とけいのほん②」

    まついのりこ「とけいのほん①」「とけいのほん②」 時計の針の、のっぽくんとちびちゃんが、主人公のお話です。時計の読み方を学ぶことができる絵本です。 「とけいのほん①」では、何時・何時半という時計の読み方。「とけいのほん②」では、何時何分という時計の読み方を学習できます。 *** はじめて、時計の読み方を学習するお子さんにオススメの絵本です。 物語の絵本ではなく、完全に時計学習のための絵本です。 *** 時計の読み方が苦手なお子さんがいたら、読んでみてください。 わが家の息子や娘も小学校1年生の時に読んでいましたよ。

  • 末吉暁子「シルカ小学校のブキミともだち シリーズ」

    末吉暁子 シルカ小学校のブキミともだちシリーズの「カレーおばけのあかいぼうし」「理科室のがいこつボキボキ」 シルカ小学校では、不思議なことが度々起きたり、おばけの噂が絶えません。実は、子ども達が学校生活を送るかたわらで、おばけたちも活動しているのです。シルカ小学校の子ども達は怖がっていますが、この本に登場するおばけ達は全然こわくありません。むしろ面白いおばけばかり。1冊に4つずつ、おばけの短編物語があります。 *** シルカ小学校のブキミともだちシリーズは全3冊です。「カレーおばけのあかいぼうし」「理科室のがいこつボキボキ」の他に「大足くんのぴかぴかスニーカー」もあります。 (わが家の本棚には…

  • 上田一生・ペンギン飛行機製作所「世界一おもしろいペンギンのひみつ」

    上田一生(監修)・ペンギン飛行機製作所(製作)「世界一おもしろいペンギンのひみつ」 この本で取り上げられているペンギンは、皇帝ペンギンです。卵から生まれて、巣立つまでは約6カ月。この本は、皇帝ペンギンのヒナが、生まれてから巣立つまでの期間を、絵日記形式でまとめたものです。もし、ヒナ自身が絵日記を書いたらという視点で書かれています。 *** 全ての漢字にふり仮名が書かれているため、小学校低学年や幼稚園年中・年長さんくらいから読めると思います。 本の内容は、絵本のような絵日記のページと、ペンギンについての専門的な知識のページが織り交ぜられています。 皇帝ペンギンの生態がとてもわかりやすく書かれてい…

  • ロン・クラーク「みんなのための ルールブック」

    ロン・クラーク「みんなのための ルールブック」 ロン・クラークさんはアメリカの小学校の先生です。この本には、クラーク先生が担任するクラスでいつも教えている50個のルールが紹介されています。子ども達がお互いに思いやりを持って楽しく学校で勉強できるように、また、大人になってからも、毎日を大切にして充実した人生を送れるようにとの願いを込めて作られた50個のルールです。 *** 子ども向けに書かれた本なので、とても分かりやすいです。「あたりまえだけど、とても大切なこと」と副題にあるように、学校や社会で生活していく上でのルールや礼儀作法が書かれています。 例えば、「勝っても自慢しない、負けても怒ったりし…

  • 宇佐美百合子「元気を出して」

    宇佐美百合子「元気を出して」 恋にやぶれたり、友だちに裏切られたり。一生懸命がんばってもからまわりしてしまう。そんな自分の心の痛みを誰もわかってくれない… なにもかもうまくいかないんだったら、どうして生まれてきたんだろう。こんなふうに一人ぼっちになるくらいなら、どうして生まれてきたんだろう…この本を読みながら、こころの旅をはじめませんか。大切なことが見えてくるはずです。 *** 苦しい時、悲しい時、辛い時に読む本です。 自分で自分の気持ちを受け止めながら、心が前向きになれる言葉が書かれています。 全ページにキャラクターが寄り添って書かれているため、小学校高学年くらいから読めると思います。漢字さ…

