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葬式の準備と一連の流れ
終活セミナーで質問を受けています。「お葬式の費用はどれくらいかかるものなの」「急に亡くなった時は何をすればいいの」「イザと言うときに葬儀屋や火葬場はどのように決めていくの」「お葬式の事前準備はしたいけれども、直接葬儀屋に相談に行くのは気が進まない」「頼んだ葬儀屋に、こちらの...
2024/04/22 14:00
旅立つ子に送る親の一言
棺桶に横たわっているのは享年13歳の中学一年生です。最期に覗き込んだ父親が静かに声をかけます。「気を付けて行けよ」亡骸にかける言葉をずいぶん聞いてきましたが、このフレーズは初めて耳に入りました。親子の絆を感じた瞬間でした。 検視が終わったと連絡が来たのは警察の安置室からでし...
2024/04/18 14:00
仏壇に写真は飾らないで
四十九日法要を済ませたので、後祭り祭壇を引き上げて欲しいとの連絡を受けて、喪家様のお宅に伺っています。いつものように、まず仏壇に向かい、送り出した故人様に手を合わせます。そして気がつきます。「このお家もご遺影写真が仏壇に飾ってある」と心の中でつぶやきます。 皆様のご自宅に仏...
2024/04/15 14:00
かかった費用は幾らなの
「結局、お葬式にはいくらほど、支払ったのでしょうね」と一周忌法要を済まされた奥様が話し始めました。「いえ、お葬式代が高かったと言っているのでは無いのよ。無事に送り出すことが出来て満足のいくお葬式で旅立させたのは良かったと思っています。でも、かかった金額はお葬式代だけでは済ま...
2024/04/11 14:00
お葬式の考えは千差万別
この業界に入り仕事をするようになって随分な年月がたちました。人の最期の姿を整えて、旅立ちの儀式と人生の最後のイベントである「お葬式」をお手伝いしてきました。ご自宅で行なわれていたお葬式が葬儀会館での「一般葬」になり、それが現在の小規模で簡素化した「家族葬」に変遷してきた歴史...
2024/04/08 14:00
会場内に流れる西城秀樹
葬儀会館のホールに次々と流れた曲目は「YANNGUMAN」「ギャランドゥ」「傷だらけのローラ」「お嫁サンバ」「男の子女の子」「2億4千万の瞳」「私鉄沿線」などでした。皆様、ご存じの西城秀樹、郷ひろみ、野口五郎のヒット曲です。1970年代の男性アイドルとして3人は新御三家(し...
2024/04/04 14:00
お子様の参列は歓迎です
ほとんどのお葬式が家族葬になりました。それに応じて増えてきていると感じる事があります。赤ちゃんや小さいお子様を連れて参列する「子連れでお葬式」のご家族です。ひと昔前までは、小さな子供がいるなら「最期のお別れを遠慮するか、あきらめて」と言われて悲しい気持ちでやむなく欠席された...
2024/04/01 14:00
遺体の穴や傷を塞ぐには
皆様は自分が亡くなる時に、ご自分の身体がどのような状態になっているかを想像したことはありますか?傷一つない綺麗なお身体で旅立つはずだと、お思いでしょう。ところが多くの仏様を送ってきた経験から申し上げますと、旅立つ時に、ほとんどの方のお身体はあちこちに穴が開いているとか、傷だ...
2024/03/28 14:00
葬儀屋探しから始めます
終活やエンディングノートの記入がブームになりました。近頃はイザという時の為に生きているうちに準備をしようと考える方もいます。生前準備とは元気な時に終末期やお葬式そして相続について用意しておくことです。もしもの時は突然来ます。事前に準備しておく事で残された家族が困らずにすむの...
2024/03/25 14:00
お彼岸は修行を行う期間
昨日は春分の日でした。この日を中日とする前後3日間の合計7日間を、お彼岸と呼びます。3月の春分の日の前後が春彼岸、9月の秋分の日の前後が秋彼岸です。我々が暮らしている、煩悩と迷いで溢れる現世の言い方を此岸(しがん)と呼び、苦しみから抜け出した安らぎの世界のことを彼岸(ひがん...
