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二十四孝に会いに行く! https://shousin.hatenadiary.org/

社寺巡りをしていると、お堂や社殿に彫刻が施されているのを見ますよね!日本の神話や中国の仙人、鳥や動物。その中でも中国の孝子たち、「二十四孝」の彫刻に絞って見ていきます。

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2019/09/30

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  • 書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・6 漢文帝

    漢文帝。 国立国会図書館デジタルコレクションより 漢文帝漢文帝 親嘗湯薬 漢の高祖の中子にましまし天子の位に就き給ふて御母薄大夫人に 孝行を盡し給ふ 御母病にふし給ふ時 昼夜衣冠を解き給はず 朝夕の食を始め薬に至る迄 自ら嘗めて試て御母に進み給ふ 天子の貴さ御身にてかくさせ給ふこと いと難有(ありがたく)御孝心成るべし ーーー 「繪本廿四孝」のほうは母親が背後にいて、漢文帝が振り向いています。「ゑほん廿四孝」のほうでは母親のベッドの端だけがカーテンの奥に見えて、姿は見えません。 カーテン、衣装、床、調度品、この絵描きさんは空間を見れば模様で埋め尽くしたくなるんでしょうねえ。それも縞模様とか水玉…

  • 書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・5 黄庭堅

    黄庭堅。 国立国会図書館デジタルコレクションより これはほぼ同じ構図ですね。回廊(?)から容器の中の液体を下に流す人物は、ぱっと見て黄庭堅とわかります。

  • 書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・4 郭巨

    庭を掘ったら黄金の釜が出てきた郭巨。 父の病気平癒を祈るゆ黔婁の隣で、実子を埋めてしまおうとしていた郭巨夫婦(カオスな構図)。そんな郭巨にお天道様は黄金の釜をプレゼント。なんか違うような気がする。

  • 書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・3 ゆ黔婁

    孟宗の隣にはゆ黔婁。崖の下の鍬は次のページの郭巨のものです。 国立国会図書館デジタルコレクションより 祭壇を作り、香炉を据えて杓を持ち、星に祈るゆ黔婁。着物の柄、どちらも凝ってますね。雲柄に花柄。本当にこういう柄の着物、男性が着てたんでしょうか。

  • 書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・2 孟宗

    大舜の次のページ、見開きには4人の孝子。 右のページには孟宗とゆ黔婁がいます。孟宗の部分は雪景色。説明文なし。 服装はほぼ同じですが、「ゑほん廿四孝」に比べると「繪本廿二十四孝」のほうは蓑も笹もラフな描き方ですね。

  • 書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・1 虞舜

    今回の「繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)」は前回の「ゑほん廿四孝(竹内栄久)」と並べて見ていこうと思います。 国立国会図書館デジタルコレクションより 虞舜虞舜 孝感動天 虞舜黄帝の後(?)なり 父を胡蘇と云ふ 幼(いと)けなくして母に後れ後に配を妻とす 象といへる子を生む 父は元よりかたくなにし後妻を愛し又次男の象を愛し舜(を?)ば甚憎む 舜は(聊り?)是を恨まず只父母に順(ならん?)事を願ふ後(のち)終(つい)に大孝行に徳顕れて尭の譲りを受て天子となり給へり 曽て幼き折に歴山に耕し給ふに象来りて其力を助け鳥来りて其労を助く是孝心天を感ずるなり ーーー 蔵書印が文字に重なって読みにくいです…

  • 書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)

    明日からは梅堂(ばいどう)国政の筆による繪本廿四孝(全)金壽堂版をご紹介していきます。梅堂国政さんは前回の「ゑほん廿四孝」の絵師・竹内栄久さんと同一人物のようです。 ウィキペディアによると、梅堂国政さんは竹内栄久という名前の他にも一寿斎国政、四代目歌川国政、三代目歌川国貞、香蝶楼、豊斎などのいろんな名前をお持ちだったそうです。 国立国会図書館デジタルコレクションより 右側が前回ご紹介した書籍「ゑほん廿四孝」で、左が今回の「繪本廿四孝」の日付の記載部分です。「御届」の日にちが「ゑほん」のほうは明治17(1884)年12月、「繪本」は明治18(1885)年の12月。ちょうど「ゑほん」の一年後ですね…