  • ひとりごと

    ブログの更新がものすごく久しぶりになってしまいました。 *** 新型コロナウイルスの影響で、図書館も休館。いつも図書館で本を借りて読んでいるので、新たな本が読めなくなってしまったのです。だからといって読みたい本を片っ端から買っていたら、我が家は破産します。(読みたい本が多すぎて…汗)だからブログの更新が出来なかったのです。 *** 子ども達の小学校も休校になり、毎日欠かさず勉強の指導。わからない所は教えたり、ドリルを印刷したり、自主学習の面白そうなテーマを提供したり。付きっきりで勉強をみています。(しかも同時に2人分…これが大変なんですよね。1人なら何とかなると思います。汗)学習週間や生活リズ…

  • 朝倉かすみ「タイム屋文庫」

    朝倉かすみ「タイム屋文庫」 主人公の柊子は、不倫を辞め、仕事を辞め、亡くなった祖母ツボミが住んでいた北海道の小樽の古い家で、貸本屋を開業することにしました。しかも品揃えはタイムトラベル関係のみ。それは、初恋の彼が好きだったものだから。たった一人の人を待つために始めた貸本屋なのです。 *** タイム屋文庫に来た客は、うたた寝をし、夢を見ることがあります。それは、未来の自分の夢なのです。 自分ならどんな夢が見られるのでしょうか?見てみたいです。 穏やかな内容です。 ただただ時間が流れていくような。 ふんわりしている感じです。 好みが分かれる物語だと思いました。

  • 小川糸「つるかめ助産院」

    小川糸「つるかめ助産院」 最愛の夫が姿を消し、主人公のまりあは一人で南の島を訪れます。そこで助産院の鶴田亀子と出会い、予想外の妊娠を告げられます… *** 主人公は辛い過去を背負っています。 問題の大きさは様々でも、思い出したくない過去の思い出は誰にでもあると思います。過去の経験が邪魔してしまい、うまく心を開けなかったり、他人に心を開くのが慎重になってしまう…(まさに自分がそういうタイプです。) だけど、みんなそれぞれ何かを背負って生きているんですよね。 本を読んで改めて思いました。 *** 南の島の雰囲気を感じながら読めました。

  • 柚木麻子「伊藤くんAtoE」

    柚木麻子「伊藤くんAtoE」 物語の中心人物である伊藤は、イケメンでセンスも悪くなく、実家が資産家で裕福な男です。しかし、自己中心的で、プライドが高く、自分が傷つきたくないから何もしない、でも他人は傷つける…というありさま。粗末に扱われるデパート勤務の美人、伊藤から好意を持たれるフリーター、男を切らしたことのないケーキ店の副店長、伊藤に思いを寄せるも振られて自暴自棄になる大学職員、伊藤が熱心に通う勉強会を開いている売れない脚本家。伊藤に振り回される5人の女性たちの物語です。 *** 最初から最後まで、伊藤くんがとてもやっかいで困った人でした。汗 私なら好きにはならないと思います…笑 伊藤くんに…

  • 山崎聡一郎「こども六法」

    山崎聡一郎「こども六法」 法律について、とてもわかりやすく説明が書かれている本です。刑法、刑事訴訟法、少年法、民法、民事訴訟法、日本国憲法、いじめ防止対策推進法の法律が載っています。法律に触れる行為の簡単な具体例を載せつつ、その時に関わる法律が書かれています。 *** こども向けに書かれているため、具体例とイラスト付きで、とてもわかりやすいです。法律の知識がほとんどない大人でも活用できると思います。(私自身です。笑)

  • 瀬尾まいこ「幸福な食卓」

    瀬尾まいこ「幸福な食卓」 毎朝、家族そろって食べる朝食の席で、主人公の父親は突然宣言します。「父さんは今日で父さんを辞めようと思う。」と。主人公の佐和子は中学生で、父の発言にびっくりしてしまったのですが、6歳年上の兄は、好意的に受け入れました。主人公の家族の形は少し変わっていて、母親だけ近所の別の場所で一人暮らしをしています。家に帰ってきて夕ご飯を作ると、また一人暮らしのアパートへ戻るのです。夫婦仲も家族仲も良いのですが、このように暮らさざるを得ない事情があったのです。 *** 物語に引き込まれて、夢中で読んでしまいました。 主人公の家族は、形としては少し変かもしれませんが、素敵な家族だと思い…

