サマルカンドNo.1嘘ツキ男
サマルカンド、悠久の歴史を刻むオアシス 広大なウズベキスタンの大地を電車は駆け抜ける。 暑い夏であった。 私は、修論を日本に放置しながらウズベキスタンを旅していた。 首都タシケントからの特急列車シャルク号を降り、サマルカンド駅からミニバスで街の中心へ。 車内で日本語のガイドブックを読んでいると、男性が声をかけてきた。 「私は日本語を勉強しています。サマルカンドへようこそ。」 紀元前から様々な民族が行き来してきた「青の都」は、極東からの迷える旅人も優しく迎え入れてくれた。 煌びやかな建造物は遥か歴史の彼方へと我々を誘う。 想像を超えてくるサマルカンド。 私は駅からのミニバスを下車し、街の中心であ…
2020/08/01 22:13