不眠
春は新生活が始まり、期待に胸を躍らせることがある一方、慣れない環境の変化で不安や緊張を感じやすくなり、睡眠の質が悪くなることも多々あります。そこで今回は、「不眠」について東洋医学の視点から捉えてみたいと思います。 東洋医学では、睡眠の質にも陰陽の調和が関係すると考えます。本来、陽の時間である日中は意識が高まり、陰の時間である夜間は意識が安らぐことが大切なのですが、不安や緊張が強まるとこのバランスが乱れてしまいます。東洋医学では、精神活動は脳だけでなく、肝・心・脾・肺・腎といった五臓に宿ると考えます。特に、精神活動の中でも重要となる「神(しん)」は心が司ります。不安や緊張によって心の働きが乱れる…
2021/04/15 12:20