  • 垣谷美雨「姑の遺品整理は、迷惑です」

    垣谷美雨「姑の遺品整理は、迷惑です」 主人公の望登子は50代のパート主婦です。姑が亡くなったため、生前姑が住んでいた家の片付けをすることになりました。姑の住まいは3DKの団地で、自宅から遠く、片付けるために90分かけて通わなくてはなりません。夫は平日仕事があるし、一人っ子のため、自分一人で片付けることになります。久しぶりに訪れた姑の家はきれいにしてはあるものの、様々な物がとにかく多いのです。いったいいつ片づけ終わるのか… *** 垣谷美雨の本は、現代社会で問題視されている内容を扱うものが多い印象があります。 今回のテーマは親が遺した物の片付けです。 汚部屋ではなく、きちんと整理整頓されていても…

  • 角田光代「くまちゃん」

    角田光代「くまちゃん」 古平苑子は23歳のお花見の時に、くまちゃんに出会いました。お花見の主なメンバーは学生時代の友人ですが、友人が友人を連れてきたり、恋人を連れてきたり、職場の同僚を連れてきたりと、知らない人も一緒に飲み食いするような会でした。モチダヒデユキと挨拶をした彼が、くまの絵のついたトレーナーを着ていたので、”くまちゃん”となったのです。 *** 7つの短編からなる本です。 1つ1つの物語が少しづつ繋がっています。 主人公は、女性、男性、職業も様々ですが、共通点は、みんな恋をしていることです。 恋をして、自分の新たな一面に気付いたり… かつての恋人を思い出し、あの時はわからなかったこ…

  • 柚木麻子「けむたい後輩」

    柚木麻子「けむたい後輩」 お嬢様女子大に通う主人公の真実子。14歳の時に詩集を出して話題になった、先輩である、栞子に出会い、心酔していきます。先輩の栞子は、自分の自尊心や優越感を満たすために、真実子をいいように振り回し、しまいには邪険に扱うようになっていきます。そんな中で、次第に明るみになっていく、真実子の才能…。 *** 過去の栄光にすがるしかない栞子。 才能を開花させる真実子。 最後の終わり方がなんだかすごかったです…。 女同士の人間関係や微妙な心情などを表現するのが本当に上手いです。 柚木麻子の作品を読むたびに思います。 *** 女同士の人間関係が書かれた作品ですが、読むのが嫌な気持ちに…

  • 三浦しをん「格闘する者に○」

    三浦しをん「格闘する者に○」 主人公の可南子は就職活動中。出版社の漫画雑誌の編集者を希望しています。しかし、熱心に活動しているかと言うと、そうではなく、マメに大学に行ったり(先生達に就職活動はしているのかと心配されたり)アルバイトをしたり、学食で友人とダラダラしたり…とてもマイペースに動いていました。「平服でおいでください」という会社側の言葉に従って、黒い服にヒョウ柄のブーツで行ったところ、自分以外は全員リクルートスーツという事態に陥ったこともあります。そして、家族はと言うと、政治家の父、義母、半分だけ血のつながった弟…父は家に寄り付かず、いびつな家族関係。お付き合いをしているのは、書道家のお…

  • 鎌田洋「ディズニーキセキの神様が教えてくれたこと」「ディズニーキズナの神様が教えてくれたこと」

    鎌田洋「ディズニーキセキの神様が教えてくれたこと」「ディズニーキズナの神様が教えてくれたこと」 ナイトカストーディアル(夜間の清掃部門)のスーパーバイザーとして、また、ディズニーの教育部門で全スタッフの育成指導に携わってきた鎌田さんの体験を元にした物語です。「キセキの神様が教えてくれたこと」では、出会いとキセキにまつわる物語が、「キズナの神様が教えてくれたこと」では、ディズニーを通して結ばれたキズナの物語が書かれています。 *** このシリーズは読み切りになっているため、順番通りに読まなくても大丈夫です。 (現にこのブログでも順番通りに紹介できていません。汗) *** 事実を元に創作された物語…