  • 書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・24 黄庭堅(完)

    大トリは黄庭堅(黄山谷)です。 国立国会図書館デジタルコレクションより 黄庭堅黄庭堅は山谷道人と号す 官たかく家も富り 孝心ふかくして母病しとき衣帯をとかず自ら薬をなめ けがれものをも掃除なせしと ーーー 内容的に漢文帝とかぶります。「高い位の人が、きちんとした服装で親の介護をし、薬を嘗めて確認した」、というところが。 黄庭堅は母親の下の世話までした、というところに加点がつきますね。一方漢文帝は皇帝ポイント(?)が付くので、結果両者トントンということで。 ーーー 書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久) 終 ーーー

  • 書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・23 孟宗

    母のため、真冬に筍を探し回った孟宗。 国立国会図書館デジタルコレクションより 孟宗孟宗は毎に孝行なりしが冬の頃母筍を望ければ自ら竹林に至り捜せしに天其志をあわれみしにや 雪中より大なるたけのこを得しなり ーーー この絵師さんはどの人物も衣装の描き込みが半端ないですね。履いているズボンみたいなのや背景の空はスクリーントーンみたいに細かい直線だし。

  • 書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・22 丁蘭

    丁蘭。 国立国会図書館デジタルコレクションより 丁蘭丁蘭はわかうして父母を失ひければ木像をつくりて日毎につかへしなり ーーー 説明が3行のみ。この人の場合は隣人や奥さんとのすったもんだが面白いのにね。

  • 書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・21 王裒

    王裒。 国立国会図書館デジタルコレクションより 王裒王裒は母につかへて甚(はなはだ)孝行なり 母雷を嫌いければ死して後も雷あれば必ず墓所に行きて生る時の如くにまもりし ーーー 雷雨の中、母親の墓へ駆けつける王裒。笠は飛んでしまいました。王裒の走り方は右手と右足が同方向に向いている「ナンバ走り」ですね。

  • 書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・20 蔡順

    山中で賊に襲われる蔡順。ウニみたいな柄の着物着てます。 国立国会図書館デジタルコレクションより 蔡順蔡順はわうもう(王莽)の乱にて ききんなりければ山にゆき椹(くわ)の実をひろひて母をやしなへり ある日赤眉のぞく(賊)通りかかり あやしみて尋ければ つぶさに其由をかたるに賊大に感じて米と牛とを與(あた)えたり ーーー 蔡順が賊に、つぶさに語った内容が省略されてますね。蔡順は桑の実を入れる籠を二つ用意しました。一方には母親用に熟した実を入れて、もう一方には自分用にまだ熟していない実を入れました。賊は親孝行な蔡順に感心し、米だの肉だのをくれました。

  • 書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・19 老莱子

    ノリノリ老莱子。「もてあそび」は手に持って遊ぶ玩具のことだそうです。 国立国会図書館デジタルコレクションより 老莱子老莱子わかゝりしより能(よく)孝を盡せしが年七十にあまり父母はその老を悲しめば子供の服を着 もてあそびを親の前にもち あるひは小児の泣様をなして親を悦しめり ーーー 息子ではなく、孫が踊ってる姿が見たかった・・・と、きっと両親は内心思ってるんでしょうねえ。

  • 書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・18 姜詩

    姑のために、川で水を汲む奥さん。その近くに現れた鯉を見て無邪気に喜ぶ姜詩。なんか腹立つ。 国立国会図書館デジタルコレクションより 姜詩姜詩は後漢の人なり よく母につかへり 妻龐(ホウ)氏もよく心を盡して事(つか)へける 母常に井水をきらい遠方より水を求しが有時家の邉に清水わき出で又其水に毎朝二ひきの鯉出で 供食の助となりしなり ーーー 「清水わき出で」っていうレベルの水量ではないわね。増水したら家に被害出そう。

  • 書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・17 黄香

    黄香。 国立国会図書館デジタルコレクションより 黄香黄香は後漢の人なり 九才の時母をうしなひ父によく孝をつくし夏は枕をあふぎて涼くし冬は身を以て床を温め臥せしめり ーーー 文末の「臥せしめり」の「めり」は見落としそうになりました。