2024/03/21 14:00
なぜ死者をホトケと呼ぶ
私が葬儀業界に入社して初めて手にした司会者マニュアルに「亡くなった方をホトケさまと呼ぶこと」と書いてありました。お葬式以外でも、この「仏さま」と呼ぶ呼称が多く使われます。時代劇では「同心の檀那、川にホトケさんがあがりましたぜ」のセリフを聞き、テレビドラマの相棒でも右京さんが...
2024/03/18 14:00
高齢者一人暮らしの知恵
国勢調査の結果で高齢の単身者(65歳以上の単独世帯)の世帯が303万以上あると発表されました。そしてその割合は急激に増えています。特に女性の65歳以上の5.6人に1人は単身者です。独身、離婚、死別と理由は様々ですが高齢のお婆ちゃんの一人暮らしは確実に多くなっています。そうな...
2024/03/14 14:00
棺桶に入ってみませんか
葬儀会館の見学会で行なうイベントがあります。入棺体験です。生きているうちに死体が入る棺桶に入ってみることです。これが結構人気があります。皆様からは「窮屈だけど寝心地は良い」「意外と落ち着きました」「お布団が柔らかく気持ちが良い」などの声を聞きます。居心地が良い意見には納得し...
2024/03/11 14:00
最後の呼吸は吸い込んで
「とても穏やかな旅立ちでした」ご家族から最後の様子が語られます。亡くなる一週間前から食べ物を一切取らなくなったそうです。三日前からはお水も飲まなくなりました。かかり付け医は点滴を勧めましたが、医療経験のある家族は断りました。半日前から口を開けて呼吸をする下顎呼吸の状態が始ま...
2024/03/07 14:00
わすれられない贈りもの
このブログを見つけてくださった皆様に伺います。『わすれられないおくりもの』という題名の絵本を知っていますか?私がこの絵本を知ったのはお手伝いをしたご家族が控室でお子様に読んでいたのを目にしたからでした。耳に挟んだ内容が気になったのでアマゾンで手に入れてみました。 イギリスの...
2024/03/04 14:00
お雛様が周りを囲む仏様
雛祭りが近づくと思い出す仏様がいます。そのお婆ちゃんは老人会の人気者でした。お葬式は喪主様の仕事関係と親戚の集まれる日がその日しかなく、やむなく友引に行われました。友引は葬儀を行うのが嫌われます。理由は友人達を冥途に連れていくとの迷信からです。出来るなら変更したかったのです...
2024/02/29 14:00
悩む子供のドレスコード
お葬式の打合せの中で良く受ける質問があります。「子供に何を着せて参列させたら良いのでしょうか」と言う内容です。お葬式は久しぶりに会う親戚同士が集う場です。しばらく見なかったお子様のお披露目の会場でもあります。お母様方にとっては自分の子供を、どのように親戚一同に発表するかは大...
2024/02/26 14:00
お別れを告げるフォーン
高齢者夫婦の世帯が増えています。ところが夫婦が二人とも「健康で長生き」とは、なかなか行かないのが現実です。最期はどちらかが施設に入るか、又はお二人とも入院して、別々の病院で息を引き取ることも、よくある出来事になり始めています。今回のお葬式のお爺ちゃんも入院先の病院で旅立ちま...
2024/02/22 14:00
直葬で送られたいですか
葬儀業界で話題に上がるのが「近頃、急に増加した直葬」です。直葬(ちょくそう)とは納棺式、通夜式、告別式を含む一切の儀式事を行わずに、亡くなったらそのまま棺桶に納めて火葬場に運び、火葬のみをするお葬式の形態です。「じきそう」と呼ぶ地域もあります。焼くだけですが、葬儀屋のパンフ...
2024/02/19 14:00
棺に入れたチョコレート
昨日はマスコミが騒ぐバレンタインデーでした。皆様、この日は神父様の亡くなった日だと知っていましたか?バレンタインデーの起源はローマ帝国時代に司祭ウァレンティヌスが2月14日に処刑された事に由来しています。当時のローマ皇帝クラウディウス2世は「若者が戦争へ行きたがらないのは、...
2024/02/15 14:00
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