  • 鎌田洋「ディズニーそうじの神様が教えてくれたこと」

    鎌田洋「ディズニーそうじの神様が教えてくれたこと」 まだ建設中だった時期からディズニーランドで働いていた鎌田さん。当時、鎌田さんはナイトカストーディアル(閉園後の深夜の清掃員)に配属されていました。ディズニーランドで、そうじの仕事をしながら出会った、キャスト(スタッフ)の物語やゲスト(来園者)の物語が書かれています。現実と夢が織りなすファンタジーの物語です。 *** ディズニーリゾートと同じで、全ての年齢の人に向けた物語だと思います。漢字さえ読めれば、お子さんでも大丈夫です。 本家のアメリカからやってきた、ディズニーの世界でそうじの神様と言われているチャック・ボヤージンさんから直接そうじの指導…

  • 原田マハ「#9 ナンバーナイン」

    原田マハ「#9 ナンバーナイン」 主人公の深澤真紅は、上京し、粗悪品のアートワークを販売する仕事をしています。ポスター並みに大量生産されているもので、本物のアートとは言い難い作品を売ることに気が進まず、仕事を辞めたいと思いながら働いていました。ある時、職場の近くのジュエリーショップで、魚の形のダイヤモンドのリングに心惹かれ、店内で眺めていると、見知らぬ中国人男性から声を掛けられます。「あなたの小指を貸していただけませんか?」と… *** 恋愛小説です。 この物語が気に入ってしまい、何度も読んでいます。忘れかけた頃にまた借りて読む、というのを繰り返しております。笑(いずれ購入すると思います。) …

  • 竹内真「図書室のピーナッツ」

    竹内真「図書室のピーナッツ」 直原高校の図書室で学校図書司書として働いている主人公の詩織。三年生は卒業し、主人公の詩織も無事に採用更新されました。新たに一年生も入学し、図書委員のメンバーも入れ替わります。図書室はとても活気づいています。そんな中、レファレンスの調べ物で行った市立図書館で、山村という男性司書と知り合いになるのですが… *** 「図書室のキリギリス」の続編になります。 順番通り読むことをおすすめします。 *** 司書の仕事内容が詳しく出てくるので、なんだかとても勉強になりました。 本を通して、とことん調べたり、意見を出し合って話し合ったりと、高校生たちがどんどん成長していくのがすば…

  • 三浦しをん「ののはな通信」

    三浦しをん「ののはな通信」 聖フランチェスカという女子高に通う、野々原茜(のの)と牧田はな(はな)。庶民的な''のの"とお嬢様の"はな"は家庭環境が正反対なのですが、本当に仲良しです。学校や家での何気ない出来事を手紙でやりとりしていました。そして、2人の親密さは親友の一線を越えていきます… *** 2人の手紙のやり取りだけで、物語が進んでいきます。 第1章は高校生時代。 第2章は大学生時代。 第3章は40代になってから。(時代の流れで、手紙ではなく、メールでのやりとりに変わります。) 第4章は、第二の人生?という感じになっています。 *** 恋愛対象が同性の女性の物語です。 手紙のやり取りのみ…

  • 朝倉かすみ「エンジョイしなけりゃ意味ないね」

    朝倉かすみ「エンジョイしなけりゃ意味ないね」 新人のOL、腹筋を鍛える女性、ダメな若社長に付く秘書、霊感が強い女性…などいろいろな短編作品が1冊にまとめられた本です。 *** どの物語も割と短いため、さらりと読めました。どの物語も終わり方が、なんだか軽やかです。

  • 西加奈子「白いしるし」

    西加奈子「白いしるし」 売れない画家をしている主人公の夏目。知人に誘われて出かけた個展で見た絵に、心をさらわれてしまいます。そして、運命を感じてしまうのです。その絵の作者に。自分でも好きになったらダメだとわかってはいる…でも、好きだという気持ちが止められないんです。 *** 物語に引き込まれ、夢中で読んでしまいました。 誰かを好きで好きでしかたなくなってしまった人達の物語です。 正直、時に狂気すら感じました。 でも、わかる気がするんです。 物語の中のように強烈ではなくても、誰かを狂おしいほど好きになってしまった経験がある人には、登場人物達の気持ちが、痛いほどわかると思います。 恋をしている時っ…