  • 書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・16 ゆ黔婁

    祭壇を作り父の病気平癒を願い星に祈る、ゆ黔婁。 国立国会図書館デジタルコレクションより ゆ黔婁ゆ黔婁はせんれうの令たりしがある時むなさわぎに父の病を知り故郷にかえり看病なし終に父の糞をなめて其病をを試みたり ーーー 「試みたり」で終わり? 試みて、結果はどうだったのか、お父さんの病気ははどうなったのか、と気になりますね。続きは「渓斎英泉のゆ黔婁」でご確認ください。

  • 書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・15 楊香

    父親を虎からかばう楊香。 国立国会図書館デジタルコレクションより 楊香楊香は魯の国の人にて やうほうのむすめなり 幼なりし時父に従って山に入りしに大なる乕(とら)出で父を食わんとしければ身をもって父をおほいければ ふしぎにや虎はわきへにげ去りたり ーーー 中国では、山の中の猛獣というと熊ではなくて虎なんでしょうか。日本だと熊かイノシシですよね。

  • 書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・14 郭巨

    郭巨。こがねの釜を掘り当てました。輝きの効果線が描かれていないので普通の釜に見えますね。 国立国会図書館デジタルコレクションより 郭巨郭巨は後漢の人なり 家貧にして老母をやしなふ事ならざれば三才の小児をうづめんとしければ 小金の釜をほり得たり天の孝子を恵むところにて いと有難きなりし ーーー こちらは柳下亭種員の郭巨。景気よく光り輝いています。

  • 書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・13 王祥

    鯉が池から元気に飛び出してます。王祥。 国立国会図書館デジタルコレクションより 王祥王祥は晋の世の人なり 継母につかへて能く孝道をつくし寒天に望み鯉を欲しければ あかはだかにて氷に臥し鯉を求て母にすすめける ーーー 修身二十四孝の王祥。こちらも鯉が飛び出す系。

  • 書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・12 朱寿昌

    生き分かれた母に会いに行く朱壽昌。 国立国会図書館デジタルコレクションより 朱壽昌朱壽昌七歳のとき新に父美女を求て朱壽昌の実の母を去たり後数年を経 官を辞し遂に母を尋ぬ ーーー これは仲由かと思いましたが、お米を背負ってないから違いました。50年ほど産みの母とは離れて暮らしていたはずの朱壽昌ですが、若々しく描かれているので余計仲由と紛らわしいです。

  • 書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・11 呉猛

    親が蚊に刺されないように自分の血を蚊にささげた呉猛。 国立国会図書館デジタルコレクションより 呉猛呉猛は八才なりし 家貧して蚊帳無ればあかはだかにて父母の旁に臥して蚊に飽かしめ身を以て父母の蚊を防ぎしと ーーー 子どもに大変な苦労を掛けて、平気で寝てる親。この親も幼少期、自分の親のために裸で夜を過ごしたのでしょうか。それはなさそうですね。

  • 書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・10 唐夫人

    唐夫人。 国立国会図書館デジタルコレクションより 唐夫人唐夫人は姑につかへて孝養怠なく姑年老て乳をたしみければ日毎に我乳を含て養ひしとなり (たしむ・・・強く好む) ーーー 女同士と言ってもイヤよねー。

  • 書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・9 陸績

    陸績。 国立国会図書館デジタルコレクションより 陸績陸績は三国の人なり六才のとき袁術の方にゆきて橘を懐にしたり袁術憤りければ持帰て母に進(すすめ)んとしたる由を語りたり ーーー 陸績と袁術のエピソードを60文字以内にまとめよ、という問題が出たら上記をコピペしましょう。

  • 書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・8 江革

    彫刻では見る機会の少ない江革。 国立国会図書館デジタルコレクションより 江革江革乱を避て母をともなひ他国に行き 世治り帰るに及び車にのせ自から牽帰れり ーーー 説明みじかっ。戦争が始まったのでお母さんとよその国に逃げました。落ち着いたので車に乗せて帰りました。・・・後世に残る孝子のエピソードとしては、これだけでは弱いと思うの。 詳しいお話は岡田玉山の江革をどうぞ。