  • はらだみずき「銀座の紙ひこうき」

    はらだみずき「銀座の紙ひこうき」 主人公の神井航樹は、志望した業界ではなく、銀栄紙商事という紙の代理店に就職を決めました。本当は、本が好きだという理由で、出版社を希望していたのですが、ダメだったため、割り切って、紙業界の仕事に向き合う日々でした。しかし、ある時、自分の好きな”本”は紙でできているという事実を実感し、自分も少なからず本作りに携わっているんだと気づいてから、主人公は生き生きし始めます。苦労したり、喜びを感じたり、人間関係に揉まれたりしながら、紙業界で頑張る青年の物語です。 *** 読み応えのある物語でした。 普段あまり気にも留めていませんでしたが、紙の世界は奥深いです。 読み終えた…

  • 原田マハ「リーチ先生」

    原田マハ「リーチ先生」 バーナード・リーチという偉い先生が、小鹿田にやってくる。そのために陶工たちが集められていました。リーチ先生とは、昔、イギリスから日本にやって来て、陶芸の道を志し、大成した人物でした。しばらく滞在するため、若手の高市が身の回りの世話を任されます。高市は陶芸家の父親を亡くし、16歳で小鹿田の坂上家に弟子入りした青年でした。なんと、高市の今は亡き父と、リーチ先生は深いつながりがあったのです。 *** 陶芸をテーマにした物語です。 食器が好きなので、小鹿田ですとか、小石原といった言葉が出てきてワクワクしました。笑 とても長い物語ですが、夢中で読んでしまいました。

  • 柚木麻子「あまからカルテット」

    柚木麻子「あまからカルテット」 ピアノ講師の咲子、料理ブログをしている主婦の由香子、出版社勤務の薫子、美容部員の万里子。学生時代からの仲良し4人組。性格もばらばら、仕事や生活もばらばらの4人ですが、協力し合って、様々な出来事を乗り越えていきます。 *** おもしろいのでサクサク読めました。 軽快なストーリーです。

  • 朝倉かすみ「田村はまだか」

    朝倉かすみ「田村はまだか」 札幌ススキノの小さな路地にあるスナック「チャオ!」で、クラス会の三次会が行われます。40歳の5人の男女が、遠方から遅れて参加する田村の到着を待っていました。しかし、田村はなかなか現れません。田村を待つ間に、5人のメンバーとマスターの各々の話が語られます。 *** 読み進めても、なかなか現れない田村。 田村はもう来ないんじゃないかと思いました。笑 しかし、田村は来ました。 すごく時間はかかりましたが。 *** 読み終わった後、とても愛情を感じました。

  • 南綾子「婚活1000本ノック」

    南綾子「婚活1000本ノック」 主人公は小説家の独身女性。32歳。お正月休みが終わり、故郷から一人暮らしの部屋に戻ってグダグダしていたところ、インターホンが鳴ります。夜10時、不審に思いつつも出たところ、そこに立っていたのは以前つきあいのあった山田クソ男(仮名)でした。しかも彼は死んでいて、幽霊になっていたのです。成仏するためには、死ぬ前に果たせなかったままになっている約束を果たさなければなりません。幽霊の助言を受けつつ婚活をすることになったのですが…。 *** 主人公は筆者(南綾子さん)、というおもしろい本です。 登場する人物・団体は本当に実在するので、適度な分量で嘘が混ぜられているそうです…

  • 辻村深月「ツナグ」

    辻村深月「ツナグ」 死んだ人間と生きている人間を会わせる窓口。それが使者(ツナグ)です。生きている人間から依頼を受け、死んでしまった人間から了解が得られた場合には、死者と会うことができます。死者は、生前と変わらない姿で、話すことも、触れることもできます。ただし、生きている人間も、死んでいる人間も、それができるのは一人一回だけ。生きている人間からは依頼できますが、死者側からは依頼できません。ツナグを探し出すのは簡単なことではありません。しかし、苦労してでも探し出し、依頼してくる人が後を絶たないのです。 *** 私が一番心に響いたのは、最後の章です。 ツナグという特別な役割を、祖母から打ち明けられ…

  • 竹内真「図書室のキリギリス」

    竹内真「図書室のキリギリス」 三年前に夫が失踪し、離婚をして一人に戻った、主人公の詩織。学生時代の友人から声をかけられて、公立高校の学校図書司書をすることになりました。そんな詩織には、子どもの頃から人とは違った特技があります。物に刻まれた”想い”を感じ取ることができるのです。 *** 主人公の詩織は、そもそも司書の仕事をしたことがなく、手探りで、周りから助けられたりしつつも、学校の図書室をより活気のある図書室へと変えていきます。 自分の夢に向かって頑張る高校生たちの姿に後押しされて、離婚した元夫への気持ちも受け止められるようになり、主人公も前に進んでいきます。 *** なかなか読み応えのある物…

  • 早見和真「店長がバカすぎて」

    早見和真「店長がバカすぎて」 武蔵野書店本店で、契約社員の立場で書店員として働く、主人公の谷原京子。毎日毎日、朝の朝礼時から、勤務中に至るまで、店長にイライラさせられっぱなしです。薄給な上に、店長に振り回され過ぎて、仕事を辞めたいとすら思っていたのですが…。 *** 本の題名からして、店長がダメな人なんだろうな…と思いながら読み始めました。 店長はバカというより「何この人…。」「頭がおかしいのかな…。」とい感じの印象を受けました。 関わらないのが一番!と思えるような人でした。笑 最後の章で、店長のおかしな言動の真意がわかります。 それを知ったら、なんだか店長が、不器用で素敵な人に思えました。 …

  • 加藤浩美「たったひとつたからもの —息子・秋雪との六年— 」

    加藤浩美「たったひとつたからもの —息子・秋雪との六年— 」 この本は小説ではなく実話です。著者は秋雪くんのお母さんです。ダウン症と重い心臓の障害を抱えて生まれた秋雪くんとその家族の生活が、写真と共に綴られています。 *** 生まれた時、障害を知らされた時、余命を宣告された時…など、その時の気持ちがありのままに綴られています。 子どもを思う母としての気持ち。 私にも子どもがおりますので、自分のことのように涙が出ました。 *** 「人の幸せは、命の長さではないのです。」という言葉がすっと心に入ってきました。 納得できました。 本の中の写真に写っている秋雪くんの表情を見ればわかります。本当にいい笑…

  • 朝倉かすみ「たそがれどきに見つけたもの」

    朝倉かすみ「たそがれどきに見つけたもの」 6つの短編の物語が入っている1冊です。1つ1つの物語につながりはありません。主人公も、50代の主婦、中年の独身女性、パートタイマーの主婦、中年男性など様々です。共通していることは、どの物語も主人公が中年だということです。 *** 本のタイトルにもなっている、「たそがれどきに見つけたもの」のお話の中で、主人公が、人生80年として、今現在自分が生きている時を計算しています。 (計算の仕方は、四季の方は80÷4で、20歳までが春、40歳までが夏、60歳までが秋、それより先が冬です。時間の方は80÷24で、午前0時~1時が3歳、1時~2時が6歳…と計算します。…

  • 柚木麻子「早稲女、女、男」

    柚木麻子「早稲女、女、男」 早稲田大学に通う主人公の香夏子。美人で頭も良いのに、同じ大学仲間の前では、女ではなく”早稲女”としてふるまってしまうのです…。 主な主人公は早稲田大学の香夏子ですが、香夏子の周りの、立教大、日本女子大、学習院大、慶応義塾大、青山学院大の女性達のそれぞれの恋愛の物語です。 *** 実際にそうなのかはわかりませんが、早稲田大学の女性が、女では無いようなイメージで見られる事を知りませんでした。 それぞれの大学の女のイメージ。本の中に登場している大学の学生や卒業生の方々には、わかるのかな…?と思います。 主人公は、肩書きや周りからの”こうあるべき”というものに、縛られ過ぎて…

  • 原田マハ「永遠をさがしに」

    原田マハ「永遠をさがしに」 有名な指揮者の父とチェリストの母をもつ主人公の和音。母親は和音が小学生の時に突然家を出て行きました。和音の心が音楽から離れていきます。ある時、新しい母親になったという真弓が現れ、一緒に暮らすことになるのですが…。 *** 少しできすぎている印象を受けましたが、物語の世界なので、それで良いと思います。 主人公の家は、あたたかい家庭とは言えないような家庭環境でした。でも実は、主人公を苦しめていた家族の問題には、すべて理由があったのです。お互いを心から思いやってのことだったのです。 物語に引き込まれ、入り込んでしまいました。 泣けました。 *** 本を読む時、映画を見る時…