  • 書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・7 剡子

    剡子。 国立国会図書館デジタルコレクションより 剡子剡子は母としよりて目を病みしに 鹿の乳に非ざれは治しがたしとて鹿の皮を被り山中に入 鹿に交りて乳を求めける ーーー 猟師に本物の鹿と間違われて射殺されそうになったので、事情を説明しているシーンですね。

  • 書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・6 董永

    借金返済を手伝ってくれた織姫を見送る董永。 国立国会図書館デジタルコレクションより 董永董永は後漢の人なり ちち死せしに葬る事あたわず 或家に身をひさきて金を得 父を葬りたりしが あるとき美女来り 三百匹のきぬを織りて董永の負債をつくのい われは天帝のおり女なりしが汝の孝心を憐み我をしてかくの如くなさしめしとて終に去れりと ーーー お馴染み、織姫が天に帰っていくシーンですね。部屋の中には機織り機がちらっと見えます。董永のわきにはよくある反物ではなく鍬が置いてありますね。明日からはまた農作業に専念するのでしょうね。

  • 書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・5 仲由

    仲由。右側のお母さんを見て、左の人物は朱寿昌かと思いましたが、よく見ると米俵を背負ってます。 国立国会図書館デジタルコレクションより 仲由仲由母歿して後高官となりしが むかし貧賤なりし時父母の在せしを常に慕へり ーーー 書籍/修身二十四孝の仲由。左右逆の構図ですね。米俵もわかりやすいです。 仲由は孔子の弟子であること、米を運ぶ仕事をして親を養っていたこと、国王に仕えて出世し富裕となったこと、でも両親との昔の生活を懐かしみ悲しんだことなど、コンパクトにまとめられています。「ゑほん廿四孝」の文章はちょっとコンパクトすぎのような。

  • 書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・4 閔損

    冷たい継母をかばう閔損。 国立国会図書館デジタルコレクションより 閔損閔損幼なるとき母死し父の後妻閔損を悪(にく)み あしの穂を綿にしたる衣を着せたれば父は之を見 大に憤(いか)り後妻を去らんとせしかば父に向ひて継母の罪を詫けり かく患難せしに少しも怨る心なく反て父を諫めしは実に希なる孝子なり ーーー 閔損が丸っこくて栄養状態良さそう。追い出されかけた母親は、横で泣いているパンダみたいな子供の他にもう一人、胸に乳児を抱いていると思われます。

  • 書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・3 曽参

    今日は曽参です。 国立国会図書館デジタルコレクションより 曽参曽参は大孝の人なり ある時薪を取らんとて山へ行しに後へ母の親友来ければ母は曽参の帰らんことを欲しければ山中にて心(むね)を痛み速(すみやか)に帰りたり ーーー 「母親が指を噛んだ」という大事なポイントは大胆にカットされてますね。 曽参が山へ薪採りに行ってる間に来客があり、おもてなしが出来なくて困った母親が「曽参、早く帰ってきておくれ」という願いを込めて自分の指を噛みました。その願いが親思いの曽参に伝わって、曽参は胸騒ぎを感じて急いで山から帰った、というお話です。 さて中国では指を噛んで祈る風習があったんでしょうか。

  • 書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・2 漢文帝

    飲み物を運ぶ漢文帝。絵の中には描かれていませんが、病床の母親のところへ運んでいます。 国立国会図書館デジタルコレクションより 漢文帝漢文帝は高祖の中なり 母薄(はく)大夫人につかへて至孝なり母病賜ふ時自ら湯薬を嘗め賜へりと ーーー

  • 書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・1 大舜

    明けましておめでとうございます。今年も二十四孝の世界を堪能していきたいと思います。よろしくお願いいたします。 さて2023年の記事は大舜(虞舜)で始まります。 国立国会図書館デジタルコレクションより 虞舜虞舜は瞽䏂(こそう)の子にして名を重華(ちょうか)と云ひ父瞽䏂 後妻に惑ひ次子象(しょう)と重華を殺さんとす然るに少しも父の意(こころ)に違はず孝悌を盡したりある時歴山に耕しけるに象(ぞう)来り 又鳥来りて其(その)力を助けしと後天子となれり ーーー >父瞽䏂 後妻に惑ひ 次子象(しょう)と 重華を殺さんとす 「えほん」と言うから文章もお子さま向けかと気を抜いたら、のっけからサスペンスモードで…

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