  • 今泉忠明「ざんねんないきもの事典」シリーズ

    今泉忠明(監修)「ざんねんないきもの辞典」シリーズ 「ざんねんないきもの辞典」 「続 ざんねんないきもの辞典」 「続々 ざんねんないきもの辞典」 「もっと ざんねんないきもの辞典」 動物や昆虫、魚など、さまざまな生き物の生態が、イラスト付きでわかりやすく紹介されている本です。 *** 主に子ども向けの本ではあると思いますが、子どもから大人まで幅広い年齢で楽しめる本だと思いました。 わが家の息子は動物が大好きで、以前図書館で借りた時に大変気に入り、購入することにした本です。 私も読んでみました。なかなかおもしろかったです。 (クモが大の苦手なので、たまにクモのページがあるととばしてよみました…。…

  • 朝井リョウ「星やどりの声」

    朝井リョウ「星やどりの声」 連ヶ浜にある喫茶店「星やどり」。今は亡き父親が自らリフォームして造ったお店で、天井には天窓があります。母親が中心になって切り盛りする喫茶店です。三男三女(6人きょうだい)の早坂家の子ども達が、それぞれに父親への思いを抱えながら過ごす日常が描かれています。 *** 家族の愛情の物語で、自然と涙が出ました。 きょうだいが多いため、大人から子どもまで、きょうだいの年齢層が幅広いです。 今まで自分自身が子どもから大人(親)へとなった過程を思い出しつつ読みました。 そういう時期もあったな…そんな時期に父親を亡くしたら…と、早坂家の子ども達それぞれが抱えている気持ちに共感できる…

  • ひより「後悔しないモノ選び」

    ひより「後悔しないモノ選び」 世の中には良いと思った買い物でも、結局お金も時間も無駄にしてしまい後悔している人がいます。一方で、効率よく買い物をし、好きな物に囲まれて充実した日々を過ごしている人もいます。両者の違いはセンスではなく、ちょっとした意識の差だそうです。”ひよりごと”というブログの筆者である、ひよりさんが、物の選び方についての考え方を教えてくれる本です。 *** ずっと昔から拝見していたブログ「ひよりごと」の筆者である、ひよりさんの本です。 本当にすっきりと美しい部屋で暮らしていらっしゃいます。 その暮らし方からは、ひよりさんのこだわりも伝わってきます。 こういうプロセスを踏んで買っ…

  • 遠藤彩見「バー極楽」

    遠藤彩見「バー極楽」 主人公は寺の跡取り息子である照。修行に出て、照月という名前をもらいました。安穏寺は東京の都心に近い区の住宅街にある小さなお寺です。お寺の敷地の一角に、今は亡き母が茶道教室をしていた茶室があります。ある日突然、謎の姉妹が現れ、茶室をバーに改装して営業を始めたのです。その姉妹は、荒行に出ている住職である照月の父に、バーの経営を頼まれたと言うのですが、どうも腑に落ちません。住職の父に確認しようにも荒行中で連絡が取れず、バーを見守ることしかできないのです… *** フミヨとテイ子という謎の姉妹。この二人は何者なんだろうと思いなが読み進めましたた。 バーを経営しながら、寺の檀家の人…

  • 黒野伸一「あさ美さんの家さがし」

    黒野伸一「あさ美さんの家さがし」 主人公のあさ美と、あさ美の周りの人々の、家や住環境をテーマにしたお話です。地方銀行を辞めて夜の仕事を始めた主人公のあさ美。ある時急に女装をして出勤するようになった、あさ美の父。そんな父や娘と距離を置くあさ美の母。また、あさ美の職場の同僚や、客として店を訪れる会社員等、それぞれの物語。 *** どんなに立派な家に住んでいても、家庭の中がうまくいっていなかったら、幸せではありませんよね。逆に、家が狭くてボロボロでも、家庭が円満だったら、幸福度も高いと思います。 家や住む場所も大切ですが、あくまでも箱にすぎず、その中に住んでいる人間こそが重要なんだと思いました。

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